JPH0561142A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH0561142A JPH0561142A JP24491291A JP24491291A JPH0561142A JP H0561142 A JPH0561142 A JP H0561142A JP 24491291 A JP24491291 A JP 24491291A JP 24491291 A JP24491291 A JP 24491291A JP H0561142 A JPH0561142 A JP H0561142A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】最高濃度が高く、添加剤の凝集等による塗布面
の故障の少ない、現像ムラや砂カブリなどが発生しない
明室用感光材料を提供する。 【構成】少なくとも90モル%が塩化銀で、5×10-7
〜2×10-4モル/モルAgの水溶性ロジウム塩を含有
し、下記化1のの構造のヒドラジン化合物と、界面活性
剤としてアルキル(アリール)ポリエーテルスルホン酸
塩を含有するハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 (化1中、Arは、アリール基を表し、Rは、−OR1
で表される基、または−N(R2 )(R3 )で表される
基を表す。)
の故障の少ない、現像ムラや砂カブリなどが発生しない
明室用感光材料を提供する。 【構成】少なくとも90モル%が塩化銀で、5×10-7
〜2×10-4モル/モルAgの水溶性ロジウム塩を含有
し、下記化1のの構造のヒドラジン化合物と、界面活性
剤としてアルキル(アリール)ポリエーテルスルホン酸
塩を含有するハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 (化1中、Arは、アリール基を表し、Rは、−OR1
で表される基、または−N(R2 )(R3 )で表される
基を表す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料に関し、より詳しくは主として印刷製版業界におい
て用いられる超硬調な明室用感光材料に関するものであ
る。
材料に関し、より詳しくは主として印刷製版業界におい
て用いられる超硬調な明室用感光材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷分野においては、印刷物の複
雑さ、スキャナーの発達などにより、返し作業工程の能
率向上が要望されている。そのために従来から使用され
てきた返し用フィルムに比べて10-4〜10-5程度の低
感度の写真フィルムが開発され、明室(紫外線を除いた
白色蛍光灯下)で取り扱いが可能な返しフィルム、即ち
明室用感光材料として実用されている。このような明室
用感光材料に要求される性能は、明室で長時間の取り扱
いが可能であり、プリンター光源に対しては高い感度を
有しているだけでなく、従来の暗室用感光材料並のある
いは、それ以上の硬調で十分な最大濃度をもつことにあ
る。
雑さ、スキャナーの発達などにより、返し作業工程の能
率向上が要望されている。そのために従来から使用され
てきた返し用フィルムに比べて10-4〜10-5程度の低
感度の写真フィルムが開発され、明室(紫外線を除いた
白色蛍光灯下)で取り扱いが可能な返しフィルム、即ち
明室用感光材料として実用されている。このような明室
用感光材料に要求される性能は、明室で長時間の取り扱
いが可能であり、プリンター光源に対しては高い感度を
有しているだけでなく、従来の暗室用感光材料並のある
いは、それ以上の硬調で十分な最大濃度をもつことにあ
る。
【0003】硬調で十分な最大濃度をもたせるために当
業界では、ヒドラジン化合物を用いることが知られてい
る。ヒドラジン化合物をハロゲン化銀写真乳剤や現像液
に添加することは、米国特許第3,730,727号明
細書(アスコルビン酸とヒドラジンとを組合せた現像
液)、同3,227,552号明細書(直接ポジカラー
像を得るための補助現像薬として、ヒドラジンを使
用)、同3,386,831号明細書(ハロゲン化銀感
材の安定剤として脂肪族カルボン酸のβ−モノフェニル
ヒドラジドを含有)、同2,419,975号明細書
や、Mees著「The Theoryof Photographic process」第
3版(1966年)281頁等で知られている。
業界では、ヒドラジン化合物を用いることが知られてい
る。ヒドラジン化合物をハロゲン化銀写真乳剤や現像液
に添加することは、米国特許第3,730,727号明
細書(アスコルビン酸とヒドラジンとを組合せた現像
液)、同3,227,552号明細書(直接ポジカラー
像を得るための補助現像薬として、ヒドラジンを使
用)、同3,386,831号明細書(ハロゲン化銀感
材の安定剤として脂肪族カルボン酸のβ−モノフェニル
ヒドラジドを含有)、同2,419,975号明細書
や、Mees著「The Theoryof Photographic process」第
3版(1966年)281頁等で知られている。
【0004】これらの中で、特に米国特許第2,41
9,975号では、ヒドラジン化合物の添加により硬調
なネガチブ画像を得ることが開示されている。即ち、塩
臭化銀乳剤にヒドラジン化合物を添加し、12.8とい
う様な高いpHの現像液で現像すると、ガンマ(γ)が
10をこえる極めて硬調な写真特性が得られることが、
記載されている。しかし、pHが13に近い強アルカリ
現像液は、空気酸化され易く、不安定で、長時間の保存
や使用に耐えない。
9,975号では、ヒドラジン化合物の添加により硬調
なネガチブ画像を得ることが開示されている。即ち、塩
臭化銀乳剤にヒドラジン化合物を添加し、12.8とい
う様な高いpHの現像液で現像すると、ガンマ(γ)が
10をこえる極めて硬調な写真特性が得られることが、
記載されている。しかし、pHが13に近い強アルカリ
現像液は、空気酸化され易く、不安定で、長時間の保存
や使用に耐えない。
【0005】これに対して、米国特許第4,168,9
77号、同4,224,401号、同4,243,73
9号、同4,269,929号、同4,272,614
号、同4,323,643号明細書などでは、安定な現
像液を用いて極めて硬調なネガチブ写真特性を与えるハ
ロゲン化銀写真感光材料が開示されているが、それらに
用いられるアシルヒドラジン化合物は、現像処理中に窒
素ガスを発生することが知られており、このガスがフィ
ルム中で集まって気泡となり、写真画像を損なうことが
ある。
77号、同4,224,401号、同4,243,73
9号、同4,269,929号、同4,272,614
号、同4,323,643号明細書などでは、安定な現
像液を用いて極めて硬調なネガチブ写真特性を与えるハ
ロゲン化銀写真感光材料が開示されているが、それらに
用いられるアシルヒドラジン化合物は、現像処理中に窒
素ガスを発生することが知られており、このガスがフィ
ルム中で集まって気泡となり、写真画像を損なうことが
ある。
【0006】従って、この気泡の発生を減らすと同時に
感材製造のコストを低下させる目的で、添加量が少なく
ても硬調で十分な最大濃度が得られ、現像ムラや砂カブ
リの発生しにくいヒドラジン化合物を含むハロゲン化銀
写真感光材料が、特開昭62−178246、同昭62
−180361、同昭62−275247、同昭63−
253357等に開示されている。
感材製造のコストを低下させる目的で、添加量が少なく
ても硬調で十分な最大濃度が得られ、現像ムラや砂カブ
リの発生しにくいヒドラジン化合物を含むハロゲン化銀
写真感光材料が、特開昭62−178246、同昭62
−180361、同昭62−275247、同昭63−
253357等に開示されている。
【0007】しかし、本発明者らは、当業者でよく用い
られるごく一般的な界面活性剤を含み、なおかつ極端に
感度を低下させる目的で水溶性ロジウム塩を大量に含有
せしめた明室用感光乳剤、あるいはその他の親水性コロ
イド層として塗設される塗液にこのタイプのヒドラジン
化合物を用いた場合、塗液を液体の状態で放置すると、
ヒドラジン化合物が均一に分散せずに凝集したり、十分
な最高濃度が得られないという問題点を確認した。ヒド
ラジン化合物の凝集は、塗布の際の故障の原因につなが
り、また、ヒドラジン化合物による高感度化、硬調化を
著しく阻害することは想像に難くない。さらに、減力操
作が頻繁に行われる返し用感光材料では、最高濃度の低
下は減力性能の低下につながる重大な問題点である。そ
のうえ、この減力性能だけでなく、ガンマ等の特性の悪
化をもたらす最高濃度の低下をカバーするために塗布銀
量を増量することは、コストの点で大きなハンデとな
り、対策が求められていた。
られるごく一般的な界面活性剤を含み、なおかつ極端に
感度を低下させる目的で水溶性ロジウム塩を大量に含有
せしめた明室用感光乳剤、あるいはその他の親水性コロ
イド層として塗設される塗液にこのタイプのヒドラジン
化合物を用いた場合、塗液を液体の状態で放置すると、
ヒドラジン化合物が均一に分散せずに凝集したり、十分
な最高濃度が得られないという問題点を確認した。ヒド
ラジン化合物の凝集は、塗布の際の故障の原因につなが
り、また、ヒドラジン化合物による高感度化、硬調化を
著しく阻害することは想像に難くない。さらに、減力操
作が頻繁に行われる返し用感光材料では、最高濃度の低
下は減力性能の低下につながる重大な問題点である。そ
のうえ、この減力性能だけでなく、ガンマ等の特性の悪
化をもたらす最高濃度の低下をカバーするために塗布銀
量を増量することは、コストの点で大きなハンデとな
り、対策が求められていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は第一
に、明室で取り扱い可能な程度に水溶性ロジウム塩を含
んでも、硬調で十分な最大濃度を有するハロゲン化銀写
真感光材料を提供することである。
に、明室で取り扱い可能な程度に水溶性ロジウム塩を含
んでも、硬調で十分な最大濃度を有するハロゲン化銀写
真感光材料を提供することである。
【0009】本発明の目的は、第二に、添加されている
化合物の凝集等による塗布面の故障の少ないネガ型ハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することである。
化合物の凝集等による塗布面の故障の少ないネガ型ハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することである。
【0010】本発明の目的は、第三に、安定な現像液で
処理可能で、現像ムラや砂カブリなどが発生しない、明
室で取り扱い可能なネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を
提供することである。
処理可能で、現像ムラや砂カブリなどが発生しない、明
室で取り扱い可能なネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の諸目的は、支持
体上に少なくとも90モル%が塩化銀で、かつハロゲン
化銀1モル当たり5×10-7〜2×10-4モルの水溶性
ロジウム塩を含有するハロゲン化銀粒子を有する少なく
とも1層の感光層を有し、かつ該感光層あるいはその他
の親水性コロイド層に下記の化4で表される化合物、及
び下記の化5で表される化合物が共存することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料で達成された。
体上に少なくとも90モル%が塩化銀で、かつハロゲン
化銀1モル当たり5×10-7〜2×10-4モルの水溶性
ロジウム塩を含有するハロゲン化銀粒子を有する少なく
とも1層の感光層を有し、かつ該感光層あるいはその他
の親水性コロイド層に下記の化4で表される化合物、及
び下記の化5で表される化合物が共存することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料で達成された。
【0012】
【化4】
【0013】[化4中、Arは、アリール基を表わし、
Rは、−OR1 で表される基、または−N(R2 )(R
3 )で表される基を表す。R1 は、水素原子、置換もし
くは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、置換もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、また
は置換もしくは無置換のアリール基を表わす。R2,R3
は、それぞれ独立に水素原子、置換もしくは無置換のア
ルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もし
くは無置換の不飽和ヘテロ環基、または、置換もしくは
無置換のピリジニウム基を表わす。また、R2とR3は、
互いに連結して環を形成していてもよい。]
Rは、−OR1 で表される基、または−N(R2 )(R
3 )で表される基を表す。R1 は、水素原子、置換もし
くは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、置換もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、また
は置換もしくは無置換のアリール基を表わす。R2,R3
は、それぞれ独立に水素原子、置換もしくは無置換のア
ルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もし
くは無置換の不飽和ヘテロ環基、または、置換もしくは
無置換のピリジニウム基を表わす。また、R2とR3は、
互いに連結して環を形成していてもよい。]
【0014】
【化5】
【0015】[化5中、nは1から10の自然数。Mは
水素原子またはアルカリ金属を表す。XはC5 からC15
のアルキル基、または化6で表される置換基を表す。化
6中、X1 はC5 からC15のアルキル基、X2 はC1 か
らC3 のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子を表
す。]
水素原子またはアルカリ金属を表す。XはC5 からC15
のアルキル基、または化6で表される置換基を表す。化
6中、X1 はC5 からC15のアルキル基、X2 はC1 か
らC3 のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子を表
す。]
【0016】
【化6】
【0017】化4中、Arで表されるアリール基は、具
体的には、置換基を有していてもよいフェニル基、また
はナフチル基であり、その置換基の例としては、アルキ
ル基、アリール基、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルケニル基、アミノ基、アシ
ルアミノ基、スルホンアミド基、アルキリデンアミノ
基、ウレイド基、チオ尿素基、チオアミド基、ヘテロ環
基、またはこれらの組合せ等が挙げられる。
体的には、置換基を有していてもよいフェニル基、また
はナフチル基であり、その置換基の例としては、アルキ
ル基、アリール基、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルケニル基、アミノ基、アシ
ルアミノ基、スルホンアミド基、アルキリデンアミノ
基、ウレイド基、チオ尿素基、チオアミド基、ヘテロ環
基、またはこれらの組合せ等が挙げられる。
【0018】更にまた、Arは、その中にカラー用カプ
ラー等の不動性写真用添加剤において実用されているバ
ラスト基が組み込まれているものでもよい。バラスト基
とは、8個以上の炭素原子を有する写真性に対して比較
的不活性な基であり、例えば、アルキル基、アルコキシ
基、フェニル基、フェノキシ基等の中から選ぶことがで
きる。
ラー等の不動性写真用添加剤において実用されているバ
ラスト基が組み込まれているものでもよい。バラスト基
とは、8個以上の炭素原子を有する写真性に対して比較
的不活性な基であり、例えば、アルキル基、アルコキシ
基、フェニル基、フェノキシ基等の中から選ぶことがで
きる。
【0019】化4中、Rは、−OR1 で表される基、ま
たは化7で表される基を表す。
たは化7で表される基を表す。
【0020】
【化7】
【0021】R1 は、水素原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換
もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、または置換もしく
は無置換のアリール基を表わす。
アルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換
もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、または置換もしく
は無置換のアリール基を表わす。
【0022】R2,R3は、それぞれ独立に水素原子、置
換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の
アリール基、置換もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、
または、化8で表されるピリジニウム基を表わす。ま
た、R2とR3は、互いに連結して環を形成していてもよ
い。
換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の
アリール基、置換もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、
または、化8で表されるピリジニウム基を表わす。ま
た、R2とR3は、互いに連結して環を形成していてもよ
い。
【0023】
【化8】
【0024】R4 は、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置換も
しくは無置換のアルケニル基を表わす。R5 は水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアリール基、または置換もしくは無置換のアルコ
キシ基を表わす。X- は、アニオンを表わす。
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置換も
しくは無置換のアルケニル基を表わす。R5 は水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアリール基、または置換もしくは無置換のアルコ
キシ基を表わす。X- は、アニオンを表わす。
【0025】化4で示される化合物の具体例を以下に示
す。但し本発明は以下の化合物に限定されるものではな
い。
す。但し本発明は以下の化合物に限定されるものではな
い。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【化16】
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】
【化19】
【0037】
【化20】
【0038】
【化21】
【0039】
【化22】
【0040】
【化23】
【0041】
【化24】
【0042】
【化25】
【0043】
【化26】
【0044】
【化27】
【0045】
【化28】
【0046】
【化29】
【0047】
【化30】
【0048】
【化31】
【0049】
【化32】
【0050】
【化33】
【0051】
【化34】
【0052】
【化35】
【0053】
【化36】
【0054】
【化37】
【0055】
【化38】
【0056】
【化39】
【0057】
【化40】
【0058】
【化41】
【0059】
【化42】
【0060】
【化43】
【0061】
【化44】
【0062】
【化45】
【0063】
【化46】
【0064】
【化47】
【0065】
【化48】
【0066】
【化49】
【0067】
【化50】
【0068】
【化51】
【0069】
【化52】
【0070】
【化53】
【0071】
【化54】
【0072】
【化55】
【0073】
【化56】
【0074】
【化57】
【0075】
【化58】
【0076】
【化59】
【0077】
【化60】
【0078】
【化61】
【0079】
【化62】
【0080】
【化63】
【0081】
【化64】
【0082】
【化65】
【0083】
【化66】
【0084】
【化67】
【0085】
【化68】
【0086】
【化69】
【0087】
【化70】
【0088】
【化71】
【0089】
【化72】
【0090】
【化73】
【0091】
【化74】
【0092】
【化75】
【0093】
【化76】
【0094】
【化77】
【0095】
【化78】
【0096】
【化79】
【0097】
【化80】
【0098】
【化81】
【0099】
【化82】
【0100】
【化83】
【0101】
【化84】
【0102】
【化85】
【0103】
【化86】
【0104】
【化87】
【0105】
【化88】
【0106】
【化89】
【0107】
【化90】
【0108】本発明の感光材料に於て化4で示される化
合物は、ハロゲン化銀乳剤層に含有させるのが好ましい
が、その他の親水性コロイド層に含有させてもよい。層
中での本発明の化4の化合物の含有量は、用いられるハ
ロゲン化銀乳剤の特性、化合物の化学構造及び現像条件
によって異なるので、適当な含有量は、広い範囲にわた
って変化しうるが、ハロゲン化銀乳剤中の銀1モル当り
約1×10-6〜1×10-2モルの範囲が実際上有用であ
り、より好ましくは、1×10-5〜3×10-3モルの範
囲がよい。
合物は、ハロゲン化銀乳剤層に含有させるのが好ましい
が、その他の親水性コロイド層に含有させてもよい。層
中での本発明の化4の化合物の含有量は、用いられるハ
ロゲン化銀乳剤の特性、化合物の化学構造及び現像条件
によって異なるので、適当な含有量は、広い範囲にわた
って変化しうるが、ハロゲン化銀乳剤中の銀1モル当り
約1×10-6〜1×10-2モルの範囲が実際上有用であ
り、より好ましくは、1×10-5〜3×10-3モルの範
囲がよい。
【0109】本発明の化5で表される界面活性剤におい
て、nは10以下が好ましい。nが11以上になると、
写真特性への影響が大きい。特に3から9が好ましい。
XはC5 からC15のアルキル基、または化6で表される
アリール基を表し、アルキル基の場合、C4 以下では界
面活性剤としての役割を果たさない。一方、C16以上の
場合、親油性が強すぎて塗布性への悪影響が大きい。X
1 はC5 からC15のアルキル基で、その炭素数と界面活
性剤としての性能との相関はXのアルキル基の場合と同
様である。X2 は、C1 からC3 のアルキル基、または
水素原子、あるいはハロゲン原子を表す。C4 以上で
は、写真特性への悪影響が大きい。Mは水素原子、ある
いはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子を表
す。
て、nは10以下が好ましい。nが11以上になると、
写真特性への影響が大きい。特に3から9が好ましい。
XはC5 からC15のアルキル基、または化6で表される
アリール基を表し、アルキル基の場合、C4 以下では界
面活性剤としての役割を果たさない。一方、C16以上の
場合、親油性が強すぎて塗布性への悪影響が大きい。X
1 はC5 からC15のアルキル基で、その炭素数と界面活
性剤としての性能との相関はXのアルキル基の場合と同
様である。X2 は、C1 からC3 のアルキル基、または
水素原子、あるいはハロゲン原子を表す。C4 以上で
は、写真特性への悪影響が大きい。Mは水素原子、ある
いはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子を表
す。
【0110】本発明の化5で表される化合物は、USP
3,026,202号で公知であり、その中では塗布性
の改善に効果があることが記載されている。また、特開
平1−150127では有機減感剤を含む感光材料で、
最高濃度の高い画像ができるとの記載がある。さらに、
同平1−154044等では、反射感光材料で現像ムラ
が抑制できるとの記載がある。しかし、ヒドラジン化合
物と写真感光乳剤中に共存させることによりヒドラジン
化合物の(特に液体状態でヒドラジン化合物を含有する
塗液をを経時した場合の)凝集を抑制し、それと同時に
水溶性ロジウム塩を大量に含んだ乳剤でも、最高濃度を
高めるという技術はこれまでに開示されていない技術で
あり、これまで当業者でごく一般的に用いられてきた界
面活性剤を用いた場合に発生していた重大な問題点を解
決する、従来技術からは全く予測できない新規の技術で
ある。
3,026,202号で公知であり、その中では塗布性
の改善に効果があることが記載されている。また、特開
平1−150127では有機減感剤を含む感光材料で、
最高濃度の高い画像ができるとの記載がある。さらに、
同平1−154044等では、反射感光材料で現像ムラ
が抑制できるとの記載がある。しかし、ヒドラジン化合
物と写真感光乳剤中に共存させることによりヒドラジン
化合物の(特に液体状態でヒドラジン化合物を含有する
塗液をを経時した場合の)凝集を抑制し、それと同時に
水溶性ロジウム塩を大量に含んだ乳剤でも、最高濃度を
高めるという技術はこれまでに開示されていない技術で
あり、これまで当業者でごく一般的に用いられてきた界
面活性剤を用いた場合に発生していた重大な問題点を解
決する、従来技術からは全く予測できない新規の技術で
ある。
【0111】化5で示される化合物の具体例を以下に示
す。但し本発明は以下の化合物に限定されるものではな
い。
す。但し本発明は以下の化合物に限定されるものではな
い。
【0112】
【化91】
【0113】
【化92】
【0114】
【化93】
【0115】
【化94】
【0116】
【化95】
【0117】
【化96】
【0118】
【化97】
【0119】
【化98】
【0120】
【化99】
【0121】本発明の化5で表される界面活性剤は、ハ
ロゲン化銀乳剤層、あるいはその他の親水性コロイド層
として塗設される塗液の内で、化4で表されるヒドラジ
ン化合物が含まれる塗液に少なくとも含有され、その他
の塗液にも含有せしめることができる。その添加量は、
塗液1L当り0.1gから10gの範囲で変化しうる。
さらに好ましくは0.5gから5gがよい。
ロゲン化銀乳剤層、あるいはその他の親水性コロイド層
として塗設される塗液の内で、化4で表されるヒドラジ
ン化合物が含まれる塗液に少なくとも含有され、その他
の塗液にも含有せしめることができる。その添加量は、
塗液1L当り0.1gから10gの範囲で変化しうる。
さらに好ましくは0.5gから5gがよい。
【0122】本発明の感光材料の感光性ハロゲン化銀乳
剤層に用いるハロゲン化銀は、塩化銀あるいは、少なく
とも90モル%が塩化銀である塩臭化銀、塩臭沃化銀、
塩沃化銀などを用いることができる。好ましくは、塩化
銀あるいは、臭化銀5モル%以下の塩臭化銀あるいは、
沃化銀1モル%以下の塩沃化銀がよい。ハロゲン化銀粒
子の形態、晶癖、サイズ分布等には特に限定はないが、
平均粒子径0.1〜0.4ミクロンで、かつ、全粒子数
の90%以上が平均粒子径の±10%の範囲の粒子径を
有するものが好ましい。ハロゲン化銀乳剤の調製方法は
順混合、逆混合、同時混合など公知の方法いずれであっ
てもよい。
剤層に用いるハロゲン化銀は、塩化銀あるいは、少なく
とも90モル%が塩化銀である塩臭化銀、塩臭沃化銀、
塩沃化銀などを用いることができる。好ましくは、塩化
銀あるいは、臭化銀5モル%以下の塩臭化銀あるいは、
沃化銀1モル%以下の塩沃化銀がよい。ハロゲン化銀粒
子の形態、晶癖、サイズ分布等には特に限定はないが、
平均粒子径0.1〜0.4ミクロンで、かつ、全粒子数
の90%以上が平均粒子径の±10%の範囲の粒子径を
有するものが好ましい。ハロゲン化銀乳剤の調製方法は
順混合、逆混合、同時混合など公知の方法いずれであっ
てもよい。
【0123】本発明の感光材料の感光性ハロゲン化銀乳
剤層に用いられる水溶性ロジウム塩は、従来知られてい
るものが用いられるが、代表的には、ロジウムモノクロ
ライド、ロジウムジクロライド、ロジウムトリクロライ
ド、ロジウムアンモニウムクロライド等が用いられる。
水溶性ロジウム塩は、一般にはハロゲン化銀の沈澱もし
くは物理熟成時に用いることが好ましいが、その後の任
意の時期であることもできる。水溶性ロジウム塩は、ハ
ロゲン化銀1モル当たり5×10-7〜2×10-4モルの
範囲が有効で、好ましくはハロゲン化銀1モル当たり1
×10-6〜1×10-4モルの範囲がよい。
剤層に用いられる水溶性ロジウム塩は、従来知られてい
るものが用いられるが、代表的には、ロジウムモノクロ
ライド、ロジウムジクロライド、ロジウムトリクロライ
ド、ロジウムアンモニウムクロライド等が用いられる。
水溶性ロジウム塩は、一般にはハロゲン化銀の沈澱もし
くは物理熟成時に用いることが好ましいが、その後の任
意の時期であることもできる。水溶性ロジウム塩は、ハ
ロゲン化銀1モル当たり5×10-7〜2×10-4モルの
範囲が有効で、好ましくはハロゲン化銀1モル当たり1
×10-6〜1×10-4モルの範囲がよい。
【0124】また、ロジウム塩とともに、イリジウム塩
の如き貴金属の塩、赤血塩などの鉄化合物をハロゲン化
銀粒子の物理熟成時または、核生成時に存在せしめるこ
ともできる。
の如き貴金属の塩、赤血塩などの鉄化合物をハロゲン化
銀粒子の物理熟成時または、核生成時に存在せしめるこ
ともできる。
【0125】物理熟成を終えた乳剤は、脱塩した後に、
必要な添加剤を加えて塗布されることが好ましいが、脱
塩処理は省略することもできる。
必要な添加剤を加えて塗布されることが好ましいが、脱
塩処理は省略することもできる。
【0126】本発明の感光材料には、感光性乳剤層の他
にオーバーコート層や中間層、バックコート層、下塗層
その他の親水性コロイド層を設置することができる。そ
して、それらの層には、マット剤を含有せしめることも
できる。
にオーバーコート層や中間層、バックコート層、下塗層
その他の親水性コロイド層を設置することができる。そ
して、それらの層には、マット剤を含有せしめることも
できる。
【0127】本発明の感光材料の乳剤層やオーバーコー
ト層、中間層、バックコート層等に用いることのできる
結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるの
が有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いる事
ができる。例えば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高
分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の
蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、セルロース硫酸エステル類の如きセルロ
ース誘導体;アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの
部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルイミダゾール等の単一あるいは共重合体の如き
多種の合成親水性高分子物質を用いることができる。ゼ
ラチンとしては、石灰処理ゼラチンの他、酸処理ゼラチ
ンやBull.Soc.Sci.Phot.Japan,No. 16、P30(19
66)に記載された様な酵素処理ゼラチンを用いてもよ
く、又、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いるこ
とができる。
ト層、中間層、バックコート層等に用いることのできる
結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるの
が有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いる事
ができる。例えば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高
分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の
蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、セルロース硫酸エステル類の如きセルロ
ース誘導体;アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの
部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルイミダゾール等の単一あるいは共重合体の如き
多種の合成親水性高分子物質を用いることができる。ゼ
ラチンとしては、石灰処理ゼラチンの他、酸処理ゼラチ
ンやBull.Soc.Sci.Phot.Japan,No. 16、P30(19
66)に記載された様な酵素処理ゼラチンを用いてもよ
く、又、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いるこ
とができる。
【0128】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。本発明の写真感光材
料には、写真乳剤層その他の親水性コロイド層に無機又
は有機の硬膜剤を含有してもよい。例えばクロム塩(ク
ロムミョウバンなど)、アルデヒド類、(ホルムアルデ
ヒド、グリオキサールなど)、N−メチロール化合物、
ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンな
ど)、活性ビニル化合物、活性ハロゲン化合物(2,4
−ジクロル−6−ヒドロキシ−S−トリアジンなど)、
などを単独又は組み合せて用いることができる。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。本発明の写真感光材
料には、写真乳剤層その他の親水性コロイド層に無機又
は有機の硬膜剤を含有してもよい。例えばクロム塩(ク
ロムミョウバンなど)、アルデヒド類、(ホルムアルデ
ヒド、グリオキサールなど)、N−メチロール化合物、
ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンな
ど)、活性ビニル化合物、活性ハロゲン化合物(2,4
−ジクロル−6−ヒドロキシ−S−トリアジンなど)、
などを単独又は組み合せて用いることができる。
【0129】本発明に用いられる写真乳剤には、イラジ
エーション、ハレーション等による画質、抜文字性能そ
の他の印刷製版業界において要求される性能を高める目
的で、乳剤層や、オーバーコート層、バッキング層等の
その他の親水性コロイド層に、当業者で知られるフィル
ター染料を含有させることができる。
エーション、ハレーション等による画質、抜文字性能そ
の他の印刷製版業界において要求される性能を高める目
的で、乳剤層や、オーバーコート層、バッキング層等の
その他の親水性コロイド層に、当業者で知られるフィル
ター染料を含有させることができる。
【0130】さらに、本発明を用いて作られる感光材料
の写真乳剤層又は他の親水性コロイド層には、塗布助
剤、帯電防止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び
写真特性改良(例えば、現像促進、硬調化、増感)など
種々の目的で、化5で表される界面活性剤の他に、当業
者で知られる別の種類の界面活性剤を併用してもよい。
の写真乳剤層又は他の親水性コロイド層には、塗布助
剤、帯電防止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び
写真特性改良(例えば、現像促進、硬調化、増感)など
種々の目的で、化5で表される界面活性剤の他に、当業
者で知られる別の種類の界面活性剤を併用してもよい。
【0131】本発明に用いる写真感光材料には、写真乳
剤層その他の親水性コロイド層に、寸度安定性の改良な
どの目的で、水不溶又は難溶性合成ポリマー分解物を含
むことができる。例えば、アルキル(メタ)アクリレー
ト、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、オレフィン、スチレン
などの単独もしくは組合せ、又はこれらとアクリル酸、
メタクリル酸、α、β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸
等の組合せを単量体成分とするポリマーを用いることが
できる。
剤層その他の親水性コロイド層に、寸度安定性の改良な
どの目的で、水不溶又は難溶性合成ポリマー分解物を含
むことができる。例えば、アルキル(メタ)アクリレー
ト、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、オレフィン、スチレン
などの単独もしくは組合せ、又はこれらとアクリル酸、
メタクリル酸、α、β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸
等の組合せを単量体成分とするポリマーを用いることが
できる。
【0132】本発明に用いる写真感光材料には、当業者
で知られているいかなる支持体をも、用いることができ
る。支持体としては、ガラス、酢酸セルロースフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、紙、バライ
タ塗布紙、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリ
プロピレンなど)ラミネート紙、ポリスチレンフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、アルミ等の金属板等が
挙げられる。これらの支持体は、公知の方法でコロナ処
理されてもよく、また必要に応じて公知の方法で下引き
加工されてもよい。
で知られているいかなる支持体をも、用いることができ
る。支持体としては、ガラス、酢酸セルロースフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、紙、バライ
タ塗布紙、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリ
プロピレンなど)ラミネート紙、ポリスチレンフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、アルミ等の金属板等が
挙げられる。これらの支持体は、公知の方法でコロナ処
理されてもよく、また必要に応じて公知の方法で下引き
加工されてもよい。
【0133】本発明のハロゲン化銀感光材料を用いて超
硬調の写真特性を得るには、従来のリス現像液や米国特
許第2,419,975号明細書に記載されたpH13
に近い高アルカリ現像液を用いる必要はなく、安定な現
像液を用いることができる。即ち、本発明のハロゲン化
銀写真感光材料は、保恒剤としての亜硫酸イオンを充分
に(特に0.15モル/l以上)含んだ現像液を用いる
ことができ、また、pH9.5以上、特に10.5〜1
2.3の現像液によって充分に超硬調のネガ画像を得る
ことができる。現像主薬には特別な制限はなく、ジヒド
ロキシベンゼン類、3−ピラゾリドン類、アミノフェノ
ール類などを単独あるいは組み合わせて用いる事ができ
る。現像液にはその他、アルカリ金属の亜硫酸塩、炭酸
塩、ホウ酸塩、及びリン酸塩の如きpH緩衝剤、臭化
物、沃化物、及び有機カブリ防止剤(特に好ましくは、
ニトロインダゾール類又はベンゾトリアゾール類)の如
き、現像抑制剤ないし、カブリ防止剤などを含むことが
できる。又、必要に応じて、硬水軟化剤、溶解助剤、色
調剤、現像促進剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜剤、フィ
ルムの銀汚れ防止剤(例えば2−メルカプトベンゾイミ
ダゾール酸類)などを含んでいてもよい。これら添加剤
の具体例は、リサーチディスクロージャー176号の1
7643などに記載されている。
硬調の写真特性を得るには、従来のリス現像液や米国特
許第2,419,975号明細書に記載されたpH13
に近い高アルカリ現像液を用いる必要はなく、安定な現
像液を用いることができる。即ち、本発明のハロゲン化
銀写真感光材料は、保恒剤としての亜硫酸イオンを充分
に(特に0.15モル/l以上)含んだ現像液を用いる
ことができ、また、pH9.5以上、特に10.5〜1
2.3の現像液によって充分に超硬調のネガ画像を得る
ことができる。現像主薬には特別な制限はなく、ジヒド
ロキシベンゼン類、3−ピラゾリドン類、アミノフェノ
ール類などを単独あるいは組み合わせて用いる事ができ
る。現像液にはその他、アルカリ金属の亜硫酸塩、炭酸
塩、ホウ酸塩、及びリン酸塩の如きpH緩衝剤、臭化
物、沃化物、及び有機カブリ防止剤(特に好ましくは、
ニトロインダゾール類又はベンゾトリアゾール類)の如
き、現像抑制剤ないし、カブリ防止剤などを含むことが
できる。又、必要に応じて、硬水軟化剤、溶解助剤、色
調剤、現像促進剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜剤、フィ
ルムの銀汚れ防止剤(例えば2−メルカプトベンゾイミ
ダゾール酸類)などを含んでいてもよい。これら添加剤
の具体例は、リサーチディスクロージャー176号の1
7643などに記載されている。
【0134】本発明では、感光材料中に現像主薬を内蔵
させて、アルカリ性のアクチベータ溶液で処理する方式
を採用しても良い。(特開昭57−129436号、同
57−129433号、同57−129434号、同5
7−129435号、米国特許4,323,643号な
どを参照)。 処理温度は通常18℃から50℃の間で
選ばれるが、18℃より低い温度又は50℃をこえる温
度としてもよい。写真処理には自動現像機を用いるのが
好ましい。本発明では感光材料を自動現像機に入れてか
ら出てくるまでのトータルの処理時間を60秒〜120
秒に設定しても充分に超硬調のネガ階調の写真特性が得
られる。
させて、アルカリ性のアクチベータ溶液で処理する方式
を採用しても良い。(特開昭57−129436号、同
57−129433号、同57−129434号、同5
7−129435号、米国特許4,323,643号な
どを参照)。 処理温度は通常18℃から50℃の間で
選ばれるが、18℃より低い温度又は50℃をこえる温
度としてもよい。写真処理には自動現像機を用いるのが
好ましい。本発明では感光材料を自動現像機に入れてか
ら出てくるまでのトータルの処理時間を60秒〜120
秒に設定しても充分に超硬調のネガ階調の写真特性が得
られる。
【0135】
実施例1 平均粒径0.13ミクロンの立方体結晶からなる、ロジ
ウムジクロライドを8.0×10-6モル/モルAgを含
有するゼラチン塩化銀乳剤をダブルジェット法により調
製し、フロキュレーション法により脱塩、水洗、再溶解
した乳剤を分割し、表1に示す本発明のヒドラジン化合
物を5×10-4モル/モルAg加えた後、それぞれに本
発明,及び比較例の界面活性剤を1L当り1g、更にポ
リアクリル酸エチルラテックスを加え、この乳剤を液体
状態で40℃で12時間放置した後、2−ヒドロキシ−
4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンナトリウム
塩を加えて、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に
硝酸銀で5g/m2 、ゼラチンが3g/m2 になるよう
に塗布した。この上に保護層として、ゼラチン1g/m
2 、400〜450nmに吸収極大波長を持つ黄色染料
(例えばヘキスト社のオキソノールイエロー)を80m
g/m2 及び界面活性剤(乳剤塗液と同じ界面活性剤を
使用)、硬膜剤を加え塗布し、表1に示す12の試料を
作成した。試験した比較例の界面活性剤を以下に示す。
ウムジクロライドを8.0×10-6モル/モルAgを含
有するゼラチン塩化銀乳剤をダブルジェット法により調
製し、フロキュレーション法により脱塩、水洗、再溶解
した乳剤を分割し、表1に示す本発明のヒドラジン化合
物を5×10-4モル/モルAg加えた後、それぞれに本
発明,及び比較例の界面活性剤を1L当り1g、更にポ
リアクリル酸エチルラテックスを加え、この乳剤を液体
状態で40℃で12時間放置した後、2−ヒドロキシ−
4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンナトリウム
塩を加えて、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に
硝酸銀で5g/m2 、ゼラチンが3g/m2 になるよう
に塗布した。この上に保護層として、ゼラチン1g/m
2 、400〜450nmに吸収極大波長を持つ黄色染料
(例えばヘキスト社のオキソノールイエロー)を80m
g/m2 及び界面活性剤(乳剤塗液と同じ界面活性剤を
使用)、硬膜剤を加え塗布し、表1に示す12の試料を
作成した。試験した比較例の界面活性剤を以下に示す。
【0136】
【化100】
【0137】
【化101】
【0138】
【化102】
【0139】これらのフィルムを、センシトメトリー用
ウエッジを通して明室用プリンター(大日本スクリーン
製造株式会社製、P−627FM)で露光した後、下記
の組成の現像液で38℃20秒現像し、定着、水洗、乾
燥した。この処理には、自動現像機(大日本スクリーン
製造株式会社製、LD−221QT)を用いた。感度
は、透過濃度が2.5の感度をヒドラジン化合物を含有
しない試料を100として相対的に表記した。また、ガ
ンマは、光学濃度が1.0〜2.5の直線部のtanθ
で表した。さらに、顕微鏡にてヒドラジン化合物の凝集
状態を調べ、凝集のみられないものは〇、少しでも凝集
のみられるものは×と評価した。結果を表1に示す。
ウエッジを通して明室用プリンター(大日本スクリーン
製造株式会社製、P−627FM)で露光した後、下記
の組成の現像液で38℃20秒現像し、定着、水洗、乾
燥した。この処理には、自動現像機(大日本スクリーン
製造株式会社製、LD−221QT)を用いた。感度
は、透過濃度が2.5の感度をヒドラジン化合物を含有
しない試料を100として相対的に表記した。また、ガ
ンマは、光学濃度が1.0〜2.5の直線部のtanθ
で表した。さらに、顕微鏡にてヒドラジン化合物の凝集
状態を調べ、凝集のみられないものは〇、少しでも凝集
のみられるものは×と評価した。結果を表1に示す。
【0140】 <現像液> ハイドロキノン 50.0g N-メチル-p-アミノフェノール1/2H2SO4 0.3g 水酸化ナトリウム 18.0g 5−スルホサリチル酸 55.0g 亜硫酸カリウム 110.0g EDTA・2Na 1.0g 臭化カリウム 10.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.4g 2-メルカフ゜トヘ゛ンソ゛イミタ゛ソ゛ール-5-スルホン酸 0.2g 3-(5-メルカフ゜トテトラソ゛ール)ヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム 0.2g トルエンスルホン酸ナトリウム 8.0g 水を加えて 1 l 水酸化カリウムでpH11.8に合わせる。
【0141】
【表1】
【表1】
【0142】表1の結果より、本発明の化5の界面活性
剤を用いることにより、液体状態で乳剤を経時しても本
発明の化4のヒドラジン化合物が凝集せず、ヒドラジン
化合物による高感度化、硬調化作用を損なうことなく、
十分な最高濃度が得られることが分かる。
剤を用いることにより、液体状態で乳剤を経時しても本
発明の化4のヒドラジン化合物が凝集せず、ヒドラジン
化合物による高感度化、硬調化作用を損なうことなく、
十分な最高濃度が得られることが分かる。
【発明の効果】本発明により、硬調で十分な最大濃度を
有し、添加されている化合物の凝集等による塗布面の故
障が少なく、なおかつ安定な現像液で処理可能で、現像
ムラや砂カブリなどが発生しない、明室で取り扱い可能
なネガ型ハロゲン化銀写真感光材料が得られる。
有し、添加されている化合物の凝集等による塗布面の故
障が少なく、なおかつ安定な現像液で処理可能で、現像
ムラや砂カブリなどが発生しない、明室で取り扱い可能
なネガ型ハロゲン化銀写真感光材料が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも90モル%が塩化
銀で、かつハロゲン化銀1モル当たり5×10-7〜2×
10-4モルの水溶性ロジウム塩を含有するハロゲン化銀
粒子を有する少なくとも1層の感光層を有し、かつ該感
光層あるいはその他の親水性コロイド層に下記の化1で
表される化合物、及び下記の化2で表される化合物が共
存することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 [化1中、Arは、アリール基を表わし、Rは、−OR
1 で表される基、または−N(R2 )(R3 )で表され
る基を表す。R1 は、水素原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換
もしくは無置換の不飽和ヘテロ環基、または置換もしく
は無置換のアリール基を表わす。R2,R3は、それぞれ
独立に水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置
換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の
不飽和ヘテロ環基、または、置換もしくは無置換のピリ
ジニウム基を表わす。また、R2とR3は、互いに連結し
て環を形成していてもよい。] 【化2】 [化2中、nは1から10の自然数。Mは水素原子また
はアルカリ金属を表す。XはC5 からC15のアルキル
基、または化3で表される置換基を表す。化3中、X1
はC5 からC15のアルキル基、X2 はC1 からC3 のア
ルキル基、水素原子、ハロゲン原子を表す。] 【化3】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244912A JP2593261B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244912A JP2593261B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561142A true JPH0561142A (ja) | 1993-03-12 |
JP2593261B2 JP2593261B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=17125821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3244912A Expired - Lifetime JP2593261B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593261B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6173146A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-15 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | ハロゲン化銀写真感光材料 |
JPS63253357A (ja) * | 1987-04-09 | 1988-10-20 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 画像形成方法 |
JPH0375850A (ja) * | 1989-08-17 | 1991-03-29 | Nec Corp | メモリアクセス処理装置 |
JPH0411854A (ja) * | 1990-05-01 | 1992-01-16 | Kowa Kogyo:Kk | こんにゃく製造方法 |
JP3011335U (ja) * | 1994-08-31 | 1995-05-23 | 明 星 | 図形測定器 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3244912A patent/JP2593261B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6173146A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-15 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | ハロゲン化銀写真感光材料 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2593261B2 (ja) | 1997-03-26 |
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