JPH0547709Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は自動車における乗降用パワーシート装
置に関する。

［従来技術及び考案が解決しようとする問題点］ 従来軽自動車等では乗降時においては、乗降を
容易にするためシートを後方に移動させたり、シ
ートを回転させているが、この動作は手動或いは
電動で行つているが、手動では２つの動作が必要
であり、また電動ではスイツチを押し続ける等の
煩しさと不便があり、実際には使用しないケース
が多かつた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、斯様な実情に鑑み、この問題を一掃
するために創案したもので、即ち、床側に固定し
た固定レールに摺嵌された可動レール上のブラケ
ツトと、床側に枢支されて固定可能なリンク支持
部材と一体の回転軸により支持されたシートベー
スを有し、回転軸はシートベースを有し、回転軸
はシートベースに軸受されると共に、先端にトグ
ルスイツチ等の制御スイツチを装着した検出バー
を回転軸と連動して取付け、更に制御スイツチを
操作する操作ノブを、位置を調整可能にしてケー
スに取付けた位置記憶プレートと、ケースに設け
たストツパ部の間に位置して対応させ、制御スイ
ツチに連繋しシートベース側に取付けたモータで
前記リンク支持部材を回動し、この回動を回転軸
を介して検出バーに伝えて連動させて先端の制御
スイツチを移動すると共に制御スイツチからの操
作ノブを対応させた位置記憶プレート或はストツ
パ部に当て、制御スイツチの切替えを自動的に行
うようにしたものであり、リンク支持部材の回転
を直接パワーシート制御スイツチに伝える簡単な
構成とし、安価に製作することを目的として提供
するものである。

［実施例］ 次に本考案に係る乗降用パワーシート装置の一
実施例を図面に基いて説明する。

１は床側に固定した固定レールで、この固定レ
ール１の長手方向に摺動可能に嵌合した可動レー
ル２を設ける。可動レール２の後部側上面にはブ
ラケツト３を設けて、後記するシート４を取付け
たシートベース５の後部側に設けたブラケツト６
とピン８で揺動可能に連結し、シートベース５の
後部を支えている。

シートベース５の前部側には回転軸９を横架し
軸受すると共に、この回転軸９には、床側に取付
けた軸受板１０に中央部を軸受され、状に屈折
したリンク支持部材１１の両端を溶接等で一体に
取付けてリンク支持部材１１により回転軸９を介
してシートベース５の前部側を支持する。即ちシ
ートベース５は支持部材１１と可動レール２上の
ブラケツトにより支えられている。

前記回転軸９には、先端側にパワーシート制御
スイツチのトグルスイツチ１２を取付けた検出バ
ー１３の基端を取付け、回転軸９と連動するよう
にしてある。

前記トグルスイツチ１２は操作ノブ１４を設
け、この操作ノブ１４はシート４に取付けたスイ
ツチケース１５に設けた長手方向の案内長孔１６
を通して外側に突出させ、スイツチケース１５内
に位置させたトグルスイツチ１２の切替操作を行
うようにしてある。スイツチケース１５の前記案
内長孔１６には一方の側に、案内長孔１６に沿つ
て移動し、任意の位置で固定する位置記憶プレー
ト１７を設け、操作ノブ１４が当るとトグルスイ
ツチ１２は切替えられる。

前記リンク支持部材１１にはセクタギヤ１８を
取付けて設け、シートベース５間に横設した連結
眼１９に取付けられたモータ２０と、減速機構２
１のモータ２０の駆動を減速して伝えられるピニ
オン２２と噛合せてある。またピニオン２２の軸
は、一端が前記回転軸９に嵌まつた支持アーム２
３の他端で軸支され、ピニオン２２をセクタギヤ
１８に常に噛合せるようにしてある。

尚モータ２０はトグルスイツチ１２に連繋し、
切替えが行われている。

［作用］ 本考案は前記構成で明らかなように、乗降時に
シート４を移動させたい時、シート４に取付けた
スイツチケース１５から突出した操作ノブ１４に
第３図に示すON₁方向に倒すと、モータ２０は
駆動し、この回転は減速機構２１を経て減速され
てセクタギヤ１８と噛合うピニオン２２によりセ
クタギヤ１８を介してリンク支持部材１１を軸受
板１０を中心に回動し、更に回転軸４を介し検出
バー１３を連動する。この検出バー１３の連動に
より予めスイツチケース１５に設定位置に取付け
た位置記憶プレート１７にトグルスイツチ１２か
らの操作ノブ１４が当たると操作ノブ１４は
OFFの位置に切替えモータ２０を停止させる。
この連動即ちリンク支持部材１１が回動すると、
この移動でシートベース５の他方は固定レール１
に沿つて可動レール２は移動しシート４は前進す
る。

次に操作ノブ１４を第３図ON₂方向に倒すと、
前記と全く反対方向に移動するが、操作ノブ１４
は案内長孔１６を移動して位置記憶プレート１７
と反対側の長孔１６の内縁に当たり操作ノブ１４
はOFFとなりモータ２０を停止するものである。
従つてリンク支持部材１１の回動はパワーシート
制御のトグルスイツチを連動し一度操作ノブ１４
を操作すれば設定位置で自動的に切替えとしたの
で簡単な構成となる。

［効果］ 本考案は上述のように、床側に固定された固定
レールに摺動可能に嵌合された可動レールのブラ
ケツトと、床側に枢支されてて回動可能なリンク
支持部材と一体の回転軸により前後を支持された
シート取付けのシートベースを有し、前記回転軸
はシートベースに軸受されると共に、先端にスイ
ツチケース内に位置させる制御スイツチを装着し
た検出バーを連動させて設け、更に制御スイツチ
を操作する操作ノブをスイツチケースに位置調整
可能に取付けた位置記憶プレートと、ケースに設
けたストツパ部の間に位置させて対応させ、また
前記リンク支持部材には、制御スイツチに連繋す
るモータと連動させた回転手段を備えた事を特徴
とした自動車における乗降用パワーシート装置で
あつて、シートベースを支えるリンク支持部材
は、モータにより回動するときこの回転を検出バ
ーを介してトグルスイツチの制御スイツチに連動
し、操作ノブで切替えを行う構成としたので、構
成は簡単であるため安価にでき、更に制御スイツ
チの切替えは任意位置に固定する位置記憶プレー
トにより切替えられる構成としたため回転するリ
ンク支持部材を用いても無段階に行うことができ
る。更にシートを移動させる時従来のようにスイ
ツチを押し続けるような煩さがなくワンタツチで
操作できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はシートの斜視図、第２図は縦断側面
図、第３図は制御スイツチの一部を切欠した斜視
図である。 １……固定レール、２……可動レール、３，６
……ブラケツト、４……シート、５……シートベ
ース、８……ピン、９……回転軸、１０……軸受
板、１１……リンク支持部材、１２……トグルス
イツチ、１３……検出バー、１４……操作ノブ、
１５……スイツチケース、１６……案内長孔、１
７……記憶プレート、１８……セクタギヤ、１９
……連結板、２０……モータ、２１……減速機
構、２２……ピニオン、２３……支持アーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床側に固定された固定レールに摺動可能に嵌合
   された可動レールのブラケツトと、床側に枢支さ
   れてて回転可能なリンク支持部材と一体の回転軸
   により前後を支持されたシート取付けのシートベ
   ースを有し、前記回転軸はシートベースに軸受さ
   れると共に、先端にスイツチケース内に位置させ
   る制御スイツチを装着した検出バーを連動させて
   設け、更に制御スイツチを操作する操作ノブをス
   イツチケースに位置調整可能に取付けた位置記憶
   プレートと、ケースに設けたストツパ部の間に位
   置させて対応させ、また前記リンク支持部材に
   は、制御スイツチに連繋するモータと連動させた
   回転手段を備えた事を特徴とした自動車における
   乗降用パワーシート装置。