JPH0788016A

JPH0788016A - 玄関収納装置

Info

Publication number: JPH0788016A
Application number: JP23792393A
Authority: JP
Inventors: Makiko Iwata; 牧子岩田
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1993-09-24
Filing date: 1993-09-24
Publication date: 1995-04-04

Abstract

(57)【要約】【目的】面倒な施工を行なわなくても、玄関における
キャビネットの使い勝手を向上させることができる玄関
収納装置を提供すること。【構成】キャビネット１と、踏み台２と、前記キャビ
ネット１を載置可能に形成されている支持台３とで構成
され、この支持台３に、前記踏み台２を出し入れ可能な
収納部３３が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、玄関に設置される玄関
収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、履物などの収納量を確保するため
に、背の高いキャビネットや幅の広いキャビネットを玄
関に設置することが多くなっている（例えば、特開昭５
５−５２７１２号公報参照）。

【０００３】ところが、キャビネットは、背が高いと収
納量は確保できるものの、高い位置に収納されているも
のの出し入れが困難になり易い。また、同様に、幅が広
いと収納量が確保できるものの、玄関前の床から離れて
いる位置のものを出し入れする時には、玄関に下りなけ
ればならず、履物を履く必要が生じて面倒である。

【０００４】従来、この問題を解決するものとしては、
実開昭６１−７３７４７号公報や実開平１−１３０４３
９号公報に記載されているような踏み台がある。この踏
み台は、使用時以外は玄関の床下に収納することがで
き、使用時には玄関の床下から土間に引き出すことがで
きるようになっている。すなわち、この踏み台をキャビ
ネットの近傍に設置することにより、キャビネットの手
前に踏み台を引き出し、その踏み台の上に載ってキャビ
ネットのものを出し入れするようにすれば、キャビネッ
トの幅が広くても、玄関前の床から遠い位置のものを、
靴を履かずに出し入れできるようになる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来公報のような踏み台をキャビネットの近傍に設けたと
しても、踏み台の高さには制限があるために、背の高い
キャビネットのものを出し入れする時の手助けにはなり
難い。また、従来公報の踏み台には、キャビネットとの
位置関係が示されていないが、キャビネットが踏み台の
収納位置から離れている場合には、踏み台を収納部から
引き出すだけでなく、キャビネットの前方まで移動させ
なければならないので、労力を要する。

【０００６】そこで、本発明の玄関収納装置は、上記の
ような問題に着目し、玄関におけるキャビネットの使い
勝手を向上させることができるようにすることを共通の
目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明請求項１記載の玄関収納装置では、キャビネ
ットと、踏み台と、その踏み台を出し入れ可能に形成さ
れている収納部と、を備え、この収納部が、前記キャビ
ネットの下方に設けられている構成とし、本発明請求項
２記載の玄関収納装置では、椅子と、その椅子を収納可
能な椅子用収納部が設けられているキャビネットと、を
備えた構成とし、更に、本発明請求項３記載の玄関収納
装置では、椅子と、その椅子を収納可能な椅子用収納部
が設けられているキャビネットと、踏み台と、その踏み
台を出し入れ可能に形成されている収納部と、を備え、
この収納部が、前記キャビネツトの下方に設けられてい
る構成とした。

【０００８】

【作用】本発明請求項１記載の玄関収納装置では、キャ
ビネットの下方に設けられている収納部に踏み台を収納
しておけば、踏み台を収納部から引き出してキャビネッ
トの前方に配置させることにより、その踏み台の上に載
って、玄関前の床から離れた位置にあるキャビネットの
ものを出し入れすることができる。

【０００９】本発明請求項２記載の玄関収納装置では、
キャビネットを玄関に設置すると共に、椅子を前記キャ
ビネットの椅子用収納部に収納しておけば、椅子用収納
部から椅子を取り出してキャビネットの前方に置くこと
により、その椅子の上に上って、高い位置にあるキャビ
ネットのものを出し入れすることができる。

【００１０】本発明請求項３記載の玄関収納装置では、
キャビネットの下方に設けられている収納部に踏み台を
収納し、椅子を前記キャビネットの椅子用収納部に収納
しておけば、踏み台を収納部から引き出してキャビネッ
トの前方に配置させることにより、その踏み台の上に載
って、高い位置にあるキャビネットのものを出し入れす
ることができると共に、椅子用収納部から椅子を取り出
してキャビネットの前方に置くことにより、その椅子の
上に上って、玄関前の床から離れた位置にあるキャビネ
ットのものを出し入れすることができる。更に、キャビ
ネットの前方に配置させた踏み台の上に椅子を置くこと
により、その椅子の上に上って、より高い位置にあるキ
ャビネットのものを出し入れすることもできる。

【００１１】

【実施例】まず、図１に基づいて、請求項１記載の玄関
収納装置に対応する第１実施例の玄関収納装置Ｃ１の構
成を詳述する。

【００１２】本実施例の玄関収納装置Ｃ１は、キャビネ
ット１と、踏み台２と、支持台３とで構成されている。

【００１３】前記キャビネット１は、前面を開口させて
形成された箱本体１１と、その箱本体１１の収納空間を
左右に仕切る仕切り板１２、ならびに、前記収納空間を
上下に仕切る棚板１３，１４と、箱本体１１の前面を開
閉する３枚の扉１５，１６，１７と、で構成されてい
る。なお、前記仕切り板１２は、箱本体１１の中央部よ
りも右寄りに設けられ、前記棚板１３，１４は、箱本体
１１の収納空間を高さ方向にほぼ均等に分割する位置に
設けられている。

【００１４】前記踏み台２は、複数のすのこを並設させ
て形成された踏み板２１と、その踏み板２１を支持して
いる枠２２と、この枠２２の前面に固定されている化粧
板２３と、前記枠２２の後部下面に固定されたローラー
２４と、で構成されている。なお、前記枠２２の左右側
面の後部には、突起２５が設けられており、前記化粧板
２３の中央上部には、手を掛けるための切り欠き部２６
が形成されている。また、この踏み台２は、化粧板２３
の下面を床に着けると、踏み板２１が水平に保持される
と共に、踏み台２の移動が規制されて安定性が確保され
るようになっている。

【００１５】前記支持台３は、天板３１と、その天板３
１を支持している枠３２と、で構成されており、前記枠
３２の前面には、前記踏み台２を出し入れ可能な収納部
３３が設けられており、その収納部３３の左右側部に
は、前記踏み台２に設けられている突起２５を係止し
て、踏み台２の引き出しすぎを規制するストッパ３４が
固定されている。また、前記枠３２の前面には、踏み台
２の化粧板２３と同一模様の化粧板３５が固定されてい
る。

【００１６】次に、図２に基づいて、第１実施例の作用
を説明する。

【００１７】図２は、本実施例の玄関収納装置が設置さ
れた玄関を示す斜視図で、本実施例の玄関収納装置Ｃ１
は、支持台３が玄関のたたきＧに設置されていると共
に、キャビネット１がこの支持台３の上に載置され、更
に、踏み台２が支持台３の下に収納されている。また、
この玄関収納装置Ｃ１は、キャビネット１が壁面Ｗに沿
って設置されており、キャビネット１の収納部の左側
が、玄関の蹴込みＫから最も離れている。

【００１８】このキャビネット１の収納部の左側のもの
を出し入れする場合には、踏み台２を支持台３から引き
出してキャビネット１の前方に配置させ、その踏み台２
の上に載って行なう。そうすることにより、履物を履か
ずに、キャビネット１の収納部の左側のものを楽に出し
入れすることができる。

【００１９】ちなみに、踏み台２を引き出す時、本実施
例では、玄関の蹴込みＫと平行な方向に引き出せばよい
ので、従来公報に記載のように、玄関の蹴込みＫと直角
な方向に引き出すのに比べると、作業が非常に楽であ
る。

【００２０】次に、図３ならびに図４に基づいて、請求
項２記載の玄関収納装置に対応する第２実施例の玄関収
納装置Ｃ２の構成を説明する。

【００２１】本実施例の玄関収納装置Ｃ２は、椅子４
と、キャビネット１ａと、支持台５とで構成されてい
る。

【００２２】前記椅子４は、座板４１と、その座板４１
の側縁部に固定された一対の脚部４２，４２とで構成さ
れており、前記一対の脚部４２，４２は、互いに平行に
設けられている。

【００２３】前記キャビネット１ａは、前記椅子４を収
納可能な椅子用収納部１８が右下部に形成されている。
その他の構成は、第１実施例装置Ｃ１のキャビネット１
と同一なので図面に同一符号を付して説明を省略する。
なお、前記椅子用収納部１８は、第１実施例のキャビネ
ット１の棚板１２を２枚取り除いた大きさに形成されて
おり、この大きさは、椅子４を収納した時に、椅子４の
座板４１と棚板１４との間、ならびに、椅子４の脚部４
２と仕切り板１２との間、及び、椅子４の脚部４２と箱
本体１１の側面との間にできる隙間が必要最小限になる
ような大きさになっている。つまり、椅子４の下方に履
物を収納することにより、第１実施例装置Ｃ１と比べ
て、履物の収納許容量がほとんど変わらないようにする
ことができる。

【００２４】前記支持台５は、天板５１と、その天板５
１を支持している枠５２と、で構成されており、枠５２
の前面には化粧板５３が固定されている。

【００２５】次に、図４に基づいて、第２実施例の作用
を説明する。

【００２６】図４は、本実施例の玄関収納装置が設置さ
れた玄関を示す斜視図で、本実施例の玄関収納装置Ｃ２
は、支持台５が玄関のたたきＧに設置されていると共
に、キャビネット１ａがこの支持台５の上に載置され、
更に、椅子４がキャビネット１ａの椅子用収納部１８に
収納されている。

【００２７】このキャビネット１ａの上部のものを出し
入れする場合には、椅子用収納部１８から椅子４を取り
出してキャビネット１ａの前方に配置させ、その椅子４
の上に上って行なう。そうすることにより、高い位置に
あるキャビネット１ａのものを楽に出し入れすることが
できる。なお、椅子４は、キャビネット１ａの上部のも
のを出し入れする場合に限らず、履物を着脱する時や足
を洗う時などに腰掛けたり、電話をする時に腰掛けたり
するなど、別の用途にも手軽に使用することができる。

【００２８】次に、図５に基づいて、請求項２記載の玄
関収納装置に対応する第３実施例の玄関収納装置Ｃ３の
構成を説明する。

【００２９】本実施例の玄関収納装置Ｃ３は、椅子６
と、キャビネット１と、支持台５とで構成されている。

【００３０】前記椅子６は、座板６１と、その座板６１
の側縁部に固定された一対の脚部６２，６２とで構成さ
れており、使用時には脚部６２，６２を開き、使用時以
外には脚部６２，６２を閉じて、キャビネット１に収納
することができるようになっている。つまり、椅子６の
大きさに比べて、椅子用収納部１９の面積が小さくて済
む。

【００３１】なお、前記キャビネット１は、第１実施例
装置Ｃ１のキャビネット１の構成と同一なので、図面に
同一符号を付し説明を省略する。また、支持台５は、第
２実施例装置Ｃ２の支持台５の構成と同一なので、図面
に同一符号を付して説明を省略する。

【００３２】つまり、本実施例の玄関収納装置Ｃ３で
は、このキャビネット１の上部のものを出し入れする場
合、椅子用収納部１９から椅子６を取り出してキャビネ
ット１の前方に配置させ、その椅子６の上に上って行な
う。そうすることにより、高い位置にあるキャビネット
１のものを楽に出し入れすることができる。

【００３３】次に、図６に基づいて、請求項３記載の玄
関収納装置に対応する第４実施例の玄関収納装置Ｃ４の
構成を説明する。

【００３４】本実施例の玄関収納装置Ｃ４は、キャビネ
ット１と、踏み台２と、支持台３と、椅子４とで構成さ
れている。なお、キャビネット１ならびに椅子４の構成
は、第２実施例装置Ｃ２のキャビネット１ならびに椅子
４と同一なので説明を省略する。また、踏み台２ならび
に支持台３の構成は、第１実施例装置Ｃ１の踏み台２な
らびに支持台３と同一なので説明を省略する。

【００３５】図６は、本実施例の玄関収納装置が設置さ
れた玄関を示す斜視図で、本実施例の玄関収納装置Ｃ４
は、支持台３が玄関のたたきＧに設置され、キャビネッ
ト１がこの支持台３の上に載置され、そして、踏み台２
が支持台３の下に収納され、椅子４がキャビネット１ａ
の椅子用収納部１８に収納されている。

【００３６】このキャビネット１の収納部の左側のもの
を出し入れする場合には、踏み台２を支持台３から引き
出してキャビネット１の前方に配置させ、その踏み台２
の上に載って行なう。そうすることにより、履物を履か
ずに、キャビネット１の収納部の左側のものを楽に出し
入れすることができる。

【００３７】また、このキャビネット１ａの上部のもの
を出し入れする場合には、椅子用収納部１８から椅子４
を取り出してキャビネット１ａの前方に配置させ、その
椅子４の上に上って行なう。そうすることにより、高い
位置にあるキャビネット１のものを楽に出し入れするこ
とができる。更に、キャビネット１の前方に配置させた
踏み台２の上に椅子４を置き、その椅子４の上に上れ
ば、高い位置にあるキャビネット１のものを非常に簡単
に出し入れすることができる。

【００３８】次に、図７に基づいて、請求項１記載の玄
関収納装置に対応する第５実施例の玄関収納装置Ｃ５の
構成を説明する。

【００３９】本実施例の玄関収納装置Ｃ５は、キャビネ
ット１と、踏み台２と、収納部７とで構成されている。
前記収納部７は、玄関の蹴込みＫと直角な壁面Ｗに沿っ
て設けられた床Ｆの下に形成されており、踏み台は、こ
の収納部に収納され、前記キャビネットは、この収納部
が形成された床Ｆの上に設置されている。なお、キャビ
ネット１ならびに踏み台２の構成は、第１実施例装置Ｃ
１のキャビネット１ならびに踏み台２と同一なので説明
を省略する。

【００４０】このキャビネット１の収納部の左側のもの
を出し入れする場合には、踏み台２を床Ｆの下の収納部
７から引き出してキャビネット１の前方に配置させ、そ
の踏み台２の上に載って行なう。そうすることにより、
履物を履かずに、キャビネット１の収納部の左側のもの
を楽に出し入れすることができる。

【００４１】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例で
は、踏み台の引き出し過ぎを防止するためのストッパが
設けられている玄関収納装置を示したが、踏み台を支持
台から完全に引き出せるようにすると共に、支持台の前
面に沿って横移動できるようにしてもよい。また、踏み
台用の収納部は、キャビネットの下部に設けてもよい。
更に、実施例では、玄関収納装置を、玄関の蹴込みと直
角な壁面に沿って設けたが、その位置は、この実施例に
限定されるものではなく、例えば、蹴込みに対向する壁
面に沿って設けてもよく、自由である。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項１記
載の玄関収納装置にあっては、踏み台をキャビネットの
前方に配置させるための労力が小さくて済み、しかも、
面倒な施工を行なわなくても、履物を履かずに、玄関前
の床から離れた位置にあるキャビネットのものを楽に出
し入れすることができるので、使い勝手がよいという効
果が得られる。

【００４３】また、本発明請求項２記載の玄関収納装置
にあっては、手際よくキャビネットの前方に椅子を置
き、高い位置にあるキャビネットのものを楽に出し入れ
することができるので、使い勝手がよいという効果が得
られる。

【００４４】更に、本発明請求項３記載の玄関収納装置
にあっては、踏み台をキャビネットの前方に配置させる
ための労力が小さくて済み、しかも、履物を履かずに玄
関前の床から離れた位置にあるキャビネットのものを楽
に出し入れすることができると共に、手際よくキャビネ
ットの前方に椅子を置いて高い位置にあるキャビネット
のものを楽に出し入れすることができるので、使い勝手
が非常によいという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の玄関収納装置を示す分解斜視図で
ある。

【図２】第１実施例の玄関収納装置が設置された玄関を
示す斜視図である。

【図３】第２実施例の玄関収納装置を示す分解斜視図で
ある。

【図４】第２実施例の玄関収納装置が設置された玄関を
示す斜視図である。

【図５】第３実施例の玄関収納装置を示す分解斜視図で
ある。

【図６】第４実施例の玄関収納装置が設置された玄関を
示す斜視図である。

【図７】第５実施例の玄関収納装置が設置された玄関を
示す斜視図である。

【符号の説明】

Ｃ１玄関収納装置１キャビネット２踏み台３支持台３３収納部４，６椅子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】キャビネットと、踏み台と、その踏み台
を出し入れ可能に形成されている収納部と、を備え、こ
の収納部が、前記キャビネットの下方に設けられている
ことを特徴とする玄関収納装置。
【請求項２】椅子と、その椅子を収納可能な椅子用収
納部が設けられているキャビネットと、を備えているこ
とを特徴とする玄関収納装置。
【請求項３】椅子と、その椅子を収納可能な椅子用収
納部が設けられているキャビネットと、踏み台と、その
踏み台を出し入れ可能に形成されている収納部と、を備
え、この収納部が、前記キャビネツトの下方に設けられ
ていることを特徴とする玄関収納装置。