JPH0560744U - チャック機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】チャック開閉時にワークにかかる外力に対して
逃げを与える。 【構成】ワークを把持する上チャック８および下チャッ
ク９と、下チャック９を取付け、上チャック８に接近す
る方向に移動する下チャックベース２と、下チャックベ
ース２の側面に取付けた直線ガイド３と、チャックベー
ス２に取付けたシリンダ７と、直線ガイド３の移動部に
取付けたカムフォロア付のカムフォロアベース６と、上
チャック８を取付け、カムフォロア４に適合する溝カム
１３を持ち、溝カム１３がカムフォロア４の移動に従っ
て下チャックベース２とは逆方向に移動する上チャック
ベース１と、カムフォロア４が倣って移動する斜カム５
と、下チャックベース２および上チャックベース１の移
動の案内をする上ベース１０で固定されたガイドシャフ
ト１１と、ガイドシャフト１１および斜カム５を固定し
外部と接続する下ベース１２とを有して構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はチャック機構、特にプリント基板の布線検査装置等におけるプリント 基板の保持機構に適用し得るチャック機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のチャック機構として、例えば図２に縦断面図を示すエアチャッ クがある。図２に示すチャック機構は、対象物であるワークを把持するために対 向するように配置した上チャック１８及び下チャック１９と、上チャック１８及 び下チャック１９を移動させる際の案内をするリニアガイド１４と、上チャック １８および下チャック１９の駆動をするシリンダ１７と、このシリンダ１７のロ ッド１６先端と上チャック１８及び下チャック１９とをそれぞれ連結し、シリン ダ１７内のロッド１６の動きをリンク機構によって上チャック１８及び下チャッ ク１９の対向運動に変換するリンクレバー１５によって構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のチャック機構は、チャックした場合の位置が固定されてしまう ため、ワークに外力が加わった場合に、ワークを痛めてしまう恐れがあるという 欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のチャック機構は、ワークを把持するために対向するように配置した上 チャック及び下チャックと、この下チャックを取付け、前記上チャックに対して 接近する方向に移動する下チャックベースと、この下チャックベースの側面にこ の下チャックベースの移動方向に対して直角方向に取付けた直線ガイドと、この 直線ガイドと同じ方向に前記下チャックベースに取付けたシリンダと、このシリ ンダのロッド先端に接続されてシリンダによって移動する前記直線ガイドの移動 部に取付けられたカムフォロアベースと、このカムフォロアベースに前記下チャ ックベースの移動方向と前記直線ガイドの移動方向とに対して直角方向に取付け たカムフォロアと、前記下チャックベースに対して前記直線ガイドを挟んで対向 する位置に配置し、前記上チャックを取付け、前記カムフォロアに適合する溝カ ムを持ち、この溝カムが前記カムフォロアの移動に従って前記下チャックベース の移動方向と逆の方向に移動する上チャックベースと、この上チャックベースと 前記カムフォロアベースとの間に配置し、前記カムフォロアが倣って移動する斜 カムと、前記下チャックベース及び上チャックベースの移動の案内をするガイド シャフトの他端を連結固定する上ベースとを含むことにより構成される。

【０００５】

【実施例】

次に本考案ついて図面を参照して説明する。

【０００６】 図１（ａ）は本考案の一実施例を示す平面図、図１（ｂ）は図１（ａ）の側面 図、図１（ｃ）は図１（ｂ）においてチャックが閉じた状態のときの側面図であ る。図１の実施例は図１（ａ）及び図１（ｂ）に示すように、ワークを把持する ために対向するように配置した上チャック８及び下チャック９と、下チャック９ を取付け、上チャック８に対して接近する方向に移動する下チャックベース２と 、下チャックベース２の側面にこの移動方向に対して直角方向に取付けた直線ガ イド３と、この直線ガイド３と同じ方向に下チャックベース２に取付けたシリン ダ７と、直線ガイド３の移動部に取付けるとともにシリンダ７のロッド先端に接 続されてシリンダ７によって移動するカムフォロアベース６と、カムフォロアベ ース６に下チャックベース２の移動方向および直線ガイド３の移動方向と直角方 向に取付けたカムフォロア４と、下チャックベース２に対し直線ガイド３を挟ん で対向する位置に配置され、上チャック８を取付け、カムフォロア４に適合する 溝カム１３を持ち、溝カム１３がカムフォロア４の移動に従って下チャックベー ス２の移動方向と逆の方向に移動する上チャックベース１と、上チャックベース １とカムフォロアベース６の間に配置し、カムフォロア４が放って移動する斜カ ム５と、下チャックベース２及び上チャックベース１の移動の案内をするガイド シャフト１１と、このガイドシャフト１１及び斜カム５を固定し外部との接続を する下ベース１２と、ガイドシャフト１１の多端を連結固定する上ベース１０と を含んで構成されている。

【０００７】 次に、図１の実施例の動作に関して説明する。まず、上チャック８と下チャッ ク９との開閉即ち上チャックベース１と下チャックベース２との相対位置移動は 、上チャックベース１の溝カム１３と下チャックベース２上の直線ガイド３とに 従ってシリンダ７により移動するカムフォロア４によって実現する。つまりシリ ンダ７が前進する際、カムフォロア４は下チャックベース２に対して直線移動す ると同時に上チャックベース１の溝カム１３に従って上チャックベース１を下げ るように働く。さらにカムフォロア４はこの直線移動時にもう一つの斜カム５に 倣って下チャックベース２を上げるように働く。図１（ｃ）はこの状態の位置関 係を示す図である。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のチャック機構は、チャックの開閉、即ち上チャッ クベース１と下チャックベース２との相対位置移動を、上チャックベース１の溝 カム１３と下チャックベース２上の直線ガイド３とに従ってシリンダ７により移 動するカムフォロア４によって実現し、それと同時に下チャックベース２の位置 を斜カム５とカムフォロア４とによって移動することによって、ワークをチャッ クした後でも上方向に自由度を持つことができ、また上チャックベース１及び下 チャックベース２の移動を案内するガイドシャフト１１と上方向に自由度を持た せるためのガイドとが共通なので構成をコンパクトにまとめることができるとい う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成図で、（ａ）は平面
図、（ｂ）は側面図、（ｃ）はチャックが閉じた状態の
側面図である。

【図２】従来のチャック機構の一例を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 上チャックベース ２ 下チャックベース ３ 直線ガイド ４ カムフォロア ５ 斜カム ６ カムフォロアベース ７，１７ シリンダ ８，１８ 上チャック ９，１９ 下チャック １０ 上ベース １１ ガイドシャフト １２ 下ベース １３ 溝カム １４ リニアガイド １５ リンクレバー １６ ロッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワークを把持するために対向するように
   配置した上チャック及び下チャックと、この下チャック
   を取付け、前記上チャックに対して接近する方向に移動
   する下チャックベースと、この下チャックベースの側面
   にこの下チャックベースの移動方向に対して直角方向に
   取付けた直線ガイドと、この直線ガイドと同じ方向に前
   記下チャックベースに取付けたシリンダと、このシリン
   ダのロッド先端に接続されてシリンダによって移動する
   前記直線ガイドの移動部に取付けられたカムフォロアベ
   ースと、このカムフォロアベースに前記下チャックベー
   スの移動方向と前記直線ガイドの移動方向とに対して直
   角方向に取付けたカムフォロアと、前記下チャックベー
   スに対して前記直線ガイドを挟んで対向する位置に配置
   し、前記上チャックを取付け、前記カムフォロアに適合
   する溝カムを持ち、この溝カムが前記カムフォロアの移
   動に従って前記下チャックベースの移動方向と逆の方向
   に移動する上チャックベースと、この上チャックベース
   と前記カムフォロアベースとの間に配置し、前記カムフ
   ォロアが倣って移動する斜カムと、前記下チャックベー
   ス及び上チャックベースの移動の案内をするガイドシャ
   フトの他端を連結固定する上ベースとを含むことを特徴
   とするチャック機構。