JPH0559302A - 水性系耐チツピング材 - Google Patents
水性系耐チツピング材Info
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- JPH0559302A JPH0559302A JP3576992A JP3576992A JPH0559302A JP H0559302 A JPH0559302 A JP H0559302A JP 3576992 A JP3576992 A JP 3576992A JP 3576992 A JP3576992 A JP 3576992A JP H0559302 A JPH0559302 A JP H0559302A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (1)
(イ)単量体の単独重合体のガラス転移温度が0℃以上
である重合性単量体……1〜25重量%、(ロ)単量体
の単独重合体のガラス転移温度が0℃未満である重合性
単量体……70〜98重量%、及び(ハ)α,β−不飽
和カルボン酸……0.5〜5重量%からなる重合性単量
体を乳化重合条件下に共重合して得られたガラス転移点
温度が0℃以下の水分散性樹脂100重量部(固形
分)、(2)充填剤70〜250重量部及び(3)無毒
性防錆顔料10〜100重量部を含有してなる水性系耐
チッピング材。 【効果】 薄い塗膜でありながら、板金部への付着性、
防錆性及び耐チッピング効果が優れている。
である重合性単量体……1〜25重量%、(ロ)単量体
の単独重合体のガラス転移温度が0℃未満である重合性
単量体……70〜98重量%、及び(ハ)α,β−不飽
和カルボン酸……0.5〜5重量%からなる重合性単量
体を乳化重合条件下に共重合して得られたガラス転移点
温度が0℃以下の水分散性樹脂100重量部(固形
分)、(2)充填剤70〜250重量部及び(3)無毒
性防錆顔料10〜100重量部を含有してなる水性系耐
チッピング材。 【効果】 薄い塗膜でありながら、板金部への付着性、
防錆性及び耐チッピング効果が優れている。
Description
【0001】本発明は、例えば車輛類、たとえば自動車
の室外板金部の飛び石などによる擦傷から該板金部を保
護する被覆材料として利用される水性系耐チッピング材
に関し、薄い塗膜を形成でき且つ薄い膜厚でありなが
ら、優れた耐チッピング効果、優れた板金部への付着
性、防錆性、フラットな薄膜形成性、防音性、耐ガソリ
ン性、耐寒屈曲性、耐衝撃性などの諸性質を示す耐チッ
ピング材とくに非溶剤型の耐チッピング材の提供に関す
る。
の室外板金部の飛び石などによる擦傷から該板金部を保
護する被覆材料として利用される水性系耐チッピング材
に関し、薄い塗膜を形成でき且つ薄い膜厚でありなが
ら、優れた耐チッピング効果、優れた板金部への付着
性、防錆性、フラットな薄膜形成性、防音性、耐ガソリ
ン性、耐寒屈曲性、耐衝撃性などの諸性質を示す耐チッ
ピング材とくに非溶剤型の耐チッピング材の提供に関す
る。
【0002】以下に、本発明の耐チッピング材に有用な
水分散性樹脂成分を含め本発明を説明する。
水分散性樹脂成分を含め本発明を説明する。
【0003】更に詳しくは、本発明は下記(イ)〜
(ハ) (イ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃以上である重合性単量体……1〜25重量%、
(ロ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃未満である重合性単量体……70〜98重量%、
及び(ハ)α,β−不飽和カルボン酸……0.5〜5重
量%からなる重合性単量体を乳化重合条件下に共重合し
て得られたガラス転移点温度が0℃以下の水分散性樹脂
から成る耐チッピング材用水分散性樹脂に関する。板金
加工部材、特にメッキ鋼板たとえば鉛−錫合金メッキ鋼
板、錫メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、クロムメ
ッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、その他各種の合金メッ
キ鋼板などの種々のメッキ鋼板などに施用して、薄い塗
膜を形成でき且つ薄い膜厚でありながら、優れた耐チッ
ピング効果、優れた板金部への付着性、防錆性、フラッ
トな薄膜形成性、防音性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、
耐衝撃性などの諸性質を示す耐チッピング材とくに非溶
剤型の耐チッピング材の開発が望まれている。
(ハ) (イ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃以上である重合性単量体……1〜25重量%、
(ロ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃未満である重合性単量体……70〜98重量%、
及び(ハ)α,β−不飽和カルボン酸……0.5〜5重
量%からなる重合性単量体を乳化重合条件下に共重合し
て得られたガラス転移点温度が0℃以下の水分散性樹脂
から成る耐チッピング材用水分散性樹脂に関する。板金
加工部材、特にメッキ鋼板たとえば鉛−錫合金メッキ鋼
板、錫メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、クロムメ
ッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、その他各種の合金メッ
キ鋼板などの種々のメッキ鋼板などに施用して、薄い塗
膜を形成でき且つ薄い膜厚でありながら、優れた耐チッ
ピング効果、優れた板金部への付着性、防錆性、フラッ
トな薄膜形成性、防音性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、
耐衝撃性などの諸性質を示す耐チッピング材とくに非溶
剤型の耐チッピング材の開発が望まれている。
【0004】従来用いられて来た耐チッピング材と呼ば
れる保護塗膜にあっては、鉄面露出のまったくないメッ
キ鋼板面や電着塗膜上に高膜厚で施用する場合にはある
程度の耐チッピング効果が認められるものの、薄膜厚で
の耐チッピング効果は不満足であり、更に、保護塗膜単
独での防錆効果は極めてとぼしく、特に水性系の耐チッ
ピング材組成物にあっては、防錆効果をまったく期待し
得ず、板金加工時のキズ部分やシーム部等の鉄面露出部
分においては短期間で錆を生ずる不都合が有り、その改
善が強く望まれていた。更に、従来の耐チッピング材は
その塗膜の凹凸が有り、凹部に飛び石が当った場合擦傷
を受け易い懸念がある。また、水性系の耐チッピング材
組成物にあっては耐水浸漬後、特に浸漬直後の密着性に
懸念があるためその改善も望まれていた。
れる保護塗膜にあっては、鉄面露出のまったくないメッ
キ鋼板面や電着塗膜上に高膜厚で施用する場合にはある
程度の耐チッピング効果が認められるものの、薄膜厚で
の耐チッピング効果は不満足であり、更に、保護塗膜単
独での防錆効果は極めてとぼしく、特に水性系の耐チッ
ピング材組成物にあっては、防錆効果をまったく期待し
得ず、板金加工時のキズ部分やシーム部等の鉄面露出部
分においては短期間で錆を生ずる不都合が有り、その改
善が強く望まれていた。更に、従来の耐チッピング材は
その塗膜の凹凸が有り、凹部に飛び石が当った場合擦傷
を受け易い懸念がある。また、水性系の耐チッピング材
組成物にあっては耐水浸漬後、特に浸漬直後の密着性に
懸念があるためその改善も望まれていた。
【0005】本発明者等は、非溶剤型で溶剤揮散による
環境汚染を回避できる水性系耐チッピング材用の樹脂成
分として有用な耐チッピング材用用途に、とくには防錆
性耐チッピング材用途に優れた性能を示す水分散性樹脂
成分を提供すべく研究を行ってきた。
環境汚染を回避できる水性系耐チッピング材用の樹脂成
分として有用な耐チッピング材用用途に、とくには防錆
性耐チッピング材用途に優れた性能を示す水分散性樹脂
成分を提供すべく研究を行ってきた。
【0006】その結果、下記(イ)〜(ハ) (イ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃以上である重合性単量体……1〜25重量%、
(ロ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃未満である重合性単量体……70〜98重量%、
及び(ハ)α,β−不飽和カルボン酸……0.5〜5重
量%からなる重合性単量体を乳化重合条件下に共重合し
て得られたガラス転移点温度が0℃以下の水分散性樹脂
が、非溶剤型の水性系耐チッピング材用の樹脂成分とし
て極めて優れた性能及び適性を有する樹脂であることを
発見した。
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃以上である重合性単量体……1〜25重量%、
(ロ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃未満である重合性単量体……70〜98重量%、
及び(ハ)α,β−不飽和カルボン酸……0.5〜5重
量%からなる重合性単量体を乳化重合条件下に共重合し
て得られたガラス転移点温度が0℃以下の水分散性樹脂
が、非溶剤型の水性系耐チッピング材用の樹脂成分とし
て極めて優れた性能及び適性を有する樹脂であることを
発見した。
【0007】本発明者等の研究によれば、前記特定の
(イ)、(ロ)の特定範囲量からなる重合性単量体を乳
化重合条件下に共重合して得られたガラス転移点温度が
0℃以下の水分散性樹脂は、例えば、充填材、顔料など
の他の添加剤を配合された耐チッピング材の形態に於て
も、薄いフラットな塗膜を形成でき且つ薄い膜厚であり
ながら、優れた耐チッピング効果、優れた板金部への付
着性、防錆性、防音性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、耐
衝撃性などの諸性質を示す被膜を形成する性能を有し、
水性系の防錆性耐チッピング材用の水分散性樹脂成分と
して極めて有用であることがわかった。
(イ)、(ロ)の特定範囲量からなる重合性単量体を乳
化重合条件下に共重合して得られたガラス転移点温度が
0℃以下の水分散性樹脂は、例えば、充填材、顔料など
の他の添加剤を配合された耐チッピング材の形態に於て
も、薄いフラットな塗膜を形成でき且つ薄い膜厚であり
ながら、優れた耐チッピング効果、優れた板金部への付
着性、防錆性、防音性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、耐
衝撃性などの諸性質を示す被膜を形成する性能を有し、
水性系の防錆性耐チッピング材用の水分散性樹脂成分と
して極めて有用であることがわかった。
【0008】更に又、上記三種の単量体(イ)、(ロ)
及び(ハ)の併用及びその使用割合を満足することが重
要であって、とくに(ハ)α,β−不飽和カルボン酸を
省略すると、耐チッピング材用水分散性樹脂の安定性が
低下し、粘度変化を生じて塗布不可能な状態に移行し易
いこと、更に、該(ハ)成分の省略は、耐チッピング材
塗膜と各種メッキ鋼板との密着性及び防錆性を悪化させ
ることがわかった。又更に、樹脂のガラス転移点温度が
0℃を越えて大きい場合には、耐チッピング性が劣悪と
なるトラブルがあり、耐チッピング材用途の本発明水分
散性樹脂成分においては、前記特定の三種の単量体
(イ)、(ロ)及び(ハ)の併用ならびにその使用割合
を充足することがとくに重要であることがわかった。
及び(ハ)の併用及びその使用割合を満足することが重
要であって、とくに(ハ)α,β−不飽和カルボン酸を
省略すると、耐チッピング材用水分散性樹脂の安定性が
低下し、粘度変化を生じて塗布不可能な状態に移行し易
いこと、更に、該(ハ)成分の省略は、耐チッピング材
塗膜と各種メッキ鋼板との密着性及び防錆性を悪化させ
ることがわかった。又更に、樹脂のガラス転移点温度が
0℃を越えて大きい場合には、耐チッピング性が劣悪と
なるトラブルがあり、耐チッピング材用途の本発明水分
散性樹脂成分においては、前記特定の三種の単量体
(イ)、(ロ)及び(ハ)の併用ならびにその使用割合
を充足することがとくに重要であることがわかった。
【0009】従って、本発明の目的は耐チッピング材用
の水分散性樹脂成分を提供するにある。
の水分散性樹脂成分を提供するにある。
【0010】本発明の上記目的及び更に多くの他の目的
ならびに利点は、以下の記載から一層明らかとなるであ
ろう。
ならびに利点は、以下の記載から一層明らかとなるであ
ろう。
【0011】本発明の耐チッピング材用の水分散性樹脂
を形成するのに用い得る上記重合性単量体(イ)の例と
しては、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、
アクリル酸メチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリ
ル酸エチル、メタアクリル酸ブチル、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリルアマイド、N−
メチロールアクリルアマイド、ジアセトンアクリルアマ
イド、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、トリア
リルシアヌレート、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタアクリレート、ヒドロキシメチルメタアクリレー
ト、ヒドロキシメタアクリレートなどが挙げられる。好
ましくはスチレン、アクリル酸メチル、メタアクリル酸
メチル、アクリロニトリル、N−メチロールアクリルア
マイド、アクリルアマイド、ジアリルフタレート、ジビ
ニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、グリシジルメ
タアクリレートなどであって、これらの重合性単量体
(イ)は分子中にカルボキシル基を含まず、且つこれら
の重合性単量体を重合して得られる単独重合体のガラス
転移温度は0℃以上であることを必須とするものであ
る。
を形成するのに用い得る上記重合性単量体(イ)の例と
しては、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、
アクリル酸メチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリ
ル酸エチル、メタアクリル酸ブチル、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリルアマイド、N−
メチロールアクリルアマイド、ジアセトンアクリルアマ
イド、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、トリア
リルシアヌレート、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタアクリレート、ヒドロキシメチルメタアクリレー
ト、ヒドロキシメタアクリレートなどが挙げられる。好
ましくはスチレン、アクリル酸メチル、メタアクリル酸
メチル、アクリロニトリル、N−メチロールアクリルア
マイド、アクリルアマイド、ジアリルフタレート、ジビ
ニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、グリシジルメ
タアクリレートなどであって、これらの重合性単量体
(イ)は分子中にカルボキシル基を含まず、且つこれら
の重合性単量体を重合して得られる単独重合体のガラス
転移温度は0℃以上であることを必須とするものであ
る。
【0012】又、重合性単量体(ロ)の例としては、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシルなどのアルキル基の炭素数2以上のアク
リル酸アルキル、メタアクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、マレイン酸やフマル酸のブチル又はオクチルエステ
ル、プロピオン酸ビニル、ヴァーサチック酸ビニル、塩
化ビニリデンなどが挙げられるが、好ましくはアクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシルなどが利用される。これらの重合性単量体
(ロ)は分子中にカルボキシル基を含まず、且つこれら
の重合性単量体を重合して得られる単独重合体のガラス
転移温度は0℃未満であることを必須とするものであ
る。
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシルなどのアルキル基の炭素数2以上のアク
リル酸アルキル、メタアクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、マレイン酸やフマル酸のブチル又はオクチルエステ
ル、プロピオン酸ビニル、ヴァーサチック酸ビニル、塩
化ビニリデンなどが挙げられるが、好ましくはアクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシルなどが利用される。これらの重合性単量体
(ロ)は分子中にカルボキシル基を含まず、且つこれら
の重合性単量体を重合して得られる単独重合体のガラス
転移温度は0℃未満であることを必須とするものであ
る。
【0013】更に、重合性単量体(ハ)の例としては、
マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、アクリル酸、メタ
アクリル酸、イタコン酸などが挙げられるが、好ましく
はアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸等のα,β
−不飽和カルボン酸が利用される。
マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、アクリル酸、メタ
アクリル酸、イタコン酸などが挙げられるが、好ましく
はアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸等のα,β
−不飽和カルボン酸が利用される。
【0014】本発明にあっては前記したように、それら
各々の単独重合体のガラス転移温度の異なる2種以上の
重合性単量体(イ)ならびに(ロ)と、α,β−不飽和
カルボン酸(ハ)を特定割合で配合した乳化重合して得
られるガラス転移温度が0℃以下の水分散性樹脂を耐チ
ッピング材用樹脂成分として用いる。該樹脂成分の利用
によって始めて、卓越した密着性及び耐チッピング性、
更に防錆性の改善が得られる。又更に、薄いフラットな
塗膜形成性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、耐衝撃性など
の向上が得られる。
各々の単独重合体のガラス転移温度の異なる2種以上の
重合性単量体(イ)ならびに(ロ)と、α,β−不飽和
カルボン酸(ハ)を特定割合で配合した乳化重合して得
られるガラス転移温度が0℃以下の水分散性樹脂を耐チ
ッピング材用樹脂成分として用いる。該樹脂成分の利用
によって始めて、卓越した密着性及び耐チッピング性、
更に防錆性の改善が得られる。又更に、薄いフラットな
塗膜形成性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、耐衝撃性など
の向上が得られる。
【0015】本発明の水分散性樹脂の、耐チッピング材
用樹脂成分としての用途は従来知られていない。
用樹脂成分としての用途は従来知られていない。
【0016】本発明の防錆性耐チッピング材用水分散性
樹脂は、前記重合性単量体(イ)1〜25重量%、好ま
しくは1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%
に対して、前記重合性単量体(ロ)が70〜98重量
%、好ましくは75〜98重量%、より好ましくは80
〜95重量%、及び前記(ハ)α,β−不飽和カルボン
酸が0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%、
より好ましくは0.5〜3重量%からなる重合性単量体
の組み合わせを乳化重合して得ることができる。これら
各単量体(イ)、(ロ)及び(ハ)の夫々は、一種でも
或は二種以上複数種組み合わせてでも利用でき、複数種
利用する場合には、その合計量が上記各単量体の使用割
合を満足していれば良い。単量体(イ)、(ロ)及び
(ハ)の使用割合を逸脱すると、メッキ鋼板に対する密
着性、特に耐水浸漬後の密着性及び防錆力が低下する不
具合が生じ好ましくない。更に、耐チッピング効果にも
悪影響を及ぼす。
樹脂は、前記重合性単量体(イ)1〜25重量%、好ま
しくは1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%
に対して、前記重合性単量体(ロ)が70〜98重量
%、好ましくは75〜98重量%、より好ましくは80
〜95重量%、及び前記(ハ)α,β−不飽和カルボン
酸が0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%、
より好ましくは0.5〜3重量%からなる重合性単量体
の組み合わせを乳化重合して得ることができる。これら
各単量体(イ)、(ロ)及び(ハ)の夫々は、一種でも
或は二種以上複数種組み合わせてでも利用でき、複数種
利用する場合には、その合計量が上記各単量体の使用割
合を満足していれば良い。単量体(イ)、(ロ)及び
(ハ)の使用割合を逸脱すると、メッキ鋼板に対する密
着性、特に耐水浸漬後の密着性及び防錆力が低下する不
具合が生じ好ましくない。更に、耐チッピング効果にも
悪影響を及ぼす。
【0017】例えば、(ハ)α,β−不飽和カルボン酸
を省略すると、耐チッピング材用水分散性樹脂の安定性
が低下し、耐チッピング材の粘度変化を生じて塗布不可
能な状態に移行し易く、更に、耐チッピング材塗膜の各
種メッキ鋼板との密着性及び防錆性にも悪化を生ずる傾
向がある。又、(ハ)α,β−不飽和カルボン酸の量が
過剰量にすぎると、耐チッピング材塗膜の水浸漬後の鋼
板に対する密着性が低下する傾向にある。
を省略すると、耐チッピング材用水分散性樹脂の安定性
が低下し、耐チッピング材の粘度変化を生じて塗布不可
能な状態に移行し易く、更に、耐チッピング材塗膜の各
種メッキ鋼板との密着性及び防錆性にも悪化を生ずる傾
向がある。又、(ハ)α,β−不飽和カルボン酸の量が
過剰量にすぎると、耐チッピング材塗膜の水浸漬後の鋼
板に対する密着性が低下する傾向にある。
【0018】従って、(ハ)α,β−不飽和カルボン酸
単量体は、0.5〜5、好ましくは0.5〜4重量%、
より好ましくは0.5〜3重量%の量で選択される。
単量体は、0.5〜5、好ましくは0.5〜4重量%、
より好ましくは0.5〜3重量%の量で選択される。
【0019】更に又、(イ)単量体の使用量が過少にす
ぎると、本来の目的とする耐チッピング性が低下する。
ぎると、本来の目的とする耐チッピング性が低下する。
【0020】また、(イ)単量体の使用量が過剰にすぎ
ると、耐チッピング材塗膜の耐寒屈曲性、耐衝撃性に劣
り、本発明の効果が得られない。従って、(イ)単量体
は1〜25重量%、好ましくは1〜15重量%、より好
ましくは1〜10重量%の量で選択される。
ると、耐チッピング材塗膜の耐寒屈曲性、耐衝撃性に劣
り、本発明の効果が得られない。従って、(イ)単量体
は1〜25重量%、好ましくは1〜15重量%、より好
ましくは1〜10重量%の量で選択される。
【0021】又更に、(ロ)単量体の使用量が過少にす
ぎると、耐チッピング材塗膜の特に耐寒屈曲性、耐衝撃
性が劣悪になる傾向を示し、難点がある。
ぎると、耐チッピング材塗膜の特に耐寒屈曲性、耐衝撃
性が劣悪になる傾向を示し、難点がある。
【0022】又、(ロ)単量体の使用量が過剰にすぎる
と、耐チッピング材塗膜の水浸漬後の鋼板密着性、耐チ
ッピング性、防錆性が劣化する。従って、(ロ)単量体
は70〜98重量%、好ましくは75〜98重量%より
好ましくは80〜95重量%の量で選択される。
と、耐チッピング材塗膜の水浸漬後の鋼板密着性、耐チ
ッピング性、防錆性が劣化する。従って、(ロ)単量体
は70〜98重量%、好ましくは75〜98重量%より
好ましくは80〜95重量%の量で選択される。
【0023】又、本発明の耐チッピング材用水分散性樹
脂は、上述のような(イ)、(ロ)及び(ハ)の特定の
重合性単量体の特定量割合からなる重合性単量体混合物
を乳化重合して得られる水分散性樹脂であって、そのガ
ラス転移温度は0℃以下である。ガラス転移温度が0℃
を越えて大きい場合、耐チッピング性が劣悪となり好ま
しくない。
脂は、上述のような(イ)、(ロ)及び(ハ)の特定の
重合性単量体の特定量割合からなる重合性単量体混合物
を乳化重合して得られる水分散性樹脂であって、そのガ
ラス転移温度は0℃以下である。ガラス転移温度が0℃
を越えて大きい場合、耐チッピング性が劣悪となり好ま
しくない。
【0024】本発明に於て、水分散性樹脂を形成する重
合性単量体(イ)の単独重合体のガラス転移温度及び重
合性単量体(ロ)の単独重合体のガラス転移温度は示差
熱分析により決定された温度であって、これら各単量体
の重合体のガラス転移温度(以下Tgと略す)を例示す
ると表−1の如くである。
合性単量体(イ)の単独重合体のガラス転移温度及び重
合性単量体(ロ)の単独重合体のガラス転移温度は示差
熱分析により決定された温度であって、これら各単量体
の重合体のガラス転移温度(以下Tgと略す)を例示す
ると表−1の如くである。
【0025】
【表1】
【0026】又、得られる水分散性樹脂のガラス転移温
度(Tg)は、次式の計算式によるものとする。
度(Tg)は、次式の計算式によるものとする。
【0027】Tgの計算式
【0028】
【数1】
【0029】Tg、Tgnは絶対温度で表示。Wnは重合体の
各成分単量体の重量分率を示す。
各成分単量体の重量分率を示す。
【0030】なお、各単量体の重合体のTgは前掲表−1
に示した。
に示した。
【0031】本発明の耐チッピング材用水分散性樹脂成
分は、前述の特定の種類の単量体の組み合わせ及び各単
量体の量割合を満足する単量体成分(イ)、(ロ)及び
(ハ)を乳化重合条件下に共重合することにより形成で
きる。
分は、前述の特定の種類の単量体の組み合わせ及び各単
量体の量割合を満足する単量体成分(イ)、(ロ)及び
(ハ)を乳化重合条件下に共重合することにより形成で
きる。
【0032】乳化重合手法それ自体は公知の方法により
行うことができる。乳化重合は、水性媒体中、触媒の存
在下に、界面活性剤及び/又は保護コロイドの共存条件
下で行うことができる。
行うことができる。乳化重合は、水性媒体中、触媒の存
在下に、界面活性剤及び/又は保護コロイドの共存条件
下で行うことができる。
【0033】利用する界面活性剤の例としては、たとえ
ば、オレイン酸ソーダ、オレイン酸カリなどの如き脂肪
酸塩類、ラウリル硫酸ソーダ、ラウリル硫酸アンモニウ
ムなどの如きアルキル硫酸エステル塩類、アルキルベン
ゼンスルホン酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸
ソーダなどの如きアルキルアリールスルホン酸塩類、ジ
アルキルスルホコハク酸塩類、アルキルリン酸塩類、更
にはこれらにポリオキシエチレンの如きポリオキシアル
キレンを付加させたノニオニツクアニオン型界面活性剤
などの広いアニオン界面活性剤類;たとえば、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテルなどの如きポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノール
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ルなどの如きポリオキシアルキレンアルキルフェノール
エーテル類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタントリオレエートなどの如きソルビ
タン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンモノステアレートなどの如き
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、オレイン酸モ
ノグリセライド、ステアリン酸モノグリセライドなどの
如きグリセリン脂肪酸エステル類、オキシエチレンオキ
シプロピレンブロックポリマーなどの広いノニオン界面
活性剤類を例示することができる。これらは、単独でも
複数種併用の態様でも利用できる。
ば、オレイン酸ソーダ、オレイン酸カリなどの如き脂肪
酸塩類、ラウリル硫酸ソーダ、ラウリル硫酸アンモニウ
ムなどの如きアルキル硫酸エステル塩類、アルキルベン
ゼンスルホン酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸
ソーダなどの如きアルキルアリールスルホン酸塩類、ジ
アルキルスルホコハク酸塩類、アルキルリン酸塩類、更
にはこれらにポリオキシエチレンの如きポリオキシアル
キレンを付加させたノニオニツクアニオン型界面活性剤
などの広いアニオン界面活性剤類;たとえば、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテルなどの如きポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノール
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ルなどの如きポリオキシアルキレンアルキルフェノール
エーテル類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタントリオレエートなどの如きソルビ
タン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンモノステアレートなどの如き
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、オレイン酸モ
ノグリセライド、ステアリン酸モノグリセライドなどの
如きグリセリン脂肪酸エステル類、オキシエチレンオキ
シプロピレンブロックポリマーなどの広いノニオン界面
活性剤類を例示することができる。これらは、単独でも
複数種併用の態様でも利用できる。
【0034】又、利用する保護コロイドの例としては、
たとえば、部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン
化ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ローズ、カルボキシメチルセルローズ塩などのセルロー
ス誘導体、及びその塩、グアーガムなどの天然多糖類、
などがあげられる。これらは、単独でも複数種併用の態
様でも利用できる。
たとえば、部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン
化ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ローズ、カルボキシメチルセルローズ塩などのセルロー
ス誘導体、及びその塩、グアーガムなどの天然多糖類、
などがあげられる。これらは、単独でも複数種併用の態
様でも利用できる。
【0035】乳化重合に際して、上記例示の如き界面活
性剤及び保護コロイドを併用することが重合時の系の安
定性の点で好ましい。又、所望により、少量のカチオン
界面活性剤、両性界面活性剤を上記例示の如きアニオン
及び/又はノニオン界面活性剤と併用することができ
る。このようなカチオン界面活性剤の例としては、例え
ば、ラウリルアミンアセテートなどのアルキルアミン
塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルベンジルジメチルアンモニウムクロライドなどの第
4級アンモニウム塩、ポリオキシエチルアルキルアミン
の如きカチオン界面活性剤を例示できる。また両性界面
活性剤の例としては、例えばラウリルベタインなどのア
ルキルベタインの如き両性界面活性剤を例示できる。
性剤及び保護コロイドを併用することが重合時の系の安
定性の点で好ましい。又、所望により、少量のカチオン
界面活性剤、両性界面活性剤を上記例示の如きアニオン
及び/又はノニオン界面活性剤と併用することができ
る。このようなカチオン界面活性剤の例としては、例え
ば、ラウリルアミンアセテートなどのアルキルアミン
塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルベンジルジメチルアンモニウムクロライドなどの第
4級アンモニウム塩、ポリオキシエチルアルキルアミン
の如きカチオン界面活性剤を例示できる。また両性界面
活性剤の例としては、例えばラウリルベタインなどのア
ルキルベタインの如き両性界面活性剤を例示できる。
【0036】更に、乳化重合に際して利用する触媒の例
としては、たとえば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウムなどの如き過硫酸塩類、ターシ
ャリイブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド
などの如き有機過酸化物類、過酸化水素などを例示する
ことができる。これらも一種もしくは複数種併用のいず
れの態様でも利用できる。
としては、たとえば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウムなどの如き過硫酸塩類、ターシ
ャリイブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド
などの如き有機過酸化物類、過酸化水素などを例示する
ことができる。これらも一種もしくは複数種併用のいず
れの態様でも利用できる。
【0037】又、乳化重合に際して、所望により、還元
剤を併用することができる。その例としては、アスコル
ビン酸、酒石酸、クエン酸、ブドウ糖などの還元性有機
化合物、チオ硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソー
ダ、メタ重亜硫酸ソーダなどを例示できる。
剤を併用することができる。その例としては、アスコル
ビン酸、酒石酸、クエン酸、ブドウ糖などの還元性有機
化合物、チオ硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソー
ダ、メタ重亜硫酸ソーダなどを例示できる。
【0038】反応温度は適宜に選択できるが、例えば約
40〜約90℃の如き温度を例示できる。反応に際し
て、予め所定の界面活性剤の全量を反応系に添加するこ
ともできるが、一部を予め反応系に添加して反応を開始
し、残部を反応中に連続的に添加もしくは間隔をおいて
分割添加することもでき、好ましい。又、単量体
(イ)、(ロ)及び(ハ)についても、そのまま一括添
加、或は分割添加、或は又連続添加することができる
が、反応制御の上から連続添加することが好ましい。
40〜約90℃の如き温度を例示できる。反応に際し
て、予め所定の界面活性剤の全量を反応系に添加するこ
ともできるが、一部を予め反応系に添加して反応を開始
し、残部を反応中に連続的に添加もしくは間隔をおいて
分割添加することもでき、好ましい。又、単量体
(イ)、(ロ)及び(ハ)についても、そのまま一括添
加、或は分割添加、或は又連続添加することができる
が、反応制御の上から連続添加することが好ましい。
【0039】前述の界面活性剤、触媒の以外に、乳化重
合中にpH調節剤、重合度調節剤、消泡剤などを適宜添
加できる。
合中にpH調節剤、重合度調節剤、消泡剤などを適宜添
加できる。
【0040】上述のようにして製造できる本発明の耐チ
ッピング材用水分散性樹脂は、通常、不揮発分約30〜
約70重量%、好ましくは不揮発分約40〜約65%程
度であるのがよい。該樹脂の粘度としては、約10,0
00cps以下たとえば約5〜約10,000cpsの
粘度を例示できる。乳化重合後、たとえば、アンモニ
ア、トリエタノールアミンなどのpH調節剤で得られた
水分散性樹脂液のpHを3〜11に調節するのがよい。
更に、消泡剤、防腐剤などを添加することが好ましい。
ッピング材用水分散性樹脂は、通常、不揮発分約30〜
約70重量%、好ましくは不揮発分約40〜約65%程
度であるのがよい。該樹脂の粘度としては、約10,0
00cps以下たとえば約5〜約10,000cpsの
粘度を例示できる。乳化重合後、たとえば、アンモニ
ア、トリエタノールアミンなどのpH調節剤で得られた
水分散性樹脂液のpHを3〜11に調節するのがよい。
更に、消泡剤、防腐剤などを添加することが好ましい。
【0041】上述のようにして得られる本発明の耐チッ
ピング材用水分散性樹脂を耐チッピング材の樹脂成分と
して利用するに際しては、所望に応じて、他の水分散性
樹脂、例えばスチレン−ブタジエンゴムラテックス、ブ
チルゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビ
ニル共重合エマルジョン、ポリウレタン水分散液、ニト
リル−ブタジエンゴムラテックス等を混入し得るが、本
発明の水分散性樹脂成分に対して固形分で約30重量%
以下とすべきである。
ピング材用水分散性樹脂を耐チッピング材の樹脂成分と
して利用するに際しては、所望に応じて、他の水分散性
樹脂、例えばスチレン−ブタジエンゴムラテックス、ブ
チルゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビ
ニル共重合エマルジョン、ポリウレタン水分散液、ニト
リル−ブタジエンゴムラテックス等を混入し得るが、本
発明の水分散性樹脂成分に対して固形分で約30重量%
以下とすべきである。
【0042】本発明の耐チッピング材用水分散性樹脂を
耐チッピング材として利用するに際しては、公知の充填
剤を適宜に選択利用することができる。
耐チッピング材として利用するに際しては、公知の充填
剤を適宜に選択利用することができる。
【0043】充填剤の例としては、タルク、炭酸カルシ
ウム、けい藻土、マイカ、カオリン、硫酸バリウム、炭
酸マグネシウム、エロジール、ヒル石、グラフアイト、
アルミナ、シリカ、ゴム粉末等が挙げられ、更に酸化チ
タン、カーボンブラック等の着色剤も使用し得る。これ
らの充填剤は水分散性樹脂固形分100重量部に対して
70〜250重量部の割合で用いるのが好ましい。配合
量が70重量部以下の場合、焼付乾燥硬化に際してふく
れを生じたりする不具合が見られ好ましくない。また配
合量が250重量部以下の場合、耐水浸漬後の密着性が
低下する不具合に加えて、耐チッピング性が著しく低下
し特に低温下で大きい飛び石による衝撃を受けるとブロ
ック状の剥離が見られる不具合が生じ好ましくない。
ウム、けい藻土、マイカ、カオリン、硫酸バリウム、炭
酸マグネシウム、エロジール、ヒル石、グラフアイト、
アルミナ、シリカ、ゴム粉末等が挙げられ、更に酸化チ
タン、カーボンブラック等の着色剤も使用し得る。これ
らの充填剤は水分散性樹脂固形分100重量部に対して
70〜250重量部の割合で用いるのが好ましい。配合
量が70重量部以下の場合、焼付乾燥硬化に際してふく
れを生じたりする不具合が見られ好ましくない。また配
合量が250重量部以下の場合、耐水浸漬後の密着性が
低下する不具合に加えて、耐チッピング性が著しく低下
し特に低温下で大きい飛び石による衝撃を受けるとブロ
ック状の剥離が見られる不具合が生じ好ましくない。
【0044】本発明が利用できる防錆性耐チッピング材
は凹凸外観のないフラットな保護塗膜を形成でき、薄い
膜厚でも優れた耐チッピング性を顕現し得るものであ
り、繊維質充填剤、特には特定化学物質に指定され発ガ
ン性物質としての懸念のあるアスベスト繊維を混入する
ことは好ましいことではない。
は凹凸外観のないフラットな保護塗膜を形成でき、薄い
膜厚でも優れた耐チッピング性を顕現し得るものであ
り、繊維質充填剤、特には特定化学物質に指定され発ガ
ン性物質としての懸念のあるアスベスト繊維を混入する
ことは好ましいことではない。
【0045】従来、耐チッピング材、特に水性系の耐チ
ッピング材にあっては弾性のある塗膜を防錆力に優れた
下地塗膜面あるいは仕上げ塗膜面に塗布し該塗膜面をチ
ッピングから保護することにのみ主眼が置かれ、耐チッ
ピング材それ自体での防錆力にはまったく考慮が払われ
ておらず、耐チッピング性とJIS Z2371(塩水
噴霧試験方法)に準じた試験結果で1500時間以上と
いう著しく優れた防錆力とを併せ持つ耐チッピング材の
提案は本発明以前にはまったく見られなかった。
ッピング材にあっては弾性のある塗膜を防錆力に優れた
下地塗膜面あるいは仕上げ塗膜面に塗布し該塗膜面をチ
ッピングから保護することにのみ主眼が置かれ、耐チッ
ピング材それ自体での防錆力にはまったく考慮が払われ
ておらず、耐チッピング性とJIS Z2371(塩水
噴霧試験方法)に準じた試験結果で1500時間以上と
いう著しく優れた防錆力とを併せ持つ耐チッピング材の
提案は本発明以前にはまったく見られなかった。
【0046】更に本発明の耐チッピング材用水分散性樹
脂を耐チッピング材として利用するに際しては無毒性防
錆顔料を使用するのが好ましい。
脂を耐チッピング材として利用するに際しては無毒性防
錆顔料を使用するのが好ましい。
【0047】従来、油性塗料や防錆下地塗料に広く利用
されてきた防錆顔料、たとえば鉛丹、鉛粉、ジンククロ
メート、クロム酸バリウム、ストロンチウムクロメート
等は、毒性の面で、且つ又水分散性樹脂との併用条件下
で予期した防錆効果を顕現し得ないという理由で好まし
くなく、本発明には使用し得ない。
されてきた防錆顔料、たとえば鉛丹、鉛粉、ジンククロ
メート、クロム酸バリウム、ストロンチウムクロメート
等は、毒性の面で、且つ又水分散性樹脂との併用条件下
で予期した防錆効果を顕現し得ないという理由で好まし
くなく、本発明には使用し得ない。
【0048】前述の無毒性防錆顔料とは、無公害防錆顔
料と称せられているものであって良く、例えば;リン酸
亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、リン酸
チタン、リン酸珪素又はこれらのオルト、及び縮合リン
酸塩類などのリン酸塩系防錆顔料;モリブデン酸亜鉛、
モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸亜鉛カルシウ
ム、モリブデン酸亜鉛カリウム、リンモリブデン酸亜鉛
カリウム、リンモリブデン酸カルシウムカリウムなどの
モリブデン酸塩系防錆顔料;硼酸カルシウム、硼酸亜
鉛、硼酸バリウム、メタ硼酸バリウム、メタ硼酸カルシ
ウムなどの硼酸塩系防錆顔料;等を挙げることが出来
る。これらの無毒性防錆顔料は、水分散性樹脂の固形分
100重量部に対して10〜100重量部、好ましくは
30〜70重量部配合せしめる。無毒性防錆顔料の配合
量が10重量部に満たない場合には、充分な防錆力を顕
現し得ず、配合量が100重量部を越えて多きに過ぎた
場合には、耐水浸漬後の密着性が低下するため好ましく
ない。
料と称せられているものであって良く、例えば;リン酸
亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、リン酸
チタン、リン酸珪素又はこれらのオルト、及び縮合リン
酸塩類などのリン酸塩系防錆顔料;モリブデン酸亜鉛、
モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸亜鉛カルシウ
ム、モリブデン酸亜鉛カリウム、リンモリブデン酸亜鉛
カリウム、リンモリブデン酸カルシウムカリウムなどの
モリブデン酸塩系防錆顔料;硼酸カルシウム、硼酸亜
鉛、硼酸バリウム、メタ硼酸バリウム、メタ硼酸カルシ
ウムなどの硼酸塩系防錆顔料;等を挙げることが出来
る。これらの無毒性防錆顔料は、水分散性樹脂の固形分
100重量部に対して10〜100重量部、好ましくは
30〜70重量部配合せしめる。無毒性防錆顔料の配合
量が10重量部に満たない場合には、充分な防錆力を顕
現し得ず、配合量が100重量部を越えて多きに過ぎた
場合には、耐水浸漬後の密着性が低下するため好ましく
ない。
【0049】前記の防錆性耐チッピング材には、通常の
防腐剤、分散剤、増粘剤、揺変剤、凍結防止剤、pH調
整剤等の添加剤を更に加えることができる。
防腐剤、分散剤、増粘剤、揺変剤、凍結防止剤、pH調
整剤等の添加剤を更に加えることができる。
【0050】前記の防錆性耐チッピング材の性状として
は、例えば、比重が約1.1〜約1.5、pHが約7〜
約9、不揮発分が約60%以上、B型粘度計を用いて測
定した粘度が約100〜約300ポイズの如き性状を、
好ましく例示できる。
は、例えば、比重が約1.1〜約1.5、pHが約7〜
約9、不揮発分が約60%以上、B型粘度計を用いて測
定した粘度が約100〜約300ポイズの如き性状を、
好ましく例示できる。
【0051】前記の防錆性耐チッピング材を用いる板金
加工部材の保護方法について説明する。板金加工部材と
は、鋼板、メッキ鋼板及び塗装鋼板などを、板金プレス
で各種形状に加工したものを、例えばガソリンタンクと
か、自動車部材として溶接したものであっても良く、溶
接後塗装を施した塗装面であっても良い。例えば最も効
果的に保護し得る板金加工部材としてはメッキ鋼板を板
金加工したガソリンタンクを挙げることが出来、他に自
動車の床裏、タイヤハウス、フロントエプロン、リヤー
エプロン等の車室外の板金部材の、電着塗膜面、又は中
塗塗膜面、上塗塗膜面等にも施用することが出来る。
加工部材の保護方法について説明する。板金加工部材と
は、鋼板、メッキ鋼板及び塗装鋼板などを、板金プレス
で各種形状に加工したものを、例えばガソリンタンクと
か、自動車部材として溶接したものであっても良く、溶
接後塗装を施した塗装面であっても良い。例えば最も効
果的に保護し得る板金加工部材としてはメッキ鋼板を板
金加工したガソリンタンクを挙げることが出来、他に自
動車の床裏、タイヤハウス、フロントエプロン、リヤー
エプロン等の車室外の板金部材の、電着塗膜面、又は中
塗塗膜面、上塗塗膜面等にも施用することが出来る。
【0052】施用に際しての塗布方法は従来公知の方法
であって良く、エアレス塗装が一般的である。
であって良く、エアレス塗装が一般的である。
【0053】板金加工部材を保護するに好ましい防錆性
耐チッピング材の乾燥膜厚は約200〜約800ミクロ
ン、より好ましくは約200〜約500ミクロンであ
る。乾燥膜厚が約200ミクロン以下であっては耐チッ
ピング性が急激に低下するため好ましくなく、又、約8
00ミクロン以上では焼付乾燥時にふくれを生ずる場合
があり好ましくない。本発明の防錆性耐チッピング材は
乾燥膜厚が、例えば約500ミクロン以下でも十分なる
耐チッピング性を顕現し得るが、より顕著な防音性を兼
備することを望む場合、約500ミクロン以上が好まし
い。塗装面の乾燥は、常温乾燥であっても焼付乾燥であ
っても良いが、好ましくは約80℃程度の予備乾燥のう
え約120〜約180℃の温度条件で乾燥炉にて加熱を
加えるのがよい。
耐チッピング材の乾燥膜厚は約200〜約800ミクロ
ン、より好ましくは約200〜約500ミクロンであ
る。乾燥膜厚が約200ミクロン以下であっては耐チッ
ピング性が急激に低下するため好ましくなく、又、約8
00ミクロン以上では焼付乾燥時にふくれを生ずる場合
があり好ましくない。本発明の防錆性耐チッピング材は
乾燥膜厚が、例えば約500ミクロン以下でも十分なる
耐チッピング性を顕現し得るが、より顕著な防音性を兼
備することを望む場合、約500ミクロン以上が好まし
い。塗装面の乾燥は、常温乾燥であっても焼付乾燥であ
っても良いが、好ましくは約80℃程度の予備乾燥のう
え約120〜約180℃の温度条件で乾燥炉にて加熱を
加えるのがよい。
【0054】本発明の耐チッピング材用水分散性樹脂を
耐チッピング材の樹脂成分として利用するに際しては、
それ自体公知の各種の充填剤、顔料、防腐剤、分散剤、
増粘剤、揺変剤、凍結防止剤、pH調節剤などの如き添
加剤を適宜に添加することができる。
耐チッピング材の樹脂成分として利用するに際しては、
それ自体公知の各種の充填剤、顔料、防腐剤、分散剤、
増粘剤、揺変剤、凍結防止剤、pH調節剤などの如き添
加剤を適宜に添加することができる。
【0055】以下、本発明の耐チッピング材用水分散性
樹脂の製造例を示す。
樹脂の製造例を示す。
【0056】
実施例1 撹拌機付5リットル丸底フラスコに、水1050g、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル7g、ドデシ
ルベンゼンスルフオン酸ソーダ3gを入れ、40℃で加
熱溶解する。フラスコ内をチッ素置換したのちフラスコ
内を80℃に昇温する。80℃を維持しながらスチレン
(ガラス転移温度90℃)288g、アクリル酸−2−
エチルヘキシル(ガラス転移温度−60℃)1594
g、アクリル酸38gの混合物、2.5%過硫酸アンモ
ニウム水溶液160g、2.5%重亜硫酸ソーダ水溶液
160g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
70g、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ30gを
溶解した水溶液670gを、それぞれ7時間で連続的に
添加し乳化重合した。得られた乳化重合体はガラス転移
温度が−43℃の固形分約51%の乳白色エマルション
で、アンモニア水でpH7.0に調整し本発明の耐チッ
ピング材用水分散性樹脂Aを得た。
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル7g、ドデシ
ルベンゼンスルフオン酸ソーダ3gを入れ、40℃で加
熱溶解する。フラスコ内をチッ素置換したのちフラスコ
内を80℃に昇温する。80℃を維持しながらスチレン
(ガラス転移温度90℃)288g、アクリル酸−2−
エチルヘキシル(ガラス転移温度−60℃)1594
g、アクリル酸38gの混合物、2.5%過硫酸アンモ
ニウム水溶液160g、2.5%重亜硫酸ソーダ水溶液
160g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
70g、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ30gを
溶解した水溶液670gを、それぞれ7時間で連続的に
添加し乳化重合した。得られた乳化重合体はガラス転移
温度が−43℃の固形分約51%の乳白色エマルション
で、アンモニア水でpH7.0に調整し本発明の耐チッ
ピング材用水分散性樹脂Aを得た。
【0057】比較例1 撹拌機付5リットル丸底フラスコに、水1050g、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル7g、ドデシ
ルベンゼンスルフオン酸ソーダ3gを入れ、40℃で加
熱溶解する。フラスコ内をチッ素置換したのちフラスコ
内を80℃に昇温する。80℃を維持しながらスチレン
(ガラス転移温度90℃)760g、アクリル酸−2−
エチルヘキシル(ガラス転移温度−60℃)1053
g、アクリル酸114gの混合物、2.5%過硫酸アン
モニウム水溶液160g、2.5%重亜硫酸ソーダ水溶
液160g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル70g、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ30g
を溶解した水溶液670gを、それぞれ7時間で連続的
に添加し乳化重合した。得られた乳化重合体はガラス転
移点が−9℃の固形分約51%の乳白色エマルション
で、アンモニア水でpH7.0に調製し、比較のための
水分散性樹脂Bを得た。
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル7g、ドデシ
ルベンゼンスルフオン酸ソーダ3gを入れ、40℃で加
熱溶解する。フラスコ内をチッ素置換したのちフラスコ
内を80℃に昇温する。80℃を維持しながらスチレン
(ガラス転移温度90℃)760g、アクリル酸−2−
エチルヘキシル(ガラス転移温度−60℃)1053
g、アクリル酸114gの混合物、2.5%過硫酸アン
モニウム水溶液160g、2.5%重亜硫酸ソーダ水溶
液160g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル70g、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ30g
を溶解した水溶液670gを、それぞれ7時間で連続的
に添加し乳化重合した。得られた乳化重合体はガラス転
移点が−9℃の固形分約51%の乳白色エマルション
で、アンモニア水でpH7.0に調製し、比較のための
水分散性樹脂Bを得た。
【0058】参考例1及び2 本発明の耐チッピング材用水分散性樹脂(前記実施例1
で得た樹脂A)と比較水分散性樹脂(前記比較例1で得
た樹脂B)とを、夫々、用いて、後掲表1に示した配合
の耐チッピング材を調製し、以下に記載する試験を行っ
た。その結果を後掲表1に示した。
で得た樹脂A)と比較水分散性樹脂(前記比較例1で得
た樹脂B)とを、夫々、用いて、後掲表1に示した配合
の耐チッピング材を調製し、以下に記載する試験を行っ
た。その結果を後掲表1に示した。
【0059】耐水浸漬後の二次密着性試験 新日本製鉄(株)製の0.8×100×200mmの鉛
−錫合金メッキ鋼板(商品名タンシート)表面をシンナ
ーにて洗浄したのち、各試料をエアレススプレー(圧縮
比30:1、一次圧3kg/m2)にて約0.9mmの
口径のチップを用いて乾燥膜厚が約350μになる様に
塗布したのち、140℃で20分間の焼付を行い耐チッ
ピング塗膜を形成せしめて試験板を調製した。調製し終
えた試験板を約40℃の水中に7日間浸漬した後引き上
げ、塗膜上の水分をガーゼで軽くふき取り4〜7時間室
温にて垂直に保持したのち塗膜上の水分をガーゼで軽く
ふき取り、JIS−K−5400 6・15に準じ1m
m巾のゴバン目を入れてセロテープ剥離にて塗膜の付着
割合を調べる。
−錫合金メッキ鋼板(商品名タンシート)表面をシンナ
ーにて洗浄したのち、各試料をエアレススプレー(圧縮
比30:1、一次圧3kg/m2)にて約0.9mmの
口径のチップを用いて乾燥膜厚が約350μになる様に
塗布したのち、140℃で20分間の焼付を行い耐チッ
ピング塗膜を形成せしめて試験板を調製した。調製し終
えた試験板を約40℃の水中に7日間浸漬した後引き上
げ、塗膜上の水分をガーゼで軽くふき取り4〜7時間室
温にて垂直に保持したのち塗膜上の水分をガーゼで軽く
ふき取り、JIS−K−5400 6・15に準じ1m
m巾のゴバン目を入れてセロテープ剥離にて塗膜の付着
割合を調べる。
【0060】防錆力試験 前記同様のタンシート2枚をシームレス溶接し、該板表
面をシンナーにて洗浄したのち各試料を前記同様の塗装
方法にて両面に塗装し試験板を調製した。調製し終えた
試験板はJIS−Z−2371に準じて塩水噴霧試験に
供した。
面をシンナーにて洗浄したのち各試料を前記同様の塗装
方法にて両面に塗装し試験板を調製した。調製し終えた
試験板はJIS−Z−2371に準じて塩水噴霧試験に
供した。
【0061】耐チッピング性試験 前記二次密着性試験と同様に調製した試験板の塗面に2
mの高さから40mm径の塩ビパイプを用いて60度の
角度でナツト(M−6)を連続して落下させ、素地が露
出したときの落下総重量で評価した。但し、膜厚は30
0μ、450μ、800μの3水準で行った。
mの高さから40mm径の塩ビパイプを用いて60度の
角度でナツト(M−6)を連続して落下させ、素地が露
出したときの落下総重量で評価した。但し、膜厚は30
0μ、450μ、800μの3水準で行った。
【0062】
【表2】
【0063】* ◎ … 切り傷の幅が細く、切り傷の交
点と正方形のどの一目もはがれない。
点と正方形のどの一目もはがれない。
【0064】○ … 切り傷の交点にわずかなはがれがあ
り、正方形のどの一目もはがれず、欠損部の面積は、全
正方形面積の10%未満 △ … 切り傷によるはがれ幅が広く、欠損部の面積は全
正方形面積の40%未満 × … 切り傷によるはがれ幅が広く、欠損部の面積は全
正方形面積の40%以上
り、正方形のどの一目もはがれず、欠損部の面積は、全
正方形面積の10%未満 △ … 切り傷によるはがれ幅が広く、欠損部の面積は全
正方形面積の40%未満 × … 切り傷によるはがれ幅が広く、欠損部の面積は全
正方形面積の40%以上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/08 PDF 6770−4J
Claims (1)
- 【請求項1】 (1)下記(イ)〜(ハ)、 (イ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃以上である重合性単量体……1〜25重量%、 (ロ)カルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量
体であって且つ該単量体の単独重合体のガラス転移温度
が0℃未満である重合性単量体……70〜98重量%、
及び (ハ)α,β−不飽和カルボン酸……0.5〜5重量%
からなる重合性単量体を乳化重合条件下に共重合して得
られたガラス転移点温度が0℃以下の水分散性樹脂10
0重量部(固形分)。 (2)充填剤70〜250重量部及び (3)無毒性防錆顔料10〜100重量部を含有してな
ることを特徴とする水性系耐チッピング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4035769A JPH0715071B2 (ja) | 1982-04-26 | 1992-01-28 | 水性系耐チツピング材 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6882382A JPS58187468A (ja) | 1982-04-26 | 1982-04-26 | 水分散性樹脂 |
JP4035769A JPH0715071B2 (ja) | 1982-04-26 | 1992-01-28 | 水性系耐チツピング材 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6882382A Division JPS58187468A (ja) | 1982-04-26 | 1982-04-26 | 水分散性樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559302A true JPH0559302A (ja) | 1993-03-09 |
JPH0715071B2 JPH0715071B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=26374772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4035769A Expired - Lifetime JPH0715071B2 (ja) | 1982-04-26 | 1992-01-28 | 水性系耐チツピング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715071B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06207134A (ja) * | 1992-11-06 | 1994-07-26 | Nippon Carbide Ind Co Inc | 水性被覆組成物 |
US6083373A (en) * | 1998-07-10 | 2000-07-04 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Electrodeposition baths containing calcium salts |
JP2009275189A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Showa Highpolymer Co Ltd | 合成樹脂エマルジョン組成物およびこれを用いた窯業系サイディングボード用塗料組成物 |
KR100947280B1 (ko) * | 2003-03-03 | 2010-03-16 | 롬 앤드 하스 캄파니 | 도로표시용 수성코팅 조성물 |
CN104017452A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-03 | 舟山市恒泰漆业有限责任公司 | 一种异氰酸酯固化剂改性的水性丙烯酸复合金属防腐涂料的制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5330635A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Elastic coating composition |
JPH0329807A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-07 | Rozefu Technol:Kk | 画像処理による半田量判別方法 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP4035769A patent/JPH0715071B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5330635A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Elastic coating composition |
JPH0329807A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-07 | Rozefu Technol:Kk | 画像処理による半田量判別方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06207134A (ja) * | 1992-11-06 | 1994-07-26 | Nippon Carbide Ind Co Inc | 水性被覆組成物 |
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KR100947280B1 (ko) * | 2003-03-03 | 2010-03-16 | 롬 앤드 하스 캄파니 | 도로표시용 수성코팅 조성물 |
JP2009275189A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Showa Highpolymer Co Ltd | 合成樹脂エマルジョン組成物およびこれを用いた窯業系サイディングボード用塗料組成物 |
CN104017452A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-03 | 舟山市恒泰漆业有限责任公司 | 一种异氰酸酯固化剂改性的水性丙烯酸复合金属防腐涂料的制备方法 |
CN104017452B (zh) * | 2014-06-19 | 2016-02-24 | 舟山市恒泰漆业有限责任公司 | 一种异氰酸酯固化剂改性的水性丙烯酸复合金属防腐涂料的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715071B2 (ja) | 1995-02-22 |
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