JPH06341462A - クラッチレリーズ装置 - Google Patents

クラッチレリーズ装置

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Publication number
JPH06341462A
JPH06341462A JP5152772A JP15277293A JPH06341462A JP H06341462 A JPH06341462 A JP H06341462A JP 5152772 A JP5152772 A JP 5152772A JP 15277293 A JP15277293 A JP 15277293A JP H06341462 A JPH06341462 A JP H06341462A
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JP
Japan
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oil
release
clutch
cylinder
passage
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Application number
JP5152772A
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English (en)
Inventor
Takushi Sugimoto
卓視 杉本
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH06341462A publication Critical patent/JPH06341462A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • F16D25/082Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members co-inciding with the axis of rotation
    • F16D25/083Actuators therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、クラッチレリーズ装置に
おいて、レリーズシリンダ部を被包部材に取付けるだけ
で油圧室にオイルを導くオイル通路を形成し、オイル管
等の部品を不要とし、部品点数を低減するとともに、組
付性を向上することにある。 【構成】 このため、この発明は、レリーズシリンダ部
68と被包部材12とにより、油圧室78にオイルを導
くオイル通路88を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クラッチレリーズ装
置に係り、特に部品点数を低減するとともに組付性を向
上し得るクラッチレリーズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の動力伝達装置においては、内燃機
関の動力を走行状態に応じて車輪に適正に伝達するため
に、クラッチや変速機等を備えている。クラッチは、内
燃機関と変速機間に介設され、内燃機関の動力を断続す
るものであり、クラッチレリーズ装置によってその動作
が行われる。
【0003】クラッチレリーズ装置としては、図5、6
に示す如く、油圧式のものがある。即ち、図5におい
て、202は内燃機関、204はクランク軸、206は
クラッチ、208はクラッチハウジング、210は変速
機、212は変速機ケースである。
【0004】クラッチハウジング208内には、クラン
ク軸204と同軸心上に入力軸214が位置して設けら
れ、また、クランク軸204にホイール固定ボルト21
6によって固定されたフライホイール218が設けられ
ている。入力軸214は、一端側がフライホイール21
8に保持したパイロット軸受220によって支持されて
いるとともに、他端側が変速機ケース212のケース壁
222に保持した入力軸受224によって支持されてい
る。
【0005】変速機ケース212内には、前記入力軸2
14と同軸心上にメイン軸226が配設され、また、こ
のメイン軸226と略平行にカウンタ軸228が配設さ
れている。このカウンタ軸228は、変速機ケース21
2のケース壁222に保持したカウンタ軸受230によ
って支持されている。
【0006】フライホイール218には、カバー固定ボ
ルト232によってクラッチカバー234が固設されて
いる。このクラッチカバー234には、環状のプレッシ
ャプレート236が支持されている。
【0007】このプレッシャプレート236とフライホ
イール218間には、クラッチディスク238の外縁部
位が配設されている。このクラッチディスク238の外
縁部位には、フライホイール218に接離するホイール
側フェーシング240とプレッシャプレート236に接
離するプレート側フェーシング242とが取付けられて
いる。
【0008】クラッチディスク238の基端部位のディ
スクハブ244は、入力軸214に軸方向移動可能に設
けられている。
【0009】また、クラッチカバー234内には、ダイ
ヤフラムスプリング246の外縁部位が配設されてい
る。このダイヤフラムスプリング246の外縁部位は、
クラッチカバー234に設けたピポットリング248、
248によって支持されている。
【0010】このダイヤフラムスプリング246の基端
部位には、レリーズベアリング250に接離する。
【0011】このレリーズベアリング250は、ダイヤ
フラムスプリング246に接離する接離部52と、連絡
部254とを有している。この連絡部254は、レリー
ズピストン256に連結されている。
【0012】このレリーズピストン256は、回転軸で
ある入力軸214に遊嵌された保持スリーブ258上で
スプライン結合によって摺動可能に設けられている。こ
の保持スリーブ258のスリーブフランジ260は、リ
テーナ262に連設されている。
【0013】このリテーナ262は、ケース壁222に
リテーナ固定ボルト264によって固設されている。
【0014】前記保持スリーブ258には、レリーズピ
ストン256と同一厚さで環状のシール材266が該レ
リーズピストン256の端面に接して設けられている。
【0015】前記レリーズピストン256とシール材2
66との外周面には、レリーズシリンダ部268を構成
するシリンダ部材270が設けられる。このシリンダ部
材270のシリンダフランジ272は、シリンダ固定ね
じ274によって保持スリーブ258のスリーブフラン
ジ260に固定されるとともに、シリンダ固定ボルト2
75によってリテーナ262に固設されている。スリー
ブフランジ260とシリンダフランジ272間にはOリ
ング276が介設される。よって、保持スリーブ258
とシリンダ部材270とにより、油圧室278が形成さ
れる。
【0016】シリンダ部材270の外周面には、介在部
材280が設けられている。この介在部材280は、前
記連絡部254に連設され、シリンダ部材270上で摺
動される。
【0017】この介在部材280とシリンダフランジ2
72間には、入力軸214の軸方向に指向する調整スプ
リング282が介設されている。
【0018】また、介在部材280とシリンダフランジ
272に連設したシリンダ係止部284とには、蛇腹状
の保持部材286が設けられている。
【0019】前記シリンダフランジ272には、前記油
圧室278に連通して上方向に指向するオイル通路28
8を構成するフランジ縦オイル路290が形成されてい
る。
【0020】このフランジ縦オイル路290の端部位
で、シリンダフランジ272には、オイル管292の一
端側が接続されている。このオイル管292は、クラッ
チハウジング272に形成したオイル管用孔294から
突出し、マスタシリンダ(図示せず)に接続されてい
る。
【0021】また、図6に示す如く、シリンダフランジ
272には、シリンダブリーザ通路296が形成されて
いる。このシリンダブリーザ通路296には、ブリーザ
管298の一端側が接続されている。このブリーザ管2
98は、クラッチハウジング272に形成したブリーザ
管用孔300から突出している。このブリーザ管298
の他端側には、ブリーザプラグ302が取付けられてい
る。
【0022】また、変速機の構造としては、例えば、実
公昭59−22365号公報に開示されている。この公
報に記載のものは、フロントケースとリヤケース間にセ
ンタハウジングを設け、センタハウジングのフロントケ
ース側の面に、回転部材軸受近傍から上方へ延びて略逆
U字状に湾曲し回転部材軸受よりも下方で外気に開放さ
れるブリーザ通路用溝部と、ブリーザ通路用溝部の上方
へ延びる部分に連通するエヤチャンバ用凹部とを設け、
センタハウジングをフロントケースに取付けた状態でブ
リーザ通路およびエヤチャンバを形成することにより、
オイルがブリーザ通路からの流出を防止するとともに、
水、泥水及び塵埃の侵入を防止し、且つ変速機の外形に
変化をなくし、また、製作を容易にするものである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のクラ
ッチレリーズ装置においては、レリーズシリンダ部を変
速機ケースのケース壁に取付けた後に、オイル管やブリ
ーザ管の取付けが必要になるので、部品点数が増加する
とともに、挾いクラッチハウジング内でその配管作業を
行わなければならず、組付性が低下するという不都合が
あった。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、第1に、回転軸に遊嵌し
た保持スリーブ上でオイル圧によって摺動されるレリー
ズピストンを設け、このレリーズピストンにレリーズベ
アリングを設けるとともに油圧室を形成すべくレリーズ
シリンダ部を設け、前記レリーズベアリングの動作によ
ってクラッチを断続させるクラッチレリーズ装置におい
て、前記レリーズシリンダ部と被包部材とによって前記
油圧室にオイルを導くオイル通路を形成したことを特徴
とする。
【0025】また、第2に、回転軸に遊嵌した保持スリ
ーブ上でオイル圧によって摺動されるレリーズピストン
を設け、このレリーズピストンにレリーズベアリングを
設けるとともに油圧室を形成すべくレリーズシリンダ部
を設け、前記レリーズベアリングの動作によってクラッ
チを断続させるクラッチレリーズ装置において、前記レ
リーズシリンダ部と被包部材とによって前記油圧室にオ
イルを導くオイル通路を形成し、前記被包部材には前記
オイル通路に連絡してオイル室を設けたことを特徴とす
る。
【0026】更に、第3に、回転軸に遊嵌した保持スリ
ーブ上でオイル圧によって摺動されるレリーズピストン
を設け、このレリーズピストンにレリーズベアリングを
設けるとともに油圧室を形成すべくレリーズシリンダ部
を設け、前記レリーズベアリングの動作によってクラッ
チを断続させるクラッチレリーズ装置において、前記レ
リーズシリンダ部と被包部材とによって前記油圧室にオ
イルを導くオイル通路と前記油圧室に連絡するブリーザ
通路とを形成したことを特徴とする。
【0027】
【作用】この発明の構成によれば、第1に、レリーズシ
リンダ部を被包部材に取付けるだけで、オイル通路を形
成することができるので、被包部材内においてオイル管
等の部品を不要とし、部品点数を低減するとともに、組
付性を向上することができる。
【0028】また、第2に、被包部材にオイル室を形成
するので、オイルの脈動音を低減することができるとと
もに、オイル室を別途に他の部材で設ける必要がないの
で、部品点数を低減することができる。
【0029】更に、第3に、レリーズシリンダ部と被包
部材間にオイル通路とブリーザ通路とを形成するので、
ブリーザ管等の部材をも不要とし、部品点数をさらに低
減することができる。
【0030】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の実施例
を示すものである。図1において、2は内燃機関、4は
クランク軸、6はクラッチ、8はクラッチハウジング、
10は変速機、12は変速機ケースである。
【0031】クラッチハウジング8内には、クランク軸
4と同軸心上に入力軸14が位置して設けられ、また、
クランク軸4にホイール固定ボルト16によって固定さ
れたフライホイール18が設けられている。入力軸14
は、一端側がフライホイール18に保持したパイロット
軸受20によって支持されているとともに、他端側が変
速機ケース12のケース壁22に保持した入力軸受24
によって支持されている。
【0032】変速機ケース12内には、前記入力軸14
と同軸心上にメイン軸26が配設され、また、このメイ
ン軸26と略平行にカウンタ軸28が配設されている。
このカウンタ軸28は、変速機ケース12のケース壁2
2に保持したカウンタ軸受30によって支持されてい
る。
【0033】フライホイール18には、カバー固定ボル
ト32によってクラッチカバー34が固設されている。
このクラッチカバー34には、環状のプレッシャプレー
ト36が支持されている。
【0034】このプレッシャプレート36とフライホイ
ール18間には、クラッチディスク38の外縁部位が配
設されている。このクラッチディスク38の外縁部位に
は、フライホイール218に接離するホイール側フェー
シング40とプレッシャプレート36に接離するプレー
ト側フェーシング42とが取付けられている。
【0035】クラッチディスク38の基端部位のディス
クハブ44は、入力軸14に軸方向移動可能に設けられ
ている。
【0036】また、クラッチカバー34内には、ダイヤ
フラムスプリング46の外縁部位が配設されている。こ
のダイヤフラムスプリング46の外縁部位は、クラッチ
カバー34に設けたピポットリング48、48によって
支持されている。
【0037】このダイヤフラムスプリング46の基端部
位には、レリーズベアリング50に接離する。
【0038】このレリーズベアリング50は、ダイヤフ
ラムスプリング46に接離する接離部52と、連絡部5
4とを有している。この連絡部54は、レリーズピスト
ン56に連結されている。
【0039】このレリーズピストン56は、回転軸であ
る入力軸14に遊嵌された保持スリーブ58上でスプラ
イン結合によって摺動可能に設けられている。この保持
スリーブ58のスリーブフランジ60は、リテーナ62
に連設されている。
【0040】このリテーナ62は、ケース壁22にリテ
ーナ固定ボルト64によって固設されている。
【0041】前記保持スリーブ58には、レリーズピス
トン56と同一厚さで環状のシール材66が該レリーズ
ピストン56の端面に接して設けられている。
【0042】前記レリーズピストン56とシール材66
との外周面には、レリーズシリンダ部68を構成するシ
リンダ部材70が設けられる。このシリンダ部材70の
シリンダフランジ72は、シリンダ固定ねじ74によっ
て保持スリーブ58のスリーブフランジ60に固定され
るとともに、シリンダ固定ボルト275によってリテー
ナ262に固設されている。スリーブフランジ60とシ
リンダフランジ72間には第1Oリング76が介設され
る。よって、保持スリーブ58とシリンダ部材70とに
より、油圧室(オペレーティングシリンダ)78が形成
される。
【0043】シリンダ材70の外周面には、介在部材8
0が設けられている。この介在部材80は、前記連絡部
54に連設され、シリンダ部材70上で摺動される。
【0044】この介在部材80とシリンダフランジ72
間には、入力軸14の軸方向に指向する調整スプリング
82が介設されている。
【0045】また、介在部材80とシリンダフランジ7
2に連設したシリンダ係止部84とには、蛇腹状の保持
部材86が設けられている。
【0046】前記シリンダフランジ72のオイル側突部
72aには、前記油圧室78に連通して上方向に指向す
るオイル通路88を構成するフランジ縦オイル路90が
形成されている。このフランジ縦オイル路90の端部
は、盲栓92によって閉塞されている。
【0047】また、シリンダフランジ72には、フラン
ジ縦オイル路90に直交、つまり入力軸14と略平行に
フランジ横オイル路94が形成されている。
【0048】前記リテーナ62には、フランジ横オイル
路94に連通して入力軸14と略平行にリテーナオイル
路96が形成される。このリテーナオイル路96の周り
においては、リテーナ62とシリンダフランジ72間に
第2Oリング98が介設されているとともに、リテーナ
62とケース壁22間に第3Oリング100が介設され
る。
【0049】被包部材である変速機ケース12の上部位
には、所要のオイルを収容するオイル室(アキュムレー
タ)102が形成されている。また、ケース壁22に
は、このオイル室102に連通してケース縦オイル路1
04が形成されるとともに、このケース縦オイル路10
4の底部位に前記リテーナオイル路96に連通すべく入
力軸14と略平行のケース横オイル路106が形成され
ている。
【0050】従って、クラッチ6及び変速機10におい
て、オイル通路88は、オイル室102に連通してケー
ス縦オイル路104とケース横オイル路106とリテー
ナオイル路96とシリンダ横オイル路94とシリンダ縦
オイル路90とによって構成され、油圧室78に連絡し
ている。
【0051】前記オイル室102は、オイルの脈動音の
発生を低減するものである。
【0052】前記オイル室102は、変速機ケース12
に設けられるオイル蓋108によって閉塞される。この
オイル蓋108は、取付ねじ(図示せず)によって変速
機ケース12の上部に着脱される。
【0053】このオイル蓋102には、マスタシリンダ
(図示せず)からオイルを導くオイル管110が設けら
れている。
【0054】また、前記ケース壁部108には、図2に
示す如く、ブリーザ通路112のケース縦ブリーザ路1
14が垂直方向に指向して形成されている。このケース
縦ブリーザ路114の底部位には、前記ケース横オイル
通路106と同様に、ケース横ブリーザ路116が形成
されている。このケース横ブリーザ路116には、シリ
ンダフランジ72のブリーザ側突部72bに形成したフ
ランジ縦ブリーザ路118がリテーナブリーザ路(図示
せず)を介して連通している。
【0055】また、前記ケース縦ブリーザ路114の上
部位には、ブリーザプラグ120が設けられている。
【0056】次に、この実施例の作用を説明する。
【0057】レリーズベアリング50やレリーズシリン
ダ部68等の部品を組付ける際には、先ず、リテーナ6
2をリテーナ固定ボルト64によってケース壁22に固
設し、またこのとき、ケース横オイル路106とリテー
ナオイル路96とを一致させる。
【0058】そして、このリテーナ62に保持スリーブ
58を取付け、次いで、この保持スリーブ58にレリー
ズシリンダ部68のシリンダフランジ72をシリンダ固
定ねじ74によって取付ける。
【0059】次いで、このレリーズシリンダ部68にレ
リーズベアリング50を取付ける。
【0060】これにより、変速機ケース12のオイル室
102を油圧室78とに連絡するオイル通路88が形成
される。
【0061】この結果、従来の如きクラッチハウジング
8内において油圧室78にオイルを導くオイル管を不要
とするので、部品点数を低減するとともに、クラッチハ
ウジング8内でのオイル管等の部品の取付作業を不要と
し、組付性を向上することができる。
【0062】そして、クラッチペダル(図示せず)が踏
込まれていない場合には、レリーズピストン56にオイ
ル圧が作用せず、よって、レリーズベアリング50の接
離部52がダイヤフラムスプリング46から離間し、こ
れにより、プレッシャプレート36がクラッチディスク
38をフライホイール18側に押圧し、クラッチ6が接
続状態となる。
【0063】一方、クラッチペダルが踏込まれた場合に
は、マスタシリンダ側からのオイルがオイル室102と
オイル通路88とを経て油圧室78に作用し、シール材
66とともにレリーズピストン56を保持スリーブ58
上で移動させる。これにより、レリーズベアリング50
がダイヤフラムスプリング46の基端部位を押圧し、こ
のダイヤフラムスプリング46の変位によってプレッシ
ャプレート36がクラッチディスク38から離間するよ
うに移動し、クラッチ6が切れた状態となる。
【0064】このオイル通路88においてクラッチ6の
断続動作により、オイルの脈動音が発生しようとする。
しかし、この脈動音は、オイル室102内の存在によっ
て低減される。
【0065】この結果、油圧室78にオイルを導くオイ
ル通路88をケース壁22とレリーズフランジ部68と
によって形成したので、別途にオイル管を不要とし、部
品点数を低減するとともに、配管作業を不要として組付
性を向上することができる。
【0066】また、オイル室102を被包部材である変
速機ケース12に設けたので、別途にオイル室102を
他の部材で形成する必要がなく、部品点数を低減すると
ともに、スペース上有利とすることができる。
【0067】更に、レリーズシリンダ部68とケース壁
22間には、オイル通路88と共に、ブリーザ通路11
2をも形成したことにより、クラッチハウジング8内で
ブリーザ管等をも不要とし、さらに部品点数を低減する
とともに、組付性を向上することができる。
【0068】更にまた、ブリーザ通路112を垂直方向
に形成したことにより、油圧室78内のエアを、オイル
の流出を防止しつつ効果的に排出させることができる。
【0069】まお、この発明は上述の実施例に限定され
ず、種々応用改変が可能であることは勿論である。
【0070】例えば、図4に示す如く、オイル通路88
の一部をケース壁22に鋳抜きによるオイル溝122に
よって形成するとともに、保持スリーブ58及びシリン
ダ部材70をリテーナ62と一体的に形成し且つ油圧室
78を形成することも可能である。この構成によれば、
レリーズシリンダ部68の構成を簡単とし、しかも、部
品点数を低減し、さらに組付性の向上を図ることができ
る。
【0071】また、ケース壁22とレリーズシリンダ部
68間にリテーナ62を介在したが、このリテーナ62
を省略することも可能である。
【0072】更に、オイル室102を一の被包部材であ
る変速機ケース12に形成したが、オイル室102を他
の被包部材であるクラッチハウジング8に形成すること
も可能である。
【0073】更にまた、オイル通路88を変速機ケース
8に形成したが、オイル通路88をクラッチハウジング
8に形成することも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、第1に、レリーズシリンダ部と被包部材
とによって油圧室にオイルを導くオイル通路を形成した
ことにより、レリーズシリンダ部を被包部材に取付ける
だけで、オイル通路を形成することができるので、被包
部材内で、オイル管等の部品を不要とし、部品点数を低
減するとともに、組付性を向上し得る。
【0075】また、第2に、レリーズシリンダ部と被包
部材とによって油圧室にオイルを導くオイル通路を形成
し、被包部材にはオイル通路に連絡してオイル室を設け
たことにより、オイルの脈動音を低減することができる
とともに、オイル室を別途に他の部材で設ける必要がな
いので、部品点数を低減し得る。
【0076】更に、第3に、レリーズシリンダ部と被包
部材とによって油圧室にオイルを導くオイル通路と油圧
室に連絡するブリーザ通路とを形成したことにより、ブ
リーザ管等の部材をも不要とし、部品点数をさらに低減
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッチレリーズ装置の断面図である。
【図2】クラッチレリーズ装置の正面図である。
【図3】図1におけるクラッチレリーズ装置の一部拡大
断面図である。
【図4】他の実施例におけるクラッチレリーズ装置であ
る。
【図5】従来におけるクラッチレリーズ装置の断面図で
ある。
【図6】図4におけるクラッチレリーズ装置の正面図で
ある。
【符号の説明】
2 内燃機関 6 クラッチ 8 クラッチハウジング 10 変速機 12 変速機ケース 14 入力軸 22 ケース壁 50 レリーズベアリング 56 レリーズピストン 58 保持スリーブ 62 リテーナ 68 レリーズシリンダ部 78 油圧室 88 オイル通路 102 オイル室 112 ブリーザ通路
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】このレリーズベアリング250は、ダイヤ
フラムスプリング246に接離する接離部252と、連
絡部254とを有している。この連絡部254は、レリ
ーズピストン256に連結されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】このレリーズピストン256は、回転軸で
ある入力軸214に遊嵌された保持スリーブ258に設
けられている。この保持スリーブ258のスリーブフラ
ンジ260は、リテーナ262に連設されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】シリンダ部材270の外周面には、介在部
材280が設けられている。この介在部材280は、前
記連絡部254に連設され、シリンダ部材270上で摺
動される。前記レリーズピストン256は、シリンダ部
材270の外側と介在部材280の内側とで回り止めさ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】このフランジ縦オイル路290の端部位
で、シリンダフランジ272には、オイル管292の一
端側が接続されている。このオイル管292は、クラッ
チハウジング208に形成したオイル管用孔294から
突出し、マスタシリンダ(図示せず)に接続されてい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、図6に示す如く、シリンダフランジ
272には、シリンダブリーザ通路296が形成されて
いる。このシリンダブリーザ通路296には、ブリーザ
管298の一端側が接続されている。このブリーザ管2
98は、クラッチハウジング208に形成したブリーザ
管用孔300から突出している。このブリーザ管298
の他端側には、ブリーザプラグ302が取付けられてい
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】このプレッシャプレート36とフライホイ
ール18間には、クラッチディスク38の外縁部位が配
設されている。このクラッチディスク38の外縁部位に
は、フライホイール18に接離するホイール側フェーシ
ング40とプレッシャプレート36に接離するプレート
側フェーシング42とが取付けられている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】このレリーズピストン56は、回転軸であ
る入力軸14に遊嵌された保持スリーブ58に設けられ
ている。この保持スリーブ58のスリーブフランジ60
は、リテーナ62に連設されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】前記レリーズピストン56とシール材66
との外周面には、レリーズシリンダ部68を構成するシ
リンダ部材70が設けられる。このシリンダ部材70の
シリンダフランジ72は、シリンダ固定ねじ74によっ
て保持スリーブ58のスリーブフランジ60に固定され
るとともに、シリンダ固定ボルト75によってリテーナ
62に固設されている。スリーブフランジ60とシリン
ダフランジ72間には第1Oリング76が介設される。
よって、保持スリーブ58とシリンダ部材70とによ
り、油圧室(オペレーティングシリンダ)78が形成さ
れる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】シリンダ部材70の外周面には、介在部材
80が設けられている。この介在部材80は、前記連絡
部54に連設され、シリンダ部材70上で摺動される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】この介在部材80とシリンダフランジ72
間には、入力軸14の軸方向に指向する調整スプリング
82が介設されている。前記レリーズピストン56は、
シリンダ部材70の外側と介在部材80の内側とで回り
止めされる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、前記変速機ケース12には、図2に
示す如く、ブリーザ通路112のケース縦ブリーザ路1
14が垂直方向に指向して形成されている。このケース
縦ブリーザ路114の底部位には、前記ケース横オイル
通路106と同様に、ケース横ブリーザ路116が形成
されている。このケース横ブリーザ路116には、シリ
ンダフランジ72のブリーザ側突部72bに形成したフ
ランジ縦ブリーザ路118がリテーナブリーザ路(図示
せず)を介して連通している。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】レリーズベアリング50やレリーズシリン
ダ部68等の部品を組付ける際には、予め、保持スリー
ブ58、シリンダ部材70等の各部品をシリンダ固定ね
じ74によって組付け、これにより、シリンダアッシー
であるレリーズシリンダ部68が構成されるとともに、
このレリーズシリンダ部68にはレリーズベアリング5
0が組付けられる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】そして、このレリーズシリンダ部68は、
リテーナ62に取付けられる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】このとき、ケース横オイル路106とリテ
ーナオイル路96とフランジ横オイル路94とは、夫々
一致される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】図5におけるクラッチレリーズ装置の正面図で
ある。
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に遊嵌した保持スリーブ上でオイ
    ル圧によって摺動されるレリーズピストンを設け、この
    レリーズピストンにレリーズベアリングを設けるととも
    に油圧室を形成すべくレリーズシリンダ部を設け、前記
    レリーズベアリングの動作によってクラッチを断続させ
    るクラッチレリーズ装置において、前記レリーズシリン
    ダ部と被包部材とによって前記油圧室にオイルを導くオ
    イル通路を形成したことを特徴とするクラッチレリーズ
    装置。
  2. 【請求項2】 回転軸に遊嵌した保持スリーブ上でオイ
    ル圧によって摺動されるレリーズピストンを設け、この
    レリーズピストンにレリーズベアリングを設けるととも
    に油圧室を形成すべくレリーズシリンダ部を設け、前記
    レリーズベアリングの動作によってクラッチを断続させ
    るクラッチレリーズ装置において、前記レリーズシリン
    ダ部と被包部材とによって前記油圧室にオイルを導くオ
    イル通路を形成し、前記被包部材には前記オイル通路に
    連絡してオイル室を設けたことを特徴とするクラッチレ
    リーズ装置。
  3. 【請求項3】 回転軸に遊嵌した保持スリーブ上でオイ
    ル圧によって摺動されるレリーズピストンを設け、この
    レリーズピストンにレリーズベアリングを設けるととも
    に油圧室を形成すべくレリーズシリンダ部を設け、前記
    レリーズベアリングの動作によってクラッチを断続させ
    るクラッチレリーズ装置において、前記レリーズシリン
    ダ部と被包部材とによって前記油圧室にオイルを導くオ
    イル通路と前記油圧室に連絡するブリーザ通路とを形成
    したことを特徴とするクラッチレリーズ装置。
  4. 【請求項4】 前記ブリーザ通路は、垂直方向に指向し
    て形成されたブリーザ通路であることを特徴とする請求
    項3に記載のクラッチレリーズ装置。
JP5152772A 1993-05-31 1993-05-31 クラッチレリーズ装置 Pending JPH06341462A (ja)

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