JPH0551687B2 - - Google Patents

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JPH0551687B2
JPH0551687B2 JP469985A JP469985A JPH0551687B2 JP H0551687 B2 JPH0551687 B2 JP H0551687B2 JP 469985 A JP469985 A JP 469985A JP 469985 A JP469985 A JP 469985A JP H0551687 B2 JPH0551687 B2 JP H0551687B2
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JP
Japan
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nozzle
diameter hole
yarn
fiber bundle
nozzles
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Application number
JP469985A
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English (en)
Other versions
JPS61167031A (ja
Inventor
Akiji Anahara
Hiroshi Oomori
Kazuo Seiki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Priority to JP469985A priority Critical patent/JPS61167031A/ja
Priority to US06/740,006 priority patent/US4569193A/en
Priority to DE19853519887 priority patent/DE3519887A1/de
Priority to CN85105159A priority patent/CN85105159B/zh
Publication of JPS61167031A publication Critical patent/JPS61167031A/ja
Publication of JPH0551687B2 publication Critical patent/JPH0551687B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting
    • D01H1/115Spinning by false-twisting using pneumatic means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は結束紡績用ノズルに係り、詳しくは
繊維束に対する加撚方向が互いに逆方向である2
つのノズルからなる結束紡績用ノズルに関するも
のである。
(従来の技術) 結束紡績においてはドラフト装置から連続的に
供給される繊維束を仮撚ノズルに導入し、仮撚ノ
ズル内の空気渦流によつて加撚、解撚作用を施す
ことにより結束紡績糸が製造される。そして、糸
強力の大きな糸を得るためには(1)結束繊維数の増
加、(2)結束繊維を芯繊維の周囲に大きな撚角度で
しつかりと巻付けることの2つが重要である。と
ころが、このの2つの条件を1個の仮撚ノズルで
満足させることは非常に困難である。すなわち、
結束繊維数を増加させるためには繊維束に加えら
れる撚が供給ローラのニツプ点近くまで遡及する
のを防ぐ必要があるが、結束繊維を芯繊維の周囲
に大きな撚角度でしつかりと巻付けるために繊維
束に大な撚を加えた場合にはその撚が供給ローラ
のニツプ点近くまで遡及することになる。この問
題点を解消するため昭和55年5月19日公告の実公
昭55−20773号公報には第15図に示すように、
ドラフト装置のフロントローラ31の下流側に互
いに逆方向の旋回作用を有する第1ノズル32及
び第2ノズル33の仮撚空気ノズルを一直線上に
配設するとともに、第1ノズル32の出口部に解
撚管34を設けたものが提案されている。この装
置においては第1ノズル32が糸Yにバルーンを
与えて解撚管34に接触させ、壁面との摩擦作用
により第2ノズル33から伝播されてくる撚を解
き第2ノズル33で加えられた撚がフロントロー
ラ31のニツプ点近くまで遡及するのを阻止する
ようになつている。ところが、この装置において
は両ノズルの糸通路が同一直線上にあるため、第
1ノズル32の排気が2つのノズルの対向面に当
たつて乱れ、糸Yの走行が不安定になつたり、第
1ノズルの排気が第2ノズル33の糸通路に侵入
して第2ノズル33の作用を阻害するという不都
合がある。又、昭和57年11月26日公告の特公昭57
−5589号公報には第16図に示すように、互いに
逆方向の旋回作用を有する2つの仮撚ノズルが屈
折した状態で設置された装置が示されている。こ
の装置においては前記装置と異なり第1ノズル3
2の出口開口からの排気により糸の走行が不安定
になる等の不都合はないが、両ノズル32,33
の糸通路の中心軸線の交点が第1ノズル32の出
口部内にあるため、紡出開始時における糸通しの
際に第1ノズル32を通過してきた糸が直進する
ことにより第2ノズル33に導入され難く紡出開
始が非常に困難となる。又、第1ノズル32内の
出口部付近において糸通路が屈折され、渦流が乱
されるとともに、糸Yは糸通路の一方の壁面をこ
すつて進行するため、第1ノズル32内の渦流の
作用を十分受け得ず第1ノズル32の効果が弱め
られるという問題がある。又、糸継操作時に種糸
の糸端を第2ノズル出口側から第1ノズル入口ま
で逆通しする必要があるが、前記両従来装置にお
いては逆通しが非常に困難である。2個のノズル
を一直線上に配設した装置に関しては、昭和56年
12月10日公告の特公昭56−52133号公報に第17
図に示すように両ノズル32,33間を糸通路と
直交する2つの面で区切られた空隙 5aを有す
る接続具35で接続し、紡出開始時における第1
ノズル側からら第2ノズルへの糸通しを改善した
装置が提案されている。ところが、この装置にお
いても種糸の逆通しは第2ノズル33の出口側か
ら吹込む逆通し用の吹込み気流の拡散が速いため
非常に困難であるとともに、通常紡出時には第1
ノズル出口孔外部周辺に風綿が溜り易く、一定量
以上風綿が溜つた際に糸に混入されスラブとなる
という不都合がある。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は2個のノズルを一直線上に配設した
場合の従来装置における第1ノズルからの排気に
よる糸の乱れあるいは該排気による第2ノズルの
作用の妨害、2個のノズルを屈折状態に配設した
従来装置における走行する糸が第1ノズルの出口
部に常に接触することによる第1ノズルの作用の
低下及び紡出開始時における糸端紡出の困難ある
いは両従来装置における糸継作業時の種糸の逆通
しが困難である等の問題点を解決するものであ
る。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記の問題点を解決するためこの発明において
は、繊維束の進行方向の上流側から下流側へ向か
つて、少なくとも入口部、小径孔部及び大径孔部
からなる糸通路を備えるとともに、前記大径孔部
には偏心的かつ繊維束の進行を促す方向へ向かつ
て開口する空気噴入孔を有する第1ノズルと、繊
維束の進行方向の上流側から下流側へ向かつて、
少なくとも入口部、小径孔部、絞り部及び大径孔
部からなる糸通路を備えるとともに前記大径孔部
には繊維束に対して前記第1ノズルと逆方向の旋
回流を生ずるように偏心して開口する空気噴入孔
を有する第2ノズルとからなり、前記第1ノズル
の出口側端面と第2ノズルの入口側端面との間に
は、フロントローラ軸に直交する平面による断面
形状が截頭くさび形状をなすような空間を形成
し、第1ノズルの小径孔部出口中心と第2ノズル
の最小孔部入口中心とを結ぶ直線が第1ノズルの
出口部内を通過するように両ノズルを屈曲した状
態で接合配置し、対向する両ノズル端面で切り取
られる前記第1ノズルの中心軸線の長さを第1ノ
ズルの出口径以上にするという構成を採用した。
(作用) この発明においては繊維束は第1ノズルを通過
後第2ノズルの入口部の一方に積極的に接触する
状態で進行するため、第2ノズルで繊維束に加え
られる撚の上流への伝播が第2ノズルの入口部で
阻止されるとともに、繊維束は第1ノズルの糸通
路中心軸線付近を通過し、渦流の乱れも少ないた
め第1ノズルによる繊維束への作用が効果的に発
揮される。そして、第1ノズル及び第2ノズルに
はそれぞれ繊維束に対して互いに逆の旋回作用を
与える旋回流が糸通路内に生じるため、第1ノズ
ル内に生じる旋回流は第2ノズルで繊維束に加え
られた撚を解く方向に作用して中心繊維束の撚数
を減少させ、中心繊維束に撚込まれない一端が自
由な繊維の派生を促すばかりでなく一端が自由な
繊維の派生を促ばすかりでなく一端が自由な繊維
を中心繊維束の回転方向と逆方向に回転させ中心
繊維束に対して逆の撚角度すなわち第2ノズル通
過後の結束繊維の巻付方向と同一方向の巻付け作
用をなす。又、両ノズルの対向する端面間に形成
された截頭くさび状の空間の作用により第1ノズ
ルの出口部からの排気は該空間に満遍なく拡散さ
れ、糸の走行を乱したり第2ノズルの作用に支障
をきたすということが少ない。しかも、空間の形
状が截頭くさび状であるため第1ノズルからの排
出気流の拡散が空間全てに十分に行われ、空間内
への風綿の堆積が防止される。又、糸継時におけ
る種糸のノズル糸通路への逆通しの際、第2ノズ
ル出口側からの吹込気流とともに種糸の先端がス
ムーズに第1ノズル出口部へ導入される。
(実施例) 以下、この発明を具体化した実施例を第1〜1
4図に従つて説明する。繊維束を連続的にドラフ
トしてリボン状の偏平な繊維束として供給するド
ラフト装置の最終ローラであるフロントローラ1
の後方(繊維束進行方向の下流側)近傍には第1
ノズル2が配設され、該第1ノズル2の後方には
第2ノズル3が、第1ノズル2の出口部側端面と
第2ノズル3の入口側端面との間に空間Sが形成
されるとともに、第1ノズル2の小径孔部5の出
口中心と第2ノズル3の最小径孔部としての絞り
部6の入口中心とを結ぶ直線Lが第1ノズル2の
出口部7内を通過するように両ノズル2,3が屈
曲した状態で接合配置されていることが重要であ
る。
対向する両ノズル2,3の端面8,9はそれぞ
れ各糸通路の中心軸線を直交する状態に形成さ
れ、前記空間Sはフロントローラ軸に直交する平
面による断面形状が截頭くさび形状をなし、該截
頭部の壁面9aが第1ノズル2の出口部7周縁を
通り前記平面と直交するとともに第2ノズル3の
糸通路軸と平行な平面となるように形成されてい
ることが望ましい。空間Sは第5,6図に示すよ
うにその両側方が解放状態に形成される代わりに
第7図に示すように截頭くさび形状の截頭部の壁
面9aが両ノズル2,3の糸通路軸を含む平面に
関し対称的で糸通路を囲むようなU字状あるいは
コ字状、円弧状に形成してもよい。これらの場
合、第1ノズル側をみた空間Sの形状も同様なも
のとなる。このような形状に形成した場合には第
1ノズル2の排出気流とともに流出する風綿が一
方向に誘導され吸引除去がし易くなる。截頭部の
壁面9aは第1ノズル2の出口部7周縁に必ずし
も接する必要はなく、第8図に示すように出口部
7の孔径Dの2分の1以内のズレは許容される。
又、種糸の逆通しの際に第2ノズル3の出口側か
ら吹込み気流とともに搬送されてきた種糸の先端
がスムーズに第1ノズル2の出口部7へ向かうに
は、截頭部の壁面9aが第9図に示すように第1
ノズル2の出口部7周縁から第2ノズル3の入口
部4周縁に連続している方がよい。すなわち、回
転成分をもたない吹込み気流は第2ノズルの糸通
路を出た後比較的直進し易く、前記壁面9aに沿
つて進み種糸先端を第1ノズル2の出口部7へ誘
導し易くなる。
両端面8,9の間隙は両端面で切取られる第1
ノズル2の中心軸線の長さが第1ノズル2の出口
部7端部の直径以上となるように形成されてい
る。なお、対向する両端面8,9は必ずしも各糸
通路の中心軸線と直交する必要はなく空間Sの外
側が拡大する形状であれば多少の変更は差支えな
い。
このように両ノズル2,3が屈曲した状態で接
合配置されているが、第1ノズル2の中心軸線は
第2ノズル3の入口部4端面と交叉していること
が必要であり、望ましくは第1図に示すように第
1ノズル2の糸通路の中心軸線は第2ノズル3の
入口部4端面付近で第2ノズル3の糸通路の中心
軸線と交叉することである。しかしながら第4図
に示すように、第2ノズル3の入口部4内に交点
が入り込んでいてもよい。この場合には第2ノズ
ル3への繊維束の吸引が円滑に行われ、入口部4
へも繊維束の接触がより強く行われて糸質も安定
化する。もちろん前記交点が入口部外方に位置し
ていても、第1ノズル2の中心軸線が第2ノズル
3の入口部4端面と交叉していれば、不都合はな
い。
第1ノズル2の糸通路は繊維束の進行方向の上
流側から下流側へ向かつて截頭円錐形状の入口部
10、小径孔部5、大径孔部11及び出口部7か
らなり、大径孔部11の上流側(小径孔部5との
接続端近く)には外周に設けられた外部圧縮空気
源(図示しない)に接続されたエアタンク12に
一端が連通した空気噴入孔13が、繊維束の進行
を促す方向に傾斜しかつ大径孔部11に偏心して
開口されている。出口部7はテーパ状に拡開形成
されているが、大径孔部11と同径でもよい。
又、第1ノズル2による糸の回転効果を高めるた
めには大径孔部11及び出口部7の糸通路壁面は
できる限り摩擦抵抗の少ない平滑な面である必要
がある。第1ノズル2のフロントローラ1に対向
する面は第1図に示すようにフラントローラ1の
外周に沿つた円滑状に形成されていることが好ま
しいが必ずしもこの形状に限定されず、フロント
ローラ1から供給されるリボン状の偏平な繊維束
を円滑に第1ノズル2の糸通路に誘導できる位置
に適切な形状、例えば、フロントローラ1の軸線
に沿つたくさび状断面形状又は円柱形状に形成し
てもよい。入口部10は小径孔部5側からフロン
トローラ1側へ向かつて拡開する截頭円錐形状に
形成されている。フロントローラ1側の拡大幅は
紡出糸番手にもよるが6〜12mm程度で十分であ
る。又、第10図に示すように、フロントローラ
1の軸線に沿つたノズルの入口幅は前記拡大幅に
保つたまま入口部10を偏平な扇形状としてもよ
い。
小径孔部5は大径孔部11の直径の3分の1か
ら3分の2程度の一定の孔径に形成されている。
小径孔部5を設けるのは空気噴入孔13から大径
孔部11内に入される空気流により生じる環状旋
回流の作用が、小径孔部5から流入される吸引流
によつて乱されることなく持続して糸を効果的に
加撚し、しかも小径孔部5の流入空気流を前記環
状旋回流の中心部に導入することにより流入空気
流の吸引効果を高めるためである。従つて、小径
孔部5の孔径d1は大径孔部11の孔径Dから空
気噴入孔13の孔径d2の2倍を差引いた値(d1
=D−2×d2)に近いことが望ましい。上記理
由により小径孔部5の孔径は必ずしも全長にわた
つて一定値(d1)でなく、小径孔部5の出口側
(大径孔部11に近い側)の孔径が所定の値
(d1)であれば、その上流側の孔径は大きくして
もよい。空気噴入孔13の開口点位置が小径孔部
の出口端から離れる程上述した環状旋回流が小径
孔部5からの流入空気流の拡散により乱され旋回
効果が失われるため、小径孔部5の開口位置は空
気噴入孔13の開口位置にできるだけ近付けたほ
うがよい。このためには小径孔部5の出口端を大
径孔部11内へ突出することが望ましいが、小径
孔部5と大径孔部11との接続面が中心軸に対し
て60度より大のテーパ状であれば差支えない。
又、開口部を突出させる場合においても接続壁面
と糸通路の中心軸とのなす角度が小さすぎると出
口端周面が尖鋭となり耐摩耗性が乏しくなるため
接続壁面と糸通路の中心軸とのなす角度を60度付
近ないしはそれ以上とすべきである。
次に第2ノズル3について説明すると、第2ノ
ズル3の糸通路は入口部4、小径孔部14、絞り
部6、大径孔部15及び出口部16よりなり、大
径孔部15の上流側には繊維束に対して前記第1
ノズル2との逆方向の旋回流を生じるように偏心
しかつ繊維束の進行を促す方向に傾斜する複数個
(この実施例では2個)の空気噴入孔17の一端
が開口されている。空気噴入孔17の他端はノズ
ルの外周寄りに設けたエアタンク18に連通して
いる。以下、第1ノズル2と共通な部分は説明を
省略し特記すべき点について説明する。第2ノズ
ル3の入口部4は上流側に向かつてわずかに拡開
する截頭円錐形状に形成されている。このように
入口部4が第1ノズル2の入口部10に比較して
ほとんど拡開されていないのは、第1ノズル2の
入口部10が偏平なリボン状の繊維束を導入する
のに対して、第2ノズル3の入口部4は第1ノズ
ル2ですでに糸状に集束された細い繊維束を導入
するものであるのと、あまり拡開した場合には第
1ノズル2の排気が第2ノズル3の糸通路に混入
され第2ノズル3の作用に支障をきたすためであ
る。従つて、入口部4を小径孔部14と同径ない
し若干大径に形成するとともに入口部4の外周縁
を円弧状に縁取りしたものがよい。この場合に
は、壁面が円弧状に形成されている領域が入口部
4に相当する。又、小径孔部14と大径孔部15
との間には絞り部6が設けられているが、第11
図に示すように小径孔部14の孔径を絞り部6の
孔径と一致させ、入口部4をその孔径が下流側に
向かつて急速に縮径される形状にしたり、第12
図に示すように絞り部6と小径孔部14とを同径
とし、それらの入口側外周縁を小さな円弧状に縁
取りし入口部6及び小径孔部14が最小径孔部に
相当することになる。このように形成した場合に
は、種糸の逆通し時に第2ノズル3の出口部16
側から吹込み気流とともに侵入してきた種糸の先
端が、より安定して第1ノズル2の出口部7へ導
入される。
大径孔部15の下流側の糸通路壁面を摩擦抵抗
の大きな状態に粗面化した場合には、繊維束の回
転を急激に阻止し解撚が急激に起こり結束が強固
になる。壁面を粗面化する方法として壁面のある
区間に一様な微小な凹凸を設けたり、第13,1
4図に示すように内壁面に糸通路軸と平行な溝1
9や螺旋状の溝を設けてもよい。又、出口部16
は空気噴入孔17から糸通路内に入された空気流
を円滑に排気するため下流側に向かつて拡開する
ように形成されていると有利である。又、第2ノ
ズル3の排気を促す別の手段として出口部16の
壁面にノズル出口端に連通するスリツト溝を糸通
路の軸に沿つて設けてもよい。なお、空気噴入孔
17について、繊維束進行方向側に傾斜している
必要はなく、特に前記のように出口部16が下流
側に向かつて拡開しているとか、スリツト溝が形
成されているとかの、排気を促すように形成され
た出口部16の場合には、空気噴入孔17は第2
ノズル軸線とほぼ直交するように形成されていて
も充分機能しうる。
前記のように構成された装置では、ドラフト装
置のフロントローラ1から連続的に供給されるリ
ボン状の偏平な繊維束が、第1ノズル2及び第2
ノズル3で互いに逆方向の旋回流の作用を受けな
がら糸通路に沿つて進行し結束紡績糸として紡出
される。繊維束は第2ノズル3の入口部4に接触
し屈曲されながら進行するため、第2ノズル3で
繊維束に加えられた撚が第1ノズル2側まで伝播
するのが阻止されるとともに、第1ノズル2の旋
回流が第2ノズル3で繊維束に加えられる撚を解
く方向に作用し、中心繊維束の撚数を減少し中心
繊維束に撚込まれない一端が自由な繊維の派生を
促進する。又、第1ノズル2の旋回流は前記一端
が自由な繊維を中心繊維束の回転方向と逆方向に
回転させ、中心繊維束に対し逆の撚角度で巻付け
る作用をなすものと推定され、この逆方向の巻付
けが第2ノズル3を通過後の結束繊維の巻付け方
向と一致するため結束効果を著しく高めることに
なる。第2ノズル3で繊維束に加えられる撚の第
1ノズル2側への伝播が阻止されるとともに、両
ノズルの最小径孔部を結ぶ直線Lが第1ノズル2
の出口部7内を通過するようになつており、しか
も繊維束が第2ノズルの入口部4に接触するよう
になつているところから、繊維束の第1ノズル出
口部7へ強い接触は起こらず、したがつて第1ノ
ズル2においては、空気噴入孔13からの空気噴
入量が少なくても、旋回空気流により糸の回転を
円滑に行うことができる。
第1ノズル2からの排出気流は截頭くさび状の
空間Sにおいて拡散し排出気流が第2ノズルの作
用に支障をきたすことはない。空間Sを単なるく
さび状に形成した場合には、くさび状空間の狭隘
部に排出気流の拡散が充分行われないめ風綿が溜
り易く、ある一定量以上溜ると紡績されつつある
糸にまき込まれてスラブとなり糸外観を乱す。し
かしこの発明の空間Sは截頭くさび状に形成され
ているため拡散気流は空間Sの全ての部分に充分
拡散し、排出気流とともに排出される風綿が空間
Sに溜ることなく空間Sの外側へ排出される。
又、糸継時に種糸を第2ノズル3の出口側から第
1ノズル2へと逆通しする場合、種糸を第2ノズ
ル3の出口部16からの吹込み気流とともに糸通
路内へ送り込むが、截頭くさび状空間の截頭をな
す壁面9aが吹込み気流を案内し種糸の先端がス
ムーズに第1ノズル2の出口部7へ導入される。
一方、紡出開始時には第1ノズル2の中心軸線が
第2ノズル3の入口部4端面と交叉するため、第
1ノズル2の出口部7から紡出された紡出端は第
2ノズル3の入口部4へ円滑に導入される。
発明の効果 以上詳述したように、この発明によれば第2ノ
ズルで繊維束に加えられた撚の第1ノズル内への
遡及が阻止されるため、結束繊維の派生を促進す
るとともに、第1ノズルにおいてその内壁面に繊
維束が強く接触することなく通過するため、旋回
空気流により糸の回転を円滑に行わしめることに
より、僅かな空気噴入(エネルギ)で第1ノズル
が充分な機能を果しかつ自由繊維をあらかじめ結
束方向に巻付けるため、結束効果が高められて糸
強力の大きな結束紡績糸を得ることができる。さ
らに第1ノズル出口部周辺への風綿の堆積が防止
され、風綿のつれこみによるスラブの発生が防止
される。又、糸継ぎ用の種糸の逆通しが円滑に行
われるとともに、紡出開始時における紡出糸の先
端が円滑に第2ノズルへ導入されるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した一実施例を示す
側断面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第
3図は第1図のB−B線断面図、第4図は屈曲度
合の異なる場合を示す要部断面図、第5図は第1
図のC−C線断面図、第6図は第1図のD−D線
断面図、第7図は截頭くさび状空間の形状を変更
した場合の第6図と対応する断面図、第8図は截
頭くさび状空間の別の変更例を示す要部側断面
図、第9図は別の截頭くさび状空間を示す要部側
断面図、第10図は第1ノズルの入口部を示す概
略断面斜視図、第11図は第2ノズルの絞り部と
小径孔部とを一体にした場合の要部断面図、第1
2図はその変更例を示す断面図、第13図は解撚
作用を良好にする手段を示す側断面図、第14図
は第13図のE−E線断面図、第15〜17図は
それぞれ従来装置を示す側断面図である。 フロントローラ……1、第1ノズル……2、第
2ノズル……3、入口部……4,10、小径孔部
……5,14、大径孔部……11,15、出口部
……7,16、空間……S。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維束の進行方向の上流側から下流側へ向か
    つて、少なくとも入口部、小径孔部及び大径孔部
    からなる糸通路を備えるとともに、前記大径孔部
    には偏心的かつ繊維束の進行を促す方向へ向かつ
    て開口する空気噴入孔を有する第1ノズルと、繊
    維束の進行方向の上流側から下流側へ向かつて、
    少なくとも入口部、小径孔部、絞り部及び大径孔
    部からなる糸通路を備えるとともに前記大径孔部
    には繊維束に対して前記第1ノズルと逆方向の旋
    回流を生ずるように偏心して開口する空気噴入孔
    を有する第2ノズルとからなり、前記第1ノズル
    の出口側端面と第2ノズルの入口側端面との間に
    は、フロントローラ軸に直交する平面による断面
    形状が截頭くさび形状をなすような空間を形成
    し、第1ノズルの小径孔部出口中心と第2ノズル
    の最小径孔部入口中心とを結ぶ直線が第1ノズル
    の出口部内を通過するように両ノズルを屈曲した
    状態で接合配置し、対向する両ノズル端面で切り
    取られる前記第1ノズルの中心軸線の長さを第1
    ノズルの出口径以上にした結束紡績用ノズル。 2 前記両ノズルの対向する端面はそれぞれ各糸
    通路の中心軸線と直交する状態に形成されている
    特許請求の範囲第1項に記載の結束紡績用ノズ
    ル。 3 前記空間は両ノズルの糸通路軸を含む平面に
    関し対称形である特許請求の範囲第1項又は第2
    項に記載の結束紡績用ノズル。
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