JPH0549416U - 自動車用空調装置のケース構造 - Google Patents

自動車用空調装置のケース構造

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JPH0549416U
JPH0549416U JP109101U JP10910191U JPH0549416U JP H0549416 U JPH0549416 U JP H0549416U JP 109101 U JP109101 U JP 109101U JP 10910191 U JP10910191 U JP 10910191U JP H0549416 U JPH0549416 U JP H0549416U
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    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
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    • B60H1/00528Connections between housing parts

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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用空調装置のケース構造の嵌着部にス
キが生ずるのを防止して、静圧差が在る場合でもシール
性を向上させ、風量および冷暖房の空調能力を向上し、
風もれや異音の発生を防止してフィーリングを向上する
とともに、コスト増を回避する。 【構成】 上下二分割した上ケース2、4と下ケース
1、3とで構成され一方の嵌着部12、32を凸型と
し、他方の嵌着部22、42を凹型として、凸型の嵌着
部12、32を二股に分岐した断面形状にして、脚部2
LI、2LO、3LI、3LOを股部までの基部2Bよ
り長くするとともに、凹型の嵌着部22、42の内壁の
間隔を狭くして凸型嵌着部12、32の脚部2LI、2
LO、3LI、3LOに曲げ変形を生ぜしめるテーパ部
2TI、2TOまたは突起部4Pを形成した自動車用空
調装置のケース構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用空調装置において、蒸発器、加熱器等の空調機器を内蔵す るケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用空調装置のケース構造は、図10に示すように上下に二分割さ れた樹脂製の両ケースの一方の凹型の嵌着部に矩形に近い台形状の断面を有する 凹部Cを形成するとともに、他方の凸型の嵌着部に逆U字状の断面を有する凸部 Pを形成し、両者を嵌着するものがあった。
【0003】 さらにケース内からの洩れ流れを考慮したものとしては、図11に示すように 、樹脂製のケースの内側と外側に覆い部ICおよびOCを設けたものがあった。
【0004】 また実開昭59−102417号公報に示されるものとしては、図12に示す ように2本のテーパ状の突起TP1、TP2で構成される凸部TPとテーパ状の 凹部TCとで嵌着部を構成するものがあった。
【0005】 さらに、実開昭62−82211号公報に示されるものとして、図13に示す ように、先端を二股にして基部BPより短い脚部SL1、SL2を形成した凸部 SLと中央に短い突起を形成した凹部SPとで嵌着部を構成するものがあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図10に示す従来のケース構造においては、樹脂の成形条件による歪みやひけ が両嵌着部に生じて、金型の寸法精度に±0.2mmのバラツキが生じ、またケ ース全体の歪みにより嵌着部のシール面に波うち現象が生じて、結果的に嵌着部 にスキが生じシール性が低下して、ケース内からの洩れが生じ、風量および冷暖 房の空調能力が低下し、風もれやそれに伴う異音が発生してフィーリングを悪く するという問題があった。
【0007】 上記問題点を解決するために樹脂金型を削ったり、盛ったりして、問題部分の 寸法精度をチューニングすることもある程度は可能であるが、金型費用および加 工工数が膨大となり、コスト高になるという問題があった。
【0008】 図11に示す従来のケース構造は、ケースから外への動的な流れDFIおよび DFOに対しては覆い部ICおよびOCはそれなりの効果を奏するが、空調機器 を内蔵するケース内の方が一般に静圧が高いため、この静圧差に基づく圧もれ流 に対しては上記覆い部は殆ど効果を奏さず、図10に示す従来装置と同様の問題 点があった。
【0009】 図12に示される従来の構造は、凸部TPがテーパ状の2本の突起TP1、T P2で構成されるので、凹部TCの奥に行くに従い突起TP1、TP2の厚さが 減少して剛性が低下するので、充分なシール圧が得られないという問題が有ると ともに、凸部TPを凹部TCに挿入中に横方向の荷重が作用すると突起TP1、 TP2が長く細いものであるため折れてしまう可能性があった。
【0010】 図13に示される従来の構造は、凸部SLの脚部SL1、SL2が凹部SPの テーパ状の凹所に押し込まれることによりシール面を形成するものであるが、シ ール性を発揮する押し込まれた状態を維持するストッパのような構造上の工夫が 無いので、凸部SLがその弾性によりテーパ状の凹所より戻ってしまい結局凹部 SPとの間に隙間が生じ、充分なシールを図ることができないという問題点があ った。
【0011】 そこで本考案者は、合成樹脂の弾性特性を利用してシール圧を確保するに必要 な曲げ荷重を凸部に作用させるとともに、それにより曲げ変形を生ぜしめて、凸 部に作用する戻り力を小さくして安定したシール性を確保することに着眼し、研 究開発を重ねた結果、嵌着部にスキが生ずるのを防止して静圧差が在る場合でも シール性を向上させ、風量および冷暖房の空調能力を向上し、風もれや異音の発 生を防止してフィーリングを向上するとともにと、コスト増を回避するという目 的を達成する本考案に到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案(請求項1に記載の第1考案)の自動車用空調装置のケース構造は、上 下二分割した上ケースと下ケースとで構成され、両ケースの嵌着部の一方を凸型 とし、他方を凹型として、凸型の嵌着部を二股に分岐した断面形状にして、脚部 を股部までの基部よりは長くするとともに、凹型の嵌着部の内壁間の間隔を狭く して凸型の嵌着部の脚部に曲げ変形を生ぜしめる間隔調整部を形成したものであ る。
【0013】 本考案(請求項2に記載の第2考案)の同ケース構造は、第1考案において、 前記間隔調整部を、凹型の嵌着部の上部対向内壁の間隔を除々に狭くしたテーパ 部で構成するとともに、凸型の嵌着部の脚部の厚さを略一定に形成したものであ る。
【0014】 本考案(請求項3に記載の第3考案)の同ケース構造は、第1考案において、 前記間隔調整部を、凹型の嵌着部の上壁に凸型の嵌着部の二股部間の凹部に対向 して形成するとともに、脚部に曲げ変形を生ぜしめる突起部で構成したものであ る。
【0015】
【作用】
上記構成の第1考案のケース構造は、凹型の嵌着部の内壁の間隔が間隔調整部 により狭められるので、凸型の嵌着部の基部よりは長い二股部の脚部が容易に弾 性変形して凹型の嵌着部の間隔調整部内壁に変形量に応じ弾性的に当接して、ス キを零にするとともにシールするものである。
【0016】 上記構成の第2考案のケース構造は、凹型の嵌着部の上部対向内壁の間隔がテ ーパ部により除々に狭くされるので、凸型の嵌着部の二股部の厚さが略一定で比 較的剛性が高い両脚部がテーパ部に沿って弾性変形して凹型の嵌着部の内壁に変 形量に応じてシールに必要な圧力で弾性的に当接して、スキを零にするとともに シールするものである。
【0017】 上記構成の第3考案のケース構造は、凹型の嵌着部の上壁に形成した突起部が 凸型の嵌着部の二股部の両脚部間の凹部に挿入され、二股部の両脚部が両側に弾 性的に曲げ変形し、凹型嵌着部の突起部の内壁にその変形量に応じてシールに必 要な圧力で弾性的に当接して、スキを零にするとともにシールするものである。
【0018】
【考案の効果】
上記構成および作用を奏する第1考案のケース構造は、間隔調整部により、凸 型の嵌着部の二股部の脚部が容易に弾性変形して凹型嵌着部の間隔調整部内壁に 変形量に応じてシールに必要な圧力で弾性的に当接してスキを零にするとともに 、脚部に作用する反力はほぼ横方向であり殆ど戻り力を作用させないことによっ て、シール性を向上させ、風量および冷暖房の空調能力を向上し、風もれや異音 の発生を防止するとともに、コスト増を回避するという効果を奏する。
【0019】 上記構成および作用を奏する第2考案のケース構造は、凹型の嵌着部の内壁に 形成したテーパ部が、直接凸型の嵌着部の二股部の厚さが略一定で比較的剛性が 高い両脚部を弾性変形させて凹型の嵌着部に当接させスキを零にすることによっ て、シンプルな構造であるテーパ部により、第1考案以上に強くて確実なシール 効果を奏する。
【0020】 上記構成および作用を奏する第3考案のケース構造は、凹型の嵌着部の突起部 が凸型の嵌着部の凹部に当接挿入されることにより、両脚部が両側に弾性変形し 、両側に弾性変形した両脚部が凹型嵌着部の突起部の内壁にシールに必要な圧力 で当接するものであるため、上記第2考案と同様の効果を奏する上、凹型の内側 壁と二股部の両脚部との当接に加え両脚部内壁と突起部とが当接するためシール 性が一層向上するという効果を奏する。
【0021】
【実施例】
次に第1ないし第3考案の実施例について、図面を用いて説明する。
【0022】 (第1実施例) 第1および第2考案の実施例である第1実施例の自動車用空調装置のケース構 造について、図1ないし図4を用いて説明する。
【0023】 (第1実施例の構成) 第1実施例のケース構造は、図1に示すように、自動車用空調装置の蒸発器や 加熱器他の空調機器を内部Iに内蔵するケーシングまたはダクトに関するもので 、浅い深さの下ケース1と深さが深い上ケース2とで構成される略矩形断面の合 成樹脂ケースで、両側に嵌着部11、21および12、22が配設され外部Oと 区画されている。
【0024】 上ケース2の嵌着部22は、図2および図3に示すように、略hの字状の凹型 の嵌着部を構成し、内壁の中央から下端には内壁が平行な平行部2PI、2PO が形成され、内壁の上部三分の一の部分には内壁間の距離が約4割直線的に減少 するテーパ部2TIおよび2TOが形成されている。平行部2PI、2POの間 隔は、凸型の嵌着部の幅より広くしてある。
【0025】 下ケース1の嵌着部12は、図2に示すように、略逆T字状の凸型の嵌着部を 構成し、凸型の上方6割の部分を二股状とし先端の面取り部を除き略一定の厚さ の両脚部2LIおよび2LOの内側壁は、図2に示す自由状態においては上方に 行くに従い除々に間隔が広がるように形成されている。両脚部の股部の下方に約 4割の長さの基部2Bを設けている。すなわち、両脚部2LIおよび2LOの方 を基部2Bより長くして、曲げ変形を容易にしている。
【0026】 凸型の嵌着部12が凹型の嵌着部に完全に挿入されると、図3に示すように両 脚部2LIおよび2LOの外側先端がそれぞれ凹型の嵌着部22のテーパ部2T Iおよび2TOに当接してそれぞれ内側に弾性曲げ変形させられる。両脚部2L Iおよび2LOの当接部には、上記弾性曲げ変形を誘起させた力(曲げ荷重)が 作用し、シール性を確保している。
【0027】 図4においては、凹型の嵌着部の射出成形のバラツキで最も狭い(テーパ部2 TI′および2TO′の角度が大きい)凹部の嵌着部22′に対する凸部の嵌着 部21の嵌着状態を示し、図3に比べ凸部の嵌着部の両脚部2LIおよび2LO の内側への弾性曲げ変形の量(曲がり方)が大きいことが明らかであるが、この ように成形のバラツキを両脚部2LIおよび2LOの変形量で吸収し、必要なシ ール性を確保する構成になっている。
【0028】 (第1実施例の作用) 上記構成より成る第1実施例のケース構造は、下ケース1の凸型の嵌着部12 が上ケース2の凹型の嵌着部22に挿入されると、二股状の凸部の両脚部2LI および2LOに対してテーパ部2TIおよび2TOが当接して力を作用させ、図 3に示すように強制的に内側への弾性曲げ変形を誘起するので、従来の凹凸嵌着 部間に生じていたスキを零にして、ケース内Iの圧力が外の圧力より高くても、 上記両脚部2LIおよび2LOの弾性曲げ変形を誘起した力を越えるまではシー ル性を確保する。
【0029】 上記構成および作用を奏する第1実施例のケース構造は,両脚部2LIおよび 2LOの弾性曲げ変形を誘起した力で当接部においてシールされているので、シ ール性を向上するとともに、ケース内Iの圧力および空気がケースの外Oに洩れ ることが無いため、風量および冷暖房の空調能力を向上し、風もれや異音の発生 を防止して乗員のフィーリングを向上するという効果を奏する。
【0030】 また第1実施例のケース構造は、射出成形による嵌着部の寸法、形状のバラツ キがあっても、図4により説明したように両脚部2LIおよび2LOの弾性曲げ 変形量で吸収してシール性に悪影響を与えないとともに、製造に当りバラツキに 注意を払う必要が無いので、従来構造に比べ型の精度を上げる必要が無く、加工 工数が少なくて良いので、製造コストが安いという効果を奏する。
【0031】 さらに第1実施例のケース構造は、図12に示す従来構造のように、両脚部2 LIおよび2LOをテーパ状にするのではなく略一定の厚さに形成したので、先 端に行くに従い剛性が低下することが無いので充分なシール圧が得られるととも に、凸部の下部約三分の一に基部2Bを設け充分な剛性を持たせたので、挿入時 横方向に荷重が作用しても上記従来の構造のように折れることが無いという効果 を奏する。
【0032】 また第1実施例のケース構造は、図13に示す従来構造に比べ、基部2Bより 両脚部2LIおよび2LOの長さを長くして、脚部の曲げ変形を容易にするとと もに、曲げ変形時の反力を弱くするという効果を奏する。
【0033】 さらに第1実施例のケース構造は、テーパ部2TIおよび2TOが両脚部2L Iおよび2LOの側壁に当接して曲げ変形させてシールするもので、図13に示 す従来構造のようにテーパ状の凹部18に脚部19を押し込む(圧入)ことによ りシールするものではないので、上記従来の構造のように脚部の弾性によりテー パ状の凹部からの戻りが無いため、安定したシール性能を発揮するという効果を 奏する。
【0034】 (第2実施例) 第2実施例のケース構造は、第1および第3考案の実施例で、図5に示すよう に、上ケース4の凹型の嵌着部42の上壁中央左右にテーパ面を有するV字状の 突起部4Pを垂下させるとともに、下ケース3の嵌着部32の凸部を構成する基 部2Bより長い二股状の両脚部3LIおよび3LOの内壁間隔が等間隔に形成さ れている。凹型の嵌着部42の内壁間の間隔は、凸型の嵌着部32の幅より充分 広く形成されている。
【0035】 上記構成の第2実施例のケース構造は、図6に示すように下ケース3の凸型の 嵌着部32を上ケース4の凹型の嵌着部42に挿入すると、二股に分岐した両脚 部3LIおよび3LOの先端部の内壁が突起部4Pのテーパ面に当接して両側に 曲げ変形させてシールする。
【0036】 上記構成および作用を奏する第2実施例のケース構造は、第1実施例と同様の 効果を奏する。
【0037】 (第3実施例) 第3実施例のケース構造は、図7に示すように上ケース6の凹型の嵌着部62 の上壁中央に下端は円形で、中央は細い直線部分で、上方は上壁に近づくに従い 除々に間隔が広がる第2実施例に比べ長い突起部6Pを垂下させるとともに、下 ケース5の嵌着部52の凸部を構成する基部2Bより長い二股状の両脚部5LI および5LOの内壁間隔を上記突起部6Pの最も細い部分より狭い等間隔に形成 されている。
【0038】 上記構成の第3実施例のケース構造は、両嵌着部が挿入されると図8に示すよ うに突起部6Pの円形先端および上方テーパ部に対応する側壁およびそれに対応 する凹型の嵌着部の内壁と両脚部5LIおよび5LOとが気密に当接するので、 第1実施例と同様の効果を奏する他、突起部6Pの先端部(シール面の入口と出 口)で最も高いシール圧を示すとともにシール箇所が多いので、より有効にシー ル性を向上するという効果を奏する。
【0039】 また第3実施例のケース構造は、突起部6Pの円形先端の上方は除々に間隔が 広がり逆テーパを構成するので、両脚部5LIおよび5LOの抜けに対してスト ッパー的機能を果たすとともに、両脚部5LIおよび5LOは突起部6Pの側壁 形状に沿って波をうった形状で凹部62内に配置されるので抜けにくいため、安 定したシール性能を発揮するという効果を奏する。
【0040】 (第4実施例) 第4実施例のケース構造は、図9に示すように、上ケース8の凹型の嵌着部8 2の上壁中央に先端に面取りを施した同じ幅の突起部8Pを垂下させるとともに 、下ケース7の嵌着部72の凸型を構成する基部2Bより長い二股状の両脚部7 LIおよび7LOの先端外側壁に突出部を形成するとともに、股部より上方に内 方への突出部を形成して内壁間隔を下に行くに従い除々に広げて底の股の部分を 最も広くしたものすなわちテーパ部を両脚部間に設けたものである。
【0041】 上記構成の第4実施例のケース構造は、下ケース7の凸型の嵌着部72を上ケ ース8の凹型の嵌着部82に挿入すると、両脚部7LIおよび7LOの先端に形 成した突出部のため、先端が凹型の嵌着部82の内壁に当接し内側に曲げられ、 股部に形成したテーパ部が突起部8Pと当接して外側に曲げられ、上述した第3 実施例と同様の効果を奏する。
【0042】 上述の実施例は、説明のために例示したもので、本考案としてはそれらに限定 されるものでは無く、実用新案登録請求の範囲に記載の精神に反しない限り変更 および付加が可能である。
【0043】 上述の実施例では上ケースに凹型の嵌着部を設け下ケースに凸型の嵌着部を形 成したが、本考案はこれに限らず、上ケースに凸型の嵌着部、下ケースに凹型の 嵌着部を形成しても良い。
【0044】 第1および第2実施例においては、直線状のテーパ部を形成したが、それに限 らず曲線状、円弧状のテーパ部を形成しても良い。
【0045】 上述の実施例においては、ケース本体と嵌着部と射出成形により同一材質で構 成したが、シール性能を上げるために必要に応じて嵌着部をゴム状物質もしくは それらに近い物性の軟質発泡合成樹脂で構成しても良い。
【0046】 本考案は、上述の実施例以外に例えば、図14に示すように凸型の嵌着部9A の突起部には、第1実施例と同様に基部90の上部を二股にして基部90よりは 長い脚部91I、91Oを形成するとともに、凹型の嵌着部9Bには、下方をゆ るやかに間隔を狭めるテーパ部と上方は急激に間隔を広げるテーパ部とからなる 絞り部93I、93Oを形成するとともに上壁中央に略V字状の突起部94を形 成して、凸型の嵌着部9Aの脚部91I、91Oの先端を凹型の嵌着部の絞り部 93I、93OとV字状の突起部94との間に介挿して当接曲げ変形によるシー ルを実現するとともに、一旦挿入されると絞り部と突起部とで形成される逆V字 状の壁部の楔効果により抜けを防止して、一層安定なシール性能を確保する変形 例も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のケース本体を示す横断面図であ
る。
【図2】第1実施例のケース構造の嵌着中の状態を示す
横断面図である。
【図3】第1実施例のケース構造の嵌着後の状態を示す
横断面図である。
【図4】第1実施例のバラツキの大きいケース構造の嵌
着後の状態を示す横断面図である。
【図5】第2実施例のケース構造の嵌着中の状態を示す
横断面図である。
【図6】第2実施例のケース構造の嵌着後の状態を示す
横断面図である。
【図7】第3実施例のケース構造の嵌着中の状態を示す
横断面図である。
【図8】第3実施例のケース構造の嵌着後の状態を示す
横断面図である。
【図9】第4実施例のケース構造の嵌着中の状態を示す
横断面図である。
【図10】従来のケース構造の嵌着後の状態を示す横断
面図である。
【図11】従来の覆い部を有するケース構造の嵌着後の
状態を示す横断面図である。
【図12】従来のテーパ状の突起部を有するケース構造
の嵌着中の状態を示す横断面図である。
【図13】従来の二股状の突起部を有するケース構造の
嵌着後の状態を示す横断面図である。
【図14】本考案の変形例のケース構造の嵌着後の状態
を示す横断面図である。
【符号の説明】
1、3、5、7 下ケース 2、4、6、8 上ケース 12、32、52、72 凸型の嵌着部 22、42、62、82 凹型の嵌着部 2TI、2TO テーパ部 2LI、2LO、4LI、4LO、6LI、6LO、8
LI、8LO 脚部 4P、6P、8P 突起部 2B 基部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用空調装置のケース構造におい
    て、 上下二分割した上ケースと下ケースとで構成され、両ケ
    ースの嵌着部の一方を凸型とし、他方を凹型として、凸
    型の嵌着部を二股に分岐した断面形状にして、脚部を股
    部までの基部よりは長くするとともに、凹型の嵌着部の
    内壁間の間隔を狭くして凸型の嵌着部の脚部に曲げ変形
    を生ぜしめる間隔調整部を形成したことを特徴とする自
    動車用空調装置のケース構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記間隔調整部を、
    凹型の嵌着部の上部対向内壁の間隔を除々に狭くしたテ
    ーパ部で構成するとともに、凸型の嵌着部の脚部の厚さ
    を略一定に形成したことを特徴とする自動車用空調装置
    のケース構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記間隔調整部を、
    凹型の嵌着部の上壁に凸型の嵌着部の二股部間の凹部に
    対向して形成するとともに、脚部に曲げ変形を生ぜしめ
    る突起部で構成したことを特徴とする自動車用空調装置
    のケース構造。
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