JPH054943Y2 - - Google Patents

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JPH054943Y2
JPH054943Y2 JP5181088U JP5181088U JPH054943Y2 JP H054943 Y2 JPH054943 Y2 JP H054943Y2 JP 5181088 U JP5181088 U JP 5181088U JP 5181088 U JP5181088 U JP 5181088U JP H054943 Y2 JPH054943 Y2 JP H054943Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、材料厚みが大きく、狭く深い開先を
溶接するのに使用する狭開先溶接トーチに関する
ものである。
[従来の技術] 従来使用されている溶接トーチは、第8図に示
すようなトーチキヤツプaをトーチブロツクbに
挿入し、電極cはコレツトd内に挿通してコレツ
トdをコレツトボデーeに挿入し、コレツトボデ
ーeをトーチカツプf内に装着してトーチカツプ
fをトーチブロツクbと結合し、トーチカツプf
の下面から鎖線で示すように電極cを突出させて
いた。
[考案が解決しようとする課題] 第8図に示した従来の溶接トーチは、トーチカ
ツプfの外径が30mm程度、トーチカツプfの高さ
が50mm程度、トーチカツプfの下面から突出する
電極cの長さが20mmをこえると溶融部のシールド
が不十分となり健全な品質が確保できない。
このため材料厚みが大きく、30mm程度より狭く
70mm程度より深い開先の溶接には使用することが
できなかつた。又、従来の場合、電極cの指向す
る方向が固定であり、開先壁の溶け込みが不充分
となつて溶接欠陥を生じる可能性があつた。
本考案は、狭く深い開先の溶接に使用できるよ
うにした狭開先溶接トーチを提供することを目的
とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、幅寸法に対して厚さ寸法が小さく縦
長のトーチ本体の縦長方向の先端に、幅寸法に対
して厚さ寸法が小さい電極ホルダーを前記トーチ
本体と幅方向および厚さ方向を合わせて幅方向の
軸で枢着して傾斜回動可能とし、前記電極ホルダ
ーの幅方向および厚さ方向のほぼ中心で前記トー
チ本体の縦方向の延長上にかしめ穴を設け、該か
しめ穴に電極を固着したことを特徴とする狭開先
溶接トーチとしたものである。
[作用] トーチ本体および電極ホルダーの厚さ寸法が小
さく、狭い開先に入れることができ、軸を中心と
して電極ホルダーを傾斜させると、溶接アークを
直接開先壁に指向させることができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。
第1図、第2図において、1はトーチ本体であ
つて、トーチ本体1の幅寸法2に対して厚さ寸法
3は極めて小さくなつており、例えば4mm程度で
あつて、トーチ本体1は図の上下方向に長い縦長
に作られている。そしてトーチ本体1の上部に
は、冷却水供給端子4と電力供給と冷却水排水を
兼ねた端子5とが取付けられている。
縦長のトーチ本体1の先端には、第3図ないし
第5図に拡大して示した電極ホルダー6があつ
て、この電極ホルダー6も第4図に示すように、
幅寸法7に対して厚さ寸法8は極めて小さい4mm
程度になつている。そして電極ホルダー6は、幅
方向と厚さ方向とをトーチ本体1の幅方向と厚さ
方向と合わせ、トーチ本体1の先端に幅方向のね
じ又はピン等の軸9で枢着されている。第4図に
示すように、電極ホルダー6の幅方向および厚さ
方向のほぼ中心には、トーチ本体1の縦方向の延
長上にかしめ穴10が設けてあつて、かしめ穴1
0には電極11が挿入され、かしめによつて固着
されている。
第1図において12はシールドガスノズルであ
つて、ガス流を強制的に電極11の方向に指向さ
せるため、ガス出口は屈曲している。また電極1
1の先端には、ワイヤガイド13に支持されたワ
イヤ14の先端が臨んでいる。また冷却水供給端
子4から供給された冷却水は、第3図に示すトー
チ本体1先端近くの冷却水路15を通るようにな
つている。
トーチ本体1と電極ホルダー6とは、幅寸法
2,7に対して厚さ寸法3,8が小さくなつてお
り、しかも幅と厚さの方向が合わせてあるので、
厚さ寸法3,8より若干大きい程度以上の狭い幅
の開先16内に挿入することができる。また電極
11は電極ホルダー6にかしめによつて固着して
ある。従来の溶接トーチではコレツトの押圧によ
り電極を固定するため構造が複雑で、かつその分
だけトーチ径が太くなるので大きな開先が必要で
ある。従つて、厚板への適用はコスト増となるば
かりでなく溶接歪みも増すので健全な品質が期待
できない。これに対し本トーチによれば、板厚制
限がなく、トーチ本体1を長いものにするだけ
で、狭く深く開先16に使用することができる。
又、電極11のメンテナンスは、軸9を外して電
極ホルダー6ごと取外すことにより、容易に行う
ことができる。更に、上記トーチによれば、第6
図、第7図に示すように、軸9を中心として電極
ホルダー6をいずれかの方向に傾斜させると、溶
接アークを直接開先壁に指向できるので、開先壁
の溶け込みを充分に行わせて溶接欠陥を防止し、
高能率、高品質の溶接を行うことができる。
[考案の効果] 本考案は、材料厚みが大きく、狭く深い開先を
溶接することができ、溶接アークを直接開先壁に
指向して高能率、高品質の溶接をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図が
第1図の−から見た側面図、第3図は第1図
の要部拡大正面図、第4図は第3図の−断面
図、第5図は第3図の右側面図、第6図、第7図
は本考案による溶接トーチの使用状態を示す側面
図、第8図は従来の溶接トーチの一例を分解して
示した正面図である。 図中、1はトーチ本体、2は幅寸法、3は厚さ
寸法、6は電極ホルダー、7は幅寸法、8は厚さ
寸法、9は軸、10はかしめ穴、11は電極を示
す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 幅寸法に対して厚さ寸法が小さく縦長のトーチ
    本体の縦長方向の先端に、幅寸法に対して厚さ寸
    法が小さい電極ホルダーを前記トーチ本体と幅方
    向および厚さ方向を合わせて幅方向の軸で枢着し
    て傾斜回動可能とし、前記電極ホルダーの幅方向
    および厚さ方向のほぼ中心で前記トーチ本体の縦
    方向の延長上にかしめ穴を設け、該かしめ穴に電
    極を固着したことを特徴とする狭開先溶接トー
    チ。
JP5181088U 1988-04-18 1988-04-18 Expired - Lifetime JPH054943Y2 (ja)

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JP5181088U JPH054943Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18

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JPH01153868U JPH01153868U (ja) 1989-10-23
JPH054943Y2 true JPH054943Y2 (ja) 1993-02-08

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JP2602454B2 (ja) * 1989-12-04 1997-04-23 株式会社小松製作所 狭あい部の自動溶接方法および自動溶接用トーチ

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JPH01153868U (ja) 1989-10-23

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