JPH0557280A - 重金属除去方法 - Google Patents
重金属除去方法Info
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- JPH0557280A JPH0557280A JP21869491A JP21869491A JPH0557280A JP H0557280 A JPH0557280 A JP H0557280A JP 21869491 A JP21869491 A JP 21869491A JP 21869491 A JP21869491 A JP 21869491A JP H0557280 A JPH0557280 A JP H0557280A
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Abstract
ト高分子と接触させることにより除去する方法。 【構成】 キレート高分子が弱酸性のキレート官能基を
塩型にした繊維状キレート高分子から構成され、このキ
レート高分子から成る充填層に重金属含有被処理水を通
水することにより重金属を除去する。その際に処理後の
液のpHが上昇するので、処理装置の前又は後において
強酸性高分子、又は強酸性高分子と強塩基性高分子を用
いて中和処理を行う。
Description
するものである。
No.1 1982 p3」に記載がある様に 1)不溶性重金属塩や水酸化物として沈殿させる方法 2)蒸発濃縮する方法 3)吸着剤によって吸着除去する方法 4)膜分離する方法 5)溶媒によって抽出する方法 6)電気化学的に電極に析出させる方法 などがある。
安定してかなり良質であることが要求される。
水酸化物等の沈殿方法では、生成スラッジの後処理や回
収、再利用が難しいこと、pHを上げすぎた場合に両性
物質の再溶解が起ること、錯塩等の除去が困難なことな
どの問題がある。
なかでもキレート樹脂吸着法は、これらの問題点を解決
する方法広く利用されてきている。
ものを例にとると、Na型のキレート樹脂で排水を処理
すると処理水pHが上昇し、H型では逆にpHは低下す
る。そのため、処理水の中和処理が必要になる。
バルトの様な遷移金属を除去しようとする場合、H型で
処理するよりもNa型で処理する方が能力的に優れてい
ることがわかる。
離しているためである。
樹脂を用い、装置内の処理水側、もしくは装置外の下流
に強酸性樹脂、もしくは強酸性樹脂と強塩基性樹脂から
成る中和機能を設けるのが重金属除去を考えると最も適
していると言える。
属(イオン、コロイド)を除去するために弱酸性のキレ
ート官能基を塩型にした繊維状キレート高分子を用いる
ことを特徴としている。
属イオンとキレート結合する官能基を導入したもので、
弱酸性、または弱塩基性、または両性である。官能基は
表1の様に、N、S、O、Pを用いたものが多い。
金属の形態もかわることが知られている。
(1987)のP76、P77にpHによるコバルトの
形態について、次の記載がある。
状態では8面体構造の〔Co(H2O)6 〕2+として存
在し、中性に近づくと4面体構造の〔Co(H2 O)〕
となり、アルカリ性になるとH2 OのかわりにOH基が
ついた〔Co(H2O)3 (OH)〕+ や非イオン状の
〔Co(H2 O)2 (OH)2 〕となる。8面体構造の
Coは安定に溶存するが、4面体構造のCoは不安定で
ある。」しかしNa+ はキレート樹脂との結合力が弱
く、純水を通しただけでも容易にH+ と置換されてい
く。
部H+ 、一部重金属イオンと置換されながら重金属が吸
着していくが、キレート樹脂ではH型と他のイオン型と
は容積差が大きく、H型から他のイオン型にかわると樹
脂によっては容積が2倍位になることがある。従って容
器の破損の恐れや、樹脂が収縮する過程で必要以上に樹
脂層の差圧が上昇し、特に懸濁物質が多い時にその影響
が大きい。
ことで重金属を除去する過程で充てん層の体積変動もな
く、差圧も安定していることが確認できた。官能基を付
与する方法としてはポリエチレンやポリプロピレンを基
材とした放射線グラフト重合を行う方法があり、本発明
には好適である。付与できる単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等がある。官
能基に転換可能なものとしてメタクリル酸グリシジル、
スチレン、クロロメチルスチレン等がある。
および不織布、それら加工品より選択して用いることが
できる。使用にあたっては繊維の特徴である表面積の大
きさ(したがって反応速度大)、および成形加工の容易
さを生かすことができる。単繊維としてはフィラメント
状やその切断したものを利用することができるが、あま
り短く切断すると取扱いが困難であるばかりでなく、充
てん層で使用した場合に差圧の上昇が早い。
などはそのまま積層させて充てん層として用いてもよい
し、切断して充てんしてもよい。織布、不織布等を切断
し充てんする場合は最大幅を0.5〜50mm、特に好
ましくは0.5〜5mm、長さを最大幅以上とするのが
好ましい。さらに、織布、不織布等をプリーツ状やスパ
イラル状に成形し、カートリッジフィルタとして使用す
ることも可能である。これは繊維の利点の取扱いがよ
く、コンパクトでしかも微粒子と金属イオンの同時除去
という、機能の複合化ができる好適な例である。通常の
繊維断面は円形であるが、星形や中空など異径断面の繊
維も用途や要求水質等により選択することができる。放
射線グラフトはこのような種々の形状の基材にキレート
官能基を付与できるので好適である。
プロピレン)を用い、放射線グラフト重合によりアクリ
ル酸(弱酸)、グリシン(弱酸、弱塩基)を反応させて
官能基を導入した。以降、反応させた繊維を単にそれぞ
れアクリル酸、グリシンと呼ぶ。官能基導入に先立って
γ線20Mradを前照射し、その前者はその後アクリ
ル酸、後者はGMA(メタクリル酸グリシジル)を導入
後、2次反応としてグリシンを反応させた。得られた交
換容量は表2の通りであった。この不織布(H型、およ
びNa型)を巾1〜2mm、長さ50〜150mmにカ
ッターで切断して繊維状とし、図1に示すカラムに8c
c/gの充てん比容積で10cc充てんし、図1の試験
装置で通水試験を実施した。重金属の代表としてコバル
トに着目し、硝酸コバルト水溶液を用いた。試験は常温
(約20℃)で行い、比較的低濃度コバルト(0.3〜
0.4ppmで通水し、10m/hの通水条件とした。
アクリル酸、グリシンのH型、Na型について処理水の
コバルト濃度の経時変化を図2、pHの変化を図3に示
す。これよりグリシンについてはH型が処理水コバルト
濃度は高いが他は低く維持されていることがわかる。グ
リシンにおいてNa型にすることでコバルト除去性能が
向上することがわかる。しかし処理水pHはNa型にす
ることで上昇し、中和操作が必要となる。
し、480時間の通水完了後も差圧上昇度は0〜0.0
2kg/cm2 であり、わずかであった。
濃度を1ppmにあげて試験を行った。処理水のコバル
ト濃度変化を図4、pHの変化を図5に示す。これよ
り、アクリル酸、グリシンともNa型の方がコバルト除
去性能は良好である。しかしpHはアルカリ例となり、
下段でpH調整が必要となる。差圧の傾向は実施例1と
かわらなかった。
差圧で効率よく除去することが可能となった。また処理
水のpHは上昇してしまうので装置内の処理水側、もし
くは下流に強酸性高分子、もしくは強酸性高分子と強塩
基性高分子からなる中和機能を設けたことにより、重金
属の除去とともにpHをほぼ中性付近におさえることが
可能となった。
置の液体フローを示す図である。
のキレート繊維の相違による通水性能を比較した図であ
る。
繊維の相違による通水性能を比較した図である。
のキレート繊維の相違による通水性能を比較した図であ
る。
繊維の相違による通水性能を比較した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 処理水中の重金属(イオン、コロイド)
を除去するため弱酸性のキレート官能基を塩型にした繊
維状キレート高分子を用いることを特徴とする重金属除
去方法。 - 【請求項2】 前記装置内の処理水側、もしくは装置外
の下流に弱酸性高分子、もしくは強酸性高分子と強塩基
性高分子から成る中和機能を設けたことを特徴とする請
求項1に記載の重金属除去方法。 - 【請求項3】 前記中和用高分子は繊維状である請求項
1又は2に記載の重金属除去方法。 - 【請求項4】 前記繊維は単繊維、単繊維の集合体であ
る織布および不織布、それらの加工品より選択される請
求項1、2又は3に記載の重金属除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21869491A JP3247704B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 重金属除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21869491A JP3247704B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 重金属除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557280A true JPH0557280A (ja) | 1993-03-09 |
JP3247704B2 JP3247704B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=16723952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21869491A Expired - Lifetime JP3247704B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 重金属除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6156075A (en) * | 1996-10-15 | 2000-12-05 | Chelest Corporation | Metal chelate forming fiber, process for preparing the same, and method of metal ion sequestration using said fiber |
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WO2002060824A1 (fr) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Chubu Chelest Co., Ltd. | Procede de traitement d'une solution contenant du metal et/ou un metalloide |
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JP2012240029A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Nippon Rensui Co Ltd | 脱イオン装置 |
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-
1991
- 1991-08-29 JP JP21869491A patent/JP3247704B2/ja not_active Expired - Lifetime
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