JPH0552826B2 - - Google Patents

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JPH0552826B2
JPH0552826B2 JP1777789A JP1777789A JPH0552826B2 JP H0552826 B2 JPH0552826 B2 JP H0552826B2 JP 1777789 A JP1777789 A JP 1777789A JP 1777789 A JP1777789 A JP 1777789A JP H0552826 B2 JPH0552826 B2 JP H0552826B2
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JP
Japan
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indole
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cyclodextrin
substituted
separating
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JP1777789A
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JPH02200671A (ja
Inventor
Isamu Uemasu
Yosuke Takagi
Makoto Chiwa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Organo Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Organo Corp
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Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Ensuiko Sugar Refining Co Ltd, Organo Corp filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
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Publication of JPH0552826B2 publication Critical patent/JPH0552826B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/06Preparation of indole from coal-tar

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明はコールタールなどの混合物中に含まれ
ている香料、化学原料として有用なインドールの
効果的な分離法およびインドール包接分離用薬剤
に関するものである。 <従来の技術> インドールは香料として、また医薬、農薬、染
料などの合成原料として重要な物質である。イン
ドールは天然にはコールタール留分中に存在する
が、現在我が国の市販品は、ほとんどが化学合成
によるものである。その主な方法は、アニリンと
エチレンオキシドの反応で得られるN−β−ヒド
ロキシルエチルアニリンを、溶融した塩化亜鉛な
どと加熱して脱水反応させることにより、インド
ールを得るというものである。 一方、コールタール留分からの分離によつてイ
ンドールを得る方法としては、以前より、金属ナ
トリウム等との反応によりインドール塩を生成さ
せて分離した後、水で分解して得る方法が行われ
ていたが、近年新規な分離法が数件、特許として
提出されている。その主なものは、ゼオライトを
分離用吸着剤とし、アセトニトリル等を展開溶媒
として用いる方法(特開昭59−88465、特開昭59
−164775)と、酸との接触によりインドールのオ
リゴマー塩を生成させ、分離、脱酸後、熱分解に
よりインドールを得る方法(特開昭62−249967、
特開昭62−249968、特開昭62−265261)である。 これらの方法はいずれも分離に多額の費用を要
し、かつ操作が煩雑であつたり、あるいはエネル
ギー消費型であつて、効果的な分離法とはいい難
い。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、溶解度の改良を意図して製造されて
いる置換型α−シクロデキストリンを利用しコー
ルタール等の有機混合物中に含まれている有用成
分のインドールを高選択的に分離する新規で経済
的な方法を提供することを目的とするものであ
る。さらに、本発明の別な目的は、インドールの
分離に適用される薬剤を提供することにある。 <問題点を解決するための手段> 本発明の請求項1に記載したインドールを抽出
分離する方法はインドールを含む混合物と、α−
シクロデキストリンの少なくとも一つの水酸基の
水素が、グルコース、マルトース、マルトオリゴ
糖、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、メチル基、スルホン基、カルボキシアルキル
基のうちの、少なくとも一つで置換された置換型
α−シクロデキストリンとを接触させることによ
り前記置換型α−シクロデキストリンのインドー
ル包接錯体を形成させ、次いで当該インドール包
接錯体からインドールを脱離することを特徴とす
るものであり、また本発明の請求項3に記載した
インドール包接用薬剤はα−シクロデキストリン
の少なくとも一つの水酸基の水素が、グルコー
ス、マルトース、マルトオリゴ糖、ヒドロキシエ
チル基、ヒドロキシプロピル基、メチル基、スル
ホン基、カルボキシアルキル基のうちの、少なく
とも一つで置換された置換型α−シクロデキスト
リンからなるものである。 <作用> 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明ではインドールの分離剤としてα−シク
ロデキストリンの少なくとも一つの水酸基の水素
が、グルコース、マルトース、マルトオリゴ糖、
ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、メ
チル基、スルホン基、カルボキシアルキル基のう
ちの、少なくとも一つで置換された置換型α−シ
クロデキストリンを用いる。 これらの置換型α−シクロデキストリンはイン
ドール包接錯体の溶解度が他のシクロデキストリ
ンや置換体を用いる場合と較べて大きく、抽出時
に沈殿することがなく抽出操作が簡単になるとい
う利点がある他、他の有機化合物に較べてインド
ールに対する包接錯体の生成定数がかなり大き
く、混合物中のインドールを選択的に抽出分離す
ることが可能であるという本発明者等の発見に基
づくものである。これらの置換型α−シクロデキ
ストリン、特にグルコシル−α−シクロデキスト
リンやマルトシル−α−シクロデキストリンによ
る包接化は、既に食品分野等に応用されている
が、本発明のように多種類の成分から成る複雑な
混合物中の特定の化合物の分離を目的としてこれ
らの置換型α−シクロデキストリンの包接錯体生
成能を利用した例はない。 本発明においては、これらの置換型α−シクロ
デキストリンを水に溶解させ、この液にインドー
ルを含むコールタール留分等を加え、激しく撹拌
する。置換型αシクロデキストリンの濃度は水に
対し5〜30wt%であるが、好ましくは10〜15wt
%が適当である。なお、置換基を持たないα−シ
クロデキストリンやインドール包接錯体の水に対
する溶解度が5wt%未満であるような他の置換型
α−シクロデキストリンの場合は、この包接錯体
を形成させる過程で包接錯体の沈殿物を生成した
り、著しく低濃度での操作を余儀なくされ不都合
であるが、本発明に用いる特定の前記置換型α−
シクロデキストリングでは、このような不都合を
生じない。 置換型α−シクロデキストリン溶液とインドー
ル含有混合物の混合割合は、置換型α−シクロデ
キストリンのモル数がインドールのそれの1〜10
倍になるようにする。撹拌はできるだけ激しく、
数10分から数時間行う。なお、温度は常温でもよ
いが、反応速度の点からは、30〜45℃程度に加温
するのがよい。撹拌終了後、適当な方法で油水分
離を行う。たとえば5〜10分間、遠心分離を行つ
たり、あるいは塩を加える等の液々抽出において
油層と水層との分離性の向上に用いられる公知の
手段を用いることができる。 水層に溶解している包接錯体からインドールを
得るためには、たとえばエチルエーテル等の適当
な揮発性有機溶媒を加えて振り混ぜ、インドール
を有機層に抽出する。あるいは包接錯体水溶液を
加熱して、包接錯体を解離させ、解離したインド
ールをヘキサン等の適当な有機溶媒で抽出する。
この際、水層は透明な置換型α−シクロデキスト
リン水溶液となる。またインドールを抽出した有
機層は有機溶媒を揮発させるとインドールが得ら
れる。 一回の包接化ではインドールの分離が不十分
で、他の成分も混ざつている場合、上記の方法に
より包接化合物からインドール等を一旦有機層に
抽出し、有機溶媒を揮発させた後、それを原料と
して、再度置換型α−シクロデキストリンによる
包接化を行うことによつてインドールの純度を高
めることもできる。 なお、以上の全過程において、本発明に用いる
置換型αシクロデキストリン分子自体は分解する
ことがないので、回収再利用が可能である。 本発明において、インドール包接分離用薬剤と
して用いる置換型α−シクロデキストリンは、前
記したコールタール留分からのインドールの分離
に限られるものではなく、インドールを含む種々
の混合物からのインドールの分離に対しても同様
に適用し得るものである。このような混合物とし
ては、たとえば、インドールを含む炭化水素混合
物の他、アルコール、エステル、カルボン酸等の
有機化合物とインドールとの混合物が挙げられ
る。 <実施例> 以下、実施例によつて本発明をさらに具体的に
説明する。 実施例 1 モノマルトシル−α−シクロデキストリンの10
%水溶液5mlに、240〜270℃の範囲で分留したコ
ールタール留分のうち、硫酸および水酸化ナトリ
ウム水溶液で洗浄して得られた油分を0.05ml加え
た。25℃で2時間撹拌した後、反応生成物を
2500rpmで10分間遠心分離にかけてから水層を取
り出し、これとエチルエーテルとを振り混ぜ、エ
ーテル層からエーテルを揮発させて有機化合物を
得た。 本実施例における主な成分の組成変化を表1に
示した。キヤピラリーガスクロマトグラフ法で分
析したもので、表中の数字は各成分のピーク面積
の全ピーク面積に対する百分率を示す。
【表】 実施例 2 モノマルトシル−α−シクロデキストリンの10
%水溶液5mlに、240〜270℃の範囲で分留したコ
ールタール留分0.05mlを加えた。以下、実施例1
と同様に行つた。
【表】 <発明の効果> 本発明によれば、インドールを含む混合物か
ら、インドール包接錯体を沈殿させることなく高
選択率で抽出分離することができる。 また、抽出に用いた置換型α−シクロデキスト
リンを再び抽出に用いることができ、抽出操作が
簡単になる他、低コストでインドールを抽出する
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 インドールを含む混合物と、α−シクロデキ
    ストリンの少なくとも一つの水酸基の水素が、グ
    ルコース、マルトース、マルトオリゴ糖、ヒドロ
    キシエチル基、ヒドロキシプロピル基、メチル
    基、スルホン基、カルボキシアルキル基のうち
    の、少なくとも一つで置換された置換型α−シク
    ロデキストリンとを接触させることにより前記置
    換型α−シクロデキストリンのインドール包接錯
    体を形成させ、次いで当該インドール包接錯体か
    らインドールを脱離することを特徴とするインド
    ールを抽出分離する方法。 2 インドールを含む混合物がコールタール留分
    である請求項1に記載のインドールを抽出分離す
    る方法。 3 α−シクロデキストリンの少なくとも一つの
    水酸基の水素が、グルコース、マルトース、マル
    トオリゴ糖、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプ
    ロピル基、メチル基、スルホン基、カルボキシア
    ルキル基のうちの、少なくとも一つで置換された
    置換型α−シクロデキストリンからなるインドー
    ル包接分離用薬剤。
JP1777789A 1989-01-30 1989-01-30 インドールを抽出分離する方法およびインドール包接分離用薬剤 Granted JPH02200671A (ja)

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DE19904011334 DE4011334C2 (de) 1989-01-30 1990-04-07 Verfahren zur Isolierung von Indol und Einschluß-Komplexierungsmittel zur Verwendung bei der Isolierung von Indol

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HU213200B (en) * 1993-05-12 1997-03-28 Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet The cyclodextrin or cyclodextrin derivative cluster complexes of taxol, taxotere, or taxus, pharmaceutical preparations containing them and process for their production

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH075548B2 (ja) * 1987-06-17 1995-01-25 工業技術院長 インドール包接分離法

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DE4011334A1 (de) 1991-10-10
FR2660656B1 (fr) 1994-05-20
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