JPH0548734U

JPH0548734U - 腰掛付下駄箱

Info

Publication number: JPH0548734U
Application number: JP9955891U
Authority: JP
Inventors: 清貴小林
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1991-12-03
Filing date: 1991-12-03
Publication date: 1993-06-29

Abstract

(57)【要約】【目的】玄関廊下と玄関土間の段差の少ない玄関に設置
して、靴の着脱の便を図ることができ、しかも収納量が
大きく狭い玄関にあっても採用することができる腰掛付
下駄箱を提供する。【構成】一端底面を玄関廊下２に支持され、他端底面を
支柱３を介して玄関土間４に支持された下駄箱本体１の
前記一端前面に、水平位に定位し得る扉７を設けてな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は玄関における収納箱、特に腰掛付下駄箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、下駄箱について開示した刊行物としては、（１）実公昭５３−２７５２号公報、（２）実公昭６１−３２５１３号公報、（３）実公平２−３５２２３号公報等が提案されている。刊行物（１）に記載されたのは、玄関の踏台を踏み板を天板とし、天板下部に引違い戸を設けてなる玄関踏台を兼ねる下駄箱で、玄関の省スペースを狙ったものである。また、刊行物（２）に記載されたのは、玄関作付の下駄箱天板上面の縁部に手摺を設けたもので、廊下と玄関土間との間の昇降の際の安全を図るようにしたものである。さらに、刊行物（３）に記載されたのは、前面の両開き扉の内面に靴を掛けるためのフックを設け、底板下部の空間部に乾燥殺菌装置を設けてなるもので、下駄箱内に収容された靴の早期の乾燥、殺菌および下駄箱の収納容量の増大を図るようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

玄関廊下と玄関土間との間にかなりの段差がある場合には、玄関廊下にほぼ連続して踏台を設置することができ、この踏台に腰を掛けて履物、特に靴の着脱を行うようにすることができる。ところが、玄関廊下と玄関土間との段差が精々１０cm程度しかない場合には、前記のような踏台を設けることはできない。そのため、靴の着脱に際しては玄関廊下に腰を下ろした着脱するか、玄関土間に中腰で立って着脱するかの何れかとすることとなる。

【０００４】前者は、段差の少ない玄関廊下に腰を下ろして比較的不自然な姿勢で靴の着脱を行わなければならず、後者は不安定な状態で靴の着脱を行わなければならない。

【０００５】上記（１）〜（３）の何れの刊行物に記載された下駄箱も上記のような問題を解決するものではない。上記の問題を解決するものとしては、図３に示した下駄箱および図４に示した下駄箱およびベンチの組合わせがある。

【０００６】図３に示した下駄箱本体１は、その天板上面の高さをベンチ座面の高さと等しくし、一端底面を玄関廊下２に支持させ、他端底面を支柱３により玄関土間４に支持させたものである。この図に示した下駄箱本体１は当然ベンチ兼用とし使用することができ、これに腰掛けて靴の着脱を安定且つ安全になし得るが、下駄箱としては収納量が小さく不便である。

【０００７】また、図４に示したのは下駄箱本体１と対向させてベンチ５を設けた組合せである。この組合せでは靴着脱の安定性、安全性、下駄箱の収納量は一応確保できるものの、玄関土間のスペースを多く必要とするため、狭い玄関で採用することはできない。また、靴の着脱の安全性、安定性を向上させるには、下駄箱本体１とベンチ５との距離ができるだけ小さい方が望ましいが、そのようにすると玄関土間の使い勝手が悪くなる。。

【０００８】本考案においては、玄関廊下と玄関土間の段差の少ない玄関に設置して、靴の着脱の便を図ることができ、しかも収納量が大きく狭い玄関にあっても採用することができる腰掛付下駄箱を提供する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案の腰掛付下駄箱は、一端底面を玄関廊下に支持され、他端底面を支柱を介して玄関土間に支持された下駄箱本体の前記一端前面に、水平位に定位し得る扉を設けるか、または前記一端に上面閉鎖の引出を設けてなることを特徴とする。

【００１０】

【作用】

上記構成の本考案の腰掛付下駄箱においては、前記扉を水平位に定位させるかまたは前記引出を引き出すことにより、下駄箱本体の前記一端において腰掛を形成することができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を図面を参照して説明する。図１は本考案一実施例の腰掛使用時の斜視図、図２は他の実施例の同様の斜視図である。図３、図４と同一部分には同一符号を付した図１において、下駄箱本体１の玄関廊下２に支持させた端部前面には、跳ね上げヒンジ６により水平位置に定位される開閉自在の扉７を設けてある。

【００１２】上記構成の実施例においては、扉７を引上げこれを水平位に定位することにより、扉７を座板とする腰掛として使用することができる。すなわち、これに腰を掛けて安定且つ安全に靴の着脱を行うことができる。なお、扉７は跳ね上げ式に開閉され、下駄箱本体１内のスペースを必要とするものではないから、下駄箱の収納量は通常の下駄箱とほぼ同様とすることができる。また、通常の下駄箱と等しい設置床面積を必要とするだけであるから、狭い玄関において採用することもできる。

【００１３】図１と同一部分には同一符号を付した図２において、下駄箱本体１の前記玄関廊下２に支持された端部前面に、上面開口を上面板８ａにより閉鎖された引出８が設けてある。この引出８を図２に示すように引き出せば、前記上面板８ａを座板とする腰掛として使用することができる。なお、この実施例において前記上面板８ａを着脱または開閉可能とすることにより、引出８内に靴その他を収納することができ、下駄箱本体１の収納量を確保することができる。また、引出８の底面にキャスタ９を取り付ければ、引出８の操作を円滑に行うことができる。

【００１４】

【考案の効果】

上記から明らかなように本考案の腰掛付下駄箱においては、多数の靴を収納し得るとともに腰掛としても使用できるので、玄関廊下と玄関土間との段差の少い玄関においても安全に靴の着脱を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例の腰掛使用時の斜視図。

【図２】他の実施例の同様の斜視図。

【図３】従来のベンチ兼用下駄箱の斜視図。

【図４】従来の下駄箱とベンチの組合せの斜視図。

【符号の説明】

１………下駄箱本体２………玄関廊下３………支柱４………玄関土間５………ベンチ６………跳ね上げヒンジ７………扉８………引出８ａ……上面板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一端底面を玄関廊下に支持され、他端底
面を支柱を介して玄関土間に支持された下駄箱本体の前
記一端前面に、水平位に定位し得る扉を設けてなること
を特徴とする腰掛付下駄箱。
【請求項２】一端底面を玄関廊下に支持され、他端底
面を支柱を介して玄関土間に支持された下駄箱本体の前
記一端前面に、上面を閉鎖した引出を設けてなることを
特徴とする腰掛付下駄箱。
【請求項３】前記上面板を開閉自在または着脱自在と
したことを特徴とする請求項２記載の腰掛付下駄箱。