JPH08311287A - アリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー及びメタリルスルホン酸モノマーを含む水溶性ポリマー - Google Patents

アリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー及びメタリルスルホン酸モノマーを含む水溶性ポリマー

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JPH08311287A
JPH08311287A JP8030864A JP3086496A JPH08311287A JP H08311287 A JPH08311287 A JP H08311287A JP 8030864 A JP8030864 A JP 8030864A JP 3086496 A JP3086496 A JP 3086496A JP H08311287 A JPH08311287 A JP H08311287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性システムにおいて粒状物質を分散させる
こと並びに無機スケールの形成及び析出を抑制するこ
と。 【解決手段】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノマ
ー、メタリルスルホン酸モノマー、共重合性非イオン性
モノマー、及び共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸
モノマーから製造される水溶性ポリマーであって、水性
システムにおいて粒状物質を分散させるため並びに無機
スケールの形成及び析出を抑制するために使用でき、さ
らに洗剤組成物中に使用することができる水溶性ポリマ
ーを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アリルオキシベン
ゼンスルホン酸モノマー、メタリルスルホン酸モノマ
ー、共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー及
び共重合性非イオン性モノマーから製造される新規の多
機能水溶性ポリマーに関し、更に水性システムを処理す
るためにこのようなポリマーを使用することに関する。
更に本発明は、重合した場合に相乗的及び多機能的性能
特性を示す共重合体を形成する少なくとも4種のモノマ
ーを選択することに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】種々の
物質が、可溶状態若しくは懸濁状態又は分散状態に保た
れることが要求される多くの水産業システム(aqueous
industrial system )がある。典型的な水性システムに
は、例えば、ボイラー水若しくは蒸気発生システム、冷
却水システム、ガス洗浄システム、パルプ及びペーパー
ミルシステム、脱塩システム、並びにガス、石油及び地
熱さく井製作時に用いるダウンホールシステム等が含ま
れる。多くの場合に、水は、凝集、析出及び汚れ問題を
引き起こす成分、例えば無機塩を(未処理のままである
か、又は汚染によるいずれか)含む。これらの塩は、カ
ルシウム、マグネシウム又はバリウムのような金属陽イ
オンと、リン酸、炭酸又は硫酸イオンのような陰イオン
との反応により生成する。これらの塩の水への溶解度は
低く、水溶液中での濃度が増加するか又はpH若しくは
これらを含む水の温度が上昇するのに伴って、これらの
塩は溶液から析出し、結晶となって硬質析出物又はスケ
ールを表面に生成する傾向がある。スケールの生成は、
熱交換装置、ボイラー、二次石油採取、自動皿洗い機に
おいて問題であり、更にこのような硬水により洗浄され
る支持体にとって問題である。
【0003】炭素鋼製の産業用冷却塔及び熱交換器を含
む多くの冷却水システムは、腐食問題をうける。腐食
は、種々の防止剤、例えばオルトホスフェート化合物及
び/又は亜鉛化合物の添加により解消される。しかしな
がら、ホスフェートの添加によって、リン酸カルシウム
のような高度に不溶性のリン酸塩の生成が促進される。
また、亜鉛化合物の添加によって、水酸化亜鉛及びリン
酸亜鉛のような不溶性塩の沈殿が起こりうる。他の無機
粒子、例えば、泥、シルト及び粘土は、一般に、冷却水
中に見出される。これらの粒状物質は表面に析出し、こ
れらが効果的に分散しないかぎり、水流及び熱交換を妨
げる。
【0004】スケールを生成する塩及び無機粒子を含有
する水性システムの安定化は、1種又はそれ以上の機構
の組み合わせを伴う。沈殿した塩の結晶の分散は、沈殿
した結晶上への抑制剤(inhibitor )の吸着の結果であ
ると考えられている他の安定化機構である。分散を容易
にさせることにより水性システムを安定化させ、次い
で、他の懸濁粒子、例えば、泥、シルト及び粘土、鉄及
び亜鉛のような金属並びにそれらの不溶性塩を水性シス
テムから除去するために、抑制剤の吸着を利用すること
もできる。他の安定化機構は、スケールの結晶構造を害
するか又は歪ませることによって、表面又は生成する結
晶若しくは存在する粒子に対して低接着性のスケールに
する抑制剤の性能を伴う。
【0005】多くの異なる合成水溶性ポリマーが、粒状
物質用分散剤並びに無機スケールの形成及び析出の抑制
剤として広範囲な水処理用途に使用されてきた。カルボ
ン酸及び/又はスルホン酸官能基を含むポリマーが、特
に有用であることが見出されている。
【0006】米国特許第4,892,898号(199
0年1月9日にJ. Leighton 等に付与)には、アリルオ
キシベンゼンスルホネートモノマーと1種以上の共重合
性モノマーとの水溶性ポリマーが開示されている。米国
特許第4,709,091号(1987年11月24日
にY. Fukumoto 等に付与)には、マレイン酸とメタリル
スルホン酸ナトリウムとのポリマーが記載されており、
このポリマーを分散剤及びスケール抑制剤として使用し
てよい。米国特許第4,711,725号(1987年
12月8日にD. Amick等に付与)には、スケールを生成
する塩及び無機粒子を含む水性システムに、(メト)ア
クリル酸単位、アクリルアミドアルキル又はアリールス
ルホネート単位、並びにビニルエステル、ビニルアセテ
ート及び置換アクリルアミドから成る群より選ばれた1
種以上の単位を含む低分子量水溶性ポリマーを添加する
ことによって、このようなシステムを安定化させる方法
が開示されている。米国特許第4,504,643号
(1985年3月12日にJ.Boutin 等に付与)には、
水性環境用の水溶性(メト)アクリル酸/メタリルスル
ホネートコポリマー及びスケール抑制剤が開示されてい
る。米国特許第4,451,628号(1984年3月
29日にL. Dammannに付与)には、メタリルスルホン酸
又はこれらのアルカリ金属塩と水溶性モノマーとの共重
合により生成する低分子量水溶性ポリマーが開示されて
おり、このポリマーは分散剤又はスケール抑制剤として
使用してよい。上記したように数多くの水処理用ポリマ
ーが存在するが、水処理産業は、広範囲の工程条件下で
水汚染物を分散、懸濁又は可溶状態に保つことによって
水性システムのより効率的な処理を与える新しい方法及
び製品を常に探索している。
【0007】水溶性ポリマーは、例えば、泥水、セメン
ト組成物、顔料分散液、無機スラリー及び洗剤組成物の
ようなハイソリッドスラリー、すなわち25〜85%固
形分を有するものを含む他のシステムにおいても重要で
ある。
【0008】泥水、特に電解質濃度が高い液体では、凝
集及び集塊した固形物を解凝集及び分散させる分散剤の
性能は非常に望ましい。慣用的に使用されているポリア
クリレートは、石膏、石灰及び他の塩析出物を含む電解
質放出性組成物によるか、又は泥を配合するのに利用可
能な水(例えば、海水)により泥水中に導入される二価
陽イオンに対して反応性であることが知られている。泥
水、特にハイソリッド泥(high solids muds)(15ポ
ンド/ガロン以上の密度を有する)を含む多価電解質に
流動学的安定性を付与することができる新しい製品の必
要性が依然として存在する。
【0009】セメント組成物には、セメント組成物の流
動性及び加工性のような物理的特性を改良するポリマー
添加剤が使用されている。(往々にして可塑剤と称され
ている)添加剤は、添加剤を含む組成物がポンプ輸送さ
れるか又は金型若しくは他の構造内の全空間を満たすよ
うに効果的に注入されるように組成物の流動性を改良す
る。適切な流動性を維持しつつ低含水率のセメント組成
物を製造するためにこのような添加剤を使用できる。
【0010】洗剤組成物において、ポリマーは多くの有
用な機能を与える。ポリマーは、独立に、又は共同し
て、洗浄作用に関して最適な界面活性作用を付与すると
同時に、粉末洗剤を加工する際の粘度降下剤、再沈着防
止剤、スケール抑制剤及び沈積抑制剤、結晶修飾剤(cr
ystal modifier)として機能することができ、更にビル
ダーとして使用する材料と完全又は部分的に置き換わる
ことができる洗剤助剤として機能しうる。当該技術分野
における近年の傾向に、環境汚染問題のために無機リン
酸塩の使用を減らすか又は控える動向がある。他の様々
な軟水化の方法が用いられてきたが、その中で最も経済
的な方法の一つにアルカリ金属炭酸塩の添加がある。し
かしながら、沈殿による硬いイオンの除去によって、許
容できないレベルの残留物を洗濯物に残す。優れたスレ
ッシュホールド抑制力(thresholdinhibition)、すな
わちポリマーが、硬いイオンを通常の沈殿濃度を超える
濃度の溶液中に保つことができる性質、及び許容できな
いレベルの残留物が洗濯物に残るのを防ぐことができる
結晶修飾の両方を示すポリマーが特に好ましい。
【0011】ポリマーは、布帛用洗剤におけるのと同様
な多くの機能を果たすことによって、皿洗い機用途にお
いて幅広い用途が見出されている。しかしながら、ポリ
マーは、配合の違い、被洗浄体である支持体の違い、及
び機械自体の違いために、他の機能を果たすことが必要
な場合がある。皿洗い機用洗剤が、低発泡性であるべき
洗浄剤を含み、好ましくは抑泡剤を含むという点で、皿
洗い機用洗剤は布帛洗濯用洗剤とは異なる。従って、布
帛の洗濯の際に再沈着防止を助ける陰イオン性界面活性
剤は、自動皿洗い機用洗剤に幅広く使用されていない。
粒状物質を分散させる性能を示すポリマーを添加するこ
とによって、物品から除去された汚れが洗浄された物品
の表面に凝集及び再付着することが防止される。皿洗い
機用洗剤は、多くの皿洗い機が高い洗浄温度を要すると
いう点で、家庭用洗濯洗剤とは異なる。皿洗い機は、一
般に、水道水の温度を最適な温度に加熱するための内部
発熱体を使用する。これらの条件下において、発熱体は
往々にして、その効率を著しく低下させる表面析出物を
形成する。これらの析出物を除去するのに使用できるポ
リマーは往々にして皿洗い機用洗剤に添加される。更
に、ポリマーは高い洗浄温度で熱水的に安定でなければ
ならない。
【0012】アリルオキシベンゼンスルホネートはアク
リロニトリルと共重合されてきた。このようなコポリマ
ーから製造される繊維は優れた塩基性及び陽イオン性染
料受容性を有する。アリルオキシベンゼンスルホネート
モノマーを調製する方法、前記モノマーのアクリロニト
リルのみと共重合させる方法、及び他のオレフィンモノ
マーと共重合させる方法、並びにこれらの繊維は次の引
例に詳細に記載されている:ケミカル・アブストラクト
第78巻(1973年)78:84025h;米国特許
第3,410,835号(1968年11月21日にMa
zzolini 等に付与);米国特許第3,426,104号
(1969年2月4日にJ. Masson に付与);米国特許
第4,163,089号(1979年7月31日にG. P
alethorpe に付与);米国特許第4,265,970号
(1981年5月5日にH. Bachに付与);並びに米国
特許第4,293,613号及び同第4,294,88
4号(それぞれ1981年10月6日及び10月13日
にH. Bach 等に付与)。アリルオキシベンゼンスルホン
酸モノマー及びメタリルスルホン酸のアルカリ金属塩
が、無機粒状物質を含む水の処理に独立に使用されてき
たが、本発明の組成物、又は無機粒状物質を含む水性シ
ステム中に本発明の組成物を使用することは上記した引
例のいずれにも記載又は提案されていない。本発明の特
に好ましい態様において、アリルオキシベンゼンスルホ
ン酸モノマー、メタリルスルホン酸モノマー、共重合性
不飽和カルボン酸モノマー及びアルキルエステルモノマ
ーを特定のモル比で組み合わせることにより相乗効果が
確認される。この新規組成物は、水性システム中での無
機物スケールの形成及び沈積を防止し、無機粒状物質を
水性システム中に分散させるポリマーの性能を失わせる
ことなく、比較的高価なアリルオキシベンゼンスルホン
酸モノマーの大部分と比較的安価なメタリルスルホン酸
モノマーとの置き換えを可能にする。更に、本発明のポ
リマーは、驚くべきことに、このような水性システム中
に予め存在していた無機スケール析出物を再溶解し、安
定化させることが見出された。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によると、アリル
オキシベンゼンスルホン酸モノマー、メタリルスルホン
酸モノマー、共重合性非イオン性モノマー、及び共重合
性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーから製造され
た新規水溶性ポリマーが提供される。
【0014】この水溶性ポリマーは、少なくとも2.5
モル%の下記化学構造式(I)により表されるアリルオ
キシベンゼンスルホン酸モノマー:
【化35】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
はC1 〜C6 アルキルであり;及び、Xは、水素、アル
カリ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムで
ある;少なくとも約0.5モル%の上記定義のようなメ
タリルスルホン酸モノマー;約10〜20モル%の上記
定義のような化学構造式IIIにより表される共重合性
非イオン性モノマー;及び60〜87モル%の上記定義
のような共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
ー;とを一緒に重合させることにより製造される。本発
明は、水処理用組成物、洗剤組成物、及び粒状物質を含
む水性システムを処理する方法に向けられている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の水溶性ポリマーは、2種
のスルホネート化モノマーと少なくとも2種の上記定義
のような他の共重合性モノマーとの独特な化合物を含ん
で成る。スルホネート化モノマーの化合によって疎水的
特徴、芳香族的構造及び高電荷密度が組み合わされる。
驚くべきことに、スルホネート化モノマーと共重合性モ
ノマーのこの独特の化合によって、水性システムの処理
に関してこれまで報告されていない多機能性を示す水溶
性ポリマーが生成する。
【0016】このポリマーは、広範囲な条件下で優れた
スケールの抑制及び析出制御を与える。例えば、本発明
のポリマーは、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸モノマーとから製造された市
販の水処理用ポリマーに比してリン酸カルシウムスケー
ルの形成及び析出を抑制するのに効果的であり、ある場
合にはより有効なものであることが見出されてた。更
に、このポリマーはシリカ、シリケートアニオン及びオ
キサレートアニオンの析出を抑制する。
【0017】冷却水の処理において、ホスホネート及び
低分子量ホモポリマーは主要な炭酸カルシウムスレッシ
ュホールド抑制剤(threshold inhibitor )として認識
されている。本発明のポリマーの組成及び分子量は、本
発明のポリマーが分散剤及び結晶修飾剤として機能する
ことによって、炭酸カルシウムの形成及び沈積を防止す
るようなものである。亜鉛は、一般に、冷却水配合物中
でカソード防食用に使用される。亜鉛は、十分に安定化
されない限り、すなわち溶液の状態に保たれていない限
りバルクな水のpHで沈殿する。pHがバルクな水より
も高い腐食部位で亜鉛を反応させるために、水性システ
ムのpHで亜鉛を安定化させることは重要である。亜鉛
の過安定化は、亜鉛が防食剤として機能することを妨げ
るために、ポリマーの選択はこの用途において重要であ
る。本発明のポリマーは必要な安定化の程度を与え、亜
鉛を安定化させるのに有効であることが見出された。
【0018】本発明のポリマーは、鉄を分散及び安定化
させるのに有効であることも見出された。更に、高濃縮
サイクルで稼働される冷却水システムにおいて、応力の
かかった条件下でこのポリマーの安定性は優れた性能を
備えている。
【0019】このポリマーは、シルト、スラッジ並びに
腐食生成物及び微生物の残骸を含む他の汚染物を分散さ
せる際に非常に有効である。このポリマーは、顔料、粘
土、塩、金属鉱石及び金属酸化物のような粒状物質を分
散させるのにも有効である。特定の例には、制限するわ
けではないが、酸化鉄、カオリン粘土、二酸化チタン、
炭酸カルシウム及び酸化アルミニウムが含まれる。驚く
べきことに、本発明のポリマーは、水性システム中に予
め存在するホスフェート、亜鉛及び鉄析出物を再溶解又
は再分散させ、安定化できるという点で相乗的「抑制
性」を付与することが見出されたが、アクリル酸と2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸モノマ
ーとから製造された市販の水処理用ポリマーがこのよう
な性能特性を付与することは見出されていない。
【0020】このポリマーはいったん水処理用組成物中
に配合されると非常に安定であることが見出された。安
定であるとは、配合した水処理用組成物中のポリマーの
性能が、ポリマーが水性システム中に稀釈されないで使
用された場合の性能と同等であるか、又は稀釈されない
で使用された場合の性能よりも著しく低下しないことを
意味する。慣用的な水処理用ポリマーの安定性は、水処
理用ポリマーを用いた水処理用組成物の個々の種類に依
存するが、本発明のポリマーは広範囲の水処理用組成物
及び条件において安定であることが見出された。例え
ば、このポリマーは、高い及び低いpHの両方において
安定であるために、広範囲のpHで使用してよい。アク
リル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸モノマーとから製造されるポリマーと比較した場
合に、本発明のポリマーは安定であることが見出された
一方で、アクリル酸/2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸モノマーのポリマーは、同様な水処
理用組成物中にいったん配合されると性能が低下する。
【0021】ポリマーの熱安定性が問題となるような水
性システムにおいて、アクリル酸/2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸コポリマー又はターポ
リマーと比較した場合に、本発明のポリマーは優れた熱
安定性を示す。本発明のポリマーの優れた熱安定性及び
分散性は、高温で操業されるボイラー、及び高温の洗浄
水にさらされる自動皿洗い機用洗剤組成物中に使用する
のに特に有用である。
【0022】本発明の好ましいポリマー物質は、下記化
学構造式(II)により表されるアリルオキシベンゼン
スルホン酸モノマー:
【化36】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
はアンモニウムである;(b)メタリルスルホン酸モノ
マー;(c)共重合性非イオン性モノマー;及び(d)
共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;から
製造されるものである。
【0023】本明細書において、アリルオキシベンゼン
スルホン酸(ABS)モノマーには、化学構造式Iに定
義したようなアリルオキシベンゼンスルホン酸及びそれ
らの塩から成る群より選ばれるモノマーが含まれる。新
規物質でない前記アリルオキシベンゼンスルホネートモ
ノマーは、例えば米国特許第3,426,104号に例
示されている公知の方法により製造してよい。特に有用
であることが見出されたアリルオキシベンゼンスルホネ
ートモノマーは、p−メタリルオキシベンゼンスルホン
酸及びそれらの塩である。本発明の水溶性ポリマーは、
少なくとも2.5モル%、好ましくは2.5〜10モル
%、より好ましくは3.5〜8モル%、更に好ましくは
3.5〜6モル%のアリルオキシベンゼンスルホン酸モ
ノマーを含んで成る。
【0024】本明細書において、メタリルスルホン酸
(MS)モノマーには、メタリルスルホン酸並びにそれ
らのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩及びアンモ
ニウム塩から成る群より選ばれるモノマーが含まれる。
好ましいモノマーは、メタリルスルホン酸のアルカリ金
属塩である。好ましいアルカリ金属は、ナトリウム又は
カリウムである。特に好ましいものは、メタリルスルホ
ン酸ナトリウム(SMS)である。水溶性ポリマーは、
少なくとも0.5モル%、好ましくは0.5〜10モル
%、より好ましくは2.5〜8モル%、更に好ましくは
2.5〜6モル%のメタリルスルホン酸モノマーを含ん
で成る。
【0025】本発明のポリマーを製造するのにできるだ
け少量のABS及びMSモノマーが使用されることが好
ましい。これらのモノマーは、要求される水処理能、す
なわちスケール抑制、分散、安定化等を発現させるのに
効果的な量で存在する。更に、使用するABS及びMS
モノマーの合計量に関して、ABSモノマーがMSモノ
マーに比して比較的高価であるために、ABSの濃度を
最低限にすることが好ましい。すなわち、できるだけ多
量のABSモノマーがMSモノマーと置き換わる。AB
S:MSモル比は11:1〜1:2、好ましくは3.
5:2.5〜1:1.5の範囲に及ぶ。
【0026】本明細書において、共重合性オレフィン系
不飽和カルボン酸モノマーには、脂肪族枝分かれ鎖又は
環式モノ−又はジカルボン酸、並びにそれらのアルカリ
金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩
及び無水物が含まれる。好ましいモノカルボン酸モノマ
ーには、アクリル酸、メタクリル酸及びエタクリル酸並
びにこれら(「アクリレート」モノマー)の組み合わせ
が含まれる。本発明のポリマーを製造するのに有用なア
クリレートモノマーは、少なくとも1個の活性化された
炭素−炭素オレフィン系二重結合及び少なくとも1個の
カルボキシル基を含むオレフィン系不飽和カルボン酸、
すなわちカルボキシル基に対し、そのモノマー分子内の
α位若しくはβ位のいずれかの位置に存在するか又は末
端メチレン基の一部として存在することによって重合時
に容易に作用するオレフィン系二重結合を含む酸であ
る。この種類の有用なオレフィン系不飽和酸には、アク
リル酸自体により類型化されるアクリル酸コモノマー、
メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアクリル酸、
α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−シ
アノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(クロトン
酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキシプロ
ピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、アンゲ
リカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−スチリル
アクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタジエン
−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、シトラコン酸、
メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、フマル酸及
びトリカルボキシエチレンのような非常に多種の物質が
含まれる。ポリカルボン酸モノマーに関して、酸無水物
基は、同一のポリカルボン酸分子上に存在する2個のカ
ルボキシル基から1個の水分子が脱離することにより形
成する。本発明に使用するのに好ましいカルボン酸モノ
マーは、水素、ハロゲン及びヒドロキシル基、一価アル
キル基、一価アリール基、一価アラルキル基、一価アル
カリル基並びに一価環式脂肪族基から成る群より選ばれ
る置換基を有するモノオレフィンアクリル酸である。本
明細書において、(メト)アクリル酸には、アクリル酸
及びメタクリル酸が含まれる。本発明の水溶性ポリマー
は、少なくとも60モル%、好ましくは60〜87モル
%、より好ましくは70〜87モル%、更に好ましくは
75〜85モル%の共重合性不飽和カルボン酸モノマー
を含んで成る。好ましい不飽和カルボン酸モノマーはア
クリル酸及びメタクリル酸であり、アクリル酸がより好
ましい。
【0027】本明細書において、共重合性非イオン性モ
ノマーには、下記化学構造式IIIにより表されるモノ
マーが含まれる:
【化37】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
か、又はC=OR4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
アルキル若しくは水素であり、前記R4は、C1 〜C18
アルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
ないか又はC=OR11、OR11、NR1213、C1 〜C
18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1 〜C
18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に、
水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル
若しくはアルコールである。
【0028】非イオン性モノマーは、(メト)アクリル
酸のC1 〜C6 アルキルエステル、及びそれらのアルカ
リ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウム
塩、アクリルアミド及びC1 〜C6 アルキル置換アクリ
ルアミド、N−アルキル置換アクリルアミド並びにN−
アルカノール置換アクリルアミドから成る群より選ばれ
ることが好ましい。マレイン酸及びイタコン酸のような
不飽和ビニル酸のC1〜C6 アルキルエステル及びC1
〜C6 アルキル半エステル、並びに酢酸、プロピオン酸
及びバレリアン酸のような飽和脂肪族モノカルボン酸の
1 〜C6 アルキルエステルも有用である。好ましい非
イオン性モノマーはメチル(メト)アクリレート、モノ
−及びジメチルマレエート、モノ−及びジエチルイタコ
ネート、並びに(メト)アリルアセテート、プロピオネ
ート及びバレレートから成る群より選ばれる。特に好ま
しいものはメチルメタクリレートである。本発明の水溶
性ポリマーは10〜20モル%、好ましくは12〜18
モル%の非イオン性モノマーを含む。10モル%未満の
濃度では、ポリマーのスケール抑制能が著しく低下する
ことが示された。ジアリルマレエート、アルキレンビス
アクリルアミド及びトリアリルシアヌレートのような架
橋性モノマーをこのポリマーに少量使用してもよい。
【0029】このポリマーの重量平均分子量は、約1,
000〜50,000の範囲に及ぶ。本明細書に記載し
た用途に対して、好ましい分子量は5,000〜20,
000の範囲に及ぶ。
【0030】本発明のポリマーは、例えば、塊状重合、
エマルジョン重合、懸濁重合、沈殿重合又は好ましくは
溶液重合のような方法を含む、当業者に公知の慣用的な
方法のいずれによって製造してよい。
【0031】このポリマーは、反応条件下においてラジ
カルを遊離できる触媒が存在する水性媒体中で製造され
ることが好ましい。適切な触媒には、過酸化ベンゾイル
のような過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルのよう
なアゾ化合物、及び過酸塩(例えば過硫酸ナトリウム又
はカリウム)が含まれる。例えばt−ブチルヒドロペル
オキシドを使用するレドックス系を用いてもよい。この
ポリマーの分子量を、例えばメルカプタン、鉄(II
I)塩及び銅(II)塩、ビスルフィット、並びに低級
アルコール(好ましくはイソプロパノール)のような連
鎖移動剤等の当該技術分野において使用されている種々
の化合物によって調節してよい。
【0032】このポリマーをそのままで水性システムに
添加するか、又は種々の水処理用組成物に配合し、次い
でこれを水性システムに添加してよい。沈殿物のレベル
を低く保つために大容積の水が連続的に処理される水性
システムでは、ポリマーは0.5mg/リットルもの低
濃度で使用される。使用されるポリマー濃度の上限は、
処理される個々の水性システムに依存する。例えば、粒
状物質を分散させるために使用される場合には、ポリマ
ーは0.5〜2,000mg/リットルの範囲の濃度で
使用してよい。無機スケールの形成又は析出を抑制する
ために使用する場合には、0.5〜100mg/リット
ル、好ましくは3〜20mg/リットル、より好ましく
は5〜10mg/リットルの範囲の濃度で使用してよ
い。
【0033】この水溶性ポリマーは、いったん生成した
ならば、水溶性ポリマー及び他の水処理用化学物質を含
んで成る水処理用組成物中に配合されることが好まし
い。このような他の化学物質には、オルトホスフェー
ト、亜鉛化合物及びトリルトリアゾールのような防食剤
が含まれる。上記したように、水処理用組成物中に使用
する本発明のポリマーの濃度は、処理される個々の水性
システムにとって望ましい処理レベルによって決定され
るであろう。水処理用組成物は一般に10〜25重量%
の水溶性ポリマーを含んで成る。慣用的な水処理用組成
物は当業者に公知であり、以下に例示的な水処理用組成
物を示す。
【0034】
【表1】
【0035】洗剤用途では、ポリマーの効力は、炭酸ナ
トリウム(ソーダ灰)ベースの粉末洗剤の場合、及び1
00%以下のゼオライトビルダーシステムがソーダ灰と
ポリマーとの組み合わせ(概してソーダ灰:ポリマー比
が約160:1〜8:1)と置き換えられた場合に最も
顕著である。ポリマーはコビルダーとして洗浄力を改良
し、再汚染及び水の硬さを決める塩の析出を抑制すると
見なされている。このポリマーをブレンド、乾燥及び集
成工程時の加工助剤として使用してよく、洗剤組成物の
成分の一様分布、所望の粒径及び密度を与え、さらに洗
剤、特に粉末洗剤の製造及び貯蔵の間に他の望ましい特
性を与える。
【0036】本発明のポリマーの添加により改良してよ
い一般的な洗剤配合物は、1987年5月5日にBush等
に付与された米国特許第4,663,071号、199
0年3月6日にLeighton等に付与された米国特許第4,
906,397号、1992年9月22日にJacobs等に
付与された米国特許第5,149,455号、1992
年11月3日にBortolotti等に付与された米国特許第
5,160,657号、1992年11月17日にAppe
l 等に付与された米国特許第5,164,108号、1
991年10月29日にIovine等に付与された米国特許
第5,061,396号、及び1992年1月11日に
Iovine等に付与された米国特許第5,087,682号
に記載されており、これらの特許は全て引例として本明
細書に含まれる。
【0037】本発明のポリマーの添加により改良してよ
い洗剤組成物には、0〜80%のソーダ灰、5〜24%
の界面活性剤、及び0.5〜25%のポリマーを含んで
成る洗剤組成物が含まれる。代替的に、洗剤組成物の乾
燥重量を基準にして0〜80%のソーダ灰、5〜24%
の界面活性剤及び0.5〜25%のゼオライトビルダー
を含んで成る洗剤組成物において、100%以下のゼオ
ライトビルダーを等量の本発明のポリマーと置き換えて
よい。
【0038】好ましい態様において、このポリマーは、
10〜25%の界面活性剤、2〜63%のビルダー及び
12〜88%の任意成分、例えば、緩衝剤、酵素、柔軟
剤、帯電防止剤、漂白剤、蛍光増白剤、香料及び充填剤
等を含んで成る家庭用粉末洗濯洗剤中に混合される。こ
のポリマーは、少なくとも20重量%の界面活性剤を含
んで成る濃縮粉末洗剤中においても有用である。
【0039】第2の好ましい態様において、このポリマ
ーは、5〜50%の界面活性剤、2〜55%のビルダー
及び15〜95%の任意成分、例えば、緩衝剤、酵素、
柔軟剤、帯電防止剤、蛍光漂白剤、香料、水及び充填剤
等を含んで成る家庭用液体洗濯洗剤中に混合される。ホ
スフェートコビルダー又はホスフェート代用ビルダー若
しくはコビルダー、又は硬水中に存在するカルシウム、
マグネシウム、バリウム及び他の多価カチオンを可溶状
態に保つ機能を主に果たすビルダーを用いる市販用又は
実験的に使用される洗剤配合物も含まれる。ホスフェー
ト含有混合物を含む、ビルダー混合物を用いる配合物も
有用である。このポリマーをコビルダー、ビルダー、再
沈殿防止剤、沈着防止剤、加工助剤としてこれらの洗剤
中に使用してよい。
【0040】洗剤の任意成分には、制限するわけではな
いが、イオン交換剤、アルカリ、耐食性物質、再沈殿防
止剤、蛍光漂白剤、香料、染料、充填剤、キレート化
剤、酵素、布帛用白色体質顔料及び増白剤、発泡調節
剤、溶剤、ヒドロトロープ、漂白剤、ブリーチプレカー
サー(bleach precursor)、緩衝剤、汚れ除去剤、汚れ
剥離剤、布帛柔軟剤及び乳白剤が含まれる。これらの任
意成分は洗剤の約90%までを構成してよい。
【0041】本発明の洗剤組成物は、粉末、粒状、ケー
ク及び液体のような洗剤組成物に関連する物理的形態の
うちのいずれの形態をとってもよい。これらの形態は、
洗剤の粉末を製造するためのスラリー製造工程及びスプ
レー乾燥工程を含む、洗剤組成物の製造に一般的に用い
られている方法のいずれによって製造してもよい。ビル
ダーを、スラリー又はスプレー乾燥したベース粉末と混
合してよい。当業者は、個々の洗剤組成物に対して洗濯
した物理的形態にいずれの配合が最も適切であるかを認
識し、それに応じて配合を調節するであろう。
【0042】例えば、濃縮洗剤粉末(例えば、界面活性
剤が20%を超えるか、又は約550〜750g/リッ
トルの嵩密度を有する)中では、本発明のポリマーは、
不均一製品となるのを防ぐため及び活性成分を減損させ
ないために、ブレンド及び乾燥工程時の加工助剤として
使用される。
【0043】以下の実施例は、本発明を更に説明するた
めのものであるが、本発明の範囲を決して限定するもの
ではない。本発明の目的及び範囲は特許請求の範囲によ
ってのみ限定されるべきである。
【0044】
【実施例】実施例1 上記した方法に従って一連のポリマーを製造した。この
ように製造したポリマーの組成をモル%単位で表1に示
す。アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸モノマーとから製造された市販の水処理
用ポリマーに対するホスフェート抑制の有効性を決定す
るために、下記ホスフェート抑制試験プロトコルに従っ
て各ポリマーを評価した。ホスフェート抑制結果を表2
に示す。
【0045】ホスフェート抑制試験プロトコル: 溶液「A」: リン酸水素ナトリウム及び四ホウ酸ナトリ
ウム十水和物を使用し、8.0〜9.5のpHで20m
g/リットルのリン酸塩及び98mg/リットルのホウ
酸塩を含む溶液Aを調製した。溶液「B」: 塩化カルシウム二水和物及び硫酸鉄(I
I)アンモニウム塩を用いて、3.5〜7.0のpHで
400mg/リットルのカルシウム及び4mg/リット
ルの鉄を含む溶液Bを調製した。スケール抑制剤の調製: 評価すべき固形分の合計量又は
スケール抑制剤の活性度を決定した。1.000g/リ
ットル(1000mg/リットル)の固形物/活性溶液
を与えるのに必要なスケール抑制剤の重量を下記式を用
いて決定した:
【0046】
【数1】
【0047】試料の調製:ブリンクマン(Brinkman)計
量分配機を使用して125ml三角フラスコに50ml
の溶液「B」を計量分配した。メスピペットを使用して
正確な量のスケール抑制性ポリマー溶液を添加し、所望
の処理剤濃度(1mlの1000mg/リットル濃度の
スケール抑制剤溶液で10mg/リットル濃度の試料と
した)を得た。ブリンクマン計量分配機を使用して12
5ml三角フラスコに50mlの溶液「A」を装入し
た。ブリンクマン計量分配機を使用して125ml三角
フラスコに50mlの溶液「B」及び50mlの溶液
「A」を装入することにより少なくとも3つのブランク
(スケール抑制剤を含まない試料)を調製した。フラス
コを固定し、70℃±5℃の水槽内に16〜24時間浸
した。
【0048】試料の評価:全てのフラスコを水槽から取
り出し、手で触れられるまで冷却した。250ml三角
フラスコ、真空ポンプ、水分捕集器及びゲルマンフィル
ターホルダーを使用して真空装置を集成した。0.2μ
m濾紙を使用して試料を濾過した。濾液を250ml枝
付き三角フラスコから未使用の100ml試料カップに
移し入れた。使用取扱書に記載されている方法に従って
HACH DR/3000分光光度計を使用して試料のホスフェート
抑制率を評価した。全ての試料の抑制率の計算: 各処理剤濃度に対する抑制
率を下記式を用いて決定した。
【数2】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】表2中の結果に見出されるように、市販の
ポリマー(ポリマーC1)は18.5mlの処理剤濃度
で90%の抑制率を達成した。3.5モル%のABS
(ポリマー1D)又はSMS(ポリマー1C)はそれぞ
れ18.5mg/リットル及び21mg/リットルを超
える処理剤濃度で90%の抑制率を達成した。ABS
(ポリマー1B)を7モル%含むポリマーは18.5m
g/リットルの処理剤濃度で90%の抑制率を達成した
一方で、SMS(ポリマー1A)を含むポリマーは90
%の抑制率を達成するのに20.5mg/リットルを要
した。ABS及びSMSが3.5:3.5(ポリマー1
F)及び3.5:2.5(ポリマー1E)のモル比で組
み合わせて使用した場合には、90%の抑制率はそれぞ
れ17.8mg/リットル及び18.1mg/リットル
で達成された。本発明のポリマーは市販のアクリル酸/
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ポ
リマー(C1)よりも優れた抑制効果を示し、ABS
(1B)を7モル%含むポリマーと同等であるか又はよ
り優れている。抑制効果を低下させずにABSモノマー
の大部分をSMSポリマーと置き換えることができるこ
とが見出された。ホスホネート抑制率に関してSMSが
ABSよりも効果的でないことを考慮すると、このこと
は非常に驚くべき事柄である。せいぜい、ABSの半分
をSMSと置き換えることによって抑制効果の著しい低
下を招くことが導かれるであろう。この相乗効果によっ
て、抑制効果を低下させることなく比較的高価なABS
ポリマーを比較的安価なSMSモノマーと置き換えるこ
とができる。
【0052】表2に見出されるように、本発明のポリマ
ー中の非イオン性モノマーの濃度はホスフェート抑制効
果にとって重要である。10〜20モル%のMMAを含
むポリマー、すなわち13モル%のMMAを含むポリマ
ー(ポリマー1F)及び18モル%のMMAを含むポリ
マー(ポリマー1G)は、90%の抑制率を達成するの
に20mg/リットルの処理剤濃度を要した10モル%
未満のMMA(1H)を含むポリマーを必要とし、これ
は市販のポリマー及び本発明のポリマーの両方よりも劣
る。非イオン性モノマーの濃度の上限は、本発明のポリ
マーを製造するのに使用する他のモノマーの最低限必要
な濃度によって限定される。
【0053】実施例2 上記したように一連のポリマーを製造した。このように
製造したポリマーの組成をモル%単位で表3に示す。ア
クリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸モノマーとから製造された市販のポリマーに対
するホスフェート抑制の有効性を決定するために、上記
ホスフェート抑制試験プロトコルに従って各ポリマーを
評価した。ホスフェート抑制結果を表4に示す。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】表4に見出されるように、最も高いホスフ
ェート抑制率を示したポリマーはアクリル酸/メチルメ
タクリレート/2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸ターポリマー(ポリマー2B)であり、非
常に僅差で本発明のポリマー2Aが次に高いホスフェー
ト抑制率を示した。本発明のポリマー2A(5.5モル
ABS/0.5モルSMS)が、ABS(6モル)スル
ホネート化モノマーのみを含むポリマー2Cよりも僅か
に優れていることは驚くべきことである。2.5モル%
の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
モノマーがSMS(ポリマー2F)と置き換えられた場
合には、抑制能が著しく低下することが確認された。こ
の結果はポリマー1A〜1Dのホスフェート抑制結果か
ら推定されるが、この結果はポリマー1E〜1Gでの結
果とは反対である。このことは、ABSがSMSと組み
合わされたときに生じる相乗効果がABSとSMSとの
組み合わせに独特なものであって、SMSと2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のような他の
スルホネート化モノマーとのあらゆる組み合わせに固有
なものではないことを示している。
【0057】実施例3 アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸(モル比10:90)とから製造された市販
の水処理用ポリマーに対して本発明のポリマーの有効性
を比較するために実地試験を行った。特に、軟鋼の腐食
を抑制するためにホスフェートが添加された水性システ
ム中でのリン酸カルシウムに対するポリマーの抑制能を
明らかにするために行った。この水性システムは500
トン開放型再循環式冷却塔(open recirculating cooli
ng tower)であった。この塔は2基の250トン冷却機
用冷却水を供給した。冷却機は、空調及び工程冷却の両
方に対して交互に水を供給する。補給水(システムに送
られる原水)が良質であったことは重要である。特に、
亜鉛、鉄及びホスフェートの濃度は、全て0.1mg/
リットル未満であった。試験を開始する前に、冷却塔の
湯だまりからスラッジ沈殿物の試料を採取し、次いで分
析した(表6)。この沈殿物が、亜鉛、鉄及びホスフェ
ートを多量に含んでいたことは重要である。
【0058】試験のために使用した水処理用組成物は、
8〜12mg/リットルのホスフェート、7〜10mg
/リットルの水溶性ポリマー、1〜2mg/リットルの
トリルトリアゾール、3〜5mg/リットルの1−ヒド
ロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)
及び3〜5mg/リットルのモリブデンを含む「安定化
されたホスフェート」であった。軟鋼の腐食を抑制する
ためにこのホスフェートを添加し、黄色金属、すなわち
銅及び黄銅の腐食を抑制するためにトリルアゾールを、
硬度を調整するためにHEDPを添加し、さらにホスフ
ェートを安定化させるため、すなわちカルシウムが補給
水から供給される部分でのリン酸カルシウムの沈殿を防
止するために水溶性ポリマーを添加した。
【0059】市販のポリマーを含んで成る水処理用組成
物を冷却塔に4週間の期間使用した。その後、本発明の
ABS/SMS/AA/MMAポリマーを含んで成る水
処理用組成物を使用し、5週間を要して冷却塔を処理し
た。
【0060】市販のコポリマー及び本発明のポリマーの
両方が、炭酸カルシウムスケールの析出を防止し、沈殿
物を分散によって制御し、なおかつシステムに添加した
8〜12mg/リットルのホスフェートを懸濁状態に保
つであろうことが推測された。推測したように、両方の
組成物は炭酸カルシウムスケールの析出を適切に抑制
し、さらに両方の組成物はシステムに添加されたホスフ
ェートを安定化した。
【0061】試験前後における塔湯だまりの観察によっ
て、試験の終了後に湯だまり中のスラッジ沈殿物は著し
く減少していた。試験時に行ったホスフェート、鉄及び
亜鉛の合計量に関する冷却水の分析は、システムに添加
した既知量のホスフェートに対し、水中において測定さ
れた可溶性ホスフェート濃度に基づいて、本発明の組成
物が試験時にシステムに添加された量よりもより多くの
ホスフェートを可溶化させ、次いで安定化させることを
示した。
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】表5〜7を参照すると、本発明のポリマー
が、システム中に存在する沈殿物から亜鉛を再溶解又は
再分散させ、次いで安定化させることは明らかである。
このことは、補給水中に確認された0.1mg/リット
ル未満の濃度(表5)に対して沈殿物中の亜鉛濃度が高
いこと(表6)によっていくぶん明らかである。水処理
用組成物の添加前の塔水(tower water )中の亜鉛濃度
が0.79mg/リットルであったのに対し、本発明の
ポリマーにより安定化された亜鉛の量は2〜17mg/
リットル程度であった(表17)。
【0066】本発明のポリマーが、システム中に存在す
る沈殿物から鉄を再溶解又は再分散させ、次いで安定化
させることも明らかである。表5及び6に見出されるよ
うに、補給水中の鉄濃度が0.06mg/リットルであ
ったのに対し、塔水中の鉄濃度は0.25mg/リット
ルであった。従って、ポリマー供給前の沈殿物の分析は
高い鉄濃度を示した。本発明のポリマーにより安定化さ
れた鉄の量は、0.2〜6.3mg/リットル程度であ
ることが明らかになった(表7)。
【0067】本発明のポリマーが、システム中に存在す
る沈殿物からホスフェートを再溶解又は再分散させ、次
いで安定化させることも明らかになった。表5及び6に
見出されるように、補給水中のホスフェート濃度が0.
3mg/リットル未満であったのに対し、塔水中のホス
フェート濃度は約2.8mg/リットルであった。更
に、ポリマー供給前の沈殿物の分析は高いホスフェート
濃度を示した。本発明のポリマーにより安定化されたホ
スフェートの量は12.8〜33.8mg/リットル程
度であることが分かった。僅か8〜12mg/リットル
のホスフェートをシステムに添加したという事実を考慮
すると、安定化されたホスフェートの量は添加した量の
2倍以上である。
【0068】前記を考慮すると、本発明のポリマーによ
って安定化された鉄、亜鉛及びホスフェートの濃度が非
常に高いことに対する唯一の説明は、ポリマーがシステ
ム中に予め存在する沈殿物を再溶解又は再分散させるこ
とであるのは明らかである。市販の水処理用ポリマーは
同様な効果を示さなかった。
【0069】実施例4 アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸モノマーから製造した比較用ポリマーに対す
る本発明のポリマーの熱水安定性を決定するために、
0.5%の活性ポリマー及び50mgのメタビスルフィ
ットを含んで成る一組の水溶液(pH 10±0.1)
を調製した。AA/MMA/ABS/SMAを含んで成
る本発明のポリマーを含む溶液、2種の比較用ポリマー
(AA/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸を含んで成るポリマー及びAA/2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸/非イオン性モノ
マーを含んで成るポリマー)をそれぞれ含む溶液を、Pa
rr(商標)ボンベ内で200psi(14.046kg
/cm2 )で4時間を要して状態調節した。次いで、ホ
スフェート抑制率に関して溶液を分析した。上記のよう
な第2組の溶液もParr(商標)ボンベ内で400psi
(28.092kg/cm2 )で4時間を要して状態調
節し、次いでリン酸カルシウム抑制率を分析した。
【0070】この結果は、このような条件に暴露した後
に、比較用ポリマーを含む溶液は、25mg/リットル
の使用濃度であっても、許容可能なホスフェート抑制能
を示さないことを示した。比較用ポリマーの最大ホスフ
ェート抑制率は17〜25mg/リットルの処理剤濃度
において約10%であることが見出された。200ps
i(14.046kg/cm2 )での4時間を要しての
状態調節後に、本発明のポリマーを含む溶液は、17m
g/リットルで約15%、19mg/リットルで約20
%、21mg/リットルで約55%、及び25mg/リ
ットルで約95%のホスフェート抑制率を示した。40
0psi(28.092kg/cm2 )での4時間を要
しての状態調節後に、本発明のポリマーを含む溶液は、
17mg/リットルで約10%、19mg/リットルで
約15%、21mg/リットルで約25%、及び25m
g/リットルで約98%のホスフェート抑制率を示し
た。
【0071】実施例5 水性システム中の亜鉛を安定化させる場合の本発明のポ
リマーの有効性を決定するために、5mg/リットルの
亜鉛、100mg/リットルのカルシウム、及び36m
g/リットルのマグネシウムを含む試験用溶液を調製し
た。この溶液50mlに既知量の本発明のポリマーを添
加した。この溶液に180mg/リットルのカーボネー
トを含む溶液50mlを添加した。この溶液を40℃の
水槽中に16〜24時間置き、その後に試料を取り出
し、手で触れられるまで冷却した。0.2μm濾紙を使
用して試料を濾過し、次いでパーキン−エルマーフレー
ム原子吸光分析装置を使用して濾液の亜鉛に関して分析
した。市販のAA/2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ポリマーを使用し、上記した方法を繰
り返した。この結果、本発明のポリマー及び比較用ポリ
マーの両方は、pH8で約3mg/リットル、pH 9
で約0.75〜1mg/リットル、及びpH10で約
0.1〜0.2mg/リットルの亜鉛を安定化させた。
低いpHでの高い亜鉛安定化、及び高いpHでの低い亜
鉛安定化は、亜鉛が高いpHで防食剤として有効である
ことを裏付けている。
【0072】実施例6 いったん水処理用組成物中に配合されたポリマーの性能
を決定するために、本発明のポリマー及び市販のAA/
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ポ
リマーの両方を10%〜15%の濃度で、3%のHED
P、5%の分子量3,000のポリアクリル酸、5%の
モリブデン、及び1%のトリトリアゾールを含んで成る
水処理用組成物中にpH 12.5で配合した。この結
果、10%の濃度では、AA/2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸ポリマーを含む水処理用組
成物は17mg/リットルを超える処理剤濃度で僅か約
35%のホスフェート抑制率を達成したのに対し、本発
明のポリマーを含む組成物は約17mg/リットルで9
0%のホスフェート抑制率を達成したことが示された。
この結果、15%の濃度では、AA/2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸ポリマーを含む水処
理用組成物は約30mg/リットルを超える処理剤濃度
で僅か約70%のホスフェート抑制率を達成したことが
示された。この結果は、少なくとも水処理用組成物に関
するかぎり、AA/2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ポリマーは、配合された場合に、ホス
フェート抑制率の低下を示すが、本発明のポリマーが配
合された場合には、そのホスフェート抑制率は変化しな
いことが示された。
【0073】実施例7 本発明のポリマーの分散能を決定するために、以下の試
験を行った。 1.固形分70%のベタコート(Betacote)(商標)#
2粘土の水性スラリーを、前記粘土と水とをWaringブレ
ンダー内で1分間を要して混合することによりで調製し
た。ブランク、すなわちポリマーが添加されていない試
料の粘度をブルックフィールド粘度計を使用し、20r
pm、スピンドル#2で測定した。本発明のAA/MM
A/ABS/SMSポリマーを、スラリー1トン当たり
0.227kg(0.5ポンド)、0.907kg
(2.0ポンド)、1.134kg(2.5ポンド)及
び1.361kg(3.0ポンド)のポリマー濃度でそ
れぞれ添加し、次いで、上記したように粘度を測定し
た。ブランクスラリーの粘度は9850回毎秒であり、
ポリマー処理したスラリーの粘度は、それぞれ、975
0回毎秒、5350回毎秒、5500回毎秒及び610
0回毎秒であった。この結果、粒状物質を含む水性シス
テムの粘度を低下させるのにこのポリマーは有効である
ことが示された。
【0074】2.2%カオリン粘土水溶液を調製した。
このスラリーを少なくとも30分間攪拌し、その後4m
g/リットルポリマー(活性)をスラリーに添加した。
処理した後に、試料を少なくとも5分間攪拌した。次い
で、試料をイムホフコーン(Imhoff cone )に移し入れ
た。試料を30分間静置し、その後、コーン内に沈殿し
たスラッジの体積を量り、上澄み液の濁度をHach DR/30
00分光光度計により測定した。ブランク、すなわちポリ
マーが添加されていないスラリーのスラッジの沈殿量が
150mlであったのに対し、本発明のポリマーにより
処理したスラリーでは30mlであった。ブランクスラ
リーの濁度が25ネフェロ濁度単位(Nephelo Turbidit
y Units ;NTU)であったのに対し、本発明のポリマ
ーにより処理したスラリーでは約10,000NTUで
あった。両方のデータは本発明のポリマーが適切な分散
性を示すことを表している。
【0075】実施例8 比較用のAA/2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸コポリマー及びAA/2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸/非イオン性ターポリ
マーに対する炭酸カルシウム抑制率を決定するために、
処理剤濃度の関数として炭酸カルシウム抑制率を以下の
方法に従って測定した。
【0076】溶液「A」:塩化カルシウム二水和物1
2.15g/リットル及び塩化ナトリウム33.00g
/リットルを用いてカルシウム含有ブライン溶液を調製
した。溶液「B」: 無水炭酸水素ナトリウム7.36g/リッ
トル及び塩化ナトリウム33.00g/リットルを用い
て炭酸塩含有ブライン溶液を調製した。
【0077】スケール抑制剤の調製:被試験体であるス
ケール抑制剤の全固形分又は活性度を決定した。1.0
00g/リットル(1000mg/リットル)固形分の
活性溶液を得るのに必要なスケール抑制剤の重量を下記
式を用いて決定し。
【数3】 指示薬溶液:ムレキシド指示薬溶液(0.15gムレキ
シド/100mlエチレングリコール)を調製した。EDTA溶液: 0.01M EDTA溶液(3.700
g/リットル)を調製した。
【0078】試料の調製:溶液「A」及び溶液「B」を
使用直前に二酸化炭素で飽和させた。飽和は、容器の底
に沈められたガラス濾板を通してのCO2 の通気によっ
て室温で30分間を要して行った。電子ピペットを使用
して、正確な量のスケール抑制用ポリマー溶液を(4オ
ンス)フランススクエアボトルに装入し、所望の処理剤
濃度(1000ulの1000mg/リットルスケール
抑制剤溶液=10mg/リットルの試料)を得た。ブリ
ンクマン計量分配機を使用してボトルに50mlの溶液
「B」を計量分配した。ブリンクマン計量分配機を使用
してボトルに50mlの溶液「A」を計量分配した。ブ
リンクマン計量分配機を使用し、50mlの溶液「B」
及び50mlの溶液「A」をフランススクエアボトルに
計量分配することによって少なくとも3つのブランク
(スケール抑制剤を含まない試料)を調製した。このボ
トルに即座に蓋をかぶせ、次いで十分に攪拌した。試料
ボトルを71℃±5℃の水槽中にその高さの3/4まで
16〜24時間浸した。
【0079】試料の評価:全てのボトルを水槽から取り
出し、手で触れられるまで冷却した。250ml枝付き
三角フラスコ、真空ポンプ、水分捕集器及びゲルマンフ
ィルターホルダーを使用して真空装置を集成した。0.
2μm濾紙を使用して試料を濾過した。濾液を250m
l枝付き三角フラスコから未使用の100ml試料カッ
プに移し入れた。電子ピペットを使用し、500μlの
濃硝酸を添加することにより濾液を即座に酸性とした。
以下の方法を用いて濾液を滴定した: 試料及びブランク:「A」型メスピペットを使用して2
50ml三角フラスコ内に10mlの濾液を計量分配し
た。50mlの脱イオン水をこのフラスコ内に装入し
た。電子ピペットを使用し、2mlの1.0N NaO
Hをこのフラスコ内に計量分配した。5〜20滴のムレ
キシド指示薬溶液をこのフラスコ内に添加した。「A」
型ビュレット及び0.01M EDTA溶液を使用し、
終点の赤紫色になるまでこの試料を滴定した。「A」型
メスピペットを使用し、250ml三角フラスコ内に5
mlの溶液「A」を計量分配した。50mlの脱イオン
水をこのフラスコ内に添加した。電子ピペットを使用
し、2mlの1.0N NaOHをこのフラスコ内に計
量分配した。5〜20滴のムレキシド指示薬溶液をこの
フラスコ内に添加した。「A」型ビュレット及び0.0
1M EDTA溶液を使用し、終点の赤紫色になるまで
この試料を滴定した。
【0080】全試料に対する抑制率(%)の計算:下記
式を用いて各処理剤濃度に対する抑制率(%)を決定し
た。
【0081】
【数4】
【0082】
【表9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 222/02 MLX C08F 222/02 MLX C08L 35/00 C08L 35/00 C11D 3/37 C11D 3/37 (72)発明者 アレン エム.キャリア アメリカ合衆国,テネシー 37343,ヒク ソン,ウッドストーン ドライブ 8020 (72)発明者 マイケル エル.スタンディッシュ アメリカ合衆国,ジョージア 30741,ロ スビル,ウッドランド アベニュ 811

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2.5モル%の下記化学構造
    式(I)により表されるアリルオキシベンゼンスルホン
    酸モノマー: 【化1】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及び、Xは、水素、アル
    カリ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムで
    ある;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モ
    ノマー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)
    により表される共重合性非イオン性モノマー: 【化2】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=O 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    ルキル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18
    ルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールである;及び少なくとも60モ
    ル%の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
    ー;の重合生成物を含んで成る水溶性ポリマーを含んで
    成る組成物。
  2. 【請求項2】 ポリマーが、2.5〜10モル%のアリ
    ルオキシベンゼンスルホン酸モノマー、0.5〜10モ
    ル%のメタリルスルホン酸モノマー、10〜20モル%
    の共重合性非イオン性モノマー、及び60〜87モル%
    の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーの重
    合生成物を含んで成る請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノマ
    ーが下記化学構造式(II): 【化3】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノマ
    ーがp−アリルオキシベンゼンスルホン酸であり;メタ
    リルスルホン酸モノマーがメタリルスルホン酸ナトリウ
    ムであり;共重合性非イオン性モノマーが、メチル(メ
    ト)アクリレート、モノ−及びジメチルマレエート、モ
    ノ−及びジエチルイタコン酸、(メト)アリルアセテー
    ト、(メト)アリルプロピオネート及び(メト)アリル
    バレレートから成る群より選ばれ;及び、共重合性オレ
    フィン系不飽和カルボン酸モノマーが、(メト)アクリ
    ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸及びイタコン酸から
    成る群より選ばれる請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 水溶性ポリマーとの混合物として少なく
    とも1種の腐食防止剤を更に含んで成る請求項1に記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 10〜25重量%の水溶性ポリマーを含
    んで成る請求項10に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 水性システム中の粒状物質を分散させる
    のに効果的な量の水溶性ポリマーを水性システムに添加
    する工程を含んで成る水性システム中の粒状物質を分散
    させる方法であって、前記水溶性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化4】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化5】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=) 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    ルキル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18
    ルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=)11、OR11、NR1213、C1 〜C
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1 〜C
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に、
    水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル
    若しくはアルコールである;及び少なくとも60モル%
    の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;の
    重合生成物を含んで成る方法。
  8. 【請求項8】 2.5〜10モル%のアリルオキシベン
    ゼンスルホン酸モノマー、0.5〜10モル%のメタリ
    ルスルホン酸モノマー、10〜20モル%の共重合性非
    イオン性モノマー、及び60〜87モル%の共重合性不
    飽和カルボン酸モノマーを含んで成るポリマーが、水性
    システム中に0.5〜2,000mg/リットルの濃度
    で添加される請求項12に記載の方法。
  9. 【請求項9】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノマ
    ーが下記化学構造式(II): 【化6】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項13に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ポリマーが水性システムに0.5〜1
    00mg/リットルの濃度で添加される請求項14に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 水性システム中での無機スケールの析
    出を抑制するのに効果的な量の水溶性ポリマーを水性シ
    ステムに導入する工程を含んで成る水性システム中での
    無機スケールの析出を抑制する方法であって、前記水溶
    性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化7】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化8】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=O 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    ルキル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18
    ルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=O11、OR11、NR1213、C1 〜C
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1 〜C
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に、
    水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル
    若しくはアルコールである;及び少なくとも60モル%
    の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;の
    重合生成物を含んで成る方法。
  12. 【請求項12】 2.5〜10モル%のアリルオキシベ
    ンゼンスルホン酸モノマー、0.5〜10モル%のメタ
    リルスルホン酸モノマー、10〜20モル%の共重合性
    非イオン性モノマー、及び60〜87モル%の共重合性
    不飽和カルボン酸モノマーを含んで成るポリマーが、水
    性システムに0.5〜100mg/リットルの濃度で添
    加される請求項22に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化9】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項23に記載の方法。
  14. 【請求項14】 水性システム中での無機スケールの析
    出を抑制するのに効果的な量の水溶性ポリマーを水性シ
    ステムに導入する工程を含んで成る水性システム中での
    無機スケールの析出を抑制する方法であって、前記ポリ
    マーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化10】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化11】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=O 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    ルキル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18
    ルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=O11、OR11、NR1213、C1 〜C
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1 〜C
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に、
    水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル
    若しくはアルコールである;及び少なくとも60モル%
    の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;の
    重合生成物を含んで成る方法。
  15. 【請求項15】 2.5〜10モル%のアリルオキシベ
    ンゼンスルホン酸モノマー、0.5〜10モル%のメタ
    リルスルホン酸モノマー、10〜20モル%の共重合性
    非イオン性モノマー、及び60〜87モル%の共重合性
    不飽和カルボン酸モノマーを含んで成るポリマーが、水
    性システムに0.5〜100mg/リットルの濃度で添
    加される請求項33に記載の方法。
  16. 【請求項16】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化12】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項34に記載の方法。
  17. 【請求項17】 洗剤組成物の洗浄力を高めるのに効果
    的な量の水溶性ポリマーを洗剤組成物に添加する工程を
    含む洗剤組成物を製造する方法であって、前記水溶性ポ
    リマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化13】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化14】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=O 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    ルキル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18
    ルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=O11、OR11、NR1213、C1 〜C
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1 〜C
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に、
    水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル
    若しくはアルコールである;及び少なくとも60モル%
    の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;の
    重合生成物を含んで成る方法。
  18. 【請求項18】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化15】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項43に記載の方法。
  19. 【請求項19】 以下の工程を含む硬水中での布帛の洗
    浄時における汚れの再沈着を抑制する方法: a)硬水中での布帛の洗浄時における汚れの再沈着を抑
    制するのに効果的な量の水溶性ポリマーを洗剤組成物に
    添加する工程であって、前記水溶性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化16】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化17】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 はO、C=O又は水素であり;R3 は存在しないか、
    又はC=OR 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18アル
    キル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18アル
    キル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立に、
    水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル
    若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在しない
    か、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1 〜C18
    アルキル若しくは水素であり、前記R11はC1 〜C18
    ルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に、水
    素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル若
    しくはアルコールである;及び少なくとも60モル%の
    共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;の重
    合生成物を含んで成る工程;次いで b)硬水中での布帛の洗浄時における汚れの再沈着を抑
    制する水溶性ポリマーを含む洗剤組成物を、布帛を洗浄
    するのに効果的な量で使用する工程。
  20. 【請求項20】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化18】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーがメタリルスルホン酸及びそれらのアルカ
    リ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウム
    塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマー
    が、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項47に記載の方法。
  21. 【請求項21】 0〜80%のソーダ灰、5〜24%の
    界面活性剤及び0.5〜25%の水溶性ポリマーを含ん
    で成る洗剤組成物であって、前記水溶性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化19】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化20】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=OR4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    アルキル若しくは水素であり、前記R4は、C1 〜C18
    アルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールである;及び少なくとも60モ
    ル%の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
    ー;の重合生成物を含んで成る洗剤組成物。
  22. 【請求項22】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化21】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーがメタリルスルホン酸及びそれらのアルカ
    リ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウム
    塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマー
    が、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項51に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 以下の工程を含んで成る安定な濃縮粉
    末洗濯洗剤を製造する方法: a)少なくとも20%の界面活性剤を含んで成る濃縮洗
    剤組成物を提供する工程;次いで b)分散剤として機能させるのに効果的な量の水溶性ポ
    リマーを添加する工程であって、前記水溶性ポリマー
    が、少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)に
    より表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマ
    ー: 【化22】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及び、Xは、水素、アル
    カリ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムで
    ある;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モ
    ノマー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)
    により表される共重合性非イオン性モノマー: 【化23】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=OR4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    アルキル若しくは水素であり、前記R4は、C1 〜C18
    アルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールである;及び少なくとも60モ
    ル%の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
    ー;の重合生成物を含んで成る工程。
  24. 【請求項24】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化24】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項55に記載の方法。
  25. 【請求項25】 洗剤組成物の乾燥重量を基準にして5
    〜80%のソーダ灰、5〜25%の界面活性剤及び0.
    5〜25%のゼオライトビルダーを含んで成る洗剤組成
    物であって、ゼオライトビルダーの100%以下はビル
    ダーとして機能するのに効果的な量の水溶性ポリマーに
    より置き換えられ、前記水溶性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化25】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化26】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=)R4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    アルキル若しくは水素であり、前記R4は、C1 〜C18
    アルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールである;及び少なくとも60モ
    ル%の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
    ー;の重合生成物を含んで成る洗剤組成物。
  26. 【請求項26】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化27】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項59に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 水の硬さを決めるイオン(water hard
    ness ion)を可溶状態に保つのに効果的な量の水溶性ポ
    リマーを、水の硬さを決めるイオンを含む水性媒体に添
    加する工程を含んで成る、水の硬さを決めるイオンを可
    溶状態に保つ方法であって、前記水溶性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化28】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化29】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=OR4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    アルキル若しくは水素であり、前記R4は、C1 〜C18
    アルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールである;及び少なくとも60モ
    ル%の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
    ー;の重合生成物を含んで成る方法。
  28. 【請求項28】 アリルオキシベンゼンスルホン酸モノ
    マーが下記化学構造式(II): 【化30】 上式中、R4 は、水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
    Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属又
    はアンモニウムである;により表され;メタリルスルホ
    ン酸モノマーが、メタリルスルホン酸及びそれらのアル
    カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアンモニウ
    ム塩から成る群より選ばれ;共重合性非イオン性モノマ
    ーが、(メト)アクリル酸のC1 〜C6 アルキルエステ
    ル、不飽和C1 〜C5 ビニル酸のC1 〜C6 アルキルエ
    ステル及び飽和C1〜C5 脂肪族モノカルボン酸のC1
    〜C6 アルキルエステルから成る群より選ばれ;及び共
    重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーが、アク
    リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアク
    リル酸、α−シアノアクリル酸、α−クロロアクリル
    酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(ク
    ロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリロキ
    シプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、
    アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ス
    チリルアクリル酸(1−カルボキシ−4−フェニルブタ
    ジエン−1,3)、イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ア
    コニット酸、フマル酸及びトリカルボキシエチレンから
    成る群より選ばれる;請求項63に記載の方法。
  29. 【請求項29】 ウッドパルプから紙を製造する時の塩
    副生成物の沈殿を防止するのに効果的な量の水溶性ポリ
    マーを、ウッドパルプ及び塩副生成物を含んで成る水性
    スラリーに添加する工程を含んで成る、ウッドパルプか
    ら紙を製造する時の塩副生成物の沈殿を防止する方法で
    あって、前記水溶性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化31】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化32】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=OR4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    アルキル若しくは水素であり、前記R4は、C1 〜C18
    アルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=OR11、OR11、NR1213、C1
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールである;及び少なくとも60モ
    ル%の共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマ
    ー;の重合生成物を含んで成る方法。
  30. 【請求項30】 以下の工程を含んで成る水性システム
    中に予め存在していた沈殿物を現場除去する方法:水性
    システム中に含まれている沈殿物を再溶解又は再分散さ
    せ、次いで、安定化させるのに効果的な量の水溶性ポリ
    マーを水性システムに添加する工程であって、前記水溶
    性ポリマーが、 少なくとも2.5モル%の下記化学構造式(I)により
    表されるアリルオキシベンゼンスルホン酸モノマー: 【化33】 上式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立に、水素又
    はC1 〜C6 アルキルであり;及びXは、水素、アルカ
    リ金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウムであ
    る;少なくとも0.5モル%のメタリルスルホン酸モノ
    マー;10〜20モル%の下記化学構造式(III)に
    より表される共重合性非イオン性モノマー: 【化34】 上式中、n1 及びn2 は、独立に、0〜10の数であ
    り;R1 、R2 、R8 及びR9 は、独立に、水素、C1
    〜C6 アルキル又はC1 〜C6 アルキル置換アリールで
    あり;R7 は、水素、C1 〜C6 アルキル又はCO2
    であり、前記Xは、水素、アルカリ金属若しくはアルカ
    リ土類金属又はC1 〜C6 アルキルであり;X1 及びX
    2 は、O、C=O又は水素であり;R3 は存在しない
    か、又はC=) 4 、OR4 、NR5 6 、C1 〜C18
    ルキル若しくは水素であり、前記R4 は、C1 〜C18
    ルキル又は水素であり、並びにR5 及びR6 は、独立
    に、水素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエー
    テル若しくはアルコールであり;並びに、R10は存在し
    ないか、又はC=)11、OR11、NR1213、C1 〜C
    18アルキル若しくは水素であり、前記R11は、C1 〜C
    18アルキル又は水素であり、R12及びR13は、独立に水
    素、C1 〜C6 アルキル又はアルキルオキシエーテル若
    しくはアルコールである;及び少なくとも60モル%の
    共重合性オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー;の重
    合生成物を含んで成る工程;次いで再溶解又は再分散
    し、次いで安定化された沈殿物を水性システムから除去
    する工程。
  31. 【請求項31】 2.5〜10モル%のアリルオキシベ
    ンゼンスルホン酸モノマー、0.5〜10モル%のメタ
    リルスルホン酸モノマー、10〜20モル%の共重合性
    非イオン性モノマー、及び60〜87モル%の共重合性
    不飽和カルボン酸モノマーを含んで成るポリマーが、水
    性システムに0.5〜2,000mg/リットルの濃度
    で添加される請求項30に記載の方法。
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