JP7178670B2 - スライス肉のトレー盛付方法及びトレー盛付装置 - Google Patents
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Description
この文献には、スライス肉を搬送する搬送ベルトの搬出側のローラーが後退してスライス肉を受皿(トレー)に落下させて盛り付ける際に、最先端のスライス肉が僅かに重なる位置に剥離体が設けられていて、スライス肉がベルトに付着することなくそのままの形状で受け皿に落下させる構成が開示されている。
しかしながら、この構成では、スライス肉の剥離される位置から受皿の底面までの落差があり、又、剥離体とスライス肉との重なりが少なく、特に柔らかいスライス肉は座屈しながら滑り落ちて、姿勢が乱れるので搬送されたままの姿勢を保って受皿に落下させて盛り付ける事は難しかった。
実施例として図3に全体構成の1例が模式的に示されるが、図示しない食肉スライサーの肉箱1が上下方向に揺動され、上動するとき肉箱1に保持された食肉の先端部を肉箱1の出口部を横断して張設された送出し方向に対し直交して走行する帯状刃によってスライスし、切り出されるスライス肉mを刃物直下に設けられた回転体2の表面で受け取り中継位置まで移送する。
終端部下方のスライス肉m落下位置には、移送されたスライス肉mが盛り付けられるトレー5が待機していて、スライス肉mがコンベヤ4の終端部から1パック分量毎にトレー5内に落下し盛り付けられる構成である。
尚、本実施例においてはスライス肉mを中継位置で中心部付近から2つ折りとしたが、切り出されたままの広げられた状態であってもよい。
剥離ローラー8は、比較的小径であってコンベヤベルト7終端部のスライス肉mが離れる位置付近に設けられ、モーターによる回転駆動が停止されたコンベヤベルト7の先端部が退却する際のベルトの移動方向に反して回転してスライス肉mを持ち回りさせないようコンベヤベルト7周面から剥離して直下で待機する後述の受片9上に移送する。
この受片9の長さは、コンベヤ4の終端部を退却させたときに、受片9上に受けたスライス肉mの先端部が、受片9を傾けて退却させ抜き取らない限り自重で受片9の先端から脱落することのない長さであって実験結果から設定される。
又、受片9を支持する支持枠11は、コンベヤベルト7の終端部近くの機体からコンベヤベルト7の走行方向に直交して突設された支持ピン14に支持枠11の左右側部が軸支されて、受片9のコンベヤ4側が下方に向けて支持ピン14を回動中心として一端が支持枠11に他端が機体に支持された伸縮具15が伸縮することで、図1に仮想線で示されるように、受片9の先端がトレー5の底面近くに到るまで傾動可能に機体に支持される。
(イ)は、コンベヤ4で搬送される1パック分量のスライス肉mの先端がコンベヤ4の終端部に達し、コンベヤ4の終端部が退却を開始した直後の状態であって、このときスライス肉mは先端部が受片9の上面に当接して受けられる。
(ロ)コンベヤ4の終端部の退却に同期して受片9は伸縮具15が伸長されてコンベヤ4側(コンベヤ4の戻り側、図4において向かって右側)の先端がトレー5の底面近くまで到るまで傾動され同時にコンベヤ4の終端部も退却するのでスライス肉は先端部分が受片9に載せられたブリッジ状となってコンベヤ4から離される。
(ハ)退却するコンベヤ4の終端部がトレー5の内壁位置まで到達するとスライス肉mの後端がトレー5の底面に落下した状態となって、受片9は伸縮具13が縮小し退去動作を開始する。
(ニ)受片9が伸縮具13によりトレー5から離れる位置に退去された状態を示している。
このような状態になると、スライス肉mの底面とトレー5の底面との接触による摩擦抵抗が受片9を退去させるときにスライス肉mが引かれて姿勢が乱されることを防ぐので整然と盛り付けられる。
この際、受片9が、先端が解放された複数の細杆からなる櫛状とされるので抵抗が少なくスムーズに退去させられる。
2 回転体
3 中継片
4 コンベヤ
5 トレー
6 コンベヤローラー
7 コンベヤベルト
8 剥離ローラー
9 受片
10 スライダー
11 支持枠
12 ガイド棒
13 伸縮具
14 支持ピン
15 伸縮具
Claims (7)
- 1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付方法であって、前記コンベヤ(4)の終端部から、スライス肉の前端部を、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退する受片(9)上に受け、前記コンベア(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベア(4)の終端部の退却によってスライス肉の後端部をトレー内に落下させた後に、前記受片(9)の退却によってこのスライス肉の前端部をトレー内に落下させることを特徴とするスライス肉のトレー盛付方法。
- 1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付方法であって、前記コンベヤ(4)の終端部から、スライス肉の前端部を、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退する受片(9)上に受け、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によって、スライス肉を、その前端部が前記受片(9)に載せられたブリッジ状となしてから、コンベヤ(4)の終端部から離脱させることを特徴とするスライス肉のトレー盛付方法。
- 前記コンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を前記受片(9)上に受けた後に、前記受片(9)のコンベヤ(4)側の端部を下方へ傾動させ、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と、前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付ける請求項1または請求項2に記載のスライス肉のトレー盛付方法。
- 1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付装置であって、前記コンベヤ(4)の終端部と、このコンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を受ける受片(9)とのそれぞれを、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退可能に備え、前記コンベヤ(4)の終端部から前記受片(9)上にスライス肉の前端部を受け、前記コンベア(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却とによって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によってスライス肉の後端部をトレー内に落下させた後に、前記受片(9)の退却によってこのスライス肉の前端部をトレー内に落下させる構成としたことを特徴とするスライス肉のトレー盛付装置。
- 1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付装置であって、前記コンベヤ(4)の終端部と、このコンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を受ける受片(9)とのそれぞれを、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退可能に備え、前記コンベヤ(4)の終端部から前記受片(9)上にスライス肉の前端部を受け、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却とによって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によって、スライス肉を、その前端部が前記受片(9)に載せられたブリッジ状となしてから、コンベヤ(4)の終端部から離脱させる構成としたスライス肉のトレー盛付装置。
- 前記コンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を前記受片(9)上に受けた後に、この受片(9)のコンベヤ(4)側の端部が下方へ傾動する構成とした請求項4または請求項5に記載のスライス肉のトレー盛付装置。
- 前記コンベヤ(4)の終端部が、コンベヤ(4)終端側ほど低くなるように傾斜した請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のスライス肉のトレー盛付装置。
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