JPH0547812Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はトイレルーム等に用いる掃除用具の脱
臭収納装置に関する。

（従来の技術及び考案が解決しようとする課題） トイレルームに用いられるモツプ等の掃除用具
は、掃除後にトイレルーム内に画成されたブース
内の壁面に例えば吊り下げられる等して収納され
ていた。

しかしながらモツプ等の掃除用具は長時間湿つ
た状態にあると、残留汚物により雑菌が繁殖して
悪臭の発生源となり、ブースを開閉する都度悪臭
が流れ出たり、或いはブースの壁の上が開いてい
ることから周囲に臭気が流出拡散するという不都
合があつた。

本考案は以上の如き問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、モツプ等の掃除用具を
短時間で乾燥させることにより雑菌の繁殖を防止
出来るとともに、乾燥時に悪臭の流出拡散を防止
出来る掃除用具の脱臭収納装置を提供するにあ
る。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本考案は、掃除用具を収
納する箱状本体の底を段差のある床パンで構成
し、該本体の一側面に空気取入口を設けると共に
本体の下流側の他の側面に吸引用フアンを設け、
該フアンの上流側の床パン上段に脱臭フイルター
を設け、該床パンの下段に排水口を設け、該排水
口を床パン下方の排水管に接続した。又、脱臭フ
イルターの上流側の本体側面にハンガーバーを設
け、このハンガーバーにモツプ保持部を設けた。

（作用） モツプ等の掃除用具を箱状本体内に収納して吸
引用フアンを作動させることにより、掃除用具を
短時間で乾燥出来、これにより雑菌の繁殖を防止
して悪臭を防ぐことが出来、更に乾燥時の悪臭の
混入した空気を脱臭フイルターにより脱臭して排
気出来るため、悪臭の流出拡散を防止することが
出来、又、脱臭フイルターを段差のある床パンの
上段に設けたので、排水口のある床パンの下段が
掃除用具で濡れても、脱臭フイルターは濡れる虞
が無い。

更に箱状本体の底に排水口を設けたため、雑巾
等から落下する水滴を排水することが出来る。

（実施例） 以下に添付図面に基づいて好適実施例を説明す
る。

第１図はトイレルーム内に画成された掃除用具
の流し場の横断面図であり、流し場１０は、建物
躯体の壁沿いに適宜種類の壁パネルを建巡らして
形成される側壁１と、この側壁１に連結されるブ
ース２とで画成され、ブース２前部及び側壁１間
には外開きのドア３が取付けられる。そして流し
場１０内の奥壁には給、排水管等を内部に収納支
持してなる配管ユニツト４が取付けられる。この
配管ユニツト４の上面はカウンター５を形成する
とともに、前面には前記排水管に接続される掃除
用流し水槽６が取付けられ、この掃除用流し水槽
６の上方には配管ユニツト４の給水管に接続され
るカラン９を有する。そしてこの掃除用流し水槽
６内に掃除用具であるモツプ８を入れて水洗す
る。また前記掃除用流し水槽６の左側方には水洗
後のモツプ８を収納する脱臭収納装置７が配設さ
れる。

第２図は脱臭収納装置のモツプ収納時の斜視
図、第３図は脱臭収納装置の蓋体を外した状態の
平面図、第４図は第３図中−線断面図であ
る。図中、７０は箱状本体を示し、該箱状本体７
０は段差のある床パン７１と、床パン７１に一体
的に取付けられる囲枠状の側板７０５と、側板上
端の開口を閉塞する蓋体７３，７４とから収納空
間を画成してなる。前記床パン７１は下段７１８
に排水口７０２を有し、この排水口７０２は床パ
ン７１下方の排水管７０３に接続される。

前記側板７０５は床パン７１の上端を囲繞する
囲枠状をなし、床パン７１に一体的に取付けられ
る。尚この床パン７１は側板７０５と一体形成し
ても良い。そして側板７０５の左面７０６には空
気取入口７０７が形成されるとともに、右面７０
８には空気取出口７０９が形成される。

そして収納空間の下流側、即ち空気取出口７０
９寄りの床パン７１の上段７１９には活性炭等を
含んでなる脱臭フイルター７１４を保持具７１３
を介して上方から取り出し自在に保持し、これに
より掃除用具収納空間Ｓ１と排気装置収納空間Ｓ
２とを画成する。前記掃除用具収納空間Ｓ１内に
は雑巾８３を掛けるハンガーバー７１０が両端の
フランジ７１１を介して側板７０５に螺着され
る。前記ハンガーバー７１０には略中央部にモツ
プ８の柄８１を弾圧的に挟着して保持する保持部
７１２を有する。尚、この保持部７１２はハンガ
ーバー７１０に複数設けても良く、又側板７０５
内面に必要数設けても良い。そして雑巾８３及び
モツプ８の雑巾部８２から落下する水滴等は床パ
ン７１の排水口７０２から排水管７０３へ排出さ
れる。

一方脱臭フイルター７１４で画成される排気装
置収納空間Ｓ２には排気装置７５を有する。この
排気装置７５は、側板７０５の空気取出口７０７
を有する右面７０８に取付けられるモーター７１
５と、該モーター７１５の回転軸に取付けられる
フアン７１６とからなる。そしてモーター７１５
の駆動によりフアン７１６を回転させることによ
り、空気取入口７０７から吸引された外気はモツ
プ８の雑巾部８２を乾燥させ、これにより悪臭を
含んだ空気はフアン７１６の上流側にある脱臭フ
イルター７１４の通過により脱臭され、このよう
にして悪臭を取り除かれた空気は空気取出口７０
９から排気される。

一方前記蓋体７３，７４は排気装置収納空間Ｓ
２を開閉する排気装置側蓋体７４と、掃除用具収
納空間を開閉する掃除用具側蓋体７３とからな
り、この掃除用具側蓋体７３には収納時のモツプ
８の柄８１を回避する凹部７３０が形成される。
また排気装置側蓋体７４を開けることにより脱臭
フイルター７１４の出し入れ及び排気装置７５の
メンテナンスを行うことが出来る。

（考案の効果） 以上の説明から明らかな如く本考案の脱臭収納
装置によれば、モツプ等の掃除用具を箱状本体内
に収納して吸引用フアンを作動させることによ
り、掃除用具を短時間で乾燥出来、これにより雑
菌の繁殖を防止して悪臭を防ぐことが出来、更に
乾燥時の悪臭の混入した空気を脱臭フイルターに
より脱臭して排気出来るため、悪臭の流出拡散を
防止することが出来、又、脱臭フイルターを段差
のある床パンの上段に設けたので、排水口のある
床パンの下段が掃除用具で濡れても、脱臭フイル
ターは濡れる虞が無い。

【図面の簡単な説明】

第１図はトイレルーム内に画成された流し場の
横断面図、第２図は脱臭収納装置の斜視図、第３
図は脱臭収納装置の蓋体を外した状態の平面図、
第４図は第３図中−線断面図である。 尚図中、８は掃除用具、７０は箱状本体、７０
２は排水口、７０３は排水管、７０７は空気取入
口、７１４は脱臭フイルター、７１６は吸引用フ
アンである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 掃除用具を収納する箱状本体の底を段差のあ
   る床パンで構成し、該本体の一側面に空気取入
   口を設けると共に本体の下流側の他の側面に吸
   引用フアンを設け、該フアンの上流側の床パン
   上段に脱臭フイルターを設け、該床パンの下段
   に排水口を設け、該排水口を床パン下方の排水
   管に接続したことを特徴とする掃除用具の脱臭
   収納装置。 ２ 前記脱臭フイルターの上流側の本体側面にハ
   ンガーバーを設け、このハンガーバーにモツプ
   保持部を設けた請求項１記載の掃除用具の脱臭
   収納装置。