JPH0560986U - 液圧シリンダ - Google Patents
液圧シリンダInfo
- Publication number
- JPH0560986U JPH0560986U JP781392U JP781392U JPH0560986U JP H0560986 U JPH0560986 U JP H0560986U JP 781392 U JP781392 U JP 781392U JP 781392 U JP781392 U JP 781392U JP H0560986 U JPH0560986 U JP H0560986U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- cylinder body
- cylinder
- rack
- mounting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シール部材に悪影響を与えることなくピスト
ン受圧面積を小さくできると共に、エアを抜き易くでき
る液圧シリンダを提供する。 【構成】 シリンダ本体1の端部にシール装着部2を連
設し、このシール装着部2の内周部2aを、前記シリン
ダ本体1の内周部1aより大径に形成した。
ン受圧面積を小さくできると共に、エアを抜き易くでき
る液圧シリンダを提供する。 【構成】 シリンダ本体1の端部にシール装着部2を連
設し、このシール装着部2の内周部2aを、前記シリン
ダ本体1の内周部1aより大径に形成した。
Description
【0001】
この考案は、例えば自動車用パワーステアリング装置のパワーシリングなどに 使用される液圧シリンダに関する。
【0002】
従来、自動車用のパワーステアリング装置には図3に示すような液圧シリンダ が使用されている。この液圧シリンダでは、シリンダ本体a内に作動軸としてラ ックシャフトbが挿通され、このラックシャフトbに取り付けられたピストンc がシリンダ本体a内に摺動可能に嵌合されると共に、シリンダ本体aにはシリン ダポートdが設けられている。また、シリンダ本体aの両端部には、該シリンダ 本体aの内周部と同一径の内周部を有するシール装着部a1 が連設され、このシ ール装着部には、シリンダ本体aの内周部とラックシャフトbとの間を密封する シール部材としてラックシールeが装着されている。
【0003】 近年では、パワーステアリングギヤの内圧を高圧化するため、ピストン受圧面 積が小さくなるように、ラックシャフトbの径は変えずにシリンダ本体aの内径 を小さくした液圧シリンダが使用されるようになっている。
【0004】
しかし、従来の液圧シリンダでは、シリンダ本体aの内径を小さくするばかり でなく、シール装着部a1 の内径も小さくしており、これに伴い、シール装着部 a1 内に収容されているラックシールeも径の小さいものが使用されていた。こ のため、図4に示すように、ラックシールeのシールリップ部fをラックシャフ トbの外周面に圧接させるガータスプリングgからシール外周部hまでの距離L が小さくなって次のような不具合が発生する。
【0005】 すなわち、ラックシャフトbの径を小さくせずにラックシールeの径を小さく すると、ラックシールeの内径と外径の差が小さくなって、加圧時圧縮応力のみ 発生していたシールリップ部fの表面の図5に示すA部分には引張応力が発生し 、同図に示すB部分には圧縮応力が発生する。そして、図6に示すように、内外 径差が小さくなる程、A部分に発生する引張応力は大きくなり、その結果、圧縮 応力と引張応力の境界付近に応力が集中してこの部分に図6の破線に示すように 亀裂が発生するおそれがあった。
【0006】 この考案は上記従来の課題を解決するためになされたもので、シール部材に悪 影響を与えることなくピストン受圧面積を小さくできる液圧シリンダを提供する ことを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、この考案は、作動軸を挿通させ、該作動軸に取り 付けられたピストンを摺動可能に嵌合させたシリンダ本体の端部にシール装着部 を連設し、このシール装着部内に装着されたシール部材により前記シリンダ本体 の内周部と作動軸との間を密封した液圧シリンダにおいて、前記シール装着部の 内周部を前記シリンダ本体の内周部より大径に形成したものである。
【0008】
上記構成によりシール部材の内外径差を大きく維持できる。
【0009】
この考案の一実施例を図1及び図2を参照して詳述する。
【0010】 図1はパワーステアリング装置に使用されるパワーシリンダの断面図、図2は 図1中のラックシールの拡大断面図である。
【0011】 これら図において1はシリンダ本体、2はシール装着部、3はラックシャフト (作動軸)、4はピストン、5は軸受ブッシュ、6はラックシール(シール部材 )、7はシリンダポートを示す。
【0012】 上記シリンダ本体1の端部にはシール装着部2が連設され、このシール装着部 2の内周部2aはシリンダ本体1の内周部1aより大径に形成されており、シー ル装着部2のシリンダ本体1との内周側連設部には絞り部2bが形成されている 。
【0013】 シール装着部2内には軸受ブッシュ5が装着され、そのシリンダ本体1側には ラックシール6が装着されている。また、シール装着部2の前記ラックシール6 よりシリンダ本体1側にはシリンダポート7が設けられている。
【0014】 ラックシャフト3は、シリンダ本体1及びシール装着部2の内部に挿通されて 、該シール装着部2内の軸受ブッシュ5に摺動可能に支持されている。
【0015】 ピストン4は、ラックシャフト3に取り付けられてシリンダ本体1内に摺動可 能に嵌合している。
【0016】 このピストン4により、シリンダ本体1内は液室81 ,82 に区画形成されて いる。
【0017】 上記ラックシール6は、図2に示すように、内周部側にガータスプリング9に よりラックシャフト3の外周面に当接させられるシールリップ部6aを有してい ると共に、シール外周部6bには外周部を補強する金属環10が埋設されている 。
【0018】 次に上記のように構成された液圧シリンダの作用を説明する。
【0019】 シリンダポート7からシリンダ本体1内の一方の液室81 に液圧が供給される と、ピストン4はラックシャフト3とともに図1の右方へ移動し、反対に液室8 2 に液圧が供給されると、ピストン4はラックシャフト3とともに図1の左方へ 移動される。このとき、ラックシール6は液室81 ,82 内の液圧を受けるが、 シリンダ本体1より内周部が大径のシール装着部2内に設けられているため、ラ ックシール6の内外径差は、従来のシリンダ本体とともに小径化したシール装着 部内のラックシールに比べて大きくなり、ラックシール6の表面には、図6に示 すように、圧縮応力のみが発生する。また、シリンダ本体1内に混入したエアは シリンダ本体1より内周部が大径であるシール装着部2内に抜け易く、該シール 装着部2にはシリンダポート7が設けられているため、シリンダ本体1内にエア が混入しても、シリンダポート7より速やかに排出され、シリンダ本体1内に溜 ることがない。
【0020】
以上詳述したように、この考案は、ピストンが摺動するピストン本体部分を小 径部、シール装着部を大径部とし、このシール装着部にシール部材を設けたこと から、シール部材の内外径差を従来のシール部材に比べて大きくでき、これによ って、シール部材に亀裂等の悪影響が生じるのを防止できる。また、シリンダポ ートを大径部に設けることができるので、シリンダ本体内からのエア抜きを確実 かつ速やかに行える。更に、シリンダ本体部分だけの小径化でピストン受圧面積 を小さくすることから、最小限の部品変更で液圧シリンダの高圧化が図れる。
【図1】この考案の一実施例である液圧シリンダを示す
断面図である。
断面図である。
【図2】図1中のラックシールを詳細に示す拡大図であ
る。
る。
【図3】従来例の液圧シリンダを示す断面図である。
【図4】図3中のラックシールを示す拡大図である。
【図5】図4に示すラックシールの使用時における応力
分布図である。
分布図である。
【図6】ラックシールの最大応力と内外径差との関係を
示す線図である。
示す線図である。
1 シリンダ本体 2 シール装着部 1a,1b 内周部 3 ラックシャフト(作動軸) 4 ピストン 6 ラックシール(シール部材) 6a シールリップ部 6b シール外周部 7 シリンダポート 9 ガータスプリング 10 金属環
Claims (1)
- 【請求項1】 作動軸を挿通させ、該作動軸に取り付け
られたピストンを摺動可能に嵌合させたシリンダ本体の
端部にシール装着部を連設し、このシール装着部内に装
着されたシール部材により前記シリンダ本体の内周部と
作動軸との間を密封した液圧シリンダにおいて、前記シ
ール装着部の内周部を前記シリンダ本体の内周部より大
径に形成したことを特徴とする液圧シリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP781392U JPH0560986U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 液圧シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP781392U JPH0560986U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 液圧シリンダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560986U true JPH0560986U (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11676042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP781392U Pending JPH0560986U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 液圧シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0560986U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261541A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Toyota Motor Corp | 車両用油圧式アクチュエータ |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP781392U patent/JPH0560986U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261541A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Toyota Motor Corp | 車両用油圧式アクチュエータ |
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