JPH0550771B2 - - Google Patents

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JPH0550771B2
JPH0550771B2 JP60207817A JP20781785A JPH0550771B2 JP H0550771 B2 JPH0550771 B2 JP H0550771B2 JP 60207817 A JP60207817 A JP 60207817A JP 20781785 A JP20781785 A JP 20781785A JP H0550771 B2 JPH0550771 B2 JP H0550771B2
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multiplier
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Noryuki Ikumi
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はブース(Booth)アルゴリズムを用い
た2分割可能な配列乗算器に係り、特に2系統の
乗算を同時に行なうことによつて演算効率を高め
るために使用される配列乗算器に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
従来、2分割可能な乗算器として例えば第5図
のブロツク図に示すような構成のものが使用され
ていた。同図において、乗算器M0〜M3はそれ
ぞれのmビツト×mビツトの乗算機能を有する。
これらの乗算器M0〜M3にはそれぞれ被乗数
XH,XL(XH:上位ビツト、XL:下位ビツト)お
よび乗数YH,YL(YH:上位ビツト、YL:下位ビ
ツト)が選択的に供給される。すなわち、乗算器
M0には被乗数XL、乗数YLが供給され、下位ビ
ツトL側の演算(乗算)出力信号Z0として出力
されるとともに、上位ビツトH側の出力が加算器
A0に供給される。
一方、乗算器M1には被乗数XH、乗数YLが供
給され、下位ビツトL側の演算出力がセレクタS
0を介して加算器A0に供給される。この加算器
A0による加算出力は加算器A1に供給され、キ
ヤリイCaが加算器A2に供給される。乗算器M
1の上位ビツトH側の演算出力はセレクタS1を
介して加算器A2に供給される。
さらに、乗算器M2には被乗数XL、乗数YH
供給され、下位ビツトL側の演算出力はセレクタ
S2を介して加算器A1に供給される。この加算
器A1による加算出力は出力信号Z1として出力
され、キヤリイCaが加算器A3に供給される。
一方、乗算器M2の上位ビツトH側の演算出力
は、セレクタS1を介して加算器A2に供給され
る。この加算器A2の加算出力は加算器A3に供
給され、キヤリイCaが加算器A4に供給される。
また、乗算器M3には被乗数XH、乗数YHが供
給され、下位ビツトL側の演算出力は加算器A3
に供給される。この加算器A3による加算出力は
出力信号Z2として出力され、キヤリイCaが加
算器A5に供給される。一方、乗算器M3の上位
ビツトH側の演算出力は加算器A4に供給され
る。この加算器A4には加算数として“0”が供
給されており、乗算器M3の出力と加算器A2の
キヤリイCaとに基づく出力が加算器A5に供給
される。また、加算器A5には加算数として
“0”が供給されており、加算器A4の加算出力
と加算器A3のキヤリイCaとに基づく出力が出
力信号Z3として出力されるようになつている。
かかる構成において、2mビツト×2mビツトの
乗算を行なう場合には、セレクタS0によつて乗
算器M1の下位ビツトL側の出力を選択し、セレ
クタS1によつて乗算器M1の上位ビツトH側の
出力を選択するとともに、乗算器M2の上位ビツ
トH側の出力を選択する。また、セレクタS2に
よつて乗算器M2の下位ビツトL側の出力を選択
する。こうすることにより2mビツト×2mビツト
の乗算を行なうことができる。
一方、mビツト×mビツトの2系統の乗算を行
なう場合には、セレクタS0,S1およびS2に
よつて乗算器M1,M2の出力を“0”に設定
し、この“0”を加算数として加算器A0,A1
およびA2に供給する。こうすることにより、Z
1とZ0には「XL・XL」が、Z3とZ2には
「XH・XH」がそれぞれ得られる。
上述したような乗算器を構成する場合、以下に
記すような種々の問題を生ずる。
まず第一に、配線数が多い。特に、オペランド
X,Yを入力するところ、および乗算器M0〜M
3の結果を次段のセレクタS0〜S2、加算器A
0〜A3に入力するところの配線が多くなる。こ
の傾向はビツト長が大きくなるに従い顕著とな
る。
第2に、冗長な回路が多い。例えば各乗算器M
0〜M3には最終和の加算器が内蔵されており、
加算器A0〜A5の機能と重複している。また、
セレクタS0〜S2も2mビツト×2mビツトの演
算時には不要である。
第3に、上記第1,第2の理由によりLSI化
(大規模集積化)した場合にパターン面積が大き
くなる。
第4に、動作速度が遅い。これは上述したよう
に配線が多い(長い)ことにより、配線容量など
による遅延が増大するためである。
上述のような問題点に対して、LSI化(大規模
集積化)に適した配列乗算器を用いて分割可能な
ものを構成することができる。このようなものと
して、例えば第6図に示すものが提案されてい
る。すなわち、第6図のブロツク図に示すよう
に、乗算アレーを4分割し、第1のアレーブロツ
ク121でXH,YH、第4のアレーブロツク12
4でXL,YLの乗算を行なう。このとき第2のア
レーブロツ122のX入力には選択制御信号
BDIVによつて制御される第1選択回路13を介
して“0”を与え、ここでは乗算を行なわない。
また、第3のアレーブロツク123のX入力にも
選択制御信号BDIVによつて制御される第2選択
回路15を介して“0”を与え、この部分を第1
のアレーブロツク121と第4のアレーブロツク
124の結果が素通りして、分離制御信号DIVに
よつて制御される分離回路14により最終的に
XL,XLがZ1,Z0に、XH,YHがZ3,Z2に
出力される。
乗算器の高速化の鍵は部分積の減少であるが、
その一つがブースアルゴリズムである。しかしブ
ースアルゴリズムを用いた配列乗算器で分割可能
なものを構成する場合、次のような問題点が生じ
る。すなわち、ブースアルゴリズムは相隣り合う
乗数3ビツトをデコードし、被乗数XをX,−X,
2X,−2X,“0”の5通りに変化させて各セルに
与える。このうち、負数−X,−2Xは2の補数表
示にするために否定X,2Xを作り、LSBに“1”
を加える。
このような操作を行なう乗算器として、第7図
のブロツク図に示すような構成のものが提案され
ている。第7図において、各段での−X,−2Xを
選択する際に用いる制御信号が成り立つていると
きにハーフ・アダーHAに“1”を加える。そし
て最終和加算器125に入力するときは2入力に
絞り込む。これは、配列乗算器の規制性をくずす
ことなく分割可能なブース乗算器を構成できると
いう利点を有する反面、余分なハードウエアが増
えるという問題がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記の問題点を解消するためになされ
たもので、ハードウエアの低減と遅延時間の減少
を可能とし、結果としてLSI化に適し、規則的で
配線が少なく、高速演算が可能なブースアルゴリ
ズムを用いた分割可能な配列乗算器を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため本発明は、1系統の
2mビツトの被乗数と2mビツトの乗数との非分割
乗算と、2系統のmビツトの被乗数とmビツトの
乗数との分割乗算とが選択的に行えるようにした
ものであつて、ブースアルゴリズムに従つて乗算
を行うための演算セルのアレイを有する配列乗算
器において、 前記アレイは、前記非分割乗算を行うために、
前記ブースアルゴリズムに従つて前記2mビツト
乗数に関するm段のデコード出力の各々に対応す
る部分積を演算するm段の演算セル行を含み、こ
れら演算セル行を構成する演算セルの各々は全加
算器を有し、各段の演算セル行は前段の演算セル
行での全加算による和信号を受けて自段の部分積
と全加算して、自段での全加算による和信号を次
段の演算セル行に渡すようになつており、 前記アレイは4つのアレイブロツクに区分さ
れ、前記m段の演算セル行のうち、上位m/2段
の演算セル行が第1及び第3アレイブロツクに含
まれ、下位m/2段の演算セル行が第2及び第4
アレイブロツクに含まれ、 前記非分割乗算においては、前記2mビツト被
乗数の上記mビツトが前記第1及び第2アレイブ
ロツクに供給され、下位mビツトが前記第3及び
第4アレイブロツクに供給されるようになつてお
り、 前記分割乗算においては、第1系統の乗数に関
するm/2段のデコード出力が、前記上位m/2
段の演算セル行に供給され、第2系統の乗数に関
するm/2段のデコード出力が前記下位m/2段
の演算セル行に供給され、かつ、第1系統の被乗
数が前記第1アレイブロツクに供給され、第2系
統の被乗数が前記第4のアレイブロツクに供給さ
れ、第1アレイブロツクで発生した和信号の下位
側半分および第4アレイブロツクで発生した和信
号の上位側半分が第3アレイブロツクを通過する
ようになつており、 さらに、前記分割乗算において前記第1アレー
ブロツクで発生した和信号の前記下位側半分の各
ビツトを受ける前記第3アレイブロツク内の各演
算セルは、前記上位m/2段の演算セル行の各々
に対応する前記デコード出力が負数を示している
ときにのみ1を発生する論理素子と、この論理素
子の出力と、自演算セルが発生する部分積のビツ
トとのいずれか一方を選択して自演算セルの前記
全加算器に与えるセレクタとを有し、このセレク
タは分割乗算のときには前記論理素子の出力を選
択し、非分割乗算のときは自演算セルが発生する
前記ビツトを選択するようになつていることを特
徴とする配列乗算器を提供するものである。
〔発明の実施例〕
実施例の説明に入る前に、ブースアルゴリズム
を簡単に説明する。nビツトの被乗数Xとnビツ
トの乗数Tとの積Z=X×Yは、次の式に展開で
きる。
Z=X* o/2-1j=0 (y2j+y2j-1+2*y2j+2)*22j ここに、yiは乗数Yのi番目のビツトである。
この式から、乗数Yの隣接する3ビツトを同時に
見ることにより被乗数Xに掛け合わされて発生す
る部分積の個数が乗数Yのビツト数nの半分とな
るので、演算を高速化できることがわかる。さ
て、上式の括弧の中はy2j,y2j-1,y2j+2の値(1
または0)に応じて−2から+2の間で変化する
ため、加算される部分積の値は±2*X*22j,±
X*22jまたは0のどれかとなる。従つて、部分
積の演算は、乗数Yの隣接する3ビツトを選択条
件とする5入力セレクタを用いて±2*X,±X
または0の中から一つを選び、この選んだ入力に
22jを掛ける(つまり、この選んだ入力に2jビツト
分の桁シフトを行う)ことになる。そして、求ま
つた2ビツトずつ桁のずれた部分積を加算するこ
とにより積Zが求まる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。
第1図は本発明の一実施例に係る配列乗算器の
ブロツク図、第2図は第1図の部分拡大図、第3
図は第1図の演算セルのブロツク図、第4図は第
3図の演算セルの詳細を示すブロツク図である。
第1図において、乗算アレイ120は全体とし
て、上述したブースアルゴリズムに従つて、2m
ビツトの被乗数Xと2mビツトの乗数Yとの乗算
が行えるように構成されている。この乗算は非分
割乗算とよばれる。
この非分割乗算は、乗算アレイ120の図中左
辺側から乗数Yが供給され、上辺側から被乗数X
が供給される。左辺側から供給される乗数Yに関
しては、ブースアルゴリズムに従つて、この乗数
Yにおけるm組の隣接する3ビツトの組の各々が
デコードされて、各組のデコード結果がアレイ1
20内を左右に走るm段のデコード出力バス(各
バスは上述の5入力を示す5本ラインからなる)
の各々に出力される。各段のデコード出力バスに
沿つて、各段の部分積を求めるための演算セルの
行が配置されている。各段の演算セル行は上辺側
から供給される被乗数Xを受ける。演算セル行を
構成する演算セルの各々は、受けた被乗数Xの各
ビツトに関する演算を担当する。各段の演算セル
行は、各段のデコード結果に応じて±2X,±X,
0のうちの一つを部分積として選択し、その部分
積を前段の演算セル行から送られて来た全加算結
果(和信号SとキヤリーC)と全加算し、この自
段での全加算結果を次段の演算セル行に送るよう
に動作する。
第1図では、このような動作を行うm段の演算
セル行のうちの一部分のみが図示されている。例
えば、デコード出力バスB1に沿つて並んだ演算
セルC11,C12,C13は、或る段の演算セル行に含
まれる或る3ビツト部分を構成するものであり、
図示の演算セルC11,C12,C13の左右にもこの演
算セル行に含まれる図示しない多くの演算セルが
並んでいる。同様に、次段のデコード出力バス
B2に沿つて並んだ演算セルC21′,C22′,C23も、
次段の演算セル行の或る3ビツト部分を構成する
ものである。ここで、或る段の各演算セル、例え
ばC11、から出力される和信号Sは、次段の2ビ
ツトだけ下位側の演算セル、例えばC23、に与え
られ、また、或る段の各演算セル、例えばC12
から出力されるキヤリーCは次段の1ビツト下位
の演算セル、例えばC23、に与えられるようにな
つている。これは、ブースアルゴリズムにおい
て、部分積加算の前に各段の部分積を2ビツトづ
つシフトさせるためである。
このような構成により、第1段目演算セル行の
部分積が2段目演算セル行に2ビツトシフトされ
て2段目演算セル行に送られ、ここで2段目の部
分積と全加算され、この全加算結果がさらに2ビ
ツトシフトされて3段目の演算セル行に送られ、
ここで3段目の部分積と全加算され、……という
ようにして、各段の部分積が順次後段に送られて
積算されていき、最終的な積Zへと導かれるよう
になつている。
第1図に示すように、乗算アレー120は第1
のアレーブロツク121、第2のアレーブロツク
122、第3のアレーブロツク123および第4
のアレーブロツク124の4つのブロツクに4分
割される。第1及び第3のアレーブロツク12
1,123は、アレー120を構成するm段の演
算セル行のうちの上位m/2段の演算セル行の部
分であり、第2及び第4のアレーブロツク12
2,124は下位m/2段の演算セル行の部分で
ある。また、第1および第2のアレーブロツク1
21,122は、非分割演算において、2mビツ
ト被乗数Xの上位mビツトが供給される部分であ
り、第3及び第4のアレーブロツク123,12
4は下位mビツトを受ける部分である。
この乗算アレー120は、上述した非分割乗算
だけでなく、分割乗算も行えるようになつてい
る。ここで、分割乗算とは、第1の系統について
のmビツト被乗数とmビツト乗数との乗算と、第
2の系統についてmビツト被乗数とmビツト乗数
との乗算とを、独立かつ同時的に行うことをい
う。
この分割乗算では、第1系統の乗数は第1ブロ
ツク121の左辺側から入力され、第2系統の乗
数は第2ブロツクの左辺側から入力され、第1系
統の被乗数は第1ブロツクの上辺側から入力さ
れ、第2系統の被乗数は第4ブロツクの上辺側か
ら入力される。そして、第1ブロツク121にお
いて第1系統の乗算に関する部分積の演算とその
積算が行われ、また、第4ブロツク124におい
て第2系統の乗算に関する部分積の演算とその積
算が行われる。そして、第1ブロツク121から
出力される積算結果のうち上位側の半ワード分は
第1ブロツク121の下辺から出力され、下位側
の半ワード分(各段部分積の最下位ビツト)第3
ブロツク123の左下半分三角形部分を通過して
第3ブロツクの下辺から出力されることになる。
また、第4ブロツク124から出力される積算結
果のうち、上位側の半ワード分は第3ブロツク1
23の右上半分三角形部分を通過して第3ブロツ
クの右辺から出力され、下位側の半ワード分は第
4ブロツク124の右辺から出力されることにな
る。
ところで、このような分割乗算において問題と
なるのは、第1ブロツク121での各段部分積の
演算における補数形成時の処理である。すなわ
ち、ブースアルゴリズムでは既述のように各段の
デコード出力に応じて±2X,±X,0のうちの一
つを選択することにより各段部分積を決定する
が、このうち負数−2X,−Xについては、2の補
数表示とするために否定2X,Xを作り最下位ビ
ツト(LSB)に“1”を加える。この操作は、
非分割乗算では、アレイ120の最右辺側にある
各段のLSB演算セル(図示せず)において行う
ことができる。しかし、分割乗算においては、第
4ブロツク124に関しては、アレイ120の最
右辺側のLSB演算セルで上記操作を行えばよい
ので、非分割乗算時と異なる特別の機能は必要な
いが、第1ブロツク121に関しては、第1ブロ
ツク121のLSB演算セルC11,C21,……,
Ci(j-2)はアレイ120の最右辺側にあるものでは
ないから、上記操作を行うための特別の機能を追
加する必要がある。そのために、従来は第7図に
示したように、各段において、そのデコード結果
が負数となる時に“1”となる制御信号を発生さ
せてハーフアダーHAに送り、このハーフアダー
HAにおいて、第3ブロツク123を通過してき
た第1ブロツク121からの各段LSBと、上記
制御信号とを加算するという構成を採用してい
た。
本発明の特徴は、この点に関する改良であり、
ハーフアダーHAにおける各段LSBと上記制御信
号との加算という処理を省略して、第3ブロツク
123から出力された各段LSBを直接に最終和
全加算器125に送れるようにし、それによりハ
ーフアダーHAのハードウエアを減少させたこと
にある。
以下、この特徴点を中心に説明する。
第1図および第2図には、この特徴点に関わる
部分だけが図示されている。すなわち、この特徴
点は、第1ブロツク121のLSB演算セルC11
C12,……,Ci(j-2)から出力されるLSB和信号Sを
最初に受ける第3ブロツク123内の演算セル
C13,C23,……,Cijの構成にある。演算セルC13
C23,……,Cijは、第4図に示すように、4つの
X入力Xi,−Xi,Xi-1,−Xi-1と前段のデコード出
力バスからのデコード結果±X,±2X,“0”を
示すデコード信号が入力される。第1セレクタ
SEL1と、第1セレクタSEL1の出力X′、イン
クリメント信号INCおよび分離制御信号DIVが入
力される第2セレクタSEL2と、第2セレクタ
SEL2の出力X″、和信号SおよびキヤリイCが
入力されるフルアダーFAとで構成され、和出力
Sput、キヤリイ出力Cputが送出される。第1セレ
クタSEL1は、前段のデコード出力バスからのデ
コード信号に応じて4つのX入力又は“0”を選
択してX′として出力する。ここで、4つのX入
力のうち、“Xi”は乗数Xの当該演算セルに対応
するビツト値であり、“Xi-1”は乗数Xの2倍数
2X(乗数Xを上位へ1ビツトシフトしたもの)の
当該演算セルに対応するビツト値であり、“−
Xi”、“−Xi-1”は補数を作るための否定値であ
る。この第1セレクタSEL1の出力X′は、当該
段の部分積の当該演算セルに対応するビツト値を
意味する。第2セレクタSEL2は、非分割乗算か
分割乗算かを示す分離制御信号DIVを受けて、非
分割乗算時には第1セレクタSEL1の出力X′(つ
まり当該段の部分積)を選択し、分割乗算時には
インクレメント信号INCを選択して、フルアダー
FAに送る。ここで、インクレメント信号INCは
第1図〜第3図に示すように、前段のデコード出
力バスの負数−X,−2Xを示すデコード信号を入
力とするオアゲートから出力されるものである。
このインクレメント信号INCは、分割乗算におい
て、各段の部分積が負数−X,−2Xとなつた場合
に、これを補数表示するためにLSBに加えられ
る“1”を意味する。フルアダーFAは、第2図
に示すように第1ブロツク121の前段のLSB
演算セルから送られてくる和信号S(これは、分
割乗算では前段の部分積のLSBを意味する)と、
前段の1ビツト上位のセルから送られてくるキヤ
リーCと、第2セレクタSEL2の出力X″とを全
加算する。このフルアダーFAの出力信号は、図
示されてはいないが、和出力Sputは次段の2ビツ
ト下位のセルへ送られ、キヤリー出力Cputは次段
の1ビツト下位のセルへ送られる。
尚、演算セルC13,C23,……,Cij以外の演算セ
ルについては、アレイ120の右辺沿いセルを除
き、第4図の構成から第2セレクタSEL2を除去
して第1セレクタSEL1の出力X′を直接フルア
ダーFAに入力するようにした構成である。
かかる構成において、分割乗算の際は、前述の
ように第2ブロツク122のX入力が“0”であ
るため、これがそのまま第2ブロツク122を通
過して、第3のアレーブロツク123のX入力に
は常に“0”が入力される。従つてここのセルで
は、第1のアレーブロツク121または第4のア
レーブロツク124の和信号SとキヤリイCの加
算がここで行なわれるだけなので、Xの入力は空
いている。ここで、第1ブロツク121のLSB
演算セルC11,C12,……,Ci(j-2)からの和信号S
を受ける演算セルC13,C23,……,Cijの動作に着
目してみると、分割演算時には、デコード信号
X,−X,2X,−2X,“0”のうち−Xまたは−
2Xが活性であるとき、空いているX入力は第2
セレクタSEL2によつて遮断し、代わりにインク
レメント信号INCの“1”を送り込み、この
“1”と和信号SとキヤリイCの和を求める。
つまり、5つのデコード信号X,−X,2X,−
2X,“0”のうち、−Xまたは−2Xが活性のと
き、オアゲートでこれが判定され、演算セルCij
にはインクリメント信号INCが“1”信号として
送り込まれる。この動作は、第1ブロツク121
の各段のデコード結果が負数のときは、各段の部
分積のLSBに“1”を加算するという操作に相
当する。ここと特徴的なことは、第3ブロツク1
23の演算セルC13,C23,……,Cij内のフルアダ
ーFAにおいて、各段部分積のLSBに“1”を加
算するという操作が行われるため、この各段部分
積のLSBが第3ブロツク123内を通過して第
3ブロツク123の下辺から出力されたときに
は、この出力された各LSBは直接に最終和加算
器125に送ればよく、第7図の従来例のように
各段部分積のLSBと“1”との加算をハーフア
ダーHAで行う必要がないことである。その結
果、従来例に比較してハーフアダーHAのハード
量が減少するというメリツトが得られる。
第2図は第1のアレーブロツク121と第3の
アレーブロツク123の境界を示している。も
し、分割乗算時の第1アレーブロツク121の各
段部分積のLSBに“1”を加算する操作を第4
アレーブロツク124のそれと同様に行うのであ
れば、第1アレーブロツク121の右端に一列に
配列されているLSB演算セルC11,C12,……Cij
に“1”が加えられるべきであるが、既に3つの
入力が決つているので、そのセルの和信号Sが通
るべき経路に“1”を加える。つまり、演算セル
C23,C33がこれに当り、分割時に負数−X,−2X
が発生した時に、各段のLSBに“1”が加えら
れる。
各アレーブロツク121,122,123,1
24の配列乗算の結果、和出力Sput,キヤリイ出
力CputはハーフアダーHAで2つに絞られる。な
お、最下段からのインクリメント信号INCもハー
フアダーHAにキヤリイとして加えられる。
上述のようにして、2つに絞られた信号は最終
和加算器125で加えられ、最終乗算結果が得ら
れる。
なお、本実施例の構成ではハーフアダーHA1
段分の遅延が出て来るが、最終和加算器で最終和
の加算を行なつている間に信号はハーフアダー
HAを通過してしまうため、実質的にハーフアダ
ーHA分の遅延はないと見てよい。むしろ、第7
図に示した構成に比べてハーフアダーHAの規模
を半減出来るため、ハードウエア量の低減の上で
効果的である。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、配線が少な
く、構成が規則的なためLSI化に適し、冗長な回
路が少なくハード量が低減可能であり、面積が縮
小するため速度が向上する等数多くの特徴を有す
る配列乗算器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る配列乗算器の
ブロツク図、第2図は第1図の部分拡大図、第3
図は第1図の演算セルのブロツク図、第4図は第
3図の演算セルの詳細を示すブロツク図、第5図
は従来の分割可能な配列乗算器のブロツク図、第
6図は周知の分割可能なブース乗算器のブロツク
図、第7図は周知のインクリメント付配列乗算器
のブロツク図である。 121,122,123,124……アレーブ
ロツク、HA……ハーフアダー、125……最終
和加算器、SEL1,SEL2……セレクタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1系統の2mビツトの被乗数と2mビツトの乗
    数との非分割乗算と、2系統のmビツトの被乗数
    とmビツトの乗数との分割乗算とが選択的に行え
    るようにしたものであつて、ブースアルゴリズム
    に従つて乗算を行うための演算セルのアレイを有
    する配列乗算器において、 前記アレイは、前記非分割乗算を行うために、
    前記ブースアルゴリズムに従つて前記2mビツト
    乗数に関するm段のデコード出力の各々に対応す
    る部分積を演算するm段の演算セル行を含み、こ
    れら演算セル行を構成する演算セルの各々は全加
    算器を有し、各段の演算セル行は前段の演算セル
    行での全加算による和信号を受けて自段の部分積
    と全加算して、自段での全加算による和信号を次
    段の演算セル行に渡すようになつており、 前記アレイは4つのアレイブロツクに区分さ
    れ、前記m段の演算セル行のうち、上位m/2段
    の演算セル行が第1及び第3アレイブロツクに含
    まれ、下位m/2段の演算セル行が第2及び第4
    アレイブロツクに含まれ、 前記非分割乗算においては、前記2mビツト被
    乗数の上位mビツトが前記第1及び第2アレイブ
    ロツクに供給され、下位mビツトが前記第3及び
    第4アレイブロツクに供給されるようになつてお
    り、 前記分割乗算においては、第1系統の乗数に関
    するm/2段のデコード出力が、前記上位m/2
    段の演算セル行に供給され、第2系統の乗数に関
    するm/2段のデコード出力が前記下位m/2段
    の演算セル行に供給され、かつ、第1系統の被乗
    数が前記第1アレイブロツクに供給され、第2系
    統の被乗数が前記第4のアレイブロツクに供給さ
    れ、第1アレイブロツクで発生した和信号の下位
    側半分および第4アレイブロツクで発生した和信
    号の上位側半分が第3アレイブロツクを通過する
    ようになつており、 さらに、前記分割乗算において前記第1アレイ
    ブロツクで発生した和信号の前記下位側半分の各
    ビツトを受ける前記第3アレイブロツク内の各演
    算セルは、前記上位m/2段の演算セル行の各々
    に対応する前記デコード出力が負数を示している
    ときにのみ1を発生する論理素子と、この論理素
    子の出力と、自演算セルが発生する部分積のビツ
    トとのいずれか一方を選択して自演算セルの前記
    全加算器に与えるセレクタとを有し、このセレク
    タは分割乗算のときには前記論理素子の出力を選
    択し、非分割乗算のときは自演算セルが発生する
    前記ビツトを選択するようになつていることを特
    徴とする配列乗算器。
JP60207817A 1985-09-20 1985-09-20 配列乗算器 Granted JPS6267637A (ja)

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US4953119A (en) * 1989-01-27 1990-08-28 Hughes Aircraft Company Multiplier circuit with selectively interconnected pipelined multipliers for selectively multiplication of fixed and floating point numbers

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JPS6267637A (ja) 1987-03-27

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