JP2013529922A - 育苗培地製品、植物の成長方法、育苗培地を製造するプロセス - Google Patents

育苗培地製品、植物の成長方法、育苗培地を製造するプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、ミネラルウールで形成される密集した育苗培地製品(1)であって、対向する2つの面すなわち上面(4)および底面(5)と、底面(5)で開口し、底面(5)から育苗培地製品(1)の高さの少なくとも50%延在するチャネル(2)と、を有し、育苗培地製品(1)の体積が150cm以下である、製品を含む。

Description

本発明は、実生繁殖方法、このような方法に用いる製品、これらの製品を製造するためのプロセスに関する。
種子から植物を商業生産する第1段階は、繁殖段階である。ミネラルウールで作られた育苗培地で、果菜やその他の作物を種子から繁殖させることは、何年も前から周知である。通常の作業では体積の小さな育苗培地に、その育苗培地の上面の切り欠きに種子を置床するが、この育苗培地は、ミネラルウールで作られることもあるし、他の合成材料で作られることもある。第1の育苗培地で植物が発根し、葉が発育したら、これらを別の育苗培地である次の成長段階に移すことが可能である。この別の育苗培地は、同一施設内または別の施設内にあり、通常は最初より体積が大きいものである。
従来、何年にもわたって、実生繁殖は比較的体積の小さい育苗培地でなされてきた(通常、プラグと呼ばれる)。また、本発明者らの国際特許出願公開公報WO2010/003677から、体積が最大150cmと大きめの育苗培地で実生繁殖することも知られている。
任意に、異なる施設および/または別の育苗培地に移した後に、種子から幼苗への急速ではあるが丈夫で均一な成長を保証し、得られる幼苗が成株へと丈夫に成長するのに最も適した特徴を持つようになるのを保証することは、生産者の目標であり、責任でもある。生産者にとって最適な結果は、すべての種子が植物個体になり、すべての植物個体が最高品質であることである。
問題となってくるひとつの難点に、繁殖段階で、あらゆる環境条件および種子に供給される水と酸素の量を、最も良い特性の幼苗を得るのに適したものとするのが困難な点がある。たとえば、最初の主根(pin root)および苗条の短期間で効果的な発育ならびに着根を可能にするためには、種子を十分な水と接触させる必要がある。しかしながら、育苗培地の含水率が高すぎると、酸素濃度が低くなりすぎてしまうことが多い。この結果、根が徒長しすぎて、強度が不十分になる。この繁殖段階では、小さくまとまった根鉢にすべきであるが、酸素濃度が低いと、まとまり方が不十分な根鉢になる場合がある。理想的には、たとえば、生産者は育苗培地の含水率を75%前後にしたがるだろうが、実際には100%に近くなる。このように含水率が高すぎると、発芽率が下がり、植物個体の品質も下がる。結果として、生産者らは、育苗培地の給水頻度を着根目的で望まれるよりも抑える傾向にある。
こうした難点があるにもかかわらず、生産者らは、何年にもわたって上述したような方法でミネラルウールのプラグを使用しており、最近では、本発明者らのWO2010/003677に記載されたシステムを使用している。また、生産者らは、このような状況のもとで、条件を管理し、可能なかぎり最良の成長を得るために、生産者としての自らの技能と知識を使ってきている。
しかしながら、一層丈夫でありながら短期間での成長を可能にする育苗培地を提供し、たとえば根鉢が小さくまとまっているなど、以後の成長に最適な特性を持つ幼苗を得られることが望ましいであろう。また、生産者は、発芽率を可能なかぎり最大限に高め、得られる植物を均一にすることも目指している。
一方、ミネラルウール育苗培地以外の育苗培地で実生繁殖することが知られている。
たとえば、デンマーク特許第102550号では、切開部または割れ目を有する、スポンジ状の天然材料または人工材料で作られた植物栽培用の育苗培地ブロックが提供されている。この切開部の中に、種子、幼苗、苗条などが挿入され、切開部に隣接する2つの部分の自然な弾性が一助となり、適所で押圧保持される。明細書に言及された育苗培地用の材料は、多孔性プラスチック材料、おそらくは木材パルプと混合されるピートであり、これらの材料は、培土、クレー、養分、水の混合物中に浸漬される。切開部は、育苗培地製品を使用する際に地面と平行になるように配置される。
欧州特許出願公開第252191号は、挿し苗および実生苗の発根に用いられるポリウレタンフォームなどの合成培地に関する。この合成培地は、繁殖される挿し苗または幼苗を受けることを想定した比較的低毛管作用の少なくとも1つの領域と、前記低密度領域よりも毛管作用の高い比較的高密度の少なくとも1つの領域と、を有することを特徴とする、双密度製品である。低密度領域は、挿し苗または実生苗を受け入れるための1つまたは2つ以上のめくら孔を含むものであってもよい。この文献では、ミネラルウールの育苗培地を用いることについては論じていない。
米国特許第4058931号は、種子穴と、ブロックの底から種子穴までの孔と、ブロックをちょうど横断して流体を流すことのできる横方向のチャネルと、を有する植物栽培用のフォームブロックを開示している。このブロックは、好ましくは、多孔性の壁を有し、pH値が5.2を超えず、比重3〜15kg/mの細長い多重セルを有する脆弱な発泡プラスチックからなる。孔によって、根は、ブロックの中を通って外に出て、チャネル内の養液にまでガイドされる。
米国特許第4058931号に開示されているようなフォームブロックは、3〜15kg/mの低密度である。このようなフォームブロックは、低密度で扱いが困難であり、容易に破損して植物の損失に至りかねない。ミネラルウールの育苗培地は、これよりは高密度である。フォームブロックは、ホルムアルデヒドを主成分とするフォームであることが多く、ホルムアルデヒドが放出されて、これがゆえに植物の損失につながりやすい。フォームは、水のみならずミネラルウール培地などの他の育苗培地も保持しない。これは、根がブロック内に残るのではなく、孔によって、ブロックの中を通って外に出てチャネル内の養液にまでガイドされる、米国特許第4058931号に示されている。異なる特性のフォームとミネラルウール培地は、この2種類の材料が単純に置き換え可能ではないことを意味する。
本発明の第1の態様によれば、本発明者らは、ミネラルウールで形成される密集したな育苗培地製品であって、対向する2つの面すなわち上面および底面と、底面で開口し、底面から育苗培地製品の高さの少なくとも50%延在するチャネルと、を有し、育苗培地製品の体積が150cm以下である、製品を提供する。
本発明者らは、この製品では、給水頻度が高い場合ですら、育苗培地の湛水なく、育苗者が従来技術の製品を用いるよりも容易に種子に適した高い酸素濃度を得ることができることを見出している。本発明者らは、この水−酸素バランスの改善は、製品にチャネルが存在することに関連していると考えている。
この製品は、根の成長パターンの改善や小さくまとまった根鉢をはじめとして、多数の利点につながる。特に、これは根重の増加および分枝根数の増加につながり、これが最終的には生育期間の終わりの時点で一層丈夫な植物個体が得られることにつながる。本発明の第1の態様による製品を用いると、発芽率が増加し、植物の均一性が改善される。
本発明の第2の態様によれば、本発明者らは、本発明の第1の態様による製品を提供し、育苗培地製品の上面に種子を置床し、育苗培地製品を潅水し、種子を発芽・成長させて幼苗を形成することを含む、実生繁殖方法を提供する。
育苗培地製品が、上面と底面との間に延在して両端で開口するチャネルを有する好ましい事例では、本発明者らは、本発明の第3の態様において、育苗培地で種子を置床する方法であって、育苗培地製品を提供し、育苗培地の上面に種子を置床し、育苗培地製品の上面で種子をチャネル内に引き込むよう育苗培地製品の底面に真空を印加することを含む、方法も提供する。これにより、水および酸素と種子との良好な接触が達成されるよう良好な置床が得られるよう種子と周囲の育苗培地との間の接触が最適化される。これによって、繁殖期(bibition)の良好な第1段階が達成される。
本発明の第1の態様による育苗培地製品は、体積が150cm以下であって、対向する上面と底面とを有する密集したミネラルウールの塊を提供し、このミネラルウールの塊に、底面からミネラルウールの塊の高さの少なくとも50%延在するチャネルを形成することを含み、このチャネルが穿孔によって形成される、本発明の第4の態様によるプロセスをはじめとして、さまざまな方法で製造可能である。
本発明の第4の態様によるプロセスの利点のひとつに、穿孔工程によって、チャネルの周囲に比較的高密度の領域が形成されることがある。これには、種子の近くまたは種子と接触した育苗培地の一部に水を集中させる上で利点があり、これが着根の改善を促進する。これは、育苗培地製品の残りの部分を過剰に高い含水率にせずに、よって、育苗培地製品の酸素含有量に悪影響をおよぼすことなく達成可能なものである。
育苗培地製品が上面と底面との間に延在して両端で開口するチャネルを有する好ましい事例では、本発明の第5の態様によるプロセスで、製品を製造可能である。この態様では、本発明者らは、ミネラルウールのウェブを提供し、このミネラルウールのウェブをマンドレル上に巻回し、巻回したウェブを固定することを含む、プロセスを提供する。
貫通チャネルが設けられたミネラルウール製品を示す、概略断面図である。 チャネルと製品上面にある種子穴とを有するミネラルウール製品を示す、概略断面図である。 チャネルと上面の種子穴とを有するミネラルウール製品を示す、別の実施形態の概略断面図である。 チャネルと上面の種子穴とを有するミネラルウール製品を示す、第2の別の実施形態の概略断面図である。 育苗培地製品のアレイを示す、概略斜視図である。 種子を入れた育苗培地製品のアレイを示す、概略断面図である。 育苗培地製品と、穴を形成するための手段ならびに、圧縮領域Xとを示す、概略断面図である。 植物の成長と根の発育を示す、製品の写真である。 植物の成長と根の発育を示す、製品の写真である。 植物の成長と根の発育を示す、製品の写真である。 植物の成長と根の発育を示す、製品の写真である。 植物の成長と根の発育を示す、製品の写真である。 植物の成長と根の発育を示す、製品の写真である。 標準的な製品と本発明の製品との比較試験における、ピーマン幼苗の根/苗条比と根の生重を示す。 標準的な製品と本発明の製品との比較試験における、ピーマン幼苗の根/苗条比と根の生重を示す。
本発明の育苗培地製品は、ミネラルウールで形成される。このミネラルウールは、既知のミネラルウール育苗培地の形成に用いられる、従来のタイプのものであってもよい。これは、グラスウールまたはスラグウールであってもよいが、通常はストーンウールである。ストーンウールは一般に、酸化鉄が少なくとも3%の含有量、アルカリ土類金属(酸化カルシウムおよび酸化マグネシウム)が10〜40%の含有量で、ミネラルウールの他の通常の酸化物成分とともに含まれている。これらの酸化物成分は、通常は少量で存在するシリカ、アルミナ、アルカリ金属(酸化ナトリウムおよび酸化カリウム)であり、チタニアおよび他の微量酸化物を含むこともある。これは通常、育苗培地の製造用で従来から知られている、複数タイプの人造ガラス繊維のいずれであってもよい。
繊維径は、従来どおり、3〜20ミクロン、特に5〜10ミクロンの範囲であることが多い。
育苗培地は、密集した塊の形である。すなわち、この育苗培地は概して、ミネラルウール繊維の密集したマトリクスである。これは、それ自体で製造されているが、ミネラルウールのスラブを造粒し、造粒した材料を固化して形成することも可能なものである。
ミネラルウール育苗培地は通常、有機連結材であることの多い連結材を含み、この連結材は一般に、熱硬化性である。育苗培地は、好ましくは、硬化した連結材で連結された鉱物繊維の密集したマトリクスである。連結材は、疎水性の有機連結材であってもよく、特に、ミネラルウール育苗培地(および他のミネラルウールを基にした製品)で何年も用いられてきたタイプの、熱硬化性(heat-curable)(熱硬化性(thermosetting))で疎水性の従来の連結材であってもよい。これには、便利で経済的だという利点がある。よって、連結材は、好ましくはフェノールホルムアルデヒド樹脂または尿素ホルムアルデヒド樹脂であり、特にフェノール尿素ホルムアルデヒド(PUF)樹脂である。連結材は、たとえば欧州特許出願公開第1889859号に記載されているように、それ自体は親水性であってもよい。また、WO2008/028923または欧州特許出願公開第1047645号に記載されているようなホルムアルデヒドを含有しない連結材であってもよいし、WO2008/089849に記載されているように、フェノールを含有しない連結材であってもよい。
連結材は一般に、培地を基準に0.1〜10%、通常は0.5〜6%、最も好ましくは1.5〜5%の量でミネラルウール育苗培地に存在する。
連結材自体が親水性である場合、保水剤を使用しないのが普通であるが、連結材が親水性ではない場合には、ミネラルウール育苗培地は、好ましくは保水剤も含む。これは、非イオン系界面活性剤などの従来の保水剤であってもよい。あるいは、イオン系界面活性剤、好ましくはイオン系界面活性剤であってもよい。たとえば、本発明者らの公開公報WO2008/009467に記載されているようなイオン系界面活性剤のうちのいずれかであってもよい。
保水剤は、育苗培地を基準に、好ましくは0.1〜3%(重量で)、一層好ましくは0.05〜1%、特に0.075〜0.5%の量で育苗培地に存在する。
好ましくは、連結材(乾物)の重量を基準にした保水剤の量(重量で)は、0.01〜5%、好ましくは0.5〜4%の範囲である。
ミネラルウール育苗培地は、連結材および保水剤に加えて、たとえば硫酸アンモニウムなどの塩、シランなどの接着促進剤など、他のタイプの従来の添加剤を含有するものであってもよい。
好ましくは、繊維は主に垂直方向に配置される。これには、他の向きより根を良く成長させることができ、次の段階への移植時に有用なしっかりした培地を提供することが可能になるという利点がある。
ミネラルウール育苗培地製品は、プラグとして一般に知られている製品のタイプに従来用いられている寸法であってもよい。よって、この製品は、高さが20〜35mm、多くは25〜28mm、長さと幅が15〜25mmの範囲、多くは20mm前後である。この場合、培地は実質的に円柱形のことが多く、円柱の両端の表面が育苗培地の上面と底面をなす。もうひとつの実施形態は、高さが30〜50mm、多くは40mm前後で、長さと幅が20〜40mmの範囲、多くは30mm前後である。この場合、育苗培地は、直方体形をしていることが多い。この第1の事例では、育苗培地の体積は、50cm以下であることが多く、好ましくは40cm以下である。あるいは、育苗培地は、本発明者らの公開公報WO2010/003677に、第1の密集したミネラルウール育苗培地として説明されているタイプのものであってもよい。この第2の事例では、育苗培地製品の体積は、最も好ましくは10〜40cmの範囲である。
高さは、使用を想定して配置した場合に育苗培地の垂直方向の高さであり、よって、上面と底面との間に距離がある。
通常、育苗培地は、円柱形、直方体、立方体など、適切な形状であれば、どのような形のものであってもよい。
通常、育苗培地製品の体積は、5〜150cmの範囲であり、好ましくは100cm以下、一層好ましくは80cm以下、特に75cm以下、最も好ましくは70cm以下である。
上面と底面との間の最小距離は、好ましくは50mm未満、一層好ましくは40mm未満、特に30mm未満である。
1つのミネラルウール育苗培地製品は通常、1本のチャネルを含む。あるいは、通常は実質的に形態が同じ複数本のチャネルを含む製品を提供してもよい。この類の製品は、複数の種子からの繁殖に使用できるものである。あるいは、たとえば、各々が1本のチャネルを有する1つまたは2つ以上の育苗培地製品を、手で、あるいは何らかの刃物または他の好適な装置を用いて切り離すことが可能なように溝で連結された、本発明の連結されたミネラルウール育苗培地製品のアレイである製品を提供してもよい。
この場合、各育苗培地製品に、後述するような種子穴または切り欠きを含めることも可能である。
製品のもうひとつの形態に、育苗培地製品の上面の端から端まで延在し、この上面に接続されたフィルムまたはシートで連結された、本発明によるミネラルウール育苗培地のアレイがある。このフィルムまたはシートは、適当な任意の材料で形成すればよく、生分解性プラスチックなどのポリマー材料があげられるが、紙が好ましい。この被覆用のシートは、最初の湿潤時に育苗培地製品の吸水をさまたげないように選択すべきである。これは、不浸透性であってもよいし、多孔性であってもよいが、ただし、孔の直径は種子の幅未満になるようにする。
通常、フィルムまたはシートは、育苗培地製品の上面に接着剤を用いて取り付けられる。
必要があれば、被覆用シートを引っ張りさえすれば、これをプラグから取り外すことが可能である。被覆用シートとしての紙には、濡れると崩れるため、能動的に除去する工程が必要ないという利点がある。
このアレイの好ましい実施形態では、各チャネルの幅は、最も狭い箇所で、種子の幅以下(好ましくは未満)であり、各チャネルに種子を提供する。被覆用フィルムまたはシートは、種子を保護し、各育苗培地製品の中にこれを入れておくことが可能である。
このようなアレイのひとつの利点に、乾燥した形態ではあるが種子の入った状態で生産者に提供できるため、生産者側で育苗培地製品に種子を播く時間のかかる作業をしなくてすむことがある。生産者に必要なのは、育苗を開始するために製品を湿らせる工程を経ることだけである。さらに、被覆用シートまたはフィルムが育苗培地製品同士を接続する役割を果たし、生産者は、トレーや他のキャリアの使用をなくすことができる。場合によっては、育苗培地製品の底面に沿って、(被覆用の層として提供されているものと同じタイプまたは異なるタイプの)フィルムまたはシートの第2の層をアレイに設けると好ましいことがある。
このような場合、ホルモンおよび/または殺虫剤および/または肥料および/または発根促進剤などの成長促進物質を、あらかじめ含有しておくことが、育苗培地にとって特に好都合である。上記に代えてあるいは上記に加えて、種子と一緒に、たとえば種子と一緒に被覆用シートの下に配置する別のペレットとして、別の成長促進材料を含ませることも可能である。
このようなアレイは、以下のようにして製造可能である。
1.密集した形態で育苗培地材料を製造する
2.育苗培地材料を所望の寸法を持つ製品の形に成型する
3.上面に種子穴を形成する
4.たとえば穿孔またはドリルによる穴あけによって、チャネルを形成する
5.それぞれの種子穴に種子を置床する
6.必要があれば、種子の置床後にバーミキュライトを覆土することも可能である
7.被覆用シートをアレイの上に配置し、これを育苗培地の上面に接着する
チャネルの方向は、底から上面であり、よって、製品が使用時の向きにあるときに実質的に垂直方向である。
チャネルは、上面と底面との間の距離の少なくとも50%延在し、好ましくは少なくとも60%、特に少なくとも70%延在する。好ましくは、チャネルは底面から上面まで延在し、貫通孔になるように両端で開口する。
一般に、チャネルは製品内の実質的に中央に配置される。その構成は、好ましくは、チャネルの両側面が基本的に平行であり、略円筒形であるようなものである。あるいは、通常は錐の底面が底面への開口点になる状態の円錐形であってもよい。
チャネルは、好ましくは、体積が育苗培地製品の全体積の0.5〜15%の範囲であり、特に、全体積の1〜8%の範囲である。
チャネルが貫通孔である場合、その最小幅(すなわち、最も狭い部分の幅)が、種子が育苗培地から落下するのを防ぐような幅であり、5mm以下、特に4mm以下であることが重要である。一般に、少なくとも1mmであり、好ましくは少なくとも2mmであり、これによって、種子は上面にあるチャネルの上部に保持される。好ましくは、チャネルの最小幅は3mm前後である。
チャネルの上端での幅が、下端での幅よりも大きくてもよい。このようにすることで、種子幅のばらつきに対処する柔軟性が得られる。
あるいは、チャネルの下端の幅が、上端での幅よりも大きくてもよい。チャネルが貫通孔である場合、このようにすることで、チャネルから種子への酸素供給量を最大にすることができる。
好ましくは、育苗方法の実施時に、平らな表面の上に立てるように、育苗培地の底面は実質的に平らである。
しかしながら、好ましくは上面に切り欠き(種子穴)を有し、この切り欠きに種子を置床することが可能である。また、この切り欠きは、好ましくは、チャネルが貫通孔である場合に、チャネル頂部の開口につながっている。切り欠きは、実質的に円筒形であるが、好ましくは実質的に円錐形または円錐台形である。
使用時、育苗培地への種子の置床は重要である。一般にプラグとして知られる製品タイプでは、種子を置床できる種子穴を含ませることが従来からなされている。この種子穴は、製品の上面中央にある小さな切り欠きであってもよい。あるいは、製品の上面の大半または全体を切り欠いた円錐として形成された、大きめの種子穴であってもよい。また、上面の円錐形の切り欠きと、円錐の中央に設けた、これよりも小さな別の切り欠き(この中に種子を置床できる)とを含ませることで、上記の2つの選択肢を組み合わせることも可能である。
種子穴を含むこと、そして使用時に、この種子穴に種子を正しく置床することは、置床時に種子が製品の表面で跳ねて外に落ちてしまうのを防ぐ上で、極めて好ましい(外に落ちれば、言うまでもなく発芽率が下がる)。また、種子を育苗培地製品の上面の中央に置床すると好ましい。
チャネルが貫通孔である場合、チャネルの頂部の開口内に種子を置床できるため、上面に種子穴を含む必要がないこともある。さらに、種子を正確に置床できるようにするために、プラグの上面からのチャネルの出口と一致する切り欠きを含むか、製品上面の円錐形の切り欠きを含むようにして、これによってチャネルが上面の円錐の頂点で開口するようにすると望ましい場合もある。
全体としての製品の平均密度は、60〜100kg/mの範囲であり、好ましくは70〜85kg/m、好ましくは55kg/mを超え、好ましくは95kg/m以下、好ましくは90kg/m以下である。
全体としての製品の平均密度は、生産者が、破損した製品によるロスを最小限に抑えて製品を機械的に取り扱うことが可能なように、好ましくは少なくとも55kg/m、好ましくは少なくとも60kg/m、好ましくは少なくとも70kg/mである。全体としての製品の平均密度は、植物が製品に根を張ることができるように、好ましくは100kg/m未満、好ましくは95kg/m未満、好ましくは90kg/m未満、好ましくは85kg/m未満である。
好ましい実施形態では、チャネルを囲む領域があり、この領域は育苗培地製品の残りの部分よりも密度が高い。好ましくは、この領域は、チャネルで表面から少なくとも0.5mm、好ましくは少なくとも1mm延在するが、一般に2mm以下である。この密度が高められた領域の密度は、全体としての製品の平均密度よりも好ましくは少なくとも5%、一層好ましくは少なくとも10%高い。最も好ましくは、全体としての製品の平均密度よりも10〜15%の範囲で大きい。
この特定の特徴は、チャネルが上面に向かって延在している実施形態で、種子への直接的な水の供給を改善するのに寄与する。これは、育苗培地の他の部分よりも、育苗培地の残りの部分を飽和させることなく含水率が高くなり得る密度の高い領域に、種子が接触しているためであると考えられている。
本発明の第1の態様の育苗培地製品は、繁殖方法で使用するためのものである。これは、本発明の第2の態様に関して上記にて定義したとおりである。
この方法によれば、育苗培地は、浸漬または流れ(wetting line)(または他の任意の従来の湿潤方法)を使用することで、好ましくは水で湿らされ、その後、種子が育苗培地に置床される。
種子の置床は、従来の方法で行えばよく、チャネルが底から上面に延在する貫通孔である場合、上述したように、本発明の第3の態様による方法で、種子を置床することが可能である。
この方法では、一連の製品をアレイに配置する。このアレイは、通常は何らかの種類の(たとえばストーンウール製である)型内に保持される。また、製品をトレーに配置してもよい。続いて、こうして配置したものを、空気を吸引して種子を各製品の貫通孔の上部に入れる吸引装置に接続してもよい。
種子を置床した後、従来のように、これにバーミキュライトを覆土してもよい。
この実施形態は、育苗培地製品のアレイを作り、これをフィルムまたはシートで接続した場合に特に有用である。このような場合、バーミキュライトは必要なく、好ましくは使用されない。
次に、標準的な方法で、通常は少なくとも2日間、多くの場合は少なくとも8日間かけて、植物のタイプによっては、少なくとも10日間、場合によっては少なくとも14日間または少なくとも16日間かけて、種子を発根および成長させる。
接ぎ用の幼苗を用いる場合、最大16日間経過後に台木を取り、これを接ぐ。接いだあとの植物を、さらに22〜30日間成長させて、次の成長段階の植物を得る。
繁殖方法は、従来のものであってもよいし、本発明者らの公開公報WO2010/003677に記載されたようなものであってもよい。
繁殖段階の後、生産した幼苗を、ミネラルウール育苗培地で、別の育苗培地に移動して、従来の方法で最終的な植物個体に育てられるようにすることが可能である。
植物は、トマト、キュウリ、ピーマン、ナスなど、従来技術において種子から育てるタイプのうち、どのようなものであってもよい。
本発明の第2の態様による方法では、ミネラルウール育苗培地製品は、本発明の第1の態様による製品に関して上述した好ましい特徴のうちどれを有するものであってもよい。
本発明の繁殖方法が特に好都合なのは、最終的な幼苗で根の分布が改善されるという点である。したがって、本発明は、特にチャネルを持たない繁殖用の標準的なミネラルウール育苗培地と比較して、根の分布を改善し、特に、一層小さくまとまった根鉢を作り出すために、少なくとも10個の種子の繁殖方法における、本発明の第1の態様による製品の用途を提供するものである。
本発明の繁殖方法の別の利点として、根重が改善され、幼苗の分枝根の数が増加することがあげられる。したがって、本発明は、特にチャネルを持たない繁殖用の標準的なミネラルウール育苗培地と比較して、生成根重を改善するために、少なくとも10個の種子からの繁殖方法における、本発明の第1の態様による製品の用途を提供するものである。
本発明の第1の態様の製品は、都合のよい任意の方法で製造可能なものである。通常、この製品は、繁殖に用いられるタイプの育苗培地を製造してチャネルのない製品を形成するための既知の手段のうちいずれかを用いて作られる。チャネルについては、たとえば、ドリルによる穴あけまたはミリング(またはこれら2つの組み合わせ)などの好適な任意の手段で形成可能である。しかしながら、本発明者らは、穿孔すなわち、製品から材料を除去するのではなく、材料を偏位させてチャネル周囲の材料の密度を高める方法によってチャネルを形成すると、特に望ましい結果が達成されることを見出している。
よって、本発明の第1の態様による製品を製造する好ましい方法は、本発明の第4の態様に定義するような方法によるものである。
この方法によれば、育苗培地製品として用いるのに適切な特徴を有する、ミネラルウールの密集した塊が提供され、この密集した塊に、必要なチャネルが穿孔によって形成される。チャネルを(材料を鉱物繊維の密集した塊から取り除く切削またはドリルによる穴あけなどの他の何らかの手段ではなく)穿孔によって形成することには、チャネルの表面でミネラルウールを圧縮して、その密度を高めるという効果がある。本発明者らは、これによって、適切な水が常にチャネルの表面、よって、育苗培地製品の上面でチャネルの表面に接している種子の付近に供給される状態を保証できる構造が得られると考えている。
通常、穿孔装置には尖った先端があり、たとえばマンドレル状など、異なる形状をしていることもある。穿孔装置の幅は、たとえば、所望のチャネルの幅に対応している。育苗培地製品にチャネルを形成する際、穿孔装置を育苗培地製品の関連の表面に押し込み、これによってミネラルウールを外方向に偏位させる。このように、偏位した材料が、育苗培地製品で種子穴の周囲に育苗培地製品の残りの部分よりも密度の高い部分を作り出す。
本発明の第5の態様では、鉱物繊維のウェブを製造し、適当な大きさのマンドレルに巻回する別の好ましい方法によって、育苗培地製品を製造可能である。マンドレルから取り外すと、貫通孔のある製品が形成される。
この方法では、好ましくは、ミネラルウールのウェブに未硬化の状態で連結材を含有し、最終製品は、巻回とマンドレルからの取り外し後に、一般にはオーブンで硬化させたものである。
ここで、図面を参照して本発明について説明する。
複数の図面を参照することで、本発明によるミネラルウール製品およびその製造プロセスを、さらに説明する。
図1は、本例では貫通孔であるチャネル2と、上面4と、底面5とを有する育苗培地製品1の断面を示す。このチャネルは、実質的に円柱形の製品の実質的に中央に設けられている。種子3は、貫通孔2の上側開口部の中に置床される。この上側開口部は、製品1の上面に開口している。
図2は、育苗培地1のもうひとつの実施形態を示す。この実施形態では、チャネル2は底面5から上面4に向かって延在するが、上面4では開口していない。この場合、上面4には、実質的に小さな円錐形の切り欠き6(種子穴)が設けられ、この中に種子3が置床される。
もうひとつの実施形態では、図3に示すように、製品1の全体としての構造は、切り欠き7が、実質的に円柱形をした製品の実質的に中心に位置する円錐の中心点がある、実質的に大きな円錐形の切り欠きであること以外は、基本的に図2と同一である。種子3は、円錐の頂点8に置床される。
図4に示す別の実施形態では、上面4は基本的に図2と同様で、小さな円錐形の切り欠き6が設けられ、この中に種子3が置床される。チャネル2の形状は異なっており、円錐台形である。
もちろん、たとえば図1に示す貫通孔の形態のチャネルと、図2に示す小さな円錐形の切り欠き6とを組み合わせることが可能である。この場合、チャネル2は、切り欠き6のところで開口することになる。また、このような貫通孔のチャネル2と、大きな形態の切り欠き7とを組み合わせることも可能である。この場合、チャネルの開口は、円錐形の切り欠きの頂点8にくる。同様に、図4に示す円錐台形のチャネル2と、図3に示す上面のいずれかの形態とを組み合わせることも可能である。
図1から図4に示すこれらの実施形態では、給水頻度が高い場合ですら、育苗培地の湛水なく、育苗者らは種子に適した高い酸素濃度を保つことができる。こうした水/酸素バランスの改善は、製品にチャネルが存在することに関連している。
図5は、育苗培地製品1の連結アレイである製品を示す。この場合、育苗培地製品は、ミネラルウールからなる一体型のアレイとして形成される。同図では、チャネルを図示していない。製品1を使用する必要が生じたら、破線9に沿ってアレイから製品を切り離すことが可能である。
図6は、別の育苗培地製品1のアレイの断面図を示す。この育苗培地製品は各々、製品の上面4で小さな円錐形の切り欠き6に開口した貫通孔のチャネル2を有し、この切り欠きの中に種子3が置床される。製品1は一体に形成されているわけではなく、製品1の上面4に接着剤で接着されたシート10によって連結されている。好ましくは、このシートは紙製である。
製品をアレイとして形成することには、乾燥してはいるが種子の入った状態で製品を生産者に提供できるため、生産者側で育苗培地製品に種子を播く時間のかかる作業をしなくてすむという利点がある。生産者に必要なのは、育苗を開始するために製品を湿らせる工程を経ることだけである。さらに、被覆用シートまたはフィルムが育苗培地製品同士を接続する役割を果たし、生産者は、トレーや他のキャリアの使用をなくすことができる。
図7は、本発明の製品を穿孔によって製造する手段を示す。この場合、チャネル2は、図示のようなチャネル2を形成するために製品の底面5に打ち込まれる先端12を有する、穿孔針11によって形成されている。この穿孔工程では材料が取り除かれるわけではなく、外方向に移動するにすぎないため、チャネルの表面にミネラルウールが圧縮された領域が生じる。これを影を付した領域Xとして図示する。
この実施形態の利点は、チャネルの表面、よって育苗培地製品の上面でチャネルの表面と接している種子の近くで、常に適切な給水がなされる構造を得られることにある。
図8から図15は、本発明の有益な結果を示している。使用した製品はいずれも、フェノール尿素ホルムアルデヒドの連結材と、保水剤としての非イオン系界面活性剤とを用いたミネラルウール培地である。
図8および図9は各々、チャネルのない標準的な製品との比較で、本発明の製品で成長させた幼苗の根系(写真右側)を対比して示したものである。ここで、本発明の製品は、標準的な製品と同じであるが、チャネルとしての貫通孔を有する。右側の幼苗群のほうが、根系が小さくまとまっていることが確認できる。
図10および図11は、育苗培地の含水率50%を目標にして、同一条件下で成長させた二組の幼苗を比較したものである。図10は、チャネルのない製品を用いた場合の結果を示す。図11は、これと同一であるが、貫通孔のある製品を用いた場合の結果を示す。図11において、根が太く根量も大きいことが明らかに見て取れる。
図12および図13は、同様の対比を示したものであるが、ここでは含水量を70%前後に設定した条件にしてある。図12は、標準的な形態の製品を用いた場合の根系を示し、図13は、貫通孔を持つこと以外は同一の製品を用いた場合の結果を示す。
図14および図15は、本発明の製品で成長させた幼苗のピーマンで得られた根系を、チャネルがないこと以外は同一の標準的な製品を用いた場合と比較した、比較結果である。これらの幼苗を、冬季の気候条件下、標準的な潅水法で成長させた。光量については冬季のエネルギーレベルに設定し、温度を20〜22℃とした。図14から、本発明の製品で成長させた幼苗のほうが、チャネルのない標準的な製品を用いる場合よりも根/苗条比が高いことがわかる。図15は、本発明の製品で成長させた幼苗のほうが、チャネルのない標準的な製品を用いる場合よりも、根の生重が大きいことがわかる。これは、本発明の製品で成長させた幼苗が、チャネルのない標準的な製品を用いる場合よりも根系を発育させることを示すものである。
本発明の第1の態様によれば、本発明者らは、ミネラルウールで形成される密集した育苗培地製品であって、対向する2つの面すなわち上面および底面と、底面で開口し、底面から育苗培地製品の高さの少なくとも50%延在するチャネルと、を有し、育苗培地製品の体積が150cm以下である、製品を提供する。

Claims (15)

  1. ミネラルウールで形成される密集したな育苗培地製品であって、対向する2つの面すなわち上面および底面と、前記底面で開口し、前記底面から前記育苗培地製品の高さの少なくとも50%延在するチャネルと、を有し、前記育苗培地製品の体積が150cm以下である、育苗培地製品。
  2. 前記チャネルが、前記底面から前記上面まで連続的に延在し、前記上面で開口している、請求項1に記載の育苗培地製品。
  3. 前記チャネルの幅が、最も狭い部分で3mm以下である、請求項2に記載の育苗培地製品。
  4. 前記ミネラルウールの前記チャネルと隣接して当該チャネルを囲む部分の密度が、前記育苗培地製品を形成する前記ミネラルウールの残りの部分の密度よりも高い、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  5. 前記ミネラルウールの全体としての平均密度が、60〜100kg/mである、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  6. 前記上面に、実質的に中央に配置された種子穴を有し、前記チャネルが前記上面で開口する場合、前記種子穴が前記上面にある前記チャネルの前記開口に一致する、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  7. 請求項1に定義したような製品を提供し、前記育苗培地製品の前記上面に種子を置床し、前記育苗培地製品を潅水し、前記種子を発芽および成長させて幼苗を形成できるようにすることを含む、実生繁殖方法。
  8. 前記育苗培地製品が請求項2に定義したようなものであり、前記種子が、前記育苗培地製品の前記上面で前記チャネル内に置床される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記育苗培地製品が、請求項2〜6に定義される追加の特徴のうちいずれかを有する、請求項7または8に記載の方法。
  10. 請求項2に定義したような育苗培地製品を提供し、前記育苗培地の前記上面に前記種子を置床し、前記種子を前記育苗培地製品の前記上面で前記チャネル内に引き込めるように、前記育苗培地製品の前記底面で真空を印加することを含む、育苗培地で育てるための種子を置床する方法。
  11. 請求項1に定義したような育苗培地製品を製造するプロセスであって、体積が150cm以下で、対向する上面および底面を有するミネラルウールの密集した塊を提供し、前記ミネラルウールの塊に、前記底面から、前記ミネラルウールの塊の高さの少なくとも50%延在するチャネルを形成することを含み、前記チャネルが穿孔によって形成される、育苗培地製品の製造プロセス。
  12. 製造される前記育苗培地製品が、請求項2〜6に定義される追加の特徴のうちいずれかを有する、請求項11に記載のプロセス
  13. 請求項2に記載の密集した育苗培地製品を製造するプロセスであって、ミネラルウールのウェブを提供し、前記ミネラルウールのウェブをマンドレルに巻回し、前記巻回したウェブを固定することを含む、製造プロセス。
  14. 前記ミネラルウールのウェブは未硬化の連結材を含有し、前記方法が、巻回の完了後かつ、前記巻回によって得られた製品を前記マンドレルから取り外した後に、前記連結材を硬化させることをさらに含む、請求項13に記載のプロセス
  15. 前記育苗培地製品が、請求項3、4、6に記載の追加の特徴のうちいずれかを有する、請求項13または請求項14に記載のプロセス。
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