JPH0560176A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH0560176A
JPH0560176A JP21883991A JP21883991A JPH0560176A JP H0560176 A JPH0560176 A JP H0560176A JP 21883991 A JP21883991 A JP 21883991A JP 21883991 A JP21883991 A JP 21883991A JP H0560176 A JPH0560176 A JP H0560176A
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JP
Japan
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friction
torque
inertia
torsion bar
generating means
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JP21883991A
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English (en)
Inventor
Masahiro Inoue
昌弘 井上
Megumi Kawai
恵 川井
Kenichi Ebisawa
賢一 海老澤
Masahiro Maekawa
正宏 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】入力軸1と出力軸と2の相対回転を、出力軸2
に一体に設けたトーションバー部21により抑制した。
出力軸2に一体回転する慣性部材4と入力軸1側との間
に、両者の相対回転を抑制する摩擦トルクを発生させる
摩擦トルク発生手段30を設けた。摩擦トルク発生手段
30は、皿ばね7によって、シューリング5を、入力軸
1側に設けた摩擦面3cに付勢する。トーションバー部
21は中空の慣性部材4を貫通する。 【効果】共振点を含めた広い周波数域にわたって振動を
大幅に低減できる。動力伝達装置の小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車等の車
両において、駆動軸と被駆動軸との間に介在してトルク
を伝達するとともに、上記伝達トルクの変動を低減する
緩衝機構を備えた動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の各種の車両においては、エン
ジンの駆動力を、車両の各種の機構の駆動系に伝達して
いるが、近年のエンジンの高出力化に伴い、エンジンか
ら駆動系へのトルク変動に起因した振動や騒音が問題と
なっていた。例えば、トラック等のディーゼル車におい
て、エンジンから駆動系を介して駆動される噴射ポンプ
の噴射圧を高く(例えば800kg/cm2 )設定するため
に、駆動系の高回転化、高伝達トルク化が進んでいる
が、これに伴ってトルク変動も大きくなってきており、
駆動系の振動、騒音が増大する傾向にあった。
【0003】そこで、自動車等において、エンジンか
ら、各種機構の駆動系の動力伝達装置に、トルク変動を
低減するために緩衝機構を設けたものがあった。この緩
衝機構として、例えば、特開昭55−25907号公報
に示すように、入力軸側と出力軸側との間の相対的な角
変位によって圧縮されるコイルスプリングを設けたもの
があった。しかし、この緩衝機構は、減衰機構を持たな
いので、固有振動数において鋭い共振ピークを持ち、共
振による激しい振動を引き起こしていた。
【0004】一方、入出力軸間に、流体の絞り抵抗によ
る減衰機構を設けた緩衝機構が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この緩衝機構
においては、流体のシール機構等が必要であり、構造が
複雑になってしまう。また、一般に高回転時ほど、トル
ク変動による入出力軸間の相対速度が大きくなる傾向に
あり、且つ上記減衰トルクを決定する絞り抵抗は、相対
速度の増大に応じて増大するので、高回転時ほど減衰機
構による減衰トルクが大きくなる。したがって、共振点
における振動低減に適した減衰トルクを発生できるよう
に設定しておいた場合、共振点以上の周波数域におい
て、減衰トルクが大きくなり過ぎて、逆に振動低減効果
が低下するという問題があった。
【0006】この発明は、小型であり、共振点を含めた
広い周波数域にわたって振動を大幅に低減することので
きる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係る動力伝達装置は、駆動軸と被駆動軸
との間に介在するとともに、トルク変動を緩衝しつつト
ルクを伝達する動力伝達装置において、駆動軸側に連結
される入力軸と、被駆動軸側に連結される出力軸と、入
力軸および出力軸を同軸上に連結し、両者の相対回転を
抑制するトーションバーと、入力軸および出力軸の何れ
か一方に連結され、上記トーションバーの外方に配され
た中空の慣性部材と、この慣性部材と入力軸および出力
軸の他方との間に介在され、両者の相対回転を抑制する
摩擦トルクを発生させる摩擦トルク発生手段とを備え、
上記摩擦トルク発生手段は、上記両者の何れか一方側に
設けた摩擦面に摺接される摩擦部材と、この摩擦部材を
所定の付勢力にて上記摩擦面側に付勢する付勢手段とを
備えていることを特徴とするものである。
【0008】また、トーションバーのばね定数を1.5
×104 〜3.0×104 kgf・cm/rad の範囲内に設
定し、慣性部材の慣性モーメントを0.15 kgf・cm・
s2以上に設定し、摩擦発生手段による摩擦トルクを70
〜200 kgf・cmの範囲内に設定したものであれば好ま
しい。
【0009】
【作用】上記の構成の動力伝達装置によれば、トーショ
ンバーのばね定数、慣性部材による慣性モーメント、お
よび摩擦トルク発生手段による摩擦トルクの大きさを規
定する付勢手段の付勢力の大きさを適宜に設定すること
により、所望の振動減衰を得ることができる。特に、摩
擦トルク発生手段による摩擦トルクは、摩擦面と摩擦部
材との間の摩擦係数、および付勢手段による付勢力に依
存しており、相対速度の大小にかかわらず一定である。
したがって、相対速度の大きくなりがちな高回転域にお
いても、摩擦トルクによる減衰トルクが過度に増大する
ことがない。さらに、中空の慣性部材の内部に、入出力
軸間を連結したトーションバーを配したので、装置の小
型化を図ることができる。
【0010】また、上記のように、トーションバーのば
ね定数、慣性部材の慣性モーメント、および摩擦発生手
段による摩擦トルクを設定することにより、入出力軸間
の位相のずれ、およびピーク時の振動トルクを許容値以
下にすることができる。
【0011】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2は、この発明の一実施例としての動力伝達
装置を含む燃料ポンプの駆動系を示す概略図である。同
図を参照して、この動力伝達装置Aは、トラック用等の
大型ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプPの駆動系に
備えられている。エンジンEの駆動力は、クランク軸9
0と一体回転する駆動ギア91、アイドルギア92、伝
達ギア93、動力伝達装置Aおよびカップリング94を
介して噴射ポンプPに伝達される。
【0012】図1は、動力伝達装置Aの概略断面図であ
る。なお、以下において、図においての左右を左右とい
う。図1を参照して、この動力伝達装置Aは、車体の所
定部に固定されるケーシング10と、このケーシング1
0内に軸受12を介して回動自在に支持された例えばア
ルミニウム合金からなるリテーナ3と、途中部に設けた
スプライン部1aを上記伝達ギア93(図2参照)にス
プライン結合させるとともに、右端部1bがリテーナ3
の内周部にスプライン結合された入力軸1と、この入力
軸1と同軸上に配置され、右端部2aが、上記カップリ
ング94(図2参照)にキー(図示せず)等によって一
体回転可能に連結された出力軸2と、出力軸2の中間部
から左端部にかけて一体に形成され、左端部21aがリ
テーナ3にスプライン結合されたトーションバー部21
と、ケーシング10内に軸受13を介して回動自在に支
持されるとともに、内周右端部4aが出力軸2の途中部
2bにスプライン結合され、トーションバー部21を貫
通させた中空の慣性部材4と、この慣性部材4とリテー
ナ3との間に介在し、入出力軸1,2間の相対回転を抑
制する摩擦トルクを発生する摩擦トルク発生手段30と
を備えている。
【0013】軸受12の外輪は、スナップリング17お
よびケーシング10の内周段部10dによって軸方向に
位置決めされた状態でケーシング10に固定されてい
る。このように位置決めされた軸受12の内輪は、リテ
ーナ3の外周段部3bに当接して、当該リテーナ3をケ
ーシング10に対して径方向に位置決めしている。リテ
ーナ3の右肩部3aと慣性部材4の左端面に設けた円周
状凹部4bとの間には、リテーナ3と慣性部材4との相
対回転による摩擦を低減するためのブッシュ11が介在
している。一方、軸受13の内輪は、慣性部材4の右端
面に設けた段部4dに当接しているとともに、軸受13
の外輪は、ケーシング10の内周段部10cに、当該軸
受13の位置調整用のシム15によって軸方向に位置決
めされている。
【0014】リテーナ3の右端面の外周縁の円周等配に
は、軸方向に延びる複数のピン8が取り付けられてお
り、これらのピン8は、慣性部材4の左端面の外周縁に
円周等配に設けられた周方向に所定の長さを持つ略矩形
状の凹部10b内に侵入している。これらのピン8は、
リテーナ3と慣性部材4の相対回転に伴って、凹部10
b内を周方向に移動して慣性部材4に当接することによ
り、リテーナ3および慣性部材4の、すなわち入出力軸
1,2間の相対角変位を所定量以下に規制する。
【0015】慣性部材4およびケーシング10のそれぞ
れの右端部間は、オイルシール14によって密封されて
いる。慣性部材4の右肩部に設けた段部4eには、ボル
ト16によってパルサーリング9が固定されている。こ
のパルサーリング9には、ケーシング10の所定部を径
方向に貫通する取付穴10aに取付けられる回転数検出
手段の検出部が、連結されるようになっている。
【0016】図1を参照して、摩擦トルク発生手段30
は、リテーナ3の右端面からなる摩擦面3cに摺接さ
れ、所定の摩擦トルクを発生する例えば樹脂等からなる
摩擦部材としてのシューリング5と、このシューリング
5を一体回転自在に保持した状態で、慣性部材4に一体
回転自在に係合されたシューリングプレート6と、この
シューリングプレート6と慣性部材4の左端面に設けた
凹面4cとの間に介在し、シューリングプレート6を介
してシューリング5をリテーナ3の摩擦面3c側へ押圧
付勢する複数の皿ばね7とを備えている。図3を参照し
て、シューリングプレート6の外周の円周等配には、複
数の突起6aが形成されており、これらの突起6aは、
慣性部材4の左端面に形成された軸方向に所定の深さを
有する導入溝4f(図1参照)に導入されている。これ
により、シューリングプレート6と慣性部材4とは一体
回転するようにしてある。また、シューリングプレート
6の内周の円周等配には、複数の凹溝6bが設けられて
いるとともに、シューリング5の右端面の内周部の円周
等配には、軸方向に延びる複数の突起5aが形成されて
いる。シューリング5の突起5aは、シューリングプレ
ート6の凹溝6bに導入され、これにより、シューリン
グ5とシューリングプレート6とが一体回転するように
してある。
【0017】この実施例によれば、トーションバー部2
1のばね定数、慣性部材4による慣性モーメント、およ
び摩擦トルク発生手段30による摩擦トルクの大きさを
規定する皿ばね7の付勢力の大きさを適宜に設定するこ
とにより、所望の振動減衰特性を得ることができる。特
に、摩擦トルク発生手段30による摩擦トルクが、摩擦
面3cとシューリング5との間の摩擦係数、および皿ば
ね7によるシューリング5の摩擦面3cへの押圧力に依
存して、一義的に定まるとともに、相対速度の大小にか
かわらず一定である。したがって、相対速度の大きくな
りがちな高回転域においても、当該摩擦トルクによる減
衰トルクが過度に大きくなることがない。すなわち、共
振点において良好な振動減衰特性が得られるように摩擦
トルクを設定しておけば、共振点以上の高回転域におい
ても十分な振動減衰特性が得られ、近年の噴射ポンプP
の駆動系の高回転化、高トルク化に対して、十分に対応
することができる。
【0018】また、中空の慣性部材4の内部に、トーシ
ョンバー部21を配したので、装置の小型化を図ること
ができる。しかも、当該トーションバー部21を出力軸
2と一体に設けたので、部品点数を少なくして製造時の
組立て工数を少なくでき、製造コストを安価にできる。試験 1)慣性モーメントに関する試験 上記実施例の動力伝達装置Aを、噴射ポンプ軸95の軸
回転数NP が最小250rpm〜最大1100rpm
(なお、1650rpmまで過回転使用もある)の範囲
で使用される噴射ポンプの駆動系に用いて、軸回転数を
1000rpmの高回転域において、慣性部材4の慣性
モーメントJ( kgf・cm・s2)と、振動トルク入出力比
out /Tin ,トーションバーのねじれ角振幅Δθ
(rad),トーションバーの最大ねじれ角θ (rad)のそれ
ぞれとの対応関係を求めるシミュレーション試験を行っ
たところ、図4〜図6に示す結果を得た。なお、エンジ
ン側からの振動トルクの周波数は6cycl/rev であり、
また、トーションバー部21のばね定数kを2.0×1
4 kgf・cm/rad に設定し、摩擦トルク発生手段30
による摩擦トルクTC を80 kgf・cmに設定した。
【0019】ここに、振動トルク入出力比Tout /Tin
としては、0.2以下が好ましく、ねじれ角振幅Δθと
しては、0.025rad 以下が好ましく、最大ねじれ角
θとしては、0.03rad が好ましいことから、図4〜
図6の結果を総合的に考慮して、慣性部材4の慣性モー
メントJとしては、0.15 kgf・cm・s2以上であるこ
とが好ましいと考察される。また、慣性モーメントJが
0.15 kgf・cm・s2以上であれば、最大ねじれ角θが
0.025rad 以下すなわち約1.5°以下となり、噴
射ポンプの噴射タイミングのずれを非常に小さくするこ
とができる。 2)摩擦トルクに関する試験 慣性部材4の慣性モーメントJを0.2 kgf・cm・s2
設定し、トーションバー部21のばね定数をkを2.0
×104 kgf・cm/rad に設定して、軸回転数NP が1
000rpmにて、摩擦トルク発生手段30による摩擦
トルクTC と、振動トルク入出力比Tout /Tin ,お
よびねじれ角振幅Δθ (rad)のそれぞれとの対応関係を
求めるシミュレーション試験を行ったところ、図7およ
び図8に示す結果を得た。また、軸回転数NP が共振点
である500rpmにて、摩擦トルクTC とトーション
バーの1サイクル毎のねじれ角振幅の比との対応関係を
求めるシミュレーション試験を行ったところ、図9のよ
うな結果を得た。
【0020】ここに、振動トルク入出力比Tout /Tin
としては、0.2以下が好ましく、したがって、図7よ
り、摩擦トルクTCとしては、200 kgf・cm以下が好
ましいと推察される。また、ねじれ角振幅Δθとしては
0.025rad 以下であることが好ましいが、この条件
は、図8から明らかなように、摩擦トルクTC の全域に
わたって満たされている。さらに、図9に示すように摩
擦トルクTC が0から70 kgf・cmまでは、トーション
バーの1サイクル毎ののねじれ角振幅の比が減少を続
け、B点(共振点)以上では、トーションバーの1サイ
クル毎のねじれ角振幅の比は一定となり、共振が防止さ
れる。このことから、摩擦トルクTC としては、70 k
gf・cm以上であることが好ましいと推察される。したが
って、摩擦トルクTC としては、70〜200 kgf・cm
の範囲にあることが好ましいと考察される。 3)ばね定数に関する試験 慣性部材4の慣性モーメントJを0.2 kgf・cm・s2
設定し、摩擦トルク発生手段30による摩擦トルクTC
を80kgf・cmに設定して、軸回転数NP が1000r
pmにて、トーションバー部21のばね定数kと、振動
トルク入出力比Tout /Tin ,および最大ねじれ角θ
(rad)のそれぞれとの対応関係を求めるシミュレーショ
ン試験を行ったところ、図10および図11に示す結果
を得た。
【0021】ここに、振動トルク入出力比Tout /Tin
としては、0.2以下が好ましく、したがって、図10
より、ばね定数kとしては、3×104 kgf・cm/rad
以下が好ましいと推察される。また、最大ねじれ角θと
しては、0.03rad 以下で好ましく、したがって、図
11より、ばね定数kとしては、1.5×104 kgf・c
m/rad 以上が好ましいと推察される。これらより、ば
ね定数kとしては、1.5×104 〜3.0×104 kg
f・cm/rad の範囲内にあることが好ましいと考察され
る。
【0022】なお、上記実施例においては、トーション
バーを出力軸2に一体に設けたが、入力軸1と一体に設
けることもできる。また、トーションバーを、入出力軸
1,2とは別体に設けて、入出力軸1,2間を連結する
こともできる。その他、この発明の要旨を変更しない範
囲で種々の設計変更を施すことができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の動力伝達装置によ
れば、トーションバーのばね定数、慣性部材による慣性
モーメント、および摩擦トルク発生手段による摩擦トル
クの大きさを規定する付勢手段の付勢力の大きさを適宜
に設定することにより、所望の振動減衰特性を得ること
ができる。特に、摩擦トルク発生手段による摩擦トルク
が、摩擦面と摩擦部材との間の摩擦係数、および付勢手
段による付勢力に依存しており、相対速度の大小にかか
わらず一定であるので、相対速度の大きくなりがちな高
回転域においても、摩擦トルクによる減衰トルクが過度
に増大することがない。したがって、共振点において十
分な振動減衰特性がえられるように設定しておけば、共
振点以上の高回転域においても十分な振動減衰特性を得
ることができ、共振点を含めた広い周波数域において十
分な振動減衰特性を得ることができる。さらに、中空の
慣性部材の内部に、入出力軸間を連結したトーションバ
ーを配したので、装置の小型化を図ることができる。
【0024】また、トーションバーのばね定数を1.5
×104 〜3.0×104 kgf・cm/rad の範囲内に、
慣性部材の慣性モーメントを0.15 kgf・cm・s2
上に、摩擦発生手段による摩擦トルクを70〜200 k
gf・cmの範囲内に設定することにより、入出力軸間の位
相のずれ、およびピーク時の振動トルクを許容値以下に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動力伝達装置の縦断面図で
ある。
【図2】動力伝達装置を含む駆動系の概略図である。
【図3】摩擦トルク発生手段の要部の分解斜視図であ
る。
【図4】慣性モーメントと振動トルク入出力比との関係
を示す図である。
【図5】慣性モーメントとねじれ角振幅との関係を示す
図である
【図6】慣性モーメントと最大ねじれ角との関係を示す
図である。
【図7】摩擦トルクと振動トルク入出力比との関係を示
す図である。
【図8】摩擦トルクとねじれ角振幅との関係を示す図で
ある
【図9】摩擦トルクと1サイクル毎のねじれ角振幅の比
との関係を示す図である。
【図10】ばね定数と振動トルク入出力比との関係を示
す図である。
【図11】ばね定数と最大ねじれ角との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3c 摩擦面 4 慣性部材 5 シューリング(摩擦部材) 7 皿ばね(付勢手段) 21 トーションバー部(トーションバー) 30 摩擦トルク発生手段 90 クランク軸(駆動軸) 95 噴射ポンプ軸(被駆動軸)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】そこで、自動車等において、エンジンか
種機構の駆動系の動力伝達装置に、トルク変動を低
減するために緩衝機構を設けたものがあった。この緩衝
機構として、例えば、入力軸側と出力軸側との間の相対
的な角変位によって圧縮されるコイルスプリングを設け
たものがあった。しかし、この緩衝機構は、減衰機構を
持たないので、固有振動数において鋭い共振ピークを持
ち、共振による激しい振動を引き起こしていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老澤 賢一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 前川 正宏 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸と被駆動軸との間に介在するととも
    に、トルク変動を緩衝しつつトルクを伝達する動力伝達
    装置において、 駆動軸側に連結される入力軸と、被駆動軸側に連結され
    る出力軸と、入力軸および出力軸を同軸上に連結し、両
    者の相対回転を抑制するトーションバーと、入力軸およ
    び出力軸の何れか一方に連結され、上記トーションバー
    を同心に貫通させた中空の慣性部材と、この慣性部材と
    入力軸および出力軸の他方との間に介在され、両者の相
    対回転を抑制する摩擦トルクを発生させる摩擦トルク発
    生手段とを備え、 上記摩擦トルク発生手段は、上記両者の何れか一方側に
    設けた摩擦面に摺接される摩擦部材と、この摩擦部材を
    所定の付勢力にて上記摩擦面側に付勢する付勢手段とを
    備えていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】トーションバーのばね定数を1.5×10
    4 〜3.0×104 kgf・cm/radの範囲内に設定し、
    慣性部材の慣性モーメントを0.15 kgf・cm・s2
    上に設定し、摩擦発生手段による摩擦トルクを70〜2
    00 kgf・cmの範囲内に設定したことを特徴とする請求
    項1記載の動力伝達装置。
JP21883991A 1991-08-29 1991-08-29 動力伝達装置 Pending JPH0560176A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5477748A (en) * 1993-03-16 1995-12-26 Sony Corporation Kinetic energy regenerating device
JPH0962874A (ja) * 1995-08-24 1997-03-07 Nippon Signal Co Ltd:The 自動改札機
KR101391940B1 (ko) * 2011-05-05 2014-05-30 씨스톤 테크놀로지스(주) 토션댐퍼

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