JPH079910Y2 - フォークリフトのフルフリーマスト装置 - Google Patents

フォークリフトのフルフリーマスト装置

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JPH079910Y2
JPH079910Y2 JP3750090U JP3750090U JPH079910Y2 JP H079910 Y2 JPH079910 Y2 JP H079910Y2 JP 3750090 U JP3750090 U JP 3750090U JP 3750090 U JP3750090 U JP 3750090U JP H079910 Y2 JPH079910 Y2 JP H079910Y2
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masts
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JP3750090U
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Inventor
弘二 西井
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、フォークリフトにおけるマスト装置に係り、
詳しくは4本のリフトシリンダによりフォークを昇降す
るフルフリー式の2段マスト装置又は3段マスト装置に
関する。
(従来の技術) 第5図は、従来のフルフリー式の2段マスト装置のレイ
アウトを示し、また第6図はマスト装置を前後に分解し
て示している。図示のように最も外側に固定マストとし
ての左右一対のアウタマスト21が配置され、その内側に
左右一対のインナマスト22が配置され、さらにその内側
にフォーク24を支持するリフトブラケット23が配置され
ている。インナマスト昇降用の左右2本のリフトシリン
ダ25は、インナマスト22の後方に配置されており、アウ
タマスト21のロアクロスビーム21a上に立設されるとと
もに、そのピストンロッド26がインナマスト22のアッパ
タイビーム22cに連結されている。
また、フォーク24を上下動させるフルフリー用の左右一
対のリフトシリンダ27は、インナマスト22の内側やや後
ろ寄りに配置され、そのピストンロッド28の上端にはチ
ェンホイール29が取り付けられている。そして、チェン
ホイール29に掛けられたリフトチェン30の一端がリフト
ブラケット23に固定され、他端がシリンダ本体に固定さ
れている。なお、フルフリー用のリフトシリンダ27は、
具体的には第7図及び第8図に示すように、インナマス
ト22におけるロアタイビーム22a上に固着されたプレー
ト31上に立設されるとともに、ミドルタイビーム22bに
適宜サポートを介して固定されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、左右のインナマスト22を結合するためのロア
タイビーム22a,ミドルタイビーム22b、アッパタイビー
ム22cは、総じてマスト後面に溶接によって固着される
のが普通である。一方、マスト昇降用のリフトシリンダ
25はアウタマスト21を車体側に取り付けるためのマスト
サポート32の存在により、それ以上は外寄りに配置する
ことができない。従って、ロア、ミドル、アッパの各タ
イビームは、マスト昇降用のリフトシリンダ25の存在に
より、その位置が自ずと決まってしまい、それに伴いフ
ルフリー用のリフトシリンダ27の配置位置も必然的に決
定してしまう。その結果として,第5図に示すように同
リフトシリンダ27の配置間隔が狭いものとなって、良好
な前方視野が得られないという点に問題があった。
なお、参考技術として、4本のリフトシリンダを使用す
る3段マスト装置において、ミドルマスト用の2本のリ
フトシリンダをアウタマストの外側に配置し、インナマ
スト及びリフトブラケット用の2本のリフトシリンダを
インナマストの後側に配置したものが知られている(た
とえば、実開昭62-132099号公報参照)。
しかし、このようなリフトシリンダの外側配置は、タイ
ヤとの干渉を回避する必要があり、そのためにはリフト
シリンダの下端部をタイヤより上位となるよう設定する
か或いはホイールトレッドを大きく設定することになる
が、前者のときは有効リフト量が小さくなるか又は全高
が大きくなり、後者のときは車幅が大きくなるという新
たな問題が生ずることになる。
そこで本考案は、上記の問題に鑑みて、より拡大された
前方視野を得ることのできるフォークリフトのフルフリ
ーマスト装置を提供することを、その目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記課題を解決するために次のように構成し
ている。
すなわち、左右一対の固定マストと、この固定マストに
沿って昇降する左右一対の可動マストと、マスト後方に
配置された可動マスト昇降用の左右2本のリフトシリン
ダと、マスト高さを変えずにフォークを上下動させるた
めのフルフリー用の左右2本のリフトシリンダとを備え
たフルフリーマスト装置において、 前記左右の可動マストの下端面にはマスト間空間の全面
とその前方の一部を含む平面形状を有する1枚板からな
るロアタイビームを固着し、同ロアタイビーム上のイン
ナマスト前面部分に前記フルフリー用の左右のリフトシ
リンダを配置する構成としたものである。
(作用) 上述のように構成された本考案にあっては、可動マスト
のロアタイビームを同マスト下面とマスト間全面を含む
1枚板から構成したことにより、同ロアタイビームにリ
フトシリンダを支持するに十分な強度を確保することが
可能となり、このことによりフルフリー用のリフトシリ
ンダをマスト前面に配置し得たものである。かくして、
4本のリフトシリンダは全てマスト間から無くなるた
め、左右のマスト間を前方視界のための拡大された空間
として利用することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。本実施例は2段フルフリーマスト装置を対象とした
ものであって、そのレイアウトを示す第1図及び前後に
分解して示す第2図において、図中1は、最も外側に配
置される固定マストとしての左右一対のアウタマストで
あり、その内側には可動マストとしてのインナマスト2
が配置され、さらにインナマスト2の内側にはフォーク
4を支持するリフトブラケット3が配置されている。イ
ンナマスト2を上下動させるためのマスト昇降用の左右
2本のリフトシリンダ5は、インナマスト2の後側に配
置されており、アウタマスト1のロアクロスビーム1a上
に立設されるとともに、そのピストンロッド6がインナ
マスト2のアッパタイビーム2bに連結されている。
一方、リフトブラケット3を上下動させるためのフルフ
リー用の左右2本のリフトシリンダ7は、インナマスト
2の前面に配置されている。しかして、このリフトシリ
ンダ7を支持するためにインナマスト2のタイビームの
うちのロアタイビーム2aは、第3図及び第4図に示すよ
うに、1枚板から構成されている。
すなわち、ロアタイビーム2aは、左右のインナマスト2
の下面を含むマスト間の空間全体とマスト前面までを含
む平面広さを持つほぼT字状に形成されており、そして
インナマスト2の下端面に対して溶接により固着されて
いる。このように、ロアタイビーム2aを1枚板とするこ
とでインナマスト2に対して十分な広さの溶接面を確保
することが可能となり、このことによってリフトシリン
ダ7のための十分な支持強度が得られている。
しかして、フルフリー用の2本のリフトシリンダ7はロ
アタイビーム2aにおける左右の前側上面に立設されてい
る。リフトシリンダ7は具体的にはその下端部に形成し
た突起部7aを前記ロアタイビーム2aに形成された孔12に
嵌合することで位置決めされるとともに、そのシリンダ
本体の中間部あるいは上端部がインナマスト2に対して
適宜シリンダサポート(図示省略)を介して支持されて
いる。
また、リフトシリンダ7のピストンロッド8の上端には
チェンホイール9が前後方向の水平軸線回りに回転可能
に取り付けられ、このチェンホイール9に掛けられたリ
フトチェン10の一端が前記リフトブラケット3に、他端
がシリンダ本体にそれぞれ連結されている。なお、本実
施例ではリフトブラケット3におけるフロントプレート
3aの背面端部に突設されたチェンサポート11に連結して
いるが、これを廃止してリヤプレート3bに連結する構成
に変更しても差し支えない。
本実施例の2段フルフリーマスト装置は上述のように構
成したものであり、従って、第2図に示す下降状態にお
いて、フルフリー用のリフトシリンダ7を伸長すれば、
チェンホイール9の上昇によりリフトチェン10を介して
リフトブラケット3と共にフォーク4が上昇される。つ
まり、フリーリフト動作となる。また、マスト昇降用の
リフトシリンダ5を伸長したときは、インナマスト2が
ピストンロッド6と一体となって上昇するとともに、フ
リーリフト用のリフトシリンダ7及びフォーク4もまた
一体となって上昇される。
さて、本実施例のフルフリーマスト装置にあっては、イ
ンナマスト2のロアタイビーム2aを左右のインナマスト
2の下端面に溶接により固着する構成とし、しかもロア
タイビーム2aをインナマスト2間の空間とその前側を含
む広い平面面積を持つ1枚板により構成したことによ
り、インナマスト2に対してシリンダ支持に必要な溶接
強度を確保したものである。このことにより、フルフリ
ー用のリフトシリンダ7の配置位置をそれまでのマスト
間からインナマスト2の前面側に変更し得たものであ
り、その結果、マスト間の前方視野を大幅に拡大するこ
とが可能となる。
そして、フルフリー用のリフトシリンダ7はマスト前面
配置であることから、マスト外側配置のようなタイヤと
の干渉問題も生じない。
なお、ロアタイビーム2aはインナマスト2の下端面を塞
ぐ結果、リフトブラケット3のリフトローラの最下降端
位置を制限することになるが、しかしその制限量は実質
的には僅かであり、リフト量を損なう程のこともない。
また、本実施例ではチェンホイール9の軸線を前後方向
に設定してリフトチェン30を車幅方向に平行に掛ける構
成を採用したことにより、該リフトチェン30等の存在に
原因するリフトブラケット5の前方への突出量を少なく
して許容荷重の低減を抑えることができる。
なお、本実施例はフルフリー式の2段マスト装置で説明
したが、これに限らず、3段マスト装置に適用し得るこ
とは勿論である。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案はフルフリー式マスト装置
において、これまでマスト間に存在していたフルフリー
用のリフトシリンダをインナマストの前面に配置し得た
ものであり、このことによりマスト間を通しての前方視
野が拡大されることになって作業の安全と能率の向上に
大きく役立つものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すフルフリー2段マスト装
置の平断面図、第2図は同じく前後方向に分解して示す
側面図、第3図はインナマストのロアタイビームを示す
平面図、第4図はフルフリー用リフトシリンダの支持部
を示す側面図、第5図は従来のフルフリー2段マスト装
置の平断面図、第6図は同じく前後方向に分解して示す
側面図、第7図はフルフリー用リフトシリンダの支持部
を示す側断面図、第8図は同じく平面図である。 1……アウタマスト、2……インナマスト 2a……ロアタイビーム、3……リフトブラケット 4……フォーク、5……リフトシリンダ 7……リフトシリンダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の固定マストと、この固定マスト
    に沿って昇降する左右一対の可動マストと、マスト後方
    に配置された可動マスト昇降用の左右2本のリフトシリ
    ンダと、マスト高さを変えずにフォークを上下動させる
    ためのフルフリー用の左右2本のリフトシリンダとを備
    えたフルフリーマスト装置において、前記左右の可動マ
    ストの下端面にはマスト間空間の全面とその前方の一部
    を含む平面形状を有する1枚板からなるロアタイビーム
    を固着し、同ロアタイビーム上の可動マスト前面部分に
    前記フルフリー用の左右のリフトシリンダを配置したフ
    ォークリフトのフルフリーマスト装置。
JP3750090U 1990-04-06 1990-04-06 フォークリフトのフルフリーマスト装置 Expired - Lifetime JPH079910Y2 (ja)

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