JPH0561302U - 下地部材の固定装置 - Google Patents

下地部材の固定装置

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JPH0561302U
JPH0561302U JP281892U JP281892U JPH0561302U JP H0561302 U JPH0561302 U JP H0561302U JP 281892 U JP281892 U JP 281892U JP 281892 U JP281892 U JP 281892U JP H0561302 U JPH0561302 U JP H0561302U
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JP
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driving
base member
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leaf spring
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明 小山
孝一 西田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 梁材への取付作業を極めて迅速かつ確実に行
い得ると共に、取付完了後の打込部材の位置ずれを防止
することで長期間にわたり安定した固定力を維持できる
ようにする。 【構成】 梁材3 のフランジ部4 に上載される棒状の下
地部材2 の下面7 側に取付けられ、下地部材2 のフラン
ジ部4 上にある部分とでフランジ部4 を上下から挟圧し
て下地部材2 を梁材3 に固定する下地部材の固定装置に
おいて、前記固定装置6 は、下地部材2 の下面7 側に取
付けられてその下面7 との間で下地部材2長手方向に連
通する打込空間19を形成する受部材8 と、この打込空間
19に打込み挿通されると共に打込先端側に設けた板バネ
21を介してフランジ部4 を下から押圧する打込部材9 と
から成り、これら受部材8 と打込部材9 との間には、板
バネ21の押圧の反力による打込部材9 の反転を防止する
反転防止手段28と、打込み完了後の打込部材9 が受部材
8 に対して反打込み方向に変位するのを防止する抜止め
手段31とが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、下地部材の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
床パネル等の下面に下地として設けられる根太や胴縁といった棒状の下地部材 を、梁材に上載して固定したい際に、下地部材の下面側に梁材のフランジ部を下 から押圧する固定装置を設け、この固定装置と下地部材のフランジ部上にある部 分とでフランジ部を上下から挟圧することにより、下地部材を梁材のフランジ部 に固定する場合がある。
【0003】 図7はこのような固定装置の従来例を示す。 本例における固定装置は、鋼製の中空角材よりなる下地部材38の下面39に、中 央に段差部40を有する固定金具41を、ボルト42とナット43で締付け固定すること により構成された簡単なもので、前記段差部40を介して形成された押圧部44が、 梁材(H形鋼)45 のフランジ部46を下から押圧し、下地部材38の端部とでフラン ジ部46を挟圧することにより、下地部材38が梁材45のフランジ部46に固定される ようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、押圧部44をフランジ部46の裏面に当接させる ためには、先ず、図8に示すように、ボルト42を緩めて固定金具41を下地部材38 の外域に位置させた状態で下地部材38をフランジ部46に上載し、次に、固定金具 41をその押圧部44がフランジ部46下方に位置するようにボルト42回りに回転させ た後、ボルト42を図外の工具により締め付けるという手順で作業が行われていた 。
【0005】 このように、従来では、その作業自体が極めて煩雑でありしかも下からのボル ト締め作業を必要とすることから、もともと下地部材38の固定箇所が多いことと も相俟って、施工工期の長期化を招来するという問題点があった。 また、押圧部44における押圧力は、専らボルト42の締付け具合に依存するため 、作業者の熟練度によってばらつきが生じやすく、構造強度及び安全上からも好 ましくなかった。
【0006】 そこで、本願出願人は、上記した課題を解決すべく、下地部材の下面側に受部 材を取付けて下地部材の長手方向に連通する打込空間を形成し、この打込空間に 先端に板バネを有する打込部材を打込み、その板バネによって梁材のフランジ部 を下から挟圧するようにした固定装置を既に提案している(実願平2−95864 号 ) 。
【0007】 しかし、この固定装置では、打込み完了後において、床パネルから伝わる振動 等によって打込部材が受部材に対して少しずつ変位し、打込空間から抜け出るお それがある。 本考案は、かかる実情に鑑み、梁材への取付作業を極めて迅速かつ確実に行い 得ると共に、取付完了後の打込部材の位置ずれを防止することで長期間にわたり 安定した固定力を維持できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的手段は、梁材3 のフランジ部4 に上載される棒状の下地部材2 の下面7 側に取付けられ、下地部材2 のフランジ 部4 上にある部分とでフランジ部4 を上下から挟圧して下地部材2 を梁材3 に固 定する下地部材の固定装置において、前記固定装置6 は、下地部材2 の下面7 側 に取付けられてその下面7 との間で下地部材2 長手方向に連通する打込空間19を 形成する受部材8 と、この打込空間19に打込み挿通されると共に打込先端側に設 けた板バネ21を介してフランジ部4 を下から押圧する打込部材9 とから成り、こ れら受部材8 と打込部材9 との間には、板バネ21の押圧の反力による打込部材9 の反転を防止する反転防止手段28と、打込み完了後の打込部材9 が受部材8 に対 して反打込み方向に変位するのを防止する抜止め手段31とが設けられている点に ある。
【0009】
【作用】
例えば図1に示すように、受部材8 を介して下地部材2 下方に形成された打込 空間19に、打込部材9 を挿通してハンマー等で後方から打ち込むことにより、打 込部材9 の先端に設けた板バネ21が梁材3 のフランジ部4 の裏面側に強制的に挿 入され、フランジ部4 はその板バネ21と下地部材2 とによって挟圧される。
【0010】 打込み完了後は、抜止め手段31によって打込部材9 の反打込み方向への移動が 規制され、下地部材2 に微振動等が生じても打込部材9 が打込空間19から抜け出 るようなことがない。
【0011】
【実施例】
以下、図面に基いて本考案の一実施例につき詳述する。 図1乃至図3において、1は床パネル、2はその床パネルの裏面に取付けられ た木製角棒状の下地部材(根太材) であり、この下地部材2 は、床パネル1 の長 手方向に沿って床パネル1 の幅方向等間隔に配置されている。
【0012】 3はH形鋼より成る鉄骨構造物の骨格を成す梁材で、通常その上側のフランジ 部4 に前記下地部材2 の長手方向端部5 が上載され、床パネル1 及びその下地部 材2 より成る床材が組付けられる。 6は本実施例で採用した固定装置であり、下地部材2 の下面7 側に取付けられ た受部材8 と、この受部材8 に支持されてフランジ部4 を下から押圧する打込部 材9 とから成り、下地部材2 をフランジ部4 に対して強固に固定するためのもの である。
【0013】 前記受部材8 は、図3に示す如く、正面視略コ字状を呈する鋼製の屈曲板体で あり、左右両側で相対向する側板部10,10 と、該側板部10,10 の下端を連結する 底板部11とから形成されている。 前記両側板部10の中央よりやや下部側には、相対向内方に夫々屈曲された段部 12が形成され、この段部12の上側が前記下地部材2 の側面13に内接する取付板14 、下側がその取付板14と平行な側壁板15とされている。16は段部12の外側に形成 された補強用の三角リブであり、17はねじ孔で、前記取付板14の上下コーナ付近 に夫々開設されている。
【0014】 なお、取付板14は、側壁板15より打込み方向前方(図1の左側) へ長く形成さ れていて、木ねじ18の取付位置と板バネ21の圧接位置とを略一致させるようにし ている。 このように構成された受部材8 は、図1及び図3に示すように、下地部材2 の 下面7 側から嵌合されて、前記ねじ孔17に木ねじ18を螺合することにより下地部 材2 に予め取付けられるが、このさい、前記両側壁板15,15 、底板部11及び下地 部材2 の下面7 とで囲まれた下地部材2 長手方向に連通する打込空間19が形成さ れることになる。
【0015】 図3に示すように、前記打込部材9 は、幅方向両端に補強フランジ20a が屈曲 形成された鋼製の打込本体20と、該打込本体20の打込み先端側に設けたバネ鋼よ りなる板バネ21とを備えている。 この板バネ21は、屈曲部22を介して側面視略鋭角状に交差する取付板部23と押 圧部24とを備え、その屈曲部22外側を打込み先端として打込本体20の先端側へ外 嵌され、取付板部23が打込本体20の略中央においてリベット26接合されることに より、打込本体20に対して強固に固着されている。
【0016】 板バネ21の押圧部24は、前記屈曲部22から自由端側に向かって上方そり返り状 に湾曲されていて、その自由端部はやや下方に屈曲されて、フランジ部4 裏面と の接当部27とされている。なお、27a はこの接当部27の中央を膨出して設けた突 条である。 打込本体20の後端側には、側面視略逆L字状に屈曲して形成された第一ストッ パ部(反転防止手段)28 が設けられていて、この第一ストッパ部28の最後端には 、屈曲部29を介して垂下状に延設したハンマー等を打付けるための打付部30が形 成されている。
【0017】 31は第二ストッパ部(抜止め手段) であり、打込み完了後の打込部材9 が受部 材8 に対して反打込み方向に変位するのを防止するものである。この第二ストッ パ部31は、板バネ21の取付板部23先端側(反打込み側) において、その幅方向両 端を先端側に向かって下方傾斜状に切起こし形成された一対の掛止片32,33 を備 えている。各掛止片32,33 は、その先端が打込本体20の補強フランジ20a 下縁よ りもやや下方に突出するように傾斜されていて、この各掛止片32,33 の先端には 、上方へ屈曲形成された掛止爪34が設けられている。
【0018】 また、図2に示すように、この左右の掛止片32,33 は、それぞれ長さが異なる ものとされ、いずれか一方の掛止片32,33 が受部材8 の底板部11端縁に掛止され ることにより、打込部材9 の抜止め位置を二者択一的に選択できるようになって いる。 上記構成に係る固定装置6 を用いて下地部材2 を梁材3 に固定するには、先ず 、予め受部材8 を取付けた下地部材2 を梁材3 のフランジ部4 に上載し、板バネ 21を打込み先端として打込部材9 を受部材8 の打込空間19に挿通し、掛止片32,3 3 の掛止爪34が受部材8 の底板部11端縁に掛止するまで打込部材9 の打付部30を ハンマー等で後方から打ち付けるようにすればよい。
【0019】 このさい、板バネ21がフランジ部4 を下方から押圧してフランジ部4 上にある 下地部材2 の端部5 と共に当該フランジ部4 を上下から挟圧する。そして、これ と同時に、前記第一ストッパ部28が、底板部11による打込本体20の下からの支持 を介して下地部材2 の下面7 に下から押し当てられ、前記板バネ21のフランジ部 4 への押圧の反力による当該打込部材9 の反転が有効に防止されるようになって いる。
【0020】 このように、本実施例によれば、打込部材9 をハンマー等により打ち込むとい う至極簡単な作業を行うだけで下地部材2 を梁材3 に固定することができ、その 取付作業が極めて迅速かつ確実に行い得ると共に、板バネ21の押圧力によって常 に一定した固定力が発揮されるので、打込完了後には何人の作業によるか否かに 拘らず、非常に安定した固定力を全ての取付箇所において得ることができる。
【0021】 また、掛止片32,33 によって打込み完了後の打込部材9 が反打込み方向へ移動 するのを規制しているので、下地部材2 に床パネル1 等から微振動が伝わってき ても打込部材9 が打込空間19から抜け出すことがなく、長期間にわたり安定した 固定力が維持されることになる。 ところで、本考案は上記実施例に限られるものではない。
【0022】 例えば、図4に示す如く、前記打込部材9 の補強フランジ20a の打込方向略中 央に段差35を形成し、該段差35よりも打込先端側のフランジ20a 高を後端側のフ ランジ20a 高よりもやや高くすることにしてもよい。この場合、打込完了時に打 込本体20がその段差35部分において受部材8 の底板部11に掛止され、打込部材9 の抜止め手段が構成されることになる。また、作業者はこの段差35部分の掛止に よって打込み完了を認知することができ、過度の打込みをすることがなくなるの で、より安定した作業性を得ることができる。
【0023】 また、図5に示す打込部材9 は、上記実施例のように幅方向断面視コ字状を呈 するものではなく、比較的厚肉の単なる鋼製板体より成る。従って、この場合に は、板バネ21の取付板部23の自由端36が段差を構成することになるので、取付板 部23の打込方向長さを所定寸法に形成することにより抜止め手段を極めて簡便に 構成することができる。
【0024】 尚、打込部材9 の反転防止手段については、上記実施例における打込部材9 側 に設けたストッパ部28によるものに限られず、例えば、図6に示す如く、打込部 材9 を上から押える突起部37を受部材8 の側壁板15から内方に突出形成すること によって構成してもよい。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、打込部材9 を後方からハンマー等で打 込むという極めて簡便な作業のみで下地部材2 を梁材3 に固定することができる ので、下地部材2 取付作業の迅速化を通じて施工工期の短縮を図ることができ、 しかも、打込完了と同時に板バネ21の押圧力により常時一定した固定力が発揮さ れるので、作業者の熟練度を問わず安定した固定力を得ることができ、取付後の 構造強度の向上、施工途中における作業の安全性の向上を図ることができる。
【0026】 また、本考案によれば、抜止め手段31によって打込部材9 の打込完了後におけ る反打込み方向への変位を防止しているので、長期間にわたり安定した固定力が 保証され、ひいては建物の耐久性の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す下地部材の固定装置の
側面図である。
【図2】(a) は打込部材の側面図、(b) は同平面図、
(c) は同背面図である。
【図3】(a) は受部材の側面図、(b) は同正面図であ
る。
【図4】抜止め手段の変形例を示す下地部材の固定装置
の側面図である。
【図5】抜止め手段の他の変形例を示す下地部材の固定
装置の側面図である。
【図6】反転防止手段の変形例を示す受部材の正面図で
ある。
【図7】従来の下地部材の固定装置の側面図である。
【図8】同側面図である。
【符号の説明】
2 下地部材 3 梁材 4 フランジ部 6 固定装置 7 下面 8 受部材 9 打込部材 19 打込空間 21 板バネ 28 反転防止手段(第一ストッパ部) 31 抜止め手段(第二ストッパ部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西田 孝一 滋賀県野洲郡中主町大字6条1018番地の1 ニスコ株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁材(3) のフランジ部(4) に上載される
    棒状の下地部材(2)の下面(7) 側に取付けられ、下地部
    材(2) のフランジ部(4) 上にある部分とでフランジ部
    (4) を上下から挟圧して下地部材(2) を梁材(3) に固定
    する下地部材の固定装置において、 前記固定装置(6) は、下地部材(2) の下面(7) 側に取付
    けられてその下面(7)との間で下地部材(2) 長手方向に
    連通する打込空間(19)を形成する受部材(8) と、この打
    込空間(19)に打込み挿通されると共に打込先端側に設け
    た板バネ(21)を介してフランジ部(4) を下から押圧する
    打込部材(9) とから成り、これら受部材(8) と打込部材
    (9) との間には、板バネ(21)の押圧の反力による打込部
    材(9) の反転を防止する反転防止手段(28)と、打込み完
    了後の打込部材(9) が受部材(8)に対して反打込み方向
    に変位するのを防止する抜止め手段(31)とが設けられて
    いることを特徴とする下地部材の固定装置。
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