JPH054982B2 - - Google Patents

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JPH054982B2
JPH054982B2 JP59145954A JP14595484A JPH054982B2 JP H054982 B2 JPH054982 B2 JP H054982B2 JP 59145954 A JP59145954 A JP 59145954A JP 14595484 A JP14595484 A JP 14595484A JP H054982 B2 JPH054982 B2 JP H054982B2
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JP
Japan
Prior art keywords
styrene
block copolymer
pyrrole
diene block
diene
Prior art date
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Application number
JP59145954A
Other languages
English (en)
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JPS6126648A (ja
Inventor
Minoru Handa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP59145954A priority Critical patent/JPS6126648A/ja
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Publication of JPH054982B2 publication Critical patent/JPH054982B2/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスチレン−ジエン系ブロツク共重合体
に接してピロール系単量体を電解重合させること
により得られる重合体組成物及びそのフイルムに
関する。
スチレン−ジエン系ブロツク共重合体はその組
成によりゴム状からガラス状の広範な物性を示す
透明な重合体で、成形材料、包装材料としてさま
ざまな分野で用いられている。(たとえば特公昭
57−53828) 最近、エレクトロニクス分野で導電性を有する
プラスチツクの開発が望まれており、同スチレン
−ジエン系ブロツク共重合体の需要分野からも同
重合体の物性を生かした導電性スチレン−ジエン
系ブロツク共重合体の開発が望まれていた。
本発明の重合体組成物は電極、触媒、バツテリ
ー、スイツチ、半導体素子、シールド材料、太陽
電池、プラスチツクの静電防止加工などに使用で
きる。
(従来の技術) スチレン−ジエン系ブロツク共重合体に導電性
を付与する方法としては同重合体にカーボンブラ
ツクや金属粉をブレンドする方法(たとえば特開
昭54−16558、特開昭55−94948)、導電性物質を
同重合体表面にコーテイングする方法(たとえば
特公昭54−44291)などが公知である。
また、ピロール系単量体が電解重合法により重
合することはKanazawa他著J.C.S.Chem.
Comm.1979年、635頁、および特開昭57−
133127、特開昭59−8723などにより公知である。
(本発明が解決しようとする問題点) 従来の、カーボンブラツクや金属粉をブレンド
して導電性を付与する方法ではスチレン−ジエン
系ブロツク共重合体の特長である透明性が失われ
るばかりでなく、樹脂の溶融時の流動性が低下
し、加工性が悪くなつたりする欠点があつた。
また、導電性物質をコーテイングする方法では
導電層が重合体表面のみであり、かつ表面の導電
層が欠落しやすいなどの欠点があつた。
また、ピロール系単量体を電解重合法により重
合して得られる重合体は加工性が悪いため高分子
化合物の特長を生かした種々の用途に用いるため
には適当な材料とはいえない。
これらの問題点はいずれも本発明により解決され
た。
(問題点を解決するための手段) 従来の問題点を解決するために鋭意研究を行つ
た結果、スチレン−ジエン系ブロツク共重合体に
接してピロール系単量体を電解重合させることに
より、ピロール系重合体の一部、または大部分が
スチレン−ジエン系ブロツク共重合体の内部に分
散、発達し、スチレン−ジエン系ブロツク共重合
体の物性の特長を損なうことなく、これに導電性
を付与することが可能であることを見出し、本発
明に到つた。
すなわち、本発明はスチレン−ジエン系ブロツ
ク共重合体に接してピロール系単量体を電解重合
させて得られるスチレン−ジエン系ブロツク共重
合体とピロール系共重合体からなる重合体組成物
に関する。
本発明で用いられるスチレン−ジエン系ブロツ
ク共重合体はアルキルリチウム系触媒を用いてア
ニオンリビング重合体により製造することができ
る。
スチレン系成分としてはスチレンのみならずス
チレン、アルキルスチレンなどスチレン系単量体
を用いることができる。
ジエン系成分としてはブタジエン、イソプレン
など共役二重結合を有するジエン系単量体を用い
ることができる。
スチレン系単量体とジエン系単量体の組成比は
任意に選ぶことができる。たとえばスチレン系単
量体成分を1〜99重量パーセント、ジエン系単量
体成分を99〜1重量パーセントの範囲から任意に
選ぶことができる。しかしながらスチレン−ジエ
ン系ブロツク共重合体の物性の特長を生かすため
には、この組成比はスチレン系単量体10〜90重量
パーセント、ジエン系単量体90〜10重量パーセン
トの範囲から選ぶことが好ましい。さらに、スチ
レン系単量体20〜80重量パーセント、ジエン系単
量体80〜20重量パーセントの範囲とすることが最
も好ましい。
スチレン−ジエン系ブロツク共重合体に接して
ピロール系単量体を電解重合させる方法は次のと
おりである。
すなわち、スチレン−ジエン系ブロツク共重合
体を電極表面に密着させ、これを陽極として用い
て、ピロール系単量体を極性溶媒中、適当な電解
質(塩)の存在下で電解重合することにより本発
明の組成物のフイルムをつくることができる。
ここでピロール系単量体としてはピロール、ア
ルキルピロール、ハロゲン化ピロールなどがあ
る。
また電解質(塩)としてはBF4 -,AsH4 -
SbF6 -,ClO4 -,SO4 -などのアルカリ、アルカリ
土類金属塩などが用いられる。
溶媒としてはアルコール、エーテル、アセト
ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、塩
化メチレンなどがある。
電解槽としては2つの電極と外部電源からなる
簡単な慣用の電解装置を用いることができる。
電極は黒鉛、ニツケル、チタン、貴金属電極が
用いられる。これらのうち、白金電極を用いるの
が特に有効である。
反応温度は特に重要ではないが−30℃〜+60℃
の範囲が適当である。
電源は通常の直流電源であればよい。電圧は1
〜100ボルト、電流密度は0.01〜1000mA/cm2の範
囲が好ましい。
本発明の重合体組成物は通常10-5〜102/Ω・
cmの範囲の導電率を示し、かつ素材のもつ機械的
強さ、加工性をおおむね保持することができる。
本発明の重合体組成物のフイルムは電極、触
媒、バツテリー、スイツチ、半導体素子、シール
ド材料、太陽電池、プラスチツクの静電防止加工
などに応用することができる。
(発明の効果) 本発明で得られた導電性スチレン−ブタジエン
系ブロツク共重合体はカーボンブラツク、金属な
どをブレンドしたものと比べて、スチレン−ブタ
ジエンブロツク共重合体の本来の特長である透明
性が失われることなく、かつ樹脂の溶融時の流動
性が良好なため、熱成形性、付形性などの加工性
も良好である。
さらにまた、導電層が重合体の表面ばかりでな
く内部にも拡がつているため従来のコーテイング
による方法と比べ導電層の欠落が生じにくい特長
がある。
実施例 1 4×5×0.5mmの白金電極に、スチレン80重量
%、ブタジエン20重量%のスチレン−ブタジエン
ブロツク共重合体のトルエン溶液を塗付し、十分
乾燥してスチレン−ブタジエンブロツク共重合体
をコーテイングした白金電極を製造した。電極上
の被膜の厚さは20μmであつた。
ガラス容器にアセトニトリル500mlと、ピロー
ル3.4g,LiBF44.2gをとり、均一な溶液となる
まで混合攪拌した。
得られた溶液中にスチレン−ブタジエンブロツ
ク共重合体をコーテイングした電極(陽極)と、
コーテイングしていない白金電極(陰極)を浸漬
し、電圧3V、電流0.2mA/cm2で5分間電解した。
コーテイングした電極をアセトニトリルで洗浄
し、十分乾燥した後被膜(フイルム)を白金電極
から剥離した。
被膜の厚さは21μmで、透明であり、電導度は
2×10-4/Ω・cmであつた。
実施例 2 実施例1と同様に、4×5×0.5mmの白金電極
に、スチレン40重量%、ブタジエン60重量%のス
チレン−ブタジエンブロツク共重合体のトルエン
溶液を塗付し、十分乾燥してスチレン−ブタジエ
ンブロツク共重合体をコーテイングした白金電極
を製造した。
ガラス容器にアセトニトリル500mlと、ピロー
ル3.4g,LiBF44.2gをとり、均一溶液となるま
で混合攪拌した。
得られた溶液中にスチレン−ブタジエンブロツ
ク共重合体をコーテイングした電極(陽極)と、
コーテイングしていない白金電極(陰極)を浸漬
し、電圧3V、電流0.2mA/cm2で5分間電解した。
コーテイングした電極をアセトニトリルで洗浄
し、十分乾燥した後被膜(フイルム)を白金電極
から剥離した。
被膜の厚さは22μmで、透明であり、電導度は
4×10-4/Ω・cmであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体とピロ
    ール系共重合体とからなる組成物。 2 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体の存在
    下で、ピロール系単量体の電解重合により得られ
    る特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体とピロ
    ール系共重合体とからなる導電性フイルム。
JP59145954A 1984-07-16 1984-07-16 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体組成物 Granted JPS6126648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59145954A JPS6126648A (ja) 1984-07-16 1984-07-16 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP59145954A JPS6126648A (ja) 1984-07-16 1984-07-16 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体組成物

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Publication Number Publication Date
JPS6126648A JPS6126648A (ja) 1986-02-05
JPH054982B2 true JPH054982B2 (ja) 1993-01-21

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JP59145954A Granted JPS6126648A (ja) 1984-07-16 1984-07-16 スチレン−ジエン系ブロツク共重合体組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2534873B2 (ja) * 1987-08-05 1996-09-18 東海ゴム工業株式会社 導電性樹脂組成物
JP2600074Y2 (ja) * 1991-04-05 1999-09-27 古河電気工業株式会社 自動車のドア用ワイヤーハーネス
FR2685340B1 (fr) * 1991-12-18 1994-02-04 Rhone Poulenc Films Compositions electroconductrices de polymeres contenant des composes amphiphiles polymerisables derives du pyrrole, leur obtention et leur utilisation.
US5508348A (en) * 1994-08-12 1996-04-16 The Research Foundation Of Suny Inverted emulsion pathways to conductive polymers

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JPS6126648A (ja) 1986-02-05

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