JP3242682B2 - 誤り訂正処理装置 - Google Patents
誤り訂正処理装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置などに
適用されるディジタルデータ誤り訂正符号において、訂
正処理時に誤訂正検出と訂正不能検出を行う誤り訂正処
理装置に関するものである。
適用されるディジタルデータ誤り訂正符号において、訂
正処理時に誤訂正検出と訂正不能検出を行う誤り訂正処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶装置の性
能向上はめざましく、記録密度,転送速度と共に記録デ
ータの信頼性も大幅な改善が図られている。ディジタル
オーディオテープレコーダ(DAT)では、第3の誤り
訂正符号を付加してデータの信頼性強化を図り、コンピ
ュータ外部記憶装置として誤り訂正符号による記録デー
タの信頼性を確保している。この誤り訂正符号の訂正処
理では誤り訂正能力と誤り検出能力を効率的に配分し、
誤訂正を最小限に抑える誤り訂正処理が必要である。
能向上はめざましく、記録密度,転送速度と共に記録デ
ータの信頼性も大幅な改善が図られている。ディジタル
オーディオテープレコーダ(DAT)では、第3の誤り
訂正符号を付加してデータの信頼性強化を図り、コンピ
ュータ外部記憶装置として誤り訂正符号による記録デー
タの信頼性を確保している。この誤り訂正符号の訂正処
理では誤り訂正能力と誤り検出能力を効率的に配分し、
誤訂正を最小限に抑える誤り訂正処理が必要である。
【0003】以下に従来の誤り訂正処理装置について説
明する。図7は従来の誤り訂正処理装置の構成を示すブ
ロック図である。本図において、データ入力部1は誤り
訂正前データである符号データを受信するものであり、
後述する各回路部及びメモリにデータバスAやローカル
バスBを介して接続されている。データ出力部2は誤り
訂正後データを出力するものである。消失情報入力部3
は訂正前の符号データが誤りであるか、又は誤りである
確率が高いことを示す消失情報を受信するものであり、
その出力は消失位置演算部4に与えられる。消失位置演
算部4は消失情報から消失訂正を行うべき符号データ列
の消失位置を算出するものである。シンドローム演算部
5は符号データのシンドロームを算出するものである。
明する。図7は従来の誤り訂正処理装置の構成を示すブ
ロック図である。本図において、データ入力部1は誤り
訂正前データである符号データを受信するものであり、
後述する各回路部及びメモリにデータバスAやローカル
バスBを介して接続されている。データ出力部2は誤り
訂正後データを出力するものである。消失情報入力部3
は訂正前の符号データが誤りであるか、又は誤りである
確率が高いことを示す消失情報を受信するものであり、
その出力は消失位置演算部4に与えられる。消失位置演
算部4は消失情報から消失訂正を行うべき符号データ列
の消失位置を算出するものである。シンドローム演算部
5は符号データのシンドロームを算出するものである。
【0004】誤り位置生成部6はシンドローム演算部5
の出力するシンドロームと、消失位置演算部4の出力す
る消失位置データとから符号データ列の符号誤り位置を
算出するものである。誤りパターン生成部7は誤り位置
生成部6で算出された符号誤り位置と、シンドローム演
算部5で算出されたシンドロームを用いて符号誤り位置
における誤りパターンを算出するものである。誤り訂正
部8は誤りパターン生成部7で算出された誤りパターン
を用いて、誤り位置生成部6の出力する符号誤り位置で
符号データ列の誤りを訂正するものである。メモリ9は
データ入力部1やローカルバスBを介して他の回路部か
ら入力される符号データを記憶するものである。
の出力するシンドロームと、消失位置演算部4の出力す
る消失位置データとから符号データ列の符号誤り位置を
算出するものである。誤りパターン生成部7は誤り位置
生成部6で算出された符号誤り位置と、シンドローム演
算部5で算出されたシンドロームを用いて符号誤り位置
における誤りパターンを算出するものである。誤り訂正
部8は誤りパターン生成部7で算出された誤りパターン
を用いて、誤り位置生成部6の出力する符号誤り位置で
符号データ列の誤りを訂正するものである。メモリ9は
データ入力部1やローカルバスBを介して他の回路部か
ら入力される符号データを記憶するものである。
【0005】制御部10はメモリ9のアドレスの生成を
行い、データ入力時、シンドローム演算時、誤り訂正時
のメモリ9へのアクセスを夫々管理するものである。又
制御部10は、この誤り訂正処理装置を構成する各回路
部をデータバスAを介して制御するもので、後述する符
号データの誤り訂正処理の動作プログラムを記憶してい
る。シンドローム検査部11は得られた符号誤り位置と
誤りパターンからシンドロームを再算出し、シンドロー
ム演算部5で算出されたシンドロームと一致するか否か
を検査するもので、一致しない場合には今回の誤り訂正
処理が誤訂正になったことを示す信号を出力する。
行い、データ入力時、シンドローム演算時、誤り訂正時
のメモリ9へのアクセスを夫々管理するものである。又
制御部10は、この誤り訂正処理装置を構成する各回路
部をデータバスAを介して制御するもので、後述する符
号データの誤り訂正処理の動作プログラムを記憶してい
る。シンドローム検査部11は得られた符号誤り位置と
誤りパターンからシンドロームを再算出し、シンドロー
ム演算部5で算出されたシンドロームと一致するか否か
を検査するもので、一致しない場合には今回の誤り訂正
処理が誤訂正になったことを示す信号を出力する。
【0006】以上のように構成された従来の誤り訂正処
理装置について、その動作を図7〜図9を用いて説明す
る。図8は従来の誤り訂正処理装置における制御部10
の誤り訂正の制御手順を示すフローチャートである。図
9は入力符号データの2次元構造を示す説明図である。
さて動作を開始するとステップ21でデータ入力部1に
より入力される全符号系列の訂正前の符号データをメモ
リ9に記憶させる。メモリ9の符号データは図9に示す
ような構造を有し、データの転送順は行方向に、符号系
列は列方向に配列される。又これと並行して、消失情報
入力部3を介して入力される消失情報から符号データの
消失位置を消失位置演算部4で算出させる。ステップ2
2でメモリ9から順次符号系列のデータを読み出し、シ
ンドローム演算部5によってシンドロームを算出させ
る。続くステップ23で誤り位置生成部6と誤りパター
ン生成部7を制御して、消失位置とシンドロームから符
号誤り位置と誤りパターンを夫々算出させ、ステップ2
4で誤り訂正部8により符号誤り位置の誤り訂正を実行
させる。
理装置について、その動作を図7〜図9を用いて説明す
る。図8は従来の誤り訂正処理装置における制御部10
の誤り訂正の制御手順を示すフローチャートである。図
9は入力符号データの2次元構造を示す説明図である。
さて動作を開始するとステップ21でデータ入力部1に
より入力される全符号系列の訂正前の符号データをメモ
リ9に記憶させる。メモリ9の符号データは図9に示す
ような構造を有し、データの転送順は行方向に、符号系
列は列方向に配列される。又これと並行して、消失情報
入力部3を介して入力される消失情報から符号データの
消失位置を消失位置演算部4で算出させる。ステップ2
2でメモリ9から順次符号系列のデータを読み出し、シ
ンドローム演算部5によってシンドロームを算出させ
る。続くステップ23で誤り位置生成部6と誤りパター
ン生成部7を制御して、消失位置とシンドロームから符
号誤り位置と誤りパターンを夫々算出させ、ステップ2
4で誤り訂正部8により符号誤り位置の誤り訂正を実行
させる。
【0007】ステップ25ではシンドローム検査部11
は、得られた符号誤り位置と誤りパターンからシンドロ
ームの再算出を行い、この結果とシンドローム演算部5
のシンドローム算出結果との比較をする。そしてステッ
プ26でシンドローム検査部17の比較結果が一致する
場合には、誤り訂正が正常に行われたものとしてステッ
プ27に進む。このステップ27では訂正後のデータを
メモリ9から行方向に順次読み出し、データ出力部2を
介して外部に出力する。尚ステップ26でもし比較結果
が一致しなければ、誤訂正をしたものとしてステップ2
8に進み、誤訂正検出信号を出力して処理を終える。
は、得られた符号誤り位置と誤りパターンからシンドロ
ームの再算出を行い、この結果とシンドローム演算部5
のシンドローム算出結果との比較をする。そしてステッ
プ26でシンドローム検査部17の比較結果が一致する
場合には、誤り訂正が正常に行われたものとしてステッ
プ27に進む。このステップ27では訂正後のデータを
メモリ9から行方向に順次読み出し、データ出力部2を
介して外部に出力する。尚ステップ26でもし比較結果
が一致しなければ、誤訂正をしたものとしてステップ2
8に進み、誤訂正検出信号を出力して処理を終える。
【0008】ここで訂正される一列の符号系列データの
p番目とq番目のデータに誤りがあるとし、この場合の
訂正処理における符号誤り位置と誤りパターンの算出及
び誤訂正の検出について更に説明する。
p番目とq番目のデータに誤りがあるとし、この場合の
訂正処理における符号誤り位置と誤りパターンの算出及
び誤訂正の検出について更に説明する。
【0009】シンドローム[S]は、シンドローム生成
行列を[H]、符号系列データを[R]とすると、式
(1)で表される。
行列を[H]、符号系列データを[R]とすると、式
(1)で表される。
【数1】 ここでαはガロア体の原始元である。
【0010】シンドローム生成行列[H]の各要素のα
j をXj とすると、シンドロームは式(2)のように表
される。
j をXj とすると、シンドロームは式(2)のように表
される。
【数2】 ここで誤りはYp とYq のみであるので、シンドローム
は式(3)に示すものとなる。
は式(3)に示すものとなる。
【数3】
【0011】つまり符号誤り位置とその誤りパターン
は、式(3)の任意の4つの式から未知数Xp 、Xq 、
Yp 、Yq を夫々求めることで判明する。また誤訂正検
出は、得られたXp 、Xq 、Yp 、Yq を式(3)で用
いた4つの式以外の式に代入し、シンドローム演算結果
と比較し、最初の処理における値と一致しないときが誤
訂正処理の場合である。
は、式(3)の任意の4つの式から未知数Xp 、Xq 、
Yp 、Yq を夫々求めることで判明する。また誤訂正検
出は、得られたXp 、Xq 、Yp 、Yq を式(3)で用
いた4つの式以外の式に代入し、シンドローム演算結果
と比較し、最初の処理における値と一致しないときが誤
訂正処理の場合である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、次の問題を有していた。 (1)誤訂正の検出を符号誤り位置と誤りパターンが算
出された後に行う構成となっているため、全ての訂正処
理が実行された後でなければ誤訂正を検出できないこ
と。又、再度誤り訂正を要求するリトライ要求の出力に
多大な時間を必要とすること。 (2)誤訂正の検出を余ったシンドローム算出式を用い
て検査しているために、訂正能力限界の誤りがあった場
合には誤訂正検出のために利用できるシンドローム算出
式が残っておらず、誤訂正検出が不可能になること。 (3)リトライによる訂正処理も通常の訂正処理も同じ
処理を用いるため、リトライ時に別の原因の誤りが発生
した場合には、再度訂正不能や誤訂正になる可能性があ
る等の問題点を有していた。
来の構成では、次の問題を有していた。 (1)誤訂正の検出を符号誤り位置と誤りパターンが算
出された後に行う構成となっているため、全ての訂正処
理が実行された後でなければ誤訂正を検出できないこ
と。又、再度誤り訂正を要求するリトライ要求の出力に
多大な時間を必要とすること。 (2)誤訂正の検出を余ったシンドローム算出式を用い
て検査しているために、訂正能力限界の誤りがあった場
合には誤訂正検出のために利用できるシンドローム算出
式が残っておらず、誤訂正検出が不可能になること。 (3)リトライによる訂正処理も通常の訂正処理も同じ
処理を用いるため、リトライ時に別の原因の誤りが発生
した場合には、再度訂正不能や誤訂正になる可能性があ
る等の問題点を有していた。
【0013】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、(1)訂正処理実行前に誤訂正
になることが検出でき、(2)訂正能力を超えるか誤訂
正になることを確実に検出でき、(3)訂正能力を超え
る誤りがあった場合にも誤りを効果的に訂正できる誤り
訂正処理装置を提供することを目的とする。
なされたものであって、(1)訂正処理実行前に誤訂正
になることが検出でき、(2)訂正能力を超えるか誤訂
正になることを確実に検出でき、(3)訂正能力を超え
る誤りがあった場合にも誤りを効果的に訂正できる誤り
訂正処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、訂正前の符号データと、該訂正前の符号データが誤
りか又は誤りの確率が高いことを示す消失情報とを入力
として誤りを検出/訂正する誤り訂正処理装置であっ
て、消失情報により符号データの消失個数を計数する消
失個数計数部と、訂正符号の最大訂正能力と消失計数部
の出力とを比較し、訂正能力を超える消失個数が存在し
た場合に訂正不能信号を出力する訂正不能検出部と、符
号生成多項式を法とする符号多項式の剰余又は符号デー
タのシンドロームを求めるシンドローム演算部と、符号
データの消失位置とシンドローム又は剰余から消失位置
の誤りパターンを算出する誤りパターン生成部と、シン
ドローム演算部の符号データでは訂正処理結果が誤訂正
になることを全訂正の実行前に検出する誤訂正検出手段
と、誤りパターンを用いて誤りデータの誤り訂正を行う
誤り訂正部と、シンドローム演算部で算出された剰余又
は符号データのシンドロームが0で且つ消失個数計数部
で計数された消失個数が0でない場合、消失個数が0で
且つ剰余あるいはシンドロームが0でない場合、訂正不
能検出部にて訂正不能が検出された場合、誤訂正検出手
段で誤訂正が検出された場合、のいずれかで訂正前の符
号データの再入力を要求するリトライ検出部と、を具備
することを特徴とするものである。
は、訂正前の符号データと、該訂正前の符号データが誤
りか又は誤りの確率が高いことを示す消失情報とを入力
として誤りを検出/訂正する誤り訂正処理装置であっ
て、消失情報により符号データの消失個数を計数する消
失個数計数部と、訂正符号の最大訂正能力と消失計数部
の出力とを比較し、訂正能力を超える消失個数が存在し
た場合に訂正不能信号を出力する訂正不能検出部と、符
号生成多項式を法とする符号多項式の剰余又は符号デー
タのシンドロームを求めるシンドローム演算部と、符号
データの消失位置とシンドローム又は剰余から消失位置
の誤りパターンを算出する誤りパターン生成部と、シン
ドローム演算部の符号データでは訂正処理結果が誤訂正
になることを全訂正の実行前に検出する誤訂正検出手段
と、誤りパターンを用いて誤りデータの誤り訂正を行う
誤り訂正部と、シンドローム演算部で算出された剰余又
は符号データのシンドロームが0で且つ消失個数計数部
で計数された消失個数が0でない場合、消失個数が0で
且つ剰余あるいはシンドロームが0でない場合、訂正不
能検出部にて訂正不能が検出された場合、誤訂正検出手
段で誤訂正が検出された場合、のいずれかで訂正前の符
号データの再入力を要求するリトライ検出部と、を具備
することを特徴とするものである。
【0015】又本願の請求項5の発明は、請求項1記載
の誤り訂正処理装置において、複数の符号系列で構成さ
れる符号データを一時的に記憶する第1の符号データ領
域、リトライ検出部からのリトライ要求によって同一の
訂正前の符号データが再度入力される場合に符号データ
を一時的に記憶する第2の符号データ領域を夫々有する
メモリと、リトライ検出部よりリトライが要求された場
合に、再び訂正前符号データ及び消失情報をメモリの第
2の符号データ領域に読込んで誤り訂正部によって誤り
訂正を行う制御部と、第2の符号データのメモリ上で正
常に誤り訂正された符号系列の符号データを第1の符号
データのメモリ上の同一符号系列位置に複写するデータ
複写部と、を具備することを特徴とするものである。
の誤り訂正処理装置において、複数の符号系列で構成さ
れる符号データを一時的に記憶する第1の符号データ領
域、リトライ検出部からのリトライ要求によって同一の
訂正前の符号データが再度入力される場合に符号データ
を一時的に記憶する第2の符号データ領域を夫々有する
メモリと、リトライ検出部よりリトライが要求された場
合に、再び訂正前符号データ及び消失情報をメモリの第
2の符号データ領域に読込んで誤り訂正部によって誤り
訂正を行う制御部と、第2の符号データのメモリ上で正
常に誤り訂正された符号系列の符号データを第1の符号
データのメモリ上の同一符号系列位置に複写するデータ
複写部と、を具備することを特徴とするものである。
【0016】
【作用】このような特徴を有する本願の発明によれば、
訂正不能検出部が訂正前に訂正能力を越える誤りがある
ことを検出し、誤訂正検出手段が訂正前にシンドローム
が正常かどうかを判断することで、リトライ要求を訂正
処理実行前に出力する。一方、誤り訂正部により正常に
訂正できた符号系列を再生する。次にシンドローム演算
部で算出された剰余又は符号データのシンドロームが0
で且つ消失個数計数部で計数された消失個数が0でない
場合、消失個数が0で且つ剰余あるいはシンドロームが
0でない場合、訂正不能検出部にて訂正不能が検出され
た場合、誤訂正検出手段で誤訂正が検出された場合のう
ち、いずれかの場合にリトライ検出部でデータの再入力
を要求することにより、訂正能力を越える誤りを効率的
に訂正できるようにしている。
訂正不能検出部が訂正前に訂正能力を越える誤りがある
ことを検出し、誤訂正検出手段が訂正前にシンドローム
が正常かどうかを判断することで、リトライ要求を訂正
処理実行前に出力する。一方、誤り訂正部により正常に
訂正できた符号系列を再生する。次にシンドローム演算
部で算出された剰余又は符号データのシンドロームが0
で且つ消失個数計数部で計数された消失個数が0でない
場合、消失個数が0で且つ剰余あるいはシンドロームが
0でない場合、訂正不能検出部にて訂正不能が検出され
た場合、誤訂正検出手段で誤訂正が検出された場合のう
ち、いずれかの場合にリトライ検出部でデータの再入力
を要求することにより、訂正能力を越える誤りを効率的
に訂正できるようにしている。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1実施例における
誤り訂正処理装置の構成を示すブロック図である。尚、
従来例を示す図7と同一部分は同一符号を付けて説明を
省略する。図1において従来の誤り訂正装置と同じく、
データ入力部1,データ出力部2,シンドローム演算部
5,誤りパターン生成部7、誤り訂正部8,メモリ9は
夫々ローカルバスBを介して相互接続されており、又消
失情報入力部3,消失位置演算部4は上述した各回路部
と共にデータバスCを介して制御部10に接続され、制
御指令を受けるよう構成されている。
しながら説明する。図1は本発明の第1実施例における
誤り訂正処理装置の構成を示すブロック図である。尚、
従来例を示す図7と同一部分は同一符号を付けて説明を
省略する。図1において従来の誤り訂正装置と同じく、
データ入力部1,データ出力部2,シンドローム演算部
5,誤りパターン生成部7、誤り訂正部8,メモリ9は
夫々ローカルバスBを介して相互接続されており、又消
失情報入力部3,消失位置演算部4は上述した各回路部
と共にデータバスCを介して制御部10に接続され、制
御指令を受けるよう構成されている。
【0018】さて消失個数計数部31は消失位置演算部
4で消失位置となった符号位置の個数を計数するもので
あり、その出力は訂正不能検出部32及び後述するリト
ライ検出部33に与えられる。訂正不能検出部32は消
失個数計数部31の計数値と誤り訂正部8の訂正能力を
比較し、訂正能力を超える場合に訂正不能と判断し、リ
トライ検出部33に訂正不能信号を出力するものであ
る。疑似消失位置設定部34は図3に示す正規の符号位
置以外の場所に、誤訂正検出のために一時的に付加する
データ行(0000・・・0)を疑似消失位置として設
定するもので、その出力は誤りパターン生成部7に与え
られる。疑似消失位置は図3の疑似消失位置Xpsに示す
ように符号データの位置以外に符号データがあるものと
想定したものである。尚、疑似消失位置Xpsの疑似デー
タは符号生成には使用されない。
4で消失位置となった符号位置の個数を計数するもので
あり、その出力は訂正不能検出部32及び後述するリト
ライ検出部33に与えられる。訂正不能検出部32は消
失個数計数部31の計数値と誤り訂正部8の訂正能力を
比較し、訂正能力を超える場合に訂正不能と判断し、リ
トライ検出部33に訂正不能信号を出力するものであ
る。疑似消失位置設定部34は図3に示す正規の符号位
置以外の場所に、誤訂正検出のために一時的に付加する
データ行(0000・・・0)を疑似消失位置として設
定するもので、その出力は誤りパターン生成部7に与え
られる。疑似消失位置は図3の疑似消失位置Xpsに示す
ように符号データの位置以外に符号データがあるものと
想定したものである。尚、疑似消失位置Xpsの疑似デー
タは符号生成には使用されない。
【0019】次に誤りパターン検査部35は誤りパター
ン生成部7から出力する疑似消失位置情報に対する誤り
パターンを検査し、誤りパターンの符号データが0でな
い場合に誤訂正が必要であることを検出し、その結果を
リトライ検出部33に与えるものである。リトライ検出
部33はシンドローム演算部5で演算されたシンドロー
ムと消失個数計数部31で計数された消失個数をモニタ
し、両者の値に矛盾がある場合、又は訂正不能か誤訂正
であることが検出された場合、誤り訂正処理のリトライ
要求を出力するものである。ここでメモリ9の内部構成
は、疑似消失位置の符号データを記憶する疑似消失デー
タ領域と、符号データを一時的に記憶する第1の符号デ
ータ領域と、リトライ検出部33からのリトライ要求に
よって訂正前のデータが再度入力される場合にその符号
データを一時的に記憶する第2の符号データ領域と、を
有しているものとする。
ン生成部7から出力する疑似消失位置情報に対する誤り
パターンを検査し、誤りパターンの符号データが0でな
い場合に誤訂正が必要であることを検出し、その結果を
リトライ検出部33に与えるものである。リトライ検出
部33はシンドローム演算部5で演算されたシンドロー
ムと消失個数計数部31で計数された消失個数をモニタ
し、両者の値に矛盾がある場合、又は訂正不能か誤訂正
であることが検出された場合、誤り訂正処理のリトライ
要求を出力するものである。ここでメモリ9の内部構成
は、疑似消失位置の符号データを記憶する疑似消失デー
タ領域と、符号データを一時的に記憶する第1の符号デ
ータ領域と、リトライ検出部33からのリトライ要求に
よって訂正前のデータが再度入力される場合にその符号
データを一時的に記憶する第2の符号データ領域と、を
有しているものとする。
【0020】以上のように構成された本実施例の誤り訂
正処理装置の動作について説明する。図2はこの誤り訂
正装置の制御部10による誤り訂正の制御手順を示すフ
ローチャートである。又図3は入力符号データの2次元
構造を示す説明図である。動作を開始すると、まずステ
ップ41でデータ入力部1により入力される全符号系列
の符号データを、図3のD00〜D0n,D10〜D1n,D20
〜D2n・・・に示すように2次元構造でメモリ9上に記
憶させる。符号データの転送順はこのテーブルの行方
向、符号データの一符号系列は列方向に構成される。同
時に、消失情報入力部3を介して入力される消失情報か
ら、消失位置演算部4は符号の消失位置を算出する。こ
のとき消失個数計数部31は消失個数を計数し、訂正不
能検出部32は消失個数の計数値と訂正能力を比較し、
訂正不能であるか否かをチェックする。
正処理装置の動作について説明する。図2はこの誤り訂
正装置の制御部10による誤り訂正の制御手順を示すフ
ローチャートである。又図3は入力符号データの2次元
構造を示す説明図である。動作を開始すると、まずステ
ップ41でデータ入力部1により入力される全符号系列
の符号データを、図3のD00〜D0n,D10〜D1n,D20
〜D2n・・・に示すように2次元構造でメモリ9上に記
憶させる。符号データの転送順はこのテーブルの行方
向、符号データの一符号系列は列方向に構成される。同
時に、消失情報入力部3を介して入力される消失情報か
ら、消失位置演算部4は符号の消失位置を算出する。こ
のとき消失個数計数部31は消失個数を計数し、訂正不
能検出部32は消失個数の計数値と訂正能力を比較し、
訂正不能であるか否かをチェックする。
【0021】次にステップ42に進み、メモリ9から順
次符号系列データを読み出し、シンドローム演算部5に
より図3に示すテーブルの列方向に構成される全符号系
列のシンドロームを算出させる。続くステップ43で疑
似消失位置設定部34で疑似消失位置を設定し、誤りパ
ターン生成部7により、D00〜Dl0の第0符号系列から
D0n〜Dlnの第n符号系列までの全符号系列の疑似消失
位置の誤りパターンを算出させる。このとき誤りパター
ン検査部35は疑似消失位置に対する誤りパターンが0
か否かを検査し、0でない場合には誤訂正であることを
確認する。又リトライ検出部33は、 (1)シンドロームが0で、且つ消失個数が0でない場
合、 (2)逆に消失個数が0で、且つシンドロームが0でな
い場合、 (3)消失数>(パリティ数−1)、即ち訂正不能の場
合、 (4)擬似消失位置誤りパターン≠0、即ち誤訂正にな
ることが検出されている場合、 のうち、何れかの場合が存在するか否かを検査し、いず
れかが成立している場合にはリトライ要求信号を出力す
る。尚、疑似消失位置設定部34と誤りパターン検査部
35は、シンドローム演算部5の符号データでは訂正処
理結果が誤訂正になることを、全訂正の実行前に検出す
る誤り訂正検出手段の機能を達成している。
次符号系列データを読み出し、シンドローム演算部5に
より図3に示すテーブルの列方向に構成される全符号系
列のシンドロームを算出させる。続くステップ43で疑
似消失位置設定部34で疑似消失位置を設定し、誤りパ
ターン生成部7により、D00〜Dl0の第0符号系列から
D0n〜Dlnの第n符号系列までの全符号系列の疑似消失
位置の誤りパターンを算出させる。このとき誤りパター
ン検査部35は疑似消失位置に対する誤りパターンが0
か否かを検査し、0でない場合には誤訂正であることを
確認する。又リトライ検出部33は、 (1)シンドロームが0で、且つ消失個数が0でない場
合、 (2)逆に消失個数が0で、且つシンドロームが0でな
い場合、 (3)消失数>(パリティ数−1)、即ち訂正不能の場
合、 (4)擬似消失位置誤りパターン≠0、即ち誤訂正にな
ることが検出されている場合、 のうち、何れかの場合が存在するか否かを検査し、いず
れかが成立している場合にはリトライ要求信号を出力す
る。尚、疑似消失位置設定部34と誤りパターン検査部
35は、シンドローム演算部5の符号データでは訂正処
理結果が誤訂正になることを、全訂正の実行前に検出す
る誤り訂正検出手段の機能を達成している。
【0022】ステップ44でリトライ検査結果を調べ、
リトライの要求が検出されていない場合にはステップ4
5に進み、誤りパターン生成部7により全符号系列の疑
似消失位置以外の消失位置に対する誤りパターンを生成
させる。そしてステップ46に進み、誤り訂正部8は誤
りパターン生成部7で算出された誤りパターンを用いて
全符号系列の消失訂正を実行する。ステップ47ではメ
モリ9から順次パリティー以外の符号データを図3に示
す行方向に順次読み出し、データ出力部2を介して訂正
後のデータを外部に出力する。尚ステップ44でリトラ
イの要求が検出がされている場合にはステップ45〜4
7の処理を実行せず処理を終える。
リトライの要求が検出されていない場合にはステップ4
5に進み、誤りパターン生成部7により全符号系列の疑
似消失位置以外の消失位置に対する誤りパターンを生成
させる。そしてステップ46に進み、誤り訂正部8は誤
りパターン生成部7で算出された誤りパターンを用いて
全符号系列の消失訂正を実行する。ステップ47ではメ
モリ9から順次パリティー以外の符号データを図3に示
す行方向に順次読み出し、データ出力部2を介して訂正
後のデータを外部に出力する。尚ステップ44でリトラ
イの要求が検出がされている場合にはステップ45〜4
7の処理を実行せず処理を終える。
【0023】ここで疑似消失位置の消失訂正による誤訂
正の検出と訂正不能検出、リトライ検出について夫々説
明する。疑似消失位置は図3の疑似消失位置Xpsに示す
ように符号データの符号位置外に符号データがあるもの
と想定し、この符号データの誤りを消失訂正することを
疑似消失位置の消失訂正という。符号の生成つまりパリ
ティーの生成は、これらの本来の符号位置外のデータが
全て0としてパリティーを生成するのと等価である。同
様に訂正時のシンドローム演算も疑似データなどの本来
の符号位置外のデータを全て0として計算しているのと
等価である。従って疑似消失位置Xpsに誤りがあったも
のとして消失訂正を行えば、この誤りパターンは通常で
は誤り無しとなる。例えば実際の誤りに対して消失情報
が不足した場合などでは、シンドローム演算結果に実際
の誤りが含まれた値となるために式(3)のシンドロー
ム演算結果を用いて算出した誤りパターンは正常な値で
なくなり、そのまま訂正した場合には誤訂正となる。同
様に疑似消失位置に対する誤りパターンも正常でなくな
り、誤り無しかどうかを検査することで誤訂正が検出で
きる。
正の検出と訂正不能検出、リトライ検出について夫々説
明する。疑似消失位置は図3の疑似消失位置Xpsに示す
ように符号データの符号位置外に符号データがあるもの
と想定し、この符号データの誤りを消失訂正することを
疑似消失位置の消失訂正という。符号の生成つまりパリ
ティーの生成は、これらの本来の符号位置外のデータが
全て0としてパリティーを生成するのと等価である。同
様に訂正時のシンドローム演算も疑似データなどの本来
の符号位置外のデータを全て0として計算しているのと
等価である。従って疑似消失位置Xpsに誤りがあったも
のとして消失訂正を行えば、この誤りパターンは通常で
は誤り無しとなる。例えば実際の誤りに対して消失情報
が不足した場合などでは、シンドローム演算結果に実際
の誤りが含まれた値となるために式(3)のシンドロー
ム演算結果を用いて算出した誤りパターンは正常な値で
なくなり、そのまま訂正した場合には誤訂正となる。同
様に疑似消失位置に対する誤りパターンも正常でなくな
り、誤り無しかどうかを検査することで誤訂正が検出で
きる。
【0024】また本実施例ではシンドロームから符号誤
り位置を算出せず、消失情報を使った消失訂正を行い、
且つ疑似消失位置の消失訂正に式(3)で使用した4つ
の式以外にもう1つの式を検算用として用いるため、一
訂正能力分の処理容量が消費される。このため訂正不能
検出部32は消失個数が(パリティー数から1を減算し
た値)を越えた場合に、訂正限界を超えて訂正不能であ
ること示す信号を出力する。更にリトライ検出部33で
は、シンドローム演算結果が0であるのに消失データが
存在する場合や、逆に消失データがないのにシンドロー
ム演算結果が0でない場合等、明らかに消失情報が異常
である場合も検出し、訂正処理開始前にリトライ判断を
行う。
り位置を算出せず、消失情報を使った消失訂正を行い、
且つ疑似消失位置の消失訂正に式(3)で使用した4つ
の式以外にもう1つの式を検算用として用いるため、一
訂正能力分の処理容量が消費される。このため訂正不能
検出部32は消失個数が(パリティー数から1を減算し
た値)を越えた場合に、訂正限界を超えて訂正不能であ
ること示す信号を出力する。更にリトライ検出部33で
は、シンドローム演算結果が0であるのに消失データが
存在する場合や、逆に消失データがないのにシンドロー
ム演算結果が0でない場合等、明らかに消失情報が異常
である場合も検出し、訂正処理開始前にリトライ判断を
行う。
【0025】以上のように本実施例によれば、消失個数
を計数し訂正能力と比較することにより消失情報入力時
に訂正不能検出が可能となり、また疑似消失位置を設定
しその疑似消失位置の誤りパターンの検査と、シンドロ
ームと消失情報の矛盾を検査することにより早期に誤訂
正検出が可能となり、リトライ要求を訂正処理前に行う
ことが可能である。尚、シンドローム演算は生成多項式
を法とする符号多項式の剰余に置き換え、誤りパターン
生成は剰余と消失位置から生成しても良い。この剰余は
受信符号を生成多項式で割った余りであり、一般にシン
ドロームと等価である。
を計数し訂正能力と比較することにより消失情報入力時
に訂正不能検出が可能となり、また疑似消失位置を設定
しその疑似消失位置の誤りパターンの検査と、シンドロ
ームと消失情報の矛盾を検査することにより早期に誤訂
正検出が可能となり、リトライ要求を訂正処理前に行う
ことが可能である。尚、シンドローム演算は生成多項式
を法とする符号多項式の剰余に置き換え、誤りパターン
生成は剰余と消失位置から生成しても良い。この剰余は
受信符号を生成多項式で割った余りであり、一般にシン
ドロームと等価である。
【0026】次に本発明の第2実施例について、図4,
5を参照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例
における誤り訂正処理装置の構成を示すブロック図であ
る。本図において、第1実施例と同一部分は同一符号を
付けて説明を省略する。図1と同じくデータ入力部1は
訂正前データを入力するもので、消失情報入力部3は訂
正前データの消失情報を入力するものである。データ出
力部2は後述する誤り訂正処理により訂正された訂正後
データを出力するものである。第1実施例と異なるのは
以下の回路部を設けたことである。即ち、メモリ51は
メモリ9と同じく外部より入力される図3に示す2次元
構造の符号データを2組以上記憶できる容量を持つ。
又、リトライ検出部52はリトライ要求を外部に直接出
力しないで制御部10に出力する。データ複写部53
は、1組の2次元符号データ内の訂正が完了した符号系
列データを他方の同じ符号系列に複写する。データ複写
部53は他の回路部と共にデータバスDを介して制御部
10に接続され、又その出力はメモリ51に与えられる
ものである。
5を参照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例
における誤り訂正処理装置の構成を示すブロック図であ
る。本図において、第1実施例と同一部分は同一符号を
付けて説明を省略する。図1と同じくデータ入力部1は
訂正前データを入力するもので、消失情報入力部3は訂
正前データの消失情報を入力するものである。データ出
力部2は後述する誤り訂正処理により訂正された訂正後
データを出力するものである。第1実施例と異なるのは
以下の回路部を設けたことである。即ち、メモリ51は
メモリ9と同じく外部より入力される図3に示す2次元
構造の符号データを2組以上記憶できる容量を持つ。
又、リトライ検出部52はリトライ要求を外部に直接出
力しないで制御部10に出力する。データ複写部53
は、1組の2次元符号データ内の訂正が完了した符号系
列データを他方の同じ符号系列に複写する。データ複写
部53は他の回路部と共にデータバスDを介して制御部
10に接続され、又その出力はメモリ51に与えられる
ものである。
【0027】このように構成された第2実施例の誤り訂
正処理装置の動作について説明する。図5は誤り訂正処
理装置の制御部10による誤り訂正の制御手順を示すフ
ローチャートである。図6は第2実施例の入力符号デー
タの誤り訂正処理を示す説明図である。まずステップ6
1でデータ入力部1により入力される全符号系列の符号
データを、図6に示す符号データ記憶領域Xに記憶させ
る。符号データ記憶領域Xはメモリ51上の1つの記憶
領域であり、これが初回読み込みデータを構成する。記
憶領域Xでは、例えば符号系列A,Bに一部に訂正不能
データが含まれ、符号系列Cの誤りデータは既に訂正さ
れたことを示している。又消失情報入力部3を介して入
力される消失情報から消失位置演算部4で符号の消失位
置を算出させ、第1実施例と同様に訂正不能か否かの検
出を行う。次のステップ62でメモリ51の符号データ
記憶領域Xから順次符号系列データを読み出し、第1実
施例と同様にシンドローム算出、疑似消失位置による誤
訂正検査、リトライ検出、誤りパターン生成、誤り訂正
を夫々実行する。このときリトライ検出部52でリトラ
イ信号が検出される場合は、リトライの検出された符号
系列の符号系列番号を記憶しておき、全符号系列の誤り
訂正を実行する。
正処理装置の動作について説明する。図5は誤り訂正処
理装置の制御部10による誤り訂正の制御手順を示すフ
ローチャートである。図6は第2実施例の入力符号デー
タの誤り訂正処理を示す説明図である。まずステップ6
1でデータ入力部1により入力される全符号系列の符号
データを、図6に示す符号データ記憶領域Xに記憶させ
る。符号データ記憶領域Xはメモリ51上の1つの記憶
領域であり、これが初回読み込みデータを構成する。記
憶領域Xでは、例えば符号系列A,Bに一部に訂正不能
データが含まれ、符号系列Cの誤りデータは既に訂正さ
れたことを示している。又消失情報入力部3を介して入
力される消失情報から消失位置演算部4で符号の消失位
置を算出させ、第1実施例と同様に訂正不能か否かの検
出を行う。次のステップ62でメモリ51の符号データ
記憶領域Xから順次符号系列データを読み出し、第1実
施例と同様にシンドローム算出、疑似消失位置による誤
訂正検査、リトライ検出、誤りパターン生成、誤り訂正
を夫々実行する。このときリトライ検出部52でリトラ
イ信号が検出される場合は、リトライの検出された符号
系列の符号系列番号を記憶しておき、全符号系列の誤り
訂正を実行する。
【0028】続くステップ63でリトライ信号が検出さ
れる符号系列があるか否かを検査し、ある場合にはステ
ップ64に進みリトライ要求を出力する。これにより符
号データの再入力が行われ、ステップ65で再入力され
る符号データを図6の符号データ記憶領域Yに記憶させ
る。この符号データ記憶領域Yもメモリ51上の記憶エ
リアであり、再読み込みデータを構成するものである。
そしてステップ66では符号データ記憶領域Y上の再読
み込みデータに対して、正しく訂正できなかった符号系
列a,bのみの訂正処理を次のステップ67で実行す
る。ここでは図6の符号データ記憶領域Yに示すよう
に、符号系列bのデータが全て誤り訂正されたことを表
している。このステップ67ではステップ66の再読み
込みデータの訂正処理で正しく訂正された符号系列デー
タ、この場合は符号系列bを、図6に示すように再び符
号データ記憶領域Xの符号系列Bに複写する。続くステ
ップ68で、初回読み込みデータの符号系列中にステッ
プ67のデータ複写では誤り訂正できなかった符号系列
が残っているか否かを検査する。この場合は符号系列a
が残っている。従って残っている場合にはもう一度リト
ライするためにステップ64に戻り、ステップ64〜6
8を手順を繰り返し、全符号系列の訂正完了するまで処
理を続ける。ステップ68で全符号系列の訂正が完了し
た場合にはステップ69に進み、メモリ51上の符号デ
ータ記憶領域Xの符号データのパリティー以外のデータ
を順次行方向に読み出し、データ出力部2を介して外部
に出力して処理を終了する。
れる符号系列があるか否かを検査し、ある場合にはステ
ップ64に進みリトライ要求を出力する。これにより符
号データの再入力が行われ、ステップ65で再入力され
る符号データを図6の符号データ記憶領域Yに記憶させ
る。この符号データ記憶領域Yもメモリ51上の記憶エ
リアであり、再読み込みデータを構成するものである。
そしてステップ66では符号データ記憶領域Y上の再読
み込みデータに対して、正しく訂正できなかった符号系
列a,bのみの訂正処理を次のステップ67で実行す
る。ここでは図6の符号データ記憶領域Yに示すよう
に、符号系列bのデータが全て誤り訂正されたことを表
している。このステップ67ではステップ66の再読み
込みデータの訂正処理で正しく訂正された符号系列デー
タ、この場合は符号系列bを、図6に示すように再び符
号データ記憶領域Xの符号系列Bに複写する。続くステ
ップ68で、初回読み込みデータの符号系列中にステッ
プ67のデータ複写では誤り訂正できなかった符号系列
が残っているか否かを検査する。この場合は符号系列a
が残っている。従って残っている場合にはもう一度リト
ライするためにステップ64に戻り、ステップ64〜6
8を手順を繰り返し、全符号系列の訂正完了するまで処
理を続ける。ステップ68で全符号系列の訂正が完了し
た場合にはステップ69に進み、メモリ51上の符号デ
ータ記憶領域Xの符号データのパリティー以外のデータ
を順次行方向に読み出し、データ出力部2を介して外部
に出力して処理を終了する。
【0029】以上のように第2実施例によれば、複数の
符号データを記憶できるメモリを設け、訂正できなかっ
た符号系列のデータを、リトライ検出部52の指示によ
り正しく訂正する。データ複写部53でこのデータから
複写してくることにより、訂正能力を超えた誤りを最小
限のリトライ処理で効果的に訂正することができる。
符号データを記憶できるメモリを設け、訂正できなかっ
た符号系列のデータを、リトライ検出部52の指示によ
り正しく訂正する。データ複写部53でこのデータから
複写してくることにより、訂正能力を超えた誤りを最小
限のリトライ処理で効果的に訂正することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力デー
タに訂正能力を超える誤りがあること、シンドロームと
消失情報に矛盾があることを訂正処理前に判別でき、こ
れに基づいてリトライ要求を出力することができ、リト
ライに移行する時間を最小限に留めることができる。更
に本発明では、消失訂正を行うことから多くの誤りを訂
正できる高い訂正能力を実現し、更にデータ複写手段で
正常に訂正できた符号系列を合成することにより、訂正
能力を超える誤りを効率よく訂正できる効果が得られ
る。加えてリトライ時の訂正処理を訂正できなかった符
号系列のみにすることで、リトライ処理による処理時間
の増大を最小限にすることができる。
タに訂正能力を超える誤りがあること、シンドロームと
消失情報に矛盾があることを訂正処理前に判別でき、こ
れに基づいてリトライ要求を出力することができ、リト
ライに移行する時間を最小限に留めることができる。更
に本発明では、消失訂正を行うことから多くの誤りを訂
正できる高い訂正能力を実現し、更にデータ複写手段で
正常に訂正できた符号系列を合成することにより、訂正
能力を超える誤りを効率よく訂正できる効果が得られ
る。加えてリトライ時の訂正処理を訂正できなかった符
号系列のみにすることで、リトライ処理による処理時間
の増大を最小限にすることができる。
【0031】即ち、(1)訂正処理実行前に誤訂正にな
ることが検出できること、(2)訂正能力を超えるか誤
訂正になることが確実に検出できること、(3)訂正能
力を超える誤りがあった場合にも誤りを効果的に訂正で
きること、以上の優れた誤り訂正能力を有する誤り訂正
処理装置を実現することができる。
ることが検出できること、(2)訂正能力を超えるか誤
訂正になることが確実に検出できること、(3)訂正能
力を超える誤りがあった場合にも誤りを効果的に訂正で
きること、以上の優れた誤り訂正能力を有する誤り訂正
処理装置を実現することができる。
【図1】本発明の第1実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】第1実施例における誤り訂正処理のフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】誤訂正検出用の疑似消失データの構成図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図5】第2実施例における誤り訂正処理のフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】第2実施例における符号データの構成図であ
る。
る。
【図7】従来の誤り訂正処理装置の一例を示すブロック
図である。
図である。
【図8】従来の誤り訂正処理装置における誤り訂正処理
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図9】従来例における符号データの構成図である。
1 データ入力部 2 データ出力部 3 消失情報入力部 4 消失位置演算部 5 シンドローム演算部 7 誤りパターン生成部 8 誤り訂正部 9,51 メモリ 10 制御部 31 消失個数計数部 32 訂正不能検出部 34 疑似消失位置設定部 35 誤りパターン検査部 15,52 リトライ検出部 53 データ複写部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 1/00 G06F 15/36 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G06F 11/10 330 H04L 1/00
Claims (6)
- 【請求項1】 訂正前の符号データと、該訂正前の符号
データが誤りか又は誤りの確率が高いことを示す消失情
報とを入力として誤りを検出/訂正する誤り訂正処理装
置であって、 前記消失情報により前記符号データの消失個数を計数す
る消失個数計数部と、 訂正符号の最大訂正能力と前記消失計数部の出力とを比
較し、訂正能力を超える消失個数が存在した場合に訂正
不能信号を出力する訂正不能検出部と、 符号生成多項式を法とする符号多項式の剰余又は符号デ
ータのシンドロームを求めるシンドローム演算部と、 前記符号データの消失位置と前記シンドローム又は剰余
から前記消失位置の誤りパターンを算出する誤りパター
ン生成部と、 前記シンドローム演算部の符号データでは訂正処理結果
が誤訂正になることを全訂正の実行前に検出する誤訂正
検出手段と、 前記誤りパターンを用いて誤りデータの誤り訂正を行う
誤り訂正部と、 前記シンドローム演算部で算出された剰余又は符号デー
タのシンドロームが0で且つ前記消失個数計数部で計数
された消失個数が0でない場合、前記消失個数が0で且
つ前記剰余あるいは前記シンドロームが0でない場合、
前記訂正不能検出部にて訂正不能が検出された場合、前
記誤訂正検出手段で誤訂正が検出された場合、のいずれ
かで訂正前の符号データの再入力を要求するリトライ検
出部と、を具備することを特徴とする誤り訂正処理装
置。 - 【請求項2】 前記誤訂正検出手段は、 符号データの位置として正規の位置以外に疑似消失位置
を設定する疑似消失位置設定部と、 前記疑似消失位置に対して前記誤りパターン生成部で生
成される誤りパターンが誤り無しか否かを調べると共
に、誤り無しでない場合に誤り訂正処理が誤訂正になる
ことを検出する誤りパターン検査部と、を含むものであ
ることを特徴とする請求項1記載の誤り訂正処理装置。 - 【請求項3】 疑似消失位置の符号データを記憶する疑
似消失データメモリを有し、 前記誤り訂正部は、疑似消失位置に対する誤りパターン
を用いて前記疑似消失データメモリ上の符号データを訂
正する疑似消失位置訂正モードを有し、 前記誤訂正検出手段は、前記疑似消失データメモリ上の
符号データが全て0の状態で疑似消失位置訂正モードで
疑似消失位置の誤り訂正を行った結果を検査し、前記疑
似消失データメモリ上の訂正後の符号データが全て0で
ない場合に誤訂正とするものであることを特徴とする請
求項1記載の誤り訂正処理装置。 - 【請求項4】 前記訂正不能検出部は、消失個数が誤り
訂正用の符号データのパリティー数から1を減じた値を
超える場合に訂正不能の信号を出力する請求項1、2、
又3記載の誤り訂正処理装置。 - 【請求項5】 複数の符号系列で構成される符号データ
を一時的に記憶する第1の符号データ領域、前記リトラ
イ検出部からのリトライ要求によって同一の訂正前の符
号データが再度入力される場合に前記符号データを一時
的に記憶する第2の符号データ領域を夫々有するメモリ
と、 前記リトライ検出部よりリトライが要求された場合に、
再び訂正前符号データ及び消失情報を前記メモリの第2
の符号データ領域に読込んで前記誤り訂正部によって誤
り訂正を行う制御部と、 前記第2の符号データのメモリ上で正常に誤り訂正され
た符号系列の符号データを前記第1の符号データのメモ
リ上の同一符号系列位置に複写するデータ複写部と、を
具備することを特徴とする請求項1記載の誤り訂正処理
装置。 - 【請求項6】 前記第2の符号データ領域上の誤り訂正
は、前記第1の符号データ領域上の誤り訂正で訂正不能
に陥った符号系列と同じ符号系列のみの誤り訂正を実行
する請求項5記載の誤り訂正処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28040191A JP3242682B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 誤り訂正処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28040191A JP3242682B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 誤り訂正処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594323A JPH0594323A (ja) | 1993-04-16 |
JP3242682B2 true JP3242682B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=17624520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28040191A Expired - Fee Related JP3242682B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 誤り訂正処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3242682B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1287617B1 (de) * | 2000-04-14 | 2003-12-03 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zum kanaldecodieren eines datenstroms mit nutzdaten und redundanzdaten, vorrichtung zum kanaldecodieren, computerlesbares speichermedium und computerprogramm-element |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP28040191A patent/JP3242682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0594323A (ja) | 1993-04-16 |
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