JPH05506151A - Gtp結合蛋白質をコードする遺伝子における点突然変異の検出 - Google Patents

Gtp結合蛋白質をコードする遺伝子における点突然変異の検出

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JPH05506151A JP91508291A JP50829191A JPH05506151A JP H05506151 A JPH05506151 A JP H05506151A JP 91508291 A JP91508291 A JP 91508291A JP 50829191 A JP50829191 A JP 50829191A JP H05506151 A JPH05506151 A JP H05506151A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 合 配 GTP結合蛋白質をコードする遺伝子における点突然変異の検出 亥 本出願は、ここに参考として組入れる1990年2月7日出願の同時係属中の出 願番号第477.260号の一部係属出願である。
本発明は、ヒト試料中のGTP結合蛋白質をコードする核酸中の点突然変異の同 定に関するものである。GTP結合蛋白質における点突然変異は、悪性疾患に関 連している。本発明は、これらの点突然変異および潜在的癌遺伝子の検出および 分類のための特異的プライマおよびプローブを提供する。癌遺伝子の同定は、細 胞成長および癌発生の研究に重要である。本発明は、特定の点突然変異を特定の 腫瘍型に関連付ける方法を提供する。好ましい実施態様において、点突然変異は 、G−蛋白質をコードする核酸中に記述されている。
G−蛋白質は、トランスメンブレン信号伝達経路における媒介物として機能する (Gilman、l 987、Ann。
Rev、 Bjochem、56 : 815 ) oこれらの経路は、レセプ タ類、G−蛋白質およびエフェクター類からなり、GTPおよびGDPおよびG −蛋白質との周期的会合によって制御される。各G−蛋白質は、3種のサブユニ ット、α、βおよびγからなる。エフェクター分子との相互作用の特異性は、α サブユニットにより決定される。
数種類のG−蛋白質類が精製され、特徴付けがなされており、GsおよびGiは 、それぞれアデニル酸シクラーゼ活性の刺激および阻害に関与する。3種類のG iαサブユニットGiαL Giα2、およびGfα3か同定され、クローン化 されている( rtohら、1988、J。
Biol、Chem、263 : 6656−6664)、Gtは、光信号エネ ルギー変換に対する応答において、c GMPホスホジェステラーゼを活性化す る(Matteraら、1986、FEBS Lett、206 : 36−4 2、およびDids−buryら、1987、FEBS Lett、211 :  160−164)。GOおよびGzを含めて他のG−蛋白質は配列決定されて いる( JonesおよびReed、1987、J、 Biol。
Chem、262 : 1424I−14249、ならびにStrathman nら、1989、Proc、 Natl、 Acad、Sci、υSA;86: 7407−7409)、加つるに、Gk (Yataniら、1987.5ci ence 235 : 207)およびGolf(JanesおよびReed、 1989.5cience 244 : 790)が、G−蛋白質として同定さ れている。
Gs活性は、細胞内においてアデニル酸シクラーゼを刺激することによりCAM Pの水準を上昇させる。下垂体ソマトトロピン生成細胞において、cAMPはヒ ト成長ホルモンの分泌を刺激し、細胞増殖を生じる。最近、ヒト下垂体腫瘍の部 分集合が、成長ホルモンおよびcAMPの上昇した水準を有するものとして記述 された( Vallarら、1987、Nature、330:566−568  ) o Landisらは、1989、Nature、340 : 692− 696でVallarらにより観察された異常細胞増殖が、cAMPの蓄積を生 じるcAMP制御に応答性のG−蛋白質の欠損の結果であることを提案した。L afldiSらは、過剰量の成長ホルモンを分泌する腫瘍を持った患者を同定し 、4種類の腫瘍が本質的に上昇した水準のGs活性を有することを決定した。R NAが新鮮な組織から精製され、逆転写され、クローン化された。cDNAの全 GSαコード領域の配列が決定され、201番口および227番目のコドン中に 点突然変異が同定された。これらの突然変異は、Gsp変異である。Gsp変異 は、Gsを活性化する突然変異の一種であり、通常、チロトロピン(TSH)に よる甲状腺細胞増殖、および甲状腺ホルモンの産生の刺激を媒介する( Lyo nsら、1990.5cience 249 : 655−659 )。
アルギニン201は、コレラ毒素によるGsαの主要なADP−リボシル化部位 である。この修飾は、本質的なアデニル酸シクラーゼ活性化を許容する(Loお よびf(ughes、I 987、FEBSLett、224 : 1−3)。
グルタミン227は、rasp21蛋白質のグルタミン61に等価なGsαであ るものと予測されている(Landisらの前出文献)。rasp21における Gln−61の突然変異的な置換は、悪性疾患形質転換を促進する蛋白質を産生 ずる( Derら、1986、Ce1l 44:IO2−176)。
該ras遺伝子は、分子量約21.000ドルトンの高度に関連性をもった蛋白 質類(p21)をコードしている。
これらの蛋白質の細胞的信号伝達経路における正確な機能は知られていないが、 該p21は、G T P ase酵素活性を有しており、G T P ase活 性化蛋白質(GAP)と相互作用する(Bishop、l 983、Ann、  Rev、 Biochem。
近接した関連性を育するHa−1ki−1およびN−ras遺伝子を含めて、ヒ トras遺伝子群は、多くのヒト悪性疾患の進展に関連する突然変異性の変化に 対する潜在的な標的の一つである(Bos、1988、MutationRes earch 195 : 255−271 ) 、これらの変化は、コドン12 .13または61の点突然変異であるか、または別法として、野生型遺伝子の5 −50倍の増幅である。これらの変化は、ras原生−癌遺伝子を癌遺伝子に転 換させる。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法は、腫瘍から単離されたゲノムDNAのra s癌遺伝子における既知の点突然変異を検出するために使用されて、きた( V erlaan−deVries ら、1986、Gene 50 : 313− 320、およびAlmogueraら、1988、Ce1l、5:549−55 4 ) o Farrらは、1988、Proc、 Natl、 Acad、S ci。
性白血病(AML)にかかった患者から単離されたDNAの特異的ras遺伝遺 伝突点突然変異験するために、PCRをオリゴヌクレオチドドツトプロット法と 結合させた。
本発明は、G−蛋白質をコードする核酸のスクリーニング方法を提供するもので ある。ras遺伝子のスクリーニング方法も提供される。核酸は、RNAまたは DNAであってよい。プライマ類およびプローブ類は、潜在的癌遺伝子の同定、 ならびに癌遺伝子または潜在的癌遺伝子の点突然変異の特徴付けのために提供さ れる。本発明は、内分泌腺腫瘍におけるGz、Gs、Go、GaおよびGi蛋白 質をコードする核酸における点突然変異の検出に特に好適なプライマおよびプロ ーブを提供する。
本発明は、試料中のG−蛋白質αサブユニットをコードする核酸中の点突然変異 の存在の有無の検出方法を提供するものであって、該方法は、(a) G−蛋白 質αサブユニットプローブを前記試料とハイブリッド形成させ、および(b)ハ イブリダイゼーションの生起の有無を検出することを含んでなる。
別の実施態様において、該方法は、試料中のG−蛋白質αサブユニットをコード する核酸中の点突然変異の存在の有無を検出するに際し: (a)試料を、G−蛋白質αサブユニットプライマ、対、重合化試薬、およびデ オキシヌクレオシド5′ トリホスフェートと共に、各プライマの伸長生成物が 合成され掃る条件下で処理し、ここで前記プライマ類は、G−蛋白質αサブユニ ットの分節をコードする核酸の個々の鎖に対してハイブリッド形成するために充 分に相補的であって、前記プライマ対の一方の構成体から合成された伸長生成物 がその相補鎖から分離された場合に、前記対の他方の構成体の伸長生成物合成の ためのテンプレートとして機能し得るものであり: (b)該伸長生成物が合成されるテンプレート上からプライマ伸長生成物を分離 して単鎖分子を形成し;(C)工程(b)で生成される単鎖分子を工程(a)の プライマと、工程(b)で生成される各単鎖分子をテンプレートとして使用して プライマ伸長生成物が合成される条件下で処理し; (d)工程(b)および(C)を少なくとも1回反復して増幅DNAを与え; (e) G−蛋白質αサブユニットプローブを前記増幅DNAとハイブリッド形 成させ、ここで前記プローブは、前記増幅DNA中の野生型および変異型核酸配 列から選択される配列とハイブリッド形成するであろう核酸配列を含み;ならび に、 (f)ハイブリダイゼーションの生起の有無を検出すること、 を含んでなる。
本発明は、G−蛋白質αサブユニットをコードする核酸中の潜在的癌遺伝子性点 突然変異の検出に有用な新規なプライマおよびプローブを提供する。
本発明は、また、G−蛋白質qサブユニットをコードする核酸中に点突然変異が 存在する場合、これを増幅し、検出するためのキットを提供する。
図1は、GsαおよびGiα2遺伝子の点突然変異の同定を示す。Gsαまたは Giα2遺伝子の示されたコドンを含む領域が、新鮮な冷凍組織またはパラフィ ン埋設組織のいずれかから単離されたゲノムDNAからPCRによって増幅され た。点突然変異は、配列特異的オリゴヌクレオチドの増幅生成物への高度に厳密 なハイブリダイゼーションにより検出された。各パネルは、異なるオリゴヌクレ オチドとのハイブリダイゼーションを示している。
Gsα遺伝子の分析は、図IAに示され、例2に記述されている。この分析は、 GsαのArg201およびG1n227コドンにおける突然変異を、18種の 生化学的に1#徴付けられたヒト成長ホルモン分泌性下垂体腫瘍で同定した。
Giα2遺伝子の分析は、図IBに示され、例3に記述されている。この分析は 、Giα2のコドン179における突然変異を、3種のヒト副腎皮質腫瘍および 1種の卵巣類粒層細胞腫瘍で同定した。
図2は、例5に記述されているように、正常ヒト膵臓およびに562細胞由来の ras RNA/ P CR生成物のGVA (ゲル可視化分析アッセイ)を与 えている。
図3は、特徴付けられた細胞株における点突然変異の活性化に特異的なASOプ ローブを使用するrasRNA/PCR生成物のサザンプロット分析の結果を示 す。実験は、例6に記述されている。
図4は、例7に記述されているように、アルコール固定、パラフィン埋設試料か らのrlsRNA/PCRのGVA分析を与えている。
図5は、例8に記述されているように、ヒト骨髄の染色または非染色顕微鏡スラ イドからのrasRNA/PCRのGVA分析を与えている。
図6は、例9に記述されているように、野生型および突然変異rasオリゴヌク レオチドプローブの位置を示すrasフォーマットUフィルタの模式図である。
本発明は、G−蛋白質αサブユニットをコードする核酸において、存在する場合 に点突然変異の検出および特徴付けを行なう方法を提供する。これらの方法によ り検出される点突然変異は、発癌に関連をもつものと信じられる。該核酸は、G −蛋白質サブユニット遺伝子、RNA転写生成物、cDNA生成物、またはそれ らの部分配列である。該方法は、少なくとも1個の興味あるG−蛋白質アミノ酸 をコードする核酸分節を、ポリメラーゼ連鎖反応により増幅することを含む。潜 在的な癌遺伝子性点突然変異を含むと予想される各核酸分節について、一対のオ リゴヌクレオチドプライマがポリメラーゼ連鎖反応における増幅のために与えら れる。該プライマは、野生型または突然変異核酸分節を増幅するであろう。G− 蛋白質をコードする遺伝子は、正常ツマトロピン状態における原生−癌遺伝子で あり、野生型と称されている。
点突然変異が存在する場合に、該遺伝子は推定される癌遺伝子である。しかして 、本願の方法、プライマおよびプローブは、当業者がこれらの2種類の型のG− 蛋白質遺伝子を区別することを可能とする。
以下に例示される発明の実施態様において、点突然変異がオリゴヌクレオチドプ ローブにより検出される。G−蛋白質をコードする核酸中の癌遺伝子的点突然変 異を検出するために、該プローブは、野生型核酸配列またはGsaの配列中のア ミノ酸49.201および227に対応するコドン中の単一ヌクレオチドの変化 を含んでいる。226位のアミノ酸も同様に興味あるものであろう。
これらの単一のヌクレオチド変化は、遺伝子の翻訳生成物に影響を与える。当然 のことながら、ある種の試料においては、変異生成した癌遺伝子が存在しないで あろう。
このような試料では、野生型プローブのみが試料とハイブリッド形成する。かく して点突然変異が検出されない場合には、野生型プローブが試料中の増幅生成物 の存在を証明する機能をもつ。
G−蛋白質αサブユニットは、高い相同性を共有している。Matsuokaら は、1988、Proc、 Natl、 Acad。
Sci、 USA 85 : 5384−5388i::おいて数種類のGαサ ブユニットのアミノ酸配列の比較を与えている。
Gαサブユニットは、長さにおいて変化しているが、発表されているアミノ酸配 列の間の相同性の程度は、配列の整列が可能である程度に充分に高いものである 。このようにして、GS(Z GIY49、GS(Z Arg201゜Gsa  G1n227およびGsa G1n227に対応するアミノ酸が、すべてのGα サブユニットについて決定され得る。例えば、Giα2において、Arg179 およびG1n205は、GsaのArg201およびG1n227に対応する。
本発明は、ras蛋白質をコードする核酸における点突然変異を検出するプロー ブも提供する。このようなプローブは、p21の12.13および61位のアミ ノ酸をコードするコドンに対する野生型配列に加え、単一の塩基変化を含んでい る。
下記の例は、試料中に含まれる該酸配列の点突然変異の存在を検出する方法を記 述している。例えば、試験されるべき配列は、野生型プローブならびに各プロー ブが特定の位置に点突然変異を含むプローブのプールを使用してハイブリダイゼ ーションによりアッセイされ得る。
別法として、該方法は点突然変異の検出および分類に使用され得る。この場合、 プローブ類は一方が野生型配列を含み、他方が特定の部位において翻訳生成物に 影響を与える点突然変異を含むものが個々に使用される。この方法によれば、試 料核酸中に含まれる正確な核酸配列を含むプローブのみが、試料中の核酸とハイ ブリッド形成する。
当業者は、開示される方法およびプローブが、新たな癌遺伝子の検出および分類 を可能とすることを認識するであろう。これらの方法は、例えばGiα2をコー ドする遺伝子が原生−癌遺伝子であること等の発見を導いた。
本発明は、癌を生じるであろう新たな点突然変異の発見を導いた。加つるに、本 発明はGiα1.Giα3、GOαおよびGzαをコードする遺伝子において、 癌遺伝子性点突然変異を、それが存在する場合に同定するために使用し得るプラ イマ類およびプローブ類を提供する。
同様にこれらの方法は、Gtα、Gkα、およびGolfα等の他のG−蛋白質 αサブユニットにおける新たな癌遺伝子性点突然変異を同定するためのプライマ 類およびプローブ類を設計するために使用され得る。これらの点突然変異は、充 分に発癌と関連付けられ、それらの同定は発癌における実験的研究のための重要 な基礎となるであろう。発癌性とは別に、これらの点突然変異は、個体間の識別 に存用である。核酸配列間の差異に基づく個体間の識別は、例えば法医学におい て使用される。
G−蛋白質に関する開示される例は、GsaおよびGi2αをコードする核酸に おける点突然変異を検出し、分類するための方法、プライマ類およびプローブ類 を提供する。これらの方法は、G−蛋白質αサブユニットをコードする任意の核 酸において、存在する場合に点突然変異を検出し、これらの変異を分類するため にも好適である。表1−4は、Gsa、Giα11Gta2、Giα3、Goα およびGzαをコードする核酸における点突然変異を検出し、分類するために好 適なプライマ類およびプローブ類を与える。これらの方法は、他のGαサブユニ ット、例えばGtα、GkまたはG off等の点突然変異の検出に直接に適用 可能である。表4は、Gsαサブユニットにおけるコドン49.201および2 29に対応するプローブを提供する。
癌遺伝子または原生−癌遺伝子中の点突然変異を検出および分類するための好ま しい方法において、興味ある領域を含む核酸は、検出に先立ってポリメラーゼ連 鎖反応により増幅される。これらの方法に有用なプライマは、活性化された原生 −癌遺伝子に加えて原生−癌遺伝子の増幅に好適である。当業者は、開示される 方法、プライマ類およびプローブ類によって新たな癌遺伝子が容易に検出され得 ることを認識するであろう。例えば本発明のプライマおよびプローブは、新たな 点突然変異、しかして新たな推定上の癌遺伝子Giα2の発見を導いた。Giα !、Giα3、GoαおよびGzαをコードする新規な癌遺伝子も、ここに提供 される方法および組成物によって発見されるであろう。本発明で使用されるプラ イマ類は、PCR反応において該プライマがG−蛋白質DNAの特定領域を増幅 するように、ゲノムDNAの部分にハイブリッド形成する。増幅される特定の領 域は、Gsa中のGly49、Arg201またはG1n227に対応する少な くとも1個のコドンを含む。
本発明の一実施態様において、プライマは得られる増幅断片がコドン201およ び227の両者(または対応するGtα2の179および205)を含むように 選択される。しかしながら、このことは本発明において本質的なことではない。
例えば、ゲノムDNAにおいてこれらのコドンの間に大型のイントロンまたは1 個以上のイントロンが存在する場合、あるいはある種のパラフィン埋設組織のよ うにDNAが分解されている場合には、増幅プライマはコドン201を含む領域 について設計され、かつコドン227を含む領域について別個に設計される。
このような増幅反応は、別々に操作されるか、あるいは1個の反応容器中で同時 に行なわれる。
増幅は、試料中に存在するDNAの分散的領域を増幅するであろうプライマ対の 使用を必要とする。これらのプライマ対はオリゴヌクレオチド対である。次いで これらのプライマから生成されるPCR生成物が、配列特異的なプローブとのハ イブリダイゼーションにより分析される。配列特異的プローブは、対立遺伝子特 異的プローブであってもよい。対立遺伝子特異的プローブ(ASO)は、試料中 の核酸の対立遺伝子特異的配列にハイブリッド形成する。対立遺伝子特異的配列 は、個体の遺伝子型の成分である。配列特異的プローブは、対立遺伝子として存 在してもしなくてもよい特異的配列を含む。かくして、配列が少なくとも一個体 について同定されるまでは、配列特異的なプローブは対立遺伝子特異的である必 要はない。しかしながら、対立遺伝子特異的プローブなる用語が当業者に使用さ れているように、これらの用語はここにおいて交換可能に使用される。
PCRによるDNAの増幅は、米国特許第4,683,195号および4.68 3.202号(共にここに参考として組入れる)に開示されている。熱安定性酵 素を用いたPCRによる核酸の増幅および検出方法は、ここに参考として組入れ る米国特許第4.965.188号に開示されている。DNAのPCR増幅は、 DNAの加熱−変性、増幅すべきDNA分節の側部を決定する2個のオリゴヌク レオチドプライマの配列へのアニール化、およびアニール化プライマのDNAポ リメラーゼによる伸長の反復サイクルを含む。該プライマ類は、標的配列の逆の 鎖に対してハイブリッド形成し、ポリメラーゼによるDNA合成がプライマ類間 の領域にわたって進行してDNA分節の量を効果的に倍化するように配向する。
更に、伸長生成物がプライマ類に対して相補的で結合可能であるため、引続く各 サイクルは先行するサイクルで合成されたDNAの量を本質的に2倍にする。こ のことは、特異的標的断片の、nをサイクル数としてサイクルあたり約2nの速 度で指数的蓄積を生じる。
開示される実施態様において、発明の本質的側面ではないが、Taq DNAポ リメラーゼが好ましい。熱安定性ポリメラーゼであるTaqポリメラーゼは、高 温で活性である。Taqの調製方法は、米国特許第4,889.818号に開示 されており、これをここに参考として組入れる。
PCRにて使用するプライマ類の選択は、増幅反応の特異性を決定する。本発明 において、プライマ類は試料中のG−蛋白質またはras p 21配列を増幅 するであろうものとして使用される。本発明のプライマ類は、縮重プライマを含 んでもよい。これらは、合成の間に選択された位置に組込まれた数種のヌクレオ チドのいずれの1種を有して合成されたオリゴヌクレオチドの混合物である。例 えば、プライマ類は、試料中に存在する任意のrasDNAのDNA配列を増幅 するためには全ての型のras遺伝子に対して充分に相補的であろう。この型の 例示的プライマは、例えば“汎” rasプライマ(pan rasprime rs )と称される。該プライマは、任意のras p21遺伝子: c −N −ras 、 c−Ha−rasまたはc−Ki−rasに特異的な配列を含む DNA%cDNAまたはRNAの領域を増幅するために設計される。該“汎”r asプライマは、大型のイントロン配列にわたっているため、cDNAおよびR NAテンプレートが好ましい。従ってために使用され得る。
別法として、検出されるべき各遺伝子に特異的なプライマ対を使用することが望 ましい。このようなプライマ対は、例えばc−Ki −ras 、 c −N− ras 1cmHa−ras SG ia 1. G ia2、Gia3、Gs a、G。
αまたはGzα等をコードする特異的DNAまたはRNA分節を増幅するであろ う。一実施態様において、rasプライマの3種の別個の対が、c −N−ra s 、 c−K i−rasまたはc−Ha−rasのいずれかを特異的に増幅 するように一つのPCR反応中に含められる。プライマ対は、各PCR生成物が 離散的な大きさをもつように設計される。かくして、3種類のプライマ対は、数 種のDNAまたはRNA分節を同時に増幅するために使用される。次いで、増幅 される分節の同定は、例えばゲル電気泳動および大きさ決定により行なわれ得る 。点突然変異の存在およびこのような変異の分類は、提供される方法によって引 続いて行なわれ得る。
1種以上の核酸分節が特徴付けられる場合、得られる増幅生成物が異なる大きさ であるようにプライマを設計することは、本質的なことではない。異なるプライ マ対を使用する増幅反応は、互いに独立して操作され、例えば1つのアクリルア ミドゲル上の別個のレーンを使用して同時に分析され得る。別法として、数種の プライマ対を1つの反応中で同時に使用し、そして増幅生成物を分割し、例えば 別々のプローブハイブリダイゼーションによって試料の特徴付けのための分析を 行ない得る。
本発明の別の実施態様において、入れ千成プライマCnested prjn+ ers)が使用される(ここに参考として組入れるMulliSらの、1986 、 Co1d Sprlng HarborSymposium on Qua ntitative Biology 5 1 : 2 6 3 参照)。この 方法は、試料中の核酸の量が、例えば記録保管のパラフィン埋設試料が使用され る場合等、極めて限定されている際に好ましいであろう。入れ千成プライマが使 用される場合には、核酸は、最初に外側のプライマの組を用いて増幅される。こ の増幅反応物は、引続いて内側のプライマの組を用いた第2回目の増幅サイクル が行なわれる。
一旦、試料をPCRに好適な条件下でプライマ対により処理した後、本発明の方 法は、好ましい実施態様において、増幅生成物の特徴付けを必要とする。本発明 の実施に本質的ではないが、増幅の生起を検出することが好ましい。PCRに対 する試料の適格性を確認するための内部増幅対照の使用は、本発明の範囲内にあ り、偽陰性の結果と思われるものを減少させる。増幅の生起の検出方法には種々 の方法がある。反応混合物の一部分がゲル電気泳動にかけられ、得られたゲルが エチジウムブロマイドで染色され、紫外線の照射を受けて期待される大きさの生 成物が存在するか否かが観察される。標識されたプライマ類またはデオキシリボ ヌクレオチド5′−トリホスフェートを、PCR反応混合物に添加することがで き、増幅DNAへの標識の取込みが、増幅の生起を決定するために測定され得る 。増幅生起の決定のための別の方法は、PCR反応混合物の一部について、増幅 DNAに対してのみハイブリッド形成するように設計された標識オリゴヌクレオ チドプローブまたはプローブ混合物とハイブリッド形成可能であるか否かを試験 することである。別法として、増幅の測定および点突然変異の特徴付けは、PC R反応混合物の一部を1種以上の特異的プローブとハイブリッド形成可能である か試験することによるl工程によって実施され得る。
PCR工程によって、膨大な増幅が可能であることから、高DNA水準の試料、 正対照のテンプレートまたは先行する増幅試料からの少量のDNAの持越しは、 合目的的に添加されるテンプレートDNAが存在しない場合であってもPCR生 成物を生じ得る。可能であれば、すべての反応混合物は、PCR生成物の分析お よび試料調製から隔離された領域で準備される。RNA/DNA調製、反応物の 混合および試料の分析のために専用の、または使い捨ての容器、溶液およびピペ ット(好ましくは正の置換ピペット)を使用することによって交差的夾雑が最小 化されるであろう。ここに参考として組込れるHiguchiおよびKwok、 1989、Nature、 339 : 237−238ならびにKwokおよ び叶regoの、Inn1s ら纒、1990、PCRProtocols :  A Guide to Methods andApplicationsS Academic Press、Ins、、 San Diego 、 CAも 参照。
核酸増幅の交差的夾雑の影響を最小化する特定の方法が、ここに参考として組入 れる1990年11月2日出願の米国特許出願第609,157号に記述されて いる。
この方法は、dUTP等の非慣用のヌクレオチド塩基の増幅生成物への導入、お よび生成りNAを続く増幅のためのテンプレートとして機能し得ないようにする 持越し生成物の酵素的および/または物理的−化学的処理を含む。例えば、ウラ シル−DNAグリコシラーゼは、この塩基を含むPCR生成物からウラシル残基 を除去するであろう。この酵素処理は、夾雑する持越PCR生成物の分解を起こ し、増幅反応物を「殺菌」する作用をする。
本発明は、多くの未知の、または特徴付けられていない癌遺伝子の発見を導いた し、また導き続けるであろう。
例えば、本発明の方法、プライマおよびプローブを使用して、試験した4種類の 臨床的試料が、2種類の異なるGiα2癌遺伝子を含むことが発見された。これ らの新規な癌遺伝子は、これらを野生型と区別するものが点突然変異であること 、およびこれらの遺伝子配列に特異的な様式でハイブリッド形成するプローブと して、本発明の重要な一側面である。
一実施し!!様において、本発明は潜在的癌遺伝子の検出および特徴付けに使用 するための多くのプローブを提供する。ここで例示される特定のプライマおよび プローブは、限定された個数のヌクレオチド残基を育しているが、当業者は、典 型的には本発明方法におけるプライマまたはプローブの適切さに大きな影響を与 えることなく所定のプライマまたはプローブについて1個以上のヌクレオチド残 基を付加し、あるいは除去することができることを認識するであろう。これらの プローブの基本的な側面は、野生型および変異型配列の閏を識ff1Jするそれ らの能力である。PCR反応混合物の一部分が、プローブにハイブリッド形成す るDNAを含有する場合、該試料は、プローブの特異的配列に従って、野生型ま たは変異型配列を含むDNAを含有している。
本発明の重要な側面は、本方法で使用するために提供される新規プローブの検出 に関連する。プローブが試料中に含まれるDNA配列にハイブリッドしたか否か を決定するには多くの方法がある。典型的には、プローブは、検出可能な様式で 標識され、標的DNA (すなわちPCR反応緩衝溶液中の増幅DNA)が固体 担体に固定され、そしてハイブリダイゼーションの生起の測定は、単に該固体担 体上に標識が存在するか否かの測定を含む。しかしながら、この方法は変更する ことができ、標的を標識し、プローブを固体担体に固定した場合にも同様に機能 する。
ここにおいて開示されるハイブリダイゼーションプローブは、特徴付けすべき各 G−蛋白質αサブユニットコドンのための配列特異的なオリゴヌクレオチドプロ ーブである。上述したように、配列特異的プローブは、使用および用途において 対立遺伝子−特異性プローブと同様である。ASOの使用方法は、ここに参考と して組入れる5aiki らの1986、Nature 324 : 163− 166に記述されている。該プローブ類は、例えば野生型配列検出のために個別 に使用してもよい。別法として、該プローブ類を腫瘍遺伝子型の特徴付けのため にパネル形式で使用することもできる。腫瘍遺伝子室は、例えば体組織または他 の腫瘍型と比較することができる。
該プローブ類は、種々の異なるハイブリダイゼーション形式で使用することがで きる。核酸プローブの相補的標的配列に対する溶液ハイブリダイゼーションは、 明らかに本発明の範囲内であるが、本発明の商業的実施では固定化プローブの使 用、しかして準“固相”ハイブリダイゼーションの使用もあり得る。この形式で は、プローブは固体担体に共有的に結合され、標的配列が該プローブにハイブリ ッド形成する。プローブ類の固体担体上への固定化の好ましい方法は、ここに参 考として組入れる1989年5月4日出願の米国特許出願番号第347,495 号に開示されている。この方法によれば、配列特異的プローブは、ハイブリッド 形成配列が合成された後の自動化合成装置でのプローブ合成の間に付加される長 く伸びたTJ!J基を介して固体担体に結合される。
例えば、固定化プローブ形式においては、Gsαをコードする遺伝子の201お よび227位のアミノ酸の点突然変異を検出するために、以下のプローブが有用 である。
表 1 JPL3165’TCGCTGCCGTGTCCTGGAC201JFL317 5’TCGCTGCAGTGTCCTGGACT 201JFL3185°TC GCTGCGGTGTCCTGGAC201JFL3195’TCGCTGCT GTGTCCTGGACT 201JFL3205’TCGCTGCCATGT CCTGGACT 201JFL321 5’TCGCTGCCTTGTCTT GGACT 201JFL322 5’TGGGTGGCCAGCGGCGAT GA 227JFL323 5’TGGGTGGCCTGCGCGATGA 2 27JFL3245°TGGGTGGCCCGCGCGATG 227JFL3 255’TGGGTGGCCGGCGCGATG 227JFL3265’TG GGTGGCGAGCGCGATGA 227JFL3275’TGGGTGG CTAGCGCGATGA 227JFL3285’TGGGTGGCCATC GCGATGA 227JFL3295’TGGGTGGCAAGCGCGAT GA 227JFL3305’TGGGTGGCCACCGCGATG 227 固定化プロ一ブ形式は、他のgSp突然変異を検出するためにも好適であり、ま た例5においてras遺伝子PCR生成物の点突然変異の検出について例示され ている。
プローブまたは標的のいずれであっても、多くの核酸の標識方法がこの分野で知 られており、本発明の目的に好適である。以下に例示される一実施態様において 、プローブは放射標識ATPの存在下にポリヌクレオチドキナーゼで処理するこ とにより、放射性リンstpにより標識される。しかしながら、西洋ワサビパー オキシダーゼ−アビジン−ビオチン系等の他の非放射性標識系が好ましいであろ う。西洋ワサビパーオキシダーゼ(HRP)は、そのジアミノベンジジンを青色 色素に変換する能力によって検出可能である。HRPに基づく検出のための好ま しい方法は、Cl1n、 Cheffl、33 :1368 (1987)に記 述されているように、テトラメチル−ベンジジン(TMB)を使用する。検出系 の別法は、Amershamから商業的に入手可能な増強化学発光(ECL)検 出キットである。このキットは、製造者の指示書に従って使用される。その他の 種々の染料および発色剤ならびに対応する標識が、核酸検出系のために利用可能 である(1987年12月18日出願の米国特許出願第136.166号参照) 。
他の非放射性検出の別法は、ターミナルトランスフェラーゼ(T di)および ビオチン化dUTPを、オリゴヌクレオチドプローブにホモポリマーチイルを付 加するために使用する。ビオチンは、検出可能な残基として機能する。プローブ のハイブリダイゼーシヨンに続いて、フィルタが常法にて洗浄される。ハイブリ ッド形成したビオチンは、製造者の指示書に従って、ストレブーアビジン(st rep−avidin)接合HRP (Cetusから入手可能な5e−eqe nce @ )を用いて検出される。次いで、ECL系がビオチン−HRP生成 物を可視化するために使用される。
プローブは、典型的には、これを放射標識ATPの存在下にポリヌクレオチドキ ナーゼで処理することにより放射性リンztpにより標識される。しかしながら 、商業的目的のためには、西洋ワサビパーオキシダーゼ−アビジン−ビオチンま たはアルカリホスファーターゼ検出系等の非放射性標識系が好ましいであろう。
HRPは、多くの方法で使用され得る。例えば、PCR増幅で使用されるプライ マまたは1種以上のdNTPが、プローブに代えて標識される場合(例えばLO らの1988、Nuc。
Ac1ds Res、l 8 : 8719に記述されているビオチン化dUT P誘導体)、ハイブリダイゼーションは、標識PCR生成物の存在についてのア ッセイによって検出され得る。好適な実施態様において、プローブがビオチン化 され、上述したECL系を用いて検出される。例えば、ビオチン化プローブは、 PCHの間のビオチン−dUTPの取込みではなくして、オリゴヌクレオチドの 直接的ビオチン化により調製される。オリゴヌクレオチドの5′ビオチン化のた めに、ホスホラミダイトを含むビオチンを使用する直接固相合成法が、Alve sらの1989、任意の内部的または末端(5′または3′)位置のビオチン化 オリゴヌクレオチドの固相合或は、同様にビオチン化プライマおよびプローブの 調製のために好適である(Pielesら、■989、NAI? 18 : 4 355、およびMisiuraら、1989、NAR18:4345)、別法と して、プローブおよびプライマは、例えばWo 89/2932およびBeau cageらの1981 、 Tetra、 Lett。
22:1859−1862に開示された方法によってHRPに接合される。これ らの文献をここに参考として組入れる。
当業者は、上の記述によって、新規なG−蛋白質点突然変異を増幅し、検出し、 および特徴付けるためのプライマおよびプローブが容易に得られることを認識す るであろう。また、同様に当業者には、例において得られる特定のプライマおよ びプローブが、発明の単なる例示にすぎないことは明らかであろう。本発明のプ ライマおよびプローブは、ここで特定的に例示されるもの以外のG−蛋白質配列 の領域中の配列変化、例えばGsα49に対応するコドンを増幅し、検出するた めに調製されてもよい。
本発明の方法は、GTP結合蛋白質をコードする遺伝子、またはこの遺伝子の発 現生成物の点突然変異を検出するために適用され得る。しかして、この方法は、 RNAまたはDNA、あるいは両者を含む試料中の特定の点突然変異を検出し得 る。試料が、RNAを含む場合には、該核酸は増幅に先行して逆転写され、二t MIDNAテンプレートが与えられる。RNAの逆転写方法は公知である(Ma niatiSら、1982、Mo1ecular Cloning : ALa boratory Manual 、 Co1d Spring Harbor 、 NY参照)。
一実施態様において、該方法はRNA中の点突然変異の検出に使用される。
別法として、RNAが富有である場合に、プローブ(またはプローブ配列の相補 体)は、試料中、あるいは逆転写cDNA生成物中に存在すると予想される癌遺 伝子または原生−癌遺伝子の直接的検出および特徴付けに適している。同様に、 例えば新鮮組織試料のようにDNAが富有である場合には、該プローブは遺伝子 配列の直接検出に育用である。かくして、PCRによる増幅は、本発明の本質的 な要素ではない。
記述される方法による分析のために好適な試料は、新鮮なものであっても、また 記録保管的であってもよい。
新鮮試料は、例えば腫瘍の生検試料、組織試料または血液であってよい。記録保 管的試料は、例えば冷凍またはパラフィン埋設であってもよい。本発明の一実施 態様において、パラフィン埋設試料がG−蛋白質プライマおよびプローブを用い て分析される。別の実施態様において、外科的生検試料または培養細胞から精製 されたRNAにおけるras遺伝子検出のための方法が与えられる。またRNA を空気乾燥骨髄側部およびアルコール固定、パラフィン埋設組織から抽出するた めの方法が与えられる。
完全なりNAを含むパラフィン埋設組織について、表2は、Gis 、Giz  、Gsα、G t I 、G tおよびG0中の潜在的癌遺伝子部位を増幅のた めのプライマおよび条件を与える。
ある場合には、DNA試料は充分に良く保存されておらず、従って長い分節の増 幅は問題を含む。例1は、gspの癌遺伝子性領域を含むDNAの短い分節を増 幅するためのプライマを記述している。
かくして本発明は、ゲノム(DNA)水準で活性化癌遺伝子を検出する方法を提 供する。この方法は、原生−癌遺伝子および癌遺伝子の発現の監視にも好適であ る。
癌遺伝子の発現の水準は、例えば化学療法的処置の間およびそれに続いて監視さ れ得る。癌の小康および再発も監視され得る。遺伝子水準において、原生−癌遺 伝子の癌遺伝子への活性化を、mRNAの水準における活性化癌遺伝子の発現と 比較することは、発癌および治療の分析について重要な情報を与える。これらの 方法は、特定の悪性疾患へのかかり易さに関する情報も与えるであろう。
本発明は、発癌の分析に有用かつ必要な道具を提供する。プローブは、特定の癌 遺伝子について対立遺伝子的優勢を決定するために提供される。例えば、Giα 2対立遺伝子に特異的なプローブは、腫瘍細胞に加え体細胞の分析にも使用され 得る。これらのプローブは、ある腫瘍が、1つの変異と1つの野生型対立遺伝子 とを含む場合に、これらの対立遺伝子のmRNA生成物の相対的富育性を識別す ることができる。当業者は、変異生成に関する研究の後、および研究に際して、 このような分析の有用性を認識するであろう。
別の側面において、記述されるプライマおよびプローブは、細胞の表現型決定の 方法を提供する。該細胞は、腫瘍細胞あるいは体細胞であってよい。本発明方法 を用いた分析は、細胞の原生−癌遺伝子および癌遺伝子の様相に関する情報を提 供する。この方法において、例えば1種以上のG−蛋白質点突然変異の存在に関 連する事象を識別し、これは従来検出不可能であった。
これらの方法は、特定の悪性疾患を特定の癌遺伝子または点突然変異に関連付け る方法を提供する。例えば、306個の試料がGsαについて15種の腫瘍型に 関して試験され、18個の点突然変異が検出され、18のGSα癌遺伝子のすべ てが下垂体腺腫および甲状腺腫瘍で検出された。Ofα2プライマおよびプロー ブを使用する別の例においては、14種の異なる腫瘍型を代表する254個の試 料が分析された。2つの型の4個の腫瘍がGiα2癌遺伝子を存し、1個は卵巣 類粒層腫瘍、また3個は副腎皮質腫瘍であった。該方法およびプローブを使用す る分析は、G−蛋白質αサブユニットをコードする原生−癌遺伝子が内分泌腺腫 瘍において活性化されているという発見を導いた。これらの研究は、Gsαおよ びGiα2癌遺伝子の分布が特定の内分泌系の標的細胞に限定されていることを 示唆している。
G−蛋白質癌遺伝子および腫瘍特異性の分析は、未だ特定されていないG−蛋白 質の役割を決定する際に有用な情報を提供する。例えば、データは、Gs、アデ ニリルシクラーゼおよびcAMPを介したコルチゾール分泌を刺激するコルチコ トロピン(A CT H)か、ACTH標的細胞の増殖の刺激にGsおよびcA MPを使用しないことを示唆している。副腎皮質細胞(ACTHの標的細胞)か ら誘導される腫瘍は、Gsα癌遺伝子を保有していない。当業者は、本発明の方 法が、Giα2(別法としてここでgip 2と称される)等の新たな癌遺伝子 を同定し、また内分泌標的細胞の増殖制御を媒介する信号伝達経路の多様な混合 を調査するための基本的な道具を提供することを認識するであろう。
また、本発明は、従来知られていなかった多(の点突然変異を提供する。これら の配列は、対応する変異蛋白質をコードし、新規な変異蛋白質の合成に使用され 得る。
このような蛋白質、または蛋白質のサブユニットもしくは部分配列は、変異G− 蛋白質の検出に有用な抗体類の生成に使用され得る。これらの抗体類は、例えば 変異G−蛋白質を検出するための生検組織をスクリーニングするために重要な道 具を提供し、しかして個体の遺伝子的構成または試料組織の発癌状態に関する重 要な情報を与える。
変異G−蛋白質は、発癌が他の事象により引金を引かれない限り、インビボにお いて正常G−蛋白質に支配されている。かくして、本発明により可能となる抗体 は、例えば潜在的癌遺伝子性複合物の指示薬として移植組織のスクリーニングに おいて用途が見出される。
当業者には、本発明の方法か、試料中の1種以上の核酸の定量のためのキットと して商業化されることを許容することは明らかであろう。例えば、その最も単純 な実施態様において、そのようなキットは、G−蛋白質αサブユニット分節の増 幅のためのオリゴヌクレオチドプライマ対および対応する野生型オリゴヌクレオ チドプローブを提供する。別の実施態様において、キットは、固体担体上に固定 されたG−蛋白質プローブの列、およびG−蛋白質サブユニットをコードする遺 伝子の癌遺伝子性点突然変異を増幅し、検出するための対応するプライマ対を含 んでよい。別の実施態様において、キットはオリゴヌクレオチドプライマ対、対 応するG−蛋白質αサブユニットの野生型および変異型プローブ、DNAポリメ ラーゼ、RNAポリメラーゼ、逆転写酵素、ヌクレオチドトリホスフェート、制 限酵素、ならびに緩衝溶液を、cDNA合成、制限酵素消化およびPCRによる 増幅を行なうために含んでもよい。更に該キットは、例えばThermus a quaticusから単離される熱安定性DNAポリメラーゼTaq等の熱安定 性DNAポリメラーゼを重合試薬として含んでもよい。
本発明の理解を進めるために、以下に簡単な定義を示す。
「原生−癌遺伝子」は、アミノ酸配列に影響を与える点突然変異が、発癌または 腫瘍発生効果を有する蛋白質をコードする野生型の遺伝子を指す。
[癌遺伝子」は、点突然変異を含み、コードする蛋白質が発癌性または腫瘍発生 効果を有する原生−癌遺伝子を意味する。癌遺伝子は、ここにおいては別に[活 性化原生−癌遺伝子Jとも称される。
「G−蛋白質αサブユニットプライマJは、G−蛋白質αサブユニットをコード する核酸の相補鎖に)1イブリツドし、PCR反応において点突然変異を保育す ると考えられる1個以上のコドンを含む核酸分節を増幅するために機能するプラ イマ対を意味する。開示される実施態様において、これらのコドンはGsαのア ミノ酸49.201および227位に対応するアミノ酸をコードする。
しかしながら当業者は、潜在的癌遺伝子性点突然変異は、他の位置にも存在し得 ることを認識するであろう。G−蛋白質αサブユニットプライマは、ここに記述 される方法に従って、このような領域を増幅するように容易に設計され得る。
ここで使用される「G−蛋白質αサブユニットプローブ」、「G−蛋白質プロー ブ」または「プローブ」は、点突然変異を含むと予想される位置のアミノ酸をコ ードする核酸配列を特徴付けるように設計されたオリゴヌクレオチドプローブを 指す。本発明の好ましい実施態様において、個々のプローブは、特定のコドン内 に野生型核酸配列または点突然変異を含む核酸を含んでなる。特定のコドンは、 非天然型配列により置換された場合にG−蛋白質癌遺伝子を生じるG−蛋白質を コードする核酸中の任意のコドンを含む。この例においては、該特定のコドンは 、各G−蛋白質αサブユニットについて、GOαアミノ酸の49.102および 227位に対応するアミノ酸をコードするコドンを含む。
任意の特定のコドンおよび特定のG−蛋白質について、1種類の野生型プローブ および9種類の点突然変異プローブが設計され、本発明方法で使用される。しか しながら、プローブがこれらの方法の実施についてのみ含まれることは、発明の 本質的な面ではない。実際、唯1種類のプローブの使用が、2つの個体間の識別 、または点突然変異の存在の有無の識別のために充分であろう。
以下の例は、本発明の例示を与えるものである。それらは、本発明の範囲を限定 するものではない。当業者は、開示されるプライマおよびプローブが、例えばオ リゴヌクレオチドの長さを変更することにより、記述される発明の目的および効 果を変えることなく修飾可能であることを認識するであろう。
ヒト下垂体腫瘍試料は、Charles Wilson (カリフ中ルニア大学 、San Francisco )から供給され、Anna Spada(Mi lan、 Italy)は、生化学的に特徴付けられた下垂体試料を提供した。
付加的な試料は、オーストリア、[nn5bruch大学のHans Feic htingerおよびKurtGr’i newaid、ならびにサンフランシ スコ、Ca1ifornia大学のC1audia Landis、 Grif fith Harsh、 Quan−Yang Duhおよび0rlo C1a rkにより提供された。
B、試料の調製 パラフィン埋設組織からゲノムDNAを単離するために、3−5隣接5mm切片 をパラフィンブロックから切出し、ガラススライド上に載置した(ここに参考と して組入れるWrightらの、PCRProtocols : A Guid e t。
Methods and Applications、編集M、 Inn1sS D、 Ge1fand。
J、 5ninsky、およびT、 White、 Academic Pre ss、 SanDiego 、 ppl 53−158) 、 1ツのスライド は、ヘマトキシリンおよびエオシンにより染色され、他のスライド上の完全に腫 瘍からなる領域を選択するための指標として使用された。カミソリの刃を用いて 、非染色スライドから、過剰なパラフィンおよび不要な組織を除去し、残る腫瘍 組織を滅菌した1、5mlの微量遠心用チューブ中にかき取った。夾雑するパラ フィンを除去するために、5mlのオクタン(無水、Aldrich )または Homo−De(Fischer)を用いて、試料を振とうしつつ室温にて30 分間インキュベートした。該組織試料を遠心(5分間、101000Xによりペ レット化し、上澄を除去した。
該組織試料を500m1の無水エタノールで2回抽出して痕跡量のオクタンを除 去し、次いで真空中で乾燥させた。
組織を消化し、ゲノムDNAを放出させるために、試料を100m1の消化用緩 衝溶液(50mM)リス、pH8,5;1mM EDTA;0.5%トウイーン 20)中で、37°Cにて一夜、0.2mg/mlのプロテイナーゼにで処理し tこ。
該試料を遠心して未消化残砕物を除去し、DNA含有上澄を95°Cにて8分間 インキュベートして蛋白質分解酵素およびヌクレアーゼを変性させた。
新鮮な冷凍試料を、Verlaan−de Vriesらの1986、PCR増 幅工程において、特異性および収率を改善するために、入れ子式増幅プライマを 使用した(Mullisらの前出文献)。ゲノムDNA(新鮮組織からの100 −500nHのDNAまたは、パラフィン埋設組織からの10m1のDNA溶液 )を、最初に30 pmolの外側プライマ(表1参照)を用いて、100m1 の0.1mM dNTP;50mM Kcl; 20mM)リス、PH8,3;  2.5 mM MgC1t:100g/ml BSA;および1.5単位Ta qポリメラーゼ(Perkin−Elmer Cetus)中で増幅した。増幅 のためにサーモサイクラ(Perkin−Elmer Cetus)を使用した 。増幅プログラムは:95℃にて5分間に続いて、30サイクルを、95℃にて 1分間、50°Cにて2分間、および72℃にて2分間であった。30 pmo lの内側プライマを使用する′!J2番目の増幅を、2μlの最初の増幅混合物 を用いて、上記と同じdNTPおよび緩衝溶液条件で、0.5単位のTaqポリ メラーゼにて行なった。2番目の増幅反応のプログラムは、94℃にて30秒間 、57°Cにて40秒問および72°Cにて45秒間であった。5μmの最終生 成物を、2%Nusieve S1%Seakemアガロースゲル上で大きさ分 けし、エチジウムブロマイド染色により可視化した。526塩基対の断片が、G sαについて、また504bp断片がGiα2について得られた。
D、ドツトプロット法 ナイロンフィルタ(Pall Biodyne−8,0,4501111)を水 で簡単にすすぎ、Bio−RADのドツトプロット装置上に載置した。各最終増 幅生成物4mlを、0.4 N NaOHおよび2501M EDTA中で5分 間で変性させ、フィルタ上にスポットした。DNAを、Stratalinke r(Stratagene)セットを用いて自動交差結合機(auto cro ssltnk)にてフィルタに交差結合させた。該フィルタを、5X 5SPE および0.5%SDS中で50℃にて30分間でブレノ)イブリダイズさせた。
該ブレハイブリダイゼーション溶液にInHの21p末端標識オリゴヌクレオチ ドを加え、5ツド形成させたフィルタを、2X 5SPEおよび0.1%SDS 中で室温にて簡単に洗浄し、続いて、3M塩化テトラメチルアンモニウム、0, 2%SDS、および50IIIMトリス、pHs、 O(TMACI )中にて 10分間のインキュベーションを次の温度にて行なった二GSαコドン201に ついて64.5℃;GSαコドン227について67℃:Giα2コドン179 について61,5℃;Giα2コドン205について67.5°C0他のプロー ブを用いた場合にも、ハイブリダイゼーションは上述したと同様に行なわれる。
次いでフィルタをTMACT中で58℃にて10分間洗浄した。洗浄温度は、野 生型および変異体の信号のみが検出されるまで、l″Cづつ調節した。
このようにして、適切な洗浄温度が決定される。これらの条件のもとに、選択さ れた温度は、完全に相補的なハイブリッドのみが形成されて残り、フィルタ上に 正のドツトを生じることを可能とする。該フィルタは、1(odakX−ARフ ィルムに増感スクリーンを用いて、−70℃にて2−6時間露光された。異なる オリゴヌクレオチドを用いた引続くハイブリダイゼーションのために、ナイロン フィルタを2X 5SPE、0.1%SDS中で5分間煮沸して浄化し、次いで 上述したように処理した。
E、配列決定 PCR生成物の二重鎖配列決定のため、適切な大きさをもった単一バンドを、U V光のもとてエチジウムブロマイド染色アガロースゲルから切出した。切出した バンドを、Co5tar 5pan−X 0.22 μmセルロースアセテート フィルタユニット中に入れ、−70°CにてlS分間凍結させ、そしてEppe ndorf微量遠心機にて最高回転速度で15分間回転させた。DNA−含有溶 出液を微量遠心チューブに移し、20μgのグリコーゲンを添加し、0.2容の 3M酢酸ナトリウムおよび0.3容のイソプロパツールを用いてDNAを沈殿さ せた。DNAを微量遠心機でベレット化し、70%エタノールで洗浄し、真空下 で乾燥させ、そして20μmの2回蒸留水に再懸濁した。該試料を、7.75μ lのDNA溶液および2.5 P[ll0Lの配列決定プライマを使用して5e quenase(United 5tates Bio−chemical)の プロトコールに従って配列決定した。
F、オリゴヌクレオチド 表3は、癌遺伝子性点突然変異を含む可能性のある核酸分節を増幅するためのプ ライマ対を与える。プライマ配列が、αサブユニットのコード領域内(エクソン )にある場合には、該プライマ対はDNAまたはcDNAテンプレートのいずれ を増幅するためにも好適である。G−蛋白質αサブユニットの核酸配列は、Gi α(Brayら、l987、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、  USA 84 : 5115−5119参照) 、G s a (Kozasa ら、1988、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 85  : 2081−2085参照) 、 Goa (Lavuら、1988、Bi ochem、 Biop−hys、 Res、 Comm、150:811−8 15参照)およびG z a (Fongら、1988、Proc、 Natl 、 Acad、Sci。
USA 85:3066−3070参照)について文献発表されている。各プラ イマ対について、ゲノムDNAテンプレートからの増幅生成物の大きさを示しで ある。Giαl、Gia2、Gia3、GoaおよびGzaに対する201およ び227の表記は、Gsαのアミノ酸配列における201および227位に対応 するアミノ酸をコードするコドンを示していることに注意されたい。
表3 G−蛋白質点突然変異の検出のための徳用プライマ、旧、70 5’ CGCA GG GGG筋川頁用A石Cい イントロンGsα201乙ツ内側プライマ(5 26bp)JFL135 5’廁AπMGいG灯弘CTAT口 エクソンJFI 、136 5’ GCT GCT GGCCACCACGAA GAT弘Txク ソン肌135 5’廁AπAAGいG麿弘CTAT簗 エクソンJFL136  5’ GCTαπα’l: CACQACGAA GAT GAT xクソンJ FL227 5’ CCCCCC’IE ACA GA’ATCACA (’I T イントロンGiα1−201/227 JFL223 5’″TTG GACAGA ATA GCI’ CAA CC A AAT エクソン、R2245’ TAG AACいG口頁隔匝Aσ エク ソンJL57 5’ π:T CACCAT CTCCTCGTCCTC工’)  ”) ン/イ:/トロンGiα2−201/227内側プライマ(504bp )几55 5’ ATrGCACAGAGTGACTACATcCCCエクソン 几56 5’ GGCGCT CAA GGCTACGCA GAA エクソン 表 3(jrcき) Gsα3−201外側プライマ JF′L109 5°π’;r CTT TrA T[T AGT ATCM  工’) ラン/イントロンJFI、110 5’GATCTGGATAGAAT AECAG 工’)”)ン/イントロンJFI、112 5’ガーAπ]訂薗T ACMT エクソンJFL113 5’η℃(ト)1℃(8)A圓A霜ηTSP IO5’GAGGTf”(TrGMGGAA(Xα汀 エクソンSP 11 5 ’ C1,GAG CAC(’rCGrCATA GCCGCT エクソン5P 15 5°AACGAC(3)弘G□□□Aπ煎 エクソン表 4 GTA VaI CTT Leu CAT His ACA Tar ATA [1e CACHis GGCcty TGCCys CACHjs CTCLeu GAG Glu CAT Hi 5 CACHis AGT 5er GGA Gly AAA Lys GAA Glu AGT 5er CTG Leu 特徴付けられるべき各G−蛋蛋白ココトンついて、オリゴヌクレオチドプローブ が表4に示されている。各位置、すなわちGsα201について、完全なプロー ブ配列が野生型対立遺伝子に対して示されている。潜在的癌遺伝子性部位におけ る野生型のコドンには下線を付し、翻訳されるアミノ酸を右側に示しである。プ ローブの組が、特徴付けられるべきコドンを除いて野生型と同じ配列について与 えられる。しかして、非野生型プローブについては、そのコドンおよび翻訳され るアミノ酸生成物のみが表中に示されている。野生型のアミノ酸とは異なるアミ ノ酸をコードする点突然変異のみが示されている。
表5は、を髄動物、酵母および変形菌のG−蛋白質α鎖において高度に保存的で あるアルギニン−201およびグルタミン−227の周囲のGsα配列の拡がり を示している。文献発表された配列は、ラットのGsα、Gia2、Gia3お よびGoa、ヒトG z a (KatadaおよびVi、1982、Proc 、 Natl、Acad、 Sci、 USA 79:3]29)、ウシ網膜桿 状細胞のG t a (Chambardら、1987、Nature 326  : 800 ) 、Saccharo−myces cerevisiaeに おけるフェロモン信号伝達を媒介するG−蛋白質(GPAI/SCG 1と称さ れる)のα鎖(Corvenら、1989、Ce1l 59、およびItohら 、1988、J、 Bial、 Chetn、263:6656)、ならびにD ichyo stelium discoideum由来のα鎖(Ga4)(Z arbl ら、1985、Nature 115:382)を含む。各配列に続 く括弧内の数字は、示された配列の最後のアミノ酸の実際のアミノ酸位置である 。上記表において、1文字アミノ酸コードは次のとおりに使用されている。
D = A sp K = L ys L=Leu G=G]u R=Arg M=Met C= Cys A = A la V = Val Q −G In T−Thr F=Phe S = S er E = G Iu I=Ile ロー111111 例2 Gsα遺伝子におけるG−蛋白質点突然変異の同定下垂体および他の腫瘍でのG sα遺伝子のコドン201および227における突然変異の頻度を測定するため に、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いてゲノムDNAの特定領域を増幅し 、かつ増幅生成物中の点突然変異を検出するために配列特異的オリゴヌクレオチ ドの高度に厳密なハイブリダイゼーシヨンを使用した。Gsa中の突然変異を検 出するために、コドン201および227ならびに介在するイントロンを含む単 一領域を、例1に示したように新鮮な冷凍またはパラフィン埋設試料から調製さ れた腫瘍ゲノムDNAから増幅した。rGsα201/227外側プライマ」お よびrGscz201/227内側プライマJと称した表3中に示される増幅プ ライマを、上述の方法に従って使用した。野生型またはコドン201(6個の起 こり得るミスセンス変異)もしくはコドン227(7個の起こり得るミスセンス 変異、1個のナンセンス変異)における単一塩基変異体に対して特異的なオリゴ ヌクレオチドを、増幅生成物に対してハイブリッド形成させた(表4)。300 以上の腫瘍由来のゲノムDNへを、新鮮組織から調製された高分子量DNAの形 態において、あるいはパラフィン埋設組織から得られる形態のいずれかについて 分析した。グループlの腫瘍は、刺激物質に正常に応答する低い基底のアデニリ ルシクラーゼ活性を育し、グループ2の腫瘍は、刺激剤にほとんと応答しない顕 著に上昇した基底のアデニリルシクラーゼ活性を存していた。
ハイブリダイゼーションの結果は、図IAに示されている。表4に示されたハイ ブリダイゼーションプローブは、次のとおりに使用された:R201は、Gsα のArg201に対する野生型プローブを示し、R201Cは、使用したプロー ブがシスティンをコードする点突然変異(CGTからTGTに)を含むことを示 し:ならびにR201Hは、使用したプローブがヒスチジンをコードする点突然 変異(CGTからCATに)を含むことを示している。第4のパネルは、アルギ ニンをコードする点突然変異(CAGからCGGに)を含むG1n227に対応 するプローブを用いてプローブにかけられた。
分析した多くの腫瘍型のうち、下垂体線のGH−分泌性腫瘍においてのみ変異が 検出された。42個のGH−分泌性下垂体腫瘍のうち、18個(43%)がGs α変異を含んでいた。これらのうち、16個の変異はコドン201(14個はア ルギニンがシスティンに、2個はアルギニンがヒスチジン)に、また2個はコド ン227(両者ともにグルタミンがアルギニン)にあった。これらの結果は、表 6に要約されている。Gsa点突然変異が腫瘍中に検出された2人の患者につい て、白血球細胞試料か利用可能であり、c D N Aクローン(2)の配列決 定により、または対立遺伝子−特異性オリゴヌクレオチド分析のいずれにより評 価された場合にも、いずれの試料も変異Gsα遺伝子を含まなかった。この結果 は、変異が体細胞的であり、従って腫瘍の進展において直接原因となる役割を演 じたものと思われることを示している。更に、正常Gsα対立遺伝子は、変異対 立遺伝子が検出されるすべての腫瘍中に存在し、Gsを活性化させる変異が優勢 であることを示している。
42個のGH−分泌性下垂体腫瘍のうち、16個は、アデニリルシクラーゼ活性 について生化学的に特徴付けられた。上昇したアデニリルシクラーゼを示す8個 の腫瘍は、活性化されたGsαを保有することが予想され、これらの腫瘍のそれ ぞれは、コドン201またはコドン227(図IA)に変異を含んでいた。正常 なアデニリルシクラーゼ活性を示した8個の腫瘍には、変異が検出されなかった 。別のコドンにおけるGsα変異もGTPaseを阻害するが、上昇したアデニ リルシクラーゼ活性とコドン201または227の変異との強い一致は、他の部 位における活性化変異が比較的低頻度であることを示している。
表6は、Gsαのコドン201および227、ならびにGiα2のコドン179 および205における変異についてスクリーニングされたヒト腫瘍を要約してい る。
PCR増幅(Mullisらの前出文献)のためのDNAは、新鮮組織から(V erlaande Vriesら、1986、Gene 50:313)、また はパラフィン埋設組織から(Kozasaら、1988、Proc、 Natl 、 Acad、Sci、 USA 85 : 2081)単離した。18個の成 長ホルモン(GH)分泌性下垂体腺腫は、Gsαのコドン201または227の いずれかに変異を含んでいた。1個の卵巣類粒層細胞腫瘍および3個の副腎皮質 腫瘍(2つは腺腫、1つは癌)は、Giα2のコドン179に変異を含んでいた 。
理 表7は、GsαおよびGiα2遺伝子における保存的アルギニンおよび保存的グ ルタミンについての野生型コドンのリストを与える。この表は、単一ヌクレオチ ド塩基変化(太字)および生じるアミノ酸変化も示している。
野生型および掲げられた各ミスセンス(missesce)またはナンセンス( nonsence)単一塩基変化に対して特異性なオリゴヌクレオチドを、何も 生じない塩基変化(アステリクスを付した)を除いてヒト腫瘍のスクリーニング に使用した。腫瘍中に検出された表6中に示す変異には下線を付した。rTer m4は、終止または停止信号を示している。
例 3 Giα2遺伝子におけるG−蛋白質点突然変異の同定他のG−蛋白質により媒介 される信号伝達経路の変異性活性化が、異常増殖または腫瘍形成を導く可能性を 評価するために、ヒト腫瘍の大型のパネルをGiα遺伝子の変異についてスクリ ーニングした。Giα2においては、試験されるべき2つのコドン、アルギニン −179(Gsα Arg201に対応)およびグルタミン−205(GS(2 G1n227に対応)の間のコード配列およびイントロンは、両コドンを含む単 一ゲノムDNA断片のPCR増幅を許容する程度に短い(Itohら、1988 、J、 Biol、 Chem、283 : 6656)。
Giα2の検出および特徴付けに使用されるプライマおよびプローブは、表3お よび4に示されている。試料は、例1に記述されたのと同様に調製し、分析した 。ハイブリダイゼーションの結果は、図IBに示されている。
図中、各パネルの最初の2つの列は、コドンArg179(RI79)に対する 野生型プローブを用いてプローブにかけた。第3および第4列は、システィンを コードする点突然変異(CGTまたはTGT)を含む表2のGicr2/201 プローブ(R179c)にハイブリッド形成させた。各パネルの最後の2列は、 ヒスチジンをコードする点突然変異(CGTまたはCAT)を含む表4に示した Giα2/227ブローブ(R179)r)にハイブリット形成させた。増幅方 法は例1に記述されている。
表6は、ハイブリダイゼーションの結果を要約している。Giα2のコドン】7 9の変異が、2種類の異なる内分泌系腫瘍、すなわち11個の副腎皮質腫瘍中の 3個、および6個の卵巣顆粒層細胞腫中の1個において検出された。野生型対立 遺伝子を欠失する副腎腫瘍は、腺癌であり、また他の2つの副腎腫瘍は腺腫てあ った。コドン205には、何らの変異も見出されなかった。2つの関連する細胞 型の腫瘍におけるコドン179の変異の高い頻度は、これらの変異がGiα2遺 伝子を癌遺伝子に転換したことを示唆しており、ここでgip2(Gi蛋白質− 2について)と称する。
驚くべきことに、Giα2においてアルギニン−179を置換するアミノ酸、シ スティンおよびヒスチジンは、下垂体腫瘍中に見出されたGsα癌遺伝子生成物 (Land−is)らにおける201位の同種のアルギニンを置換するものと同 じであった。GsαおよびGiα2のこれらのコドンにおける単一塩基変化によ り生じ得る6個の起こり得るミスセンス変異のうち、これらの変異蛋白質のみが 生物学的に活性であることはありうることである。
GSαまたはGiα2のいずれかにおいて、これまで見出されたすべての変異は 、遷移的変異であり、従って、これらの変異は、通常の変異生成機構を反映する であろう。
副腎皮質中の1種の腫瘍においては、Giα2の正常な対立遺伝子が検出されな かった(図IB)。PCR生成物の配列分析は、コドン179の変異に対応する 単一の配列を明らかにした。この結果は、両対立遺伝子が同じ変異を含む可能性 を排除することはできないが、正常な対立遺伝子を欠く可能性を示している。正 常対立遺伝子の欠失は、その蛋白質生成物が変異蛋白質の癌遺伝子性効果に干渉 し、正常Giα2の発現の欠失が、他の対立遺伝子の活性化Giα2変異を保有 する細胞に付加的な選択的利点を与えることを示唆する。
例 4 微少切断によるパラフィン埋設試料中のgSp変異の検出gSp変異に影響され る2個のGsαコドン中の変化は、ヒト腫瘍のホルマリン固定、パラフィン埋設 組織ブロックについて、ゲノムDNAを単離し、適切なGsα配列をポリメラー ゼ連鎖反応(PCR)により増幅し、増幅生成物を対立遺伝子特異的オリゴヌク レオチドとハイブリッド形成する能力についてスクリーニングすることによって 検出された。例1−3においては、5IIII11組織切片中のすべての細胞由 来のDNAが分析された。1つの甲状腺層重由来のDNAは、野生型対立遺伝子 に加えて2種類の興なるgSp変異を育していた。2種類の変異が、5mm組織 切片の同じ腫瘍に由来するものであるか知るために、同じ腫瘍の隣接する5mm 切片を数個の小さい断片に分割し、ゲノムDNAを各断片から別々に単離し、P CR増輻増幅け、そして対立遺伝子特異的才リゴヌクレオチドによりスクリーニ ングを行なった。2種類のgSp変異は、異なる断片中に検出され、加つるにい くつかの断片は、Gsαの201および227位に野生型のコドンのみを含んで いた。
後者の観察は、5mm切片中の変異の不均質な分布が、変異を含まない切片の部 分の細胞に由来する野生型DNA配列による希釈のために検出されなかったもの であろう。従って、この微小切断方法を、付加的な腫瘍に適用した。先の試験で 負であった腫瘍のいくつかで、gsp変異の高い行き渡りの同定は、この方法が gsp変異の検出においてより高感度であることを示唆している。
A、 悪性甲状腺腫瘍 悪性甲状腺腫瘍の病原論におけるgsp変異の役割を調査する−ために、分化し た甲状腺癌をもった37人の患者由来の初期腫瘍またはリンパ節転移の組織ブロ ックに、微小切断技術を用いた。これらの組織断片は、3種類のヒトras遺伝 子の特異的コドンにおける変異についても試験を行なった。
これらの外科的試料由来の染色切片は、試験され、各微小切断断片は、悪性また は良性の甲状腺組織として分類され、すべての場合において病理学的診断が断片 中の細胞の少なくとも90%に適用された。病理学的診断およびDNA分析の両 者は、盲検的様式において行なった。
病理学者は、組織断片の組織学診断を、変異の存在または不在の知識なしに行な い、またDNA分析は、コードされた試料上で行なわれた。
B、 試料の調製 複数の5a1m切片を各組織ブロックから切出し、一つをヘマトキシリンおよび エオシンにより染色した。30−100mm”の面積の染色スライドの領域を、 ペンにより区分して番号付けし、可能であれば区画は組織学的に識別可能な領域 に分けた。染色ラスイドをテンプレートとして用いて隣接する非染色の5mm切 片を、カミソリの刃で対応する断片に分けた。これらの断片を別々のチューブに 移し、それぞれを例1に記述したと全く同様にしてPCRおよびハイブリダイゼ ーシタンスクリーニングのために処理した。
C,PCR増幅 1 ヒトGsα遺伝子のコドン201および227の上流および下流側の20− 25塩基対(bp)オリゴヌクレオチドプライマを使用し、テンプレートは、長 さにおいて165から1,200bpの範囲にある。ヒトH−ras。
Ki−rasおよびN −ras遺伝子のコドンI2、■3および61周辺の領 域のPCR増幅のために選択されるプライマは、112−117bpの生成物を 生じた。ホルマリン保存、パラフィン埋設組織の増幅は、比較的短いPCR生成 物によって最も効果的であった。入れ予成(nested)プライマによる増幅 が、大きいDNA断片の最初のPCRが不充分な量の増幅DNAを、アガロース ゲル電気泳動およびエチジウムブロマイド染色から判断して、生成する場合には 必要であった。
PCR条件は、例】に一般的に記述されているか、使用したオリゴヌクレオチド およびサイクル温度は、次のとおりであった。
Gsαコドン201−227の入れ予成プライマ増幅について:外側センス(J FL69)5’ GCGCTGTGAACACCCCACC;TGTCT 、外 側アンチセンス(JFL70)、5’ CGCAGGGGGTGGGCGGTC ACTCCA 、生成物1,200bp:最適PCR条件、95°150°/7 2°にてl、2および2分間の30サイクル;内側センス(JFL l 35)  。
5’ GTGATCAAGCAGGCTGACTATGTG;内側アンチセンス (JFL136)、5’ GCTGCTGGCCACCACGAAGATGAT  、生成物、526bp、最適PCR条件、95°157°/72°において3 0,40および45秒間の30サイクル。
Gsαコドン201についてコセンス(JFLI35)、5°GTGATCAA GCAGGCTGACTATGTG 、アンチセンス(JFL286)、5’  TAACAGTTGGCTTACTGGAA :生成物222bp;最適PCR 条件、95’155’/72°において30.30および30秒間を40サイク ル。Gsαコドン227について:センス(JFL229)、5’ CCCCA GTCCCTCTGGAATAACCAG ;アンチセンス(JFL136)、 5’ GCTGCTGGCCACCACGAAGATGAT ;生成物165b p、最適PCR条件、95°155°/72°において60.30および30秒 間を50サイクル。
ras遺伝子増幅については、95°755°/72゜において60.30およ び30秒間を50サイクル行なう原準的PCR条件を使用した。Rasプライマ は、次のとおりである。
Ha−ra5−yトン12およびI3:センス(JFL243)5’ AGAC CCTGTAGGAGGACCCCGGGCC;アンチセンス(JFL244) 、5’ ATAGTGGGGTCGTATTCGTCCACAA、生成物150  bp。
Ha−rasコドン61について:センス(JFL252)5’ GTCATT GATGGGGAGACGTG;アンチセンス(JFL253)、5’ ACA CACACAGGAAGCCCTCC、生成物112bp。
Ki−rasコドン12および13について:センス(EK371)、5’ C CTGCTGAAAATGACTGAATATAAA ;アンチセンス(EK3 72)。
5’ TATTGTTGGATCATATTCGTCCACA;生成物218b p。
Ki−rasコドン61について:センス(JFL248)、5’ GTAAT TGATGGAGAAACCTG;アンチセンス(JFL249)、5’ AT ACACAAAGAAAGCCCTCC、生成物112tlp。
N −rasコドン12および13について:センス(JFL216)、5’  CTTGCTGGTGTGAAATC,ACT ;アンチセンス(JFL257 )、5° GGTGGGATCATATTCATCTA : 生tc物150p O N−ras:+トン6】について:センス(JFL218)、5’ GTTAT AGATGGTGAAACCTG;1ンfセンス(JFL242)、5’ CG CAAATACACAGAGGAAGCCTTC;生成物112+11)a 示されるようなハイブリダイゼーシミンドットプロットは、上述したようなAM BIS放射分析用造影系において計数することにより評価される。隣接する5龍 切片の繰返しのPCR増幅および分析は、同様な結果を生じ、該方法が感度に加 えて精度および再現性を有することが示される。
変異の不在における変異プローブのPCR生成物に対する非特異的ハイブリダイ ゼーションによる偽陽性を防止するために、ハイブリダイゼーションの水準を、 特定の変異について負であると考えられる試料の水準より低くした。この水準は 、試料中の非変異DNAに対する野生型プローブのハイブリダイゼーションによ って検出される信号の20%として設定された。ハイブリダイゼーション信号は 、この水準より低くなければ再現性をもって検出される。従って、正の結果(増 幅DNAの20%以上が変異を含んでいる)は、多(の体細胞性変異に対(して 期待されるように、各細胞がIIIの野生型および1個の変異対立遺伝子を有し ている場合、アッセイした組[織断片中の細胞の少なくとも40%が変異を含ん でいることを示している。
D、 点突然変異のハイブリダイゼーションおよび検出変異特異的オリゴヌクレ オチドハイプリダイゼーシ3ンのために、PCR生成物をスポットしくドツト− プロット装置、Bio−Rad)、ナイロンフィルタ(Pall Biodyn e−B、 0.45um)に自動交差結合の設定(Stratalinker  。
Stratagene)においてUV−光を使用して共在的に結合させた。(” P)−放射標識変異特異的オリゴヌクレオチド2Obp長を用いるハイブリダイ ゼーションを、例1の記述と全(同様に行なった。
E、 変異の存在に関する基準 点突然変異の存在を証明するために、各変異(CPU5)または野生W(CPM wt)についてフィルタ上のドツトから放射される放射能を測定するAMB I S放射分析造影系(Ambis Co、、San Diego、 CA)を用い て、すべてのasハイブリダイゼーション反応物について走査した。高度に厳密 な洗浄の後に同フィルタに非特異的に結合している変異オリゴヌクレオチドの( ”P)b放射能を、背景活性(CPMb)と称し、野生型ハイブリダイゼーショ ン信号の5−10%の範sである。(CPMm −CPMb )を、(CPMw t−CPMb )で割った商が0.2に等しいかそれ以上である場合、ドツトは gsp変異を表すと考えられる。しかしてこの基準は、変異について正と判断さ れる増幅DNA試料が、野生型で観察されるものの20%の変異信号を示さねば ならないことが必要である。この基準の適用は、gsp−正の試料由来のDNA によるgSp−負の試料の夾雑から生じる見かけ上の正の結果が生じる機会を最 小にする。
F、 対照 微小切断方法は、上皮小体摘出時に取出された正常連結組織およびヒト甲状腺の 切片中のGsαおよびras変異については、負の結果を与える。正の結果を確 認するために、ハイブリダイゼーションの結果が例示された切断点(22−35 %)近傍であるR20ICを示す6個の断片のPCR生成物を、配列決定した。
ゲノムDNAを、1種のビオチン化プライマおよび1種の非ビオチン化プライマ を使用して増幅し、一方のみビオチン化したPCR生成物を生じさせた。ビオチ ン化PCR生成物をストレプトアビジン被覆ビーズ(Dynabeads、 D ynal) i:結合した後、泪補鎮を変性させ、単鎖DNAを残して吸引した 。配列決定は、5equenaseキツト(Sequenase。
USB)使用して行なわれた。6個の場合のすべてにおいて、配列決定ゲルは野 生型および変異201コドンの両者を示し、ドツトプロットハイブリダイゼーシ ョンの結果が確認された。
G、 変異の数と分布 gsp変異は、分化した甲状腺癌をもった37人の患者中、24人(65%)の 外科的試料に見出された。これらの患者におけるgsp変異は、266個の甲状 腺組織断片中、検出されたgsp変異を含む81個(30,5%)の微小切断断 片に不均質に分布していた。少なくとも1個のgSp正の断片をもった24個の 外科的試料のうち、120個のIIIL織学的に悪性の断片中、60個(50% )にgSp変異が見出された。変異は、明らかに悪性の組織を育する断片とは一 致しないが、実際、同じ腫瘍において60個の組織学的に良性の断片中、2■個 (36,2%)も、gsp変異を含んでいた。
微小切断技術によってgsp変異が発見された24人の患者中、わずか5人が、 単一の試料として全部で5mmの切片を用いる従前の試験方法に基づいた場合に gspを保有すると予想されていた。これらのあらかじめ正とされた5人の場合 の各々において、新規な方法で試験された断片の半数以上はgsp変異に対し正 であり、頻度は他の場合わずか1人が見出されるのみである。これらの観察は、 微小切断を行なわない場合には、変異を育さない領域由来のDNAによる希釈の ために、甲状腺gsp変異の実質的な部分−多分75%以上−がみすごされ得る ことを示している。
37人の患者中6人は、2種類の異なるgsp変異を育し、また1人の癌患者( 表8の22番)は3種類の異なるgsp変異を有していた。これらの多重変異は 、これらの試料中の別個の断片に見出された。1種より多いgsp変異を育する 患者において試験された31個のgsp正の断片中、わずかに1個の断片のみが 2種類の変異を含んでいた。単一腫瘍の多重gSp変異は、腫瘍の臨床的症状の 程度または他の特徴と相関をもたなかった(表8)。
試験した37の試料中、15個は、元々の初期腫瘍および正常甲状腺組織の両方 から物理的に離れた領域への腫瘍転移、すなわち、筋帯を越えて13個の場合は リンパ節へ、また2個の場合は肺への転移から得られた。これらの15個の試料 中、it個がgsp変異を保存していた。3つの場合(患者12、I9および2 4)には、これらの転移は2種類の異なるgSp変異が明らかになった。
予備的報告は、腫瘍中の1種以上のras変異を記述している(例えば、ヒト皮 膚黒色腫、Van’ t Veerら、1989、Mo1. Ce1lBio1 . 9:3114−3116参照)。
本研究は、個々の腫瘍における単一癌遺伝子の多重変異の高い出現率を見出した 最初のものである。微小切断技術は、他の腫瘍の癌遺伝子についても同様な多重 性を明らかにするであろう。
H,Ras変異 1) 21 ””の3個の重要な位置、グリシン−12、グリシン−13および グルタミン−61におけるアミノ酸残基の突然変異的置換は、GTP加水分解を 阻害し、また新形成的転換の引金を引く能力を向上する。他の研究者は、甲状腺 腫瘍中のras変異の広がりを17−60%の範囲として報告している(LeM oineら、1989、Oncogene、4 : 159−164およびWr ightら、1989、Br1t、 J、Cancer、60:576−577 )。従って、甲状腺癌を存する患者由来の37個の外科的試料を、3種のヒトr as遺伝子の3個の重要なコドンに影響を与える癌遺伝子性変異について試験し た。37人の患者中、12人(32%)に由来する微小切断断片は、N −ra s変異を含んでいた。これらは、コドン−61変異(Q6IR)を有する12個 の断片、18個のコドン−I3変異(9個のGI3C,9個のG13D)、およ びコドン−12変異(G12C)を存する1個の断片を含んでいた。
N −ras変異は、いくつかの点でgSp変異に類似している二両者は、不均 質に分布し、ある場合には1人の患者中に多重的であり、また悪性の甲状腺組織 に加えて良性のものにも存在する(表8)。12人のras−正の患者において 試験した117個の微小切断断片中、31個(26%)がN −ras変異を含 んでいた。2人9患者は、1種より多い異なったras変異を育していた。
同じ微小切断断片中のrasおよびgsp変異の検出は、両変異が同じ細胞中に 存在することを意味するものではなく、実際のところ、更なる微小切断は、多分 、異なる細胞集合が各々の変異を含むことを区別するであろう。
■、 新規なgsp変異 甲状腺腫瘍は、アルギニン−201に対するプロリンまたはセリンによる置換お よびグルタミン−227に対するヒスチジンまたはプロリンによる置換を含む4 種類の従来報告されていない変異を示した。
J、 結論 点突然変異発見のための微小切断技術は、組織中の5mX30−100m+n’ 断片の数千側の細胞の40%以上に存在する変異が検出可能となるという点で、 ある種の癌遺伝子の検出について実際的な解決方法を大きく広げた。微小切断は 、非甲状腺腫瘍についても、癌遺伝子の不均質な分布を発見するために役立つで あろう。この技術の向上した感度は、特定の癌遺伝子変異が腫瘍中に存在するの ではないという結論が誤りであろうことを示すであろう。腫瘍の大きい断片のP CR増幅に基づく場合には、そのような否定的結論が評価されるであろう。実際 、負の結果は、変異が腫瘍断片中の細胞のほとんどの部分に存在しないことを示 すのみである。この分析の結果は、表8中に示しである。
15人の患者(番号11.12.13、]5.16.17、 l 9.21.2 4.25.26.27.32.34および37)は、甲状腺床の外部にリンパ節 転移を有し2人(番号19および26)は、肺への転移も有していた。5番目の カラム(R)は、患者が、手術前に治療的な放射線療法CI2’Iまたは外部的 )を受けている場合を(+)、いない場合を(−)で示した。
表9は、例1−4で同定された下垂体gsp変異の要約例 5 ヒト組織は外科的生検から得られ、ただちにRNAを抽出するか、あるいは使用 するまで一70℃に急速冷凍した。すべてのヒト組織は、カリフォルニア大学の Dav−is Hu+nan 5ubjects Review Cornmi tteeの許諾の合意通知のもとに得た。組織は、Dr、 Robert D、  Cardiffの指示のもとに、カリフォルニア大学のTi5sue Ban k of theDepartment of Pathologyからも供給 された。
骨髄を塗抹標本化した顕微鏡スライドも分析した。1つはヘマトキシリンおよび エオシン(H十E)で染色したスライドであり、他方は単に空気乾燥した骨髄で あった。両スライドともRNA抽出に先立って室温にて数ケ月間保存されている 。
他の記録保存的試料は、パラフィン中への埋設に先立って、メタノールまたはエ タノールのいずれかで固定されている。
B、 細胞株 種々のras対立遺伝子中の既知の活性点を存するものとして既に特徴付けられ ているヒト腫瘍細胞株を使用した。細胞株EJT24(膀胱遷移細胞癌) (T abinら、1982、Nature 300 : l 43−149、および Reddy ら、1982、Nature 300 : l 49−152)お よび5K−N−SH(神経芽種) (Taparo*skyら、1983、並置  344 :581−586)は、叶。
R,Car4iffから贈与された。Ca1u−1(肺癌)、5W480(結腸 癌)、およびPA−1(奇形癌)は、Ameri−can Type Cu1t ure Co11ection (A T CC)から入手した( Capoh  ら、1983、Nature 304 : 507−513、およびTa1n skyら、1984.5cience 22Σ:643−645)。HL−60 C前骨髄球性白血病)は、Dr、 J、 Lawrenceからの贈与であった (Murrayら、1983、垣貝 囲ニア49−757)。
他の細胞株を、それらが活性化された対立遺伝子を含むことが知られていないこ とからras変具についての負の対照として使用した。K562C赤白血病)は 、Cet−us Ti5sue Cu1ture Co11ection (C T CC)から供給された(Lozzioおよびしozzio、I 975、B lood 45 : 321−334)。細胞株G−2101(腎清澄細胞癌) は、当研究室に由来する( Gumerlockら、1988、[nVitro  Ce1l Devel、 Biol、 24 : 429−434 ) a細 胞株T−3891(胎児性肺)は、正常、非不死化線維芽培養物である(Ros sittoら、l988、J、Virol、 I 40:431−435)。上 記のすべての細胞株は、供給者の指示に従って維持された。
C1新鮮または凍結組織および細胞株からのRNAの抽出 全細胞RNAは、先に記述されているグアニジニウム−イソチオシアネート−フ ェノール−クロロホルム法(Maniatisら、1982、Mo1ecula r Cloning 、 NewYork、 Co1d Spring Har bor、190頁、およびChirgwinら、1979、Biochem、1 8 : 5294−5299 )の修飾を用いて、組織および細胞株から抽出し た。グアニジニウムイソチオシアネート溶液(5Mグアニジニウムイソチオシア ネート、25mMクエン酸ナトリウム、0゜5%サルコシル、pH7,0)(G ITC)は、使用の直前に5%β−メルカプトエタノール(GITC−ME)に 対して調製した。組織片を、モルタル中で、液体窒素中で粉末化し、更にモルタ ル中でGITC−MEを添加してすりつぶし、1.5mlのスラリーを13X5 1mmポリアロマーチューブ(Beckman Labolatories)内 の塩化セシウム(C3CL)密度勾配上に積層した。CsCl密度勾配は、20 mMトリス−HCl 、2mM EDTA、 pH7,5(TE)中の40%  CsC1溶液1.5mlを、TE中の5.7 M CsC12、Oml上に積層 することによって調製された。RNAを、5w−5o、tロータ中で室温下、4 0.000rpmにて16−19時間超遠心にかけることにより、この密度勾配 を通してペレット化した。
該RNAペレットを、微量遠心用チューブ内で、フェノール−クロロホルム抽出 のために50μIのTE−3DS(10’mMトリスーHCl 、1mM ED TA、 pH7,4,0,5%5DS)中に懸濁した。TE飽和フェノールを、 1:l(v/v)でクロロホルム:イソアミルアルコール(24: 1)溶液と 混合した。このフェノール:クロロホルム溶液の等容をRNA溶液に加え、10 秒間激しく回転撹拌し、2分間の微量遠心により相分離させた。この抽出を反復 し、RNAを含む水性相を、沈殿生成のために2mlの微量遠心チューブに入れ た。RNAを、5MNaClの添加により、最終濃度0.3 M NaC1を生 成させ、続いて2容の水冷100%エタノールを添加することに沈殿させた。こ の溶液を、−70℃に少なくとも1時間静置した。次いで、該チューブを室温ま で温めて氷を融解させ、微量遠心機で4°Cにて15分間回転させてRNA沈殿 をペレット化した。上溝をデカントし、残留する液体を真空乾燥により除去した 。はぼ乾燥した後、RNAベレットをTE (SDSを含まない)中に再度溶解 させ、2回目の沈殿を行なった。このとき、RNAペレットは、50−100μ mの0.2XTE中に再溶解させた。RNA濃度は、分光光度計にて260mm における光学密度を測定し、1.0 0.D、が011あたり40℃gRNAに 等しい設定により計算して決定された。
D、 空気乾燥骨髄スライドからのRNAの抽出ヒト骨髄の顕微鏡スライドを、 RNAについて抽出した。1つはH+Eにより染色され、他方は単に空気乾燥さ れて未染色のままであった。これらのスライド上の細胞をカミソリの刀で微量遠 心チューブ内にかき取った。
チューブに1mlのG ITC−MEを加え、該チューブを回転振とう器上で6 0分間激しく振とうさせて細胞を溶解させた。次いで該溶液を2mlの微量遠心 チューブ内に入れた。DNAを溶液中のRNAから沈殿除去するために、2M酢 酸ナトリウム(pH4,8) 0.1 mlを各チューブに加えた。DNA沈殿 および抽出は、1mlのフェノール:クロロホルムをチューブに加え、該チュー ブを複数回倒置し、湿った氷上に15分間置くことによって行なった。DNAの RNAからの沈殿除去を含む迅速RNA抽出の方法は、Chomczynski および5acci、1987、Anal、 Biochem、 162 : 1 56−159により記述されている方法の変法である。氷上のインキュベーショ ンに続いて、DNAは有機相と水性相との境界面に残る。該チューブを微量遠心 機で4°Cにて200分間回転せ、RNAを含む水性相を取出して新たな2ml チューブにRNAの沈殿のために移した。各チューブに750μlのイソプロパ ツールを加え、該チューブを数回倒置させた後に、−20℃にて1時間静置した 。沈殿したRNAを微量遠心機にて0℃で200分間回転せてペレット化した。
該RNAを300μmのGITE−ME中に再溶解させ、300μlのイソプロ パツールの添加および一20℃、1時間の静置により2回目の沈殿を行なった。
RNAを上述と同様にして再度ペレット化し、上溝を廃棄し、RNAベレットを 1mlの70%エタノールで洗浄した。再度、RNAをペレット化し、上清を廃 棄し、該ベレットを真空乾燥下に乾燥させた。該RNAを、最終的に50μmの 0.2XTE中に再度溶解させ、定量した。
両スライドは、各々15μgを越えるRNAを生じた。
E、 アルコール固定パラフィン埋設組織からのRNA駐 パラフィンブロックの50ミクロンの切片を切出し、lll1lのキシレン中で 微量遠心チューブ内にて30分間激しく振とうすることにより脱パラフイン化し た。組織片を微量遠心に5分間かけてペレット化し、キシレンをデカントした。
残留するキシレンを100%エタノールで洗浄し、組織片をペレット化すること により除去した。
組織に上述したGITC−MEを1ml加えた。チューブを、回転振どう器上で 1時間、激しく振とうさせて組織を溶解させた。RNA単離の引続くすべての工 程は、上述したDNAのRNAからの沈殿除去を含む骨髄スライドについての方 法と同じである。各50ミクロン切片は、約25μgのRNAを生じた。
F、RNA/PCR法 ポリメラーゼ連鎖反応におけるmRNA配列の増幅方法(RNA/PCR)は、 既に記述されている方法に基づ< (Kawasakiら、1988、Proc 、 Natl、 Acad、Set。
USA 85:5698−5702)。全細胞RNAを、逆転耳によってcDN Aの貯留に変換した。次いで、このcDNAを遺伝子特異的プライマ対を用いる PCRにかけた。該プライマ対は、111以上のイントロンにより分離されてい るエクソン配列に対応するように設計された。対のうちの上流側プライマである プライマAは、遺伝子のRNA転写に使用された非−テンプレートとじて決定さ れるものと同じ配列(5°→3′)を含む(ウラシルをチミジンに置換したRN Aと同じ配列)。下流側プライマであるプライマBは、非−テンプレート鎖に対 して相補的であり、かつ反平行となるように設計される。
プライマは、一般的にGC含有量が40−60%の21−24塩基対の長さく2 1−24量体)であった。
イントロンにまたがるプライマ対を用いると、スプライスされたmRNAのPC R増幅は、遺伝子のエクソン配列のみを含む予想された長さの増幅生成物を生じ る。
スプライスされないRNAまたはRNA1l製物中の夾雑ゲノムDNAの増幅は 、イントロン配列を含んだ大きい生成物を生じる。スプライスされたmRNAか ら予想されるより小さい生成物が、興味ある遺伝子から転写され、スプライスさ れたmRNAが存在する場合には生成されるであろう。従って、エチジウムブロ マイド染色ゲル上の予想されるバンドの存在は、その遺伝子の転写または発現に 関する明白なアッセイである。このアッセイは、遺伝子発現のゲル可視化アッセ イ(Get VisualizationAssay GVA)と称されている 。
予想される増幅生成物は、PCR生成物に対する内部側プローブハイブリダイゼ ーションを使用して確認された。このため、オリゴヌクレオチドは、3個の組と して調製される:2個はアンブリマ(amplimer)対として、また3番目 には、PCRによる生成物に対するプローブとして使用されるための両アンブリ マに対して内部側のものである。しかしなから、予想されるバンドの確認を伴っ て、GVAは、極めて迅速かつ高感度な様式で遺伝子発現のスクリーニングのた めに使用され得る。
G、Rasプライマおよびプローブ ras−特異的RNA/PCRプライマの7つの組が設計され、表6に示されて いる。3種類のヒトras遺伝子、c−N−ras(ブライ7EK221) 、  c−Ha −ras−1(EK222)およびc−Ki −ras −2(E K223)の各々におけるエクソン1に特異的な上流側プライマを調製した。こ れらは、各々包括的エクソン2の下流側プライマ(EK225)との組合せにお いて、保存領域を標的として84個に使用される。更に、包括的上流側プライマ (EK224)を、 “汎″−ras発現を検出するためにEK225と対にし て使用した。これらのプライマの組の生成物の予想される大きさは200bPで あった。
異なった大きさのRNA/PCR生成物を生じさせるために、3種類の遺伝子に ついて各々プライマ対を設計した。遺伝子の発現を評価するためにGVAを使用 すれば、異なる大きさの生成物の生成は、3種類すべての遺伝子発現アッセイを 、同じ反応混合物中で同時に走らせ、次いでゲルの単一レーン中で観察すること を可能とする。
結果として酵素の消費が節減され、スクリーニングされる試料の数を3倍に拡大 することができる。
c−N−ras(ブライ7EK365およびEK366) 、c−Ha −ra s −1(EK367およびEK368)およびc−Ki −ras −2(E K369およびEK370)からのRNA/PCR生成物は、299bp、25 9bpおよび234bpをそれぞれ発信する。各上流側プライマは、他のras 信号の交差的増幅を防止するために、他の2つの上流側プライマとは6個以上の 塩基の不一致を存するように設計されている。これらの3組のプライマは、同し 反応混合物中で同時に使用され得る。
これらの実験において、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド(ASO)プロー ブハイブリダイゼーションを、ras対立遺伝子の活性他点突然変異をスクリー ニングするための12番目および61番目のコドンにおける点突然変異を検出す べく使用した。使用した20量体プローブを表7に示しである。これらのプロー ブは、Farrらの1988、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 85 : 9268−9272に記述されている方法に従って使用した 。
H,RNAからのcDNAの合成 相補的DNAを、抽出された全細胞RNAから基本的には既に記述されているよ うにして合成した(Kawasakiら、1988、Proc、 Natl、  Acad、 Sci、USA 85 :5698−5702)。1マイクaグラ ムの全RNAを、Mo1oneyネズミ白血病ウイルス(Mo−MuLV)の逆 転写酵素CBethesda Re5earch Laboratories) を用いて、20UのRN A sin(Promega)、1μlの10m1J ヌクレオチドトリホスフエートの各保存物(dATP、dCTPSdGTPおよ びdTTP) 、および100 pmolの無作為6量体プライマを含むIXP CR緩衝溶液(50mM KCI 、20mMhリスー1(CI 、 pi(8 ,3,2,5mM MgC1tおよび0.01%BSA)中の20℃m反応物中 で逆転写した。オリゴdiプライマの無作為6量体プライマへの変更は、RNA /PCR生成物のより良い収率を示している最近の報告に基づいている( No onanおよびRoninson、1988、Nucl、 Ac1d、 Res 、16 : 10366)逆転写反応物を室温で15分間、42℃で30分間、 95°Cで5分間インキュベートした。95℃のインキュベーションは、M。
−MuLV逆転写酵素の加熱変性のために行なった。これらのcDNAを、PC R反応で使用するまで4℃にて保存した。
1、 cDNAを使用するPCR反応 PCR法を、Thermus aquaticusに由来する組換え熱安定性D NAポリメラーゼ(r Taq) (Perkim Elmer −Cetus )を使用して、DNAについて記述されているように5aiki らに従って使 用した。わずかな変更は、プライマの量を各々10 pmoleに低減したこと 、dNTPを、上述のように10mMの各保存溶液1μmに低減したこと、およ びrTaq酵素を全100μ】反応物中、1反応あたり2Uとしたことである。
RNA/PCRの基質は、上述した20μ]cDNAの2μmである。この量は 、逆転写反応に用いた全細胞RNAの最初のlμg中の1100nに対応する。
3種類の遺伝子反応を同時に走らせる場合、これは1μgの全細胞RNAから、 最小30の遺伝子発現研究に対応している。
95℃にて1分間(二重鎖の変性)、55℃にて30秒m(アンブリマのアニー ル化)、および72°Cにて3([1!j (DNA合成)+7)PCR温度m 式を、プロクラム可能なヒートブロック(Perkin Elmer−Cetu s)にて30−50サイクル行なった。72℃における30秒の合成工程は、少 なくとも935bpのRNA/PCM生成物を生じさせるために充分であった。
J、mRNA発現のゲル可視化アッセイ(GVA)離散的遺伝子発現を、RNA /PCHに続いてゲル可視化アッセイ(GVA)により評価した。RNA/PC R生成物を、9μlの反応混合物をトリス−ホウ酸EDTA緩衝溶液(TBE) 中の2%NuSjeve(F M C、Rockland、MD)、1%アガロ ースゲル中で走らせることによりスクリーニングした。大きさのマーカとして、 123bpDNAラダー(Bethesda Re5earch Labora tortes)を使用した。75m1のゲルを、幅広のミニサブセル(mimi −sub cell)(Bio −Red Laboratories)内でT BE中、一定の100ボルトにて約90分間走らせた。ゲルをエチジウムブロマ イド溶液(0,5μg/ml)中で30分間染色し、30分間脱色し、紫外光の もとにPo1aroid Landカメラを用いて撮影した。
K、RNA/PCR生成物のASOプローブ処理プローブにかけられるべきRN A/PCR生成物を、ミニゲル系内でトリス−ホウ酸EDTA電気泳動緩衝溶液 (TBE)中の2%アガロースゲル内を走らせた。ウィックアクショントランス ファ(wick−act io口transfer)内で、Zeta −Pro beナイロンフィルタCBio−Red Laboratories) ヘのア ルカリ移送を、0.4 N NaOH水溶液を用いて行なった。移送は、90分 間進行させた。
移送に続いて、プロットを2XSSC中で5分間中和した。プロットを、3Mテ トラメチルアンモニウムクロライド(TMAC) 、50mMのトリス−HCl  、 pH7,5,2mM EDTA、5 X Denhardt溶液、および 0.3%SDSの溶液中で、55℃にて1時間、円形に振とうしつつプレハイブ リッド形成させた。ガンマ−”P−ATPで標識されたキナーゼであるASOプ ローブとのハイブリダイゼーシヨンを、mlあたり2 X 10 ” cpmの プローブを加えた上述のTMAC緩衝溶液5ml中で行なった。lXイブリダイ ゼーションは、55℃にて1時間継続させた。
ハイブリダイゼーション緩衝溶液および0.1%SDSを含む2xSSCの最初 の洗浄液(50ml)は、室温にて放射性廃棄物として廃棄した。プロットをD enhardt溶液を含まないTMAC緩衝溶液中で迅速にすすぎ、次いで同じ 緩衝溶液中で61℃にて1時間、よく洗浄した。この洗浄は、ASOプローブが 点突然変異を識別する能力に対して臨界的であった。次いでプロットをWhat mann 3MMろ紙に打って乾燥させ、−70℃にて1時間、Kodak X ARフィルムに露光した。次いでフィルムを自動処理装置中で現像し、データの 解釈を行なった。
表l0 ras RNA/ P CRに対するオリゴヌクレオチドプライマ。すべての配 列は5′→3′の方向で示される(EK224においてに=TまたはG、EK2 25にお(1てR=AまたはG) 8に224 :包括的ras xクソン1(上流)ATGACTGAATATA AACTGGTGGTGTKGG εに225:包括的raS Xクラン2(下流) CATGTACTGGTCC CTCATGGCRCG rasAsoプローブについてのオリゴヌクレオチド。
すべての配列は、5′→3′の方向で示される(R=AまたはG;H=C,Aま たはT:V=A、CまたはG:S=G、AまたはT) JN 02: Ha−ras−112−I GTGGGCGCCHGCGGTG TGGGヒトras*mRNAのRNA/PCR増幅のGVAの結果を図2に示 す。使用された試料は、正常膵臓および細胞株に562であった。レーンlおよ び14は、123 bpD N Aラダーを含む。各反応についての負の対照( RNAではない)は、レーン4.7.10および13に示される。レーン2−4 は、正常ヒト膵臓、K562562細胞よびRNAを含まない負の対照にそれぞ れ由来するRNAに対する、 “汎“rasプライマEK224およびEK22 5を使用したRNA/PCR生成物が示される。予想されるように、200bp の増幅生成物が存在する。レーン5−7は、c−N−ras−特異的プライマE K365およびEK336を使用した結果を示す。
試料は、同じ配列について示され、予想されたように299bpの生成物が存在 し、ヒト細胞の両試料よおけるc−N−ras遺伝子の発現を示した。c−Ha  −ras −1の発現は、レーン8−10に示される。プライマEK367お よびEK368は259bpの生成物を生し、このことはレーン9(K562細 胞)に明確に見られる。
正常ヒト膵臓(レーン8)から単離されたRNAからは、何らの生成物も見られ ない。生成物の欠如は、c−Ha−ras−2mRNAの欠失、または正常ヒト 膵臓のRNA/PCRの30サイクル後においては、信号の水準が検出限界以下 であることを反映するものと解釈される。この結果は、RNA/PCR後のmR NAの検出についてGVAの有用性を示している。
レーン11−13は、c−Ki −ras −2プライマEK369および37 0を用いたRNA/PCR生成物を含んでいる。予想された234bpの生成物 はレーンll(正常ヒト膵臓RNA)およびレーン12(K−562RNA)の 両方に存在し、両試料中での遺伝子の発現を示しているが、信号の量は、正常ヒ ト膵臓におけるものが、K562562細胞合より少ない。
例 7 活性化点突然変異のスクリーニングにおけるrasRNA/PCR生成物の使用 異なる点突然変異特異的プローブとのASOプローブのハイブリダイゼーション は、例5に記述されているように行なわれた。結果は図3に示される。
細胞株の各プロット上の試料は同じである:レーン1、ブライ7EK222およ びEK225 (c−Ha −ras−1)により増幅されたEJ/T24RN A ;レーン2、プライマEK224およびEK225 (’汎’ ras )  ニより増幅されたEJ/T24RNA;レーン3、ブライ7EK221および EK225 (c −N−ras )により増幅されたPA−I RNA;レー ン4、プライマEK223およびEK225 (C−Ki −raS−2)によ り増幅された5W−48RNA 、レーン5、プライマEK224およびEK2 25(“汎″ras )により増幅された5W−480RNA;レーン6、プラ イマEK221およびEK225 (C−N−ras ) ニより増幅されたH L−60RNA;レーン7、プライマEK223およびEK225 (c−Ki  −ras−2)により増幅されたCa1u −I RNA ;レーン8、ブラ イ7EK224およびEK225(“汎−ras )により増幅されたCa1u −IRNA 、レーン9、プライマEK224およびEK225(″汎’ ra s )により増幅されたG2101RNA。
レーン20.123塩基対のDNAラダー。パネルA中のプロットは、c −H a −ras −1の12番目のコドンの第2のヌクレオチドにおける活性化点 突然変異に特異的なオリゴヌクレオチドのプールを用いてプローブにかけられた (JNO3)。
予想されるように、E J/T 24 RNAを含むレーンおよび2は、c−H a −ras−1プライマおよび“汎″rasプライマの両者で増幅され、特徴 付けられるEJ/T24変異に対して正である。パネルCプロットはC−N−r as (JN17)の12番目のコドンの第2のヌクレオチドにおける活性化点 突然変異に特異的なオリゴヌクレオチドのプールを用いてプローブにかけられた 。
PA−2細胞株は、この位置に変異を含むことが知られており、レーン3は、予 想どおりに正である。パネルCプロットは、c−Ki −ras−2のコドンI 2の第1のヌクレオチドにおける変異を原的とするオリゴヌクレオチドブールJ NO9を用いてプローブにかけられた。
5W−480細胞株は、これらの変異の1つを含み、この細胞株についてのRN A/PCR生成物を含むレーン4および5は正である。レーン5の信号は極めて 弱いことから、このレーンに対して”汎“rasプライマを使用したため、この 細胞における他のすべてのras信号に関して変異対立遺伝子の信号か少ないこ とを示すか、あるいは汎“rasプライマは、他の2種類のras遺伝子に関し て、c−Ki −ras −2信号の増幅にあたって効率的でないことを示して いる。
パネルCプロットは、c−N−rasの61番目のコドンの第2の位置における 変異に特異的なブールJN22を用いてプローブにかけられた。細胞株HL−6 0は、この位置に変異を育しており、レーン6において正である。このパネルは 、パネルBとの組合せにおいて、ブライ7EK221およびEK225 (c  −N−ras )により増幅されたRNA/PCR生成物が、この遺伝子の12 .13および61番目のコドンの再配列を含むことを例示している。このことは 、2つの活性点が、大きいイントロンに隔てられたエクソン1とエクソン2とに 存在するために、ゲノムDNAをスクリーニングする場合には2つの反応か必要 となることとは対照的に、単一のPCR反応が単一の生成物において両活性点の スクリーニングを可能とする点において、ras点突然変異のスクリーニングに 対して育意な利点を有するものである。
mRNAにおける発現された変異のスクリーニングは、非発現対立遺伝子の変異 を検出する可能性に対しても不可的に価値をもつものである。
アルコール固定、パラフィン埋設試料からのRNA/PCR生成物をGVAによ り分析した(図4)。レーン1.5および12は、123bpDNAラダーを含 む。レーン2.6および9の試料は、プライマEK365および366 (c  −N−ras 、 299bp)により増幅され、レーン3.7およびlOでは プライマEK367およびEK368 (c−Ha−ras−1:259bp) により増幅され、またレーン4.8および11ではプライマEK369およびE K370 (c−Ki−ras−2:234bp)により増幅された。レーン2 −4は、RN A /PCRの逆転写酵素反応にRNAを添加しない負の対照で ある。
これらのレーンでは、上記プライマ2量体以外に生成物RNA/PCR生成物を 含み、3種類の遺伝子のすべてに由来するras信号に対応する生成物が存在す る。レーン9−11は、細胞株G−2101由来のRNA/PCR生成物を含む 。この場合、C−Ha −ras−i由来の信号を欠き、発現の欠如が示される 。
これらの反応は、RNA/PCRの50サイクルによって行なわれ、これは背景 バンドの存在を増大させるが、RNAの調製に使用されるRNAからのDNAの 沈殿除去技術も完全に効率的ではなく、RNA調製物中に夾雑ゲノムDNAを生 じ得る。夾雑ゲノムDNAは、エクソン1および2の間のイントロンを含むra s遺伝子の特異的増幅を生じ得、しかしながら、それはスプライスされたmRN Aについて予想されるものよりかなり大きいものであろう。
例 9 “汎”rasプライマを、逆転写RNA生成物の増幅に使用した。試料の調製お よび増幅方法は、例4に記述されたものと同様である。
ヒト骨髄の空気乾燥染色顕微鏡スライドから単離されたRNAの“汎″ras増 幅の結果を、図5に示す。プライマEK224およびEK225を使用した予想 される200bpのRNA/PCR生成物は、レーン2の負の対照(RNA無し )に隣接する非染色スライド(レーン3)および染色スライド(レーン4)につ いて示され、またレーン1に123bpDNAラダーが示される。これらは、5 0サイクルのRNA/PCR操作の結果である。
ビオチン化プライマの合成、プローブのポリTティリング、および様式[Iフィ ルタの調製は、ここに参考として組入れる共通して誼渡され、同時係属中の米国 特許出願197.000号に記述されているものと同様である(Chiangら 、l 989 、 BioTechniques 7 (4) : 3 60も 参照)。
N−1H−およびK −rasに対する21種の変異特異的オリゴプローブを提 示するフィルタの3つの組は、それぞれ図6に示されている。rasプローブの 配列は、表12に示されている。すべてのプローブは、略同じ融点(〜50−5 2°C)を育してハイブリダイゼーション条件をすべてのオリゴヌクレオチドに ついて標準化し得るように設計されている。各テイル付加プローブの5μmol を、Biodyneナイロン膜(Pall Biosupport 、 NY) 上にスポットし、UVにて固定化した。
rasオリゴヌクレオチド結合フィルタを、5 X5SPE。
0.5%SDS中で、アルカリ変性させたPCR生成物と42℃にて60分間ハ イブリッドさせた。洗浄を、3Mのテトラメチルアンモニウムクロライド中で行 なって、種々のヌクレオチド間の塩基組成の影響を最小にした。
該フィルタを、2XSSPE、0.1%SDSによって簡単にすすぎ、同様な緩 衝溶液中で2μg/mlのストレプトアビジン−西洋ワサビパーオキシダーゼ接 合物(“5equence” 、Cetus Corporation)と共に 室温にて30分間インキュベートした。次いで、該フィルタを5分間、接合物を 含まない同様な緩衝溶液で洗浄した。ECL遺伝子検出系(Amersham) の試薬を添加し、室温にて1分間インキュベートした。次いで、フィルタをサラ ンラップで包み、そして発生する光信号を、Kodak XRPフィルムに20 秒から1分間露光することにより検出した。
表12 様式目検出のための各rasプローブ N−ras :lトン12 YZI GAGCAGGTGGTGTTGGYZ2 1 GAGCAAGTGGTGTTGGYZ22 GAGCATGTGGTGT TGGYZ23 GAGCACGTGGTGTTGGYZ2 GAGCAGAT GGTGTTGGYZ24 GAGCAGCTGGTGTTGGYZ25 GA GCAGTTGGTGTTGGN−rasコドン13 YZ26 GCAGGT AGTGTTGGGAYZ50 GCAGGTTGTGTTGGGAYZ27  GCAGGTCGTGTTGGGAYZ28 GCAGGTGATGTTGGG AYZ29 GCAGGTGCTGTTGGGAYZ3 GCAGGTGGTG TTGGGAN−ras :lトン16 YZ4 AGCTGGACAAGAA GAGTYZ30 AGCTGGAGAAGAAGAGTYZ5 CAGCTG GAAAAGAAGAGYZ31 AGCTGGACGAGAAGAGYZ6  AGCTGGACTAGAAGAGTYZ32 AGCTGGACCAGAAG AGYZ51 AGCAGGACTGAAGAGTYZ33 AGCAGGAC ACGAAGAGH−ras コドン12 YZ7 GGAGCCGGCGGT GYZ34 GGCGCCAGCGGTGTYZ35 GGCGCCTGCGG TGTYZ36 GGCGCCCGCGGTGYZ37 GGCGCCGACG GTGTYZ8 GGCGCCGTCGGTGTYZ38 GGCGCCGCC GGTGYZ9 GCCGGCTGTGTGGGYZ40 GCCGGCCGT GTGGGYZ41 GCCGGCGATGTGGGYZ42 GCCGGCG CTGTGGGYZ43 GCCGGCGTTGTGGGYZII GCCGG CGAGGAGGAYZ44 CGCCGGCAAGGAGGYZ45 GCC GGCCGGGAGGYZ46 GCCGGCCTGGAGGAYZ47 GC CGGCCCGGAGGYZ48 CGCCGGCCATGAGGYZ49 G CCGGCCACGAGGAYZ53 GGAGCTAGTGGCGTAGYZ 54 GGAGCTTGTGGCGTAGYZ55 GGAGCTCGTGGC GTAYZ56 GGAGCTGATGGCGTAGYZ57 GGAGCTG CTGGCGTAYZ58 GGAGCTGTTGGCGTAGK−ras コ ドン13 YZ59 GCTGGTAGCGTAGGCYZ60 GCTGGT TGCGTAGGCYZ61 GCTGGTCGCGTAGGCYZ62 GC TGGTGACGTAGGCYZ63 GCTGGTGTCGTAGGCYZ6 4 GCTGGTGCCGTAGGCK−ras :Iトン61 YZ65 A GCAGGTCAAGAGGAGYZ66 AGCAGGTGAAGAGGAG YZ67 AGCAGGTAAAGAGGAGTYZ68 GCAGGTCGA GAGGAGYZ69 AGCAGGTCTAGAGGAGYZ70 GCAG GTCCAGAGGAGYZ71 AGCAGGTCATGAGGAGYZ72  GCAGGTCACGAGGAG浄書(内容に変更なし) 要 約 書 本発明は、GTP結合蛋白質または蛋白質サブユニットをコードする核酸におい て、点突然変異か存在するか否かを検出する方法を提供する。該方法は、存在す る場合に、点突然変異の特徴付けを与える。好適な実3Ili態様において、本 方法は核酸分節の増幅および引続く配列特異的プローブのハイブリダイゼーショ ンを含む。該方法は、G−蛋白質αサブユニットまたはp 21 ras蛋白質 をコードする核酸に対して好適である。
手続補正書泪地 1−事件の表示 エフ、ホフマン − ラ ロシュ アーゲー4−代理人 6−補正により増加する請求項の数 7−櫂正の対象 明細書、請求の範囲及び要約1翻訳文 闇aim査報告 国際調査報告

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.生物学的試料に存在する核酸分節中のG−蛋白質αサブユニットの点突然変 異を検出するに際し:(a)試料を、G−蛋白質αサブユニットプライマ対、重 合化試薬、およびデオキシヌクレオシド5′トリホスフェートと共に、各プライ マの伸長生成物が合成され得る条件下で処理し、ここで前記プライマ類は、G− 蛋白質αサブユニットの分節をコードする核酸の個々の鎖に対してハイブリッド 形成するために充分に相補的であって、前記プライマ対の一方の構成体から合成 された伸長生成物がその相補鎖から分離された場合に前記対の他方の構成体の伸 長生成物合成のためのテンプレートとして機能し得るものであり; (b)該伸長生成物が合成されるテンプレート上からプライマ伸長生成物を単離 して単鎖分子を形成し;(c)工程(b)で生成される単鎖分子を工程(a)の プライマと共に、工程(b)で生成される各単鎖分子をテンプレートとして使用 してプライマ伸長生成物が合成される条件下で処理し; (d)工程(b)および(c)を少なくとも1回反復して増幅DNAを与え; (e)G−蛋白質αサブユニットプローブを前記増幅DNAとハイブリッド形成 させ、ここで前記プローブは、前記増幅DNA中の野生型および変異型核酸配列 から選択される配列にハイブリッド形成するであろう核酸配列を含み;ならびに (f)ハイブリダイゼーションの生起の有無を検出すること、 を含んでなるG−蛋白質αサブユニット点突然変異の検出方法。
  2. 2.工程(b)および(c)が少なくとも5回反復され、前記重合化試薬が熱安 定性DNAポリメラーゼである請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 3.前記熱安定性DNAポリメラーゼが、Taqポリメラーゼである請求の範囲 第2項に記載の方法。
  4. 4.前記試料がヒト腫瘍から取出される請求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 5.前記ヒト腫瘍が内分泌腺腫瘍である請求の範囲第5項に記載の方法。
  6. 6.前記プライマ対が、Giα1、Giα2、Giα3、Gzα、Goα、およ びGsαからなる群から選択されるG−蛋白質αサブユニットの部分配列をコー ドする核酸分節を増幅する請求の範囲第1項に記載の方法。
  7. 7.前記核酸分節が、Gsα49、201、および227に対応するアミノ酸か らなる群から選択される少なくとも1個のアミノ酸をコードする請求の範囲第6 項に記載の方法。
  8. 8.前記プライマ対が、JFL69とJFL70;JFL135とJFL136 ;JFL228とJFL135;JFL229とJFL136;JFL226と JFL227;JFL223とJFL224;JL54とJL57;JFL10 9とJFL110;JFL110とJFL112:JFL113とJFL114 ;JFL115とJFL113;SP9とSP10;JFL139とSP11; JFL201とSP15;JL55とJL56;JFL223とSP33;JF L224とSP34;JFL235とJFL237;JL55とJFL212; JFL215とJL56;およびJFL135とJFL286からなる群から選 択される請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. 9.前記プローブが、Giα1、Giα2、Giα3、Goα、GsαおよびG zαからなる群から選択されるG−蛋白質サブユニットの部分配列をコードする DNAにハイブリッド形成する配列を含む請求の範囲第1項に記載の方法。
  10. 10.前記プローブが、49、201または227位のGsαアミノ酸に対応す るアミノ酸をコードするG−蛋白質部分配列にハイブリッド形成する請求の範囲 第1項に記載の方法。
  11. 11.前記プローブが: 【配列があります】および 【配列があります】 からなる群から選択される請求の範囲第10項に記載の方法。
  12. 12.前記核酸がRNAであり、工程(a)に先立って逆転写されて二重鎖cD NA転写物を与える請求の範囲第1項に記載の方法。
  13. 13.前記試料が、パラフィン埋設組織である請求の範囲第1項に記載の方法。
  14. 14.G−蛋白質αサブユニットをコードする核酸の部分配列増幅のためのプラ イマ対であって、前記部分配列が、49、201および227からなる群から選 択される位置のGsαアミノ酸に対応するアミノ酸をコードする核酸配列を含ん でなるオリゴヌクレオチドプライマ対。
  15. 15.前記G−蛋白質αサブユニットが、Gsα、Goα、Giα1、Giα2 、Giα3およびGzαからなる群から選択される請求の範囲第14項に記載の オリゴヌクレオチドプライマ対。
  16. 16.G−蛋白質αサブユニットをコードする癌遺伝子および原生−癌遺伝子の 間を区別するためのオリゴヌクレオチドプローブであって、該プローブが、49 、201および227位のGsαアミノ酸に対応するアミノ酸からなる群から選 択されるアミノ酸をコードする核酸領域にハイブリッド形成するオリゴヌクレオ チドプローブ。
  17. 17.G−蛋白質αサブユニットをコードする核酸の部分配列の増幅用オリゴヌ クレオチドプライマ対であって、JFL69とJFL70;JFL135とJF L136;JFL228とJFL135;JFL229とJFL136;JFL 226とJFL227;JFL223とJFL224;JL54とJL57;J FL109とJFL110;JFL110とJFL112;JFL113とJF L114:JFL115とJFL113;SP9とSP10;JFL139とS P11;JFL201とSP15;JL55とJL56;JFL223とSP3 3;JFL224とSP34;JFL235とJFL237;JL55とJFL 212;JFL215とJL56;およびJFL135とJFL286からなる 群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマ対。
  18. 18.G−蛋白質αサブユニットの分節をコードする核酸中の点突然変異検出用 プローブであって:【配列があります】および 【配列があります】 からなる群から選択されるプローブ。
  19. 19.試料中のG−蛋白質αサブユニットをコードする核酸において、存在する 場合に点突然変異を検出する方法であって: (a)G−蛋白質αサブユニットプローブを前記試料にハイブリッド形成させ、 および (b)ハイブリダイゼーションの生起の有無を測定すること、 を含む検出方法。
  20. 20.別個の容器に、 (a)PCR反応において増幅G−蛋白質DNA分節を与えるために好適なG− 蛋白質プライマ対;(b)前記DNA分節に、野生型である場合にハイブリッド 形成する野生型配列を含むG−蛋白質プローブ;および (c)点突然変異が前記DNA分節に存在する場合に該点突然変異を検出するた めの、点突然変異を含む配列を含んでなるG−蛋白質プローブ、 を含んでなるG−蛋白質αサブユニットをコードする核酸の点突然変異検出用キ ット。
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