JPH09136161A - アークスポット溶接方法 - Google Patents
アークスポット溶接方法Info
- Publication number
- JPH09136161A JPH09136161A JP31706795A JP31706795A JPH09136161A JP H09136161 A JPH09136161 A JP H09136161A JP 31706795 A JP31706795 A JP 31706795A JP 31706795 A JP31706795 A JP 31706795A JP H09136161 A JPH09136161 A JP H09136161A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc spot
- spot welding
- groove
- welding
- gap
- Prior art date
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- Pending
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- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な手法によりアークスポット溶接時に生じ
る亜鉛の気化物質を外部に逃がし、溶接品質の向上を図
った。 【解決手段】少なくとも何れか一方に亜鉛メッキが施さ
れている2枚の鋼板1,2を重ね合わせ、この重なり部
をアークスポット溶接する方法において、前記各鋼板
1,2の少なくとも何れか一方に溝3を設け、前記鋼板
1,2の重なり部に前記溝3による隙間を形成してアー
クスポット溶接時に生じる亜鉛の気化物質を前記隙間か
ら外部に逃がすようにした。
る亜鉛の気化物質を外部に逃がし、溶接品質の向上を図
った。 【解決手段】少なくとも何れか一方に亜鉛メッキが施さ
れている2枚の鋼板1,2を重ね合わせ、この重なり部
をアークスポット溶接する方法において、前記各鋼板
1,2の少なくとも何れか一方に溝3を設け、前記鋼板
1,2の重なり部に前記溝3による隙間を形成してアー
クスポット溶接時に生じる亜鉛の気化物質を前記隙間か
ら外部に逃がすようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも何れか
一方に亜鉛メッキが施されている2枚の鋼板を重ね合わ
せ、この重なり部をアークスポット溶接する方法に関す
るものである。
一方に亜鉛メッキが施されている2枚の鋼板を重ね合わ
せ、この重なり部をアークスポット溶接する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板は非常に錆やすいため、防食を図る
と共に、美しい外観が得られるよう亜鉛やニッケル等の
メッキが施されている。そして、これらのメッキ鋼板材
を溶接して使用する場合も多い。
と共に、美しい外観が得られるよう亜鉛やニッケル等の
メッキが施されている。そして、これらのメッキ鋼板材
を溶接して使用する場合も多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、鋼板の融点
が1500°C以上であるのに対し、亜鉛メッキ層の融
点は420°C,沸点は906°Cである。このため、
アークスポット溶接すると、亜鉛が気化し、溶接部内に
ブローホールが発生して溶接欠陥となる恐れがある。こ
の対策として、図3で示すように、鋼板1に対し鋼板2
を傾けて対接し、隙間dを形成して、この隙間dからア
ークスポット溶接時に生じる亜鉛の気化物質を外部に逃
がしている。しかし、この隙間dの管理が不十分の時溶
接不良あるいはバラツキの原因となっている。
が1500°C以上であるのに対し、亜鉛メッキ層の融
点は420°C,沸点は906°Cである。このため、
アークスポット溶接すると、亜鉛が気化し、溶接部内に
ブローホールが発生して溶接欠陥となる恐れがある。こ
の対策として、図3で示すように、鋼板1に対し鋼板2
を傾けて対接し、隙間dを形成して、この隙間dからア
ークスポット溶接時に生じる亜鉛の気化物質を外部に逃
がしている。しかし、この隙間dの管理が不十分の時溶
接不良あるいはバラツキの原因となっている。
【0004】また、図4で示すように、鋼板2に凸部2
aを設け、この凸部2aによって鋼板1との間に隙間d
を形成し、前記隙間dからアークスポット溶接時に生じ
る亜鉛の気化物質を外部に逃がす方法も採用されてい
る。この場合は、鋼板2のラップ長さLは凸部2aの形
成のため多くの長さが必要となる問題がある。
aを設け、この凸部2aによって鋼板1との間に隙間d
を形成し、前記隙間dからアークスポット溶接時に生じ
る亜鉛の気化物質を外部に逃がす方法も採用されてい
る。この場合は、鋼板2のラップ長さLは凸部2aの形
成のため多くの長さが必要となる問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記従来の問題に鑑み、
簡単な手法によりアークスポット溶接時に生じる亜鉛の
気化物質を外部に逃がし、溶接品質の向上を図ったこと
である。
簡単な手法によりアークスポット溶接時に生じる亜鉛の
気化物質を外部に逃がし、溶接品質の向上を図ったこと
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の方法は、少なくとも何れか一方に亜鉛メッ
キが施されている2枚の鋼板を重ね合わせ、この重なり
部をアークスポット溶接する方法において、前記各鋼板
の少なくとも何れか一方に溝を設け、前記鋼板の重なり
部に前記溝による隙間を形成してアークスポット溶接を
行うことを特徴とするものである。
めの本発明の方法は、少なくとも何れか一方に亜鉛メッ
キが施されている2枚の鋼板を重ね合わせ、この重なり
部をアークスポット溶接する方法において、前記各鋼板
の少なくとも何れか一方に溝を設け、前記鋼板の重なり
部に前記溝による隙間を形成してアークスポット溶接を
行うことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1において、1は鋼板、2は前記鋼板
1に重ね合わせてアークスポット溶接される鋼板であ
る。これらの鋼板1,2は、その何れか一方又は両方に
亜鉛メッキが施されている。
いて説明する。図1において、1は鋼板、2は前記鋼板
1に重ね合わせてアークスポット溶接される鋼板であ
る。これらの鋼板1,2は、その何れか一方又は両方に
亜鉛メッキが施されている。
【0008】本発明方法は、前記鋼板1に図2にも示す
ように、溝3を設け、前記鋼板2の重なり部(溶接部)
に前記溝3による隙間を形成してトーチ4によってアー
クスポット溶接を行うものである。
ように、溝3を設け、前記鋼板2の重なり部(溶接部)
に前記溝3による隙間を形成してトーチ4によってアー
クスポット溶接を行うものである。
【0009】アークスポット溶接は周知のように、電極
と被溶接物との間でアーク放電させ、その熱を利用して
金属を溶融接合する方法であり、使用する電極及び保護
ガスによって各種の溶接法に分類される。その代表例と
して、電極消耗式鋼ワイヤ電極と炭酸ガスを用いる炭酸
ガスアーク溶接法や、タングステン電極とアルゴンガス
を用いるTIG溶接法,プラズマ溶接法等があり、本発
明ではこれらの各溶接法に適用される。
と被溶接物との間でアーク放電させ、その熱を利用して
金属を溶融接合する方法であり、使用する電極及び保護
ガスによって各種の溶接法に分類される。その代表例と
して、電極消耗式鋼ワイヤ電極と炭酸ガスを用いる炭酸
ガスアーク溶接法や、タングステン電極とアルゴンガス
を用いるTIG溶接法,プラズマ溶接法等があり、本発
明ではこれらの各溶接法に適用される。
【0010】本発明は前記したように鋼板1に溝3を設
け、前記鋼板2の重なり部(溶接部)に前記溝3による
隙間を形成してアークスポット溶接を行うことにより、
アークスポット溶接時に生じる亜鉛の気化物質は溝3に
よって形成される隙間から外部へ速やかに逃がされ、溶
接部内にブローホールの発生を抑止し、溶接欠陥をなく
すことができる。
け、前記鋼板2の重なり部(溶接部)に前記溝3による
隙間を形成してアークスポット溶接を行うことにより、
アークスポット溶接時に生じる亜鉛の気化物質は溝3に
よって形成される隙間から外部へ速やかに逃がされ、溶
接部内にブローホールの発生を抑止し、溶接欠陥をなく
すことができる。
【0011】前記の実施例では、鋼板1側に溝3を設け
た例で説明したが、鋼板2側に溝3を設けてもよい。ま
た、溝3は一方向又は交差してもよい。
た例で説明したが、鋼板2側に溝3を設けてもよい。ま
た、溝3は一方向又は交差してもよい。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によると、亜鉛メッ
キを施した鋼板のアークスポット溶接時に生じる亜鉛の
気化物質を、鋼板に設けた溝による隙間から外部に逃が
すようにしたものであるから、2枚の鋼板の対接隙間が
0となり、隙間の管理が不要で溶接不良やバラツキの低
減が図られる。また、隙間を形成するために一方の鋼板
に凸部の形成が不要となるため、図1で示す鋼板のラッ
プ長さLを短くすることができる。
キを施した鋼板のアークスポット溶接時に生じる亜鉛の
気化物質を、鋼板に設けた溝による隙間から外部に逃が
すようにしたものであるから、2枚の鋼板の対接隙間が
0となり、隙間の管理が不要で溶接不良やバラツキの低
減が図られる。また、隙間を形成するために一方の鋼板
に凸部の形成が不要となるため、図1で示す鋼板のラッ
プ長さLを短くすることができる。
【図1】本発明方法を示す断面図
【図2】本発明方法における溝の形成例を示す斜視図
【図3】従来法の断面図
【図4】従来法の断面図
1 鋼板 2 鋼板 3 溝
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも何れか一方に亜鉛メッキが施
されている2枚の鋼板を重ね合わせ、この重なり部をア
ークスポット溶接する方法において、前記各鋼板の少な
くとも何れか一方に溝を設け、前記鋼板の重なり部に前
記溝による隙間を形成してアークスポット溶接を行うこ
とを特徴とするアークスポット溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31706795A JPH09136161A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | アークスポット溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31706795A JPH09136161A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | アークスポット溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136161A true JPH09136161A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18084062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31706795A Pending JPH09136161A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | アークスポット溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136161A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013063460A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-11 | Nippon Steel & Sumikin Welding Co Ltd | 亜鉛系めっき鋼板の重ね継手アークスポット溶接方法 |
WO2016163055A1 (ja) * | 2015-04-10 | 2016-10-13 | 豊田鉄工株式会社 | 亜鉛めっき鋼板の隅肉溶接方法 |
WO2019244605A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 株式会社神戸製鋼所 | めっき鋼板の接合方法及び接合構造体 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP31706795A patent/JPH09136161A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013063460A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-11 | Nippon Steel & Sumikin Welding Co Ltd | 亜鉛系めっき鋼板の重ね継手アークスポット溶接方法 |
WO2016163055A1 (ja) * | 2015-04-10 | 2016-10-13 | 豊田鉄工株式会社 | 亜鉛めっき鋼板の隅肉溶接方法 |
WO2019244605A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 株式会社神戸製鋼所 | めっき鋼板の接合方法及び接合構造体 |
JP2019217546A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 株式会社神戸製鋼所 | めっき鋼板の接合方法及び接合構造体 |
KR20210009378A (ko) * | 2018-06-22 | 2021-01-26 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 도금 강판의 접합 방법 및 접합 구조체 |
CN112351855A (zh) * | 2018-06-22 | 2021-02-09 | 株式会社神户制钢所 | 镀敷钢板的接合方法以及接合构造体 |
EP3791988A4 (en) * | 2018-06-22 | 2021-07-21 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | PLATE STEEL ASSEMBLY PROCESS AND ASSEMBLY STRUCTURE |
US11982307B2 (en) | 2018-06-22 | 2024-05-14 | Kobe Steel, Ltd. | Method for joining plated steel sheet and joint structure |
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