JPH0559114A - 高分子電解質 - Google Patents

高分子電解質

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JPH0559114A
JPH0559114A JP3244506A JP24450691A JPH0559114A JP H0559114 A JPH0559114 A JP H0559114A JP 3244506 A JP3244506 A JP 3244506A JP 24450691 A JP24450691 A JP 24450691A JP H0559114 A JPH0559114 A JP H0559114A
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JP
Japan
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polymer electrolyte
builder
biodegradability
copolymer
electrolyte
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Application number
JP3244506A
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English (en)
Inventor
Shuichi Matsumura
秀一 松村
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0559114A publication Critical patent/JPH0559114A/ja
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  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生分解性と合成洗剤用ビルダー作用とを有す
る環境破壊がない新規な水溶性高分子電解質を提供す
る。 【構成】 (a)不飽和1,2−ジカルボン酸のアルカ
リ金属塩と(b)ビニルアルコールとを構成成分とする
共重合体からなる高分子電解質及びこれを含有する合成
洗剤用ビルダーである。 【効果】 優れた生分解性機能及びビルダー機能を有す
る新規な水溶性高分子電解質及びこれを含有する合成洗
剤用ビルダーが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生分解性を有する新規な
水溶性高分子電解質に関する。さらに詳しくは、生分解
性と合成洗剤用ビルダー作用とを有する新規な水溶性高
分子電解質及びこれを含有する合成洗剤用ビルダーに関
する。
【0002】本発明の高分子電解質は、例えば、合成洗
剤用ビルダー、顔料分散剤、石炭水スラリー分散剤、セ
メント分散剤、農薬分散剤、スケール防止剤などに利用
可能である。
【0003】
【従来の技術】一般に合成洗剤中には、界面活性剤と共
用することによりその洗浄性を著しく向上させるビルダ
ーと総称される一連の成分が配合されている。特にトリ
ポリリン酸ナトリウム(STPP)は最も重要なビルダ
ーとして広く用いられてきたが、近年、リン酸塩による
不栄養化の問題に関連して新規ビルダーの開発が盛んに
行なわれている。
【0004】ビルダーの作用として主要なものに洗浄液
中の金属イオンの封鎖、汚垢成分の分散作用の促進や再
汚染防止作用などが挙げられ、このような性質を合せ持
つものとしてポリカルボン酸塩が注目されている。中で
もポリアクリル酸塩などの水溶性高分子電解質が合成洗
剤用ビルダー作用などに特異的に優れた機能を発揮する
ことが明らかにされるにつれ、各方面でその利用が検討
されるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
クリル酸塩などの水溶性高分子電解質は、一般に著しく
生分解性に劣ることが指摘されており、大量使用には至
っていない。このように、環境保護の立場から、高分子
電解質を利用するには機能性に加えて生分解性を有して
いることが不可欠であるが、合成ポリマーはそれがたと
え水溶性であっても天然の高分子の化学構造とは著しく
異なることにより、一般に微生物(酵素)の作用を受け
にくいと考えられている。
【0006】本発明者は、このような問題点に鑑み鋭意
研究した結果、特定のポリカルボン酸のアルカリ金属塩
にビニルアルコールの連鎖を導入すると、ビルダー作用
と生分解性を併せもつ水溶性高分子電解質が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(a)不飽和1,2−ジカルボン酸のアルカリ金属塩と
(b)ビニルアルコールとを構成成分とする共重合体か
らなる高分子電解質である。
【0008】また、本発明は、(a)不飽和1,2−ジ
カルボン酸のアルカリ金属塩と(b)ビニルアルコール
とを構成成分とする共重合体からなる高分子電解質を含
有する合成洗剤用ビルダーを提供するものである。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
高分子電解質は、不飽和1,2−ジカルボン酸のアルカ
リ金属塩とビニルアルコールとを構成成分に有し、最初
に不飽和1,2−ジカルボン酸アルキルエステルと酢酸
ビニルとを共重合して、ベースポリマーとなる共重合体
を合成し、次いで得られた共重合体をケン化することに
より合成することが出来る。
【0010】本発明のベースポリマーとなる不飽和1,
2−ジカルボン酸アルキルエステルと酢酸ビニルとを共
重合して得られる共重合体は、不飽和1,2−ジカルボ
ン酸アルキルエステルと酢酸ビニルとを、例えば、常法
に従い開始剤を用いてラジカル重合することにより合成
出来る。
【0011】重合温度は、通常、−30〜150℃であ
り、開始剤としては、通常のラジカル重合開始剤化合物
を用いることが出来、例えば、有機過酸化物、レッドク
ス系開始剤、アゾ系開始剤などを挙げることができる。
【0012】不飽和1,2−ジカルボン酸アルキルエス
テルとしては、具体的には、フマル酸ジメチル、フマル
酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチ
ル、シトラコン酸ジメチル、シトラコン酸ジエチル、メ
サコン酸ジメチル、メサコン酸ジエチルなどを用いるこ
とが出来る。
【0013】ベースポリマーの不飽和1,2−ジカルボ
ン酸アルキルエステルと酢酸ビニルとを共重合して得ら
れる共重合体のケン化反応は、水酸化ナトリウムや水酸
化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物を用いて、反
応温度20〜80℃、反応時間0.5〜5時間で行なう
が、好ましくは、50%水−メタノール溶液にアルカリ
金属の水酸化物を溶解しこれに乾燥したベースポリマー
の共重合体を加え撹拌してケン化反応を行なう。
【0014】アルカリ金属の水酸化物の量は、ベースポ
リマーの共重合体中のアルコキシ基とアセトキシ基の合
計に対して過剰量必要である。好ましくは1.1〜3倍
当量である。
【0015】以上の方法により、種々の分子量、共重合
体組成及び構造を有する本発明の高分子電解質が得られ
る。本発明の高分子電解質の数平均分子量は、通常、
3、000〜200、000、好ましくは、5、000
〜80、000である。
【0016】共重合体組成は、(a)不飽和1,2−ジ
カルボン酸のアルカリ金属塩/(b)ビニルアルコール
が、5/95〜40/60(モル比)、好ましくは、1
0/90〜30/70(モル比)である。
【0017】最も好ましい本発明の高分子電解質の共重
合体構造は、不飽和ジカルボン酸アルキルエステルとし
てフマル酸エステルを用いて、ケン化を水酸化ナトリウ
ムで行なった場合には、 −[CH(COONa)CH(COONa)−(CH2CHOH)m]n− で表わされる共重合体構造であり、m、nで示される重
合度は、m=9〜9500、n=10〜1000、好ま
しくは、m=17〜360、n=25〜400である。
【0018】上記で説明した本発明の高分子電解質は、
優れた生分解性機能、合成洗剤用ビルダー機能を有する
新規な水溶性高分子電解質であり、各種の生分解性試験
やビルダー機能試験により、その効果を確認することが
出来る。本発明の高分子電解質を合成洗剤用のビルダー
として用いれば、生分解性を有するため、環境破壊のな
い合成洗剤用ビルダーが提供できる。
【0019】また、本発明の高分子電解質は、合成洗剤
用ビルダーに限らず、例えば、顔料分散剤、石炭水スラ
リー分散剤、セメント分散剤、農薬分散剤、スケール防
止剤などにも利用可能であり、生分解性を有するため、
微生物により分解、資化され、環境を破壊することがな
い高分子電解質として有用である。
【0020】
【実施例】次に、実施例に基づき、本発明の高分子電解
質の製造例及び効果をさらに詳しく説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。なお、実施例中の部
及び%は、特にことわりのない限り、重量基準である。
【0021】上述の方法により本発明の高分子電解質を
合成して、以下の生分解性試験及びビルダー機能試験を
行なった。 [高分子電解質合成例]フマル酸ジメチル 10部、酢
酸ビニル 35.5部、アゾビスイソブチロニトリル
0.5部及びトルエン81部を反応器に仕込み、80℃
で5時間重合後、ポリ[フマル酸ジメチル/酢酸ビニ
ル]共重合体を得た。共重合体中のフマル酸ジメチル単
位は25モル%であった。次いで、共重合体中のメトキ
シカルボニル基とアセトキシ基との合計に対して1.3
倍当量の水酸化ナトリウムを用いて、64℃で2時間ケ
ン化を行ない、ポリ[フマル酸二ナトリウム/ビニルア
ルコール](数平均分子量=9600)を得た。
【0022】[生分解性試験]生分解性機能は、生物化
学的酸素要求量を測定することによりその効果を確認し
た。生物化学的酸素要求量(BOD5)は、BODテス
ターを用い、ポリビニルアルコール分解菌(PVA−I
MX)と下水処理場より得た活性汚泥を用いて、25℃
に静置した時消費される溶存酸素量から求め、試料1g
あたり消費される酸素のmg数(mg O/g)で示し
た。
【0023】[ビルダー機能試験]ビルダー機能試験
は、以下の方法で、(1)二酸化マンガン分散力、
(2)カルシウムイオン封鎖力、(3)洗浄力増強作用
を測定し、その効果を確認した。 (1)二酸化マンガン分散力 油化学 33、228(1984)に記載されている方
法により、0.05%試料ビルダー水溶液100mL中
に懸濁する二酸化マンガンもmg数により分散力を表わ
した。 (2)カルシウムイオン封鎖力 油化学 33、228(1984)に記載されている方
法により、カルシウムイオン電極(Orion Res
earch Model 93−20)を用いて、30
℃、pH=9.0、イオン強度μ=0.08(KCl)
にて測定を行ない、試料100gによって封鎖されるカ
ルシウムイオンのg数で示した。 (3)洗浄力増強作用 水分散媒タンパク質配合湿式汚染布法により作製した木
綿人工汚染布を用い、以下に示した洗浄配合組成及び洗
浄条件で試験を行なった。洗浄力の評価は、清浄布、汚
染布及び洗浄布の表面反射率を測定し、Kubelka
−Munk式を用い、洗浄率を算出した。洗浄力は、ト
リポリリン酸ナトリウム(STPP)及び3−オキサペ
ンタン二酸二ナトリウム(ODA)についても同時に試
験を行ない、STPPの洗浄率を24、ODAの洗浄率
を14とした時の相対値で示した。 〈洗浄組成〉 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 20% 試料ビルダー 25% 二号ケイ酸ナトリウム 5% 炭酸ナトリウム 3% カルボキシルメチルセルロース(ナトリウム塩) 0.5% 硫酸ナトリウム(無水物) 46.5% 〈測定条件〉 洗浄装置 Terg−O−Tometer 洗浄濃度 0.12% 洗浄温度 25℃ 浴比 30 使用水 水道水 3゜DH
【0024】(実施例1)上述の高分子電解質合成例と
同様にして表1に示す高分子電解質を製造し、生分解性
試験を行なって、表2に示す結果を得た。
【0025】
【表1】 高分子電解質 共重合組成(モル%) 数平均分子量 分子量分布 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− No. フマル酸 マレイン酸 ヒ゛ニル Mn Mw/Mn 二ナトリウム 二ナトリウム アルコール ×10-3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−1 9 − 91 13.0 2.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−2 14 − 86 10.5 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−3 25 − 75 9.6 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−4 − 5 95 8.1 3.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−5 − 12 88 16.0 2.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0026】
【表2】 生物化学的酸素要求量(BOD)(単位 mg O/g) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 高分子電解質 BOD試験日数 No. 10日 15日 20日 25日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−1 370 470 490 510 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−2 300 370 410 430 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−3 60 80 90 110 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−4 210 270 290 300 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−5 150 190 220 250 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− [試験条件:ポリビニルアルコール分解菌(PVA−I
MX) 30ppm、活性汚泥 30ppm、高分子電
解質濃度 25ppm/(200ml溶液)、試験温度
25℃]
【0027】(実施例2)上述の合成例と同様にして表
3に示す高分子電解質を製造し、二酸化マンガン分散力
試験を行なって、表4に示す結果を得た。なお、表4に
おいては、比較例として、ポリトリリン酸ナトリウム
(STPP)及び3−オキサペンタン二酸二ナトリウム
(ODA)の二酸化マンガン分散力も合わせて示した。
【0028】
【表3】 高分子電解質 共重合組成(モル%) 数平均分子量 分子量分布 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− No. フマル酸 マレイン酸 ヒ゛ニル Mn Mw/Mn 二ナトリウム 二ナトリウム アルコール ×10-3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−1 39 − 61 9.5 1.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−2 25 − 75 9.6 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−3 14 − 86 10.5 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−4 − 40 60 5.4 1.4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−5 − 36 64 5.9 1.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−6 − 21 79 5.3 1.6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−7 − 16 84 6.2 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0029】
【表4】 二酸化マンガン分散力試験 [mg MnO2/100ml 0.05%ビルダー溶液] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 高分子電解質 No. 分散力 (mg/100ml) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−1 126 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−2 133 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−3 139 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−4 133 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−5 142 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−6 125 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2−7 148 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (比較例 ) ポリトリリン酸ナトリウム(STPP) 163 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−オキサペンタン二酸二ナトリウム(ODA) 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0030】(実施例3)上述の合成例と同様にして表
5に示す高分子電解質を製造し、カルシウムイオン封鎖
力試験を行なって、表6に示す結果を得た。なお、表6
においては、比較例として、ポリトリリン酸ナトリウム
(STPP)及び3−オキサペンタン二酸二ナトリウム
(ODA)のカルシウムイオン封鎖力も合わせて示し
た。
【0031】
【表5】 高分子電解質 共重合組成(モル%) 数平均分子量 分子量分布 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− No. フマル酸 マレイン酸 ヒ゛ニル Mn Mw/Mn 二ナトリウム 二ナトリウム アルコール ×10-3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−1 39 − 61 9.5 1.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−2 25 − 75 9.6 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−3 14 − 86 10.5 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】
【表6】 カルシウムイオン封鎖力試験 [測定条件 温度 30℃、pH 9.0、イオン強度 μ=0.08(KCl)] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 高分子電解質 No. 封鎖力1 (g Ca/100g) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−1 9.55 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−2 9.05 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−3 8.30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (比較例 ) ポリトリリン酸ナトリウム(STPP) 15.20 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3−オキサペンタン二酸二ナトリウム(ODA) 10.40 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1:封鎖力は、カルシウムイオン濃度が40ppmの溶
液50mlに高分子電解質濃度が200ppmになるよ
うに加え、その時試料ビルダーとしての高分子電解質1
00gによって封鎖されるカルシウムイオンのグラム数
で示した。
【0033】(実施例4)上述の合成例と同様にして表
7に示す高分子電解質を製造し、洗浄力増強作用試験を
行なって、表8に示す結果を得た。なお、表8において
は、比較例として、クエン酸三ナトリウム、ゼオライ
ト、ポリトリリン酸ナトリウム(STPP)及び3−オ
キサペンタン二酸二ナトリウム(ODA)の洗浄力増強
作用も合わせて示した。
【0034】
【表7】 高分子電解質 共重合組成(モル%) 数平均分子量 分子量分布 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− No. フマル酸 マレイン酸 ヒ゛ニル Mn Mw/Mn 二ナトリウム 二ナトリウム アルコール ×10-3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−1 39 − 61 10.2 1.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−2 25 − 75 9.6 1.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−3 14 − 86 10.5 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−4 − 20 80 17.5 2.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−5 − 13 87 15.6 2.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−6 − 11 89 18.2 2.3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0035】
【表8】 洗浄力増強作用試験 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 高分子電解質 No. 洗浄力 高分子電解質 No. 洗浄力 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−1 18.5 4−4 12.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−2 17 4−5 9.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4−3 15 4−6 8.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (比較例) クエン酸三ナトリウム 13.8 ゼオライト 18 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− STPP 24 ODA 14 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】以上の実施例1から実施例4の結果から、
本発明の高分子電解質は、優れた生分解性と、二酸化マ
ンガン分散力、カルシウムイオン封鎖力、洗浄力増強作
用などのビルダー機能とを有することが理解できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の高分子電解質は、優れた生分解
性機能及びビルダー機能を有する新規な水溶性高分子電
解質を提供するものである。
【0038】本発明の高分子電解質を含有する合成洗剤
用ビルダーは、優れた生分解機能と優れたビルダー機能
とを有する環境破壊がない合成洗剤用ビルダーを提供す
るものである。
【0039】また、本発明の高分子電解質は、合成洗剤
用ビルダーに限ることなく、例えば、顔料分散剤、石炭
水スラリー分散剤、セメント分散剤、農薬分散剤、スケ
ール防止剤などにも利用可能であり、生分解性を有する
ため、微生物により分解、資化され、環境を破壊するこ
とがない高分子電解質として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 222/02 MLQ 7242−4J C11D 3/37 8827−4H // C10L 1/32 C 6958−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)不飽和1,2−ジカルボン酸のア
    ルカリ金属塩と (b)ビニルアルコールとを構成成分とする共重合体か
    らなる高分子電解質
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高分子電解質を含有する
    合成洗剤用ビルダー
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