JPH0552385U - 緩衝器用の密封装置 - Google Patents

緩衝器用の密封装置

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JPH0552385U
JPH0552385U JP111911U JP11191191U JPH0552385U JP H0552385 U JPH0552385 U JP H0552385U JP 111911 U JP111911 U JP 111911U JP 11191191 U JP11191191 U JP 11191191U JP H0552385 U JPH0552385 U JP H0552385U
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JP
Japan
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seal
oil
shock absorber
chamber
outer cylinder
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Pending
Application number
JP111911U
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English (en)
Inventor
浦 武 三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH0552385U publication Critical patent/JPH0552385U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジングとシールリングとの密封面を線接
触状態にする。 【構成】油圧緩衝器の外筒1内に移動自在のフリーピス
トン19を設けて外筒1内にオイル室13とガス室14
とを形成し、フリーピストン19外周に、外筒1の内周
に接触するシール本体21を設けた緩衝器用のオイルシ
ール20において、前記シール本体21に、断面略くさ
び形の一対のシールリップ23,24を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車の足回りに用いられる緩衝器の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来の油圧緩衝器の縦断面図である。100は有底円筒状のハウジング としての外筒である。外筒100内には上部側から軸101を往復動自在に挿入 してあり、軸101の下端にはピストン102を取り付けてある。ピストン10 2にはオリフィス103を貫通形成してある。
【0003】 また、外筒100内であって底部104とピストン102との間には、上下方 向に移動自在な可動隔壁としてのフリーピストン105を設けてある。こうして 外筒100内に第一流体室としてのオイル室106と第二流体室としてのガス室 107とを形成している。
【0004】 フリーピストン105の外周にはシールリングとしてのOリング108を装着 してある。Oリング108は断面略円形である。なお、ハウジング100の上部 には、軸101に摺接するオイルシール109を設けてある。
【0005】 上記構成において、軸101が下降するとオイル室106が圧縮され、オイル 室106内のオイルはオリフィス103を通過して上部室110へと逃げる。こ れと同時にフリーピストン105がオイル室106の圧力によって下降する。
【0006】 一方、軸101が上昇すると、オイル室106が負圧となって上部室110の オイルがオリフィス103を通ってオイル室106へと吸引されるとともに、フ リーピストン105も上昇して元の位置へ戻る。
【0007】 このようにして、オイルがオリフィス103を通過する際の流体抵抗、及びフ リーピストン105の上昇,下降により軸101に加わる衝撃を緩和,吸収して いる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例においてはOリング108が断面形状略円形であるためハ ウジング100と面接触して密封面を形成していた。その結果、Oリング108 とハウジング100との摺動抵抗が増大し、フリーピストン105の作動性が低 下し、緩衝機能の低下を招く。また、単位面積当りの接面圧力が低く密封性が不 充分である。従って、ガス室107のガスが密封面を介してオイル室106へと 漏れ、最終的にオイルシール109側から外部へと漏れる事態となり、緩衝機能 の低下を招く。
【0009】 本考案は上記課題を解決するためのもので、線接触した状態の密封面を形成す ることのできる緩衝器用の密封装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、ハウジング内に移動自在の可動隔壁を設け て該ハウジング内に第一流体室と第二流体室とを形成し、前記可動隔壁に、ハウ ジングに接触するシールリングを設けた緩衝器用の密封装置において、前記シー ルリングに、断面略くさび形のシールリップを形成した。
【0011】
【作用】
上記構成に基づく本考案の作用は、シールリングの断面くさび形のシールリッ プがハウジングに線接触して第一,第二流体室間に密封面を形成する。密封面は 線接触であるためハウジングとの摺動抵抗が小さく、可動隔壁の作動性がよいし 、単位面積当りの接面圧力も高い。
【0012】
【実施例】
次に、本考案を自動車用の油圧緩衝器に適用した実施例に基づき説明する。図 1(A)は油圧緩衝器の縦断面図である。図において、1は有底円筒状の外筒で あり、上方から軸2を挿入してある。軸2は上昇,下降自在であり、軸2の下端 にはピストン3を取り付けてある。ピストン3には上下方向に貫通するオリフィ ス4を設けてある。
【0013】 外筒1の上部にはリング状のガイド5を嵌合してあり、ガイド5の軸孔6内に 軸2を挿入してある。ガイド5の下方にはオイルシール7を取り付けてある。こ のようにして、外筒1の上部を閉塞し、内部であってピストン3の上方に上部室 8を形成している。
【0014】 一方、外筒1内部であってピストン4と底部9との間には、図中上下方向に移 動自在な可動隔壁としてのフリーピストン19を配置してある。このフリーピス トン19は金属等から構成してあり、ピストン3との間にオイル室13を形成し 、底部9との間にガス室14を形成している。フリーピストン19は図1(B) に示すように大径部10と小径部11とを有し、大径部10と小径部11とは環 状の段部12により接続してある。
【0015】 小径部11には密封装置としてのオイルシール20を装着してある。オイルシ ール20はシールリング、即ちゴム状弾性体よりなる環状のシール本体21と、 シール本体21に埋め込んだ断面略L字形の金属環22とを有する。
【0016】 シール本体21の外周には一対の環状のシールリップ23,24を一体的に形 成してある。シールリップ23,24は断面略くさび形であり、外筒1の内周面 に対して所定のしめ代で接触する外径を備えている。厳密にはリップ先端摺動部 はアール形状に面取りしてある。一方のシールリップ23はオイル室13側へ所 定角度傾斜しており、他方のシールリップ24はガス室14側へ所定角度傾斜し ている。従って、シールリップ23,24は上下対称形状となっている。
【0017】 また、小径部11の下部外周には環状の溝25を設けてあり、溝25には止め 輪26を装着してある。そして、前記シール本体21は段部12と止め輪25と に当接することにより、オイルシール20の軸方向、即ち上下方向に位置決めさ れている。
【0018】 上記のように構成した油圧緩衝器において、軸2に対して下向きの荷重が加わ ると、ピストン3は外筒1内を下降しオイル室5を圧縮する。その結果、オイル 室13内のオイルはオリフィス4を通過して上部室8へと逃げる。これと同時に フリーピストン19はオイル室13の圧力によって下降する。
【0019】 一方、軸2が上昇すると、オイル室13が負圧となって上部室8のオイルがオ リフィス4を通ってオイル室13へと吸引されるとともに、フリーピストン19 も上昇して元の位置へ戻る。
【0020】 このようにして、オイルがオリフィス4を通過する際の流体抵抗、及びフリー ピストン19の上昇,下降により軸2に加わる衝撃を緩和吸収している。
【0021】 本実施例ではオイルシール20によってオイル室13とガス室14との間を密 封している。そして、シールリップ23,24は断面略くさび形であるため、外 筒1の内周面に対して線接触して密封面を形成する。従って、上昇,下降のスト ローク時における摩擦抵抗が小さく、圧力変動に対応して安定した追随作動性が 得られ優れた緩衝機能を発揮する。
【0022】 また、単位面積当りの接面圧力も高く優れた密封性を維持でき、ガス室14の ガスがオイル室13側へ漏れたり、その逆の事態が発生することもない。従って 、安定した緩衝機能を維持できる。
【0023】 更に、シールリップ23,24のリップ先端がアール形状であるため、オイル 室13内のオイルが外筒1の内周面に付着して形成された膜が切れることもなく 、潤滑性能もよい。
【0024】 なお、上記実施例の一対のシールリップは、背面にスプリングを装着する構成 を採用してもよい。また、シールリップは一対でなくとも断面略くさび形であれ ば単独でもよい。
【0025】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成したものであるから、シールリップがハウジングに 線接触して密封面を形成する。このため、ハウジングとの摩擦抵抗が小さく、可 動隔壁の作動性が向上する。従って、優れた緩衝機能を発揮する。また、単位面 積当りの接面圧力も高く、密封性が優れる。従って、流体もれがなく、優れた緩 衝機能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の実施例である自動車用の油圧
緩衝器の全体構成を示す縦断面図、(B)は(A)の要
部拡大断面図。
【図2】従来例の縦断面図。
【符号の説明】
1 外筒 2 軸 3 ピストン 4 オリフィス 5 ガイド 6 軸孔 7 オイルシール 8 上部室 9 底部 10 大径部 11 小径部 12 段部 13 オイル室(第一流体室) 14 ガス室(第二流体室) 19 フリーピストン(可動隔壁) 20 オイルシール 21 シール本体(シールリング) 22 金属環 23,24 シールリップ 25 溝 26 止め輪

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に移動自在の可動隔壁を設
    けて該ハウジング内に第一流体室と第二流体室とを形成
    し、前記可動隔壁に、ハウジングに接触するシールリン
    グを設けた緩衝器用の密封装置において、 前記シールリングに、断面略くさび形のシールリップを
    形成したことを特徴とする緩衝器用の密封装置。
JP111911U 1991-12-24 1991-12-24 緩衝器用の密封装置 Pending JPH0552385U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP111911U JPH0552385U (ja) 1991-12-24 1991-12-24 緩衝器用の密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP111911U JPH0552385U (ja) 1991-12-24 1991-12-24 緩衝器用の密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0552385U true JPH0552385U (ja) 1993-07-13

Family

ID=14573213

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP111911U Pending JPH0552385U (ja) 1991-12-24 1991-12-24 緩衝器用の密封装置

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JP (1) JPH0552385U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266858A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Nsk Ltd リニアガイド装置のサイドシール構造
WO2008096726A1 (ja) * 2007-02-06 2008-08-14 Nok Corporation 密封装置及び油圧シリンダ
JP2009528490A (ja) * 2006-03-01 2009-08-06 ヘティッヒ−オーエヌイー ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー 家具用のダンパ

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WO2008096726A1 (ja) * 2007-02-06 2008-08-14 Nok Corporation 密封装置及び油圧シリンダ

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971216