JPH0594323A - 誤り訂正処理装置 - Google Patents

誤り訂正処理装置

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JPH0594323A
JPH0594323A JP3280401A JP28040191A JPH0594323A JP H0594323 A JPH0594323 A JP H0594323A JP 3280401 A JP3280401 A JP 3280401A JP 28040191 A JP28040191 A JP 28040191A JP H0594323 A JPH0594323 A JP H0594323A
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Masao Okabe
雅夫 岡部
Shozo Fujii
省造 藤井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルデータの訂正処理実行前に誤訂正
になることが検出でき、訂正能力を超えるか否かを確実
に検出でき、訂正能力を超える場合にも高速なリトライ
処理で効果的に誤り訂正できる誤り訂正処理装置を実現
すること。 【構成】 消失個数計数部31がデータ誤りの消失個数
を計数し、訂正不能検出部32が計数値と訂正能力を比
較し訂正不能か否かを検出する。また疑似消失位置設定
部34に設定される疑似消失位置に対する誤りパターン
を誤りパターン生成部7が算出し、誤りパターン検査部
35が疑似消失位置の誤りパターンを検査し、無誤りで
ない場合に誤訂正を検出する。そしてリトライ検出部3
3はシンドロームと消失個数のデータにより誤り訂正の
リトライ要求を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置などに
適用されるディジタルデータ誤り訂正符号において、訂
正処理時に誤訂正検出と訂正不能検出を行う誤り訂正処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶装置の性
能向上はめざましく、記録密度,転送速度と共に記録デ
ータの信頼性も大幅な改善が図られている。ディジタル
オーディオテープレコーダ(DAT)では、第3の誤り
訂正符号を付加してデータの信頼性強化を図り、コンピ
ュータ外部記憶装置として誤り訂正符号による記録デー
タの信頼性を確保している。この誤り訂正符号の訂正処
理では誤り訂正能力と誤り検出能力を効率的に配分し、
誤訂正を最小限に抑える誤り訂正処理が必要である。
【0003】以下に従来の誤り訂正処理装置について説
明する。図7は従来の誤り訂正処理装置の構成を示すブ
ロック図である。本図において、データ入力部1は誤り
訂正前のディジタルデータを受信するものであり、後述
する各回路部及びメモリにデータバスAやローカルバス
Bを介して接続されている。データ出力部2は誤り訂正
後の最終データを出力するものである。消失情報入力部
3は訂正前の符号データが誤りであるか、又は誤りであ
る確率が高いことを示す消失情報を受信するものであ
り、その出力は消失位置演算部4に与えられる。消失位
置演算部4は消失情報から消失訂正を行うべきデータ列
の消失位置を算出するものである。シンドローム演算部
5は符号データのシンドロームを算出するものである。
【0004】誤り位置生成部6はシンドローム演算部5
の出力するシンドロームと、消失位置演算部4の出力す
る消失位置データとからデータ列の符号誤り位置を算出
するものである。誤りパターン生成部7は誤り位置生成
部6で算出された符号誤り位置と、シンドローム演算部
5で算出されたシンドロームを用いて符号誤り位置にお
ける誤りパターンを算出するものである。誤り訂正部8
は誤りパターン生成部7で算出された誤りパターンを用
いて、誤り位置生成部6の出力する符号誤り位置でデー
タ列の誤りを訂正するものである。メモリ9はデータ入
力部1やローカルバスBを介して他の回路部から入力さ
れる符号データを記憶するものである。
【0005】制御部10はメモリ9のアドレスの生成を
行い、データ入力時,シンドローム演算時,誤り訂正時
のメモリ9へのアクセスを夫々管理するものである。又
制御部10は、この誤り訂正処理装置を構成する各回路
部をデータバスAを介して制御するもので、後述するデ
ータの誤り訂正処理の動作プログラムを記憶している。
シンドローム検査部11は得られた符号誤り位置と誤り
パターンからシンドロームを再算出し、シンドローム演
算部5で算出されたシンドロームと一致するか否かを検
査するもので、一致しない場合には今回の誤り訂正処理
が誤訂正になったことを示す信号を出力する。
【0006】以上のように構成された従来の誤り訂正処
理装置について、その動作を図7〜図9を用いて説明す
る。図8は従来の誤り訂正処理装置における制御部10
の誤り訂正の制御手順を示すフローチャートである。図
9は入力符号データの2次元構造を示す説明図である。
さて動作を開始するとステップ21でデータ入力部1に
より入力される全符号系列の訂正前の符号データをメモ
リ9に記憶させる。メモリ9の符号データは図9に示す
ような構造を有し、データの転送順は行方向に、一符号
系列は列方向に配列される。又これと並行して、消失情
報入力部3を介して入力される消失情報から符号の消失
位置を消失位置演算部4で算出させる。ステップ22で
メモリ9から順次符号系列データを読み出し、シンドロ
ーム演算部5によってシンドロームを算出させる。続く
ステップ23で誤り位置生成部6と誤りパターン生成部
7を制御して、消失位置とシンドロームから符号誤り位
置と誤りパターンを夫々算出させ、ステップ24で誤り
訂正部8により符号誤り位置の誤り訂正を実行させる。
【0007】ステップ25ではシンドローム検査部11
は、得られた符号誤り位置と誤りパターンからシンドロ
ームの再算出を行い、この結果とシンドローム演算部5
のシンドローム算出結果との比較をする。そしてステッ
プ26でシンドローム検査部17の比較結果が一致する
場合には、誤り訂正が正常に行われたものとしてステッ
プ27に進む。このステップ27では訂正後のデータを
メモリ9から行方向に順次読み出し、データ出力部2を
介して外部に出力する。尚ステップ26でもし比較結果
が一致しなければ、誤訂正をしたものとしてステップ2
8に進み、誤訂正検出信号を出力して処理を終える。
【0008】ここで訂正される一列の符号系列データの
p番目とq番目のデータに誤りがあるとし、この場合の
訂正処理における符号誤り位置と誤りパターンの算出及
び誤訂正の検出について更に説明する。
【0009】シンドローム[S]はシンドローム生成行
列を[H]、符号系列データを[R]とすると式(1)
で表される。
【数1】 ここでαはガロア体の原始元である。
【0010】シンドローム生成行列[H]の各要素のα
j をXjすると、シンドロームは式(2)のように表さ
れる。
【数2】 ここで誤りはYp とYq のみであるのでシンドロームは
式(3)に示すものとなる。
【数3】
【0011】つまり符号誤り位置とその誤りパターンは
式(3)の任意の4つの式から未知数Xp 、Xq 、Yp
、Yq を夫々求めることである。また誤訂正検出は得
られたXp 、Xq 、Yp 、Yq を式(3)で用いた4つ
の式以外の式に代入し、シンドローム演算結果と比較し
て最初の処理における値と一致しないときが誤訂正処理
の場合である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、次の問題を有していた。 (1)誤訂正の検出を符号誤り位置と誤りパターンが算
出された後に行う構成となっているため、全ての訂正処
理が実行された後でなければ誤訂正を検出できないこ
と。又、再度誤り訂正を要求するリトライ要求の出力に
多大な時間を必要とすること。 (2)誤訂正の検出を余ったシンドローム算出式を用い
て検査しているために、訂正能力限界の誤りがあった場
合には誤訂正検出のために利用できるシンドローム算出
式が残っておらず、誤訂正検出が不可能になること。 (3)リトライによる訂正処理も通常の訂正処理も同じ
処理を用いるため、リトライ時に別の原因の誤りが発生
した場合には、再度訂正不能や誤訂正になる可能性があ
る等の問題点を有していた。
【0013】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、(1)訂正処理実行前に誤訂正
になることが検出でき、(2)訂正能力を超えるか誤訂
正になることを確実に検出でき、(3)訂正能力を超え
る誤りがあった場合にも誤りを効果的に訂正できる誤り
訂正処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、訂正前データと、該訂正前データが誤りか又は誤り
の確率が高いことを示す消失情報とを入力として誤りを
検出する誤り訂正処理装置であって、消失情報によりデ
ータ消失個数を計数する消失個数計数部と、訂正符号の
最大訂正能力と消失計数部の出力とを比較し、訂正能力
を超える消失個数が存在した場合に訂正不能信号を出力
する訂正不能検出部と、符号生成多項式を法とする符号
多項式の剰余又はデータのシンドロームを求めるシンド
ローム演算部と、消失位置とシンドローム又は剰余から
消失位置の誤りパターンを算出する誤りパターン生成部
と、シンドローム演算部のデータにより訂正処理結果が
誤訂正であることを検出する誤訂正検出手段と、誤りパ
ターンを用いて誤りデータの誤り訂正を行う誤り訂正部
と、シンドローム演算部で算出された剰余又は符号デー
タのシンドロームが0で且つ消失個数計数部で計数され
た消失個数が0でない場合、消失個数が0で且つ剰余あ
るいはシンドロームが0でない場合、訂正不能検出部に
て訂正不能が検出された場合、訂正検出手段で誤訂正が
検出された場合、のいずれかで訂正前のデータの再入力
を要求するリトライ検出部と、を具備することを特徴と
するものである。
【0015】又本願の請求項5の発明は、複数の符号系
列で構成される符号データを一時的に記憶する第1の符
号データ領域、リトライ検出部からのリトライ要求によ
って同一の訂正前のデータが再度入力される場合にその
符号データを一時的に記憶する第2の符号データ領域を
夫々有するメモリと、リトライ検出部よりリトライが要
求された場合に、再び訂正前データ及び消失情報をメモ
リの第2の符号データ領域に読込んで誤り訂正部によっ
て誤り訂正を行う制御部と、第2の符号データのメモリ
上で正常に誤り訂正された符号系列のデータを第1の符
号データのメモリ上の同一符号系列位置に複写するデー
タ複写部と、を具備することを特徴とするものである。
【0016】
【作用】このような特徴を有する本願の発明によれば、
訂正不能検出部が訂正前に訂正能力を越える誤りがある
ことを検出し、誤訂正検出手段が訂正前にシンドローム
が正常かどうかを判断することで、リトライ要求を訂正
処理実行前に出力する。又誤り訂正部により正常に訂正
できた符号系列を再生する。又シンドローム演算部で算
出された剰余又は符号データのシンドロームが0で且つ
消失個数計数部で計数された消失個数が0でない場合、
消失個数が0で且つ剰余あるいはシンドロームが0でな
い場合、訂正不能検出部にて訂正不能が検出された場
合、訂正検出手段で誤訂正が検出された場合、のいずれ
かにリトライ検出部でデータの再入力を要求することに
より訂正能力を越える誤りを効率的に訂正できるように
している。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1実施例における
誤り訂正処理装置の構成を示すブロック図である。尚、
従来例を示す図7と同一部分は同一符号を付けて説明を
省略する。図1において従来の誤り訂正装置と同じく、
データ入力部1,データ出力部2,シンドローム演算部
5,誤りパターン生成部7、誤り訂正部8,メモリ9は
夫々ローカルバスBを介して相互接続されており、又消
失情報入力部3,消失位置演算部4は上述した各回路部
と共にデータバスCを介して制御部10に接続され、制
御指令を受けるよう構成されている。
【0018】さて消失個数計数部31は消失位置演算部
4で消失位置となった符号位置の個数を計数するもので
あり、その出力は訂正不能検出部32及び後述するリト
ライ検出部33に与えられる。訂正不能検出部32は消
失個数計数部31の計数値と誤り訂正部8の訂正能力を
比較し、訂正能力を超える場合に訂正不能と判断し、リ
トライ検出部33に訂正不能信号を出力するものであ
る。疑似消失位置設定部34は図3に示す正規の符号位
置以外の場所に、誤訂正検出のために一時的に付加する
データ行(0000・・・0)を疑似消失位置として設
定するもので、その出力は誤りパターン生成部7に与え
られる。疑似消失位置は図3の疑似消失位置Xpsに示す
ように符号データの符号位置外に符号データがあるもの
と想定したものである。尚、疑似消失位置Xpsの疑似デ
ータは符号生成には使用されない。
【0019】次に誤りパターン検出部35は誤りパター
ン生成部7から出力する疑似消失位置情報に対する誤り
パターンを検査し、誤りパターンのデータ符号が0でな
い場合に誤訂正が必要であることを検出し、その結果を
リトライ検出部33に与えるものである。リトライ検出
部33はシンドローム演算部5で演算されたシンドロー
ムと消失個数計数部31で計数された消失個数をモニタ
し、両者の値に矛盾がある場合、又は訂正不能か誤訂正
であることが検出された場合、誤り訂正処理のリトライ
要求を出力するものである。ここでメモリ9の内部構成
は、疑似消失位置の符号データを記憶する疑似消失デー
タ領域と、符号データを一時的に記憶する第1の符号デ
ータ領域と、リトライ検出部33からのリトライ要求に
よって訂正前のデータが再度入力される場合にその符号
データを一時的に記憶する第2の符号データ領域と、を
有しているものとする。
【0020】以上のように構成された本実施例の誤り訂
正処理装置の動作について説明する。図2はこの誤り訂
正装置の制御部10による誤り訂正の制御手順を示すフ
ローチャートである。又図3は入力符号データの2次元
構造を示す説明図である。動作を開始すると、まずステ
ップ41でデータ入力部1により入力される全符号系列
の符号データを、図3のD00〜D0n, 10〜D1n,D20
〜D2n・・・に示すように2次元構造でメモリ9上に記
憶させる。符号データの転送順はこのテーブルの行方
向、符号データの一符号系列は列方向に構成される。同
時に、消失情報入力部3を介して入力される消失情報か
ら、消失位置演算部4は符号の消失位置を算出する。こ
のとき消失個数計数部31は消失個数を計数し、訂正不
能検出部32は消失個数の計数値と訂正能力を比較し、
訂正不能で有るか否かをチェックする。尚、消失個数計
数部31と訂正不能検出部32は誤り訂正検出手段の機
能を達成している。
【0021】次にステップ42に進み、メモリ9から順
次符号系列データを読み出し、シンドローム演算部5に
より図3に示すテーブルの列方向に構成される全符号系
列のシンドロームを算出させる。続くステップ43で疑
似消失位置設定部34で疑似消失位置を設定し、誤りパ
ターン生成部7により、D00〜Dl0の第0符号系列から
0n〜Dlnの第n符号系列までの全符号系列の疑似消失
位置の誤りパターンを算出させる。このとき誤りパター
ン検査部35は疑似消失位置に対する誤りパターンが0
か否かを検査し、0でない場合には誤訂正であることを
確認する。又リトライ検出部33は、(1)シンドロー
ムが0で、且つ消失個数が0でない場合、(2)逆に消
失個数が0で、且つシンドロームが0でない場合、
(3)消失数>(パリティ数−1)、即ち訂正不能の場
合、(4)擬似消失位置誤りパターン≠0、即ち誤訂正
になることが検出されている場合、を夫々検査し、いず
れかが成立している場合にはリトライ要求信号を出力す
る。
【0022】ステップ44でリトライ検査結果を調べ、
リトライの要求が検出されていない場合にはステップ4
5に進み、誤りパターン生成部7により全符号系列の疑
似消失位置以外の消失位置に対する誤りパターンを生成
させる。そしてステップ46に進み、誤り訂正部8は誤
りパターン生成部7で算出された誤りパターンを用いて
全符号系列の消失訂正を実行する。ステップ47ではメ
モリ9から順次パリティー以外の符号データを図3に示
す行方向に順次読み出し、データ出力部2を介して訂正
後のデータを外部に出力する。尚ステップ44でリトラ
イの要求が検出がされている場合にはステップ45〜4
7の処理を実行せず処理を終える。
【0023】ここで疑似消失位置の消失訂正による誤訂
正の検出と訂正不能検出、リトライ検出について夫々説
明する。疑似消失位置は図3の疑似消失位置Xpsに示す
ように符号データの符号位置外に符号データがあるもの
と想定し、この符号データの誤りを消失訂正することを
疑似消失位置の消失訂正という。符号の生成つまりパリ
ティーの生成は、これらの本来の符号位置外のデータが
全て0としてパリティーを生成するのと等価である。同
様に訂正時のシンドローム演算も疑似データなどの本来
の符号位置外のデータを全て0として計算しているのと
等価である。従って疑似消失位置Xpsに誤りがあったも
のとして消失訂正を行えば、この誤りパターンは通常で
は誤り無しとなる。例えば実際の誤りに対して消失情報
が不足した場合などでは、シンドローム演算結果に実際
の誤りが含まれた値となるために式(3)のシンドロー
ム演算結果を用いて算出した誤りパターンは正常な値で
なくなり、そのまま訂正した場合には誤訂正となる。同
様に疑似消失位置に対する誤りパターンも正常でなくな
り、誤り無しかどうかを検査することで誤訂正が検出で
きる。
【0024】また本実施例ではシンドロームから符号誤
り位置を算出せず、消失情報を使った消失訂正を行い、
且つ疑似消失位置の消失訂正に式(3)で使用した4つ
の式以外にもう1つの式を検算用として用いるため、一
訂正能力分の処理容量が消費される。このため訂正不能
検出部32は消失個数が(パリティー数から1を減算し
た値)を越えた場合に、訂正限界を超えて訂正不能であ
ること示す信号を出力する。更にリトライ検出部33で
は、シンドローム演算結果が0であるのに消失データが
存在する場合や、逆に消失データがないのにシンドロー
ム演算結果が0でない場合等、明らかに消失情報が異常
である場合も検出し、訂正処理開始前にリトライ判断を
行う。
【0025】以上のように本実施例によれば、消失個数
を計数し訂正能力と比較することにより消失情報入力時
に訂正不能検出が可能となり、また疑似消失位置を設定
しその疑似消失位置の誤りパターンの検査と、シンドロ
ームと消失情報の矛盾を検査することにより早期に誤訂
正検出が可能となり、リトライ要求を訂正処理前に行う
ことが可能である。尚、シンドローム演算は生成多項式
を法とする符号多項式の剰余に置き換え、誤りパターン
生成は剰余と消失位置から生成しても良い。この剰余は
受信符号を生成多項式で割った余りであり、一般にシン
ドロームと等価である。
【0026】次に本発明の第2実施例について、図4,
5を参照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例
における誤り訂正処理装置の構成を示すブロック図であ
る。本図において、第1実施例と同一部分は同一符号を
付けて説明を省略する。図1と同じくデータ入力部1は
訂正前データを入力するもので、消失情報入力部3は訂
正前データの消失情報を入力するものである。データ出
力部2は後述する誤り訂正処理により訂正されたデータ
を出力するものである。第1実施例と異なるのは以下の
回路部を設けたことである。即ち、メモリ51はメモリ
9と同じく外部より入力される図3に示す2次元構造の
符号データを2つ以上記憶できる容量を持つ。又、リト
ライ検出部52はリトライ要求を外部に直接出力しない
で制御部10に出力する。データ複写部53は、一つの
2次元符号データ内の訂正が完了した符号系列データを
他方の同じ符号系列に複写する。データ複写部53は他
の回路部と共にデータバスDを介して制御部10に接続
され、又その出力はメモリ51に与えられるものであ
る。
【0027】このように構成された第2実施例の誤り訂
正処理装置の動作について説明する。図5は誤り訂正処
理装置の制御部10による誤り訂正の制御手順を示すフ
ローチャートである。図6は第2実施例の入力符号デー
タの誤り訂正処理を示す説明図である。まずステップ6
1でデータ入力部1により入力される全符号系列の符号
データを、図6に示す符号データ記憶領域Xに記憶させ
る。符号データ記憶領域Xはメモリ9上の1つの記憶領
域であり、これが初回読み込みデータを構成する。記憶
領域Xでは、例えば符号系列A,Bに一部に訂正不能デ
ータが含まれ、符号系列Cの誤りデータは既に訂正され
たことを示している。又消失情報入力部3を介して入力
される消失情報から消失位置演算部4で符号の消失位置
を算出させ、第1実施例と同様に訂正不能か否かの検出
を行う。次のステップ62でメモリ9の符号データ記憶
領域Xから順次符号系列データを読み出し、第1実施例
と同様にシンドローム算出、疑似消失位置による誤訂正
検査、リトライ検出、誤りパターン生成、誤り訂正を夫
々実行する。このときリトライ検出部52でリトライ信
号が検出される場合は、リトライの検出された符号系列
の符号系列番号を記憶しておき、全符号系列の誤り訂正
を実行する。
【0028】続くステップ63でリトライ信号が検出さ
れる符号系列があるか否かを検査し、ある場合にはステ
ップ64に進みリトライ要求を出力する。これにより符
号データの再入力が行われ、ステップ65で再入力され
る符号データを図6の符号データ記憶領域Yに記憶させ
る。この符号データ記憶領域Yもメモリ9上の記憶エリ
アであり、再読み込みデータを構成するものである。そ
してステップ66では符号データ記憶領域Y上の再読み
込みデータに対して、正しく訂正できなかった符号系列
a,bのみの訂正処理を次のステップ67で実行する。
ここでは図6の記憶領域Yに示すように、符号系列bの
データが全て誤り訂正されたことを表している。このス
テップ67ではステップ66の再読み込みデータの訂正
処理で正しく訂正された符号系列データ、この場合は符
号系列bを、図6に示すように再び符号データ領域Xの
符号系列Bに複写する。続くステップ68で、初回読み
込みデータの符号系列中にステップ67のデータ複写で
は誤り訂正できなかった符号系列が残っているか否かを
検査する。この場合は符号系列aが残っている。従って
残っている場合にはもう一度リトライするためにステッ
プ64に戻り、ステップ64〜68を手順を繰り返し、
全符号系列の訂正完了するまで処理を続ける。ステップ
68で全符号系列の訂正が完了した場合にはステップ6
9に進み、メモリ9上の符号データ領域Xの符号データ
のパリティー以外のデータを順次行方向に読み出し、デ
ータ出力部2を介して外部に出力して処理を終了する。
【0029】以上のように第2実施例によれば、複数の
符号データを記憶できるメモリを設け、訂正できなかっ
た符号系列のデータを、リトライ検出部52の指示によ
り正しく訂正する。データ複写部53でこのデータから
複写してくることにより、訂正能力を超えた誤りを最小
限のリトライ処理で効果的に訂正することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力デー
タに訂正能力を超える誤りがあること、シンドロームと
消失情報に矛盾があることを訂正処理前に判別でき、こ
れに基づいてリトライ要求を出力することができ、リト
ライに移行する時間を最小限に止めることができる。更
に本発明では、消失訂正を行うことから多くの誤りを訂
正できる高い訂正能力を実現し、更にデータ複写手段で
正常に訂正できた符号系列を合成することにより、訂正
能力を超える誤りを効率よく訂正できる効果が得られ
る。加えてリトライ時の訂正処理を、訂正できなかった
符号系列のみにすることでリトライ処理による処理時間
の増大を最小限にすることができる。
【0031】即ち、(1)訂正処理実行前に誤訂正にな
ることが検出できること、(2)訂正能力を超えるか誤
訂正になることを確実に検出できること、(3)訂正能
力を超える誤りがあった場合にも誤りを効果的に訂正で
きること、以上の優れた誤り訂正能力を有する誤り訂正
処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
【図2】第1実施例における誤り訂正処理のフローチャ
ートである。
【図3】誤訂正検出用の疑似消失データの構成図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
【図5】第2実施例における誤り訂正処理のフローチャ
ートである。
【図6】第2実施例における符号データの構成図であ
る。
【図7】従来の誤り訂正処理装置の一例を示すブロック
図である。
【図8】従来の誤り訂正処理装置における誤り訂正処理
のフローチャートである。
【図9】従来例における符号データの構成図である。
【符号の説明】
1 データ入力部 2 データ出力部 3 消失情報入力部 4 消失位置演算部 5 シンドローム演算部 7 誤りパターン生成部 8 誤り訂正部 9,51 メモリ 10 制御部 31 消失個数計数部 32 訂正不能検出部 34 疑似消失位置設定部 35 誤りパターン検査部 15,52 リトライ検出部 53 データ複写部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 訂正前データと、該訂正前データが誤り
    か又は誤りの確率が高いことを示す消失情報とを入力と
    して誤りを検出する誤り訂正処理装置であって、 前記消失情報によりデータ消失個数を計数する消失個数
    計数部と、 訂正符号の最大訂正能力と前記消失計数部の出力とを比
    較し、訂正能力を超える消失個数が存在した場合に訂正
    不能信号を出力する訂正不能検出部と、 符号生成多項式を法とする符号多項式の剰余又はデータ
    のシンドロームを求めるシンドローム演算部と、 前記消失位置と前記シンドローム又は剰余から消失位置
    の誤りパターンを算出する誤りパターン生成部と、 前記シンドローム演算部のデータにより訂正処理結果が
    誤訂正であることを検出する誤訂正検出手段と、 前記誤りパターンを用いて誤りデータの誤り訂正を行う
    誤り訂正部と、 前記シンドローム演算部で算出された剰余又は符号デー
    タのシンドロームが0で且つ前記消失個数計数部で計数
    された消失個数が0でない場合、前記消失個数が0で且
    つ剰余あるいはシンドロームが0でない場合、前記訂正
    不能検出部にて訂正不能が検出された場合、前記訂正検
    出手段で誤訂正が検出された場合、のいずれかで訂正前
    のデータの再入力を要求するリトライ検出部と、を具備
    することを特徴とする誤り訂正処理装置。
  2. 【請求項2】 前記誤訂正検出手段は、 符号位置として正規の位置以外に疑似消失位置を設定す
    る疑似消失位置設定部と、 前記疑似消失位置に対して誤りパターン生成部で生成さ
    れる誤りパターンが誤り無しか否かを調べると共に、誤
    り無しでない場合に誤り訂正処理が誤訂正になることを
    検出する誤りパターン検査部と、を含むものであること
    を特徴とする請求項1記載の誤り訂正処理装置。
  3. 【請求項3】 疑似消失位置の符号データを記憶する疑
    似消失データメモリを有し、 前記誤り訂正部は、疑似消失位置に対する誤りパターン
    を用いて前記疑似消失メモリ上の符号データを訂正する
    疑似消失位置訂正モードを有し、 前記誤訂正検出手段は、前記疑似消失データメモリ上の
    符号データが全て0の状態で疑似消失位置訂正モードで
    疑似消失位置の誤り訂正を行った結果を検査し、前記疑
    似消失メモリ上の訂正後の符号データが全て0でない場
    合に誤訂正とするものであることを特徴とする請求項1
    記載の誤り訂正処理装置。
  4. 【請求項4】 前記訂正不能検出部は、消失個数が誤り
    訂正符号のパリティー数から1を減じた値を超える場合
    に訂正不能の信号を出力する請求項1、2、又は3記載
    の誤り訂正処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の符号系列で構成される符号データ
    を一時的に記憶する第1の符号データ領域、前記リトラ
    イ検出部からのリトライ要求によって同一の訂正前のデ
    ータが再度入力される場合にその符号データを一時的に
    記憶する第2の符号データ領域を夫々有するメモリと、 前記リトライ検出部よりリトライが要求された場合に、
    再び訂正前データ及び消失情報を前記メモリの第2の符
    号データ領域に読込んで前記誤り訂正部によって誤り訂
    正を行う制御部と、 前記第2の符号データのメモリ上で正常に誤り訂正され
    た符号系列のデータを前記第1の符号データのメモリ上
    の同一符号系列位置に複写するデータ複写部と、を具備
    することを特徴とする請求項1記載の誤り訂正処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の符号データメモリ上の誤り訂
    正は、前記第1の符号データメモリ上の誤り訂正で訂正
    不能に陥った符号系列と同じ符号系列のみの誤り訂正を
    実行する請求項5記載の誤り訂正処理装置。
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