JPH0560430B2 - - Google Patents
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- JPH0560430B2 JPH0560430B2 JP30870186A JP30870186A JPH0560430B2 JP H0560430 B2 JPH0560430 B2 JP H0560430B2 JP 30870186 A JP30870186 A JP 30870186A JP 30870186 A JP30870186 A JP 30870186A JP H0560430 B2 JPH0560430 B2 JP H0560430B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/10—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by using carbon paper or the like
Landscapes
- Duplication Or Marking (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Description
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は、単色または多色の重ね合わせによる
画像形成法用の材料または方法に関し、特に同一
の画像形成材料から複数枚の画像を多孔質層から
のインキ吐出により行う材料または方法に関す
る。 (従来の技術) 従来、複数枚の画像形成を行う手段としては、
電子写真法、感熱転写法、印刷等があり、目標と
する画像形成の品質や価格によつて、方法の選択
が行われている。 電子写真法は、一般の事務作業や文献等の複写
に簡便に利用されている。必要に応じて2色また
は3色を重ね合せることにより連続的に複数枚画
像を形成できる等の利点を有するが、現像に使用
されるトナーの色調や階調は再現目的の原画像に
比較してややハイコントラストであり、また再現
される画像の大きさは使用される感光体(光導電
体)の大きさに制限される等の欠点を有する。 感熱転写法は、単色だけでなく、単一の支持体
に転写工程を繰り返し、カラー画像を得ることも
行われている。さらに、例えば特開昭57−185192
号公報、特開昭61−116590号公報に示されている
ように、感熱転写材を複数回使用して複数枚の再
現画像を得る方法も知られている。 特開昭57−185192号公報の発明においては、感
熱転写材の1回のみの使用という欠点を、多孔質
紙へ熱溶融インキを含浸させ、この多孔質紙の片
面に耐熱性のある高分子フイルムまたは紙を張り
合せて複数回の使用を可能にしているが、印加エ
ネルギーが一般に使用されている感熱転写プリン
ターによらなければならないこと、再現される画
像の大きさが、使用される感熱転写プリンターの
大きさによつて著しく制限を受けること等の欠点
を有している。 さらに、特開昭61−116890号公報の発明におい
ては、感熱転写材の1回のみの使用という欠点を
色材層の2層以上の積層および各層間に設けた不
混和な物質層により、複数回の使用を可能とする
ものであるが、特開昭57−185192号公報の発明と
同様な欠点を有している。 感熱転写材における、多孔質層へのインキ含浸
または支持体への積層型による複数回の転写で
は、外部からの印加エネルギーを画像形成の情報
として与えなければ、原画像を複製または再現で
きず、従つて、これらの画像形成用材料は必ず原
画像をなんらかの形式で保有していなければなら
ない。 印刷法は、複数枚の画像形成に最も一般的な方
法であり、例えば、オフセツト印刷、グラビア印
刷、凸版印刷、スクリーン印刷(孔版印刷)等が
主たる方法である。これらの印刷法のうち、オフ
セツト印刷、グラビア印刷、凸版印刷の3方式は
装置価格が高く、また各装置の操作には熟練を必
要とし、いわゆる簡便な画像形成手段とは言い難
い。 スクリーン印刷は、装置価格、操作技術の点
で、簡便な画像形成手段であり、原画像を写真製
版または型紙等の利用により低価格で、スクリー
ン上へ再現し、このスクリーンに印刷インキを与
え適当な加圧方法にて、孔を通過せしめ、紙等の
画像受容体へ画像形成を行う。スクリーン印刷
は、簡便かつ低価格で画像再現を達成出来るが、
一方では使用されるスクリーンの粗さに主として
起因すると思われるが、品質の高い画像形成には
不適当であるという欠点を有している。 電子写真法、感熱転写法、印刷法等、これらの
技術において使用される画像形成材料は、いずれ
も装置との共同を前提としており、画像形成材料
自身が原版を形成し、かつ多数回の画像形成をす
る方式のものではなく、原画像を複数枚作成する
には極めて煩雑な工程を経て作業を進行しなけれ
ばならない。 (発明が解決しようとする問題点) 単一の画像形成材料で原稿となる原画像を精度
良く再現する簡便な材料が望まれていた。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、支持体上に光硬化型インキを含
有してなる層を設け、画像露光を行い、硬化部分
および未硬化部分を作り、未硬化部分のインキを
圧力等により吐出させることにより、単色または
多色画像の複数枚作成を容易に達成出来、従来技
術に比べ、特別な装置または特別な処理をした画
像受容体が不必要であり、かつ簡便で低価格に達
成し得ることを見出した。 すなわち、本発明は、支持体上に、光硬化型イ
ンキを含有し、圧力により該インキを吐出する多
孔質層および保護層を順次形成してなる画像形成
材料であり、さらには、支持体上に、光硬化型イ
ンキを含有し、圧力により該インキを吐出する多
孔質層および保護層を順次形成してなる画像形成
材料を、画像露光し、露光部である多孔質層の光
硬化型インキを硬化せしめて多孔質層からのイン
キ吐出を防止する部分を形成し、保護層を除去し
た後、支持体側からの(支持体を介した)圧力に
より画像受容体に非露光部からの該インキを吐出
させる複数の画像形成が出来る画像形成方向であ
る。 本発明は、紫外線等の光線を利用した画像形成
により、原稿となる原画を精度よく再現するもの
である。しかも、圧力、例えばローラ等による押
圧により、複数枚の画像形成ができるため、大が
かりな装置などを必要とせず、簡便な画像形成材
料および方法を提供するものである。 本発明の画像形成材料は、支持体、多孔質層お
よび保護層を有するものである。 支持体としては、インキを通過させないフイル
ム、シートなどの種々のものが使用できる。例え
ば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレ
フイン、ポリイミドなどのフイルムまたはシート
である。特にポリエステルフイルムまたはシート
が熱や圧力に対す寸法安定性、作業操作性の点で
好ましい。 多孔質層としては、インキを保有できることお
よび圧力を受けてインキを吐出させることができ
ること、を満たすものであり、例えば孔の平均径
が1〜50μmで、ほぼ均一に多数の孔を有するス
ポンジ状または海綿状の層である。多孔質層の例
としては、発泡プラスチツクフイルムまたはシー
ト、多孔質性プラスチツクフイルムまたはシー
ト、吸取紙、濾紙、複写機用上質紙、ザラ紙など
である。 多孔質層の厚さとしては、得られた画像形成材
料の用途により、異なるが、通常0.1〜1mm程度
である。また、多孔質層として、上記のようなフ
イルム、シートまたは紙を2層以上重ねることも
できる。 多孔質層に保有される光硬化型インキとして
は、凸版インキ、オフセツトインキ、スクリーン
インキなどの高い粘度のインキが保存安定性、シ
ヤープな画像形成などの理由から好ましい。ま
た、通常の印刷インキよりさらに粘度の高いイン
キを使用することもできる。なお、本発明にかか
わる光硬化型インキとしては、一般の印刷に使用
されている通常の紫外線硬化型インキを使用する
こともできる。 光硬化型インキを含有する多孔質層は、画像露
光により、硬化部分を生じ、その部分がインキ吐
出防止となる。従つて、光硬化型インキの硬化部
分が、非画像部分であると共に、インキ吐出を防
止する役目を担うものである。 なお、支持体または、支持体および多孔質層
は、再現画像の精度の上から、画像形成の際の圧
力などにより変形しないことが要求される。 光硬化型インキは、通常の紫外線硬化型印刷イ
ンキや塗料などに使用されているものが用いられ
る。例えば、プレポリマー、オリゴマーおよびま
たはモノマーの1種または2種以上の光重合性化
合物を含み、さらに必要に応じて、非反応性樹
脂、染料または顔料、光重合開始剤、熱重合禁止
剤、溶剤などを含む材料である。 光硬化型インキの量は、多孔質層の種類などに
よつて異なるが、10〜500g/m2程度が適当であ
る。 保護層としてはポリオレフインフイルム、ポリ
塩化ビニルフイルムなどのプラスチツクフイルム
が、一般に使用される。保護層としては、画像露
光後の剥離(除去)が容易なフイルム等が好まし
い。また、剥離をし易くするための処理を施した
フイルムを使用することもできる。保護層は、不
必要なインキ吐出を防止したり、インキの不必要
な硬化を防止するためなどに使用される。 次に本発明の画像形成材料を使用した画像形成
方法の1例を説明する。 (1) 色分解画像マスクと画像形成材料とにレジス
ターピン用の穴を設ける。さらに、画像受容体
が紙などの場合にあつては、これらの画像受容
体にもレジスターピン用の穴を設ける。 (2) 画像露光、すなわち紫外線等の活性光線を、
色分解画像マスクを介して画像形成材料に露光
し、多孔質層の光硬化型インキを部分的に硬化
させる。 (3) 露光した反対側の保護層であるカバーシート
を剥離し、その剥離面に紙等の画像受容体を重
ね、圧力を加えて、インキを吐出させる。 (4) 画像受容体を剥離することにより、画像形成
ができる。 なお、上記(3)の画像受容体を重ねる工程以下を
繰り返すことにより、複数枚の画像形成ができ
る。 以上(1)〜(4)を、例えばカラープルーフイングで
は4回、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラツク
につき、繰り返すことにより、カラーの再現画像
が得られる。さらに、複数枚のカラー再現画像が
得られる。なお、各画像形成材料は多孔質層に含
有されているインキが残存する限りにおいて、繰
り返しの加圧により、インキ吐出、つまり画像形
成ができる。 インキ吐出において、通常はローラ等を利用し
た圧力により行われるが、必要に応じて加熱を併
用することもできる。 次に本発明を実施例により、説明する。例中、
部、%はそれぞれ重量部、重量%を示す。 実施例 高級吸取紙(ライフ社製、厚さ0.23mm)に下記
の光硬化型インキをバーコーターで塗布し、溶剤
を除去した。塗布量は約100g/m2である。次に
ポリエチレンテレフタレートフイルム(厚さ75μ
m)の支持体と保護層であるポリエチレンフイル
ムとの間に、テストラミネーター(桜井製作所
製)を使用し、20Kg/cm2にて積層した。 「光硬化型インキ」 フオトマー3082(サンノプコ社製エポキシ化植
物油アクリレートの光重合性化合物)、油溶性染
料(oil pink312、ローダミンB型、C.I.45170、
オリエント化学工業製)、開始剤(ダロキユア
1173、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエ
ノン、メルク社製)を使用し、光重合性化合物
22.20部をメチルエチルケトン(溶剤)10.04部に
溶解させ、さらに開始剤を3部添加して30分間撹
拌し、次に染料を光重合性化合物の5%となるよ
うに添加、撹拌して光硬化型インキとした。 以上は、マゼンタについての画像形成材料であ
るが、その他の色についても次の色材を使用して
画像形成材料を得た。 イエロー:oil yellow107(オリエント化学工業) シアン:oil blue603(オリエント化学工業) ブラツク:oil black HBB(オリエント化学工
業) なお、それぞれの画像形成材料における多孔質
層に使用されている色材の反射濃度はRD−514
(マクベス社製)によれば、
画像形成法用の材料または方法に関し、特に同一
の画像形成材料から複数枚の画像を多孔質層から
のインキ吐出により行う材料または方法に関す
る。 (従来の技術) 従来、複数枚の画像形成を行う手段としては、
電子写真法、感熱転写法、印刷等があり、目標と
する画像形成の品質や価格によつて、方法の選択
が行われている。 電子写真法は、一般の事務作業や文献等の複写
に簡便に利用されている。必要に応じて2色また
は3色を重ね合せることにより連続的に複数枚画
像を形成できる等の利点を有するが、現像に使用
されるトナーの色調や階調は再現目的の原画像に
比較してややハイコントラストであり、また再現
される画像の大きさは使用される感光体(光導電
体)の大きさに制限される等の欠点を有する。 感熱転写法は、単色だけでなく、単一の支持体
に転写工程を繰り返し、カラー画像を得ることも
行われている。さらに、例えば特開昭57−185192
号公報、特開昭61−116590号公報に示されている
ように、感熱転写材を複数回使用して複数枚の再
現画像を得る方法も知られている。 特開昭57−185192号公報の発明においては、感
熱転写材の1回のみの使用という欠点を、多孔質
紙へ熱溶融インキを含浸させ、この多孔質紙の片
面に耐熱性のある高分子フイルムまたは紙を張り
合せて複数回の使用を可能にしているが、印加エ
ネルギーが一般に使用されている感熱転写プリン
ターによらなければならないこと、再現される画
像の大きさが、使用される感熱転写プリンターの
大きさによつて著しく制限を受けること等の欠点
を有している。 さらに、特開昭61−116890号公報の発明におい
ては、感熱転写材の1回のみの使用という欠点を
色材層の2層以上の積層および各層間に設けた不
混和な物質層により、複数回の使用を可能とする
ものであるが、特開昭57−185192号公報の発明と
同様な欠点を有している。 感熱転写材における、多孔質層へのインキ含浸
または支持体への積層型による複数回の転写で
は、外部からの印加エネルギーを画像形成の情報
として与えなければ、原画像を複製または再現で
きず、従つて、これらの画像形成用材料は必ず原
画像をなんらかの形式で保有していなければなら
ない。 印刷法は、複数枚の画像形成に最も一般的な方
法であり、例えば、オフセツト印刷、グラビア印
刷、凸版印刷、スクリーン印刷(孔版印刷)等が
主たる方法である。これらの印刷法のうち、オフ
セツト印刷、グラビア印刷、凸版印刷の3方式は
装置価格が高く、また各装置の操作には熟練を必
要とし、いわゆる簡便な画像形成手段とは言い難
い。 スクリーン印刷は、装置価格、操作技術の点
で、簡便な画像形成手段であり、原画像を写真製
版または型紙等の利用により低価格で、スクリー
ン上へ再現し、このスクリーンに印刷インキを与
え適当な加圧方法にて、孔を通過せしめ、紙等の
画像受容体へ画像形成を行う。スクリーン印刷
は、簡便かつ低価格で画像再現を達成出来るが、
一方では使用されるスクリーンの粗さに主として
起因すると思われるが、品質の高い画像形成には
不適当であるという欠点を有している。 電子写真法、感熱転写法、印刷法等、これらの
技術において使用される画像形成材料は、いずれ
も装置との共同を前提としており、画像形成材料
自身が原版を形成し、かつ多数回の画像形成をす
る方式のものではなく、原画像を複数枚作成する
には極めて煩雑な工程を経て作業を進行しなけれ
ばならない。 (発明が解決しようとする問題点) 単一の画像形成材料で原稿となる原画像を精度
良く再現する簡便な材料が望まれていた。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、支持体上に光硬化型インキを含
有してなる層を設け、画像露光を行い、硬化部分
および未硬化部分を作り、未硬化部分のインキを
圧力等により吐出させることにより、単色または
多色画像の複数枚作成を容易に達成出来、従来技
術に比べ、特別な装置または特別な処理をした画
像受容体が不必要であり、かつ簡便で低価格に達
成し得ることを見出した。 すなわち、本発明は、支持体上に、光硬化型イ
ンキを含有し、圧力により該インキを吐出する多
孔質層および保護層を順次形成してなる画像形成
材料であり、さらには、支持体上に、光硬化型イ
ンキを含有し、圧力により該インキを吐出する多
孔質層および保護層を順次形成してなる画像形成
材料を、画像露光し、露光部である多孔質層の光
硬化型インキを硬化せしめて多孔質層からのイン
キ吐出を防止する部分を形成し、保護層を除去し
た後、支持体側からの(支持体を介した)圧力に
より画像受容体に非露光部からの該インキを吐出
させる複数の画像形成が出来る画像形成方向であ
る。 本発明は、紫外線等の光線を利用した画像形成
により、原稿となる原画を精度よく再現するもの
である。しかも、圧力、例えばローラ等による押
圧により、複数枚の画像形成ができるため、大が
かりな装置などを必要とせず、簡便な画像形成材
料および方法を提供するものである。 本発明の画像形成材料は、支持体、多孔質層お
よび保護層を有するものである。 支持体としては、インキを通過させないフイル
ム、シートなどの種々のものが使用できる。例え
ば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレ
フイン、ポリイミドなどのフイルムまたはシート
である。特にポリエステルフイルムまたはシート
が熱や圧力に対す寸法安定性、作業操作性の点で
好ましい。 多孔質層としては、インキを保有できることお
よび圧力を受けてインキを吐出させることができ
ること、を満たすものであり、例えば孔の平均径
が1〜50μmで、ほぼ均一に多数の孔を有するス
ポンジ状または海綿状の層である。多孔質層の例
としては、発泡プラスチツクフイルムまたはシー
ト、多孔質性プラスチツクフイルムまたはシー
ト、吸取紙、濾紙、複写機用上質紙、ザラ紙など
である。 多孔質層の厚さとしては、得られた画像形成材
料の用途により、異なるが、通常0.1〜1mm程度
である。また、多孔質層として、上記のようなフ
イルム、シートまたは紙を2層以上重ねることも
できる。 多孔質層に保有される光硬化型インキとして
は、凸版インキ、オフセツトインキ、スクリーン
インキなどの高い粘度のインキが保存安定性、シ
ヤープな画像形成などの理由から好ましい。ま
た、通常の印刷インキよりさらに粘度の高いイン
キを使用することもできる。なお、本発明にかか
わる光硬化型インキとしては、一般の印刷に使用
されている通常の紫外線硬化型インキを使用する
こともできる。 光硬化型インキを含有する多孔質層は、画像露
光により、硬化部分を生じ、その部分がインキ吐
出防止となる。従つて、光硬化型インキの硬化部
分が、非画像部分であると共に、インキ吐出を防
止する役目を担うものである。 なお、支持体または、支持体および多孔質層
は、再現画像の精度の上から、画像形成の際の圧
力などにより変形しないことが要求される。 光硬化型インキは、通常の紫外線硬化型印刷イ
ンキや塗料などに使用されているものが用いられ
る。例えば、プレポリマー、オリゴマーおよびま
たはモノマーの1種または2種以上の光重合性化
合物を含み、さらに必要に応じて、非反応性樹
脂、染料または顔料、光重合開始剤、熱重合禁止
剤、溶剤などを含む材料である。 光硬化型インキの量は、多孔質層の種類などに
よつて異なるが、10〜500g/m2程度が適当であ
る。 保護層としてはポリオレフインフイルム、ポリ
塩化ビニルフイルムなどのプラスチツクフイルム
が、一般に使用される。保護層としては、画像露
光後の剥離(除去)が容易なフイルム等が好まし
い。また、剥離をし易くするための処理を施した
フイルムを使用することもできる。保護層は、不
必要なインキ吐出を防止したり、インキの不必要
な硬化を防止するためなどに使用される。 次に本発明の画像形成材料を使用した画像形成
方法の1例を説明する。 (1) 色分解画像マスクと画像形成材料とにレジス
ターピン用の穴を設ける。さらに、画像受容体
が紙などの場合にあつては、これらの画像受容
体にもレジスターピン用の穴を設ける。 (2) 画像露光、すなわち紫外線等の活性光線を、
色分解画像マスクを介して画像形成材料に露光
し、多孔質層の光硬化型インキを部分的に硬化
させる。 (3) 露光した反対側の保護層であるカバーシート
を剥離し、その剥離面に紙等の画像受容体を重
ね、圧力を加えて、インキを吐出させる。 (4) 画像受容体を剥離することにより、画像形成
ができる。 なお、上記(3)の画像受容体を重ねる工程以下を
繰り返すことにより、複数枚の画像形成ができ
る。 以上(1)〜(4)を、例えばカラープルーフイングで
は4回、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラツク
につき、繰り返すことにより、カラーの再現画像
が得られる。さらに、複数枚のカラー再現画像が
得られる。なお、各画像形成材料は多孔質層に含
有されているインキが残存する限りにおいて、繰
り返しの加圧により、インキ吐出、つまり画像形
成ができる。 インキ吐出において、通常はローラ等を利用し
た圧力により行われるが、必要に応じて加熱を併
用することもできる。 次に本発明を実施例により、説明する。例中、
部、%はそれぞれ重量部、重量%を示す。 実施例 高級吸取紙(ライフ社製、厚さ0.23mm)に下記
の光硬化型インキをバーコーターで塗布し、溶剤
を除去した。塗布量は約100g/m2である。次に
ポリエチレンテレフタレートフイルム(厚さ75μ
m)の支持体と保護層であるポリエチレンフイル
ムとの間に、テストラミネーター(桜井製作所
製)を使用し、20Kg/cm2にて積層した。 「光硬化型インキ」 フオトマー3082(サンノプコ社製エポキシ化植
物油アクリレートの光重合性化合物)、油溶性染
料(oil pink312、ローダミンB型、C.I.45170、
オリエント化学工業製)、開始剤(ダロキユア
1173、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエ
ノン、メルク社製)を使用し、光重合性化合物
22.20部をメチルエチルケトン(溶剤)10.04部に
溶解させ、さらに開始剤を3部添加して30分間撹
拌し、次に染料を光重合性化合物の5%となるよ
うに添加、撹拌して光硬化型インキとした。 以上は、マゼンタについての画像形成材料であ
るが、その他の色についても次の色材を使用して
画像形成材料を得た。 イエロー:oil yellow107(オリエント化学工業) シアン:oil blue603(オリエント化学工業) ブラツク:oil black HBB(オリエント化学工
業) なお、それぞれの画像形成材料における多孔質
層に使用されている色材の反射濃度はRD−514
(マクベス社製)によれば、
本発明の画像形成材料は、加圧転写作業のみ
で、ほぼ均一な画像形成が複数枚達成でき、かつ
精度のよい画像形成ができる。 また、多孔質層に保有されるインキとしては印
刷インキを使用することもできるため、製版のプ
ルーフイング用の画像形成材料としても好適であ
る。すなわち、同じ印刷インキであるため、カラ
ープルーフイング材料として、実際の印刷物との
質感差が少なく、プルーフイングができる。
で、ほぼ均一な画像形成が複数枚達成でき、かつ
精度のよい画像形成ができる。 また、多孔質層に保有されるインキとしては印
刷インキを使用することもできるため、製版のプ
ルーフイング用の画像形成材料としても好適であ
る。すなわち、同じ印刷インキであるため、カラ
ープルーフイング材料として、実際の印刷物との
質感差が少なく、プルーフイングができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 支持体上に、光硬化型インキを含有し、圧力
により該インキを吐出する多孔質層および保護層
を順次形成してなることを特徴とする画像形成材
料。 2 支持体上に、光硬化型インキを含有し、圧力
により該インキを吐出する多孔質層および保護層
を順次形成してなる画像形成材料を、画像露光
し、露光部である多孔質層の光硬化型インキを硬
化せしめて多孔質層からのインキ吐出を防止する
部分を形成し、保護層を除去した後、支持体側か
らの圧力により画像受容体に非露光部からの該イ
ンキを吐出させることを特徴とする複数の画像形
成が出来る画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30870186A JPS63162277A (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 画像形成材料および画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30870186A JPS63162277A (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 画像形成材料および画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63162277A JPS63162277A (ja) | 1988-07-05 |
JPH0560430B2 true JPH0560430B2 (ja) | 1993-09-02 |
Family
ID=17984241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30870186A Granted JPS63162277A (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 画像形成材料および画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63162277A (ja) |
-
1986
- 1986-12-26 JP JP30870186A patent/JPS63162277A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63162277A (ja) | 1988-07-05 |
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