JPH10202379A - 溶接構造 - Google Patents

溶接構造

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JPH10202379A
JPH10202379A JP9007470A JP747097A JPH10202379A JP H10202379 A JPH10202379 A JP H10202379A JP 9007470 A JP9007470 A JP 9007470A JP 747097 A JP747097 A JP 747097A JP H10202379 A JPH10202379 A JP H10202379A
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JP
Japan
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welding
welding structure
laser beam
butt
sectional
Prior art date
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Pending
Application number
JP9007470A
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English (en)
Inventor
進 ▲魚▼里
Susumu Uosato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板部材を突き合わせて溶接する構造にあっ
て、より確実な溶接構造を提供する。 【解決手段】 第1の板部材100の端部に凸部110
を設けるとともに、第2の板部材200の端部に凹部2
10を設けて、凸部110と凹部210をインロー結合
する。突き合わせ部310に向けてレーザビームLBを
照射して溶接部W10を加工する。この構造により確実な
接合が達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厚板の突き合わせ溶
接構造に関し、例えば、自動車産業等に適用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】レーザ溶接を用いパネルを接合する場
合、一般的に自動車の車体構造を構成する鋼板の板厚
は、補強材を含めても2mm以下の範囲にあるので、突
き合わせ溶接や重ね溶接などを適宜選択することによっ
て、実用に供することが可能である。
【0003】これに対して、被溶接物の板厚が厚くなっ
てくると、レーザ発振器の出力による制限から、上記の
溶接法の内、重ね溶接は採用することができない。即
ち、レーザの平均出力が2KWクラスの装置では、重ね
溶接可能な最大板厚は、4mm〜5mmの範囲である。
また現状最大出力を有する4KWクラスの装置を用いた
場合でも、溶接可能な最大板厚は10mm以下となって
おり、しかもこれを実現する溶接速度は、0.25m/
分〜0.30m/分のレベルであるため、自動車の組み
立てラインスピードを考慮した場合、実用に供し得ると
は言い難い。
【0004】このような状況から、板厚の鋼板を接合す
る場合、一般的には、突き合わせ溶接法かあるいは、隅
肉溶接法が用いられている。しかしながら、前者の突き
合わせ溶接法は、2枚の鋼板を精度良くセットしないと
所定の品質が得られないため、セット治具等、新たな工
夫が必要である。
【0005】図5は、従来の突き合わせ溶接構造の一例
を示す断面図である。第1の部材10と第2の部材20
は、端面を突き合わせて突き合わせ部30を形成し、突
き合わせ部30に対してレーザビームLBを照射して溶
接部W1を形成する。溶接部W1は第1の部材10と第2
の部材20の端部を均等に融合させ、適切な溶接構造が
得られる。ところが、図6に示すように、第1の部材1
0の上面と第2の部材20の上面がずれ量Aを持って突
き合わせ部30が形成されると、溶接部W2は両部材の
端部を均等に溶接せず、不適切な溶接構造が形成され
る。
【0006】図7は、突き合わせ部30に対してレーザ
ビームLBのセンターが距離Bだけ偏って溶接が行われ
た場合を示す。この場合にも溶接部W3は両部材を均等
に溶接させることができず、適切な構造を得ることがで
きない。
【0007】一方、両者の隅肉溶接法は、上記の理由に
より現状では、むしろ汎用的工法として採用されてい
る。しかしながら、隅肉溶接法も、特開平4−2700
84号公報、特開平6−669号公報等のように、レー
ザビーム照射位置、入射角度等最適条件は非常に厳しい
ものとなっており、安定した溶接品質を得ることが困難
である。例えば、レーザ照射位置が上、下方向どちら側
にずれても所定の溶け込みは得られない。
【0008】図8は従来の隅肉溶接構造を示す断面図で
ある。第1の部材10の下面に、第2の部材20を当接
して隅肉部40を形成する。そして、この隅肉部40に
向けてレーザビームLBを照射して溶接部W4を形成
し、適切な溶接構造を得るものである。
【0009】図9は隅肉部40に対してレーザビームL
Bのセンターが第1の部材側へずれた場合を示す。この
溶接部W5は両部材を均等に溶融するものではなく、適
切な溶接構造を得ることはできない。図10は、隅肉部
40に対してレーザビームLBのセンターが第2の部材
20側へ偏った場合を示す。この場合にも、溶接部W6
によって適切な溶接構造を得ることができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、厚板を突き
合せ溶接する際に、確実な溶接を得る構造を提供するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接構造は、厚
板を突き合せ溶接する構造であって、第1の部材の端部
に設けられる凸部と、第2の部材の端部に設けられる凹
部とを備えてインロー結合部を形成し、このインロー結
合部をレーザビームにより溶接したものである。そして
溶接部を複数形成してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の溶接構造を示す断
面図である。本発明の溶接構造にあっては、第1の部材
100の端部中央部に突部110を形成するとともに、
第2の部材200の端部に突部に110を受け入れる凹
部210を形成してある。そして、両者を突き合わせる
ことにより、いわゆるインロー結合構造を形成する。こ
のインロー突き合わせ部300のセンタC1に対してレ
ーザビームLBのセンターを一致させて、溶接部W10
得る。この溶接部W10は両部材の突き合わせ部を均等に
溶融させ、適切な溶接構造を得ることができる。
【0013】図2は、本発明の他の実施例を示し、突き
合わせ部300のセンターC1に対して、レーザビーム
LBのセンターを第2の部材200側へ距離Bだけオフ
セットさせて、溶接部W20を形成したものである。溶接
部W20は突き合わせ部300に加えて、突部110と凹
部210のインロー嵌合面310も溶融結合するので、
溶接長も長くなり、より良好な溶接構造を得ることがで
きる。
【0014】図3は、本発明の更に他の実施例を示し、
2つの溶接部W30,W31を形成するものである。第1の
溶接部W30は突き合わせ部300のセンターC1に対し
て第1の部材100側へ距離Bだけオフセットして形成
される。第2の溶接部W31はインロー嵌合部の突き合わ
せ部320の近傍に形成される。2つの溶接部W30,W
31を設けることによって、より良好な溶接構造を得るこ
とができる。この2つの溶接部W30,W31はレーザビー
ムノズルを2個用いて、同時に溶接することもできる。
【0015】図4は、本発明の更に他の実施例を示す。
本実施例も2つの溶接部W40,W41を形成するが、第1
の溶接部W40のセンターは突き合わせ部300に一致さ
せ、第2の溶接部W41のセンターは、インロー嵌合部の
突き合わせ部320に一致させてある。この構造によっ
ても、強度の高い溶接構造を得ることができる。
【0016】図5は、本発明の更に他の実施例を示す。
本実施例にあっては、第1の部材100に段付部120
を設け、第2の部材200の段付部220により、段違
いに重ね合わせるように構成する。そして、この突き合
わせ部330にレーザビームLBを照射して溶接部W50
を形成する。
【0017】
【発明の効果】厚板両端部凹凸形状を設けた、インロー
タイプの結合構造を採用することにより、鋼板のセッ
ト時のずれの発生を防止することでき、更に隅肉溶接
で発生したレーザビームの照射角度(入射角)、照射位
置等の難しいパラメータ設定が不要になり、安定した溶
接品質の確保が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接構造を示す断面図。
【図2】本発明の他の溶接構造を示す断面図。
【図3】本発明の更に他の溶接構造を示す断面図。
【図4】本発明の更に他の溶接構造を示す断面図。
【図5】本発明の更に他の溶接構造を示す断面図。
【図6】従来の突き合わせ溶接構造を示す断面図。
【図7】従来の突き合わせ溶接構造を示す断面図。
【図8】従来の突き合わせ溶接構造を示す断面図。
【図9】従来の隅肉溶接構造を示す断面図。
【図10】従来の隅肉溶接構造を示す断面図。
【図11】従来の隅肉溶接構造を示す断面図。
【符号の説明】
100 第1の部材 110 凸部 200 第2の部材 210 凹部 300 突き合わせ部 LB レーザビーム W 溶接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚板の突き合わせ溶接構造であって、第
    1の部材の端部に設けられる凸部と、第2の部材の端部
    に設けられる凹部とを備えてインロー結合部を形成し、
    このインロー結合部をレーザビームにより溶接した溶接
    構造。
  2. 【請求項2】 結合部に対し複数箇所の溶融部を設ける
    ようにした請求項1記載の溶接構造。
JP9007470A 1997-01-20 1997-01-20 溶接構造 Pending JPH10202379A (ja)

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