JPH0333551Y2 - - Google Patents

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JPH0333551Y2
JPH0333551Y2 JP1982072749U JP7274982U JPH0333551Y2 JP H0333551 Y2 JPH0333551 Y2 JP H0333551Y2 JP 1982072749 U JP1982072749 U JP 1982072749U JP 7274982 U JP7274982 U JP 7274982U JP H0333551 Y2 JPH0333551 Y2 JP H0333551Y2
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flame retardant
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は自動車等の車両用の成形天井内装材、
ドアトリム等に使用される基材に関する。 上記内装材の基材として、従来より硬質の熱可
塑性合成樹脂板が一般に使用される。この樹脂板
には、ABS、PP、硬質塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等の材料で、その厚さが1
〜4mmのシート状、あるいはそのシートの中間層
を発泡させた3〜8mm厚の発泡シート状のものが
用いられる。 しかし、上記従来の熱可塑性合成樹脂製基材
は、その材料特性において、熱膨張率あるいは収
縮率が一般の金属材料と比較して大きく、従つて
自動車が急激な温度変化(例えば、炎天下の駐車
場で駐車中の車にエンジンをかけてクーラーを入
れる等)を受けると、ボデーと上記基材との接触
部分において、基材がずれて「ピシピシ」という
異状音を発生し、また走行時に振動により基材が
ボデーに当つたりして音を発生することがある。
この音は乗車している者に不快感を与える。 上記熱可塑性合成樹脂板は燃え易いものが多
く、その対策として、樹脂中にハロゲン系、三酸
化アンチモン、水酸化アルミニウム等の難燃剤を
練込んだり、あるいはこれら難燃剤を表面にスプ
レー塗布したりしていた。 しかし、難燃剤を練込む場合は、樹脂の物性や
加工性が大巾に低下し、材料費が増大する等の欠
点があつた。また難燃剤を表面に塗布する際は作
業環境が悪く、さらに乾燥工程が必要となるなど
の欠点があつた。 本考案の目的は、上記従来の欠点を克服し、硬
質の熱可塑性合成樹脂板の裏面に不織布、織布、
軟質発泡体等のウエブ状の薄層を付加し、さらに
このウエブ状材料に難燃剤を含浸処理することに
より、上記異状音の発生の防止および不燃性の向
上を達成した成形内装材用の基材を提供するにあ
る。 考案者は硬質の熱可塑性合成樹脂板の裏面にウ
エブ状の薄層を貼着することにより、上記異状音
の発生を防止し得る事、さらに上記ウエブ状薄層
にウエブに難燃剤を含浸処理したものご使用する
ことにより基材の難燃剤が大巾に向上することを
見出した。 ここで言うウエブ状材料とは、不織布、織布、
軟質発泡体の布状あるいは網状材料を言う。 つぎに本考案について、実施例により、図面を
参照しつつ従来の基材と対比して説明する。 第1図は従来の基材の用いた天井内装材の断面
図、第2図は本考案の一実施例を使用した天井内
装材の断面図である。 第1図に示す内装材1は従来の基材2の表面3
にクツシヨン層4を接着し、さらにその表面に表
皮材5を積層されたものである。クツシヨン層4
には一般にスポンジ状の樹脂、表皮材5には樹脂
シートあるいは織布、不織布の繊維製品が一般に
使用される。基材2は中間に発泡層6、両外面が
硬質のシート材7で構成される硬質の熱可塑性合
成樹脂板である。 これに対し、第2図に示す本考案の実施例にお
いては、内装材10は基材12として裏面にウエ
ブ材として不織布11が積層された中間に発泡層
6両面が硬質のシート材7で構成された硬質の熱
可塑性合成樹脂板が使用される。クツシヨン材
4、表皮材5は第1図の従来のものと略同等であ
る。 このウエブとしての不織布11には一般に難燃
剤が含浸されており、ウエブへの難燃剤の含浸は
基材への積層接着前に一般に実施される。 ここでウエブとしてはポリエステル、ポリプロ
ピレン、レーヨ等の不織布あるいはこれらに難燃
剤を含浸した難燃性不織布、また、塩化ビニル、
塩化ビニリデン等の繊維による難燃性不織布、さ
らには塩化ビニル、ポリウレタン等の発泡シート
あるいはポリウレタンに難燃剤を含浸した難燃性
発泡シートが用いられる。 これらウエブは次の方法により熱可聖性合成樹
脂板の裏面に積層される。 (イ) 上記樹脂板の製造時に押出成形でTダイから
出たところで熱ラミネートする。 (ロ) ウエブにホツトメルト接着剤を塗布し、熱を
加えて接合させる。 (ハ) 一般的な接着により接合させる。 (ニ) 基材を内装材としての所望形状に真空成形あ
るいはスタンプ成形等で成形する際に成形時の
熱でウエブを成形と同時に接着させる。 本考案の基材12による内装材10を自動車に
装着するには、第3図に示すように、ボデー13
の内装材10と対面する内面に面フアスナ14を
貼り付け基材12の表面のウエブ11と係合させ
ることにより極めて容易に取り付けることができ
る。ウエブ11が起毛ニツトの場合特に効果的で
ある。内装材10のボデー13への取り付けは、
この面フアスナーによる以外の方法により、取り
付けできることは言うまでもない。 本考案の効果は次の通りである。 (イ) 自動車が急激な温度変化を受け内装材基材が
伸縮して取付部等の接触部で車体とずれが生じ
たとしても上記ウエブが介添しているため音が
発生することがない。 (ロ) 走行時の振動により内装材が車体の一部に当
つても上記と同様に音を発生することがない。 (ハ) 難燃性のウエブ(不織布等)を使用すること
により低コストで内装材の燃焼性を低く押さえ
ることができる。 (ニ) 基材を真空成形、スタンプ成形等に成形する
場合、基材裏面にあるウエブにより加熱時のド
ローダウンが減少でき成形が容易になる。 (ホ) ボデーの内面に面フアスナを貼り付け、この
面フアスナと基材のウエブとを係合させること
により、内装材のボデーへの取り付けが極めて
容易になる。 つぎに本考案の実施例について、従来品と比較
して説明する。 実施例 1: 200μmのポリスチレンシート2枚の間に発泡ポ
リスチレンシートをサンドイツチにした3層シー
トの裏面にアクリル系エマルジヨン接着剤を使用
して50g/m2の目付量のポリエステルスパンボン
ド不織布をラミネートした。この不織布にはあら
かじめ、ハロゲン系および三酸化アンチモン入り
難燃剤を固形分で30g/m2含浸しておいた。該基
材を所望状に成形して3mmのウレタンフオーム付
きナイロン起毛ニツト表皮を貼着した。この内装
材は成形天井材として好適で、急激な温度変化、
激しい振動等いかなる場合も異音は発生しなかつ
た。 実施例 2: 前記3層シートの裏面に前記難燃剤を固形分で
30g/m2含浸させた2mm厚のウレタンフオームを
ホツトメルト接着剤によりラミネートした。該基
材を前記同様成形し表皮を貼着した。この内装材
もいかなる場も異音は発生しなかつた。 第1表に燃焼試験結果を示す。なお、測定法は
米国FMVSS302に依つた。
【表】 なお、比較例としてはウエブなしの前記3層シ
ートを基材として使用した内装材を用いた。 実施例 3: 実施例(1)と同様の3層シート裏面に繊維のルー
プを有する起毛ニツトをホツトメルト接着剤によ
りラミネートした。該基材を実施例(1)と同じく成
形天井形状に成形して表皮材を貼着した。該成形
天井材をボデーに取り付ける場合はあらかじめボ
デーの要所要所に面フアスナーを取り付けてお
き、次に前記成形天井材を所定位置に合せて軽く
押さえつけるだけで良かつた。この内装材もいか
なる場合にも異音は発生せず、またボデーから取
れたりしなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図を従来の基材を用いた内装材の断面図、
第2図は本考案の一実施例の基材を用いた内装材
の断面図、第3図は本考案の基材によるボデーへ
の取付状態の一実施例を示す。 10……内装材、11……ウエブ、12……基
材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 硬質の熱可塑性合成樹脂板の裏面にウエブ状
    の材料を積層し、該ウエブ状薄層の材料に難燃
    剤が含浸処理され、異状音の発生を防止し不燃
    性を向上させたことを特徴とする車両内装材用
    基材。 2 前記ウエブ状の材料が織布、不織布の繊維性
    布材よりなることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の基材。 3 前記ウエブ状の材料が軟質発泡体よりなるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の基材。
JP7274982U 1982-05-20 1982-05-20 車両内装材用基材 Granted JPS58176052U (ja)

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JPS58176052U JPS58176052U (ja) 1983-11-25
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