JP2002078416A - 園芸用培地 - Google Patents

園芸用培地

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JP2002078416A
JP2002078416A JP2000268497A JP2000268497A JP2002078416A JP 2002078416 A JP2002078416 A JP 2002078416A JP 2000268497 A JP2000268497 A JP 2000268497A JP 2000268497 A JP2000268497 A JP 2000268497A JP 2002078416 A JP2002078416 A JP 2002078416A
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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Tatsuya Yamaguchi
達也 山口
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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    • Y02P60/216

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の形状を長期間保持し得るとともに、容
易に大量処理が可能である園芸用培地を提供する。 【解決手段】 籾殻12と、芯部及び前記芯部よりも軟
化温度が低い鞘部からなる芯鞘型繊維14とを混合し、
加熱成形してなる成形体から各々構成された園芸用スラ
ブ22と園芸用ポット10とからなる園芸用培地20で
あって、前記園芸用スラブ22及び前記園芸用ポット1
0は各々、前記園芸用ポット10はプラグ苗60を装着
可能な凹部10aを有し、且つ前記園芸用スラブ22は
前記園芸用ポット10を載置可能な載置面22aを有す
るとともに、少なくとも2以上の前記成形体24を前記
載置面22a方向に積層してなることを特徴とする園芸
用培地20である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、果物及び花
等の養液栽培に用いられる園芸用培地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、野菜や花等の根付き植物を、一定
の品質で生育し、連続かつ効率的に安定生産する方法と
して、養液栽培が知られている。この栽培方法は、苗の
培地として、無土壌培地を使用し、直接、植物育成養分
を含む養液を、苗に計画的に供給する方法であり、植物
の生育を均一化できる点で有利である。また、連作時
に、土壌栽培で必要となる煩雑な作業が不要となり、連
続的かつ効率的に植物を栽培できる点でも有利である。
この栽培方法では、各々のプラグ苗は、成長初期の段階
で一定形状に成形された小型ポットに埋め込まれて栽培
され、養液の供給等が効率的に行えるようになってい
る。その後、そのポットは、一定形状に成形された大型
スラブ上に載置され、さらに根が広がり、苗を安定的に
生育することができる。
【0003】養液栽培用の無土壌培地としては、養液等
の水分を供与されても、長期間一定の形状を維持し得る
とともに、根が広がるのを妨げず、且つ大気中の酸素が
供給可能な程度の空隙を有する必要がある。この様な特
性を満足するものとして、従来、天然鉱物を人工的に加
工調整したロックウール等の資材が主に使用されてい
る。ロックウールは、水や微生物に対して耐性を有する
とともに、水分を供与されても長期間一定の形状を維持
することができ、且つ充分な空隙を有するので、養液栽
培用の培地として好ましく使用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、養液栽培用の
培地は、一定期間の栽培を行った後に、廃棄処分しなけ
ればならない。ロックウールの主原料は、天然鉱物であ
るので、土壌中に埋めても問題はないが、土壌中で微生
物によって分解されず、大量に処理することは困難であ
る。環境問題が深刻化している現況においては、前記特
性を満足するとともに、より容易に廃棄できる無土壌培
地が望まれている。
【0005】本発明は、前記諸問題に鑑みなされたもの
であって、養液等の水分を供給された場合も一定の形状
を長期間保持し得るとともに、根が広がるのを妨げず且
つ酸素及び養液の供給を効率的に行うのに充分な空隙を
有し、容易に大量処理が可能である園芸用培地を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の園芸用培地は、園芸用スラブと前
記園芸用スラブ上に載置された園芸用ポットとからなる
園芸用培地であって、前記園芸用スラブ及び前記園芸用
ポットは各々、籾殻と、芯部及び前記芯部よりも軟化温
度が低い鞘部からなる芯鞘型繊維とを混合し、加熱成形
してなる成形体であり、前記園芸用ポットはプラグ苗を
装着可能な凹部を有し、且つ前記園芸用スラブは前記園
芸用ポットを載置可能な載置面を有するとともに、少な
くとも2以上の前記成形体を前記載置面方向に積層して
なることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の園芸用培地では、まず、
前記園芸用ポットの凹部にプラグ苗が装着され、例え
ば、所定期間園芸用スラブと非接触状態で前記園芸用ポ
ットに養液が供給され、前記プラグ苗が生育する。前記
プラグ苗の根が前記園芸用ポット内部に広がった後、前
記園芸用ポットは前記園芸用スラブ上に接触した状態で
載置され、引き続き養液が供給される。これにより、園
芸用ポット内部に広がった苗の根は、さらに園芸用スラ
ブ内部へと広がり、前記プラグ苗はさらに生育する。
【0008】前記園芸用ポット及び前記園芸用スラブは
各々、網状の芯鞘型繊維が籾殻と絡み合い、結合してな
る成形体であるので、養液等の水分が供与されても、形
状を一定に維持できる。また、内部に空隔を有するの
で、根への酸素及び養液の供給が効率的に行える。特
に、園芸用スラブは前記成形体の積層体であるので、成
形体間の界面からスラブ内部に酸素がより浸透し易く、
苗の生育の促進が図られる。さらに、基材として用いら
れる籾殻は、微生物により分解されるので、土壌に埋め
込む等により、容易に廃棄することができる。また、前
記園芸用ポット及び前記園芸用スラブは、軽量で、可搬
性があるので、養液栽培において、育苗期から成長期に
行われるスペーシング等の作業を容易に行うことができ
る。また、前記園芸用スラブは前記成形体を積層するこ
とにより、スラブとして充分な大きさを確保しているの
で、個々の成形体を小型化(薄層化)することができ、
加熱成形時の成形条件(例えば、成形時間、成形温度
等)を緩やかにすることによって、製造安定性を向上さ
せることができる。
【0009】前記成形体は、前記籾殻を1cm3当り乾
燥質量で1.7×10-1g以上2.0×10-1g以下、
及び前記芯鞘型繊維を1cm3当り乾燥質量で2.0×
10- 3g以上8.2×10-3g以下含有するのが好まし
い。また、前記成形体は界面活性剤を含有すると、養液
の浸透性がより向上するので好ましい。前記園芸用培地
はトマトの栽培用の培地として好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は園芸用ポットと園芸用ス
ラブとからなる園芸用培地であって、前記園芸用ポット
及び前記園芸用スラブが、籾殻と、芯部及び前記芯部よ
りも軟化温度が低い鞘部からなる芯鞘型繊維とを混合
し、加熱成形してなる成形体であることを特徴とする。
前記成形体は、籾殻と芯鞘型繊維とを混合し、所定温度
で加熱成形することで得られる。前記成形体は、芯鞘型
繊維が細かい網状になって籾殻と絡み合って結合され、
所謂スポンジのように構成されるため、屈曲性及び保水
性に富んでいる。このため、割れたり欠け難く、運搬中
に形が崩れることがない。栽培のために、長期間養液を
供給しても、形が崩れることがなく、かつ養液によって
腐食されることもないので、その取扱いが容易である。
また、基材である籾殻は、土壌中に埋め込むこと等によ
って、微生物によって容易に分解され、廃棄処分が容易
である。またさらに、籾殻が極めて安価であり、且つ結
合材としての芯鞘型繊維も安価なものを適用することが
できるため、全体として安価である。
【0011】前記芯鞘型繊維は、芯部と、該芯部の軟化
温度よりも低い軟化温度を有する鞘部とから構成されて
いる。このような芯鞘型繊維としては、例えば、芯鞘型
ポリエステル(ユニチカ製)を用いることができる。こ
の場合には、鞘部は110℃で軟化し、芯部は250℃
で軟化する。その他、前記芯鞘型繊維としては、例え
ば、ビオノーレ(昭和高分子(株)製)を用いることが
できる。この場合には、鞘部は90℃で軟化し、芯部は
115℃で軟化する。
【0012】前記成形体には、籾殻が乾燥重量で1cm
3当り1.7×10-1〜2.0×10-1g含有され、且
つ芯鞘型繊維が乾燥重量で1cm3当り2.0×10-3
〜8.2×10-3g含有されるのが好ましい。
【0013】また、前記成形体が界面活性剤を含有して
いると、養液がより浸透し易くなるので好ましい。界面
活性剤の含有量は、成形体1cm3当り、8.0×10
-5〜1.7×10-4gであるのが好ましい。尚、界面活
性剤は、籾殻及び芯鞘型繊維とともに混合し、これを加
熱成形することで前記成形体中に含有させることができ
る。
【0014】次に、前記成形体の製造方法例を説明す
る。まず、前記籾殻と前記芯鞘型繊維とを攪拌混合す
る。前記芯鞘型繊維は、前記籾殻と共に混合されること
により、複雑で細かい網状になって前記籾殻と絡み合
い、前記籾殻を包み込む。次に、この籾殻と芯鞘型繊維
との攪拌混合を、加熱成形する。成形は、芯鞘型繊維の
鞘部が軟化するが、芯部は軟化しない温度にて行うのが
好ましい。例えば、芯鞘型繊維として芯鞘型ポリエステ
ル(ユニチカ製)を用いた場合には、鞘部は110℃で
軟化し芯部は250℃で軟化するため、籾殻と前記芯鞘
型ポリエステルを攪拌混合した後に130℃〜200℃
(好ましくは、140℃前後)で加熱成形するのが好ま
しい。一方、例えば、芯鞘型繊維としてビオノーレ(昭
和高分子(株)製)を用いた場合には、鞘部は90℃で
軟化し芯部は115℃で軟化するため、籾殻と前記ビオ
ノーレを攪拌混合した後に100℃で加熱成形するのが
好ましい。
【0015】鞘部が軟化するが、芯部は軟化しない温度
で加熱成形すると、芯鞘型繊維の鞘部同士が軟化溶着し
合い、網状になって籾殻と絡み合い結合された状態に成
形される。前記温度範囲で加熱成形すると、芯部は軟化
していないので、より腰が強く、屈曲性及び保水性のあ
る成形体になる。成形体の体積が大きくなると、成形対
象となる基材の全てを前記温度範囲で加熱することが困
難となる。特に、厚み寸法が大きくなると、中心部の基
材を前記温度範囲に加熱することが困難となる。本発明
においては、前記園芸用スラブは、成形体を積層するこ
とによってスラブとしての大きさ(特に厚み寸法)を確
保しているので、成形時に作製する個々の成形体として
は、厚みがスラブとしては不充分な薄いものでよい。そ
の結果、成形時の成形条件(成形温度、成形時間等)を
穏やかな条件とすることができ、製造安定性が向上す
る。
【0016】攪拌混合した籾殻と芯鞘型繊維とを、加熱
成形するに当たっては、発熱体によって一対の雌成形
型、及び凸部を有する雄成形型を構成し、この雌成形型
及び雄成形型によって、所定の形状の成形体とする。
尚、加熱成形時の加圧条件は、原料(籾殻と芯鞘型繊
維)の厚さを3cmとした場合、加圧後の厚さが1.5
cmになる程度が好ましい。
【0017】図1に、本発明の園芸用培地の一実施形態
を示す。園芸用培地20は、樋30上に置かれた園芸用
スラブ22と、さらにその上に載置された複数の園芸用
ポット10とから構成されている。園芸用ポット10及
び園芸用スラブ22は、基材としての籾殻12と、結合
材としての芯鞘型繊維14とからなる混合物を加熱成形
してなる成形体である。園芸用ポット10は本実施の形
態においては、縦寸法約10cm、横寸法10cm、厚
さ寸法6.5cm程度の大きさの四角柱状で、凹部10
aが縦約3cmで直径約1.5cmの略円柱形状の成形
体(図2)である。一方、園芸用スラブ22は、本実施
の形態においては、縦寸法1〜2m、横寸法10cm、
厚さ寸法2.5cmのマット形状の成形体24を3つ積
層してなる。園芸用スラブ22はマット状の成形体24
を積層することにより、スラブとして充分な大きさを確
保しているので、個々の成形体24は薄くすることがで
き、加熱成形時の成形条件(例えば、成形時間、成形温
度等)を緩やかにすることによって、製造安定性を向上
させることができる。
【0018】園芸用ポット10の凹部10aにはプラグ
苗60が装着されている。以下に、ポット10に装着さ
れるプラグ苗60の作製方法の一例の概略を示す。図3
(b)に示す発泡スチロール製のプラグトレイ70の表
面に、密に設けられた複数の孔70aに、ロックウール
成形体である図3(a)に示すプラグ(セル)62を挿
入する。プラグ62は、上底62aが下底62bよりも
大きな円形である円錐台形の成形体であり、孔70aも
同様の円錐台形の形状である。プラグ62の各々の、上
底62aには、十字の切れ目62cが設けられていて、
栽培する種子63を埋め込めるようになっている。埋め
込まれた種子63は、養液を供与され、数日後(約3〜
7日)にプラグ苗(稚苗)60になる。その後、各々の
孔70aの下方から上方に向けてプラグ苗60を押し出
し、あらかじめ寸法合わせされている、ポット10の凹
部10aに装着することができる(図3c)。
【0019】再び、図1において、園芸用ポット10
は、凹部10aにプラグ苗60が装着された状態で、ス
ラブ22の載置面22a上に載置されている。園芸用ポ
ット10は互いに所定の距離を隔てて、載置面22a上
に複数載置される。樋30は、ポット10等から漏出す
る余剰の養液が排出されるように、傾斜させて設置さ
れ、養液の排出溝として機能する。樋30の上部には、
養液供給装置50に接続されている養液供給ホース40
が設置されている。養液供給ホース40から、分岐して
いるドリップチューブ42には、その先端にプラントス
パイク44が取り付けられていて、各々の園芸用ポット
10に差し込まれている。養液供給装置50が作動する
と、養液が養液供給ホース40及びドリップチューブ4
2を経てプラントスパイク44の表面をつたって流下
し、各々の園芸用ポット10に供給されるようになって
いる。養液供給装置50は、制御装置(不図示)から入
力される信号により、作動して、養液供給ホース40に
所定の濃度の養液が供給される。制御装置は、栽培条件
(日照、温度、湿度等)の入力データに基づいて、最適
な養液供給量、及び養液中の養分濃度を決定するように
プログラムされている。
【0020】園芸用ポット10及び園芸用スラブ22は
各々、網状の芯鞘型繊維14が籾殻12と絡み合い、結
合してなる成形体であるので、養液が供与されても、形
状を一定に維持できる。また、内部に空隔を有するの
で、根が広がるの妨げず且つ根への酸素及び養液の供給
を効率的に行うことができる。さらに、園芸用スラブ2
2はマット状の成形体24の積層体であるので、成形体
24間の界面からスラブ内部に酸素がより浸透し易く、
苗の生育の促進が図られる。
【0021】プラグ苗60が稚苗の初期段階では、図4
に示す様に、園芸用スラブ22の載置面22aを防水性
部材であるビニールシート23で覆い、ポット10にプ
ラントスパイク44から供給される養液が、スラブ22
内に浸透するのを防止してもよい。この様に、園芸用ポ
ット10と園芸用スラブ22との間に、ビニールシート
23を挟持させることにより、プラントスパイク44か
ら園芸用ポット10内部に供給される養液は、園芸用ポ
ット10内に伸びている稚苗60の根域に効率的に供給
される。また、稚苗60の根が、園芸用スラブ22まで
伸びてしまうのを防止することもできるので、初期段階
での根の成長を、園芸用ポット10内でより充実させる
ことができる。
【0022】園芸用ポット10内に、プラグ苗60の根
が広がった後(例えば、2〜3週間後)、前記ビニール
シート23を除去する。ビニールシート23を全て除去
してもいいし、園芸用ポット10と園芸用スラブ22と
の間に位置するビニールシート23のみを除去してもよ
い。その後、園芸用スラブ22の載置面22a上に載置
された園芸用ポット10内部に、プラントスパイク44
から養液が供給されると、養液は園芸用ポット10から
園芸用スラブ22に浸透する。園芸用ポット10内部に
広がった根は、さらに、苗60の成長につれて、園芸用
スラブ22内部に広がる。
【0023】このように、プラグ苗60が装着された園
芸用ポット10に養液を供給し、園芸用ポット10中に
プラグ苗60の根を広げる第1の工程と、第1の工程の
後、園芸用ポット10に引き続き養液を供給し、園芸用
スラブ22の載置面22aに載置された園芸用ポット1
0中に広がった根を、園芸用スラブ22中に広げる第2
の工程により、植物を一定の品質で生育し、連続かつ効
率的に安定生産することができる。
【0024】養液培養では、養液供給の効率及び苗の成
長程度とを考慮して、育苗の途中にスペーシング等の作
業を行う場合がある。その際に、園芸用ポット10や園
芸用スラブ22を運搬して移動させる等の操作が必要で
あるが、園芸用ポット10及び園芸用スラブ22は、軽
量で、可搬性があるので、スペーシング等の作業を容易
に行うことができる。
【0025】植物が成長し、花、野菜、果物等を収穫し
た後、園芸用培地20は廃棄される。本実施の形態で
は、園芸用培地20を構成している園芸用ポット10及
び園芸用スラブ22の双方が、籾殻12と芯鞘型繊維1
4との混合物の加熱成形体であるので、土壌中に埋め込
むことにより、容易に大量の培地を廃棄することができ
る。土壌中に埋め込まれた園芸用培地20は、主成分で
ある籾殻12が、土壌中の微生物により分解され、他を
汚染することはない。また、芯鞘型繊維14として、芯
鞘型ポリエステル(ユニチカ製)を用いた場合、該芯鞘
型ポリエステルは加水分解して長期の間には分解し、一
方、例えば芯鞘型繊維14としてビオノーレ(昭和高分
子(株)製)を用いた場合には、ビオノーレは生分解し
て長期の間には分解する。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、養液等の水分を供給さ
れた場合も一定の形状を長期間保持し得るとともに、酸
素の供給に充分な空隙を有し、且つ容易に大量処理が可
能である園芸用培地を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる園芸用培地の外観
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる園芸用ポットの外
観斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるプラグ苗の作製方
法を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる園芸用培地を用い
た育苗工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 園芸用ポット 12 籾殻 14 芯鞘型繊維 20 園芸用培地 22 園芸用スラブ 23 防水シート 24 成形体 30 樋 40 養液供給ホース 50 養液供給装置 60 プラグ苗
フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AA05 AB11 AB15 AB17 BA14 BA23 BB02 BB03 2B314 NC08 NC24 NC25 PC11 PC16 PC22 PC26 PC30 PC34 PC41 PC42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 園芸用スラブと前記園芸用スラブ上に載
    置された園芸用ポットとからなる園芸用培地であって、 前記園芸用スラブ及び前記園芸用ポットは各々、籾殻
    と、芯部及び前記芯部よりも軟化温度が低い鞘部からな
    る芯鞘型繊維とを混合し、加熱成形してなる成形体であ
    り、前記園芸用ポットはプラグ苗を装着可能な凹部を有
    し、且つ前記園芸用スラブは前記園芸用ポットを載置可
    能な載置面を有するとともに、少なくとも2以上の前記
    成形体を前記載置面方向に積層してなることを特徴とす
    る園芸用培地。
  2. 【請求項2】 前記成形体が、前記籾殻を1cm3当り
    乾燥質量で1.7×10-1g以上2.0×10-1g以
    下、及び前記芯鞘型繊維を1cm3当り乾燥質量で2.
    0×10-3g以上8.2×10-3g以下含有する請求項
    1に記載の園芸用培地。
  3. 【請求項3】 前記成形体が界面活性剤を含有する請求
    項1又は2に記載の園芸用培地。
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