JPH0678634A - 育苗ポットシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦横に並設した育苗用ポット部どうしを連結
する補強用リブを設けた育苗ポットシートにおいて、植
付け爪による育苗用ポット部の分離に際して育苗ポット
シートが所定分割線で確実に切断されるようにする。 【構成】 縦横に並設した育苗用ポット部１どうしを連
結する補強用リブ３を設けた育苗ポットシートにおい
て、補強用リブ３のうち縦方向に並ぶ育苗用ポット部１
を連結する部分を、育苗用ポット部１の横方向端部付近
のみに配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、田植機で使用する中苗
あるいは成苗を縦横に整然と並ぶ状態で育成するために
育苗用ポット部を縦横に並設し、かつ、強度アップによ
り取扱を容易にするために縦横に並設した育苗用ポット
部どうしを補強用リブで連結した育苗ポットシートに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図６に示すように、田植機での苗
送り方向、つまり縦方向に並ぶ育苗用ポット部１どうし
を連結する補強用リブ８、及び、田植機での苗載せ台往
復動方向、つまり横方向に並ぶ育苗用ポット部１どうし
を連結する補強用リブ９を、育苗用ポット部１の幅方向
中間寄りに配置していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、図６に示すよ
うに、田植機の植付け爪７の先端に苗の葉部を通すため
の隙間１０があるために、縦方向に並ぶ育苗用ポット部
１どうしを連結する補強用リブ８が苗取り出しに際して
植付け爪７の移動軌跡から外れて切断作用を受けず、切
断されない補強用リブ８に起因して育苗ポットシートが
所定分割線で切断されない場合があり、育苗用ポット部
１の分離性向上の面から改良の余地があった。本発明の
目的は、植付け爪による育苗用ポット部の分離に際して
育苗ポットシートが所定分割線で確実に切断されるよう
にする点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、縦
横に並設した育苗用ポット部どうしを連結する補強用リ
ブを設けた育苗ポットシートにおいて、補強用リブのう
ち縦方向に並ぶ育苗用ポット部を連結する部分を、育苗
用ポット部の横方向端部付近のみに配置したことにあ
る。

【０００５】

【作用】つまり、縦方向に並ぶ育苗用ポット部を連結す
る補強用リブを育苗用ポット部の横方向端部付近のみに
配置すると、成育した苗を田植機の苗載せ台に装填して
植付けを行うに、先端が内側に曲がったナイフ状の植付
け爪により苗を取り出す時に植付け爪で全ての補強用リ
ブを確実に切断させることができ、植付け爪による育苗
用ポット部の分離に際して育苗ポットシートを所定分割
線で良好に切断できる。

【０００６】

【発明の効果】その結果、縦横に並設した育苗用ポット
部どうしを補強用リブで連結して取扱を容易にしなが
ら、田植機の植付け爪による育苗用ポット部の良好な分
離を確実に実現できる、一段と優れた育苗ポットシート
を提供できるようになった。

【０００７】

【実施例】図１及び図２に示すように、上狭まり形状で
下部がほぼ正方形に開口した多数の育苗用ポット部１
を、縦横に並べてかつ下部で一体に連結した状態で形成
し、育苗用ポット部１夫々の上部に発芽孔２を設け、育
苗用ポット部１に床土材とともに入れた種子を発芽孔２
から上方に成育させるためのパルプ材、その他適当な材
料から成る育苗用ポットシートを構成してある。縦横に
隣合う育苗用ポット部１どうしを連結する補強用リブ３
を育苗用ポット部１の縦及び横方向端部付近のみに配置
し、育苗用ポットシートの二次元方向での撓み強度を増
大して、育苗用ポットシートで成育した苗を１枚の連続
した苗として容易に取扱えるように、かつ、田植機の植
付け爪による育苗用ポット部１の分離に際して育苗ポッ
トシートが所定分割線で確実に切断されるように構成し
てある。つまり、育苗用ポットシートは図３及び図４に
示すように田植機の苗載せ台４に載せて使用されるもの
であり、苗載せ台４の苗受け板５に沿っての往復動に伴
って苗取り出し口６に臨む育苗用ポット部１を一個づつ
植付け爪７により分離させるに際して、補強用リブ３を
育苗用ポット部１の縦及び横方向端部付近のみに配置す
ると、先端が内側に曲がったナイフ状の植付け爪７で補
強用リブ３を確実に切断させることができ、育苗ポット
シートを所定分割線で良好に切断できるのである。

【０００８】〔別実施例〕補強用リブ３を形成するに、
図５に示すように、縦方向に並ぶ育苗用ポット部１を連
結するリブ部分３ａと、横方向に並ぶ育苗用ポット部１
を連結するリブ部分３ｂを、別個に形成して育苗用ポッ
ト部１の縦及び横方向端部付近のみに配置してもよく、
また、横方向に並ぶ育苗用ポット部１を連結するリブ部
分３ｂだけを育苗用ポット部１の縦方向端部付近以外に
配置してもよく、要するに、補強用リブ３のうち縦方向
に並ぶ育苗用ポット部１を連結する部分を、育苗用ポッ
ト部１の横方向端部付近のみに配置してあればよい。育
苗用ポット部１の形状は適当に変更できる。

【０００９】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】育苗用ポットシートの部分平面図

【図２】育苗用ポットシートの部分断面図

【図３】育苗用ポットシートの使用状態を示す部分平面
図

【図４】育苗用ポットシートの使用状態を示す部分断面
図

【図５】育苗用ポットシートの別実施例を示す部分平面
図

【図６】従来の育苗用ポットシートの使用状態を示す部
分平面図

【符号の説明】

１ 育苗用ポット部 ３ 補強用リブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦横に並設した育苗用ポット部（１）ど
   うしを連結する補強用リブ（３）を設けた育苗ポットシ
   ートであって、前記補強用リブ（３）のうち縦方向に並
   ぶ前記育苗用ポット部（１）を連結する部分を、前記育
   苗用ポット部（１）の横方向端部付近のみに配置してあ
   る育苗用ポットシート。