JPH055575A - 吸収式冷凍機の冷水温度制御装置 - Google Patents

吸収式冷凍機の冷水温度制御装置

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JPH055575A
JPH055575A JP15489291A JP15489291A JPH055575A JP H055575 A JPH055575 A JP H055575A JP 15489291 A JP15489291 A JP 15489291A JP 15489291 A JP15489291 A JP 15489291A JP H055575 A JPH055575 A JP H055575A
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liquid level
outlet temperature
detector
evaporator
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JP15489291A
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Inventor
Takeo Yuya
武雄 油谷
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 吸収式冷凍機における冷水温度を、負荷変動にかかわら
ず常に一定に保ち、その応答速度を向上するために、冷
水の出口温度を出口温度検出器によって検出するととも
に、蒸発器内の圧力を圧力検出器によって検出し、出口
温度が上昇するにつれて、蒸発器内圧力を下降させ、出
口温度を一定に保つように、吸収器に設けられた伝熱管
に冷却流体を供給する流量制御弁の開度を大きく変化さ
せて、伝熱管から奪う熱量を増大し、また凝縮器を通じ
て得られる冷媒を貯留する貯留部を設け、この貯留部の
冷媒をポンプによって蒸発器内に設けたノズルから散
布、循環し、その液位が一定に保たれるように、2重効
用吸収式冷凍機の高圧再生器、または単効用吸収式冷凍
機の再生器に熱源蒸気を供給する流量制御弁の開度を変
化させ、こうして冷水出口温度T1を大きな応答速度
で、常に一定に保つことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍機の冷水温
度制御装置に関し、もっと詳しくは、蒸発器に設けられ
た伝熱管から得られる冷水などの冷却されるべき流体の
出口温度を一定に制御するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような冷水は、たとえば冷房用とし
て用いられる。従来から、2重効用吸収式冷凍機による
冷水温度制御装置では、冷水の出口温度を検出し、その
検出温度と目標値との偏差によって高圧再生器に供給す
る熱源蒸気の流量を制御し、こうして冷水出口温度を目
標値に一定に保つように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、冷水出口温度の変化を検出して熱源蒸気の流量を制
御する構成となっているので、その冷水の入口温度が変
化したときおよび冷水の流量が変化したとき、熱源蒸気
の流量を制御しても、吸収式冷凍機の原理上、冷媒生成
速度、すなわち吸収液濃度上昇速度が低いので、直ちに
反応することができず、たとえば約10分程度のむだ時
間が発生しており、そのため冷水出口温度を安定して一
定に保つことができない。
【0004】本発明の目的は、冷水などの冷却すべき流
体の入口温度または流量が変化して負荷変動が生じて
も、速効的に充分追従制御することができ、希望する一
定温度の冷却すべき流体を得ることができるようにした
吸収式冷凍機の冷水温度制御装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収器に設け
られた伝熱管に、流量制御弁を介して冷却流体を供給す
る2重効用吸収式冷凍機の冷水温度制御装置において、
2重効用吸収式冷凍機の凝縮器を通じて得られる冷媒を
貯留部に貯留し、その貯留した冷媒を、蒸発器における
冷却されるべき流体が導かれる伝熱管にノズルから散布
して循環し、冷却されるべき流体の出口温度を検出する
出口温度検出器と、蒸発器内の圧力を検出する圧力検出
器と、出口温度検出器と圧力検出器との各出力に応答
し、出口温度が上昇するにつれて、かつ蒸発器内圧力が
下降するにつれて、出口温度を一定に保つように前記流
量制御弁の開度を大きくする第1制御手段と、貯留部の
冷媒の液位を検出する液位検出器と、液位検出器の出力
に応答し、液位が予め定める液位から高くなったとき、
液位を一定に保つように、高圧再生器に設けられている
吸収液加熱手段による加熱熱量を減少する第2制御手段
とを含むことを特徴とする吸収式冷凍機の冷水温度制御
装置である。
【0006】また本発明は、吸収器に設けられた伝熱管
に、流量制御弁を介して冷却流体を供給する2重効用吸
収式冷凍機の冷水温度制御装置において、2重効用吸収
式冷凍機の凝縮器を通じて得られる冷媒を貯留部に貯留
し、その貯留した冷媒を、蒸発器における冷却されるべ
き流体が導かれる伝熱管にノズルから散布して循環し、
冷却されるべき流体の出口温度を検出する出口温度検出
器と、出口温度検出器の出力に応答し、出口温度が上昇
するにつれて、出口温度を一定に保つように前記流量制
御弁の開度を大きくする第1制御手段と、貯留部の冷媒
の液位を検出する液位検出器と、液位検出器の出力に応
答し、液位が予め定める液位から高くなったとき、液位
を一定に保つように、高圧再生器に設けられている吸収
液加熱手段による加熱熱量を減少する第2制御手段とを
含むことを特徴とする吸収式冷凍機の冷水温度制御装置
である。
【0007】また本発明は、冷却されるべき流体の負荷
を検出する手段と、冷却されるべき流体の目標負荷を表
す信号を導出する目標負荷設定手段とを備え、前記第2
制御手段はまた、目標負荷制御手段からの出力に応答
し、その目標負荷に対応する液位となるように前記吸収
液加熱手段を制御し、目標負荷設定手段は、負荷検出手
段からの出力に応答し、検出負荷よりも僅かに大きい値
を、目標負荷とすることを特徴とする。
【0008】また本発明は、吸収器に設けられた伝熱管
に、流量制御弁を介して冷却流体を供給する単効用吸収
式冷凍機の冷水温度制御装置において、単効用吸収式冷
凍機の凝縮器を通じて得られる冷媒を貯留部に貯留し、
その貯留した冷媒を、蒸発器における冷却されるべき流
体が導かれる伝熱管にノズルから散布して循環し、冷却
されるべき流体の出口温度を検出する出口温度検出器
と、蒸発器内の圧力を検出する圧力検出器と、出口温度
検出器と圧力検出器との各出力に応答し、出口温度が上
昇するにつれて、かつ蒸発器内圧力が下降するにつれ
て、出口温度を一定に保つように前記流量制御弁の開度
を大きくする第1制御手段と、貯留部の冷媒の液位を検
出する液位検出器と、液位検出器の出力に応答し、液位
が予め定める液位から高くなったとき、液位を一定に保
つように、再生器に設けられている吸収液加熱手段によ
る加熱熱量を減少する第2制御手段とを含むことを特徴
とする吸収式冷凍機の冷水温度制御装置である。
【0009】
【作用】2重効用吸収式冷凍機の凝縮器を通じて得られ
る冷媒は、貯留部に貯留されて、たとえばポンプなどを
用いて循環して、蒸発器に設けられた冷却されるべき流
体が導かれる伝熱管に噴射して散布され、循環され、こ
の冷却されるべき流体の出口温度を出口温度検出器によ
って検出し、その検出温度が予め定める温度、たとえば
5℃から上昇したとき、また蒸発器内の圧力を圧力検出
器によって検出し、その蒸発器内圧力が下降したとき、
出口温度をたとえば5℃の一定値に保つように、吸収器
に設けられた管に冷却流体、たとえば冷却水を供給する
流量制御弁の開度を、第1制御手段によって大きく変化
させ、こうして吸収器の伝熱管から奪う熱量を増大し、
これとは逆に前記出口温度が予め定める温度から下降し
たときには、流量制御弁の開度を小さく変化して、吸収
器の伝熱管から奪う熱量を減少し、こうして、蒸発器に
設けられた伝熱管を通って得られる冷却されるべき流体
の出口温度を、前記予め定める温度に一定に保つ。蒸発
器内の圧力を上述のように検出して、その圧力が下降す
るにつれて流量制御弁の開度を大きく変化させることに
よって、冷却されるべき流体の出口温度を、高精度で一
定に保つことができるけれども、本発明に従えばまた圧
力検出器は省略されてもよい。
【0010】また本発明に従えば、蒸発器における冷媒
の貯留部の液位を液位検出器によって検出し、この液位
が予め定める液位から高くなったとき、その液位を一定
に保つように、高圧再生器に設けられている吸収液を加
熱するための手段による加熱熱量を減少し、こうして吸
収液の濃度が必要以上に高くなるのを抑制する。これと
は逆に、液位が予め定める液位から低くなったときに
は、吸収液加熱手段による加熱熱量を増大して吸収液の
濃度が低くなるのを防ぎ、これによって蒸発器での冷媒
の蒸発による伝熱管からの熱の吸引力が弱くなるのを防
ぐようにする。このようにして蒸発器における冷媒の液
位を一定に保つ。こうして蒸発器における冷媒の液位に
対応する吸収液濃度を一定に保つことができる。冷媒液
位が一定に保たれているときは、冷媒蒸発量に見合う加
熱熱量が供給されることになる。
【0011】さらに本発明に従えば、冷却されるべき流
体の負荷を検出し、この負荷は、たとえば冷却されるべ
き流体の出口温度T1と入口温度T2と、流量Q1との
積(T2−T1)・Q1であり、目標負荷設定手段で
は、この検出負荷よりも僅かに大きい値を、目標負荷と
してその目標負荷を表す信号を導出し、第1制御手段で
は、その目標負荷に対応する液位となるように、前記吸
収液加熱手段を制御する。これによって吸収式冷凍機で
は、現在の検出負荷よりも大きい負荷に耐えられること
ができる状態となっており、出口温度T1が低くなり過
ぎないように、冷却流体のための前記伝熱管に介在され
ている流量制御弁の開度を小さ目とし、冷却されるべき
流体の出口温度T1が高く変動したときには、その高い
吸収力を利用して、吸収器に供給される冷却流体の流量
を増大し、したがって冷媒による吸引力が増大し、した
がって蒸発量が増大し、これによって応答速度を向上す
ることができる。こうして冷却流体の流量の負荷に対す
る変動幅を小さくすることができる。
【0012】単効用吸収式冷凍機にもまた、上述の2重
効用吸収式冷凍機と同様にして、再生器に関連して本発
明が実施される。
【0013】吸収液加熱手段は、熱源蒸気を用い、その
加熱熱量の制御のために熱源蒸気の流量を変化する蒸気
流量制御弁を備えた構成としてもよく、さらに他の実施
例としてバーナを備え、そのバーナに供給するガス燃料
または液体燃料の流量を、燃料流量制御弁によって変化
する構成としてもよい。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。2重効用吸収式冷凍機のハウジング1内の蒸発器
2に設けられた伝熱管3には管路4から通常は、たとえ
ば12〜13℃の冷却されるべき流体としての冷水が供
給され、伝熱管3を通って冷却され、こうして冷却され
たたとえば5℃の冷水は管路5を経て、ポンプ6から、
冷房などのために供給される。この管路5には冷水の出
口温度を検出する出口温度検出器7が設けられており、
本発明によれば、この冷水の出口温度T1は、冷水の管
路4における入口温度T2の変化および冷水流量Q1の
変化、すなわち負荷変動にかかわらず、常に一定の予め
定める温度、すなわち前述のように5℃に保たれる。
【0015】図2は、ハウジング1の拡大断面図であ
る。この図2と前述の図1とを参照して、2重効用吸収
式冷凍機の作動原理を説明する。蒸発器2で伝熱管3上
にノズル8から散布されている冷媒液は、伝熱管3を通
っている冷水から熱を奪って蒸発し、その蒸発した冷媒
蒸気は吸収器9の吸引作用で吸収器9に導かれ、伝熱管
10の外表面にノズル11から噴射して散布されている
濃溶液に吸収される。吸収作用中の吸収熱は、伝熱管1
0を流れているたとえばクーリングタワーなどから管路
12を介して供給される冷却水に取去られて管路13を
経て流れる。冷媒を吸収して濃度が薄くなった吸収溶液
は、貯留部14から再生器ポンプ15で低温熱交換器1
6、熱回収器17、高温熱交換器18を経て高圧再生器
19に送られる。低温熱交換器16では、ハウジング2
0内の低圧再生器21からの戻りの高温濃溶液によって
前記薄くなった吸収溶液が加熱され、また高温熱交換器
18では高圧再生器19からの高温溶液によって加熱さ
れる。
【0016】高圧再生器19に入った稀溶液は、伝熱管
22内の高圧の管路23からのボイラ65の熱源蒸気に
よって加熱され、沸騰、濃縮し、濃度が高くなって、中
間濃度になる。この濃度が高くなった溶液は、高温熱交
換器18を経て低圧再生器21に入る。低圧再生器21
に設けられている伝熱管24内には高圧再生器19で発
生した冷媒蒸気が導かれ、これによって加熱された高圧
再生器19内の中間濃度の溶液は沸騰、濃縮して高濃度
になる。この高濃度溶液は、ポンプ25を経て吸収器9
に設けられたノズル11から伝熱管10に散布される。
【0017】高圧再生器19で発生した冷媒蒸気は、低
圧再生器21の伝熱管24からハウジング20内の凝縮
器26のノズル27から散布され、伝熱管28を流れる
クーリングタワーなどからの管路12を介する冷却水で
冷却された凝縮される。凝縮器26で凝縮した冷媒液は
貯留部29から管路30を経て蒸発器2のノズル8から
伝熱管3に散布して噴射される。吸収器9の吸収溶液は
貯留部14から吸収器ポンプ32によってノズル11に
供給される。
【0018】蒸発器2において、ハウジング1内には受
け皿である貯留部33が設けられ、ハウジング1の外に
は密閉の容器である貯留部34が設けられ、貯留部3
3,34は管路34によって連結され、こうして貯留部
33,34には冷媒液が貯留される。貯留部34に貯留
された冷媒は、冷媒ポンプ36および管路37を経て、
蒸発器2に設けられているノズル38に一定流量で供給
され、伝熱管3に散布されて循環される。
【0019】出口温度検出器7の出力は信号発生回路5
5に与えられる。この信号発生回路55は、冷水の出口
温度T1が予め定める温度、たとえば5℃から上昇した
とき、蒸発器2内の圧力を下げて冷水温度が前記予め定
める温度になるための指令信号を導出して第1制御手段
56に与える。
【0020】図3は、この信号発生回路55の働きを説
明するための図である。図3の横軸は蒸発器2内の圧力
を示し、縦軸は冷水温度T1である。冷水温度T1が予
め定める温度T11からT12に変化したとき、信号発
生回路55はラインL1によって、蒸発器2内の圧力P
11からP12に低下させるための指令信号を前述のよ
うに導出する。
【0021】蒸発器2内の圧力は圧力検出器57によっ
て検出され、蒸発器2内の圧力を表す信号は第1制御手
段56に与えられる。制御手段56は、圧力検出器57
によって検出される圧力Pが、信号発生回路55から与
えられる信号が表す圧力P12となるように冷却水の流
量が設定されるように、したがって管路13に介在され
ている流量制御弁58が、その冷却水流量に対応する開
度となるための信号を導出して調節計59に与える。調
節計59は、管路13に介在されている流量計60の出
力に応答し、第1制御手段56から与えられる出力が表
す開度となるように、流量制御弁58の開度を制御す
る。こうして図4に示されるように蒸発器2内の圧力が
下降するにつれて冷却水流量Q2が前記出口温度T11
に対応した流量Q21から、Q22に変化される。これ
によって吸収器9内における伝熱管10の冷却能力が増
大されてその伝熱管10の温度が低下し、したがって吸
収器9、したがって蒸発器2内の圧力が低下し、ノズル
8,38から、蒸発器2内に設けられている伝熱管3へ
散布される冷媒の蒸発量が増大する結果になる。これに
よって蒸発器2内の伝熱管3を流れる冷水の出口温度T
1が低下し、予め定める目標温度T11になる。
【0022】これとは逆に、冷水の温度T7が低下した
ときには、上述の動作とは逆の動作が行われて流量制御
弁58の開度が小さくなって冷却水の流量が減少され、
冷水の温度が上昇して前記予め定める温度T11に到達
して保たれる。
【0023】貯留部34の冷媒の液位は液位検出器42
によって検出され、この出力と、目標負荷設定手段62
からの出力とに応答する第2制御手段43は、管路23
の途中に介在されている蒸気流量制御弁44の開度を制
御する。この第2制御手段43は、液位検出器42によ
って検出される貯留部34の液位が目標負荷に対応する
液位を超えて高くなったとき、その液位を目標負荷に一
定に保つように蒸気流量制御弁44の開度を小さく制御
する。これによって高圧再生器19への熱源蒸気の供給
流量が低減し、その熱源蒸気による加熱熱量が減少さ
れ、蒸発器2での蒸発による伝熱管3からの熱の吸引力
が弱くされる。これとは逆に、液位が目標負荷に対応す
る液位未満に低くなったときには、蒸気流量制御弁44
の開度が大きくされて高圧再生器19における加熱熱量
が増大され、こうして蒸発器2での蒸発による伝熱管3
からの熱の吸引力を強くし、吸収器9における貯留部1
4における吸収液の濃度を高くする。こうして貯留部3
3,34における液位が常に一定に保たれ、吸収冷凍動
作を維持することができる。
【0024】第2制御手段43からの蒸気流量制御弁4
4の開度の目標値を表す信号は、加算回路45を経て調
節計46に与えられ、調節計46は管路23における熱
源蒸気の流量を流量計47によって検出し、その検出流
量が目標値と一致するように蒸気流量制御弁44の開度
が制御される。
【0025】さらに冷水負荷に対する冷却水の変動幅を
小さくするために、第2制御手段43に関連して次のよ
うに構成される。冷水の流量は、管路5に設けられた流
量計48によって検出され、管路4には冷水入口温度T
2が冷水入口温度検出器49によって検出される。これ
らの各検出器7,48,49の各出力は、負荷検出手段
61に与えられて、次の数1に示される冷水負荷Lが演
算して求められる。
【0026】
【数1】L = (T2−T1)・Q1 ここでQ1は、流量計48によって検出される冷水の流
量である。目標負荷設定手段62は、負荷検出手段61
の出力に応答し、検出負荷Lよりも僅かに大きい値、た
とえば1.02・Lを算出し、その目標負荷1.02・
Lを表す信号を第2制御手段43に与える。
【0027】第2制御手段43は、圧力検出器42の出
力と目標負荷設定手段62との各出力に応答し、蒸発器
2内の圧力が、目標負荷に対応する圧力となるようにす
るための流量制御弁44の開度を表す信号を導出して調
節計46に与える。したがってその平衡状態では、蒸発
器2内の圧力は、実際の冷水負荷に対応する圧力よりも
僅かに低い圧力となる。このため管路13に介在されて
いる冷却水のための流量制御弁58の開度が小さ目とし
て実際の冷水負荷に対応する圧力に保つ。この平衡状態
で、冷水出口温度T1が高くなると、吸収器9における
吸収液の高い吸収力を利用し、流量制御弁58の開度を
大きくして、吸引力を増大させ、これによって蒸発器2
内におけるノズル8,38からの冷媒の蒸発量を増大さ
せることができる。こうして冷却水の冷水負荷に対する
変動幅を小さくし、しかも冷水負荷の変動に対する応答
速度の向上を図ることができる。
【0028】図5は、本発明の他の実施例の全体の系統
図である。この実施例は前述の図1〜図4の実施例に類
似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべ
きはこの実施例では、前述の圧力検出器57が省略さ
れ、第1制御手段56には目標圧力設定回路63から、
予め定める冷水に対応する蒸発器2内の圧力を表す信号
が第1制御手段56に与えられる。その他の構成は、前
述の実施例と同様である。
【0029】図6は、本発明のさらに他の実施例の全体
の系統図である。この実施例では、単効用吸収式冷凍機
に関連して本発明が実施され、前述の実施例に対応する
部分には同一の参照符を付す。再生器21aには、伝熱
管22が設けられ、この伝熱管22には、熱源蒸気が管
路23を介して供給され、この管路23の途中には蒸気
流量制御弁44が介在される。その他の構成は前述の図
1〜図4の実施例と同様である。
【0030】また単効用吸収式冷凍機における図6の実
施例において、蒸発器2の圧力検出器57を省略し、前
述の図5と同様にして設定回路63が設けられてもよ
い。
【0031】本発明のさらに他の実施例として、熱源蒸
気を用いる代わりに、図1に示される高圧再生器19お
よび図4に示される再生器21aの吸収液加熱手段とし
て、溶液を加熱するバーナを設け、このバーナへの液体
またはガスの燃料の流量を変化する燃料流量制御弁を設
け、第2制御手段43および第3制御手段50からの加
算回路45を介する燃料流量制御弁44の開度を変化
し、貯留部33,34の液位上昇時に、その燃料流量制
御弁の開度を小さく制御し、また液位下降時に、燃料流
量制御弁の開度を大きく制御するように構成する。その
他の構成は前述の実施例と同様である。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、冷水など
の冷却されるべき流体の出口温度を検出し、また蒸発器
内の圧力を検出し、出口温度が上昇するにつれて、蒸発
器内圧力を下降させ、前記出口温度を一定に保つよう
に、吸収器の伝熱管に冷却流体を供給するための流量制
御弁の開度を大きく変化し、こうして伝熱管から奪う熱
量を増大し、こうして冷却されるべき流体の出口温度を
一定に保ち、また蒸発器の貯留部の冷媒の液位を液位検
出器によって検出し、この液位が高くなったとき2重効
用吸収式冷凍機の高圧再生器または単効用吸収式冷凍機
の再生器に設けられている吸収液加熱手段による加熱熱
量を減少して吸収液の濃度が高くなり過ぎて蒸発器での
蒸発による伝熱管からの熱の吸引力が高くなり過ぎるの
を防ぎ、このようにして冷却されるべき流体の出口温度
の変化に迅速に対応して、その温度を一定に保つことが
可能となる。
【0033】さらに本発明によれば、冷却されるべき流
体の負荷を検出し、その負荷よりも僅かに大きい値、た
とえば2%だけ大きい値を目標負荷として設定し、この
目標負荷に対応する液位となるように、したがってその
液位に対応する吸収液濃度となるように、吸収液加熱手
段を制御し、こうして吸収器の伝熱管に供給される冷却
流体の負荷に対する変動幅を小さくし、冷却されるべき
流体の負荷変動に対する応答速度の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2重効用吸収式冷凍機の全体の系統図
である。
【図2】図1に示される蒸発器2と吸収器9とを含むハ
ウジング1の断面図である。
【図3】図1に示される信号発生回路55の動作を説明
するための図である。
【図4】第1制御手段56の動作を説明するための図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例の2重効用吸収式冷凍機の
全体の系統図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例の単効用吸収式冷凍
機の全体の系統図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 蒸発器 3 伝熱管 7 出口温度検出器 8,38 ノズル 9 吸収器 16 低温熱交換器 17 熱回収器 18 高温熱交換器 19 高圧再生器 21 低圧再生器 21a 再生器 26 凝縮器 33,34 貯留部 42 液位検出器 43 第2制御手段 44 蒸気流量制御弁 46,59 調節計 48 流量検出器 49 入口温度検出器 55 信号発生回路 56 第1制御手段 57 圧力検出器 58 冷却水流量制御弁 61 負荷検出手段 62 目標負荷検出手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 吸収器に設けられた伝熱管に、流量制御
    弁を介して冷却流体を供給する2重効用吸収式冷凍機の
    冷水温度制御装置において、2重効用吸収式冷凍機の凝
    縮器を通じて得られる冷媒を貯留部に貯留し、その貯留
    した冷媒を、蒸発器における冷却されるべき流体が導か
    れる伝熱管にノズルから散布して循環し、冷却されるべ
    き流体の出口温度を検出する出口温度検出器と、蒸発器
    内の圧力を検出する圧力検出器と、出口温度検出器と圧
    力検出器との各出力に応答し、出口温度が上昇するにつ
    れて、かつ蒸発器内圧力が下降するにつれて、出口温度
    を一定に保つように前記流量制御弁の開度を大きくする
    第1制御手段と、貯留部の冷媒の液位を検出する液位検
    出器と、液位検出器の出力に応答し、液位が予め定める
    液位から高くなったとき、液位を一定に保つように、高
    圧再生器に設けられている吸収液加熱手段による加熱熱
    量を減少する第2制御手段とを含むことを特徴とする吸
    収式冷凍機の冷水温度制御装置。 【請求項2】 吸収器に設けられた伝熱管に、流量制御
    弁を介して冷却流体を供給する2重効用吸収式冷凍機の
    冷水温度制御装置において、2重効用吸収式冷凍機の凝
    縮器を通じて得られる冷媒を貯留部に貯留し、その貯留
    した冷媒を、蒸発器における冷却されるべき流体が導か
    れる伝熱管にノズルから散布して循環し、冷却されるべ
    き流体の出口温度を検出する出口温度検出器と、出口温
    度検出器の出力に応答し、出口温度が上昇するにつれ
    て、出口温度を一定に保つように前記流量制御弁の開度
    を大きくする第1制御手段と、貯留部の冷媒の液位を検
    出する液位検出器と、液位検出器の出力に応答し、液位
    が予め定める液位から高くなったとき、液位を一定に保
    つように、高圧再生器に設けられている吸収液加熱手段
    による加熱熱量を減少する第2制御手段とを含むことを
    特徴とする吸収式冷凍機の冷水温度制御装置。 【請求項3】 冷却されるべき流体の負荷を検出する手
    段と、冷却されるべき流体の目標負荷を表す信号を導出
    する目標負荷設定手段とを備え、前記第2制御手段はま
    た、目標負荷制御手段からの出力に応答し、その目標負
    荷に対応する液位となるように前記吸収液加熱手段を制
    御し、目標負荷設定手段は、負荷検出手段からの出力に
    応答し、検出負荷よりも僅かに大きい値を、目標負荷と
    することを特徴とする請求項1または2記載の吸収式冷
    凍機の冷水温度制御装置。 【請求項4】 吸収器に設けられた伝熱管に、流量制御
    弁を介して冷却流体を供給する単効用吸収式冷凍機の冷
    水温度制御装置において、単効用吸収式冷凍機の凝縮器
    を通じて得られる冷媒を貯留部に貯留し、その貯留した
    冷媒を、蒸発器における冷却されるべき流体が導かれる
    伝熱管にノズルから散布して循環し、冷却されるべき流
    体の出口温度を検出する出口温度検出器と、蒸発器内の
    圧力を検出する圧力検出器と、出口温度検出器と圧力検
    出器との各出力に応答し、出口温度が上昇するにつれ
    て、かつ蒸発器内圧力が下降するにつれて、出口温度を
    一定に保つように前記流量制御弁の開度を大きくする第
    1制御手段と、貯留部の冷媒の液位を検出する液位検出
    器と、液位検出器の出力に応答し、液位が予め定める液
    位から高くなったとき、液位を一定に保つように、再生
    器に設けられている吸収液加熱手段による加熱熱量を減
    少する第2制御手段とを含むことを特徴とする吸収式冷
    凍機の冷水温度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6462802B1 (en) 1998-01-19 2002-10-08 Hitachi, Ltd. Liquid crystal display device having wiring layer made of nitride of Nb or nitride alloy containing Nb as a main component

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6462802B1 (en) 1998-01-19 2002-10-08 Hitachi, Ltd. Liquid crystal display device having wiring layer made of nitride of Nb or nitride alloy containing Nb as a main component

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