JPH055475B2 - - Google Patents

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JPH055475B2
JPH055475B2 JP1567984A JP1567984A JPH055475B2 JP H055475 B2 JPH055475 B2 JP H055475B2 JP 1567984 A JP1567984 A JP 1567984A JP 1567984 A JP1567984 A JP 1567984A JP H055475 B2 JPH055475 B2 JP H055475B2
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JP
Japan
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lysine
arginine
bacterial cells
hydrochloride
produced
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JP1567984A
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JPS60160889A (ja
Inventor
Kenzo Yokozeki
Yoshiteru Hirose
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明はL−あるいはD−リジンもしくはア
ルギニンのラセミ化方法に関する。従来、L−あ
るいはD−リジンもしくはアルギニンを酵素的に
ラセミ化する方法は、いくつか知られている。そ
の方法は、シユードモナス属、プロテウス属およ
びエシエリヒア属細菌の生産するリジンラセマー
ゼ(EC.5.1.1.5)を使用する方法、シユードモナ
ス属細菌の生産するアルギニンラセマーゼ
(EC.1.1.9)を使用する方法シユードモナス属細
菌の生産するアミノ酸ラセマーゼ(EC.5.1.1.10)
を使用する方法である(朝倉書店、酵素ハンドブ
ツク、丸尾文治、田宮信雄監修、1982,P728〜
730)。 また本発明者らはリジンをラセミ化する更に優
れた微生物を検索し、フラボバクテリウムに属す
る菌株を見い出した(特願昭58−74615)が、従
来公知の方法と同時に、30℃近辺の中温での反応
である為、リジンを分解する微生物の混入があ
り、基質であるリジンが損失する欠点を有してい
た。 本発明者らは、この様な従来のL−あるいはD
−リジンのセラミ化法に対し、より効率の良い方
法を見い出すべく研究した結果、フラボバクテリ
ウム属に属する微生物がリジンもしくはアルギニ
ンを分解する微生物が混入増殖する恐れのない高
温条件下でL−あるいはD−リジンもしくはアル
ギニンのラセミ化する事を見い出し、本研究を完
成するに至つた。 即ち本発明は、L−あるいはD−リジンもしく
はアルギニンをラセミ化せしめる能力を有するフ
ラボバクテリウム属に属する微生物を高温条件下
で水性媒体中にてL−あるいはD−リジンもしく
はアルギニンに作用せしめ、L−リジンもしくは
アルギニンのラセミ化せしめることを特徴とす
る、L−あるいはD−リジンもしくはアルギニン
のラセミ化方法に関する。 本発明の微生物は具体的には以下のものがあ
る。フラボバクテリウム フカツム
AJ2478FERM−P7053 本微生物の培養のために用いられる培地は通常
の炭素源、窒素源、無機イオンを含有する通常の
培地である。更にビタミン、アミノ酸等の有機微
量栄養素を添加すると望ましい結果が得られる場
合が多い。 炭素源としては、グルコース、シユクロース等
の炭水化物、酢酸等の有機酸、アルコール類、そ
の他が適宜使用される。窒素源としては、アンモ
ニアガス、アンモニア水、アンモニウム塩、その
他が用いられる。無機イオンとしては、マグネシ
ウムイオン、燐酸イオン、カリイオン、鉄イオ
ン、その他が必要に応じ適宜使用される。 培養は好気的条件下に、PH4ないし8、温度25
ないし40℃の適当な範囲に制御しつつ1ないし10
日培養を行えば望ましい結果が得られる。 菌体としては、培養終了後の培養液そのまま、
培養液より分離された菌体、洗浄された菌体な
ど、いづれも使用可能である。菌体処理物として
は凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、トルエン、
界面活性剤等と接触せしめた菌体、リゾチームで
処理した菌体、超音波にさらした菌体、機械的に
摩砕した菌体等のほか、これら菌体処理物から得
られた、L−あるいはD−リジンもしくはアルギ
ニンをラセミ化せしめる酵素活性を有する酵素蛋
白区分、更には、これらの菌体の固定化物、菌体
処理物の不溶化物、その他いずれも使用できる。 水溶性媒体としては、水、バツフアーおよびエ
タノール等の有機溶媒を含むものが使用できる。
更に必要に応じて、微生物の生育に必要な栄養
素、抗酸化剤、界面活性剤、補酵素、および金属
イオン等を水性媒体に添加することもできる。 L−あるいはD−リジンもしくはアルギニンと
接触せしめて作用せしめる時には、LあるいはD
−リジンもしくはアルギニンと培養液、培養菌体
あるいは菌体処理物を溶解またはけん濁した水性
媒体を45℃から75℃の適当な温度に調節し、PHを
4ないし11に保ちつつ、暫時静置または攪拌すれ
ばよい。かくして5ないし100時間も経過すれば
水性媒体中に多量のLあるいはD−リジンのラセ
ミ化物が生成蓄積される。 このようにして得られたLあるいはD−リジン
もしくはアルギニンのラセミ化物を培養液又は水
溶液より採取する方法は、イオン交換樹脂を用い
る方法、等電点にて沈澱せしめる方法等、通常の
方法が採用される。 生成したアミノ酸の定量は濾紙上に展開したア
ミノ酸(溶媒:n−ブタノール:酢酸:水=2:
1:1)ニンヒドリンで発色させ、発色部位を50
%エタノールで抽出して570mμで比色する方法お
よびバイオアツセイで測定する方法を用いた。 光学異性体は結晶の比旋光度を測定する事によ
つてD,Lを定めた。 (実施例 1) グルコース0.5g/dl、硫安0.3g/dl,KH2
PO40.1g/dl,K2HPO40.3g/dl,MgSO4
7H2O0.05g/dl,FeSO4・7H2O0.001g/dl,
MnSO4・4H2O0.001g/dl、酵母エキス0.5g/
dl、ポリベプトン0.5g/dl、マルツエキス0.5
g/dl、ピリドキシン塩酸塩10mg/dlおよび炭酸
カルシウム4g/dl(別殺菌)(PH7.0)を500ml
容フラスコに50ml入れ、120℃で15分間殺菌した。 これに上記寒天培地で30℃にて24時間培養した
フラボバクテリウムフラツムFERM−P7053を一
白金耳接種し、30℃で24時間振盪培養した。この
培養液より菌体を遠心分離により採取し、培養液
と同量の生理食塩水で一回洗浄し、菌体を集め
た。 この菌体をD−リジン塩酸塩3g/dlもしくは
D−アルギニン塩酸塩1g/dlおよびピリドキサ
ール5′−リン酸20mg/dlを含む0.1Mリン酸緩衝
液(PH8.0)(終末10ml)に1g/dlになる様に添
加し、50℃に1時間保持反応した。尚30℃での結
果を比較の為に併記した。D−リジンもしくはD
−アルギニンがラセミ化されて生成したL−リジ
ンもしくはL−アルギニンの量をバイオアツセイ
で測定し、この結果を表−1に示した。 同様にして、L−リジン塩酸塩もしくはL−ア
ルギニン塩酸塩を基質として反応を行い、反応液
中の残存リジンもしくはアルギニンの全量(D
体、L体の和)を比色法により測定し、これから
バイオアツセイ法で測定したL−リジンもしくは
L−アルギニンの量を差し引くことにより、ラセ
ミ化により生成したD−リジンもしくはD−アル
ギニンの量を求めた。その結果を表−1′に示し
た。
【表】
【表】 (実施例 2) 実施例1と同様に培養して洗浄した実施例1の
菌体をD−リジン塩酸塩10g/dlおよびピルドキ
サル−5′−リン酸20mg/dlを含む0.1Mリン酸緩
衝液(PH8.0)(終末10ml)に1g/dlになる様に
添加し、表−2に示す各温度で1時間保持反応し
た。D−リジンがラセミ化されて生成したL−リ
ジンの量をバイオアツセイで測定し、この結果を
表−2に示した。
【表】 (実施例 3) 実施例1と同様に培養し、洗浄したフラボバク
テリウム フカツム AJ2478FERM−P7053の
菌体を、D−リジン塩酸塩あるいはL−リジン塩
酸塩10g/dl、ピリドキサール−5′−リン酸20
mg/dlを含む0.1Mリン酸緩衝液(PH8.0)(終末
100ml)に5g/dlになる様に添加し、50℃に24
時間保持した。 この反応液中のリジン全量(D体、L体の和)
を前述の比色法で測定し、L−リジンはバイオア
ツセイ法で測定した。この結果を表−3に示し
た。
【表】 これらの反応液により菌体を遠心分離で除き、
ダイヤイオンSK−IB(カオチン交換樹脂)を用
いて常法通り、処理した。この培養液よりリジン
を塩酸塩として結晶化し、L−リジンを基質にし
た時は、2.8g,D−リジンを基質にした時は2.7
gのリジン塩酸塩を得た。これらの結晶の旋光度
を測定したところ、いづれの場合も旋光度0で生
成物はラセミ体である事が判明した。 (実施例 4) 実施例1と同様に培養し、洗浄した実施例1の
菌体を生理食塩水に20g/dlになる様に懸濁した
菌液5mlに4%アルギン酸ナトリウム溶液5mlを
加え混合したのち、15g/dl塩化カルシウム溶液
に、この混合液を徐々に滴下し、ビーズ状の固定
化菌体を作成した。この固定化物全量をD−リジ
ン塩酸塩10g/dlを含む0.1Mリン酸緩衝液(PH
8.0)20mlに投入し、50℃に48時間保持反応させ
た。この結果D−リジンはラセミ化され、反応液
中には4.98g/dlのL−リジン塩酸塩が生成して
いた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 L−あるいはD−リジンもしくはアルギニン
    をラセミ化する能力を有するフラボバクテリウム
    属に属する微生物を45℃から75℃の高温下水性媒
    体中にてL−あるいはD−リジンもしくはアルギ
    ニンに作用せしめ、L−あるいはD−リジンもし
    くはアルギニンをラセミ化せしめることを特徴と
    する、L−あるいはD−リジンもしくはアルギニ
    ンのラセミ化方法。
JP1567984A 1984-01-31 1984-01-31 リジンもしくはアルギニンのラセミ化方法 Granted JPS60160889A (ja)

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JPS60160889A JPS60160889A (ja) 1985-08-22
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