JPH0557424U - コントロールケーブル用端末キャップ - Google Patents

コントロールケーブル用端末キャップ

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JPH0557424U
JPH0557424U JP95092U JP95092U JPH0557424U JP H0557424 U JPH0557424 U JP H0557424U JP 95092 U JP95092 U JP 95092U JP 95092 U JP95092 U JP 95092U JP H0557424 U JPH0557424 U JP H0557424U
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JP
Japan
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control cable
holder
terminal cap
terminal
pipe
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Application number
JP95092U
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English (en)
Inventor
卓朗 酒井
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Nippon Cable System Inc
Hi Lex Corp
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
Hi Lex Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種機器を遠隔操作するコントロールケーブ
ルの導管端部を固着する端末キャップであって、他端側
から伝達される振動を吸収すると共に、製造が容易で、
しかも取付簡単な端末キャップを提供すること。 【構成】 導管15の端部を固着する端末パイプ2の周囲
に弾性体層4を介してホルダ5をインジェクションモー
ルドなどで一体に固着形成し、前記ホルダ5にフランジ
部7と、スナップ片11を有する固定部8とを形成するこ
とによりワンタッチで固定できる構造とした。 【効果】 安価に製造でき、取付けも容易で工数を要し
ないと共に、振動の伝達を吸収し異常音の発生を防止で
き快適な操作ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種機器の遠隔操作に用いられるコントロールケーブルの導管の端 部を着脱可能に固定する、コントロールケーブル用端末キャップに関する。さら に詳しくは、固定が容易でコントロールケーブルの導管の一端からキャップ側に 伝達される振動により発生する、異常音を防止したコントロールケーブル用端末 キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコントロールケーブル用端末キャップは、たとえば、図3〜5に断面説 明図を示すような構造になっている。すなわち、図3に示す端末キャップ31は、 その構造が一体成型キャップと呼ばれるもので、樹脂などで一体に形成されてお り、先端のバネ性を有するスナップ片32と鍔33で取付板34などに嵌め込むことに より固定するものである。
【0003】 また図4に示す端末キャップ41は、その構造が周囲にボルト用孔を形成したワ イヤ固定部42に防振ラバー43を予め装着しておき、それをさらにねじ止め板44で はさみ付けて取付板45にボルト46とナット47で固定するものである。
【0004】 さらに、図5に示す端末キャップ51は、その構造が防振ねじキャップと呼ばれ るもので、コントロールケーブルの導管端末にあらかじめねじ部材52を固着して おき、そのねじ部材52をダンパー53を介して取付板54に挿入し、ダンパー53の両 側から一対のワッシャ55を介して一対のナット56により締め付けるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述の一体成型キャップタイプ(図3参照)では、取付板34への組付 けは容易であるが、ラバーマウントされていないため、他端から導管を経て伝達 されてきた振動が端末キャップ31に伝達され、端末キャップ31と取付板34とのあ いだで異常音が発生し、騒々しいという問題がある。
【0006】 また、防振ラバー43をはめ込んだワイヤ固定部42をボルト46とナット47で取付 板45に固定する端末キャップ(図4参照)は、ボルト46とナット47で締め付けな ければならないため、組付け性がわるく、さらにコントロールケーブルの組立て もラバー43の後組付けを必要とし、コントロールケーブルの組立てならびに取付 板45への組付け共に作業工数を多く要するという問題がある。
【0007】 さらに、防振ねじキャップタイプの端末キャップ(図4参照)も、両側からナ ット56で締め付ける必要があるため、部品点数が多くなり、組付け性がわるく、 作業工数を多く要するという問題がある。
【0008】 また、実開昭 56-104618号公報にキャップの取付板への係着体とコントロール ケーブルの導管を固着する外嵌体とのあいだに弾性体を介着させて係止爪で結合 し、組合わせる端末キャップが開示されているが、このコントロールケーブルも 弾性体の後組付けを必要とし、取付板への組付けも両側からナットで締め付ける 構造であり、コントロールケーブルの組立てならびに取付板への組付け共に作業 工数を多く要し、高価なものになるという問題がある。
【0009】 本考案は叙上のごとき問題を解消するためになされたものであり、製造工程が 簡単で、取付対象機器の取付けもワンタッチででき、しかもケーブルの振動伝達 を極力抑えて異常音の発生を防止したコントロールケーブル用端末キャップを提 供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案によるコントロールケーブル用端末キャップは、一端に鍔部を有し、円 筒状に形成された端末パイプと、該端末パイプの側部周囲および前記鍔部を覆う ように固着形成された弾性体層と、該弾性体層の周囲に実質的に円筒状に形成さ れたホルダとが一体に形成されてなり、前記ホルダは前記弾性体を覆う本体部と 該本体部の前記端末パイプの鍔部側に形成されたフランジ部と、止め具を有する 固定部とがその順で一体に形成されてなり、中心部にコントロールケーブルの内 索が貫通する貫通孔が形成されるように構成したものである。
【0011】
【作用】
本考案によれば、コントロールケーブルの導管を固着するための端末パイプと 取付板などに固定するためのホルダとが弾性体層を介して固着されているため、 コントロールケーブルの他端側から伝達されてきた振動は弾性体層により吸収さ れる。しかも本考案では端末パイプの側部とホルダの本体部のあいだのみならず 、端末パイプの端部とホルダの鍔部とのあいだにも弾性体が充填されているため 、端末パイプが完全にホルダからフロートされており、振動が完全に弾性体層に 吸収される。そのためホルダの振動は極力抑えられ、ホルダと取付板とのあいだ に生じる異常音を防止できる。
【0012】 さらに、本考案によれば、端末パイプの周囲に順次型成形により弾性体層およ びホルダを形成できるため、インジェクションモールドにより簡単に一体に形成 することができる。また、ホルダの固定部側は、やはり型成形でスナップ片など の止め具を形成しているため、組付け時は取付対象機器の取付板の孔に差し込む だけで、ワンタッチで取付けられる。
【0013】
【実施例】
つぎに、図面を参照しながら本考案について説明する。図1は本考案の端末キ ャップの一実施例を装着したコントロールケーブルの端部を示す斜視図、図2は 図1の端末キャップの一部切欠側面図である。
【0014】 図1および図2において、1は端末キャップである。そして2はコントロール ケーブルの導管15を固着するための端末パイプで、鉄、アルミニウムなどの金属 や合成樹脂などで円筒状に形成され、一端部に鍔部3が形成されている。
【0015】 4は弾性体層で、その材料としてはインジェクションモールドが可能で弾力性 のあるものであればとくに限定はなく、たとえばラバー、熱可塑性エラストマな どが使用できる。この弾性体層4は、端末パイプ2の鍔部3が形成された端部側 から、側部周囲にかけて1〜4mm(用途によって異なる)の厚さで形成されてい る。その結果、端末パイプ2の鍔部3の周囲を取り囲むように弾性体層4が形成 され、この弾性体層4の中に端末パイプ2の鍔部3がくい込んだ状態になってい る。そのため端末パイプ2と弾性体層4とは軸方向や径方向にずれることなく、 しっかりと固着される。また、本実施例(図1〜2参照)ではこの弾性体層4を 形成する際に、端末パイプ2の鍔部3と反対側の端部には形成しないで端末パイ プ2を露出させているが、これは端末パイプ2にコントロールケーブルの導管15 をかしめなどによって固着する際の便宜を考慮したもので、他の固定法によって は、完全に弾性体層4で覆うこともできる。
【0016】 この弾性体層4の周囲ならびに鍔部3側に延出してさらに合成樹脂、たとえば PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂などでホルダ5がやはり型成形など で形成され、結局端末パイプ2、弾性体層4、ホルダ5が一体に成形されている 。このホルダ5も端末パイプ2の鍔部3を覆うように形成された弾性体層4の周 囲に形成されているため、このホルダ5と端末パイプ2とが弾性的に固定され、 結局端部パイプ2、弾性体層4、ホルダ5は相互に大きくずれることがなく、も ちろん外れてしまうこともなく、完全に一体に弾性的に固定される。
【0017】 このホルダ5は、弾性体層4の周囲に形成された本体部6と、フランジ部7と 、さらにフランジ部7から端末パイプ2の露出側とは反対方向に延出して形成さ れた固定部8とからなり、中心部にはコントロールケーブルの内索9が貫通する 貫通孔10が形成されている。固定部8の外周には端末キャップ1を取付対象機器 (図示されていない)に取り付けるためのスナップ片11が形成されている。それ により、固定部8を取付対象機器の取付板12に形成された取付孔13に差し込むだ けで、フランジ部7とスナップ片11との間の溝部14に取付孔13の周縁が係合して 、端末キャップ1はしっかりと固定される。また差し込む方向はフランジ部7が 取付板12に突き当り制止されるため、前後とも動かないようにワンタッチで固定 される。
【0018】 つぎに、一例として自動車のアクセルペダルとキャブレターとをコントロール ケーブルで連結し、アクセルペダル側に取付ける前記実施例の端末キャップにつ いて、その製法および実際の使用時の振動の影響について説明する。
【0019】 まず、外径が約8mm、内径が約6.2mm 、長さが約31mmで鍔部3の外径が約14mm の鉄製の端末パイプ2を準備した。この端末パイプ2には予め亜鉛メッキを施し た。つぎに、この鉄製の端末パイプ2を型の中に配置し、弾性体としてラバーで あるサントプレーン(商品名、YR810-55A 製)を成形した。この際、弾性体層4 の厚さが2mm程度になるように型を形成しておく。
【0020】 そののち、その成形体をホルダ5の外形を形成した型に配置し、PBT樹脂を 一体に成形してコントロールケーブル用端末キャップ1をえた。この際ホルダ5 の肉厚を2mm程度に形成した。
【0021】 つぎに本実施例による端末キャップ1と図3に示した従来の構造による端末キ ャップ31とを自動車に使用して異常音の発生状況を調べた。従来の端末キャップ 31を使用したばあい、エンジンの回転数を2000〜2500rpm にし、アクセルをON にしたり、OFFにするとき、ペダル取付部付近から「グーグー」という異常音 が発生した。この異常音の発生原因を種々調べた結果、キャブレター側ではアク セルのON、OFFによる振動の変化はほとんどないが、ペダル側ではアクセル のON、OFF時に振動が大きくなり、アクセルをON、OFFすることにより 振動伝達関数が変化することがわかった。しかもこの異常音の周波数は、ハイパ スフィルタ、ローパスフィルタを使用して種々調べた結果0.5 〜1.5 kHz のあい だで発生していることがわかった。これはとくに、ボディの固有振動数が1.2kHz にあることがわかり、この固有振動数と共振するためとわかった。
【0022】 一方、本実施例による端末キャップ1を使用した結果、「グーグー」という異 常音は聞こえず、端末キャップ装着部分の振動音も車内の周囲騒音と殆んど同じ で、アクセルのON、OFF時やONの状態などに関係なく、装着部の振動音と して気になる異常音は発生しなかった。これは本考案による端末パイプを弾性体 層でホルダからフローティングしたことにより、とくに1 kHz 近辺の振動を吸収 したことによるものと考えられる。
【0023】
【考案の効果】
本考案によれば、端末パイプの周囲に型成形により弾性体層、ホルダを一体に 形成するだけで作製できるため、非常に簡単に量産でき、製造コストを大幅に削 減できる。しかも使用時の組付けにあたっても、取付板の孔に挿入するだけのワ ンタッチで固定でき、取付け時の工数も大幅に削減できる。
【0024】 さらに弾性体層を介在させて、コントロールケーブルの導管を固定する端末パ イプをホルダから完全にフロートしているため、キャブレターなど他端側から伝 達してくる振動を完全に吸収でき、取付板付近での振動による異常音を防止でき 、快適な遠隔制御をできる。とくに自動車のアクセルワイヤとして使用したばあ い、車体の固有振動数とも一致する1 kHz 近辺の振動数を効果的に吸収でき、防 振特性は顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のコントロールケーブル用端末キャップ
の一実施例にコントロールケーブルを装着した状態を示
す斜視図である。
【図2】図1のコントロールケーブル用端末キャップの
一部切欠側面図である。
【図3】従来の端末キャップの一例の一部切欠側面図で
ある。
【図4】従来の端末キャップの他の例の一部切欠側面図
である。
【図5】従来の端末キャップのさらに他の例の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 端末キャップ 2 端末パイプ 3 鍔部 4 弾性体層 5 ホルダ 6 本体部 7 フランジ部 8 固定部 10 貫通孔 11 スナップ片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に鍔部を有し、円筒状に形成された
    端末パイプと、該端末パイプの側部周囲および前記鍔部
    を覆うように固着形成された弾性体層と、該弾性体層の
    周囲に実質的に円筒状に形成されたホルダとが一体に形
    成されてなり、前記ホルダが、前記弾性体の周囲を覆う
    本体部と、該本体部の前記端末パイプの鍔部側に形成さ
    れたフランジ部と、止め具を有する固定部とがその順で
    一体に形成されてなり、中心部にコントロールケーブル
    の内索が貫通する貫通孔が形成されていることを特徴と
    するコントロールケーブル用端末キャップ。
JP95092U 1992-01-14 1992-01-14 コントロールケーブル用端末キャップ Pending JPH0557424U (ja)

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JP95092U JPH0557424U (ja) 1992-01-14 1992-01-14 コントロールケーブル用端末キャップ

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JPH0557424U true JPH0557424U (ja) 1993-07-30

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JP95092U Pending JPH0557424U (ja) 1992-01-14 1992-01-14 コントロールケーブル用端末キャップ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH022515B2 (ja) * 1985-12-04 1990-01-18 Toshio Takagi
JPH02261916A (ja) * 1989-03-31 1990-10-24 Suzuki Motor Co Ltd コントロールケーブルの支持構造

Patent Citations (2)

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