JPH055795U - 多段式伸縮ブーム - Google Patents

多段式伸縮ブーム

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Publication number
JPH055795U
JPH055795U JP5248391U JP5248391U JPH055795U JP H055795 U JPH055795 U JP H055795U JP 5248391 U JP5248391 U JP 5248391U JP 5248391 U JP5248391 U JP 5248391U JP H055795 U JPH055795 U JP H055795U
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JP
Japan
Prior art keywords
boom
step portion
component member
stage telescopic
telescopic boom
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5248391U
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English (en)
Inventor
幸平 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Industries Ltd filed Critical Shinmaywa Industries Ltd
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Publication of JPH055795U publication Critical patent/JPH055795U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブーム構成部材の側面形状を変えることによ
り、下面に作用する圧縮応力を緩和させるとともに側面
の座屈強度を向上させてその板厚の増大化を避け、軽量
化を図る。各ブーム構成部材の横ブレを確実に防止して
その安定化を図る。 【構成】 ブーム構成部材13の左右両側面の少なくと
も下部に内側方に延びる段差部21aを設け、該段差部
21aで内部に嵌挿されたブーム構成部材13の段差部
21aを下方から支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クレーンおよび高所作業車等に用いられる多段式伸縮ブームの改良 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、クレーンおよび高所作業車等に用いられる多段式伸縮ブームは、複 数個の筒状ブーム構成部材を伸縮自在に順次嵌挿せしめて構成され、該各ブーム 構成部材は、一般には断面矩形の筒体にて構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来の伸縮ブームを構成する各ブーム構成部材では、曲げモ ーメントによって発生する圧縮応力が下面に作用して該下面に局部座屈を誘発す るおそれがあるため、下面の板厚を大きくする必要があり、その分だけ全体の重 量が増大するという問題があった。特に、一般には、各ブーム構成部材の下面の 間には伸縮動作を円滑に行わせるためのパット材が介装されており、該パット材 に作用する局部応力が加算される結果、各ブーム構成部材下面の局部座屈の発生 頻度が高くなる。
【0004】 また、伸縮ブームを伸ばしたときに各ブーム構成部材に横ブレが発生するおそ れもあった。
【0005】 本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブ ーム構成部材の側面形状を変えることにより、下面に作用する圧縮応力を緩和す るとともに側面の座屈強度を向上させてその板厚の増大化を避け、軽量化を図ら んとすることにある。さらには、各ブーム構成部材の横ブレを確実に防止してそ の安定化を図らんとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本考案の解決手段は、複数個の筒 状ブーム構成部材を伸縮自在に順次嵌挿せしめて構成された多段式伸縮ブームに おいて、上記各ブーム構成部材の左右両側面の少なくとも下部に内側方に延びる 段差部を設け、該段差部で内部に嵌挿されたブーム構成部材の段差部を下方から 支持するようにしたことである。
【0007】 請求項2に係る本考案の解決手段は、各ブーム構成部材の左右両側面の少なく とも下部に設けられた段差部を内側方に向うに従って下方に傾斜させたことであ る。
【0008】
【作用】
上記の構成により、請求項1に係る本考案では、内側のブーム構成部材の側面 段差部は、外側のブーム構成部材の側面段差部に下方から支持されていることか ら、各ブーム構成部材の下面に作用する圧縮応力が緩和され、しかも各ブーム構 成部材の側面の座屈強度が側面段差部によって向上されてその板厚を増大させる 必要がなくなり、軽量化が図られる。
【0009】 請求項2に係る本考案では、各ブーム構成部材側面の下部段差部が内側方に向 うに従って下方に傾斜していることから、各ブーム構成部材の自己求心性が得ら れ、伸張時における各ブーム構成部材の横ブレが確実に防止されてその安定化が 図られる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図3において、1は高所作業車、3は該高所作業車1の台車5後部に設置され た旋回台であって、該旋回台3には、本考案の実施例に係る多段式伸縮ブーム7 が支持ブラケット9を介して取り付けられ、該伸縮ブーム7は、支持ブラケット 9側に設置された流体圧シリンダ11のピストンロッド11a先端に連結されて 支持されている。そして、上記伸縮ブーム7は、旋回台3の駆動により旋回する とともに、流体圧シリンダ11の伸縮作動により起伏するようになされている。
【0012】 さらに、上記伸縮ブーム7は、図2に示すように、4枚の板材を溶接してなる 複数個(6個)の筒状ブーム構成部材13,13,…を伸縮自在に順次嵌挿せし めて構成され、先端のブーム構成部材13には図示しないバケット等を支持する 支持部17が形成されている。そして、上記各ブーム構成部材13は図示しない 流体圧シリンダ等の伸縮装置によりテレスコープ状に伸縮するようになされてい る。
【0013】 また、本考案の特徴として、上記各ブーム構成部材13は、図1に拡大詳示す るように、左右両側面の上部および下部が他の部分よりも互いに内側に位置して 四角形の四隅をそれぞれ略矩形に切り欠いた断面形状をしており、上記左右両側 面の下部にはその上側に位置する中間張出部19,19によって段差部21a, 21aがそれぞれ長手方向全長に亘って形成され、該各段差部21aは、内側方 に向うに従って下方に傾斜せしめられていて、この両側の段差部21a,21a によって逆「ハ」の字形の傾斜面を構成している。一方、上記左右両側面の上部 には上記中間張出部19,19によって段差部21b,21bがそれぞれ長手方 向全長に亘って形成され、該各段差部21bは、内側方に向うに従って上方に傾 斜せしめられていて、この両側の段差部21b,21bによって「ハ」の字形の 傾斜面を構成している。
【0014】 また、上記各ブーム構成部材13の下部の段差部21a,21aの前端内面に は、内側のブーム構成部材13の摺動を円滑に行わせるためのパット材23a, 23aが取り付けられている一方、上部の段差部21b,21bの後端内面にも 同様のパット材23b,23bが取り付けられている。そして、上記下部の段差 部21a,21aは、内部に嵌挿されたブーム構成部材13の下部の段差部21 a,21aをパット材23a,23aを介して下方から支持する一方、上部の段 差部21b,21bは、内部に嵌挿されたブーム構成部材13の上部の段差部2 1b,21bをパット材23b,23bを介して上方から支持し、かつ内側のブ ーム構成部材13と外側のブーム構成部材13との間には僅かな隙間が形成され てパット材23a,23b以外のところが互いに接触しないようになされている 。
【0015】 このように、本実施例では、内側のブーム構成部材13の下部の段差部21a ,21aを外側のブーム構成部材13の下部の段差部21a,21aでパット材 23a,23aを介して下方から支持していることから、各ブーム構成部材13 の下面に作用する圧縮応力を緩和し得、しかも各ブーム構成部材13の側面の座 屈強度を段差部21a,21bによって向上せしめてその板厚を増大せずに済み 、軽量化を図ることができる。
【0016】 また、上記実施例では、各ブーム構成部材13の下部の段差部21a,21a を内側方に向うに従って下方に傾斜させていることから、各ブーム構成部材13 が中心に寄ろうとする自己求心性を得ることができ、伸張時における各ブーム構 成部材13の横ブレを確実に防止することができてその安定化を図ることができ る。
【0017】 さらに、上記実施例では、各ブーム構成部材13の側面に段差部21a,21 bを形成しているので、溶接時の歪発生をこの段差部21a,21bによって抑 えることができ、各ブーム構成部材13の強度および美観の向上を図ることがで きる。
【0018】 加えて、上記実施例では、各ブーム構成部材13をパット材23a,23bで それぞれ両端支持しているので、パット材23a,23bの面圧を均一にするこ とができ、パット材23a,23bの小形化を図ることができる。
【0019】 さらにまた、上記実施例では、各ブーム構成部材13の両側面を外側方に張り 出しているので、各ブーム構成部材13の断面積が大きくなり、内部に挿入され る伸縮用流体圧シリンダの設置を容易にすることができる。
【0020】 なお、上記実施例では、各ブーム構成部材13の四隅に段差部21a,21b を形成したが、上部の段差部21b,21bを省略して下部の段差部21a,2 1aのみとしても同様の作用効果を得ることができる。
【0021】 また、上記実施例では、各ブーム構成部材13の下面をフラット面にしたが、 下方に湾曲した曲面形状にすれば座屈強度をさらに向上させることができる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る本考案によれば、各ブーム構成部材の左 右両側面の少なくとも下部に内側方に延びる段差部を設け、該段差部で内部に嵌 挿されたブーム構成部材の段差部を下方から支持するようにしたので、各ブーム 構成部材の下面に作用する圧縮応力の緩和と側面の座屈強度の向上によりその板 厚の増大化を避け、軽量化を図ることができる。
【0023】 請求項2に係る本考案によれば、各ブーム構成部材の左右両側面の少なくとも 下部に設けられた段差部を内側方に向うに従って下方に傾斜させたので、各ブー ム構成部材に自己求心性が生じ、伸張時における各ブーム構成部材の横ブレを確 実に防止してその安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線における断面図である。
【図2】伸縮ブームの縦断側面図である。
【図3】伸縮ブームを有する高所作業車の側面図であ
る。
【符号の説明】
1…高所作業車 7…伸縮ブーム 13…ブーム構成部材 21a,21b…段差部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の筒状ブーム構成部材を伸縮自在
    に順次嵌挿せしめて構成された多段式伸縮ブームであっ
    て、上記各ブーム構成部材の左右両側面の少なくとも下
    部には、内側方に延びる段差部が設けられ、該段差部
    は、内部に嵌挿されたブーム構成部材の段差部を下方か
    ら支持するようになされていることを特徴とする多段式
    伸縮ブーム。
  2. 【請求項2】 各ブーム構成部材の左右両側面の少なく
    とも下部に設けられた段差部は、内側方に向うに従って
    下方に傾斜せしめられていることを特徴とする請求項1
    記載の多段式伸縮ブーム。
JP5248391U 1991-07-08 1991-07-08 多段式伸縮ブーム Withdrawn JPH055795U (ja)

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JP5248391U JPH055795U (ja) 1991-07-08 1991-07-08 多段式伸縮ブーム

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JP5248391U JPH055795U (ja) 1991-07-08 1991-07-08 多段式伸縮ブーム

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JPH055795U true JPH055795U (ja) 1993-01-26

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ID=12915965

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JP5248391U Withdrawn JPH055795U (ja) 1991-07-08 1991-07-08 多段式伸縮ブーム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5192256U (ja) * 1975-01-20 1976-07-23
JPS63182780U (ja) * 1987-05-13 1988-11-25
JP2017013960A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 株式会社タダノ 伸縮部材

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Effective date: 19951102