JPH0560936U - 自動車用カーペット - Google Patents

自動車用カーペット

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Publication number
JPH0560936U
JPH0560936U JP288692U JP288692U JPH0560936U JP H0560936 U JPH0560936 U JP H0560936U JP 288692 U JP288692 U JP 288692U JP 288692 U JP288692 U JP 288692U JP H0560936 U JPH0560936 U JP H0560936U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound insulation
carpet
asphalt
kneading
insulation material
Prior art date
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Pending
Application number
JP288692U
Other languages
English (en)
Inventor
実 井田
Original Assignee
東亜紡織株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 東亜紡織株式会社 filed Critical 東亜紡織株式会社
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Publication of JPH0560936U publication Critical patent/JPH0560936U/ja
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  • Carpets (AREA)
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮音材付き自動車用カーペットのリサイクル
性向上とコストダウンを可能としつつ必要な遮音性能を
確保させることを目的とする。 【構成】 アスファルトを主体とし、これに熱可塑性ポ
リマー及び充填剤を添加して混練した主アスファルト混
練体(4a)を、不織布(4b)またはプラスチックフ
ィルム(4c)の間に塗工してシート状にした遮音材
(4)をカーペット(1)または(6)のバッキング材
(3)の裏面に着装した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用カーペットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の防振、防音、制振を目的として、遮音材を備えた自動車用カーペット が提供されている。
【0003】 従来は、ポリ塩化ビニル等をシート状に加工し、これに不織布を接着剤やホッ トメルト等で後刻接合したものを遮音材として使用していた。この不織布は、カ ーペットのバッキング材を加熱溶融させて遮音材の主体となるポリ塩化ビニル等 のシート状物をカーペットの裏面のバッキング材に接着させ易くするために必要 なものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
近時、良好な地球環境の維持と浄化対策を目的として、ゴミを減少させ、リサ イクルを容易化することが各種商品の製造者に求められてきている。自動車用カ ーペットについても同様であって、従来のポリ塩化ビニルを主体とする遮音材を 使用した自動車用カーペットは、焼却廃棄しようとすると有毒なガスを発生する 点で問題となっており、リサイクル性が容易でなく、コスト的にも高価であった 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
従来の上記問題点を解決するため、本考案は、アスファルトを主体とし、これ に熱可塑性ポリマー及び充填剤を添加して混練した主アスファルト混練体を、不 織布またはプラスチックフィルムの間に塗工してシート状にした遮音材をカーペ ットのバッキング材の裏面に着装したものである。
【0006】
【作用】
主アスファルト混練体の遮音性能は、 TL=18Log(f・m)−44 (dB) で表わされ、重量で決定される(質量則)。
【0007】 上記式中、TL:透過損失、f:周波数(Hz)、m:遮音材の密度(kg/m3) 。 さらに、主アスファルト混練体の両側の不織布またはプラスチックフィルムは 、カーペット本体の裏面及び最下層に貼付されるフェルトへの接着を容易化する ためのものである。
【0008】 また、主アスファルト混練体は、リサイクル時、カーペット本体から容易に分 離回収でき、反復使用が可能である。
【0009】
【実施例】
図1は本考案に係るカーペットの第1実施例を示す要部拡大側面図であって、 (1)はタフテッドカーペット、(2)は基布、(3)はバッキング材、(4) は遮音材、(5)は雑綿フェルトを示している。
【0010】 図2は本考案に係るカーペットの第2実施例を示す要部拡大側面図であって、 (6)はニードルパンチカーペット、(3)はバッキング材、(4)は遮音材、 (5)は雑綿フェルトを示している。
【0011】 タフテッドカーペット(1)は、基布(2)にタフティングマシン等でパイル を刺し込んでゆくことによって製造されたもので、基布(2)の裏面に出た縫い 目をバッキング材(3)で固定させたものである。
【0012】 ニードルパンチカーペット(6)は、表面が立毛調またはループ調のフェルト 状不織じゅうたんで、繊維ウェブを重ね合わせて多数の針(ニードル)で突き刺 してウェブの繊維を互いにからみ合わせてフェルト状とし、さらに通常は水溶性 接着剤を含浸させ、後刻、裏面にバッキング材(3)を固着したものである。 いずれにしても、カーペットの構成及び使用繊維は、本考案の要旨とは直接関係 がないため省略するが、従来のものと同様と解されたい。
【0013】 また、バッキング材(3)は、通常、ポリエチレン、又は、エチレン酢酸ビニ ル系(EVA系)の材料で構成されている。
【0014】 遮音材(4)は、図3に拡大図示するように、主アスファルト混練体(4a) を主体とし、その上面に不織布(4b)を、下面にプラスチックフィルム(4c )を配したものである。尚、不織布(4b)の代わりに織物としてもよく、また 、両面とも不織布(4b)とし、あるいは、両面ともプラスチックフィルム(4 c)としてもよい。
【0015】 主アスファルト混練体(4a)は、アスファルトを主体とし、これに熱可塑性 ポリマー及び充填剤を添加して均一に混練したものである。
【0016】 アスファルトは、ストレートアスファルトと、ブローンアスファルトとがあり 、いずれを使用してもよい。
【0017】 主アスファルト混練体(4a)の具体的組成と混練割合は重量比で、アスファ ルト20〜50部、熱可塑性ポリマー5〜40部、充填剤30〜80部を混練したものとす る。
【0018】 熱可塑性ポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA、EEA(エチ レンエチルアクリレート)、EMA(エチレンメチルアクリレート)等が使用可 能である。
【0019】 充填剤は、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、マイカ、ガラス、クレイ等 が使用可能である。
【0020】 また、不織布(4b)としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド 、ポリエチレン等を素材とし、20〜200g/m2の密度のものを使用する。
【0021】 さらに、プラスチックフィルム(4c)としては、ポリプロピレン、ポリアミ ド等の10〜100μm厚のものを使用する。
【0022】 上記不織布(4b)またはプラスチックフィルム(4c)の間に、前記主アス ファルト混練体(4a)を1〜6kg/m2で塗工してシートを作り、これを本考案 の遮音材(4)とする。
【0023】 上記遮音材(4)に7〜30mm厚の雑綿フェルト(5)をホットメルト、接着剤 等で接合する。そして、ポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニル系(EVA系) のバッキング材(3)で裏打ちされたカーペット(1)または(6)のバッキン グ材(3)を加熱溶融させて雑綿フェルト(5)を有する遮音材(4)と接合さ せて自動車用カーペットを構成する。
【0024】 本考案の実施例はまた、130g/m2のポリエステル不織布(4b)と50μmのポ リプロピレンフィルム(4c)の間に、ストレートアスファルト(針入度60〜80 )38重量部、アタクティック・ポリプロピレン12重量部、炭酸カルシウム50重量 部を加熱混練した主アスファルト混練体(4a)を、1.38kg/m2塗工してシート 状にした遮音材(4)の下面に密度0.055g/cm3で15mm厚の雑綿フェルト(5) を接着剤で接合させる。そして、ポリプロピレンを素材とする400g/m2のニード ルパンチカーペット(6)にエチレン−塩化ビニルのラテックスを含浸させ、さ らに、350g/m2のポリエチレンをラミネートしてバッキング材(3)を構成し、 後刻、バッキング材(3)のポリエチレンを加熱溶融させ、前記した遮音材(4 )の上面と接合させて自動車用カーペットを製作する。この自動車用カーペット の遮音性能を測定し、従来のポリ塩化ビニル製の遮音材をもつ自動車用カーペッ トと比較したところ、図4に示す通り、ほぼ同等の遮音特性を有することが確認 された。尚、図4において、本考案品は+印でプロットし、破線で遮音性能曲線 を示しており、従来品は、□印でプロットし、実線で遮音性能曲線を示している 。この測定データは、同一車種の車両について同一条件で測定した結果である。
【0025】 上記結果から、本考案品は、必要な遮音性能を維持し、かつ、リサイクル性及 びコストの点で従来品よりも優れたものである。
【0026】
【考案の効果】
本考案によれば、遮音材の主体を、アスファルトと、これに熱可塑性ポリマー 及び充填剤を添加した主アスファルト混練体で構成したから、リサイクル性及び コスト面で優れており、勿論、必要な遮音性能を具備しており、時代の要請にマ ッチした自動車用カーペットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカーペットの第1実施例を示す要
部拡大側面図。
【図2】本考案に係るカーペットの第2実施例を示す要
部拡大側面図。
【図3】本考案に係る遮音材の構成を示す拡大断面図。
【図4】本考案品と従来品との遮音性能測定比較データ
を示すグラフ。
【符号の説明】
1 タフテッドカーペット 2 基布 3 バッキング材 4 遮音材 4a 主アスファルト混練体 4b 不織布 4c プラスチックフィルム 5 雑綿フェルト 6 ニードルパンチカーペット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/17 17/00 7199−3B

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトを主体とし、これに熱可塑
    性ポリマー及び充填剤を添加して混練した主アスファル
    ト混練体を、不織布またはプラスチックフィルムの間に
    塗工してシート状にした遮音材をカーペットのバッキン
    グ材の裏面に着装したことを特徴とする自動車用カーペ
    ット。
JP288692U 1992-01-30 1992-01-30 自動車用カーペット Pending JPH0560936U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP288692U JPH0560936U (ja) 1992-01-30 1992-01-30 自動車用カーペット

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JP288692U JPH0560936U (ja) 1992-01-30 1992-01-30 自動車用カーペット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0560936U true JPH0560936U (ja) 1993-08-10

Family

ID=11541844

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JP288692U Pending JPH0560936U (ja) 1992-01-30 1992-01-30 自動車用カーペット

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57142353A (en) * 1981-02-27 1982-09-03 Nippon Petrochemicals Co Ltd Manufacture of acoustic carpet for automobile
JPS5865079A (ja) * 1981-10-09 1983-04-18 住江織物株式会社 自動車用裏打ちカーペットの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57142353A (en) * 1981-02-27 1982-09-03 Nippon Petrochemicals Co Ltd Manufacture of acoustic carpet for automobile
JPS5865079A (ja) * 1981-10-09 1983-04-18 住江織物株式会社 自動車用裏打ちカーペットの製造方法

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