JPH0556721A - 育苗床 - Google Patents

育苗床

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Publication number
JPH0556721A
JPH0556721A JP3220231A JP22023191A JPH0556721A JP H0556721 A JPH0556721 A JP H0556721A JP 3220231 A JP3220231 A JP 3220231A JP 22023191 A JP22023191 A JP 22023191A JP H0556721 A JPH0556721 A JP H0556721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nursery bed
block
seedlings
seedling
bed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3220231A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Yano
真一郎 矢野
Hideo Izeki
秀夫 井関
Satoru Kato
哲 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP3220231A priority Critical patent/JPH0556721A/ja
Publication of JPH0556721A publication Critical patent/JPH0556721A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックウ−ル等を素材としたマットに碁盤目
状の切れ目をいれて多数のブロックに区切った育苗床に
おいて、一ブロック毎に分離して移植するときの分離性
を向上させ、移植後の活着性を向上させる。 【構成】 高熱により溶融する素材からなる板状の床材
に碁盤目状の切れ目を設けて所定の大きさのブロックに
容易に分離できるようにした育苗床において、前記切れ
目が熱溶断で形成されることで各ブロックの側壁の表層
床材が前記熱溶断の際に溶融した後に凝固した状態にな
っていることを特徴とする育苗床とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロックウ−ル等のよ
うに、繊維状の素材をマット状に成型しマット内部が連
続的な間隙を有する構造になった人工の育苗床に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロックウ−ル等からなる板状の床
材に碁盤目状の切れ目を設けて所定の大きさのブロック
に容易に分離できるようにした育苗床があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の育苗床は、ロッ
クウ−ル等を素材として間隙の多い構造になっているの
で、碁盤目状の切れ目によりブロック毎に区切られてい
るにもかかわらず、苗の生長にともない根が切れ目をま
たいで隣接するブロックにまで伸長する。よって、各ブ
ロックが隣接するブロックと互いに根で絡み合った状態
に育苗されてしまう。そのため、移植のため育成された
苗を一ブロック毎に分離してするときに、その分離抵抗
が大きくなって作業効率が低下する。また、根を切断し
て分離することなり移植後の活着が遅れる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、高熱により溶融する素材からなる板
状の床材に碁盤目状の切れ目を設けて所定の大きさのブ
ロックに容易に分離できるようにした育苗床において、
前記切れ目が熱溶断で形成されることで各ブロックの側
壁の表層床材が前記熱溶断の際に溶融した後に凝固した
状態になっていることを特徴とする育苗床とした。
【0005】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。1は、ロッックウ−ルを素材とした育苗
床である。この育苗床1には、所定の大きさのブロック
2…に容易に分離できるように碁盤目状の切れ目3…を
設けている。大きさは、平面視で縦横が280mm×2
90mmで、厚さが25mmとなっている。よって、一
般的な水稲用の育苗箱に2枚並列に並べて敷き詰められ
る大きさになっている。もちろん、縦横280mm×5
80mmにして育苗箱に1枚敷き詰める大きさにしても
よい。
【0006】ブロック2…は、碁盤目状の切れ目3…に
て一部で隣接するブロック2…と互いに連結しつつ分離
独立して、縦横に整列している。各ブロック2…の大き
さは、平面視で縦横が17.4mm×17.8mmで、
高さが25mmになっている。そして、各ブロック2…
の上面に播種用の穴2a…がひとつづつ成形されてい
る。その穴2aは、平面視で直径13mmの丸穴で、底
部は深さが17mmでテ−パ状になっている。
【0007】切れ目3…は、例えばレ−ザ−カッタ−な
どを使用して、熱溶断して設ける。切れ目3…の入れ方
は、例えば図1のように、切れ目線が交叉する個所は切
れ目が入らないようにして断続的に上下に貫通する切れ
目を縦横に碁盤目状に設けて、各ブロック3…がコ−ナ
−部で連結するように切れ目3…を入れる。この場合、
レ−ザ−ビ−ムを上下方向(S1)、(S2)に断続的
に投射しながら縦横に移動させればよい。連結部の間隔
は、縦方向横方向とも3mmとする。また、別例として
図5のように、左右の側面視方向(S3)、(S4)か
ら水平にレ−ザ−ビ−ムを投射して育苗床1の上面から
下部側に向けて移動させて切れ目3を設け、その切れ目
3…を左右に所定の間隔で設けて、各ブロック2…の上
部側が切れ目3によって分離独立し下部側が連結するよ
うに切れ目3…を設ける。切れ目3…の深さは、上面か
ら深さ20mmの深さにして下部側の連結厚さを5mm
とする。
【0008】図1、図5の両例の切れ目3…の幅は、育
苗箱に入れたときその箱の長手方向に並行する方向に設
けられる切れ目幅が2mm、短手方向に並行する方向に
設けられた溝が3mmとする。短手方向側の幅が広く設
けられていることは、この育苗床1で育苗された苗を田
植機に搭載して移植する場合に有効である。即ち、一般
的な田植機の苗載台にこの育苗床1で育苗した苗を載せ
る場合、その苗の長手方向が移植爪Pに向かうように載
せられる。そして、移植爪Pが長手方向に並行して移動
してきて一ブロック毎に苗を分離して移植する。移植爪
Pは、ブロック2の左右両側に対して分断する刃を有す
るが、前側に対して分断する刃は、移植爪Pの移動軌跡
上から苗の葉部に損傷を与えないようにするため充分に
は設けられていない。よって、移植爪Pが一ブロックづ
つ分離していくとき、長手方向に並行する切れ目3a…
は移植爪Pの刃が直接分断するから狭くても良いが、短
手方向のに並行する切れ目3b…は、移植爪Pによる苗
保持作用によって引きちぎられて分離するから、幅が広
ければブロック毎の分離性が向上する。
【0009】さて、切れ目3…は、前記のようにレ−ザ
−カッタ−等を使用して熱溶断で形成されるので、その
熱溶断による切れ目成形時に、切れ目3…の周囲のロッ
クウ−ル繊維が高熱で溶融する。そして、その後、冷却
されて凝固していく。よって、この育苗床1の各ブロッ
ク2…は、内部においてはロックウ−ル繊維により多く
の間隙を有する構造になっているが、側壁部2b…にお
いてはその表層が凝固層Gを形成し間隙の少ない皮膜状
となっている。
【0010】この育苗床1を使用して育苗するには、ま
ず、育苗箱にこの育苗床1を敷き詰め、各ブロック2…
の播種穴2a…にそれぞれ播種する。そして、少量の土
を覆土して、潅水等の育苗管理を施していく。すると、
各ブロック2…内で伸長する根は、側壁部2b…方向に
伸びていくが、凝固層Gによりそれより先への伸長が阻
止される。よって、隣接するブロックと互いに根が絡み
合った状態にはなりにくく、ブロック2…のそれぞれの
内部で根が伸長し、ブロック2…毎に独立した状態で苗
が育成されていく。
【0011】ところで、図5は、苗載台4に育苗床1に
て育苗された苗が載せられて移植爪Pに分離される苗分
割口5a付近の側方断面図である。苗載台4は、その裏
側に固着の取付部材6に摺接部材6aがボルト6b…で
固設され、その摺接部材6aが田植機の植付部側に取付
けられた支持レ−ル7に係合して左右摺動自在に支持さ
れている。また、左右往復移動する苗載台4には、苗分
割口付近の下端の苗を一ブロック毎に線材にて保持する
ホルダ−部材8が取付けられ、各ブロック2…を保持し
ながら苗載台4と共に左右往復動する。ところで、苗載
台4を支持する支持レ−ル7には係合溝7aが形成され
ていて、その溝7aに移植爪P…の位置に対応して苗分
割口5…が設けられている苗受けレ−ル5の係合部5b
が係合し、左右方向に数箇所設けられた支持レ−ル7側
の締め付けネジ穴7b…と苗受けレ−ル5側の穴5c…
が重合してボルト9…で締め付け固定されている。ま
た、図7のような苗受けレ−ル5’と支持レ−ル7’の
組付け構成もある。この構成では、組付時に位置ずれし
ないように合わせるための溝部7a’、7a’と突条部
5c’、5c’が苗受けレ−ル5’の取付部5b’と支
持レ−ル7’に設けられている。この溝部7a’と突条
部5b’は、支持レ−ル7と苗受けレ−ル5の引き抜き
成形時に成形する。以上のように、苗受けレ−ル5と支
持レ−ル7は別体で成形されているので、苗受けレ−ル
5の苗分割口5a周辺の各部材(ガイド部材、補強部材
等)を交換するときに、苗載台4を外すことなく苗受レ
−ル5のみを取り外して組み替え作業が行なえるので作
業効率が向上する。
【0012】また、その締め付け固定用のボルト9でガ
イド部材10が共に取付られている。そのガイド部材1
0は、移植爪Pの作動軌跡に沿う形状に成形された線材
からなり、移植爪Pが苗分割口5から一ブロック分苗を
分離して下降するときに、移植爪Pが保持した苗を前方
から支持して姿勢を乱さないようにする。また、苗分割
口5aには、苗分離時の抵抗で分割口5aが変形しない
ように補強する補強部材11が取付けられている。この
補強部材11は、L字状の部材112、12の基端部1
2a、12aを板バネ13で連結した形態になってい
る。この板バネ13により、L字状の部材12、12の
遊端部12b、12b側を内側にたわませることがで
き、そのたわみ方向と直交する方向の基端部12a、1
2a側のたわみは規制される。この補強部材11を苗分
割口5aに取付けるときは、遊端部12b、12b側を
内側にたわませながら分割口5aにはめこみ、遊端部1
2a側に設けられた係合部12c、12cを苗受けレ−
ル5をはさみ込むように係合させながらたわみを解いて
いく。基端部12a、12aは苗受けレ−ルに成形され
ている突条部5dにより、下方に下がらないように係合
組付られるようになっている。よって、従来、ネジ止め
などによって組付けていたのが、ワンタッチで組付られ
るようになり、しかも外れにくい。
【0013】
【発明の作用効果】切れ目3…が熱溶断で形成されるこ
とにより、各ブロック2…の側壁部2b…表層の床材が
熱溶断の際に溶融した後に凝固した状態になっているの
で、育苗中、各ブロック2…内で伸長する根は、側壁部
2b…方向に伸びていくが、凝固層Gによりそれより先
への伸長が阻止される。よって、隣接するブロックと互
いに根が絡み合った状態にはなりにくく、ブロック2…
のそれぞれの内部で根が伸長し、ブロック2…毎に独立
した状態で苗が育成されていく。これにより、移植時に
苗を一ブロック毎に分離するとき、その分離性が向上し
て作業効率が向上し、また、根を切断して分離すること
も少なくなり移植後の活着も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の育苗床を示す斜視図。
【図2】図1の育苗床の側方断面図。
【図3】図1の育苗床に対する移植爪の作用を示す平面
図。
【図4】図1の育苗床に対する移植爪の作用を示す側面
図。
【図5】別実施例の育苗床を示す斜視図。
【図6】図5の育苗床の側方断面図。
【図7】図5の育苗床に対する移植爪の作用を示す側面
図。
【図8】田植機の苗取り口の構成を示す斜視図。
【図9】田植機の苗取り口補強部材の平面図。
【図10】田植機の苗取り口補強部材の正面図。
【符号の説明】
1:育苗床 2:ブロック 2a:播種穴 2b:側壁部 3:切れ目 G:凝固層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高熱により溶融する素材からなる板状の
    床材に碁盤目状の切れ目を設けて所定の大きさのブロッ
    クに容易に分離できるようにした育苗床において、前記
    切れ目が熱溶断で形成されることで各ブロックの側壁の
    表層床材が前記熱溶断の際に溶融した後に凝固した状態
    になっていることを特徴とする育苗床。
JP3220231A 1991-08-30 1991-08-30 育苗床 Pending JPH0556721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3220231A JPH0556721A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 育苗床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3220231A JPH0556721A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 育苗床

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0556721A true JPH0556721A (ja) 1993-03-09

Family

ID=16747947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3220231A Pending JPH0556721A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 育苗床

Country Status (1)

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JP (1) JPH0556721A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0750921A (ja) * 1993-08-06 1995-02-28 Nitto Boseki Co Ltd 苺採苗用ロックウール成型培地
KR20010066968A (ko) * 1999-07-30 2001-07-11 사가라 아스히코 록울육묘용 배지
JP2013529922A (ja) * 2010-06-30 2013-07-25 ロックウール・インターナショナル・アクティーゼルスカブ 育苗培地製品、植物の成長方法、育苗培地を製造するプロセス
JP2020156339A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 植付方法

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JP2013529922A (ja) * 2010-06-30 2013-07-25 ロックウール・インターナショナル・アクティーゼルスカブ 育苗培地製品、植物の成長方法、育苗培地を製造するプロセス
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