JPH0554545U - 溶融金属めっき鋼帯サポートロール軸の軸受構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、溶融金属めっき鋼帯サポートロー
ルの振動を防止するための軸受構造に関するものであ
る。 【構成】 サポートロール軸に作用する外力の合力変動
範囲外で軸を２点支持することによって、ロール軸の振
動を防止できる。 【効果】 サポートロールが安定することにより、鋼帯
が安定し、すり疵やめっき付着量の変動を低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、溶融金属めっき鋼帯サポートロール軸の軸受構造に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

溶融金属めっきは図３に示すごとく鋼帯１を前処理炉２で表面清浄後、溶融金 属（亜鉛等）めっき浴３へ導きシンクロール４及びサポートロール５、５ａを介 して引き上げ、ノズル６、６ａからガスを吹付け所定付着量に制御するものであ る。

【０００３】 このような連続めっきにおいては、ノズル６、６ａの位置で鋼帯１がＣ反（巾 方向の反り）発生し、均一なめっき付着量制御が困難になることがあり、これを 解消するため、特開昭６３−１３８３４４号公報のごとく、サポートロール５、 ５ａの鋼帯１への押込（噛込）量を調整することが開示されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかして、サポートロール５、５ａの支持装置としては図４に示すごとくサポ ートロール５は軸受７でロール５軸８を支持し、鋼帯１へ接触せしめ押込量（水 平方向の移動）を調整する。

【０００５】 従ってロール軸８は押込量調整時又は鋼帯の張力変動時に半円状である軸受７ 内で移動する、つまりロール軸８と軸受７の接点がずれ、支持点が移動し鋼帯１ の張力又は位置が一定時間不安定になり、鋼帯１にすり疵を発生させたり、又め っき付着量を正確に制御することが困難になる等の欠点をともなうものである。 すなわち本考案はかかる欠点を解決することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決すめための手段】 本考案の特徴とするところは、サポートロール軸に作用する外力の合力変動範 囲外で２点支持する、溶融金属めっき鋼帯サポートロール軸の軸受構造に関する ものである。

【０００７】

【作用】

即ち、本考案者等がサポートロールの押込量とロール軸にかゝる外力（外部か ら作用する力例えば重力、板の張力、ロール又は軸受の摩擦力）の合力（全ての 力の大きさと方向を一つに合成した力）が押込量の変化によって、どの範囲に変 動するか調整したところ、図２に示すごとき範囲になることが明らかになった。

【０００８】 しかして、この範囲内で軸受により、ロール軸を保持すると軸受での支持点が 移動し、前記のごとき欠点を生ぜしめることになる。 そこでロール軸に加わる外力の合力変動範囲が２点の支持点間になるように軸 受のロール軸接触点を決定し構成するものである。 即ち、ロール軸外力の合力変動範囲外で２点（Ｐ、Ｑ）支持する軸受構造とする ものである。

【０００９】

【実施例】

次に本考案の実施例を挙げる。 図１Ａ及び図１Ｂに示すごとく、それぞれ軸受７にロール軸８外力の合力変動 外で２点Ｐ、Ｑ支持する構造とする。 図中９は軸受７を保持するハンガーである。

【００１０】

【考案の効果】

かくすることによりサポートロールの押込量調整において、ロール軸の軸受内 での支持点の移動が確実に防止でき、めっき鋼帯の反り、擦り疵等の発生を防止 し、めっき製品の品質、歩留等を大巾に向上する等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａ：本考案実施例の説明図である。 Ｂ：本考案実施例の説明図である。

【図２】ロール押込量とロールの変動範囲の関係を示す
説明図、

【図３】連続溶融めっき設備の説明図、

【図４】従来のサポートロール軸受の説明図、

【符号の説明】

１ 鋼帯 ２ 前処理炉 ３ めっき浴 ４ シンクロール ５、５ａ サポートロール ６ ノズル ７ 軸受 ８ ロール軸 Ｐ、Ｑ 軸受のロール支持点 ９ 軸受を保持するハンガー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サポートロール軸に作用する外力の合力
   変動範囲外で２点支持する、溶融金属めっき鋼帯サポー
   トロール軸の軸受構造。