JPH0549360U - ワイヤドットプリンタの放熱構造 - Google Patents

ワイヤドットプリンタの放熱構造

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JPH0549360U
JPH0549360U JP10892491U JP10892491U JPH0549360U JP H0549360 U JPH0549360 U JP H0549360U JP 10892491 U JP10892491 U JP 10892491U JP 10892491 U JP10892491 U JP 10892491U JP H0549360 U JPH0549360 U JP H0549360U
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JP
Japan
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heat
print head
dot printer
wire dot
heat dissipation
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Application number
JP10892491U
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English (en)
Inventor
英昭 石水
洋一 梅沢
匡幸 石川
俊行 浅香
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 騒音の増大や大幅な価格上昇を招くことな
く、印字ヘッドの放熱効率を向上させることができるワ
イヤドットプリンタを提供する。 【構成】 キャリッジ12上に搭載された印字ヘッド1
4を、キャリッジシャフト11に沿って所定の移動領域
Lを移動自在としたワイヤドットプリンタにおいて、移
動領域Lにおける印字ヘッドの休止位置L1 に、吸熱部
と放熱部とからなる放熱体15を配設したもので、その
吸熱部を印字ヘッドの放熱部材14aに当接可能に配置
し、放熱部を外気に接する状態に配置した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワイヤドットプリンタの放熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイヤドットプリンタの印字動作においては、印字ヘッド内の電磁コイ ルに通電することでワイヤを移動させ、そのワイヤでインクリボンを強打して、 印字用紙に文字等を印字していた。電磁コイルに与えられる電気エネルギーの大 半は熱エネルギーとして損失されるため、印字中は電磁コイルに発熱が生じるこ とになる。この発熱によって、電磁コイルの温度がある値(一般的には150度 程度)を超えると、印字ヘッドの内部では、各部の潤滑に支障が生じたり、電磁 コイル自体が破損したりする。この対策として、従来のワイヤドットプリンタで は、印字ヘッドの内部に温度センサを内蔵させて、印字ヘッド内の温度が設定値 を超えた場合には、温度センサが機能して印字ヘッドの印字動作を停止させると ともに、上昇した温度が設定値以下になるまでの間、印字ヘッドを休止させると いった措置を採っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のワイヤドットプリンタにおいては、印字速度の高速 化を伴って単位時間当たりの電磁コイルへの通電回数が多くなると、その分だけ 電磁コイルの温度上昇が急激になる。その結果、印字動作の休止措置が頻繁に行 われるようになり、せっかく印字速度を高めても、印字処理に要する時間が短縮 されないという不具合が生じていた。
【0004】 そこで、休止措置による時間的ロスを少なくする方法としては、印字ヘッドを 大型化して、ヘッド自体の熱的容量を大きくする方法が考えられるが、これはプ リンタとしての小型軽量化を考慮すると得策とは言えない。 一方、上記方法とは別に、外気を取り込むための通気孔をプリンタカバーに設 けたり、空気循環のための換気ファンを取り付けるなどして、印字ヘッドの放熱 効率を高める方法も考えられるが、その場合は、プリンタの防音効果が損なわれ て印字処理時の騒音が増大するとともに、大幅な価格上昇を招いてしまうという 問題があった。
【0005】 本考案は、上記問題を解決するためになされたもので、騒音の増大や大幅な価 格上昇を招くことなく、印字ヘッドの放熱効率を向上させることができるワイヤ ドットプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するためになされたもので、キャリッジ上に搭載さ れた印字ヘッドを、キャリッジシャフトに沿って所定の移動領域を移動自在とし たワイヤドットプリンタにおいて、移動領域における印字ヘッドの休止位置に、 吸熱部と放熱部とからなる放熱体を配設したもので、その吸熱部は印字ヘッドの 放熱部材に当接可能に配置され、放熱部は外気に接する状態に配置されたワイヤ ドットプリンタの放熱構造である。
【0007】
【作用】
本考案のワイヤドットプリンタの放熱構造においては、休止状態の印字ヘッド の放熱部材を、放熱体の吸熱部に当接させることで、印字ヘッドの熱が放熱体の 吸熱部から吸収される。そして、吸熱部から吸収された印字ヘッドの熱は放熱部 へと伝導されて、その放熱部から外気中に放出される。これにより、印字ヘッド の熱が効率良く放出されるようになる。
【0008】
【実施例】
図1は、本考案の実施例を示す斜視図であり、図中のワイヤドットプリンタ1 0においては、キャリッジシャフト11にキャリッジ12が摺動自在に支持され 、更にそのキャリッジ12上には、プラテン13と対向した状態で印字ヘッド1 4が搭載されている。また、印字ヘッド14には、ヘッド内部に発生する熱を放 出するための放熱フィン14aが設けられ、この放熱フィン14aが印字ヘッド 14の放熱部材となる。この印字ヘッド14は、図示せぬスペーシングモータの 駆動により、キャリッジシャフト11に沿って所定の移動領域Lを移動するもの で、この移動領域Lの右端、すなわち印字ヘッドの休止位置L1 に、放熱体15 が配設される。
【0009】 放熱体15は、図2に示すように、吸熱部15aと放熱部15bとからなるも ので、それら各部には、吸熱及び放熱効率を高めるための凹凸が形成されている 。また、放熱体15の配置状態においては、一方の吸熱部15aが、キャリッジ 12上の印字ヘッド14に対して側方から対向する状態に配置され、他方の放熱 部15bが、プリンタカバー16に形成された係合孔16aに嵌め込まれること で外気と接する状態に配置されている。 尚、放熱体15の材料としは、比較的軽量で、伝熱性が高く、しかも安価な材 料として、例えばアルミニウム等が使用される。
【0010】 このように構成された本実施例のワイヤドットプリンタ10においては、以下 の動作によって印字ヘッド14の熱が放出される。 すなわち、印字ヘッド14の内部温度が設定値を超えて印字動作の休止措置が 採られると、印字ヘッド14は、移動領域Lにおける休止位置L1 に移動し、放 熱フィン14a(放熱部材)を放熱体15の吸熱部15aに当接させる。その際 、放熱フィン14aと吸熱部15aとは、図3に示すように、双方に形成された 凹凸が噛み合った状態となり、この状態で印字ヘッド14の熱は、放熱フィン1 4aを通して放熱体15の吸熱部15aに吸収される。放熱体15に吸収された 印字ヘッド14の熱は、放熱体15の吸熱部15aから放熱部15bへと伝導さ れて、その放熱部15bから外気中に放出される。以上の動作によって、印字ヘ ッド14の熱は効率良く放出されるようになる。
【0011】 図4は、従来と本実施例の放熱性の比較図であり、図において、縦軸は印字ヘ ッドの内部温度(t)、横軸は時間(T)を表している。また、同図中には、温 度センサの検知温度t1 が表示されており、この検知温度t1 を境にして、プリ ンタの稼動状態と休止状態とが切り替わるようになっている。 図示のように、印字開始直後では、従来(破線)と本実施例(実線)の温度曲 線に差が見られないが、印字動作によるプリンタカバー内の温度上昇に伴って、 それらの間には顕著な差が生じるようになる。すなわち、印字ヘッドの内部温度 がt1 に達してから、再びt1 以下になるまでの時間を比較すると、従来の場合 はT3 なのに対して、本実施例の場合では、T3 よりも短いT4 となっている。 また、印字ヘッドの内部温度がt1 以下になってから、再びt1 に達するまでの 時間を比較すると、従来の場合はT1 なのに対して、本実施例の場合では、T1 よりも長いT2 となっている。
【0012】 上記実験データからも明らかなように、本実施例のワイヤドットプリンタ10 においては、印字ヘッド14の熱が放熱体15を通して外気中に放出されること で印字ヘッド14の放熱効率が向上するため、従来に比較すると、一回当たりの 印字ヘッド14の休止時間が短くなり、反対に稼動時間は長くなる。その結果、 休止措置によるロス時間が少なくなり、もって、印字処理に要する時間が短縮さ れる。また、本例のワイヤドットプリンタ10では、放熱体15を一体成形する ことにより比較的安価に実施することができ、しかも、プリンタカバー16に放 熱体15が嵌め込まれた構造であるため、プリンタとしての防音効果が損なわれ ることもない。
【0013】 更に、本実施例で説明したワイヤドットプリンタ10の構成において、印字ヘ ッド14の熱が伝導され且つ印字ヘッド14とは別の部材、例えばキャリッジシ ャフト11などを、図3に示すように放熱体15に当接させることにより、その 当接部11aを通して印字ヘッド14の熱が外気中に放出されるようになり、こ れによって、印字ヘッド14の放熱効率が一層高められる。
【0014】 図5は、他の実施例を示す要部断面図であり、図において、放熱体15の吸熱 部15aと放熱部15bとは伝熱パイプ15cで連結されている。すなわち、プ リンタカバー16には伝熱パイプ15cが嵌合され、その伝熱パイプ15cの一 方に吸熱部15aが設けられ、他方に放熱部15bが設けられている。その際、 放熱体15の吸熱部15aは、印字ヘッド14に対して側方から対向する状態に 配置され、同放熱部15bは、プリンタカバー16から突出した状態で外気と接 する状態に配置されている。
【0015】 上記構成によれば、移動領域Lにおける印字ヘッド14の休止位置L1 が、プ リンタカバー16から多少離れた位置に設定された場合でも、放熱体15を大型 化することなく、放熱体15の吸熱部15aを印字ヘッド14の放熱フィン14 aに当接させることができる。その際、印字ヘッド14の熱は、放熱フィン14 aから放熱体15の吸熱部15aに吸収され、更に伝熱パイプ15cを通して放 熱部15bに伝導され、その放熱部15bから外気中に放出される。
【0016】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案のワイヤドットプリンタにおける放熱構造によれ ば、大幅な価格上昇や騒音の増大を招くことなく、印字ヘッドの移動領域の側端 に放熱体を配設することができ、しかもその放熱体を通して印字ヘッドの熱が外 気中に放出されるため、印字ヘッドの放熱効率が格段に向上する。その結果、印 字動作の休止措置に伴う時間的ロスが少なくなり、もって、印字処理に要する時 間が短縮される。
【0017】 更に、印字ヘッドの熱が伝導される構成部材を放熱体に当接させた構造にする ことで、その当接部を通して印字ヘッドの熱が外気中に放出されるようになるた め、印字ヘッドの放熱効率を一層高めることが可能となる。
【0018】 また、放熱体の吸熱部と放熱部とを伝熱パイプで連結することで、印字ヘッド の休止位置がプリンタカバーから多少離れた位置に設定された場合でも、放熱体 を大型化することなく、その吸熱部を印字ヘッドの放熱フィンに当接させること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の斜視図である。
【図2】実施例の要部斜視図である。
【図3】実施例の動作図である。
【図4】従来との放熱性の比較図である。
【図5】他の実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
10 ワイヤドットプリンタ 11 キャリッジシャフト 12 キャリッジ 14 印字ヘッド 14a 放熱フィン(放熱部材) 15 放熱体 15a 吸熱部 15b 放熱部 15c 伝熱パイプ L 移動領域 L1 休止位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅香 俊行 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジ上に搭載された印字ヘッド
    を、キャリッジシャフトに沿って所定の移動領域を移動
    自在としたワイヤドットプリンタにおいて、 前記移動領域における印字ヘッドの休止位置に、吸熱部
    と放熱部とからなる放熱体を配設したものであって、 前記吸熱部は前記印字ヘッドの放熱部材に当接可能に配
    置され、前記放熱部は外気に接する状態に配置されたこ
    とを特徴とするワイヤドットプリンタの放熱構造。
  2. 【請求項2】 前記放熱体に、前記印字ヘッドの熱が伝
    導され且つ前記印字ヘッドとは別の部材を当接させたこ
    とを特徴とする請求項1記載のワイヤドットプリンタの
    放熱構造。
  3. 【請求項3】 前記放熱体の吸熱部と放熱部とを伝熱パ
    イプで連結したことを特徴とする請求項1記載のワイヤ
    ドットプリンタの放熱構造。
JP10892491U 1991-12-06 1991-12-06 ワイヤドットプリンタの放熱構造 Pending JPH0549360U (ja)

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