JPH054897B2 - - Google Patents
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- JPH054897B2 JPH054897B2 JP61070886A JP7088686A JPH054897B2 JP H054897 B2 JPH054897 B2 JP H054897B2 JP 61070886 A JP61070886 A JP 61070886A JP 7088686 A JP7088686 A JP 7088686A JP H054897 B2 JPH054897 B2 JP H054897B2
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Landscapes
- Polyamides (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は熱収縮性ポリアミド系フイルム及びそ
の製造方法に関するものであつて高熱収縮性、高
強力、高突刺強度を有しことに比較的低温熱水中
に於て高い熱収縮性を発現し生肉、食肉加工品等
の低温包装に適したフイルムを提供するものであ
る。 (従来の技術) 従来包装用熱収縮用プラスチツクフイルムとし
てはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
オレフイン類等があり、青果物、生肉、食肉加工
品、加工食品等の食品類の包装又は食品雑貨など
の集積包装或はエアゾール製品やレコードジヤケ
ツトなどのバージン包装などとして広範囲に使用
されている。 またポリ−ε−カプラミド(ナイロン6)2軸
延伸フイルムも広く使用されているが、このもの
は高強力、高突刺性、高耐ピンホール性等を大き
な特徴としており、内容物充填包装袋の流通過程
に於ける破袋が他素材に比べて極端に少ないこと
からラーメンスープ、こんにやく、漬物等、液性
食品或は液体同拌食品類の包装袋として多用され
ている。このナイロン62軸延伸フイルムの特徴に
加えて熱収縮性を持たせた熱収縮性ナイロン6フ
イルムも既に上記の食品包装等の分野に利用され
ている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の実質的にナイロン6のみ
から成る熱収縮性フイルムは、前記のように種々
の利点があるが、熱収縮率が十分高いものが得ら
れずことに生肉包装用として適用される75℃のよ
うな比較的低温熱水中に於ける熱収縮率が15%程
度と十分満足出来るものが得難く、生肉包装等収
縮包装時の加熱温度上限に内容被包装物の特性上
の制約がある場合には包装仕上りが不十分なため
使用し得ず、他の特性に欠点があるにもかかわら
ず、低温熱水収縮性がすぐれた塩化ビニリデン系
フイルムが主に用いられている。しかしながら本
質的に高強力、高突刺し強度を有するポリアミド
系フイルムを用いて、生肉の加熱殺菌及び収縮密
着包装を生肉の熱変色温度(80〜85℃)以下で行
ないたいという需要者ニーズは強い。 尚、本発明に於て熱水収縮率とは20℃、65%
RHの雰囲気と平衡状態にあるフイルムを一定温
度の熱水に30分間浸漬し後、再度最初の条件下で
平衡になるまで放置し、このときの寸法変化の最
初の寸法に対して百分比で表わした値である。 (問題を解決するための手段) 本発明者等はナイロン6熱収縮性フイルムの有
する高強力、高突刺性、高耐ピンホール性等の特
徴を有し且比較的低温に於いて高い熱水収縮性を
有するポリアミドフイルムについて鋭意研究の結
果本発明に到達したものである。 即ち、本発明はε−カプロラクタムと、特定の
脂肪族ジアミン類及びこれと等モルの芳香族ジカ
ルボン酸類の塩との共重合体を原料レジンとする
ことにより低温熱収縮性の向上を図るものであ
る。更に詳しくは共重合モノマーとしては、ヘキ
サメチレンジアミンテレフタル酸塩及び/又はヘ
キサメチレンジアミンイソフタル酸塩を主成分と
して用いることにより低温収縮性を得るものであ
る。こうしたポリアミド共重合体に於てナイロン
6の特徴である高強度、高突刺性を保持したフイ
ルムを得るには共重合体中に於けるε−カプロラ
クタム成分の比率を少くとも70重量%以上とする
ことが必要である。一方本発明が目的とする共重
合体としての低温熱収縮時性を発揮させるために
は共重合モノマーの比率を少くとも5重量%以上
とすることが必要である。即ち本発明はε−カプ
ロラクタム/ヘキサメチレンジアミンテレフタル
酸塩及び/又はε−カプロラクタム/ヘキサメチ
レンジアミンイソフタル酸塩の共重合体比95/5
〜70/30のポリアミド樹脂を用いて製膜し、2軸
延伸することによつて75℃に於ける熱水収縮率20
%以上の熱収縮性ポリアミドフイルムを得るもの
である。このフイルムは適当なシーラントフイル
ムと貼合せることにより生肉包装用として使用可
能である。 本発明のポリアミド樹脂を用いたフイルムの製
造法は先ずポリアミド樹脂を溶融押出製膜により
無延伸フイルムを作成し、次いでこの無延伸フイ
ルムを縦横2軸に延伸することによつて達成され
る。無延伸フイルムの製造法としては従来から知
られているリングダイを用いる法、Tダイを用い
る法等があり公知の方法で製膜すればよい。次に
無延伸フイルムを2軸延伸する方法としては同時
2軸延伸法及び遂次2軸延伸法が適用出来、テン
ター法或はチユーブラー法同時2軸延伸法がより
好ましい。延伸温度はε−カプロラクタム成分の
共重合比率をx重量%とするとき延伸温度T(℃)
は2/3x+35>T>2/3x+15でなければなら
ない。(2/3x+35)以上の延伸温度では延伸後
の分子配向、熱収縮性が低下し適当でない。又
(2/3x+15)以下の延伸温度では延伸后のフイ
ルムの透明性、常温放置時の寸法安定性、印刷適
性等に問題を生ずる。延伸倍率は熱収縮性に必要
な延伸効果を得るためには縦、横共に2.5倍以上
が必要であり望ましくは2.8〜3.5倍である。 延伸フイルムは大きな熱収縮性を有するため経
時変化を起しやすく、このまま製品化すると捲き
締りにより使用時に平面性の崩れやブロツキング
等の問題を起しやすい。これを防ぐために低温
(室温付近)での内部歪を緩和するための熱処理
を行なうのが好ましい。熱処理温度は延伸温度以
上150℃以下で2〜20秒程度行なうのが好ましい。 本発明の収縮性フイルムを製造するに当り、前
記ポリアミド系樹脂の他に通常用いられる本発明
の目的に反しない程度の他の熱可塑性樹脂、スリ
ツプ剤、熱安定剤、アンチブロキング剤、帯電防
止剤、着色剤等の添加剤を添加することができ
る。 (作用及び効果) 本発明のポリアミドフイルムは原料樹脂組成と
してε−カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミ
ンテレフタル酸塩及び/又はヘキサメチレンジア
ミンイソフタル塩酸95/5〜70/30の共重合体を
用いることにより比較的低温(70〜80℃)に於け
る熱水収縮性のすぐれたポリアミドフイルムであ
り、このフイルムは適当なシーラントフイルムと
組合せた積層フイルムとして強靱性と低温収縮性
を有した包装材料として、生肉包装用その他、多
方面への活用が期待される。 (実施例) 以下実施例により具体的に説明する。 尚、本実施例において突刺強度及び熱水収縮率
の測定は次の方法で行なつた。 1 突刺強力 一辺約10cmの正方形の試片を内径60mmのリン
グ状枠に固定し、この試片の中心部に尖端が曲
率半径0.5mmの針を50±5mm/minの速度で試
片面に垂直に当てて、この針にかかる最大応力
を厚さt(mm)で除した値をKg単位で表したも
のである。 2 熱水収縮率 20℃、65%RHの雰囲気中で平衡状態にあ
る。一辺約10cmの正方形の試片の各辺の中点と
対応する中点との間の距離(mm)を精確に測定
し、75℃の熱水中に30分間浸漬した後、水を軽
く拭きとり、再び20℃、65%RHの雰囲気中で
平衡に達する迄放置した後、前記の中点間の距
離を精確に測定し、収縮量を収縮前の距離で除
した値を%で表したものである。 実施例 1 ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミン
テレフタル酸塩の構成でε−カプロラクタムが90
重量%の共重合ポリアミドを口径40mmの押出機に
より250℃で環状ダイより押出して急冷し135μ厚
みの実質的に無定形のチユーブ状フイルムを得
た。このフイルムをローラー周速度比3.0倍、中
間に加熱ゾーンを有する上・下2対のニツプロー
ルの備えたチユーブラー延伸装置に導きチユーブ
内に加圧空気を導入し、延伸温度85℃で膨脹させ
縦3.0倍、横3.0倍に連続的に延伸した。下段ニツ
プロールの出た後110℃に加熱した熱ロールに接
触させて内部歪除去のための熱処理を行なつた
後、ロールに捲取つた。得られたフイルムの特性
を第1表に示す。機械的特性、低温熱収縮性の良
好なフイルムであつた。 実施例 2 共重合成分としてヘキサメチレンジアミンイソ
フタル酸塩を約20%含んだヘキサメチレンジアミ
ンテレフタル酸塩を用いた、ε−カプロラクタム
85重量%の共重合ポリアミドを用い実施例1と同
様にして押出、製膜、延伸、熱処置を行なつた。
延伸前フイルム厚み160μ、延伸倍率は縦3.3倍、
横3.3倍であつた。得られたフイルム特性を第1
表に示す。得られたフイルムと35μ厚みの直鎖状
低密度ポリエチレン製シーラントフイルム(商品
名:コージンエルエース(株)興人製)とを貼合せ、
積層し製袋したものは生肉包装用として80℃熱水
シヤワーで収縮させたところ生肉の熱変化がな
く、かつ包在材の生肉への密着仕上りが良く、内
部にドリツプの溜りも認められなかつた。 比較例 ナイロン6レジン(ε−カプロラクタム100%
重縮合物)を用い実施例1に準じ延伸倍率縦3.0
倍で製膜延伸して熱収縮製フイルムを得た。この
フイルムの物性を第1表に示した。このフイルム
と、35μ厚みの直鎖状低密度ポリエチレン製シー
ラントフイルム(商品名:コージンエルエース(株)
興人製)とを貼合せ、積層した包材は生肉包装用
として80℃熱水シヤワーでの収縮がやや不足で部
分的にゆるい仕上り部分が生じ、内部にドリツプ
の分離が認められた。
の製造方法に関するものであつて高熱収縮性、高
強力、高突刺強度を有しことに比較的低温熱水中
に於て高い熱収縮性を発現し生肉、食肉加工品等
の低温包装に適したフイルムを提供するものであ
る。 (従来の技術) 従来包装用熱収縮用プラスチツクフイルムとし
てはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
オレフイン類等があり、青果物、生肉、食肉加工
品、加工食品等の食品類の包装又は食品雑貨など
の集積包装或はエアゾール製品やレコードジヤケ
ツトなどのバージン包装などとして広範囲に使用
されている。 またポリ−ε−カプラミド(ナイロン6)2軸
延伸フイルムも広く使用されているが、このもの
は高強力、高突刺性、高耐ピンホール性等を大き
な特徴としており、内容物充填包装袋の流通過程
に於ける破袋が他素材に比べて極端に少ないこと
からラーメンスープ、こんにやく、漬物等、液性
食品或は液体同拌食品類の包装袋として多用され
ている。このナイロン62軸延伸フイルムの特徴に
加えて熱収縮性を持たせた熱収縮性ナイロン6フ
イルムも既に上記の食品包装等の分野に利用され
ている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の実質的にナイロン6のみ
から成る熱収縮性フイルムは、前記のように種々
の利点があるが、熱収縮率が十分高いものが得ら
れずことに生肉包装用として適用される75℃のよ
うな比較的低温熱水中に於ける熱収縮率が15%程
度と十分満足出来るものが得難く、生肉包装等収
縮包装時の加熱温度上限に内容被包装物の特性上
の制約がある場合には包装仕上りが不十分なため
使用し得ず、他の特性に欠点があるにもかかわら
ず、低温熱水収縮性がすぐれた塩化ビニリデン系
フイルムが主に用いられている。しかしながら本
質的に高強力、高突刺し強度を有するポリアミド
系フイルムを用いて、生肉の加熱殺菌及び収縮密
着包装を生肉の熱変色温度(80〜85℃)以下で行
ないたいという需要者ニーズは強い。 尚、本発明に於て熱水収縮率とは20℃、65%
RHの雰囲気と平衡状態にあるフイルムを一定温
度の熱水に30分間浸漬し後、再度最初の条件下で
平衡になるまで放置し、このときの寸法変化の最
初の寸法に対して百分比で表わした値である。 (問題を解決するための手段) 本発明者等はナイロン6熱収縮性フイルムの有
する高強力、高突刺性、高耐ピンホール性等の特
徴を有し且比較的低温に於いて高い熱水収縮性を
有するポリアミドフイルムについて鋭意研究の結
果本発明に到達したものである。 即ち、本発明はε−カプロラクタムと、特定の
脂肪族ジアミン類及びこれと等モルの芳香族ジカ
ルボン酸類の塩との共重合体を原料レジンとする
ことにより低温熱収縮性の向上を図るものであ
る。更に詳しくは共重合モノマーとしては、ヘキ
サメチレンジアミンテレフタル酸塩及び/又はヘ
キサメチレンジアミンイソフタル酸塩を主成分と
して用いることにより低温収縮性を得るものであ
る。こうしたポリアミド共重合体に於てナイロン
6の特徴である高強度、高突刺性を保持したフイ
ルムを得るには共重合体中に於けるε−カプロラ
クタム成分の比率を少くとも70重量%以上とする
ことが必要である。一方本発明が目的とする共重
合体としての低温熱収縮時性を発揮させるために
は共重合モノマーの比率を少くとも5重量%以上
とすることが必要である。即ち本発明はε−カプ
ロラクタム/ヘキサメチレンジアミンテレフタル
酸塩及び/又はε−カプロラクタム/ヘキサメチ
レンジアミンイソフタル酸塩の共重合体比95/5
〜70/30のポリアミド樹脂を用いて製膜し、2軸
延伸することによつて75℃に於ける熱水収縮率20
%以上の熱収縮性ポリアミドフイルムを得るもの
である。このフイルムは適当なシーラントフイル
ムと貼合せることにより生肉包装用として使用可
能である。 本発明のポリアミド樹脂を用いたフイルムの製
造法は先ずポリアミド樹脂を溶融押出製膜により
無延伸フイルムを作成し、次いでこの無延伸フイ
ルムを縦横2軸に延伸することによつて達成され
る。無延伸フイルムの製造法としては従来から知
られているリングダイを用いる法、Tダイを用い
る法等があり公知の方法で製膜すればよい。次に
無延伸フイルムを2軸延伸する方法としては同時
2軸延伸法及び遂次2軸延伸法が適用出来、テン
ター法或はチユーブラー法同時2軸延伸法がより
好ましい。延伸温度はε−カプロラクタム成分の
共重合比率をx重量%とするとき延伸温度T(℃)
は2/3x+35>T>2/3x+15でなければなら
ない。(2/3x+35)以上の延伸温度では延伸後
の分子配向、熱収縮性が低下し適当でない。又
(2/3x+15)以下の延伸温度では延伸后のフイ
ルムの透明性、常温放置時の寸法安定性、印刷適
性等に問題を生ずる。延伸倍率は熱収縮性に必要
な延伸効果を得るためには縦、横共に2.5倍以上
が必要であり望ましくは2.8〜3.5倍である。 延伸フイルムは大きな熱収縮性を有するため経
時変化を起しやすく、このまま製品化すると捲き
締りにより使用時に平面性の崩れやブロツキング
等の問題を起しやすい。これを防ぐために低温
(室温付近)での内部歪を緩和するための熱処理
を行なうのが好ましい。熱処理温度は延伸温度以
上150℃以下で2〜20秒程度行なうのが好ましい。 本発明の収縮性フイルムを製造するに当り、前
記ポリアミド系樹脂の他に通常用いられる本発明
の目的に反しない程度の他の熱可塑性樹脂、スリ
ツプ剤、熱安定剤、アンチブロキング剤、帯電防
止剤、着色剤等の添加剤を添加することができ
る。 (作用及び効果) 本発明のポリアミドフイルムは原料樹脂組成と
してε−カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミ
ンテレフタル酸塩及び/又はヘキサメチレンジア
ミンイソフタル塩酸95/5〜70/30の共重合体を
用いることにより比較的低温(70〜80℃)に於け
る熱水収縮性のすぐれたポリアミドフイルムであ
り、このフイルムは適当なシーラントフイルムと
組合せた積層フイルムとして強靱性と低温収縮性
を有した包装材料として、生肉包装用その他、多
方面への活用が期待される。 (実施例) 以下実施例により具体的に説明する。 尚、本実施例において突刺強度及び熱水収縮率
の測定は次の方法で行なつた。 1 突刺強力 一辺約10cmの正方形の試片を内径60mmのリン
グ状枠に固定し、この試片の中心部に尖端が曲
率半径0.5mmの針を50±5mm/minの速度で試
片面に垂直に当てて、この針にかかる最大応力
を厚さt(mm)で除した値をKg単位で表したも
のである。 2 熱水収縮率 20℃、65%RHの雰囲気中で平衡状態にあ
る。一辺約10cmの正方形の試片の各辺の中点と
対応する中点との間の距離(mm)を精確に測定
し、75℃の熱水中に30分間浸漬した後、水を軽
く拭きとり、再び20℃、65%RHの雰囲気中で
平衡に達する迄放置した後、前記の中点間の距
離を精確に測定し、収縮量を収縮前の距離で除
した値を%で表したものである。 実施例 1 ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミン
テレフタル酸塩の構成でε−カプロラクタムが90
重量%の共重合ポリアミドを口径40mmの押出機に
より250℃で環状ダイより押出して急冷し135μ厚
みの実質的に無定形のチユーブ状フイルムを得
た。このフイルムをローラー周速度比3.0倍、中
間に加熱ゾーンを有する上・下2対のニツプロー
ルの備えたチユーブラー延伸装置に導きチユーブ
内に加圧空気を導入し、延伸温度85℃で膨脹させ
縦3.0倍、横3.0倍に連続的に延伸した。下段ニツ
プロールの出た後110℃に加熱した熱ロールに接
触させて内部歪除去のための熱処理を行なつた
後、ロールに捲取つた。得られたフイルムの特性
を第1表に示す。機械的特性、低温熱収縮性の良
好なフイルムであつた。 実施例 2 共重合成分としてヘキサメチレンジアミンイソ
フタル酸塩を約20%含んだヘキサメチレンジアミ
ンテレフタル酸塩を用いた、ε−カプロラクタム
85重量%の共重合ポリアミドを用い実施例1と同
様にして押出、製膜、延伸、熱処置を行なつた。
延伸前フイルム厚み160μ、延伸倍率は縦3.3倍、
横3.3倍であつた。得られたフイルム特性を第1
表に示す。得られたフイルムと35μ厚みの直鎖状
低密度ポリエチレン製シーラントフイルム(商品
名:コージンエルエース(株)興人製)とを貼合せ、
積層し製袋したものは生肉包装用として80℃熱水
シヤワーで収縮させたところ生肉の熱変化がな
く、かつ包在材の生肉への密着仕上りが良く、内
部にドリツプの溜りも認められなかつた。 比較例 ナイロン6レジン(ε−カプロラクタム100%
重縮合物)を用い実施例1に準じ延伸倍率縦3.0
倍で製膜延伸して熱収縮製フイルムを得た。この
フイルムの物性を第1表に示した。このフイルム
と、35μ厚みの直鎖状低密度ポリエチレン製シー
ラントフイルム(商品名:コージンエルエース(株)
興人製)とを貼合せ、積層した包材は生肉包装用
として80℃熱水シヤワーでの収縮がやや不足で部
分的にゆるい仕上り部分が生じ、内部にドリツプ
の分離が認められた。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ε−カプロラクタム70〜95重量%とヘキサメ
チレンジアミンイソフタル酸塩及び/又はヘキサ
メチレンジアミンテレフタル酸塩30〜5重量%と
を主成分として重合反応せしめて得られるポリア
ミド系共重合体を主原料とする2軸延伸フイルム
であつて、75℃熱水収縮率が縦方向、横方向共に
20%以上であることを特徴とする熱収縮性ポリア
ミドフイルム。 2 ε−カプロラクタム70〜95重量%とヘキサメ
チレンジアミンイソフタル酸塩及び/又はヘキサ
メチレンジアミンテレフタル酸塩30〜5重量%と
を主成分として重合反応せしめて得られるポリア
ミド系共重合体を主原料として溶融押出製膜して
得られる実質的に無定形の無延伸フイルムをε−
カプロラクタムの成分の共重合比率をxwt%とす
るとき、延伸温度T℃を2/3x+35>T>2/
3x+15に適するT℃で縦方向、横方向共に2.5倍
以上に2軸延伸し、いつたん冷却した後、更に延
伸温度以上且150℃以下で応力緩和し冷却した後
巻取ることを特徴とする75℃熱水収縮率が縦方
向、横方向共に20%以上の熱収縮性ポリアミドフ
イルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088686A JPS62227626A (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 収縮性ポリアミドフイルム及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088686A JPS62227626A (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 収縮性ポリアミドフイルム及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62227626A JPS62227626A (ja) | 1987-10-06 |
JPH054897B2 true JPH054897B2 (ja) | 1993-01-21 |
Family
ID=13444457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7088686A Granted JPS62227626A (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 収縮性ポリアミドフイルム及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62227626A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3424981A4 (en) | 2016-03-03 | 2019-10-23 | UBE Industries, Ltd. | POLYAMIDE RESIN AND FILM COMPRISING SAME |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS578647A (en) * | 1980-06-09 | 1982-01-16 | Mitsubishi Rayon Co | Heat resisting contractive improved hollow vessel in polyester |
JPS57159622A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-01 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Manufacture of thermally shrinkable laminated film |
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JPS6097850A (ja) * | 1983-11-01 | 1985-05-31 | 三菱樹脂株式会社 | 深絞り成形用複合フイルム |
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JPS6241261A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-23 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 熱収縮性ポリアミドフイルム |
-
1986
- 1986-03-31 JP JP7088686A patent/JPS62227626A/ja active Granted
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS6241261A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-23 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 熱収縮性ポリアミドフイルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62227626A (ja) | 1987-10-06 |
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