JPH0550232A - アークスポツト溶接方法 - Google Patents
アークスポツト溶接方法Info
- Publication number
- JPH0550232A JPH0550232A JP20950691A JP20950691A JPH0550232A JP H0550232 A JPH0550232 A JP H0550232A JP 20950691 A JP20950691 A JP 20950691A JP 20950691 A JP20950691 A JP 20950691A JP H0550232 A JPH0550232 A JP H0550232A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc spot
- side plate
- spot welding
- plate
- welding
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、2枚重ねの板材をワイヤ供給式のア
ークスポット溶接により接合するための方法に関し、表
側板材と裏側板材との間にギャップを有する場合に、そ
のギャップ内へ溶融金属が飛散するのを防止して、正常
な溶接を行なえるようにすることを目的とする。 【構成】そこで、表側板材1と裏側板材2とを重ね合わ
せこれらの板材1,2間にギャップ5をあけた状態でワ
イヤ供給式のアークスポット溶接により接合する際に、
表側板材1と裏側板材2との溶接位置における表側板材
1に、裏側板材2の表面2aに接する凹部1aを予め形
成することを特徴とする。
ークスポット溶接により接合するための方法に関し、表
側板材と裏側板材との間にギャップを有する場合に、そ
のギャップ内へ溶融金属が飛散するのを防止して、正常
な溶接を行なえるようにすることを目的とする。 【構成】そこで、表側板材1と裏側板材2とを重ね合わ
せこれらの板材1,2間にギャップ5をあけた状態でワ
イヤ供給式のアークスポット溶接により接合する際に、
表側板材1と裏側板材2との溶接位置における表側板材
1に、裏側板材2の表面2aに接する凹部1aを予め形
成することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚重ねの板材をワイ
ヤ供給式のアークスポット溶接により接合するための方
法に関する。
ヤ供給式のアークスポット溶接により接合するための方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤ供給式のアークスポット溶
接(MIG,CO2,MAG,被覆アークスポットなど)
により、図5に示すように、表側板材1(板厚t1)と裏
側板材2(板厚t2)とを重ね合わせ密着させた状態で接
合する際には、表側板材1の溶接位置において、アーク
を利用して表側板材1に小さな孔をあけこれにワイヤ3
からの溶接金属5を注ぎ込むことにより、板材1,2ど
うしが接合される(例えば、特開昭55−139187
号公報参照)。なお、図中、4はアーク溶接部を覆うノ
ズルである。
接(MIG,CO2,MAG,被覆アークスポットなど)
により、図5に示すように、表側板材1(板厚t1)と裏
側板材2(板厚t2)とを重ね合わせ密着させた状態で接
合する際には、表側板材1の溶接位置において、アーク
を利用して表側板材1に小さな孔をあけこれにワイヤ3
からの溶接金属5を注ぎ込むことにより、板材1,2ど
うしが接合される(例えば、特開昭55−139187
号公報参照)。なお、図中、4はアーク溶接部を覆うノ
ズルである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アークスポット溶接方法では、図6に示すように、表側
板材1と裏側板材2との間にギャップ(隙間)5がある場
合、溶接により生じる溶融金属6がギャップ5内へ飛び
出してしまい、正常な溶接を行なえず溶接不良発生の要
因になるという課題があった。
アークスポット溶接方法では、図6に示すように、表側
板材1と裏側板材2との間にギャップ(隙間)5がある場
合、溶接により生じる溶融金属6がギャップ5内へ飛び
出してしまい、正常な溶接を行なえず溶接不良発生の要
因になるという課題があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、表側板材と裏側板材との間にギャップを有
する場合に、そのギャップ内へ溶融金属が飛散するのを
防止して、正常な溶接を行なえるようにしたアークスポ
ット溶接方法を提供することを目的とする。
するもので、表側板材と裏側板材との間にギャップを有
する場合に、そのギャップ内へ溶融金属が飛散するのを
防止して、正常な溶接を行なえるようにしたアークスポ
ット溶接方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアークスポット溶接方法は、表側板材と裏
側板材とを重ね合わせこれらの板材間にギャップをあけ
た状態でワイヤ供給式のアークスポット溶接により接合
する際に、前記の表側板材と裏側板材との溶接位置にお
ける前記表側板材に、前記裏側板材の表面に接する凹部
を予め形成したことを特徴としている。
に、本発明のアークスポット溶接方法は、表側板材と裏
側板材とを重ね合わせこれらの板材間にギャップをあけ
た状態でワイヤ供給式のアークスポット溶接により接合
する際に、前記の表側板材と裏側板材との溶接位置にお
ける前記表側板材に、前記裏側板材の表面に接する凹部
を予め形成したことを特徴としている。
【0006】また、前記表側板材の前記凹部におけるア
ークスポット位置に、前記裏側板材の表面に通じる穴部
を予め形成してもよい。
ークスポット位置に、前記裏側板材の表面に通じる穴部
を予め形成してもよい。
【0007】
【作用】上述した本発明のアークスポット溶接方法で
は、溶接位置において表側板材に凹部が形成され、この
凹部が裏側板材の表面に接触しているため、アークスポ
ット溶接を行なっても、溶融金属がギャップ内へ飛散す
ることはない。
は、溶接位置において表側板材に凹部が形成され、この
凹部が裏側板材の表面に接触しているため、アークスポ
ット溶接を行なっても、溶融金属がギャップ内へ飛散す
ることはない。
【0008】また、アークスポット位置に予め穴加工を
施して穴部が形成されることにより、アークスポット溶
接による溶接金属が、この穴部に注ぎ込まれ、表側板材
から大きく盛り上がるのを防止できるとともに、表側板
材が厚くても、溶接金属により表側板材と裏側板材とを
接合する十分な溶け込みを得ることができる。
施して穴部が形成されることにより、アークスポット溶
接による溶接金属が、この穴部に注ぎ込まれ、表側板材
から大きく盛り上がるのを防止できるとともに、表側板
材が厚くても、溶接金属により表側板材と裏側板材とを
接合する十分な溶け込みを得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
アークスポット溶接方法について説明すると、図1は本
方法を適用される板材の溶接部分を示す断面図、図2は
本方法を適用される接合部材の具体例を示す斜視図、図
3はその接合部材の溶接状態を示す断面図、図4は板材
の溶接部分の変形例を示す断面図である。
アークスポット溶接方法について説明すると、図1は本
方法を適用される板材の溶接部分を示す断面図、図2は
本方法を適用される接合部材の具体例を示す斜視図、図
3はその接合部材の溶接状態を示す断面図、図4は板材
の溶接部分の変形例を示す断面図である。
【0010】図1に示すように、本実施例では、表側板
材1と裏側板材2とを重ね合わせこれらの板材1,2間
にギャップ5をあけた状態でワイヤ供給式のアークスポ
ット溶接により接合する際には、表側板材1と裏側板材
2との溶接位置における表側板材1に、裏側板材2の表
面2aに接触する凹部1aが予め形成されている。
材1と裏側板材2とを重ね合わせこれらの板材1,2間
にギャップ5をあけた状態でワイヤ供給式のアークスポ
ット溶接により接合する際には、表側板材1と裏側板材
2との溶接位置における表側板材1に、裏側板材2の表
面2aに接触する凹部1aが予め形成されている。
【0011】ここで、凹部1aは、アークスポット溶接
に際して必要なアークスポット径よりも若干大きめに形
成されている。
に際して必要なアークスポット径よりも若干大きめに形
成されている。
【0012】そして、表側板材1側から、その凹部1a
の溶接位置にてアークスポット溶接を行なうと、凹部1
aが裏側板材2の表面2aに接触しているため、アーク
スポット溶接により生じた溶融金属がギャップ5内へ飛
散するのを確実に防止でき、正常な溶接を行なうことが
できる。
の溶接位置にてアークスポット溶接を行なうと、凹部1
aが裏側板材2の表面2aに接触しているため、アーク
スポット溶接により生じた溶融金属がギャップ5内へ飛
散するのを確実に防止でき、正常な溶接を行なうことが
できる。
【0013】上述のようなアークスポット溶接方法は、
例えば、図2に示すように、ジョイントピース7と梁8
との接合部分などに適用される。このとき、図3に示す
ように、梁8もしくはジョイントピース7のいずれか一
方(アークスポット溶接側である表側板材となる方)に、
他方側板材の表面7b(8b)に接触する凹部8a(7a)
が形成される。
例えば、図2に示すように、ジョイントピース7と梁8
との接合部分などに適用される。このとき、図3に示す
ように、梁8もしくはジョイントピース7のいずれか一
方(アークスポット溶接側である表側板材となる方)に、
他方側板材の表面7b(8b)に接触する凹部8a(7a)
が形成される。
【0014】なお、図3中、従来と同様に、3はワイ
ヤ、4はノズル、6は溶融金属を示している。
ヤ、4はノズル、6は溶融金属を示している。
【0015】ところで、表側板材1の凹部1aにおける
アークスポット位置に、図4に示すように、穴加工を施
して穴部1bが予め形成しておいてもよい。
アークスポット位置に、図4に示すように、穴加工を施
して穴部1bが予め形成しておいてもよい。
【0016】このように、溶接位置に穴部1bを形成し
た状態で、アークスポット溶接を行なうことで、ワイヤ
3からの溶接金属5が、穴部1bに注ぎ込まれ、表側板
材1から大きく盛り上がるのを防止することができる。
た状態で、アークスポット溶接を行なうことで、ワイヤ
3からの溶接金属5が、穴部1bに注ぎ込まれ、表側板
材1から大きく盛り上がるのを防止することができる。
【0017】また、穴部1bを形成することで、表側板
材1の板厚t1が厚くても、表側板材1と裏側板材2と
を接合する十分な溶け込みが得られ、表側板材1の板厚
化の制限を緩和することができる。
材1の板厚t1が厚くても、表側板材1と裏側板材2と
を接合する十分な溶け込みが得られ、表側板材1の板厚
化の制限を緩和することができる。
【0018】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、本発
明の方法は、図2に示したようなジョイントピース7と
梁8との接合部分以外にも、ギャップをあけて2枚重ね
られる板材を接合する部分であれば同様に適用され、上
記実施例と同様の効果が得られる。
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、本発
明の方法は、図2に示したようなジョイントピース7と
梁8との接合部分以外にも、ギャップをあけて2枚重ね
られる板材を接合する部分であれば同様に適用され、上
記実施例と同様の効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアークス
ポット溶接方法によれば、溶接位置において表側板材に
裏側板材表面に接する凹部を形成することにより、アー
クスポット溶接を行なっても、溶融金属がギャップ内へ
飛散するのを確実に防止できるので、正常な溶接を実現
でき溶接による製品の品質も向上する効果がある。
ポット溶接方法によれば、溶接位置において表側板材に
裏側板材表面に接する凹部を形成することにより、アー
クスポット溶接を行なっても、溶融金属がギャップ内へ
飛散するのを確実に防止できるので、正常な溶接を実現
でき溶接による製品の品質も向上する効果がある。
【0020】また、溶接位置における表側板材に穴部を
予め形成しておいてから、表側板材と裏側板材とを重ね
合わせてアークスポット溶接を行なうことにより、溶接
金属の表面からの著しい突出を防止して製品のおさまり
具合を良好にできるとともに、表側板材の板厚化の制限
を緩和できる効果がある。
予め形成しておいてから、表側板材と裏側板材とを重ね
合わせてアークスポット溶接を行なうことにより、溶接
金属の表面からの著しい突出を防止して製品のおさまり
具合を良好にできるとともに、表側板材の板厚化の制限
を緩和できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例としてのアークスポット溶接
方法を適用される板材の溶接部分を示す断面図である。
方法を適用される板材の溶接部分を示す断面図である。
【図2】本発明の溶接方法を適用される接合部材の具体
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図3】図2に示す接合部材の溶接状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明のアークスポット溶接方法を適用される
板材の溶接部分の変形例を示す断面図である。
板材の溶接部分の変形例を示す断面図である。
【図5】従来のアークスポット溶接方法による溶接状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】板材間にギャップをそなえた場合における従来
技術による溶接状態を示す断面図である。
技術による溶接状態を示す断面図である。
1 表側板材 1a 凹部 1b 穴部 2 裏側板材 2a 表面 3 ワイヤ 4 ノズル 5 ギャップ 6 溶融金属 7 ジョイントピース 7a 凹部 7b 表面 8 梁 8a 凹部 8b 表面
Claims (2)
- 【請求項1】 表側板材と裏側板材とを重ね合わせこれ
らの板材間にギャップをあけた状態でワイヤ供給式のア
ークスポット溶接により接合する際に、 前記の表側板材と裏側板材との溶接位置における前記表
側板材に、前記裏側板材の表面に接する凹部が予め形成
されていることを特徴とするアークスポット溶接方法。 - 【請求項2】 前記表側板材の前記凹部におけるアーク
スポット位置に、前記裏側板材の表面に通じる穴部が予
め形成されていることを特徴とする請求項1記載のアー
クスポット溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20950691A JPH0550232A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | アークスポツト溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20950691A JPH0550232A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | アークスポツト溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550232A true JPH0550232A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16573932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20950691A Pending JPH0550232A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | アークスポツト溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550232A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001047231A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-20 | Topre Corp | 重ね合わせ溶接法 |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP20950691A patent/JPH0550232A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001047231A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-20 | Topre Corp | 重ね合わせ溶接法 |
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