JPH0551703B2 - - Google Patents

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JPH0551703B2
JPH0551703B2 JP61196730A JP19673086A JPH0551703B2 JP H0551703 B2 JPH0551703 B2 JP H0551703B2 JP 61196730 A JP61196730 A JP 61196730A JP 19673086 A JP19673086 A JP 19673086A JP H0551703 B2 JPH0551703 B2 JP H0551703B2
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JP
Japan
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feathers
glutaraldehyde
feather
barbules
amount
Prior art date
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JP61196730A
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JPS6359484A (ja
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Emiko Miwa
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ANMIN KOGYO CO Ltd
Original Assignee
ANMIN KOGYO CO Ltd
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〓産業上の利用分野〓 本発明は寝具或は衣料等の詰物として使用され
る羽毛の嵩高加工方法に関する。 〓従来の技術〓 布団、クツシヨン材等の詰物として使用される
羽毛には、ダツク、グース、アイダーダツク等の
フエザー、ダウンが知られているが、中でもアイ
ターダウンはグースダウンの2倍近い嵩を有する
ものであつて、その価格も高価で、なかなかそれ
を多用出来ない。 また、羽毛自体の処理として、防炎加工、防虫
加工、サニタイズ加工等は行なわれたが嵩高処理
を羽毛に行なうことは知られていない。 〓発明が解決しようとする課題〓 本発明は、従来行なわれていなかつた羽毛の嵩
高処理を行なうことにより、ダウンに一層の嵩高
性を与え、これによりダウン同志の係合性を高め
ダウン内及びダウン同志間の空〓率を高め保温性
を増大すると共に、ダウン使用量を少なくするこ
とを目的としている。 〓課題を解決するための手段〓 羽毛に0.5%から5%グルタルアルデヒド溶液
を噴霧し、グルタルアルデヒドを羽毛の重量に対
し2%から8%の範囲で羽毛表面特に、羽枝或い
は小羽枝に付着させる。 〓作 用〓 羽毛表面に噴霧されたグルタルアルデヒドは、
主に羽毛の羽枝或は小羽枝に付着しており、それ
らが羽毛の蛋白質と反応することにより羽枝或は
小羽枝の屈曲するのを或る程度妨げることにな
り、それが腰の強さとなつて現われる。特に小羽
枝の基部に付着した場合にそれが顕著である。 即ち、グルタルアルデヒドと羽毛蛋白質の有す
るアミノ酸残基とが反応し自己架橋し、羽毛表面
に被膜を形成し、この被膜が羽枝或は小羽枝の対
撓屈性を高めると共に、羽毛表面の滑りを良くす
る作用も発揮する。 〓実施例〓 本発明方法において使用するグルタルアルデヒ
ドは、1分子中に2個のアルデヒド基が含まれ無
色の液体で水、エーテル、クロロホルム、氷酢酸
に溶けやすい蛋白質の架橋試薬である。 毛羽の化学成分は、主として水分42.65%、窒
素化合物53.63%、脂肪1.69%、灰分2.03%よりな
り、窒素は最も多く羽毛の15%も含まれている。
羽毛に含まれる他の要素は、硫黄2.57%、塩素
0.53%、燐0.34%、珪素0.22%、カルシウム0.10
%である。これらの要素は、羽毛の種類によつて
は化学的組織において他種の羽毛と異なつてい
る。 上記化学成分の毛羽をグルタルアルデヒドで処
理すると、羽毛蛋白質の有するアミノ酸残基と、
グルタルアルデヒドが反応し、自己架橋し、羽毛
表面に皮膜を形成する。 上記処理の際のグルタルアルデヒドの形態は水
溶液とし、該水溶液を羽毛に対し噴霧することに
より羽毛表面にグルタルアルデヒドを付着させ
る。 水溶液を羽毛に噴霧することにより、水溶液は
羽枝或いは小羽枝に特に多く付着し、羽軸部分へ
の付着は少なくなる。付着した水溶液は水の表面
張力により羽枝の基部に滞留する。これにより、
羽毛の嵩高性を発揮させるのに効果的な部分への
付着量を多くし、ひいてはグルタルアルデヒドの
使用量を減らすことになる。もし、付着を噴霧に
よらず浸漬手段によつて行なうと、グルタルアル
デヒドは羽枝のみならず羽軸部分及びその周囲の
柔らかい綿状羽毛部分にまで大量に滞留付着し、
羽毛の重量を増加し、更に、綿状羽毛部分での架
橋反応は、嵩高性をかえつて減少せしめるばかり
か羽毛の感触を粗硬とする。従つて、本発明にお
いては、グルタルアルデヒド溶液濃度及び付着量
を特定範囲のものとし羽毛表面に噴霧する。 上記グルタルアルデヒド水溶液の濃度を高くす
ると、羽毛へのグルタルアルデヒドの付着量に斑
を生じさせる恐れがあり、逆に濃度が低すぎると
能率に影響するのでグルタルアルデヒド水溶液の
濃度を0.5%から5%の範囲とし、付着量は羽毛
の重量に対しグルタルアルデヒドを2%から8%
の範囲とし最も好ましくは5%程度である。グル
タルアルデヒド濃度、付着量と嵩高性との関係を
第1表に、表1をグラフ化したものを第1図に示
す。
【表】
【表】 グルタルアルデヒドの付着量が少ない場合嵩高
性が望めず、付着量が多過ぎると羽毛にべとつき
が生じ、ドレープ性が著しく減少しかつ粗硬にな
りやすい。 グルタルアルデヒド1%濃度におけるグルタル
アルデヒド付着量を5%の場合と8%の場合を比
較すると、べとつきに関係のある酸素計数、透視
度を見ると前者が1.6対4.4、後者が220対200とな
り、付着量5%の方が酸素計数では小となり、透
視度は大となつている。 次にその実施例をあげる。 グレイダツクダウン60%の原料羽毛をよく空気
流にて除塵し、次ぎに洗浄機に入れ、界面活性剤
を添加して正逆回転させ充分羽毛の油脂分及び汚
れを洗浄する。その後水洗し脱水、乾燥するが、
その間にグルタルアルデヒドの2%水溶液を羽毛
に噴霧し、毛羽の羽枝或いは小羽枝部分に羽毛の
重量に対してグルタルアルデヒドを5%付着させ
るとともに80〜110%℃の乾燥機で乾燥する。 その結果得られた羽毛の嵩高性は19.6で、未処
理のものゝ14.2に比して嵩高性が38%増加した。 更に比較のため、上記のグルタルアルデヒド濃
度2%の水溶液に、該グレイダツクダウン60%の
羽毛を浸漬し、グラタルアルデヒド付着量が約8
%程度となるようにしたものを同様に乾燥機で乾
燥する。得られた羽毛はべとつきがあり、全体に
粗硬な感触を示し、嵩高性も16.1cmであつて、噴
霧処理をしたものに劣るものであつた。 嵩高性の計測は次の如くして行なつた。 内径30cmのシリンダ内に50gの羽毛を入れ、
120gの重量を有し直径29.5cmのドーナソ形をし中
央に通気性の良い生地を張り付けた加重用円盤を
乗せる。該円盤は円盤を水平を保ちながらシリン
ダ内を降下させることができるよう紐でつり下げ
られる。円盤を羽毛上に降下させ支持紐のゆるみ
を確認してから1分経過後の円盤の高さを読む。
円盤を上げ筒内の羽毛を攪拌した後再度円盤を降
下し前記と同様に円盤の高さを読み、これを3回
繰り返しその平均をとる。 この測定法によると未処理のグレイダツクダウ
ン60%の場合14.2cmで、処理後は19.6cmとなり嵩
高性は38%増加した。 〓発明の効果〓 本発明方法にあつては、羽毛に0.5%から5%
グルタルアルデヒド溶液を噴霧し、グルタルアル
デヒドを羽毛の重量に対し、2%から8%の範囲
で羽毛表面特に、羽枝或いは小羽枝に付着させた
ものであるから、羽枝、小羽枝表面に付着したグ
ルタルアルデヒドは羽の羽枝或は小羽枝の耐撓屈
性の増大に寄与し、羽毛間の空気含有空間は増大
し嵩高な羽毛を得ることができた。また、グルタ
ルアルデヒドは噴霧によるものであるため羽軸へ
の付着は少なく、羽毛の重量増加を押さえること
ができる。 また、表面に形成された被膜のために羽毛自体
の滑りが良くなつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、グルタルアルデヒドの付着量と嵩高
性を示すグラフ、第2図はダウンの拡大平面図、
第3図はダウンの小羽枝の1000位の顕微鏡写真を
示す図で、Aは2%濃度のグルタルアルデヒドを
ダウン重量の5%付着させた処理済の、Bは未処
理のものを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 羽毛に0.5%から5%グルタルアルデヒド溶
    液を噴霧し、グルタルアルデヒドを羽毛の重量に
    対し2%から8%の範囲で羽毛表面特に、羽枝或
    いは小羽枝に付着させるとともに乾燥することを
    特徴とする羽毛の嵩高加工方法。
JP61196730A 1986-08-22 1986-08-22 羽毛の嵩高加工方法 Granted JPS6359484A (ja)

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JPS6359484A JPS6359484A (ja) 1988-03-15
JPH0551703B2 true JPH0551703B2 (ja) 1993-08-03

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ID=16362636

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103485186B (zh) * 2013-08-16 2016-02-10 陕西科技大学 一种提高羽绒蓬松度的方法
DK3347106T3 (da) * 2015-09-09 2020-03-09 Syam Prasad Anand Modificering af naturfjer til anvendelse i sportsartikler

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5124601A (ja) * 1974-07-03 1976-02-28 Centro Speriment Metallurg
JPS5930968A (ja) * 1982-08-12 1984-02-18 フランスベッド株式会社 羽毛の処理方法

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