JPH0548310Y2 - - Google Patents

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JPH0548310Y2
JPH0548310Y2 JP6725187U JP6725187U JPH0548310Y2 JP H0548310 Y2 JPH0548310 Y2 JP H0548310Y2 JP 6725187 U JP6725187 U JP 6725187U JP 6725187 U JP6725187 U JP 6725187U JP H0548310 Y2 JPH0548310 Y2 JP H0548310Y2
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JP
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magnetic tape
guide rollers
diameters
pair
tape cassette
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【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は磁気テープカセツト、特にその磁気テ
ープの走行を案内するガイドローラに関する。 従来の技術 従来、磁気テープカセツトではそのケース内の
所定位置に設置されたハブや磁気ヘツド等に対
し、それらの正しい位置に磁気テープを案内する
と共に、走行の安定を計るようにするため、テー
プ通路にガイドローラ等を配置している。第2図
はそのような磁気テープカセツトの下ケース上に
磁気テープ駆動機構を配置した平面図である。図
中、10,10a,10bは左右のハブ、12,
12a,12bは左右のガイドピン、14,14
a,14bは左右のガイドローラ、16は中央に
あるプレツシヤパツドである。磁気テープ18は
記録再生時には供給側(左側)ハブ10aから送
り出され、ガイドピン12、ガイドローラ14、
プレツシヤパツド16等から成るテープ通路を経
て、巻取側(右側)ハブ10bに巻き取られて行
く。なお、巻戻し時には逆方向に走行する。それ
らの対となる左右のガイドローラ14の直径は設
計値を同一にしてある。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、そのように設計値を同一にして
も、実際には製造上のばらつきに基因し、直径に
わずかな違いが存在する。このため、テープ速度
と直径によつて決まるガイドローラ14の回転数
は左右同一とならず、わずかに相違する。この結
果、記録再生時にはカセツト全体にガイドローラ
の回転に起因する振動が発生し、それが固有の振
動数となるため、ワウ・フラツターとなつて現わ
れ記録再生信号を悪化させる原因になる。以下、
詳細にそのような固有振動数の発生過程を説明す
る。先ず、テープ速度をv、左右のガイドローラ
14の直径をそれぞれd1,d2、回転数をω1,ω2
とする。そこで、各ガイドローラ14の振動方程
式をそれぞれx1,x2とすると x1=a1cosω1t但し、ω1=v/πd1 x2=a2cosω2t但し、ω2=v/πd2 が成立する。各上式において、a1,a2は各ガイド
ローラ14の質量等によつて決定する振幅であ
る。a1とa2はほとんど等しいので、a=a1=a2
する。尤も、このように処理するのは振幅a1,a2
にわずかの差があつても、固有振動数との関係で
は無視できることによる。次に、直径d1とd2には
わずかな差があるので、2Δ=ω1−ω2、(ω1
ω2)/2≒ω1とする。なお、このように処理す
るのは直径の場合にはわずかな差があれば、固有
振動数との関係で無視できないからである。結
局、x1とx2の合成の振動方程式をxにすると x=x1+x2=2acosΔtcosω1t が成立する。これを図で示すと第3図のようにな
る。なお、tは時間を示す。このようなガイドロ
ーラ14の固有振動数を有する振動に基づき、包
絡点線で示す音の大小が一定の周波数で繰り返
す、いわゆる“うなり”の現象が発生すると、カ
セツト全体も固有振動数を持つて振動するように
なる。因みに、設計値のとおり、直径d1,d2がま
つたく同一だとうなりは発生しないが、実際には
そのようなことはなく、設計値が例えば7.5mmの
場合、製品の直径には約0.1mm程度の範囲でばら
つきが発生するため、どうしてもうなりを伴う。 本考案はこのような従来の問題点に着目してな
されたものであり、ガイドローラを改善すること
によつて、固有振動数を有する振動を発生せず、
音質等が優れた出力特性を有する磁気テープカセ
ツトを提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための手段を、以下実施例
に対応する第1図を用いて説明する。 この磁気テープカセツトはハブ20に巻かれた
磁気テープ30の走行を案内する少なくとも一対
のガイドローラ24を備えている。そして、対と
なるガイドローラ24は直径D1,D2を5%以上
の差を有するように異ならせる。 作 用 上記手段は次のように作用する。 対となるガイドローラ24の直径D1,D2を5
%以上の差を有するように異ならせると、両ガイ
ドローラ24の直径D1,D2が大きく異なるため、
同一にしようとして実質的にわずか異なつた場合
と違い、両ガイドローラ24の合成振動を求める
に際し、各ガイドローラ24の振幅に相違がある
ものとして処理しなければならない。又、回転数
も当然異なつたものになる。その結果、対となる
ガイドローラ24の合成振動は固有の振動数を持
たず、うなりを発生することがない。 実施例 以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例を
説明する。 第1図は本考案を適用したオーデイオ用の磁気
テープカセツトの下ケース上に磁気テープ駆動機
構を配置した平面図である。図中、20,20
a,20bは左右のハブ、22,22a,22b
は左右のガイドピン、24,24a,24bは左
右のガイドローラ、26は中央にあるプレツシヤ
パツドである。いずれも下ケース28の内面上の
所定個所に配置されており、磁気テープ駆動機構
を構成している。なお、上ケースは下ケースとほ
ぼ上下対称である。磁気テープ30は記録再生時
には供給側(左側)ハブ20aから送りだされ、
ガイドピン22、ガイドローラ24、プレツシヤ
パツド26等から成るテープ通路を経て、巻取側
(右側)ハブ20bに巻き取られて行く。なお、
巻戻し時には逆方向に走行する。それらの対とな
る左右のガイドローラ24の直径D1,D2を設計
上相違させ、例えばD1<D2にする。 このようにして、対となる左右のガイドローラ
24の直径D1,D2を設計上異ならせて構成し、
磁気テープ30を速度Vで駆動すると、回転数
W1,W2はそれぞれW1=V/πD1、W2=V/πD2
になる。そこで、各ガイドローラ20の振動の方
程式を各々X1,X2とし、それらを求める。する
と X1=A1cosW1t、X2=A2cosW2t が成立する。各上式において、A1,A2は各ガイ
ドローラ24の振幅である。このように両ガイド
ローラ24の直径D1,D2を設計上異ならせると、
設計上同一にしようとした場合と比べ、それらの
直径D1,D2が大きく異なるため、A1≠A2、W1
≠W2となる。なお、好ましくは一方の直径D1
対し、他方の直径D2を10%以上異ならせればよ
【表】 なお、上記実施例では本考案をオーデイオ用の
磁気テープカセツトに適用した例を示したが、そ
のような対となるガイドローラを備えたビデオ用
の磁気テープカセツトに対しても同様に適用する
ことができる。 考案の効果 以上説明した本考案によれば、対となるガイド
ローラの直径を5%以上の差を有するように異な
らせているため、固有振動数を有する振動の発生
を防止することができる。従つて、音質、画質等
に優れた出力特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したオーデイオ用磁気テ
ープカセツトの下ケース上に磁気テープ駆動機構
を配置した平面図である。第2図は従来のオーデ
イオ用磁気テープカセツトに関する同様な平面図
である。第3図は第2図に示した磁気テープカセ
ツトに採用した対となるガイドローラの合成振動
方程式を示す図である。 20……ハブ、22……ガイドピン、24……
ガイドローラ、28……下ケース、30……磁気
テープ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ハブに巻かれた磁気テープの走行を案内する
    少なくとも一対のガイドローラを備えた磁気テ
    ープカセツトにおいて、上記ガイドローラの直
    径を5%以上の差を有するように異ならせるこ
    とを特徴とする磁気テープカセツト。 (2) 前記ガイドローラをケースの左右略対称位置
    に一対配置することを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の磁気テープカセツト。
JP6725187U 1987-05-01 1987-05-01 Expired - Lifetime JPH0548310Y2 (ja)

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JPS63173778U JPS63173778U (ja) 1988-11-11
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JP2011175687A (ja) 2010-02-23 2011-09-08 Fujifilm Corp サーボライタおよびサーボ信号が書き込まれた磁気テープの製造方法

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