JPH0558824U - V型エンジンの冷却系構造 - Google Patents
V型エンジンの冷却系構造Info
- Publication number
- JPH0558824U JPH0558824U JP161292U JP161292U JPH0558824U JP H0558824 U JPH0558824 U JP H0558824U JP 161292 U JP161292 U JP 161292U JP 161292 U JP161292 U JP 161292U JP H0558824 U JPH0558824 U JP H0558824U
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- JP
- Japan
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- passage portion
- cylinder head
- cooling system
- type engine
- system structure
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 左右バンクのシリンダヘッドをそれぞれ構成
する第1および第2シリンダヘッドがクランク軸方向に
オフセットして配置されたV型エンジンの冷却系におい
て、冷却水配管の流路抵抗の低減および接続部のシール
性の向上を図りつつ、冷却水配管のコンパクト化および
スペースの有効利用を図る。 【構成】 クランク軸方向の端部側にオフセット配置さ
れた第1シリンダヘッドの前端内側コーナー部に一端が
接続されて第2シリンダヘッド側に向って延びる第1通
路部14と、第2シリンダヘッドの前端に一端が接続さ
れてクランク軸方向に延び、かつ第1通路部14の他端
が接続される第2通路部15とを備えた合流管13を設
けるとともに、第1通路部14の前記一端を傾斜面とし
て、この傾斜面によって第1通路部14を第1シリンダ
ヘッドのコーナー部に接続する。
する第1および第2シリンダヘッドがクランク軸方向に
オフセットして配置されたV型エンジンの冷却系におい
て、冷却水配管の流路抵抗の低減および接続部のシール
性の向上を図りつつ、冷却水配管のコンパクト化および
スペースの有効利用を図る。 【構成】 クランク軸方向の端部側にオフセット配置さ
れた第1シリンダヘッドの前端内側コーナー部に一端が
接続されて第2シリンダヘッド側に向って延びる第1通
路部14と、第2シリンダヘッドの前端に一端が接続さ
れてクランク軸方向に延び、かつ第1通路部14の他端
が接続される第2通路部15とを備えた合流管13を設
けるとともに、第1通路部14の前記一端を傾斜面とし
て、この傾斜面によって第1通路部14を第1シリンダ
ヘッドのコーナー部に接続する。
Description
【0001】
本考案は左右バンクのシリンダヘッドがクランク軸方向にオフセットして配置 されたV型エンジンの冷却系構造に関する。
【0002】
通常のV型エンジンでは、左右バンクのシリンダブロックにそれぞれ形成され るウォータジャケットに冷却水を導入するウォータポンプと、シリンダブロック のウォータジャケットに送りこまれた冷却水を、左右バンクのシリンダヘッドの ウォータジャケットから導出し、かつ合流させてラジエータ側に導く合流管とが 両バンクのクランク軸方向の一端に配置されている。このような配置は両バンク の上記一端部が煩雑となり、メンテナンス性が悪化し勝ちであるため、例えば特 開昭62−91615号公報に開示されているように、上記ウォータポンプは両 バンクのクランク軸方向の一端に、上記合流管はクランク軸方向の他端に分散配 置した冷却系構造が提案されている。
【0003】
しかしながら、上記公報に開示されたような構成では、冷却水配管に屈曲部が 多くなって冷却水の流路抵抗が増大するという欠点があった。
【0004】 また、両バンク間を接続する合流管が長いために、合流管の長さに誤差がある と、合流管の左右バンクに対して直角方向に接続されている接続部のシール性が 悪化するという問題もあった。
【0005】 このような課題に鑑み、本考案は、冷却水配管の流路抵抗の低減および接続部 のシール性の向上を図りつつ、冷却水配管のコンパクト化およびスペースの有効 利用を図ったV型エンジンの冷却系構造を提供することを目的とする。
【0006】
本考案によるV型エンジンの冷却系構造は、第1通路部と第2通路部とからな る合流管を備えており、第1通路部は、クランク軸方向の端部側にオフセット配 置された第1シリンダヘッドの突端内側コーナー部に一端が接続され、該接続部 から第2シリンダヘッド側に向ってクランク軸方向に対してほぼ直角方向に延び ている。上記第2通路部は、第2シリンダヘッドの端部からクランク軸方向に延 びており、この第2通路部に第1通路部の他端が接続される。そして合流管の第 1通路部の一端が、第1シリンダヘッドに対し傾斜面をもって接続されているこ とを特徴とするものである。
【0007】 また本考案では、V型エンジンの左右バンク間の空間とシールプレートが取付 けられている場合に、上記合流管の第1通路部が上記シールプレートに当接され てなることを特徴とする。
【0008】 さらに本考案では、左右バンク間の空間にスーパーチャージャユニットが取付 けられているとともに、第1および第2のシリンダヘッドが備えているカムシャ フトの双方を共通に駆動するタイミングベルトがスーパーチャージャユニットの 下方を通過している構成において、上記合流管の第1通路部が上記タイミングベ ルトと上記シールプレートとの間の空間に配置されてなることを特徴とする。
【0009】
本考案によるV型エンジンの冷却系構造は、第1通路部の一端が第1シリンダ ヘッドのコーナー部に傾斜面をもって接続されており、かつ第2通路部の一端が 第2シリンダヘッドの端部に接続されてクランク軸方向に延びているため、両接 続部の流路抵抗を低減することができるとともに、第1通路部をV型エンジンの バンク間のオフセット空間を有効に利用して配置することができる。
【0010】 また第1通路部の一端が傾斜面をもって接続されているために、たとえ第1通 路部の長さに誤差が生じたとしても、シール性が低下するおそれもなくなる。
【0011】 さらに、上記第1通路部をシールプレートに当接させて配置したことにより、 シールプレートの振動を抑制することができる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1は本考案の実施例による冷却系構造を備えたV型6気筒エンジンの模式的 な平面図で、1は車両に縦置きに配置されるエンジン、2,3はエンジン1のク ランク軸方向にオフセットされた左右のバンクを示す。この場合、図1の下方を エンジン1の前方とするとき、左側のバンク2は右側のバンク3よりも前方へオ フセット配置されている。そして図1では省略されているが、図1の左側のバン ク2に第1シリンダヘッド4が、右側のバンク3に第2シリンダヘッド5がそれ ぞれ設けられている(図2参照)。6はエンジン1の前方に配置されたラジエー タで、このラジエータ6で冷却された冷却水は、左側バンク2の側方をエンジン 1の後方へ延びるホース7を通り、サーモバルブ8を介して、両バンク2,3間 の空間をクランク軸方向に延びるパイプ9を通ってエンジン1の前端部に戻るよ うになっている。そして共通のウォータポンプ10によって、左右バンク2,3 のシリンダブロックに形成されたウォータジャケット11,12内に送りこまれ 、各バンク2,3のシリンダヘッド4,5内のウォータジャケット(図示は省略 )から合流管13を通じてラジエータ6に戻されるように構成されている。
【0014】 合流管13は、第1通路部14と第2通路部15とからなり、第1通路部14 の一端は、左バンク2のシリンダヘッド4の前端内側コーナー部に接続されて右 バンク3側に向ってクランク軸方向に対してほぼ直角の方向に延びており、他端 は第2通路部15に接続されている。第2通路部15の一端は、右バンク3のシ リンダヘッド5の前端に接続され、これからクランク軸方向に前方へ延び、他端 はラジエータ6に接続されている。
【0015】 図2は本考案の実施例による冷却系構造を備えたエンジン1の略線的正面図で ある。
【0016】 エンジン1のシリンダブロック16の前面の下方中央部には、クランクプーリ 17を備えたクランク軸18が前方へ突出しており、その上方にウォータポンプ ケース19が取付けられ、このケース19のほぼ中央部からプーリ20を備えた ウォータポンプ軸21が前方へ突出している。また、シリンダブロック16の上 部の両シリンダヘッド4,5間の空間には、スーパーチャージャユニット(機械 的過給機)22が取付けられ、このスーパーチャージャユニット22の回転軸2 3にプーリ24が固定されている。
【0017】 両バンク2,3のシリンダヘッド4,5にはそれぞれ図示しないギヤで相互回 転可能に連結されたカムシャフト25,26および27,28がそれぞれ設けら れており、カムシャフト25および27にそれぞれカムプーリ29,30が取付 けられている。そして、クランクプーリ17および2つのカムプーリ29,30 をめぐってコッグドベルトよりなるタイミングベルト31が架装されている。そ してこのタイミングベルト31は、図3および図4にも示されているように、ス ーパーチャージャユニット22の下方を左右方向に通過している。なお、図3お よび図4では、シリンダヘッド4,5が取除かれている。
【0018】 スーパーチャージャユニット22の回転軸23は、そのプーリ24と、クラン クプーリ17、ウォータポンププーリ20および他の補機のプーリ32との間に 架装された補機駆動用ベルト33によって駆動されるようになっており、このベ ルト33はタイミングベルト31の前方に配置されている。さらにクランクプー リ17と、オルタネータ駆動用プーリ34その他の補機類のプーリ35,36等 の間には補機駆動用ベルト37が架装されている、このベルト37は上記ベルト 33のさらに前方に配置される。
【0019】 前記したように、合流管13の第1通路部14の一端は、左バンク2のシリン ダヘッド4の前端内側コーナー部に接続されるが、この接続部には、図3から明 らかなように、傾斜面14aが形成され、この傾斜面14aが、これに対応して 設けられた第1シリンダヘッド4の傾斜面(図示は省略)にシール部材を介して 密着されて、第1シリンダヘッド4内のウォータジャケットから冷却水が導出さ れるようになっている。また合流管13の第2通路部15の後端は、右バンク3 のシリンダヘッド5の前端面に対してほぼ直交する関係で接続されて前方に延び ており、この第2通路部15の途中に第1通路部14が接続されていることによ り、両シリンダヘッド4,5内のウォータジャケットからそれぞれ導出されたエ ンジン1で暖められた冷却水が合流管13を通じてラジエータ6に供給される。 このように、合流管13の第1通路部14が傾斜面14aによって第1シリン ダヘッド4に接続されていることにより、該接続部における冷却水の流路抵抗が 低減されるとともに、第1通路部14の長さ寸法に多少のばらつきがあったとし ても接続部のシール性を低下させるおそれがなくなる。
【0020】 一方、シリンダブロック16の前端には、両バンク2,3間に配置されている スーパーチャージャユニット22とシリンダブロック16との間の間隙に塵埃等 が侵入するのを防止するために、図3および図4に示されているようなシールプ レート38が取付けられているが、上記合流管13の第1通路部14は、シール プレート38とその前方のタイミングベルト31との間の空間に配置されており 、かつ第1通路部14がシールプレート38に当接されて、シールプレート38 の振動を抑制するように構成されているとともに、空間の有効利用を図っている 。
【図1】本考案による冷却系構造を備えたV型エンジン
の模式的な平面図
の模式的な平面図
【図2】本考案による冷却系構造を備えたV型エンジン
の略線的正面図
の略線的正面図
【図3】同要部の拡大平面図
【図4】同要部の一部を断面とした拡大側面図
1 エンジン 2,3 バンク 4,5 シリンダヘッド 6 ラジエータ 8 サーモバルブ 10 ウォータポンプ 13 合流管 14 合流管の第1通路部 15 合流管の第2通路部 16 シリンダブロック 17 クランクプーリ 20 ウォータポンププーリ 22 スーパーチャージャユニット 29,30 カムプーリ 31 タイミングベルト 33,37 補機駆動用ベルト 38 シールプレート
Claims (3)
- 【請求項1】 左右バンクのシリンダヘッドをそれぞれ
構成する第1および第2シリンダヘッドがクランク軸方
向にオフセットして配置されたV型エンジンの冷却系に
おいて、 クランク軸方向の端部側にオフセット配置された第1シ
リンダヘッドの突端内側コーナー部に一端が接続されて
第2シリンダヘッド側に向ってクランク軸方向に対して
ほぼ直角の方向に延びる第1通路部と、前記第2シリン
ダヘッドの端部に一端が接続されてクランク軸方向に延
び、かつ前記第1通路部の他端が接続される第2通路部
とを備えた合流管が設けられ、該合流管の前記第1通路
部の前記一端が、前記第1シリンダヘッドに対し傾斜面
をもって接続されてなることを特徴とするV型エンジン
の冷却系構造。 - 【請求項2】 左右バンク間の空間にシールプレートが
取付けられ、前記合流管の前記第1通路部が前記シール
プレートに当接されてなることを特徴とする請求項1記
載のV型エンジンの冷却系構造。 - 【請求項3】 前記左右バンク間の空間にスーパーチャ
ージャユニットが取付けられているとともに、前記第1
および第2シリンダヘッドが備えているカムシャフトの
双方を共通に駆動するタイミングベルトが前記スーパー
チャージャユニットの下方を通過しており、前記合流管
の前記第1通路部が前記タイミングベルトと前記シール
プレートとの間の空間に配置されてなることを特徴とす
る請求項2記載のV型エンジンの冷却系構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992001612U JP2589354Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | V型エンジンの冷却系構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992001612U JP2589354Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | V型エンジンの冷却系構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558824U true JPH0558824U (ja) | 1993-08-03 |
JP2589354Y2 JP2589354Y2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=11506337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992001612U Expired - Lifetime JP2589354Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | V型エンジンの冷却系構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589354Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016103401A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2017-08-03 | 三菱自動車工業株式会社 | V型エンジンを備えた車両の前部構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6291615A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-27 | Honda Motor Co Ltd | V型エンジンにおける冷却水通路装置 |
JPH01148019U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-13 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP1992001612U patent/JP2589354Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6291615A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-27 | Honda Motor Co Ltd | V型エンジンにおける冷却水通路装置 |
JPH01148019U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-13 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016103401A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2017-08-03 | 三菱自動車工業株式会社 | V型エンジンを備えた車両の前部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2589354Y2 (ja) | 1999-01-27 |
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