JPH0551532A - ポリアリ−レンスルフイドとポリアミドよりなる組成物 - Google Patents

ポリアリ−レンスルフイドとポリアミドよりなる組成物

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JPH0551532A
JPH0551532A JP1950792A JP1950792A JPH0551532A JP H0551532 A JPH0551532 A JP H0551532A JP 1950792 A JP1950792 A JP 1950792A JP 1950792 A JP1950792 A JP 1950792A JP H0551532 A JPH0551532 A JP H0551532A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリアリ−レンスルフィドとポリアミドより
なる組成物の機械的強度を高めることにある。 【構成】 ポリアミドを分散相とし、ポリアリ−レンス
ルフィドを連続相とし、ポリアリ−レンスルフィドの少
なくとも一部がその芳香環に直接結合する、カルボキシ
ル基、カルボキシル基のアルカリ金属塩及びカルボキシ
ル基のアルカリ土類金属塩より選択される少なくとも一
種である変性基を有する。この変性基を基準にしてミリ
モル単位で表した上記変性基のポリアミド1kgに対す
る比は10以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアリ−レンスルフィ
ドとポリアミドを含有する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアリ−レンスルフィドとポリアミド
を混合することは特公昭59−1422号公報により公
知である。しかし単にブレンドしただけではポリアリ−
レンスルフィドの流動性は改良されるものの、ポリアリ
−レンスルフィドとポリアミドとの相溶性が悪く、成形
物の表面状態が悪い。その上、ポリアミドが分散相であ
る場合には通常、単独に較べ機械的強度が低下する。逆
にポリアミドが連続相であればポリアリ−レンスルフィ
ドに較べて機械的特性、特に靭性を高めることができる
が、耐薬品性、耐熱水性に劣るという欠点を有する。
【0003】特開平2−169667号には変性ポリア
リ−レンスルフィドとポリアミドとの組成物が開示され
ている。その変性ポリアリ−レンスルフィドはアルキル
基置換ジハロ芳香族化合物、ジハロ芳香族化合物及びア
ルカリ金属硫化物より得たポリアリ−レンスルフィドに
カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステ
ル基、カルボン酸金属塩基、エポキシ基、イミド基の内
から選ばれる少なくとも一種の官能基を分子内に有する
置換オレフィン化合物を反応せしめることにより得たも
のである。詳細な説明によれば「この変性ポリアリ−レ
ンスルフィドの基体となるポリアリ−レンスルフィドは
芳香環にアルキル置換基を有する構造単位を含むものが
必要である。何故なら変性剤の置換オレフィン化合物と
ポリアリ−レンスルフィドの反応は主としてこのアルキ
ル置換基部分で起こるものと考えられ、この変性により
ポリアミドとの相溶性が大幅に向上して有用な樹脂組成
物が得られるのである」と記載されている。即ち、置換
されるものは芳香環に直接結合するのではなく、アルキ
ル置換基を有する構造単位のアルキル置換基部分に結合
するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はポリア
リ−レンスルフィドとポリアミドよりなる組成物の機械
的強度を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記先行技術がポリアリ
−レンスルフィドを変性するに当たり、アルキル置換基
を必須とする考えに対して、本発明はアルキル置換基を
必須とすることなくポリアリ−レンスルフィドの芳香環
に直接変性基を結合することによっても目的を達成でき
ることがわかったことに基づく。
【0006】即ち、本発明の要旨とするところはポリア
ミドを分散相とし、ポリアリ−レンスルフィドを連続相
とする組成物において、ポリアリ−レンスルフィドの少
なくとも一部がその芳香環に直接結合する、カルボキシ
ル基、カルボキシル基のアルカリ金属塩及びカルボキシ
ル基のアルカリ土類金属塩より選択される少なくとも一
種である変性基を有し、この変性基を基準にしてミリモ
ル単位で表した上記変性基のポリアミド1kgに対する
比を10以上とすることを特徴とするポリアリ−レンス
ルフィドとポリアミドよりなる組成物である。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0007】本発明組成物はポリアミドを分散相とし、
ポリアリ−レンスルフィドを連続相とするものである。
逆にポリアミドを連続相とし、ポリアリ−レンスルフィ
ドを分散相としたものではポリアリ−レンスルフィドを
変性しない場合に比し組成物の機械的強度を高めること
ができない。
【0008】ポリアミドが連続相をとるか分散相をとる
かは周知の通りポリアミドの体積分率によって凡そ決定
される。但し、体積分率から判断する限りポリアミドが
分散相となる場合であっても、ポリアミドの溶融粘度に
対するポリアリ−レンスルフィドの溶融粘度の比は大き
過ぎるとポリアミドが連続相となる場合もあるので、ポ
リアミドが分散相を呈するような溶融粘度を選択するべ
きである。好ましくはポリアミドとポリアリ−レンスル
フィドとの和に対し、ポリアリ−レンスルフィド50〜
95体積%、より好ましくは50〜90体積%である。
【0009】本発明組成物においてはポリアミドとポリ
アリ−レンスルフィドの他に別の成分を含んでいても良
い。そのようなものとしてはガラス繊維、炭素繊維等の
繊維、エチレングリシジルメタアクリレ−トの如き樹脂
改良剤、タルク、炭酸カルシウム、シリカ等の無機充填
材、エラストマ−、カップリング剤、滑剤、安定剤、核
剤等が例示される。これら添加剤の使用量は通常0〜6
0重量%、好ましくは0〜50重量%である。
【0010】かかる組成物を調製するのには、特に制限
はないが、好適にはポリアリ−レンスルフィドとポリア
ミドをヘンシェルミキサ−、タンブラ−等により予備混
合し、必要があればガラス繊維等の充填剤を加えて更に
混合した後、押出機を用いて溶融混練し、ペレタイズす
る方法が用いられる。
【0011】本発明でポリアリ−レンスルフィドとは、
−Ar−S−(ここで“−Ar−”はアリ−レン基を意
味する)を主構成要素とするポリマ−を意味する。−A
r−S−の例としては、
【0012】
【化1】
【0013】が好ましいものとして挙げられる。その中
でも“−Ar−”としてはフェニレン基、特にパラフェ
ニレン基を主構成要素とするものが好適である。尚ここ
で主構成要素とするポリマ−とは−Ar−S−を1モル
(以下、本発明では「モル」の意をこの意味で用いるこ
とがある)として計算したときに50モル%以上を意味
する。好適には70モル%以上、より好適には90モル
%以上のものが用いられる。
【0014】本発明におけるポリアリ−レンスルフィド
はその少なくとも一部がその芳香環に直接結合する、カ
ルボキシル基、カルボキシル基のアルカリ金属塩及びカ
ルボキシル基のアルカリ土類金属塩より選択される少な
くとも一種である変性基を有するものである。
【0015】上記変性基の量はポリアミド1kgに対
し、ポリアリ−レンスルフィドの変性基を基準にしてミ
リモル単位で表した比(以下これを単に「変性基比」と
略記する)が10以上、好ましくは25、より好ましく
は40以上とするものである。尚、この数値は変性基が
アルカリ金属或いはアルカリ土類金属の場合にはイオン
クロマトグラフィ−、カルボキシル基の場合には誘導結
合プラズマ発光分析法(ヤナコの製造に係る「MT−
5」を使用)により変性基を有するポリアリ−レンスル
フィドについて定量したものである。
【0016】このような変性基を有するポリアリ−レン
スルフィドは極性溶媒中において、ジハロゲノ芳香族カ
ルボン酸、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩の
少なくとも一種と、ジハロゲノ芳香族化合物及びアルカ
リ金属硫化物とを重合させることにより得られる。特に
顆粒状のものを得ようとするときは例えば特願平2−4
10082号の同一出願人に係る「ポリアリ−レンチオ
エ−テル共重合体の製造方法」により得ることができ、
これを援用して記述の一部とする。
【0017】本発明で用いるポリアミドとしては公知の
ものが使用でき、この中には共重合ポリアミド、混合ポ
リアミド、半芳香族ポリアミドも含まれる。これらのう
ち通常はポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリウンデ
カンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナ
イロン12)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロ
ン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン4
6)、これらを主成分とする共重合ポリアミドおよびこ
れらの混合ポリアミド、ポリヘキサメチレンテレフタル
アミド、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド等が有用
である。
【0018】
【実施例】
【実施例に示す物性の測定法】溶融粘度:内径1mm
φ、L/D=10/1のノズルを装着したキャピログラ
フ(東洋精機製)に射出成形前のペレットを装填し、温
度を310℃とし、剪断速度を1200/秒として測定
した単位をポイズとするものである。曲げ特性:AST
M D−790により測定。このうち、強度及び弾性率
の単位はkg/mm2、撓みはmmである。アイゾット
衝撃強度:ASTM D−256により測定。単位はk
gcm/cmである。耐熱性:ASTM D−648に
よる。
【0019】
【実施例に用いた組成物の成分】ポリフェニレンスルフ
ィド(以下、表を含めて「PPS」と略記する):溶融
粘度が500ポイズである呉羽化学工業株式会社製のポ
リフェニレンスルフィドを使用。
【0020】ポリアリ−レンスルフィド(以下、表をも
含めて「PAS」と略記する)共重合体A:以下の方法
に従って得た。チタン内張りオ−トクレ−ブに、N−メ
チルピロリドン(以下「NMP」と略記する)8000
g,含水硫化ナトリウム3360g(19.99モル、
水分量53.6重量%)、水酸化カルシウム60g
(0.81モル)を仕込み、窒素置換した後、徐々に2
00℃に昇温しながら、水1260gを含むNMP溶液
2550gと硫化水素0.50モルを留出させた。つい
でp−ジクロロベンゼン2770g(18.84モ
ル)、3,5−ジクロロ安息香酸192g(1.01モ
ル)、NMP3000gを供給し、220℃の温度で6
時間反応させた後、さらに水1000g(55.49モ
ル)を圧入し、250℃に昇温して1時間、さらに25
5℃に昇温して3時間反応させた。
【0021】得られた反応混合液から共重合体を分離
し、アセトン洗浄、ついでpH1に塩酸で調整した水中
に2時間撹拌しながら浸漬した後、水で洗浄、脱水、乾
燥を経てPAS共重合体Aを得た。
【0022】PAS共重合体Aの赤外吸収スペクトルに
は1700/cmにカルボン酸に基づく吸収が観察さ
れ、且つイオンクロマトグラフで求めたカルシウムは7
0ppm検出されるのみであった。このことから、3,
5−ジクロロ安息香酸は確かに共重合されており、且つ
そのカルボン酸は酸として存在していることが確認され
た。酸素分析より求めたPAS共重合体A中のカルボン
酸変性されたアリ−レンスルフィド成分は4.8モル%
であった。PAS共重合体Aの融点は281℃、ガラス
転移温度は84℃、溶融粘度は160ポイズであった。
【0023】PAS共重合体B:以下の方法に従って得
た。チタン内張りオ−トクレ−ブに、NMP8000
g,含水硫化ナトリウム3360g(19.99モル、
水分量53.6重量%)、水酸化カルシウム60g
(0.81モル)を仕込み、窒素置換した後、徐々に2
00℃に昇温しながら、水1260gを含むNMP溶液
2400gと硫化水素0.50モルを留出させた。つい
でp−ジクロロベンゼン2646g(18.00モ
ル)、3,5−ジクロロ安息香酸384g(2.01モ
ル)、NMP3000gの混合溶液を供給し、220℃
の温度で5時間反応させた後、さらに水1000g(5
5.5モル)を圧入し、255℃に昇温して3時間反応
させた。
【0024】得られた反応混合液をPAS共重合体Aと
同様に操作して、PAS共重合体Bを得た。PAS共重
合体Bの赤外吸収スペクトルには1700/cmに吸収
が確認され、且つイオンクロマトグラフで求めたカルシ
ウムは60ppm検出されるのみであった。このことか
ら、3,5−ジクロロ安息香酸は確かに共重合されてお
り、且つそのカルボン酸は酸として存在していることが
確認された。酸素分析より求めたPAS共重合体B中の
カルボン酸変性アリ−レンスルフィド成分は9.5モル
%であった。PAS共重合体Bの融点は276℃、ガラ
ス転移温度は80℃、溶融粘度は60ポイズであった。
【0025】PAS共重合体C:以下の方法に従って得
た。チタン内張りオ−トクレ−ブに、NMP4000
g,含水硫化ナトリウム1680g(9.99モル、水
分量53.6重量%)、水酸化カルシウム20g(0.
27モル)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃
に昇温しながら、水630gを含むNMP溶液1600
gと硫化水素0.20モルを留出させた。ついでp−ジ
クロロベンゼン1385g(9.42モル)、3,5−
ジクロロ安息香酸95.5g(0.50モル)、NMP
1900gを供給し、220℃の温度で6時間反応させ
た後、さらに水500g(27.7モル)を圧入し、2
55℃に昇温して4時間反応させた。
【0026】得られた反応混合液から共重合体を分離し
た後、アセトンで洗浄、ついで水洗、脱水、乾燥を経て
PAS共重合体Cを得た。PAS共重合体Cにはカルシ
ウムが8000ppm検出された。一方赤外吸収スペク
トルにはカルボン酸に基づく1700/cmに吸収が観
察されず、1640/cm付近(ショルダ−)と144
0/cm付近にカルボキシレ−トに基づく吸収が観察さ
れた。この結果から、3,5−ジクロロ安息香酸は確か
に共重合され、且つそのカルボン酸基はほぼ全量カルシ
ウム塩として存在していることが確認された。また、誘
導結合プラズマ発光分析から求めたPAS共重合体C中
のカルボキシレ−ト変性アリ−レンスルフィド成分は
4.8モル%であった。 PAS共重合体Cの融点は2
76℃、ガラス転移温度は90℃、溶融粘度は4500
ポイズであった。
【0027】PAS共重合体D:以下の方法に従って得
た。p−ジクロロベンゼン2770gを2889g(1
9.65モル)に、3,5−ジクロロ安息香酸192g
を38g(0.20モル)に、水酸化カルシウム60g
を水酸化ナトリウム8g(0.2モル)に代えた以外は
PAS共重合体Aと同様な操作を行なって、PAS共重
合体Dを得た。酸素分析より求めたPAS共重合体D中
のカルボン酸変性アリ−レンスルフィド成分は1モル%
であった。PAS共重合体Dの融点は283℃、ガラス
転移温度は84℃、溶融粘度は1000ポイズであっ
た。
【0028】ポリアミドA:ナイロン66(ポリプラス
チックス(株)製のナイロン1003−2を使用) ポリアミドB:ナイロン6(東洋紡(株)製T−802
を使用) ポリアミドC:ナイロン46(日本合成ゴム(株)製の
TS−300を使用) ガラス繊維:日本電気硝子(株)製の「ECS−03
T」を使用。
【0029】
【実施例1〜11、比較例1〜7】表(表は明細書末尾
に示す)に示す組成物の成分であって、上述の顆粒状の
PPSとPAS共重合体及びペレット状のポリアミドを
表に示す数値の重量部でヘンシェルミキサ−により均一
にドライブレンドし、更にガラス繊維がある場合にはこ
れにガラス繊維を追加して予備混合した。これを真空乾
燥機で70℃、1mmHgabs以下の真空度の下に約
7時間乾燥し、ポリアミドその他の水分を十分に除去し
た。その後、30φの2軸押出機に供給し、290〜3
10℃で溶融混練し、ストランド状に押出し、カット
し、ペレットとした。
【0030】表に示す溶融粘度はこのペレットを用いて
測定し、その他はこのペレットを射出成形機に供給し、
290〜320℃で射出成形し、物性測定用の試験片を
得た。射出成形機は東芝製IS−25EP−Vを使用
し、保持圧力250〜500kg/cm2、金型温度1
45℃、射出圧力1200〜1500kg/cm2、射
出速度16〜30cc/秒、シリンダ−セット温度はノ
ズル先端が290℃、H1が300℃、H2が290℃、
3が280℃、H4が260℃であった。それによる結
果は表に示す。この表の中で「相構造」における「連」
は連続相を、「分」は分散相を意味する。これは走査型
電子顕微鏡により観察した。
【0031】また表中における変性基比は例えば実施例
1についてその計算例を示すと次の通りである。用いた
量は表よりポリアミド12gに対し共重合体3gである
から、ポリアミド1kgに対しては共重合体Aは250
gである。共重合体としては共重合体Aを用いている
が、前記した通り、そのカルボン酸変性されたアリ−レ
ンルフィド成分は共重合体中4.8モル%である。ここ
でのモルは−Ar−S−を1モルとして計算している。
したがってカルボン酸変性されたものは16.5gであ
り、108ミリモルに相当する。
【0032】表において比較例1に対し実施例1、或い
は比較例2に対し実施例2、実施例3、実施例5等を比
較することにより明らかなように、共重合体Aが多いほ
ど、強度が増大し、弾性率が低下する。このような関係
は比較例7に対する実施例7、実施例8、実施例9等を
比較することから他の共重合体B、C、D等においても
認められる。かかる効果はPPSが存在しない実施例1
1のような場合においてもポリアミドが分散相である限
り認められる効果である。これに対し、比較例5に対す
る比較例6との比較から知られるようにポリアミドが連
続相であるときにはかかる効果は認められない。
【0033】
【本発明の効果】本発明によるポリアリ−レンスルフィ
ド共重合体を用いることによりポリアミドとポリアリ−
レンスルフィドを含有する組成物は曲げ強度、衝撃強度
等を高めることができる。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミドを分散相とし、ポリアリ−レ
    ンスルフィドを連続相とする組成物において、ポリアリ
    −レンスルフィドの少なくとも一部がその芳香環に直接
    結合する、カルボキシル基、カルボキシル基のアルカリ
    金属塩及びカルボキシル基のアルカリ土類金属塩より選
    択される少なくとも一種である変性基を有し、この変性
    基を基準にしてミリモル単位で表した上記変性基のポリ
    アミド1kgに対する比を10以上とすることを特徴と
    するポリアリ−レンスルフィドとポリアミドよりなる組
    成物。
  2. 【請求項2】 この変性基を基準にしてミリモル単位
    で表した上記変性基のポリアミド1kgに対する比を2
    5以上とすることを特徴とする請求項1のポリアリ−レ
    ンスルフィドとポリアミドよりなる組成物。
  3. 【請求項3】 この変性基を基準にしてミリモル単位
    で表した上記変性基のポリアミド1kgに対する比を4
    0以上とすることを特徴とする請求項1のポリアリ−レ
    ンスルフィドとポリアミドよりなる組成物。
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