JPH054928A

JPH054928A - 高麗人参葉抽出物組成物

Info

Publication number: JPH054928A
Application number: JP3183367A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Kakizoe; 勤柿添
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-06-27
Filing date: 1991-06-27
Publication date: 1993-01-14

Abstract

(57)【要約】【目的】飲みやすい高麗人参葉抽出物組成物、新規な
頭髪用化粧品、新規な浴用剤を提供する。【構成】高麗人参葉の成分を抽出した液に、核酸含有
液、玄米抽出物、はと麦抽出物、ハブ茶抽出物、クコ茶
抽出物、甘草抽出物の中から選ばれた１種または２種以
上（但し、核酸含有液は必須添加物）が添加されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、高麗人参葉抽出物組成
物に関する。更に詳しくは、飲みやすくした高麗人参葉
を抽出して得られた飲料、及び高麗人参葉を抽出して得
られた頭髪用化粧品、浴用剤に関する。

【０００２】

【従来技術とその課題点】従来から高麗人参の根の部分
が人体の健康維持に有益なことは知られている。ところ
が、近年になってその主要な成分であるサポニン、フラ
ボノイド、ミネラル、精油、ビタミンＢ１，Ｂ２、ゲル
マニゥムなどの含有率は、根の部分より若葉の部分に多
いことが分かってきた。そしてこの若葉を乾燥したもの
を抽出して得られた高麗人参葉抽出物は、サポニン、フ
ラボノイド、ミネラル、精油、ビタミンＢ１，Ｂ２、ゲ
ルマニゥムなどを含み、人体の健康維持に有益なことが
わかった。そこで嗜好飲料としての各種研究がなされて
いる。しかし、高麗人参葉抽出物は苦みを伴うために、
嗜好飲料としては十分ではないことも分かった。その対
策として、砂糖・蜂蜜などの甘味料を添加し、また、ウ
イスキー・ブランディーを添加することを試みた。しか
し、前者の場合は甘味あるいは飲料後の酸味が強く感じ
られ、後者の場合は香りが強くて味が変わり、高麗人参
葉抽出物の本来の味が失われることが分かった。つま
り、前者の場合も後者の場合も嗜好に偏向が見られ、万
人を対象にした嗜好品としての飲料用茶には不適当であ
る。ところで、核酸が人の健康維持及び増進に良いこと
は多くの研究によって知られている。本発明者は、核酸
含有液を利用した、いわゆる健康食の研究中に、高麗人
参葉抽出物に核酸液を添加したら高麗人参葉抽出物の苦
みが減少することに着目して本発明を完成するに至っ
た。

【０００３】

【発明の目的】そこで本発明の目的は、飲みやすい高麗
人参葉抽出物組成物を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、新規な頭髪用化粧品を提供することに
ある。更に、本発明の他の目的は、新規な浴用剤を提供
することにある。

【０００４】

【発明の構成】上記目的を達成するために講じた発明の
構成は次の通りである。即ち本発明は、高麗人参葉の成
分を抽出した液に、核酸含有液、玄米抽出物、はと麦抽
出物、ハブ茶抽出物、クコ茶抽出物、甘草抽出物の中か
ら選ばれた１種または２種以上（但し、核酸含有液は必
須添加物）が添加されている、高麗人参葉抽出物組成物
である。本発明において使用する高麗人参の葉は、高麗
人参のうち、葉の部分を乾燥させたものを使用する。そ
の大きさは特に限定しないが、緑茶程度に破砕したもの
が使用しやすい。高麗人参の葉の抽出液を得るには、水
を沸騰させ、これに適宜量の高麗人参の葉を入れて煮沸
し、その後固液分離をして、高麗人参の葉の抽出液を得
る。高麗人参の葉の量は水１０００ｃｃに対して２ｇか
それ以下が好ましいが、好みによって適宜増減できる。
煮沸時間も特に限定されないが、短いと抽出が十分でき
ず、長すぎると苦くなる。３〜１０分間程度が好まし
い。本発明において使用する核酸含有液としては、大豆
を原料として発酵して得られた核酸含有液であるフレッ
シュパワー（商標フジトロン株式会社）を使用した
が、他の核酸含有液でも有効である。高麗人参葉抽出物
に添加する核酸含有液の量は特に限定されない。しかし
添加量が多いと核酸含有液の匂いが鼻につき、逆に添加
量が少ないと高麗人参葉成分の抽出力が十分とはいえな
い。なお、時間の経過に伴って上記核酸含有液の匂いは
消滅する。沸騰している湯に高麗人参葉と核酸含有液を
入れる順序はいずれが先でも良いが、先に水に核酸含有
液を添加し、その液を沸騰させた後に高麗人参葉抽出物
を入れたほうが、沸騰によって水と核酸含有液が十分に
攪拌され、抽出効率が良いようである。作用本発明に係る組成物は、そのまま飲むことによって飲料
用茶として使用できる。また、本発明に係る組成物を頭
皮に振りかけると頭皮のかゆみを止めることができるば
かりか、頭髪の弾力性が強くなり、艶も出るようであ
る。更に、本発明に係る組成物を適当量混ぜた湯に入る
と発汗および皮膚の浄化が図られ、体温の保温効果もあ
るようである。

【０００５】

【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明する。［実施例１］適当な容器に水１０００ｃｃを入れる。こ
の水１０００ｃｃに対して核酸０．１〜０．２ｃｃを添
加して加熱し、沸騰させる。加熱を中止した後、湯温が
７０〜８０℃になったところで高麗人参葉緑茶２ｇを入
れ、茶を出す。７０℃の場合は約１０分間程度、８０℃
の場合は約５分間程度浸漬した後フィルターなどを使用
して固液分離をして高麗人参葉抽出物を得た。［実施例２］適当な容器に水５００ｃｃを入れ、沸騰さ
せる。焙煎した玄米５０ｇを入れ、弱火で１５〜２０分
間煮沸した後フィルターなどを使用して固液分離をして
玄米抽出物を得た。実施例１で得られた高麗人参葉抽出
物１０〜８容量部に対して上記玄米抽出物１〜２容量部
程度を混合して飲料用茶を得た。この飲料用茶は、苦み
を消す隠し味と香りが良く、こうばしい玄米の香りがし
て飲みやすい。［実施例３］適当な容器に水５００〜６００ｃｃを入
れ、沸騰させる。焙煎したはと麦６ｇと、同じく焙煎し
たハブ茶６ｇを入れ、弱火で１０〜１５分間煮沸した後
フィルターなどを使用して固液分離をして、はと麦・ハ
ブ茶抽出物を得た。実施例１で得られた高麗人参葉抽出
物１０〜８容量部に対して上記はと麦・ハブ茶抽出物１
〜２容量部程度を混合して飲料用茶を得た。［実施例４］適当な容器に水５００〜６００ｃｃを入
れ、沸騰させる。乾燥させたクコの葉を５ｇ入れ、弱火
で５〜１５分間煮沸した後フィルターなどを使用して固
液分離をして、クコ葉抽出物を得た。実施例１で得られ
た高麗人参葉抽出物１０〜８容量部に対して上記クコ葉
抽出物１〜２容量部程度を混合して飲料用茶を得た。［実施例５］実施例１で得られた高麗人参葉抽出物５容
量部、実施例２で得られた玄米抽出物１容量部、実施例
３で得られたはと麦・ハブ茶抽出物３〜２容量部、実施
例４で得られたクコ葉抽出物１〜２容量部を混合して飲
料用茶を得た。本実施例による飲料用茶は、上記各成分
が複雑に混ぜあわされて、苦みを伴わなず、飲みやす
い。

【０００６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば飲
料として飲みやすい高麗人参葉抽出物組成物が提供でき
る。また、頭皮に振り掛けると頭皮のかゆみを止めるこ
とができるばかりか、頭髪の弾力性が強くなり、艶も出
る新規な頭髪用化粧品が提供出来る。更に、湯に添加す
ると発汗および皮膚の浄化が図られ、体温の保温効果も
ある新規な浴用剤が提供できる。

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】高麗人参葉の成分を抽出した液に、核酸
含有液、玄米抽出物、はと麦抽出物、ハブ茶抽出物、ク
コ茶抽出物、甘草抽出物の中から選ばれた１種または２
種以上（但し、核酸含有液は必須添加物）が添加されて
いることを特徴とする、高麗人参葉抽出物組成物。