JPH0553598B2 - - Google Patents

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JPH0553598B2
JPH0553598B2 JP63096932A JP9693288A JPH0553598B2 JP H0553598 B2 JPH0553598 B2 JP H0553598B2 JP 63096932 A JP63096932 A JP 63096932A JP 9693288 A JP9693288 A JP 9693288A JP H0553598 B2 JPH0553598 B2 JP H0553598B2
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JP
Japan
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conveyor belt
alignment plate
film
thin
bridge
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JP63096932A
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Kunio Yoshida
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YOSHIDA YOSHE
Original Assignee
YOSHIDA YOSHE
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄切り片間にその密着を防止する密
着防止片を順次装着して行く薄切り片間への密着
防止片装着装置に関し、例えば、生ハム、スモー
クサーモン、チーズ等、薄くスライスした薄切り
片の密着防止に利用して有効なものに関する。
〔従来の技術〕
生ハム、スモークサーモン、チーズ等の薄切り
片を鱗状、又は、積み重ね、真空包装した場合、
開封して盛付けする時、薄繰り片同士がベト付及
び真空包装時の圧力により、密着してしまい薄切
り片が分離しにくく、破損してしまいロスになつ
てしまう事が多い。又、薄切り片の分離は非常に
時間がかかるものである。
そこで、本発明者は、極薄フイルムから成る密
着防止片を薄切り片の間に挿入したような状態に
し、薄切り片同士の接触を防ぎ密着を防止する技
術を、考えた。
そして、発明者は、薄切り片間への密着防止片
を自動的に装着する装置として、特願沼62−
318550号(特開平1−164596号)に記載されてい
る薄切り片間への密着防止片装着装置を先に提案
した。
〔発明が解決しようとする課題〕
先に提案した薄切り片間への密着防止片装着装
置においては、被切物が低温である場合に、結露
現象の影響を受けて、密着防止片の素材であるフ
イルムの付着が発生し連続運転が妨げられる可能
性がある。
本発明の目的は、密着防止片の素材となるフイ
ルムの供給を確実に実行させることができる薄切
り片間への密着防止片装着装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る薄切り片間への密着防止片装着装
置は、薄切り片4,4間へ密着防止片15を順次
装着して行く薄切り片間への密着防止片装着装置
において、 前記密着防止片15の素材になる長尺のフイル
ム6が巻装されており、このフイルム6の一端を
繰り出すリール6Aと、 リール6Aから繰り出されたフイルム6を吸着
して、一方向に移送するコンベアベルト5と、 コンベアベルト5の上流側に配設されて、コン
ベアベルト5に吸着されたフイルム6の上に前記
薄切り片4をコンベアベルト5の移送に連動して
順次載せて行く薄切り片供給装置1Aと、 コンベアベルト5の下流側端外に配設されて、
移送方向と略同方向に接近離反移動するように構
成されており、コンベアベルト5の下流側端から
前記フイルム6に載せられた状態で順次送り出さ
れる薄切り片4を、フイルム6を介して支持する
整列板12と、 コンベアベルト5の下流側端と整列板12との
間に配設されて、コンベアベルト5と整列板12
との間に架橋された状態のフイルム6を切断し、
整列板12側の薄切り片4の下面に密着防止片1
5を形成する刃10および11と、 少なくとも一部が整列板12の真下に位置する
ように配設されて、整列板12の離反移動に伴つ
て落下して来る薄切り片4を密着防止片15を介
して受け取る受け取り装置とを備えており、 前記コンベアベルト5の下流側端と整列板12
との間の橋状走路19が架設されているととも
に、この橋状走路19はその上流側端がコンベア
ベルトの下流側端に近接され、また、その下流側
端が前記刃10および11の上流側端に近接され
ており、 前記コンベアベルト5の下流側端部、前記橋状
走路19および前記整列板12の上面が下流側に
行くに従つて下がるように傾斜されており、 さらに、前記橋状走路19および整列板12の
上面の表面が凹凸面に形成されていることを特徴
とする。
〔作用〕
前記した手段によれば、密着防止片15の素材
である長尺のフイルム6はコンベアベルト5に吸
着されて移送されることにより、リール6Aから
自動的に繰り出されて行くため、フイルム6の供
給構造はきわめて簡単化される。
次いで、コンベアベルト5に吸着されているフ
イルム6上に順次供給されて載せられた薄切り片
4は、コンベアベルト5によつて移送されて整列
板12の上に移載される。整列板12の上に薄切
り片4が移載されると、コンベアベルト5と整列
板12との間にフイルム6が架橋された状態にな
るため、刃10,11はこのフイルム6をきわめ
て簡単、かつ、確実に切断することができる。そ
して、この一連の構造はきわめて単純であり、そ
の制御に必要な構造をもきわめて簡単化すること
ができる。
コンベアベルト5から整列板12上に乗り移る
際、薄切り片4が載つたフイルム6橋状走路19
を滑つて刃10,11を越えて整列板12上に移
つて行く。このとき、フイルム6が結露によつて
コンベアベルト5に付着していた場合であつて
も、橋状走路19によつて効果的に剥離されるた
め、停滞することはなく整列板12上に移行する
ことができる。
また、コンベアベルト5、橋状走路19及び整
列板12が下流方向に下向きに傾斜されているた
め、フイルム6はこれに載つた薄切り片4の重力
を利用して、コンベアベルト5、橋状走路19及
び整列板12上を滑落することができる。さら
に、橋状走路19及び整列板12の上面は凹凸面
によつてフイルム6との接触面積が小さくなるよ
うに形成されているため、フイルム6はより一層
効果的に滑落することになる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例である薄切り片間へ
の密着防止片装着装置を示す正面断面図、第2図
はその平面図である。第3図は薄切り片を鱗状に
並べる場合の実施例を示す一部省略正面断面図、
第4図はその一部省略平面図である。第5図は結
露現象の作用を説明するための拡大部分正面図、
第6図はその底面図である。
本実施例において、本発明に係る薄切り片間へ
の密着防止片装着装置は、ハム等のような被切物
3を薄切りし、その薄切り片4,4間に極薄のフ
イルム6からなる密着防止片15を装着するもの
として構成されている。この薄切り片間への密着
防止片装着装置はコンベアベルト5を備えてお
り、コンベアベルト5は下流側端部を除く上面だ
けが開口されているコンベアベルト保持枠17に
エンドレス状に巻き掛けられている。コンベアベ
ルト5には細孔5aが多数個、移送方向に配列さ
れて保持枠17の上面開口において、保持枠17
内に連通するように開設されている。保持枠17
には吸気管9が流体連結されており、吸気管9は
ブロワ(図示せず)等に接続されることにより保
持枠17内を減圧排気するようになつている。
コンベアベルト5はサーボモータ等を備えてい
る駆動装置(図示せず)により間欠送りされるよ
うに構成されている。コンベアベルト5の一部に
は定寸送りロール16が連動回転するように外装
されており、このロール16にはコンベア定寸送
りカム7が一体回転するように固着されている。
このカム7にはコンベア定寸送りスイツチ8が連
動するように配設されており、このスイツチ8に
基づいてコンベアベルト5の駆動装置における間
欠送りの起動および停止が制御されるようになつ
ている。
コンベアベルト保持枠17の下方にはフイルム
リール6Aが設備されており、このリール6Aは
回転自在に軸架されている。リール6Aには密着
防止片15の素材になる極薄のフイルム6が巻装
されており、フイルム6はその巻き終り端部が繰
り出されるようになつている。そして、繰り出さ
れたフイルム6はコンベアベルト5における移送
方向の上流側端部上に巻き掛けられて、コンベア
ベルト5上にその細孔5aにより吸着保持される
ようになつている。
コンベアベルト5における上流側端部には薄切
り片供給装置1Aが設備されている。本実施例に
おいて、この供給装置1Aは被切物保持板2を備
えており、この保持板2は円柱形状態のハム等の
ような被切物3を垂直に立てた状態で保持し、下
方向にピツチ送りするように構成されている。ま
た、この保持板2の下端には丸刃物1が設備され
ており、この丸刃物1はコンベアベルト5の間欠
送りに連動して、その送り方向と平行方向に進退
するように構成されている。そして、この丸刃物
1は回転しながら前進することにより、被切物3
の端部を所定厚さの薄切り片4に切断するように
なつている。この切断に伴つて、薄切り片4はコ
ンベアベルト5に保持されたフイルム6上に順次
載せられて行く。
他方、コンベアベルト5における下流側端部外
には整列板12が設備されており、この整列板1
2は図示しない駆動装置により移送方向と略同一
方向に接近離反移動されるように構成されてい
る。また、コンベアベルト5の下流側端と整列板
12との間には、固定ハサミ刃10および可動ハ
サミ刃11が整列板12に近接されて設備されて
おり、この刃10,11はコンベアベルト5と整
列板12との間に架橋された状態のフイルム6を
切断することにより、整列板12側の薄切り片4
の下面に密着防止片15を実質的に形成して装着
するようになつている。
さらに、整列板12の真下には、整列板12の
離反移動に伴つて落下して来る薄切り片4を密着
防止片15を介して受け取る受け取り装置として
の受皿13が設備されており、この受皿13は垂
直方向に移動するように構成されている。また、
受皿13の近傍には薄切り片高さセンサー14が
設備されており、このセンサー14によつて受皿
13はその上の薄切り片15と整列板12との間
隔が一定になるように制御される。
本実施例において、コンベアベルト5の下流側
端部における上面および整列板12は、下流側へ
行くに従つて下がるようにそれぞれ傾斜されてお
り、コンベアベルト5の下流側端部および整列板
12の傾斜角は実質的に等しく、かつ、10°〜15°
程度にそれぞれ設定されている。また、整列板1
2の上面には多孔質板21が被せ付けられてい
る。この多孔質板21によつて、整列板12の上
面の表面は凹凸面に形成されている。この多孔質
板21は、例えば、ステンレス製の30メツシユ程
度の細い目の金網が用いられて整列板12よりも
大きな正方形の平板形状に形成され、整列板12
の上面全体を被覆するように被せ付けられてい
る。そして、コンベアベルト5の下流側端部上面
と整列板12の上面である多孔質板21の上面と
は同一平面に実質的に含まれるように構成されて
いる。
また、コンベアベルト5の下流側端部付近には
支持棒20がコンベアベルト5の回転軸と平行に
配されて架設されており、この支持棒20はコン
ベアベルト5の間〓および上下位置を任意に変更
調整し得るように構成されている。支持棒20に
は橋状走路19の一端部が支持されており、橋状
走路19は支持棒20に支持されることにより、
コンベアベルト5と整列板12との間に架橋され
た状態になつている。そして、橋状走路19の他
端である下流側端は固定ハサミ刃10の上流側端
の手前に配置されている。例えば、橋状走路19
はステンレス製の30メツシユ位の細い目の金網が
用いられて、平面視形状が長方形の平板形状に形
成され、その一端部が丸められて支持棒20が挿
入されている。したがつて、橋状走路19の上面
の表面は整列板12のそれと同様に凹凸面に形成
されている。
さらに、橋状走路19はコンベアベルト5の下
流側端部および整列板12の傾斜角度と実質的に
等しい角度をもつて下流側に行くに従つて下がる
ように傾斜されており、かつ、その上面はコンベ
アベルト5の下端側および整列板12上の多孔質
板の上面と実質的に同一平面になるように構成さ
れている。
次に作用を説明する。
被切物保持板2に保持された被切物3は回転し
つつ往復運動する丸刃物1より切栽される。切栽
された薄切り片4の落下点には、密封されたコン
ベアベルト保持枠17に保持され、丸刃物1の往
復運動に連動して、間欠作動する(即ち、被切物
切栽中は停止し、丸刃物1のもどり工程の時に一
定距離、つまり、定寸送りロール16の1回転分
だけ移動するようになつている。)コンベアベル
ト5が装備されている。このコンベアベルト5に
は細孔5aが開設されており、吸気管9による吸
気により極薄フイルム6を吸着している。したが
つて、コンベアベルト5の間欠送りに伴つて極薄
フイルム6は移送されるようになつている。
丸刃物1により切栽された薄切り片4はコンベ
アベルト5に吸着された極薄フイルム6の上に順
次落下する。
丸刃物1の運動に連動し、つまり、丸刃物1の
最前進時(切栽終了時)の信号パルスにより、コ
ンベアベルト5は移動を開始する。定寸送りロー
ル16が1回転すると、定寸送りロール16に固
着されたコンベア定寸送りカム7とコンベア定寸
送りスイツチ8との作動により、コンベアベルト
5は停止される。
順次切栽され、順次移送された薄切り片4、固
定ハサミ刃10及び可動ハサミ刃11を通過し、
整列板12上に移載される。薄切り片4が整列板
12に移るコンベアベルト5の端部においては、
フイルム6の吸着は行われない。
コンベアベルト5から整列板12上に乗り移る
際、薄切り片4が載つたフイルム6は橋状走路1
9を滑つて固定ハサミ10を越えて整列板12上
に移つて行く。このとき、後述するように、フイ
ルム6が結露によつてコンベアベルト5に付着し
ていた場合であつても、橋状走路19によつて効
果的に剥離されるため、停滞することはなく整列
板12に移行することができる。
また、コンベアベルト5、橋状走路19及び整
列板12が下流方向に下向きに傾斜されているた
め、フイルム6はこれに載つた薄切り片4の重力
を利用して、コンベアベルト5、橋状走路19及
び整列板12上を滑落することができる。さら
に、橋状走路19及び整列板12の上面は金網に
よつてフイルム6と接触面積が小さくなるように
形成されているため、フイルム6はより一層効果
的に滑落することになる。
整列板12は可動ハサミ刃11と連動して傾斜
の延長方向に移動する。そして、整列板12は可
動ハサミ刃11が極薄フイルム6を切断する直前
に右端(鎖線部)に移動し、極薄フイルム6に乗
つた薄切り片4を薄切り片受皿13上に、又は、
薄切り片受皿13上に積み重ねられた薄切り片4
の上に落下させる。即ち、薄切り片4を乗せた極
薄フイルム6は薄切り片受皿13(後述するよう
に、鱗列の場合はコンベアベルト18)に、又
は、先行した薄切り片4に接触した後、切断され
る。
又、可動ハサミ刃11は丸刃物1が最後退時
(被切物3に対する切栽開始前)に発する信号パ
ルスにより、下降を開始する。これと同時に、整
列板12も横方向に移動を開始する。可動ハサミ
刃11がさらに下降し、極薄フイルム6を切断す
る直前に整列板12は移動を完了し、前述のよう
に極薄フイルム6に乗つた薄切り片4を落下させ
る。即ち、可動ハサミ刃11の極薄フイルム6の
切断は、丸刃物1の被切物3の切断中、つまり、
コンベアベルト5の停止中に行われる。
又、薄切り片受皿13は、薄切り片受皿13上
の薄切り片15の高さを感知する薄切り片高さセ
ンサー14の作動により、薄切り片受皿13上の
薄切り片15の上端と整列板12の間隔を常に一
定に保つ。
なお、第3図及び第4図に示す様に整列板12
の下方に装設されたコンベアベルト18の上に落
下せしめる事により、薄切り片4を鱗状に整列さ
せ得るように構成してもよい。
以上、説明したようにして隣接する薄切り片の
間に極薄フイルムから成る密着防止片を挿入した
ような状態で、多数枚の薄切り片を積み重ね、又
は、鱗状に整列させて行くことができる。
ところで、被切物を切裁する場合、被切物が室
温もしくは室温に近い場合は、なんらトラブルが
発生するものではない。しかし、生ハム等は温度
管理をして−6℃〜−8℃位で切裁した方のが容
易に切裁することができ、後処理もし易い。この
場合、生ハムの温度と室温の差があるため、切裁
され極薄フイルム上に落下した生ハムの薄切り片
の裏側のフイルム面に、第5図及び第6図に示す
ように結露して、水滴が付着してしまう。この水
滴は、コンベアベルトと極薄フイルム間に結露す
るわけであるから、極薄フイルムは、コンベアベ
ルトに密着してしまい、固定ハサミ刃10の手前
でコンベアベルトに巻込まれてしまう。
又、コンベアベルトから離脱しても結露した水
滴のため、整列板12の上面に極薄フイルムが付
着してしまい、極薄フイルムに乗つた薄切り片4
は整列板12の上に移動せずに、固定ハサミ刃1
0の上に停滞してしまう。ここで停滞すると、可
動ハサミ刃11により薄切り片4は切断されてし
まうため、薄切り片4は不良品になつてしまう。
このトラブルが一度発生すると、その後は連続停
滞してしまうため、不良品が続発する。
以上の結露によるトラブルを解決するため、本
実施例においては、第一にコンベアベルト5と極
薄フイルム6の結露による付着を剥離するため、
コンベアベルト5と固定ハサミ刃10の切刃の間
に第1図及び第2図に示す如く、橋状に極薄フイ
ルムの走路19が架設されている。橋状走路19
はコンベアベルト5の先端に対して最小限度の間
〓を持つているため、コンベアベルト5に付着し
たフイルム6であつても確実に剥離することがで
きる。又、固定ハサミ刃10に付着するのを防止
するため、橋状走路19の後端は、固定ハサミ刃
10の切刃の前まで延在されている。したがつ
て、固定ハサミ刃10に付着することなく極薄フ
イルム6上の薄切り片4は順次、整列板12方向
に移動する。
さらに、この橋状走路19と極薄フイルム6の
接触面には多数の凹凸が設けられているため、橋
状走路19とこの上面を通る極薄フイルム6と接
触抵抗が減じられ、極薄フイルム6とコンベアベ
ルト5の間が結露しても、コンベアベルト5に極
薄フイルム6は巻込まれることはない。
第二に、本実施例においては、極薄フイルム6
上の薄切り片4が整列板12上に移動し易くする
ため、第1図及び第2図に示す如く、整列板12
の上面に傾斜が付されている。整列板12の上面
に傾斜が付されていることにより、コンベアベル
ト5より送り出される力に薄切り片4の自重が作
用し、円滑かつ確実に薄切り片4は整列板12の
上に移動することができる。
第三に、本実施例においては、傾斜を付した整
列板12の上面に多孔質板21が被せられること
により多数の凹凸が設けられているため、前述の
橋状走路19における作用と同様、極薄フイルム
6との接触抵抗が減じられている。
以上の三点により、被切物と室温との差により
生ずる結露によるコンベアベルトと極薄フイルム
の密着による極薄フイルムの巻込、又、極薄フイ
ルムの裏面の水滴による固定ハサミ刃10と極薄
フイルムの付着、及び整列板上面との付着による
固定ハサミ刃10上の薄切り片の停滞によるトラ
ブルは解消される。そして、結露による影響は受
けないため、1分間100枚以上の高速運転が可能
である。
ところで、コンベアベルトと極薄フイルムとの
剥離は、細い棒状、又は、薄い板状の剥離具をコ
ンベアベルトに近接させて装置することにより、
実行することが、一般的な技術である。しかし、
この剥離技術においては、結露で生じた水滴が棒
状又は板状の剥離具に付着してしまい、また、極
薄フイルムは移動せずに、コンベアベルトと剥離
具の間に巻込まれ、薄切り片のみが剥離具と固定
ハサミ刃との間に停滞、滞積してしまう。又、コ
ンベアベルトと極薄フイルムとが剥離された場合
であつても、水滴のため、固定ハサミ刃10の上
面に極薄フイルムは付着して停滞してしまう。
本実施例において、極薄フイルムとコンベアベ
ルトとの剥離、又、固定ハサミ刃10との付着の
問題は、細い目のステンレス製金網の橋状走路1
9により結露の水滴に影響されることなく、解決
することができる。又、整列板12の上面に10°
〜15°位の傾斜を付けることにより、又、極薄フ
イルムと接触面を細い目のステンレス製の金網で
覆つたことにより、極薄フイルム上の薄切り片は
円滑かつ、確実に整列板12の上に移動すること
ができる。
被切物を切裁して、薄切り片を極薄フイルム上
に落下させ、極薄フイルム及び、薄切り片を順
次、整列板12まで移動させるわけであるが、コ
ンベアベルトより固定ハサミ刃10の上を通過
し、整列板12に移動する際、コンベアベルト上
に薄切り片が乗つている状態の時は、コンベアベ
ルトにより問題なく送り出される。しかし、薄切
り片と薄切り片との間に極薄フイルムのみの部分
があるわけで、この部分は剛性がなく、腰が弱
い。その結果、コンベアベルトより送り出された
薄切り片を更に整列板12まで移動させることが
できずに、極薄フイルムがカールしてしまうこと
がある。この場合、薄切り片は固定ハサミ刃10
の上を通過できずに停滞してしまい、可動ハサミ
刃11により切断され不良品になつてしまう。
本実施例においては、整列板12の上面が10°
〜15°位傾斜を付けられているため、コンベアベ
ルトに送り出された力に薄切り片の重力が作用
し、円滑、かつ確実に薄切り片は整列板12上に
移動することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、密着防
止片の素材となるフイルムの供給を確実に実行さ
せることができる薄切り片間への密着防止片装着
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である薄切り片間へ
の密着防止片装着装置を示す正面断面図、第2図
はその平面図である。第3図は薄切り片を鱗列に
並べる場合の実施例を示す一部省略正面断面図、
第4図はその一部省略平面図である。第5図は結
露現象の作用を説明するための拡大部分正面図、
第6図はその底面図である。 1A……薄切り片供給装置、1……丸刃物、3
……被切物、4……薄切り片、5……コンベアベ
ルト、6……極薄フイルム、10,11……刃、
12……整列板、13……薄切り片受皿、15…
…密着防止片、18……コンベアベルト、19…
…橋状走路、20……支持棒、21……多孔質
板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 薄切り片4,4間へ密着防止片15を順次装
    着して行く薄切り片間への密着防止片装着装置に
    おいて、 前記密着防止片15の素材になる長尺のフイル
    ム6が巻装されており、このフイルム6の一端を
    繰り出すリール6Aと、 リール6Aから繰り出されたフイルム6を吸着
    して、一方向に移送するコンベアベルト5と、 コンベアベルト5の上流側に配設されて、コン
    ベアベルト5に吸着されたフイルム6の上に前記
    薄切り片4をコンベアベルト5の移送に連動して
    順次載せて行く薄切り片供給装置1Aと、 コンベアベルト5の下流側端外に配設されて、
    移送方向と略同方向に接近離反移動するように構
    成されており、コンベアベルト5の下流側端から
    前記フイルム6に載せられた状態で順次送り出さ
    れる薄切り片4を、フイルム6を介して支持する
    整列板12と、 コンベアベルト5の下流側端と整列板12との
    間に配設されて、コンベアベルト5と整列板12
    との間に架橋された状態のフイルム6を切断し、
    整列板12側の薄切り片4の下面に密着防止片1
    5を形成する刃10および11と、 少なくとも一部が整列板12の真下に位置する
    ように配設されて、整列板12の離反移動に伴つ
    て落下して来る薄切り片4を密着防止片15を介
    して受け取る受け取り装置とを備えており、 前記コンベアベルト5の下流側端と整列板12
    との間の橋状走路19が架設されているととも
    に、この橋状走路19はその上流側端がコンベア
    ベルト5の下流側端に近接され、また、その下流
    側端が前記刃10および11の上流側端に近接さ
    れており、 前記コンベアベルト5の下流側端部、前記橋状
    走路19および前記整列板12の上面が下流側に
    行くに従つて下がるように傾斜されており、 さらに、前記橋状走路19および整列板12の
    上面の表面が凹凸面に形成されていることを特徴
    とする薄切り片間への密着防止片装着装置。
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