JPH0550148U - 円すいころ軸受 - Google Patents

円すいころ軸受

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JPH0550148U
JPH0550148U JP10842491U JP10842491U JPH0550148U JP H0550148 U JPH0550148 U JP H0550148U JP 10842491 U JP10842491 U JP 10842491U JP 10842491 U JP10842491 U JP 10842491U JP H0550148 U JPH0550148 U JP H0550148U
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憲夫 山口
寛明 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】円すいころ8の頭部を内輪6外周面の大鍔部5
に当接させる為の馴染み運転に要する時間の短縮を図
る。 【構成】外輪軌道1の延長線aと内輪軌道3の延長線b
とは、外輪2及び内輪6の中心線c上の交点oで、交差
角度αで交差する。円すいころ8の母線8a、8bの延
長線イ、ロ同士の交差角度βは、上記交差角度αよりも
小さい。この結果、円すいころ8と外輪軌道1及び内輪
軌道3との接触圧は、尾部側で大きくなる。従って、円
すいころ8は早期に頭部側に変位し、この頭部と大鍔部
5とを接触させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係る円すいころ軸受は、自動車のギヤボックスに装着してシャフト を回転自在に支持したり、或は自動車の懸架装置に装着して、車軸を回転自在に 支持する場合等に利用する。
【0002】
【従来の技術】
円すい台状の円すいころを組み込んだ円すいころ軸受は、ラジアル荷重とアキ シャル荷重とを支持する事が出来、しかも耐荷重が大きい為、大きな荷重が加わ る各種回転支持部分に利用されている。
【0003】 この様な円すいころ軸受は、図3に示す様に、円錐凹面状の外輪軌道1を有す る外輪2と、円錐凸面状の内輪軌道3を有し、この内輪軌道3の小径側端部に小 鍔部4を、大径側端部に大鍔部5をそれぞれ形成した内輪6と、保持器7によっ て上記外輪軌道1と内輪軌道3との間に保持案内される複数の円すいころ8、8 とから構成されている。
【0004】 上記外輪軌道1の延長線aと内輪軌道3の延長線bとは、図4に示す様に、上 記外輪2及び内輪6の中心線c上に位置する交点oで、交差角度αで交差する。 そして、各円すいころ8、8の外周面も、上記交差角度αに合わせて傾斜させて いる。即ち、各円すいころ8、8の直径方向反対位置部分の母線8a、8bの延 長線同士の交差角度を上記交差角度αに一致させて、各円すいころ8、8の母線 8a、8bがほぼその全長に亙り、上記内輪軌道3及び外輪軌道1と接触する様 にしている。
【0005】 この様な円すいころ軸受9は、例えば図5に示す様に、外輪2をハウジング1 0に内嵌し、内輪6を軸11に外嵌する事で、ハウジング10の内周面と軸11 の外周面との間に装着する。この様に円すいころ軸受9を装着した状態で、軸1 1にラジアル方向或はアキシャル方向の荷重が加わった場合、何れの方向の荷重 も円すいころ8、8により支承され、軸11とハウジング10との相対的回転が 円滑に行なわれる。
【0006】 ところで、上述の様に構成され使用される円すいころ軸受9を組み立てる場合 、図6に示す様に、先ず保持器7によって保持された複数の円すいころ8、8と 内輪6とを組み合わせ、次いで上記複数の円すいころ8、8を外輪2の内側に組 み付ける。
【0007】 保持器7によって保持された複数の円すいころ8、8と内輪6とを組み合わせ る場合、小鍔部4を下側にした状態で両部材8、6同士を組み合わせるが、この 際、複数の円すいころ8、8が保持器7の窓13(それぞれ1個ずつの円すいこ ろ8を転動自在に保持する為、保持器7に形成した矩形の透孔)の内側で変位し 、複数の円すいころ8、8が正規の状態に整列しない。しかも、複数の円すいこ ろ8、8と内輪6との関係は、各円すいころ8、8の尾部側(小径側)端面が内 輪6の小鍔部4に当接し、各円すいころ8、8の頭部側(大径側)端面と内輪6 の大鍔部5との間に隙間12が存在した状態となる。
【0008】 この状態から、複数の円すいころ8、8を外輪2の内側に組み付けた場合、図 7に示す様に、各円すいころ8、8の頭部側端面と内輪6の大鍔部5との間に隙 間12が存在したままの状態に組み立てられる。
【0009】 円すいころ軸受9の正規の使用状態に於いては、図5に示す様に、各円すいこ ろ8、8の頭部側端面が内輪6の大鍔部5に当接する為、図7に示す様に、各円 すいころ8、8の頭部側端面と内輪6の大鍔部5との間に隙間12が存在した状 態に組み立てられた円すいころ軸受9を、図5に示す様にハウジング10と軸1 1との間に組み付けて使用した場合、使用に伴なって各円すいころ8、8が、内 輪6の大鍔部5に向けて移動する。
【0010】 この様に、外輪2と内輪6との間に設けた複数の円すいころ8、8が大鍔部5 に向け移動するのに伴なって、各円すいころ8、8と外輪2の外輪軌道1とが当 接する圧力が小さくなり、円すいころ軸受9の予圧力が不足してしまう。
【0011】 この様な原因による予圧力不足の発生を防止する為従来から、円すいころ軸受 9をハウジング10と軸11との間等に仮組み付けした後、ハウジング10と軸 11とを相対的に回転させる事により、円すいころ軸受9の馴染み運転を行い、 円すいころ軸受9を構成する複数の円すいころ8、8の頭部側端面を内輪6の大 鍔部5に当接させてから、円すいころ軸受9をハウジング10と軸11との間等 に、本組み付けする(予圧を付与する)事が行われている。
【0012】 ところが、一般の円すいころ軸受9の場合、内輪6と複数の円すいころ8、8 とを図6に示す様に組み合わせた場合に、各円すいころ8、8の頭部側端面と内 輪6の大鍔部5との間に形成される隙間12の寸法が大きい為、上記馴染み運転 を十分に(ハウジング10と軸11との相対的回転を多く)しなければならず、 面倒であった。
【0013】 この様な面倒を解消する為の技術として、特開平2−256921号公報には 、各円すいころ8、8を内輪軌道3上の正規位置に配列し、且つ各円すいころ8 、8の尾部側と小鍔部4とを接触させた場合に、各円すいころ8、8の頭部側端 面と大鍔部5との間に形成される隙間12の寸法を、0.2mm以下とする技術が 記載されている。
【0014】 上記従来技術の場合、各円すいころ8、8の頭部側端面と大鍔部5との間に形 成される隙間12の寸法を小さくしている為、この円すいころ軸受をハウジング 10と軸11(図5)との間等に組み付けた後、各円すいころ8、8の頭部側端 面と大鍔部5とを当接させる迄に要する馴染み運転が短いもので済み、円すいこ ろ軸受に適正な予圧を付与する作業が容易になる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記公報に記載された従来技術の場合、小鍔部4と大鍔部5との間 隔が、各円すいころ8、8の長さに比べて極く僅か(0.2mm以下)しか大きく ない為、上記各円すいころ8、8を上記小鍔部4と大鍔部5との間に組み付ける 作業を行なう際、構成各部材の位置合わせを厳密に行なわなければならず、組み 立て装置に高精度を要求される。
【0016】 本考案の円すいころ軸受は、この様な事情に鑑みて考案されたもので、特に高 精度の組み付け性を要求される事なく、しかも馴染み運転に要する時間が短くて 済む、円すいころ軸受を提供するものである。
【0017】
【課題を解決する為の手段】
本考案の円すいころ軸受は、前述した従来の円すいころ軸受と同様、前記図3 に示す様に、内周面に円錐凹面状の外輪軌道1を有する外輪2と、外周面に円錐 凸面状の内輪軌道3を有し、この内輪軌道3の小径側端部に小鍔部4を、大径側 端部に大鍔部5をそれぞれ形成した内輪6と、上記外輪軌道1と内輪軌道3との 間に転動自在に設けられた複数の円すいころ8、8とから構成される。
【0018】 更に、本考案の円すいころ軸受に於いては、図1に示す様に、自由状態に於け る各円すいころ8の直径方向反対位置部分の母線8a、8bの延長線イ、ロ同士 の交差角度βを、同じく自由状態に於ける上記外輪軌道1の延長線aと上記内輪 軌道3の延長線bとの交差角度αよりも小さく(β<α)した事を特徴としてい る。但し、外輪軌道1の延長線aと上記内輪軌道3の延長線bとの交点oは、従 来構造の場合と同様に、外輪2及び内輪6の中心線c上に位置させている。
【0019】 即ち、本考案の円すいころ軸受の場合、上記円すいころ8の母線8a、8b同 士の交差角度βを、上記延長線a、b同士の交差角度αよりも僅かに(例えば、 1乃至数分)小さくしている。
【0020】
【作用】
この様に、傾斜角度の小さな複数の円すいころ8を、外輪2と内輪6との間に 組み付けた場合、上記各部材8、2、6の少なくとも1の部材が弾性変形する事 で、各円すいころ8の母線8a、8bがほぼその全長に亙り、上記内輪軌道3及 び外輪軌道1と接触する様になる。
【0021】 但し、この場合に於いても、上記各母線8a、8bと内輪軌道3及び外輪軌道 1との接触圧は、接触部の全長に亙って均一とはならず、各円すいころ8の尾部 側(小径部側)で高く、頭部(大径部側)で低くなる。
【0022】 この状態で外輪2と内輪6とを相対的に回転させると、上記各円すいころ8は 、図2に鎖線で示す様に、接触圧の低い頭部側に移動しつつ公転する傾向となる 。この結果、各円すいころ8の頭部と内輪6の大鍔部5とが早期に当接し、当接 後は、上記頭部と大鍔部5とが接触したままの状態に保たれる。
【0023】
【考案の効果】
本考案の円すいころ軸受は、以上に述べた通り構成され作用するが、簡単な構 成でしかも組み立て作業も容易である為、製作費を高くする事がなく、しかも十 分な予圧を保つ為に要する馴染み運転も少なくて済む為、円すいころ軸受を組み 込んだ機械装置の組み立て作業の能率化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の円すいころ軸受を説明する為の部分断
面図。
【図2】同じく外輪を省略した状態で示す、部分平面
図。
【図3】本考案の対象となる円すいころ軸受の一部切断
斜視図。
【図4】従来の円すいころ軸受を示す、図1と同様の断
面図。
【図5】円すいころ軸受の使用状態の1例を示す断面
図。
【図6】円すいころ軸受を組み立てる作業の第一工程を
示す断面図。
【図7】同じく第二工程を示す断面図。
【符号の説明】
1 外輪軌道 2 外輪 3 内輪軌道 4 小鍔部 5 大鍔部 6 内輪 7 保持器 8 円すいころ 8a、8b 母線 9 円すいころ軸受 10 ハウジング 11 軸 12 隙間 13 窓

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に円錐凹面状の外輪軌道を有する
    外輪と、外周面に円錐凸面状の内輪軌道を有し、この内
    輪軌道の小径側端部に小鍔部を、大径側端部に大鍔部を
    それぞれ形成した内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との
    間に転動自在に設けられた複数の円すいころとから成る
    円すいころ軸受に於いて、自由状態に於ける各円すいこ
    ろの直径方向反対位置部分の母線の延長線同士の交差角
    度を、同じく自由状態に於ける上記外輪軌道の延長線と
    上記内輪軌道の延長線との交差角度よりも小さくした事
    を特徴とする円すいころ軸受。
JP1991108424U 1991-12-05 1991-12-05 円すいころ軸受 Expired - Fee Related JP2562615Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62110016A (ja) * 1976-05-13 1987-05-21 エス カ−ル エフ インダストリアル トレイデイング アンド デベロツプメントカンパニイ ビ− ヴイ 円錐ころ軸受における円錐ころの傾斜制御装置
JPH02256921A (ja) * 1989-03-30 1990-10-17 Nippon Seiko Kk 円すいころ軸受

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02256921A (ja) * 1989-03-30 1990-10-17 Nippon Seiko Kk 円すいころ軸受

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